JP2540759B2 - トランジスタ増幅器 - Google Patents

トランジスタ増幅器

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JP2540759B2
JP2540759B2 JP5268195A JP26819593A JP2540759B2 JP 2540759 B2 JP2540759 B2 JP 2540759B2 JP 5268195 A JP5268195 A JP 5268195A JP 26819593 A JP26819593 A JP 26819593A JP 2540759 B2 JP2540759 B2 JP 2540759B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトランジスタ増幅器に関
し、特にベースエミッタ耐圧が低いマイクロ波トランジ
スタを用いたエミッタ接地型のトランジスタ増幅器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のトランジスタ増幅器の例
としては、特開昭60−112303号公報に開示の技
術があり、その例を図3に示す。
【0003】図3において、入力信号はベース入力抵抗
R3 を介してエミッタ接地トランジスタTr1のベースへ
入力されており、そのコレクタから増幅出力が導出され
ている。このトランジスタTr1のバイアス電圧VCCはス
イッチSW1 及び抵抗R1 を介してトランジスタTr1の
コレクタへ印加されると共に、更にツェナーダイオード
D1 及び抵抗R2 を介してベースへ印加されている。
【0004】ツェナーダイオードD1 はトランジスタT
r1のコレクタベース間に印加される逆電圧を制限するク
ランプ機能を有しており、トランジスタTr1のコレクタ
ベース間保護を行っている。
【0005】また、スイッチSW1 はトランジスタTr1
のバイアスのオンオフをバースト的に行うバーストスイ
ッチであり、入力信号が印加されていない不使用時に、
電力消費削減のためにオフとされるスイッチである。
【0006】図3においては、ツェナーダイオードD1
はPN接合ダイオードであるために、浮遊容量を有して
おり、この容量が等価的にC1 で示されている。尚、ノ
イズ防止用に積極的に容量素子をツェナーダイオードD
1 に並列に接続する場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの様なトラン
ジスタ増幅器においては、消費電力削減のためにスイッ
チSW1 をバースト的にオンオフすることが行われる。
スイッチSW1 がオンからオフになった場合を考える。
【0008】スイッチSW1 オフ後もトランジスタTr1
のベースエミッタ電流IB は、短い期間ではあるが、抵
抗R2 を通って流れるために、コレクタエミッタ間電流
ICもその間流れることになる。尚、IC はIB に比し
著しく大である。
【0009】その結果、コンデンサC1 のコレクタ側端
子の電圧VC が、図4に示す如くベース側端子の電圧V
B に比べて急激に0V(グランド電位)に近付くことに
なる。
【0010】一方、コンデンサC1 にはスイッチSW1
がオンの時に重電された電荷が蓄積され残っているの
で、 Vc1=VC −VB >0 の電位差がコンデンサC1 の両端に発生している。Vc1
は略一定に維持されたままである。
【0011】よって、VC が0Vに近付くに従って、 VB =VC −Vc1 は負電圧になって行く。そのために、トランジスタTr1
のベース電圧VBEがエミッタ電圧よりも低くなり、逆バ
イアス状態となる。この逆バイアス電圧の大きさは、C
1 の容量値や時定数,端子間電圧等で決まるが、場合に
よっては、トランジスタTr1の規格を越えることがあ
り、トランジスタの破壊を招来する。特に、マイクロ波
帯のトランジスタはベースエミッタ間の逆耐圧が低いた
めに、問題が生じる。
【0012】また、図3の回路では、トランジスタに流
れる電流の異常を検出して電流制限をなす保護回路が必
要であり、回路が複雑化するという欠点もある。
【0013】本発明の目的は、簡単な構成でエミッタ接
地トランジスタの保護をなすことが可能なトランジスタ
増幅器を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によるトランジス
タ増幅器は、エミッタ接地トランジスタと、前記トラン
ジスタのコレクタ及びベースへのバイアス電圧をオンオ
フするスイッチ素子と、前記トランジスタのコレクタと
ベースとの間に設けられて前記トランジスタのベースコ
レクタ間電圧を制限するクランプ素子と、このクランプ
素子に並列に設けられた容量素子と、前記スイッチ素子
のオン時において前記容量素子に蓄積された蓄積電荷
を、前記スイッチ素子のオフ時に放電する放電手段とを
含むことを特徴とする。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0016】図1は本発明の実施例の回路図であり、図
3と同等部分は同一符号により示している。本実施例に
おいて、図3の従来例と異なる部分は、コンデンサC1
のベース側端子とアース電位との間に一方向性素子であ
るダイオードD2 を挿入し、アノードをアースに、カソ
ードをコンデンサC1 に接続したものである。他の構成
については、図3の例と同一でありその説明は省略す
る。
【0017】スイッチSW1 を用いバイアス電流をオン
オフさせるバースト動作中に、スイッチSW1 がオンか
らオフになったとする。このとき、トランジスタTr1の
ベースエミッタ電流IB はスイッチオフ後も少しの期間
流れるために、コレクタエミッタ電流IC もそれに応じ
て流れることは前述したとおりである。
【0018】よって、コンデンサC1 のコレクタ側端子
の電圧VC は、図2に示す如く、ベース側端子の電圧V
B に比べ急激に0Vに近付く。一方、コンデンサC1 に
はスイッチSW1 がオンのときに充電された電荷が残留
しており、 Vc1=VC −VB >0 の電位差がその両端に残っていることになる。
【0019】よって、VC が0Vに近付くにつれて、 VB =VC −Vc1 は負電圧となってゆく。ここで、ダイオードD2 がなけ
れぱ、トランジスタTr1のベース電圧VBEがエミッタ電
圧である0Vよりも低下して逆バイアスが生じて、これ
がトランジスタTr1の定格を越えると、トランジスタは
破損する。
【0020】しかしながら、本実施例では、ダイオード
D1 を設けているので、コンデンサC1 の蓄積電荷はト
ランジスタTr1のベースへ放電されずにダイオードD2
のアノードからカソードを通る方向に流れ(IBE)、よ
ってトランジスタTr1が逆バイアスから保護されること
になる。
【0021】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、バイ
アス電流オンオフスイッチのオフ時に生ずるトランジス
タへの過度の逆バイアスを、ダイオード一個を追加する
のみで防ぐことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回路図である。
【図2】図1の回路の各部電圧波形図である。
【図3】従来のトランジスタ増幅器の回路例図である。
【図4】図3の回路の各部電圧波形図である。
【符号の説明】
Tr1 トランジスタ D1 ツェナーダイオード D2 放電用ダイオード C1 コンデンサ R1 ,R2 ,R3 抵抗 SW1 スイッチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタ接地トランジスタと、前記トラ
    ンジスタのコレクタ及びベースへのバイアス電圧をオン
    オフするスイッチ素子と、前記トランジスタのコレクタ
    とベースとの間に設けられて前記トランジスタのベース
    コレクタ間電圧を制限するクランプ素子と、このクラン
    プ素子に並列に設けられた容量素子と、前記スイッチ素
    子のオン時において前記容量素子に蓄積された蓄積電荷
    を、前記スイッチ素子のオフ時に放電する放電手段とを
    含むことを特徴とするトランジスタ増幅器。
  2. 【請求項2】 前記クランプ素子はPN接合ダイオード
    であり、前記容量素子は前記ダイオードのPN接合容量
    であることを特徴とする請求項1記載のトランジスタ増
    幅器。
  3. 【請求項3】 前記放電素子は前記蓄積電荷を放電する
    一方向性素子であることを特徴とする請求項1または2
    記載のトランジスタ増幅器。
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KR100591062B1 (ko) * 2002-05-20 2006-06-19 학교법인 한국정보통신학원 역방향 다이오드를 이용한 전치 왜곡형 선형 전력 증폭기

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