JP2540023B2 - マイコバクテリアの検出および同定 - Google Patents

マイコバクテリアの検出および同定

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JP2540023B2
JP2540023B2 JP6066967A JP6696794A JP2540023B2 JP 2540023 B2 JP2540023 B2 JP 2540023B2 JP 6066967 A JP6066967 A JP 6066967A JP 6696794 A JP6696794 A JP 6696794A JP 2540023 B2 JP2540023 B2 JP 2540023B2
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    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
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    • C12Q1/6888Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms
    • C12Q1/689Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms for bacteria

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイコバクテリウムパラ
チュバキュロシス(M.paratuberculos
is)の70kD熱ショックタンパク質をコードする遺
伝子に由来するマイコバクテリア属および種に特異的な
オリゴヌクレオチドプローブを提供する。
【0002】
【従来の技術】マイコバクテリアは抗酸性、非運動性の
グラム陽性のかん菌であるバクテリアの属である。この
属は、マイコバクテリウムアフリカーヌム(Mycob
acterium africanum)、マイコバク
テリウムアビウム(M.avium)、マイコバクテリ
ウムボビス(M.bovis)、マイコバクテリウムボ
ビス−BCG(M.bovis−BCG)、マイコバク
テリウムチェロネ(M.chelonae)、マイコバ
クテリウムフォーチュータム(M.fortuitu
m)、マイコバクテリウムゴードネ(M.gordon
ae)、マイコバクテリウムイントラセルラレ(M.i
ntracellulare)、マイコバクテリウムカ
ンサシ(M.kansasii)、マイコバクテリウム
ミクロチ(M.microti)、マイコバクテリウム
スクロフラセム(scrofulaceum)、マイコ
バクテリウムパラチュバキュロシス(M.paratu
berculosis)、マイコバクテリウムチュバキ
ュロシス(M.tuberculosis)を含むがこ
れらに限定されない、いくつかの種からなる。これらの
微生物のあるものは病気の病原体となり得る。米国では
マイコバクテリアによる感染は1953年に始まりそれ
以来増加している。結核の病原体であるマイコバクテリ
ウムチュバキュロス(M.tuberculosis)
は特に関心を集めている。これらの新しい症例は、特に
マイコバクテリアの感染を受けやすい免疫不全の集団を
つくりだすAIDS伝染病と関係している。免疫不全患
者の増加により、その他のマイコバクテリアの感染例も
増加している。マイコバクテリウムアビウム(M.av
ium)、マイコバクテリウムカンサシ(M.kans
asii)およびその他の非ーチュバキュロシスマイコ
バクテリアはHIV感染患者あるいはその他の免疫不全
患者において日和見感染の病原体として見いだされてい
る。
【0003】現在マイコバクテリア感染の診断は、抗酸
性染色性、微生物の培養とそれに続く生化学的解析に依
存している。これらの操作は時間がかかり、通常の培養
法による典型的な診断は6週間を要し得る。BACTE
C(商標名)(BectonDickinson Mi
crobiology Systems,Spark
s,MD)などの自動培養システムは、診断にかかる時
間を1から2週間に縮めることができる。しかしながら
マイコバクテリア感染の診断にかかる時間は、1週間よ
りも短く、好ましくは約1日にする必要がある。サザン
ハイブリダイゼーションやドットブロットなどのオリゴ
ヌクレオチドプローブによる解析では迅速に結果を得る
ことが可能であるが(すなわち1日以下)、このような
方法では特定の微生物を同定するために、マイコバクテ
リア属に、あるいは特定のマイコバクテリアの種に特異
的なオリゴブクレオチドプローブが必要とされる。必要
とされる特異性を持つプローブは、70K熱ショックタ
ンパク質をコードする遺伝子に対するものは、これまで
入手可能でなかった。
【0004】熱ショックタンパク質は生物が温度の上昇
にさらされたときに発現が増加する一群のタンパク質で
ある。熱ショックタンパク質遺伝子は高度に保存されて
いる(R.J.Garcia,et al.(198
9)Infection and Immunity
57:204−212;R.S.Gupta,et a
l.(1992)J.Bacteriology 17
:4594−4605)。このように全ての生物の細
胞に高度に保存されている熱ショックタンパク質のある
ものは70kDの大きさを持ち、hsp70と呼ばれて
いる。70kDの熱ショックタンパク質はマイコバクテ
リウムチュバキュロシス(M.tuberculosi
s)(R.B.Lathigra,et al.(19
88)Nucleic Acids Res.16:1
636)、マイコバクテリウムレプレ(M.lepra
e)(K.R.McKenzie,et al.(19
91)J.Immunol.147:312−319)
とマイコバクテリウムパラチュバキュロシス(M.pa
ratuberculosis)(K.Stevens
on,et al.(1991)Nucleic Ac
ids Res.19:4552)において同定されて
いる。ステベンソン(Stevenson)らはマイコ
バクテリウムレプレ(M.leprae)の70kD熱
ショックタンパク質のアミノ酸131−264番目およ
びマイコバクテリウムチュバキュロシス(M.tube
rculosis)の70kD熱ショックタンパク質の
アミノ酸3−134番目と90%の相同性を持つマイコ
バクテリウムパラチュバキュロシス(M.paratu
berculosis)の70kD熱ショックタンパク
質のアミノ酸133(アミノ酸407−540番目)の
ストレッチを報告している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの態様は
マイコバクテリア属に特異的であり、ロドコッカスロド
クロス(Rhodococcus rhodochro
us)およびノカルディアアステロイデス(N.ast
eroides)などの近縁の微生物と全く交差反応を
しないオリゴヌクレオチドプローブを提供する。2つ目
の態様ではマイコバクテリア、ロドコッカスロドクロス
(Rhodococcus rhodochrous)
あるいはノカルディアアステロイデス(N.aster
oides)の選択された種に特異的なオリゴヌクレオ
チドプローブを提供する。これらのプローブは培養後の
確認の為に使用し得る。あるいはこれらのプローブは検
出及び同定の方法における培養の工程の前に、バクテリ
アのDNAを増幅して使用し得る。どちらの場合も本発
明のプローブおよび診断法はマイコバクテリア陽性およ
び陰性試料を迅速に識別する方法を提供し、実験者の、
マイコバクテリア陽性および陰性試料の迅速な同定を可
能とし、そのため陰性試料を培養する時間のかかる仕事
を避ける事ができる。種特異的なプローブはマイコバク
テリア感染における特定の病原体を迅速に同定する事を
可能とし、適当な治療法を短時間に決定するのに用いら
れ得る情報を提供する。
【0006】
【課題を解決するために手段】本発明はマイコバクテリ
ウムパラチュバキュロシス(M.paratuberc
ulosis)の70kD熱ショックタンパク質をコー
ドする遺伝子に由来するマイコバクテリア属および種に
特異的なオリゴヌクレオチドプローブを提供する。hs
p70遺伝子の349塩基の部分を11種のマイコバク
テリアにおいて特定のプライマーを用いたポリメラーゼ
連鎖反応(PCR)によって同定した。増幅した産物を
クローン化して配列を決定し、比較した。ロドコッカス
ロドクロス(Rhodococcus rhodoch
rous)およびノカルディアアステロイデス(N.a
steroides)と交差反応しないプローブを得る
ために、ロドコッカスロドクロス(Rhodococc
us rhodochrous)およびノカルディアア
ステロイデス(N.asteroides)の同様な配
列の情報を得て比較した。マイコバクテリウムパラチュ
バキュロシス(M.paratuberculosi
s)のhsp70遺伝子の上流の配列に相当する204
塩基の配列をマイコバクテリウムアビウム(M.avi
um)、マイコバクテリウムゴードネ(M.gordo
nae)、マイコバクテリウムパラチュバキュロシス
(M.paratuberculosis)において同
定し、これも属−特異的プローブをデザインするのに用
いた。
【0007】本発明のオリゴヌクレオチドプローブはマ
イコバクテリウムパラチュバキュロシス(M.para
tuberculosis)のhsp70遺伝子の34
9塩基および204塩基の断片に由来するものであり、
核酸のハイブリダイゼーションによる迅速なマイコバク
テリアの検出に有用である。これらのプローブは直接マ
イコバクテリアDNAとハイブリダイズして検出をする
か、あるいは核酸の増幅反応のプライマーとして用いて
マイコバクテリアに特異的な増幅産物を得て、これを検
出し得る。これらのプローブは、適用される解析方法に
応じて適当などの様な長さでもあり得る。一般的にはこ
れらは少なくとも、10−15ヌクレオチドの長さを持
つ。これらはマイコバクテリアの検出では15−20ヌ
クレオチドの長さを持つのが好ましい。マイコバクテリ
アに特異的なDNAの増幅における核酸増幅反応のプラ
イマーとして用いるには、これらは50−150ヌクレ
オチドの長さを持つのが好ましい。これらのプローブは
デオキシリボ核酸(DNA)、あるいはリボ核酸(RN
A)のどちらでもあり得、また自然界に存在する糖−燐
酸バックボーン、あるいは当業者には明らかなように、
チオ燐酸、ジチオ燐酸、アルキル燐酸やα−ヌクレオチ
ドを含む修飾されたバックボーンを持ち得る。これらの
プローブはオリゴヌクレオチドの化学合成、クローン化
と宿主細胞における増幅、あるいはその他の当業者に明
らかな方法によって得る事ができる。
【0008】本発明によるプローブは、マイコバクテリ
アを含むと疑われる、核酸を含む試料とハイブリダイズ
される。試料は分離された核酸からなるものあるいは臨
床的試料であり得る。臨床的試料は典型的に、生体液あ
るいは組織の形状のものであり、例えば唾液、気管支の
洗浄液、胃の洗浄液、血液、乳、リンパ、皮膚あるいは
軟組織である。マイコバクテリアはヒトおよびヒト以外
の動物に感染するため、本発明はヒトおよび獣医学的診
断の両方に適用でき、試料はどちらの材料からも得る事
ができる。例えばマイコバクテリウムパラチュバキュロ
シス(M.paratuberculosis)は畜牛
のジョーンズ病(Johne’s disease)の
病原体であり、そしてヒトのクローン病の病原体だと推
測されている。マイコバクテリウムボビス(M.bov
is)は畜牛の結核を引き起こし、ヒトにも伝染しう
る。従って本発明のプローブおよび方法は畜牛の感染の
診断および牛乳における、ヒトに感染しうるマイコバク
テリウムボビス(M.bovis)の含有検査に使用し
うる。同様にマイコバクテリウムアビウム(M.avi
um)およびマイコバクテリウムイントラセルラレ
(M.intracellulare)は各々鳥、およ
びブタに感染し、本発明の即席のプローブおよび方法は
このような感染を検出する事ができる。さらに、ヒトは
マイコバクテリウムチュバキュロシス(M.tuber
culosis),マイコバクテリウムカンサシイ
(M.kansasii)、マイコバクテリウムアビウ
ム(M.avium),マイコバクテリウムイントラセ
ルラレ(M.intracellulare),マイコ
バクテリウムスクロフラスム(M.scrofulac
eum)およびマイコバクテリウムフォーチュタム
(M.fortuitum)を含む多様なマイコバクテ
リアの感染を受け易く、適当な治療法の決定の助けとし
て、本発明の即席のプローブおよび方法を用いて特定の
種を同定し得る。
【0009】オリゴヌクレオチドプローブはマイコバク
テリアの核酸とのハイブリダイゼーションによってマイ
コバクテリアを検出および/あるいは同定するのに使用
される。一つの態様では、本プローブはマイコバクテリ
アの核酸の直接的な検出の為のハイブリダイゼーション
法に用いられる。これらの方法はDNAの検出のための
サザンブロット、RNAの検出のためのノーザンブロッ
トおよびDNAあるいはRNAの検出の為のドットブロ
ットを含む。これらの方法は当業者にはよく知られてお
り、Molecular Cloning:A Lab
oratoryManual,2nd ed.,J.S
ambrook,E.F.Fritsch、T.Man
iatis,Cold Spring Habor L
aboratory Press,1989に記載され
ている。2つ目の態様では、試料に含まれるマイコバク
テリアの存在が、標的となる配列の属−あるいは種−特
異的な増幅によって検出および/あるいは同定される。
この態様では本発明のプローブは、通常の核酸の増幅方
法におけるプライマーとして用いられる。標的の核酸に
対するプライマーのハイブリダイゼーションに依存す
る、どの様な増幅方法も用いることができ、これらは例
えばPCR(米国特許第4,683,195号;4,6
83,202号;4,800,159号;4,965,
188号)、リガーゼ連鎖反応(LCR)(R.Wei
ss(1991)Science 254:129
2)、鎖置換増幅(strand displacem
ent amplification)(SDA)
(G.Walker,et al.(1992)PNA
S 89:392−396;G.Walker,et
al.(1992)Nucleic Acids Re
s.20:1691−1696)核酸依存性配列増幅
(nucleic acid based seque
nce amplification(NASBA)
(米国特許第5,130,238号、Cangen
e)、転写増幅(transcription bas
edamplification)(D.Kwoh,e
t al.(1989)PNAS 86:1173−1
177),自己継続配列複製(self−sustai
ned sequence replication)
(J.Guatelli,et al.(1990)P
NAS 87:1874−1878)あるいはQβレプ
リカーゼシステム(P.Lizardi,et al.
(1988)Biotechnology 6:119
7−1202)である。SDAを適用する場合、オリゴ
ヌクレオチドプローブは好ましくはGC含量が低いも
の、好ましくはプローブの全ヌクレオチドの70%より
低いものが選択される。同様に、SDAの場合標的の配
列も、2次構造を最少限にするために低いGC含量を持
つことが好ましい。
【0010】核酸はハイブリダイズするために完全な相
補性を持つ必要はないため、ここに開示するプローブの
配列は、マイコバクテリア属−および種−特異的プロー
ブとしての有用性を失うことなく、ある範囲で変える事
が可能であることが理解されるべきである。当該分野で
明らかなように、相補的及び部分的に相補的な核酸のハ
イブリダイゼーションは、ストリンジェンシーを増加あ
るいは減少させてハイブリダイゼーションの条件を調整
する事で可能である(すなわちハイブリダイゼーション
温度あるいはバッファーの塩濃度の調整)。一般的に、
開示された配列に最低65%相同性を持つ配列は、特異
性を顕著に失う事なくマイコバクテリアの属−および/
あるいは種−特異的プローブとしてハイブリダイゼーシ
ョンに用いる事ができる。
【0011】本発明のプライマーによって増幅した核酸
産物は、例えばエチジウムブロマイド染色されたポリア
クリルアミドあるいはアガロースゲル上での特徴的な大
きさによって検出し得る。あるいは、試料中のマイコバ
クテリアの核酸や特異的に増幅したマイコバクテリアD
NAは本発明のプローブとハイブリダイゼーションさせ
る事で検出し得る。ハイブリダイゼーションによる検出
では、オリゴヌクレオチドプローブは典型的に検出可能
な標識物によって目印がつけられる。検出可能な標識
は、プローブと標的の核酸とのハイブリダイゼーション
を示すものとして直接的あるいは間接的に検出できる部
分である。標識の直接的な検出では、プローブを放射同
位元素で目印をつけオートラジオグラフィで検出あるい
は蛍光物質で目印をつけて当該分野で明らかな方法で検
出しうる。あるいは、プローブは検出可能とするために
さらに試薬の添加が必要な標識によって目印をつける事
で間接的に検出しうる。間接的な標識は例えば化学発光
試薬、観察可能な反応産物を生成する酵素および標識さ
れた結合物質との特異的な結合によって検出可能なリガ
ンド(ハプテン、抗体あるいは抗原)を含む。特に有用
な標識はビオチン(標識されたアビジンあるいはストレ
プトアビジンとの結合により検出可能)と西洋ワサビペ
ルオキシダーゼやアルカリフォスファターゼなどの酵素
(色のついた反応産物を生成する酵素基質を加える事に
より検出可能)を含む。オリゴヌクレオチドにこの様な
標識を加えるあるいは取り込ませる方法は当業者にはよ
く知られており、これらのどの方法も本発明の方法に適
している。増幅反応では、標識したプローブは増幅産物
に取り込まれるため、プライマーとして用いる事が可能
であり、あるいは増幅産物とハイブリダイズする事が予
想され、プライマーとは異なる最低1つの標識プローブ
が用いられえる。
【0012】マイコバクテリアの属−あるいは種−特異
的検出のためのプローブは、便利さのために検出方法に
必要な他の試薬や構成物を含むキットとしてパッケージ
され得る。例として、この様なキットは最低1つの本発
明によるプローブ、6×SSC(0.9M塩化ナトリウ
ム、0.09Mクエン酸ナトリウム、pH7.0)など
のハイブリダイゼーション溶液、0.1M EDTA
pH8.0,5× Denhardt’s溶液(0.1
%w/vFICOLL TYPE400,0.1%w/
vポリビニルピロリドン,0.1%w/vウシ血清アル
ブミン)および100μg/mlせん断変性サケ精子D
NA(sheared denatured salm
on sperm DNA)を含む。このハイブリダイ
ゼーションバッファーはベセスダリサーチラボラトリー
ズ(Bethesda Research Labor
atories,Gaithersburg,MD)が
市販している。前記Molecular Clonin
g:A Laboratory Manualも参照せ
よ。このキットの構成物は通常の容器に一緒にパッケー
ジされ、典型的には本発明の特定の態様を行うための指
示書を含む。このキットは、さらにオプションとして例
えば1番目のプローブとあわせて標的核酸を増幅するの
に適した2番目のプローブ(あるいはLCRのための2
組のプローブ)、1つあるいはそれ以上の標識された検
出用プローブおよび標識の検出のための試薬あるいは道
具などを含み得る。
【0013】以下の実施例は本発明の特定の態様を表す
為のものである。これらは付記された請求項によって定
義される本発明を、どの様な意味においても限定するも
のではない。
【0014】
【実施例】菌株およびDNAの調製 使用したマイコバクテリアの株は以下の通りである:マ
イコバクテリウムアフリカーヌム(M.african
um)LCDC501、マイコバクテリウムアビウム
(M.avium)ATCC25291、マイコバクテ
リウムボビス(M.bovis)CDC4、マイコバク
テリウムボビス−BCG(M.bovis−BCG)C
DC34、マイコバクテリウムチェロネ(M.chel
onae)TMC1543、マイコバクテリウムフォー
チュタム(M.fortuitum)TMC1529、
マイコバクテリウムゴルドネ(M.gordonae)
TMC1318、マイコバクテリウムイントラセルラレ
(M.intracellulare)ATCC139
50、マイコバクテリウムカンサシ(M.kansas
ii)TMC1201、マイコバクテリウムミクロチ
(M.microti)LCDC203、マイコバクテ
リウムスクロフラスム(M.scrofulaceu
m)CDC78、マイコバクテリウムチュバキュロシス
(M.tuberculosis)ATCC2729
4。使用した非−マイコバクテリア微生物は以下の通り
である:ボルデテラパーツシス(Bordetella
pertussis)ATCC8467、カンジダア
ルビカンス(Candida albicans)AT
CC44808、コリネバクテリウムジフテリア(Co
rynebacterium diphtheria
e)ATCC11913、大腸菌ATCC11775、
フラボバクテリウムメニンジセプチカム(Flavob
acterium meninjisepticum)
ATCC13253、ノカルジアアステロイデス(No
cardia asteroides)ATCC330
8、ロドコッカスロドクロス(Rhodococcus
rhodochrous)ATCC13808、スト
レプトコッカスニューモニアエATCC6303、アシ
ネトバクタールボフィ(Acinetobacter
lwoffi)ATCC19001、エンテロバクター
エアロゲンス(Enterobacter aerog
enes)ATCC13048、エンテロバクタークロ
アカエ(Enterobacter cloacae)
ATCC13047、ヘモフィリスインフルエンザB型
ATCC33533、クレブシラニューモニアATCC
13883、リステリアモノシトゲンス(Lister
ia monocytogenes)ATCC764
4、モラクセラオスロエンシス(Moraxellao
sloensis)ATCC9281、モルガネラモル
ガニイ(Morganella morganii)A
TCC25830、ナイセリアラクタミカ(Neiss
eria lactamica)ATCC23970、
ナイセリアメニンジチジス(Neisseria me
ninjitidis)ATCC13077、エルスコ
ビアツルバタ(Oerskovia turbata)
ATCC33225、プロテウスブルガリスATCC1
3315、シュードモナスエアルギノサ(Pseudo
monas aeruginosa)ATCC2785
3、セラチアマルセセンス(Serratia mar
cescens)ATCC8100、シゲラジセンテリ
エ(Shigella dysenteriae)AT
CC13313、黄色ブドウ状球菌ATCC2592
3、スタフィロコッカスエピダーミジス(Staphy
lococcus epidermidis)ATCC
E155、ストレプトコッカスピオゲネス(Strep
tococcus pyogenes)ATCC196
15、アデノウイルス シグマD3390、McCoy
cellsの真核生物DNA。マイコバクテリアの菌
株はBACTECの容器中でMiddlebrook
7H9倍地で培養し、70゜Cで4時間加熱殺菌した。
ゲノムDNAはS.Visuvanathanらによっ
て記載された方法で単離した((1989)J.Mic
robiol.Mtds.10:59−64)。非−マ
イコバクテリア株はルリア培地あるいはその他の適当な
培地、例えば連鎖球菌はTodd Hewitt培地
で、ナイセリア(Neisseria)およびヘモフィ
ルスはチョコレートII寒天プレートで、ロドコッカス
を放線菌培地で培養した。ゲノムDNAはF.M.Au
subelらのCTABミニプレップ法により単離した
((1987)Current Protocols
in Molecular Biology,Gree
nePublishing Associates a
nd Wiley−Interscience,N
Y)。
【0015】核酸の増幅およびクローニング スティーブンス(Stevens)らはマイコバクテリ
ウムチュバキュロシス(M.tuberculosi
s)、マイコバクテリウムパラチュバキュロシス(M.
paratuberculosis)およびマイコバク
テリウムレプレ(M.leprae)の間で相同なマイ
コバクテリウムチュバキュロシス(M.tubercu
losis)の70kD熱ショックタンパク質中のアミ
ノ酸133残基を報告している。このアミノ酸ストレッ
チは遺伝子配列のヌクレオチド1415−1814番目
にコードされている。GENBANK69をこのヌクレ
オチド1415−1814に関して検索したところ、相
当するマイコバクテリウムチュバキュロシス(M.tu
berculosis)のヌクレオチド配列と87%の
相同性を示した。その他の多様な原核生物、真核生物の
70kD熱ショックタンパク質との有意な相同性も見い
だされた。しかしながら比較のためのマイコバクテリウ
ムレプレ(M.leprae)の配列はGENBANK
69では得られなかった。マイコバクテイウムパラチュ
バキュロシス(M.paratuberculosi
s)とマイコバクテリウムチュバキュロシス(M.tu
berculosis)に関して得られた配置を用い
て、PCR増幅における使用のために2つのプライマー
を選択した。プライマーPAS77(5’−CCGTC
GGTGCAGATCCAGGT−3’;配列番号1
4)はマイコバクテリウムパラチュバキュロシス(M.
paratuberculosis)のヌクレオチド配
列1415−1434番目のセンス鎖に由来する。プラ
イマーPAS78(5’−GAACTTCTCCGTC
TGGTAGA−3’;配列番号15)はマイコバクテ
リウムパラチュバキュロシス(M.paratuber
culosis)のヌクレオチド配列1763−174
4番目のアンチセンス鎖に由来する。これらのプライマ
ーはいくつかのマイコバクテリアおよび非−マイコバク
テリアのDNAを鋳型としてPCR増幅反応に用いた。
PCRプライマーはアプライドバイオシステムズ380
Bシンセサイザーで業者の推奨する方法に従って合成
し、50゜Cで脱保護化してオリゴヌクレオチド精製カ
ートリッジ(アプライドシステムズ)を用いて精製し
た。
【0016】PCRは25−100μlの容積で10m
M Tris−HCl pH8.3,50mM KC
l,1.5mM MgCl2,0.001%(w/v)
ゼラチン、200μM dATP,200μM dCT
P,200μM dGTP,200μM dTTP,各
々1.0μMのプライマー、鋳型として100ng/1
00μlのゲノムDNA、あるいは50ng/100μ
lのプラスミドDNAを含む反応溶液で行った。反応物
にミネラルオイルを重層して95゜Cで5分加熱した。
2.5ユニット/100μlのAMPLITAQポリメ
ラーゼ(パーキンエルマーシータス,Norwalk,
CT)を加え、サイクルを開始した。試料は典型的に9
4゜Cで1分30秒、37−50゜Cで2分、72゜C
で3分、25−30サイクルインキュベートされた。こ
れに続いて72゜Cで7分インキュベートして4゜Cで
保存した。
【0017】マイコバクテリウムアフリカーヌム(M.
africanum)、マイコバクテリウムアビウム
(M.avium)、マイコバクテリウムボビス(M.
bovis),マイコバクテリウムボビス−BCG
(M.bovis−BCG)、マイコバクテリウムチェ
ロネ(M.chelonae)、マイコバクテリウムフ
ォーチュタム(M.fortuitum)、マイコバク
テリウムゴルドネ(M.gordonae)、マイコバ
クテリウムイントラセルラレ(M.intracell
ulare)、マイコバクテリウムカンサシ(M.ka
nsasii)、マイコバクテリウムスクロフラスム
(M.scrofulaceum)、マイコバクテリウ
ムチュバキュロシス(M.tuberculosis)
を含む、テストしたマイコバクテリアの全てにおいて、
349bpのPCR産物が見いだされた。プライマーは
大腸菌、ノカルジアアステロイデス(Nocardia
asteroides)およびロドコッカスロドクロ
ス(Rhodococcus rhodochrou
s)と交差反応性を示さなかった。SDAの場合、核酸
の増幅のためにはこの配列をもとに、より短い中部のオ
リゴヌクレオチドが必要とされるため、この349bp
の産物の中に高度に保存された領域があるかを決定し
た。マイコバクテリウムアフリカーヌム(M.afri
canum)、マイコバクテリウムアビウム(M.av
ium)、マイコバクテリウムボビス(M.bovi
s)、マイコバクテリウムボビス−BCG(M.bov
is−BCG)、マイコバクテリウムチェロネ(M.c
helonae)、マイコバクテリウムフォーチュタム
(M.fortuitum)、マイコバクテリウムゴル
ドネ(M.gordonae)、マイコバクテリウムイ
ントラセルラレ(M.intracellular
e)、マイコバクテリウムカンサシ(M.kansas
ii)、マイコバクテリウムスクロフラスム(M.sc
rofulaceum)およびマイコバクテリウムチュ
バキュロシス(M.tuberculosis)を含む
11の異なるマイコバクテリアに由来する349bpの
増幅産物をサブクローン化し配列を決定した。配列決定
はアプライドバイオシステムズ373ADNAシーケン
サーでTaq Dye Primer Cycle S
equencingキットを用いて業者の推奨する通り
に行った。マイコバクテリアパラチュバキュロシス
(M.paratuberculosis)のヌクレオ
チド1415−1763番目に相当する増幅産物の配列
は本明細書で配列番号1から13として開示する。これ
らの配列は、核酸の増幅およびハイブリダイゼーション
による属および種特異的なマイコバクテリアの検出のた
めのプローブをデザインするために比較された。
【0018】ロドコッカスロドクロス(Rhodoco
ccus rhodochrous)の70K抗原に類
似した配列 ロドコッカスロドクロス(Rhodococcus r
hodochrous)で類似した配列が存在するかを
決定するために、λ−zapIIライブラリを構築し
た。ロドコッカスロドクロス(Rhodococcus
rhodochrous)のゲノムDNAをSau3
AIで部分消化し、0.5から8kbの断片を集めた。
これらの断片の末端をdGTPとdATPで部分的に埋
めた。λ−zapIIベクターはXhoIで消化してd
CTPとdTTPで部分的に埋めて調製した。次にロド
コッカスロドクロス(Rhodococcus rho
dochrous)DNAとλ−zapIIベクターを
連結してライブラリを形成させた(CloneTec
h)。独立クローンの数は1.3×106であった。こ
のライブラリーを次に増幅して、70k抗原をコードす
る遺伝子と類似するするものをスクリーニングした。ラ
イブラリーはマイコバクテリウムチュバキュロシス
(M.tuberculosis)、マイコバクテリウ
ムアビウム(M.avium)、マイコバクテリウムチ
ェロネ(M.chelonae)、マイコバクテリウム
ゴルドネ(M.gordonae)の349bpのPC
R産物を用いてスクリーニングを行った。349bp領
域の上流及び下流と重複する配列を持つ2つのクローン
が得られた。このロドコッカスロドクロス(Rhodo
coccus rhodochrous)の配列(配列
番号12)をマイコバクテリアの配列と比較してロドコ
ッカスロドクロス(Rhodococcus rhod
ochrous)と交差反応しないマイコバクテリアの
核酸のハイブリダイゼーションおよび増幅の為のプロー
ブをデザインした。
【0019】ノカルジアアステロイデス(Nocard
ia asteroides)70Kと類似する配列 ノカルジアアステロイデス(Nocardia ast
eroides)に類似した配列が存在するかを検討す
るために、基本的にマイコバクテリアで述べた通り、増
幅およびスクリーニングを行った。70K hspの3
49bp領域の中間部の小さい領域がノカルジアアステ
ロイデス(Nocardia asteroides)
で同定され、これをサブクローン化して配列を決定し
た。この配列情報を用いて配列番号26のオリゴヌクレ
オチドをデザインした。このオリゴヌクレオチドはマイ
コバクテリウムパラチュバキュロシス(M.parat
uberculosis)のアンチセンス鎖配列のヌク
レオチド1604−1585番目に相当し、5’末端の
近傍にEcoRI部位がつけ加えられている。配列番号
26の3’末端はマイコバクテリアの標的配列と相補的
であり、配列表には「プライマー結合部位(prime
r bind)」と表されている。配列番号26のマイ
コバクテリア−相補的領域(すなわち「プライマー結合
部位」)は、単独でもSDA以外の適用にプローブとし
て用いられ得る事が理解されるべきである。下記に述べ
られるように、その他の本発明のプローブは同様な構
造、すなわち3’末端にマイコバクテリア−相補的配列
を持ち、そのすぐ5’側にHincII部位を持ち、ま
た5’末端にはSDAを促進するために付加した配列を
持つ。これらのプローブの各々に関して、マイコバクテ
リアの核酸に相補的な領域が配列表に「プライマー結合
部位」として表されている。これらの全てのプローブ
は、SDA以外の同定および検出の適用において、相補
的なプライマー結合部位単独で(適当な標識をつけて、
あるいはつけないで)、マイコバクテリア核酸との属−
特異的ハイブリダイゼーション(例えばPCRプライマ
ーや標識したハイブリダイゼーションプローブ)に用い
る事が可能である事が理解されるべきである。
【0020】配列番号26の上流領域(5’)のオリゴ
ヌクレオチドをデザインするために、マイコバクテリウ
ムパラチュバキュロシス(M.paratubercu
olosis)とマイコバクテリウムレプレ(M.le
prae)の70Kタンパク質の相同性を解析した。い
くつかの保存された領域をもとに、縮重オリゴヌクレオ
チドをデザインした。配列番号25は4つのコドンで3
番目が縮重しており、1つのコドンで2、3番目が縮重
している。配列番号25の3’末端はマイコバクテリウ
ムパラチュバキュロシス(M.paratubercu
losis)のセンス鎖配列のヌクレオチド1211−
1230番目に相当し、5’末端の近傍にEcoRI部
位がつけ加えられている。配列番号26はマイコバクテ
リウムパラチュバキュロシス(M.paratuber
culosis)のヌクレオチド1585−1604番
目に相当する。これら2つのプライマーを用いて長さ3
93bpのPCR産物がノカルジアアステロイデス(N
ocardia asteroides)から増幅され
た。この産物をpUC18(Pharmacia)の
coRI部位にサブクローン化した。これらのクローン
をアプライドバイオシステムズ373A DNAシーケ
ンサーでTaq Dye Primer Cycle
Sequencingキットを用いて業者の推奨する方
法で配列を決定した。349bpの下流領域(3’)を
得るために、配列番号27および28のオリゴヌクレオ
チドをPCR増幅反応に用いた。配列番号27は配列番
号28と相補的なオリゴヌクレオチドであるが5’末端
EcoRI部位を持たない。配列番号28は、マイコ
バクテリウムパラチュバキュロシス(M.paratu
berculosis)とロドコッカスロドクロス(R
hodococcusrhodochrous)DNA
配列の並びを用いてデザインされ、マイコバクテリウム
パラチュバキュロシス(M.paratubercul
osis)のヌクレオチド1910−1927番目のア
ンチセンス鎖配列に相当する。したがってこの増幅産物
は393bp増幅産物の配列と5’末端においてわずか
に重複しており、その下流領域をあわせて342bpの
長さを持つ。この342bp断片をpUC18のSma
I部位にサブクローン化した。このクローンの配列を上
記のように決定した。ノカルジアアステロイデス(No
cardia asteroides)の393bp及
び342bpの増幅産物を重複させて、マイコバクテリ
ウムパラチュバキュロシス(M.paratuberc
ulosis)の349bp断片に相当する配列の部分
が得られるように解析した(配列番号13)。配列番号
13をマイコバクテリアの配列と比較して非交差反応性
の配列を選択した。
【0021】4種のマイコバクテリア種由来の付加的な
上流配列 ノカルジアアステロイデス(Nocardia ast
eroides)の類似配列を得るのに用いたのと同じ
縮重PCRプライマー(配列番号25および配列番号2
6)を、マイコバクテリウムアビウム(M.aviu
m),マイコバクテリウムゴルドネ(M.gordon
ae)マイコバクテリウムカンサシイ(M.kansa
sii),マイコバクテリウムチュバキュロシス(M.
tuberculosis)の204bp産物を増幅す
るのに用いた。この産物をpUC18(ファルマシア)
EcoRI部位にサブクローン化した。このクローン
の配列をアプライドバイオシステムズ373A DNA
シーケンサーでTaq Dye Primer Cyc
le Sequencingキットを用いて業者の推奨
する方法で配列を決定した。これらの配列、すなわち上
記で得たノカルジアアステロイデス(Nocardia
asteroides)(393bpセグメント)と
ロドコッカスロドクロス(Rhodococcus r
hodochrous)、および公表されているマイコ
バクテリウムパラチュバキュロシス(M.paratu
berculosis)の配列を互いに並べて、核酸の
増幅とハイブリダイゼーションによるマイコバクテリア
の属−特異的検出のためのプローブをデザインした。こ
れらの種の配列はマイコバクテリウムパラチュバキュロ
シス(M.paratuberculosis)のヌク
レオチド1211−1414番目に相当し、ただしロド
コッカスロドクロス(Rhodococcus rho
dochrous)の配列は例外で、ヌクレオチド12
65−1414番目に相当する。これらは配列番号2
9、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列
番号33、および配列番号34に挙げられている。
【0022】70K抗原をコードする遺伝子のSDA オリゴヌクレオチドはアプライドバイオシステムズ38
0Bシンセサイザーでシアノエチルホスホアミダイトを
用いて業者の推奨するとおりに合成した。このオリゴヌ
クレオチドは50゜Cで脱保護化し、以前に述べたよう
にゲルから精製した(Ausubelら)。
【0023】鎖置換増幅反応は基本的にウォーカー(W
alker)らNuc.AcidsRes.(199
2),前出、によって述べられたように、容積10−5
0mlで6mMMgCl2,各々1mMのdGTP,d
CTP,TTPおよびα−チオdATP,100μg/
mlアセチル化ウシ血清アルブミン、50mM KPO
4 pH7.6,3%(v/v)N−メチルピロリドン
(NMP),0.5μMプライマーS1およびS2、0.
05μMプライマーB1およびB2、3ユニット/μl
HincII,0.1ユニット/μlエキソ-Klen
owDNAポリメラーゼ(United States
Biochemical)(Deryshire,e
t al.(1988)Science 240:10
0−201)および様々な量の標的DNAを含む反応溶
液中で行った。いくつかの場合では、SDA反応はdU
−置換体産物が生成されるように行った。これらの反応
ではMgCl2の濃度は7mMとし、10%グリセロー
ルをNMPの代わりに加え、ヌクレオチドはdUTP
(0.5mM),dGTP,dCTPおよびα−チオd
ATP(0.2mM)に置き換えた。HincII,エ
キソ-KlenowDNAポリメラーゼ を加える前に反
応液を95゜Cで2分加熱して標的DNAを変性し、続
いて37−40゜Cで2分プライマーをアニールさせ
た。酵素を加えてから、反応液を37−40゜Cで2時
間インキュベートして増幅を行った。増幅を65゜Cで
10分加熱して停止させた。生成産物を上記の通りに32
P標識したプローブを用いたプライマー伸長法で、変性
ポリアクリルアミドゲル電気泳動を用いて解析した(ウ
ォーカーら)。
【0024】上記の手順でデザインした、70K遺伝子
の2つの領域に対するプローブは、ノカルジアアステロ
イデス(Nocardia asteroides)と
ロドコッカスロドクロス(Rhodococcus r
hodochrous)に交差反応性を示さず属−特異
性を保っていた。これらのプローブはSDA反応におい
てテストすることにより属−特異性が確かめられた。1
番目の領域は、ウォーカーら、Nucleic Aci
ds Res.,前出、によって定義されている様に、
配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号
23と配列番号24、配列番号21配列番号22、配列
番号20のプライマーのセットを各々S1およびS2プ
ライマー(増幅)として、また配列番号23と配列番号
24のプライマーのセットを各々B1およびB2プライ
マー(バンパー)として用いて増幅した。配列番号2
0、配列番号21と配列番号22は3’末端がプライマ
ー結合部位と相補的であり、そのプライマー結合結合部
位と相補的な部位のすぐ5’側にHincII部位を持
つ。この1番目の領域は配列番号20において3塩基お
よび配列番号21と配列番号22において1塩基のミス
マッチを各々ノカルジアアステロイデス(Nocard
ia asteroides)およびロドコッカスロド
クロス(Rhodococcus rhodochro
us)の間に持つ。増幅において、この領域は10,0
00分子でマイコバクテリウムアビウム(M.aviu
m)に対する感度を持ち、ノカルジアアステロイデス
(Nocardia asteroides)とロドコ
ッカスロドクロス(Rhodococcus rhod
ochrous)に交差反応性を示さなかった。これら
の属−特異的プローブは、上記に述べたとおりハイブリ
ダイゼーションによるマイコバクテリアの核酸の検出に
も用いられ得る。
【0025】配列番号17、配列番号18をS1、S2
プライマーとして、配列番号16および配列番号19を
B1,B2プライマーとして用いて、70K hspの
異なる領域を増幅した。配列番号17と配列番号18は
配列表に示したように3’末端がマイコバクテリアと相
補的であり、プライマー結合部位のすぐ上流にHinc
II部位を持つ。5’末端にはSDAによる増幅を促進
するための付加的な配列を持つ。これらのプローブのセ
ットによって位置づけられる領域は、マイコバクテリウ
ムチュバキュロシス(M.tuberculosi
s)、マイコバクテリウムフォーチュタム(M.for
tuitum)、マイコバクテリウムチェロネ(M.c
helonae)、マイコバクテリウムゴルドネ(M.
gordonae)、マイコバクテリウムアビウム
(M.avium)、マイコバクテリウムイントラセル
ラレ(M.intracellulare)、マイコバ
クテリウムボビス(M.bovis)、マイコバクテリ
ウムカンサシ(M.kansasii)、マイコバクテ
リウムアフリカーヌム(M.africanum)、マ
イコバクテリウムスクロフラスム(M.scroful
aceum)を含む、テストした全てのマイコバクテリ
アの種を増幅した。ノカルジアアステロイデス(Noc
ardia asteroides)、ロドコッカスロ
ドクロス(Rhodococcus rhodochr
ous)、ボルデテラパーツシス(Bordetell
a pertussis)カンジダアルビカンス(Ca
ndida albicans)、コリネバクテリウム
ジフテリア(Corynebacterium dip
htheriae)、大腸菌、フラボバクテリウムメニ
ンジセプチカム(Flavobacterium me
ninjisepticum)、ストレプトコッカスニ
ューモニエ、アシネトバクタールボフィ(Acinet
obacter lwoffi)、エンテロバクターエ
アロゲンス(Enterobacter aeroge
nes)、エンテロバクタークロアカエ(Entero
bacter cloacae)、ヘモフィリスインフ
ルエンザB型、クレブシラニューモニア、リステリアモ
ノシトゲンス(Listeria monocytog
enes)、モラクセラオスロエンシス(Moraxe
lla osloensis)、モルガネラモルガニイ
(Morganella morganii)、ナイセ
リアラクタミカ(Neisseria lactami
ca)、ナイセリアメニンジチジス(Neisseri
a meninjitidis)、エルスコビアツルバ
タ(Oerskovia turvata)、プロテウ
スブルガリス、シュードモナスエアルギノサ(Pseu
domonas aeruginosa)、セラチアマ
ルセセンス(Serratia marcescen
s)、シゲラジセンテリエ(Shigella dys
enteriae)、黄色ブドウ状球菌、スタフィロコ
ッカスエピダーミジス(Staphylococcus
epidermidis)、ストレプトコッカスピオ
ゲネス(Streptococcus pyogene
s)を含むテストした非−マイコバクテリア種において
増幅は見られなかった。このシステムのおおよその感度
はマイコバクテリアのゲノムDNA1,000から1
0,000分子である。これらのプローブもマイコバク
テリアの核酸のハイブリダイゼーション反応による検出
に用いられ得る。
【0026】マイコバクテリウムアビウム(M.avi
um)、マイコバクテリウムゴルドネ(M.gordo
nae)、マイコバクテリウムカンサシ(M.kans
asii)マイコバクテリウムチュバキュロシス(M.
tuberculosis)、マイコバクテリウムパラ
チュバキュロシス(M.paratuberculos
is)、のヌクレオチド1211−1414番目に由来
する配列の相同性比較に基づいて、保存された領域をS
DA増幅の領域として選択した。また、上記で得られた
ノカルジアアステロイデス(Nocardia ast
eroides)およびロドコッカスロドクロス(Rh
odococcus rhodochrous)の配列
を並べて、ミスマッチを利用して交差反応が起こらない
ようにプライマーをデザインした。S1プライマー(配
列番号35)は、ノカルジアアステロイデス(Noca
rdia asteroides)およびロドコッカス
ロドクロス(Rhodococcus rhodoch
rous)において中間部のミスマッチに加えて3’最
末端にミスマッチを持つ。S2プライマー(配列番号3
6)は、ノカルジアアステロイデス(Nocardia
asteroides)およびロドコッカスロドクロ
ス(Rhodococcus rhodochrou
s)において3’末端に3塩基のミスマッチを持つ。配
列番号35および配列番号36は、3’末端にプライマ
ー結合部位と相補的な部位、HincII部位、5’末
端に、その他のいくつかのプローブにおいてすでに述べ
た付加的な配列を持つ。両プライマーは5種のマイコバ
クテリアと配列が同一である。B1およびB2プライマ
ーとして用いたのは配列番号37と配列番号19であ
る。SDA増幅反応は上気にすでに述べたように行っ
た。この増幅システムのおおよその感度はマイコバクテ
リウムチュバキュロシス(M.tuberculosi
s)DNA2,000分子であった。
【0027】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム アビウム(Mycoba
cterium avium) 配列
【化1】 配列番号:2 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム イントラセルラレ(My
cobacterium intracellular
e) 配列
【化2】 配列番号:3 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム スクロフラセム(Myc
obacterium scrofulaceum) 配列
【化3】 配列番号:4 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム チュバキュロシス(My
cobacterium tuberculosis) 配列
【化4】 配列番号:5 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム ゴードネ(Mycoba
cterium gordonae) 配列
【化5】 配列番号:6 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム フォーチュータム(My
cobacterium fortuitum) 配列
【化6】 配列番号:7 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム ボビス−BCG(Myc
obacterium bovis−BCG) 配列
【化7】 配列番号:8 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム ボビス(Mycobac
terium bovis) 配列
【化8】 配列番号:9 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム チェロネ(Mycoba
cterium chelonae) 配列
【化9】 配列番号:10 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム カンサシ(Mycoba
cterium kansasii) 配列
【化10】 配列番号:11 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ミコバクテリウム アフリカーヌム(Myco
bacterium africanum) 配列
【化11】 配列番号:12 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ロドコッカス ロドクロス(Rhodococ
cus rhodochrous) 配列
【化12】 配列番号:13 配列の長さ:349 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ノカルディア アスセテロイデス(Nocar
dia asteroides) 配列
【化13】 配列番号:14 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 CCGTCGGTGC AGATCCAGGT 20 配列番号:15 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 GAACTTCTCC GTCTGGTAGA 20 配列番号:16 配列の長さ:14 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 CTTCGAGCTG ACCG 14 配列番号:17 配列の長さ:36 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の特徴 特徴を表す記号:primer bind 存在位置:25..36 配列 TTGAATAGTC GGTTACTTGT TGACGCAGAT CGAGGT 36 配列番号:18 配列の長さ:39 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の特徴 特徴を表す記号:primer bind 存在位置:25..39 配列 TTGAAGTAAC CGACTATTGT TGACGGTGCC CTTGTCCTT 39 配列番号:19 配列の長さ:13 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 TCCTTGGACA GGC 13 配列番号:20 配列の長さ:38 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の特徴 特徴を表す記号:primer bind 存在位置:25..38 配列 TTGAATAGTC GGTTAGATGT TGACACGTCA CGGGGAAG 38 配列番号:21 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の特徴 特徴を表す記号:primer bind 存在位置:25..33 配列 TTGATCTAAC CGACTATTGT TGACCCGAGC CCT 33 配列番号:22 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の特徴 特徴を表す記号:primer bind 存在位置:25..33 配列 TTGATCTAAC CGACTATTGT TGACCGGAGC CTT 33 配列番号:23 配列の長さ:14 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 TCGGCGTCCT TGAT 14 配列番号:24 配列の長さ:14 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 CAGATCGAGG TCAC 14 配列番号:25 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 GTGGAATTCA ACCCSGAYGA RGYYGTNGC 29 配列番号:26 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 GTGGAATTCT CTCCTTRCCG GTGCCCTTG 29 配列番号:27 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 CAAGGGCACC GGCAAGGAGA 20 配列番号:28 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 CCGAGGGCCT GCGACTC 17 配列番号:29 配列の長さ:204 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム アビウム(Mycoba
cterium avium) 配列
【化14】 配列番号:30 配列の長さ:203 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム ゴードネ(Mycoba
cterium gordonae) 配列
【化15】 配列番号:31 配列の長さ:204 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム カンサシ(Mycoba
cterium kansasii) 配列
【化16】 配列番号:32 配列の長さ:204 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:マイコバクテリウム チュバキュロシス(My
cobacterium tuberculosis) 配列
【化17】 配列番号:33 配列の長さ:204 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ノカルディア アステロイデス(Nocard
ia asteroides) 配列
【化18】 配列番号:34 配列の長さ:150 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:ロドコッカス ロドクロス(Rhodococ
cus rhodochrous 配列
【化19】 配列番号:35 配列の長さ:36 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 TTGAATAGTC GGTTAGAAGT TGACAAGGGC GAGGTG 36 配列番号:36 配列の長さ:38 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 TTGAAGTAAC CGACTATTGT TGACTCGATA CCCAGGCT 38 配列番号:37 配列の長さ:14 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 CTGCAGGCCG GTGT 14
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・シー・リトル アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27610,ローリー,ウィンウェイ・ドラ イブ 1729 (72)発明者 ダリル・ディー・シャンク アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27712,ダーラム,ドンフィル・ドライ ブ 1108 (56)参考文献 国際公開88/5823(WO,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイコバクテリアの核酸の属−特異的な
    増幅または検出に用いられる、配列番号16、配列番号
    17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配
    列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号2
    4、配列番号35、配列番号36または配列番号37か
    らなるオリゴヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 マイコバクテリアの核酸の属−特異的な
    増幅または検出に用いられる、配列番号1、配列番号
    2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号
    6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号1
    0、配列番号11、配列番号29、配列番号30、配列
    番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34
    またはこれらの相補的配列からなるオリゴヌクレオチ
    ド。
  3. 【請求項3】 配列番号12、配列番号13またはこれ
    らの相補的配列からなるオリゴヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 マイコバクテリアの核酸の属−特異的な
    増幅または検出に用いられる、配列番号14または配列
    番号15からなるオリゴヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 a)マイコバクテリアの核酸に、配列番
    号20からなる第1増幅プライマーおよび配列番号21
    または配列番号22からなる第2増幅プライマーをハイ
    ブリダイズさせ、そして b)ハイブリダイズしたプライマーにより規定されるマ
    イコバクテリア核酸の属−特異的セグメントを増幅する
    ことにより属−特異的増幅産物を生成する工程からな
    る、マイコバクテリア核酸の属−特異的増幅法。
  6. 【請求項6】 a)マイコバクテリアの核酸に、配列番
    号17からなる第1増幅プライマーおよび配列番号18
    からなる第2増幅プライマーをハイブリダイズさせ、そ
    して b)ハイブリダイズしたプライマーにより規定されるマ
    イコバクテリア核酸の属−特異的セグメントを増幅する
    ことにより属−特異的増幅産物を生成する工程からな
    る、マイコバクテリア核酸の属−特異的増幅法。
  7. 【請求項7】 a)マイコバクテリアの核酸に、配列番
    号35からなる第1増幅プライマーおよび配列番号36
    からなる第2増幅プライマーをハイブリダイズさせ、そ
    して b)ハイブリダイズしたプライマーにより規定されるマ
    イコバクテリア核酸の属−特異的セグメントを増幅する
    ことにより属−特異的増幅産物を生成する工程からな
    る、マイコバクテリア核酸の属−特異的増幅法。
  8. 【請求項8】 さらに属−特異的増幅産物を検出する工
    程を含む、請求項5ないし7のいずれか1項に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 マイコバクテリアの核酸を鎖置換増幅
    (strand displacement ampl
    ification)によって増幅する、請求項5ない
    し7のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 a)配列番号16、配列番号17、配
    列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号2
    1、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列
    番号35、配列番号36および配列番号37からなる群
    から選択される少なくとも1つのオリゴヌクレオチドを
    マイコバクテリアの核酸にハイブリダイズさせ、そして b)ハイブリダイズしたプローブを検出する工程からな
    るマイコバクテリアの核酸の属−特異的検出法。
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