JP2539626Y2 - 油圧式オートテンショナにおけるリテーナの支持装置 - Google Patents

油圧式オートテンショナにおけるリテーナの支持装置

Info

Publication number
JP2539626Y2
JP2539626Y2 JP162791U JP162791U JP2539626Y2 JP 2539626 Y2 JP2539626 Y2 JP 2539626Y2 JP 162791 U JP162791 U JP 162791U JP 162791 U JP162791 U JP 162791U JP 2539626 Y2 JP2539626 Y2 JP 2539626Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retainer
flange
plunger
tapered
tensioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP162791U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0499445U (ja
Inventor
一貴 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP162791U priority Critical patent/JP2539626Y2/ja
Publication of JPH0499445U publication Critical patent/JPH0499445U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2539626Y2 publication Critical patent/JP2539626Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Check Valves (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、エンドレスの歯付ベ
ルトやチェーン等の伝動部材の張力を設定張力に保持す
る油圧式オートテンショナにおけるリテーナの支持装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧式オートテンショナにおい
ては、図7に示すように、シリンダ40の内部にプラン
ジャ41を組込んでシリンダ内部を圧力室42とリザー
バ室43とに区画し、その両室42、43をプランジャ
41に形成した通路44で連通し、この通路44の下端
開口をチェック弁45で開閉するようにしている。
【0003】また、プランジャ41と共に軸方向に移動
するロッド46の上部をシリンダ40の上側開口部に取
付けたシール部材47を貫通させて外部に突出させ、そ
のロッド46をシリンダ40の内部に組込んだ調圧スプ
リング48によって外方向に押圧している。
【0004】上記オートテンショナは、ロッド46にベ
ルトの張力が作用する取付けとし、そのベルトの張力が
増大してロッド46およびプランジャ41が押し込まれ
たとき、圧力室42の作動油をプランジャ41とシリン
ダ40の摺動面間よりリザーバ室43内にリークさせ、
ロッド46にかかる衝撃力を緩衝している。
【0005】また、ベルトの張力が小さくなると、調圧
スプリング48の弾力によりロッド46およびプランジ
ャ41を外方向に移動させ、同時にチェック弁45を開
放させ、リザーバ室43の作動油を通路44から圧力室
42に流入させるようにしている。
【0006】このような油圧式オートテンショナは、普
通、プランジャ41の下端にリテーナ49を取付け、こ
のリテーナ49でチェック弁45のストロークを管理し
ている。
【0007】そのリテーナ49の取付方法として、プラ
ンジャ41の下端に形成した突出部50の外側にリテー
ナ49の円筒部51を圧入する方法、あるいは図8に示
すように、リテーナ49の上端部に設けたフランジ52
をリテーナスプリング53の弾力によってプランジャ4
1の下端面に押し付ける方法、さらには、図示省略した
が、図8に示すリテーナ49のフランジ52をプランジ
ャ41の下端面にスポット溶接する方法が知られてい
る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、圧入による
リテーナの取付けにおいては、圧入代のバラツキによっ
て突出部50からリテーナ49が抜ける場合があるた
め、圧入面を高精度に仕上げる必要がある。また、オー
トテンショナにおいては、チェック弁45のストローク
を0.2 〜0.3mm 程度に管理する必要があるが、圧入位置
の管理により、チェック弁45のストロークを公差0.1
mm以下に管理することは困難である。
【0009】一方、リテーナ49をスプリング53で支
持する方法においては、プランジャ41が急激に上昇し
たとき、リテーナ49が付いていけずにプランジャ41
から外れる可能性がある。
【0010】さらに、溶接による取付けにおいては、ス
ポット部の形状によって溶接強度にバラツキが生じ易
く、また、チェック弁45に電蝕を生じる可能性があ
る。
【0011】この考案は、チェック弁のストロークの管
理の容易化と、リテーナの取付けの容易化を図ることを
技術的課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案においては、プランジャの下端面に取付
けるリテーナを底板の外周に設けた円筒部の上端に外向
きのフランジを形成した構成とし、そのフランジの外周
を下方に向けて内方傾斜するテーパ縁とし、そのテーパ
縁をプランジャの下端面に形成した凹所の内周のテーパ
面に係合させた構成を採用したのである。
【0013】
【作用】リテーナの取付けに際しては、そのリテーナの
フランジをテーパ状とし、そのテーパ状フランジを凹所
の底面に当接させた状態でリテーナ底板を軸方向に加圧
してフランジを横方向に変形せしめ、あるいは上記フラ
ンジの外径を凹所の開口部における内径より小径とし、
そのフランジを凹所の底面に当接させた状態でフランジ
の外径部を加締めにより外径方向に拡げて凹所の内周に
フランジを係合させる。
【0014】
【実施例】図1は、この考案に係る油圧式オートテンシ
ョナの一実施例を示す。図示のように、下端が閉塞する
シリンダ1の内側下部には底付きスリーブ2が挿入さ
れ、そのスリーブ2内にプランジャ3がリークすきまを
もって挿入されている。このプランジャ3の組込みによ
ってシリンダ1の内部は圧力室4とリザーバ室5に区画
される。
【0015】上記プランジャ3の上端面には段付孔6が
形成され、その段付孔6の下部小径孔7内にロッド8の
下端部が挿入されている。小径孔7の内周には、係合溝
9が形成され、一方、ロッド8には上記係合溝9に対向
して周溝10が設けられ、その両溝9、10間に止め輪
11がはめ込まれている。
【0016】止め輪11は外径方向への弾力を有し、係
合溝9の上端面に形成した外方傾斜するテーパ面を押圧
している。この押圧によってロッド8は段付孔6の底面
に押し付けられている。
【0017】ロッド8の上端部は、シリンダ1の上側開
口部に取付けたシール部材12をスライド自在に貫通し
て外部に突出している。上記ロッド8には、リザーバ室
5内に位置する部分の外側に筒状のセパレータ13とウ
エアリング14とが設けられている。セパレータ13
は、上端および下端に向けて拡がりをもち、その下端に
設けたフランジ15が前記スリーブ2の上端で支持され
ている。一方ウエアリング14はロッド8の上部外周に
形成した段16によってロッド8上端に向けて移動する
のが防止され、外周部には複数の孔17が設けられてい
る。このウエアリング14とセパレータ13のフランジ
15間に調圧スプリング18が組込まれ、その調圧スプ
リング18の弾力によってロッド8は外方向への突出性
が付与されている。
【0018】上記ロッド8の下端部にはT字形の孔19
が形成され、この孔19はプランジャ3に設けた通路2
0と連通している。通路20はプランジャ3の下端面で
開口し、その下端開口にチェック弁21の弁座が設けら
れている。チェック弁21はボールから成り、そのチェ
ック弁21を保持するリテーナ22がプランジャ3の下
端に取付けられている。
【0019】リテーナ22は、図2に示すように底板2
3の外周に円筒部24を設け、この円筒部24の上端に
外向きにフランジ25を形成した構成とされ、上記円筒
部24に流通孔26が形成されている。また、フランジ
24の外周には下方に向けて内方傾斜するテーパ縁27
が設けられている。
【0020】上記リテーナ22のフランジ25は、プラ
ンジャ3の下端面に形成した凹所28内に挿入される。
その凹所28の内周には下方に向けて内方傾斜するテー
パ面29が形成され、このテーパ面29とフランジ外径
のテーパ縁27の係合によってプランジャ3とリテーナ
22は一体に結合される。ここで、テーパ面29の傾斜
角αが小さい場合は、テーパ縁27が外れ易くなるた
め、上記傾斜角αは15〜40°程度が好ましい。
【0021】図3は、上記リテーナ22の取付けの一例
を示す。図4は、取付け前のリテーナ22の状態を示
し、フランジ25は上方に向けて外方に傾斜し、そのフ
ランジ25の外径縁から流通孔26に達するスリット3
0が周方向に複数設けられている。
【0022】そのリテーナ22の取付けに際しては、図
3に示すようにフランジ25を凹所28の底面に載置
し、そのリテーナ22の底板23を圧入治具31に押す
ようにする。ここで、圧入治具31は、リテーナ22の
円筒部24がはまり込む凹所32を有する。その圧入治
具31でリテーナ22の底板23を押すことにより、フ
ランジ25が横方向に変形し、テーパ縁27の全体がテ
ーパ面29に係合する。
【0023】図5はリテーナ22の取付けの他の例を示
す。この取付けにおいては、凹所28の開口部の内径d
をフランジ25の外径Dより大きくし、その凹所28の
底面に上記フランジ25を載置し、フランジ25の外径
部をポンチ等の加締工具により加圧して外径方向に変形
させ、その変形部をテーパ面29に係合させるようにし
ている。
【0024】上記のようなリテーナ22の取付けによれ
ば、凹所28の底面とフランジ25上面の当接によって
底板23の取付位置が規制されるため、チェック弁21
のストロークの管理が容易である。
【0025】
【考案の効果】以上のように、この考案に係るリテーナ
の支持装置によれば、リテーナのフランジ外周に設けた
テーパ縁をプランジャの下面に形成した凹所内周のテー
パ面に係合させるようにしたので、チェック弁のストロ
ークを制限するリテーナの底板はフランジ上面と凹所底
面の当接によって位置決めされることになり、チェック
弁のストロークの管理がきわめて容易である。
【0026】また、圧入治具の押し込みあるいは加締め
工具の加締めによってフランジのテーパ縁を凹所内周の
テーパ面に係合させることができるため、リテーナの取
付けが容易であり、しかもテーパ縁とテーパ面の係合に
よってリテーナをきわめて強固に取付けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るオートテンショナの一実施例を
示す縦断正面図
【図2】同上の要部を示す拡大断面図
【図3】同上リテーナの取付けの一例を示す断面図
【図4】同上の取付けに用いられるリテーナの断面図
【図5】同上リテーナの他の取付けを示す取付け前の断
面図
【図6】同上リテーナの取付け後の断面図
【図7】従来のオートテンショナを示す断面図
【図8】同上オートテンショナのリテーナの他の支持例
を示す断面図
【符号の説明】
1 シリンダ 3 プランジャ 4 圧力室 5 リザーバ室 20 通路 21 チェック弁 22 リテーナ 23 底板 24 円筒部 25 フランジ 27 テーパ縁 28 凹所 29 テーパ面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの内部を圧力室とリザーバ室に
    区画するスライド自在のプランジャに上記両室を連通さ
    せる通路を設け、その通路の下端開口を開閉するチェッ
    ク弁の開閉ストロークをピストンの下方に設けたリテー
    ナで制限する油圧式オートテンショナにおけるリテーナ
    の支持装置において、前記リテーナを底付円筒部の上端
    にフランジを設けたハット形とし、そのフランジの外周
    を下方に向けて内方傾斜するテーパ縁とし、そのテーパ
    縁をプランジャの下端面に形成した凹所内周のテーパ面
    に係合させたことを特徴とする油圧式オートテンショナ
    におけるリテーナの支持装置。
JP162791U 1991-01-23 1991-01-23 油圧式オートテンショナにおけるリテーナの支持装置 Expired - Fee Related JP2539626Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP162791U JP2539626Y2 (ja) 1991-01-23 1991-01-23 油圧式オートテンショナにおけるリテーナの支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP162791U JP2539626Y2 (ja) 1991-01-23 1991-01-23 油圧式オートテンショナにおけるリテーナの支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0499445U JPH0499445U (ja) 1992-08-27
JP2539626Y2 true JP2539626Y2 (ja) 1997-06-25

Family

ID=31729105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP162791U Expired - Fee Related JP2539626Y2 (ja) 1991-01-23 1991-01-23 油圧式オートテンショナにおけるリテーナの支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2539626Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101381512B1 (ko) * 2006-02-24 2014-04-04 섀플러 테크놀로지스 아게 운트 코. 카게 선형 베어링용 커버 스트립을 구비한 가이드 레일

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101381512B1 (ko) * 2006-02-24 2014-04-04 섀플러 테크놀로지스 아게 운트 코. 카게 선형 베어링용 커버 스트립을 구비한 가이드 레일

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0499445U (ja) 1992-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4539001A (en) Tensioning device for belt or the like
US10781892B2 (en) Press-fit check valve for a hydraulic tensioner reservoir with metered backflow
US4373477A (en) Lash adjuster with plunger retainer
KR100262503B1 (ko) 가스스프링
US5643117A (en) Hydraulic tensioner with check valve vent
US4788947A (en) Cap retainer for hydraulic lash adjuster
EP2441928A1 (en) Hydraulic lash adjuster for internal combustion engine
KR20180014164A (ko) 일체형 체크-릴리프 밸브
EP1626194B1 (en) Low impact gas spring
JP3296925B2 (ja) 油圧式オートテンショナ
US4590898A (en) Hydraulic tappet for direct-acting valve gear
US4798563A (en) Self-contained type automatic belt tensioner
US5011121A (en) Seal for gas spring
EP2085580B1 (en) Lash adjuster
US20010007840A1 (en) Closed hydraulic tensioner
JP2016145612A (ja) 油圧式オートテンショナ
JP2539626Y2 (ja) 油圧式オートテンショナにおけるリテーナの支持装置
US4947719A (en) Punch and die system
US4947718A (en) Punch and die system
US4649875A (en) Oiltight hydraulic tappet for controlling an internal combustion engine valve
EP0508466A2 (en) Hydraulic shock absorber
US6083131A (en) Hydraulic autotensioner
JP3585683B2 (ja) 油圧式オートテンショナ
EP0508465A2 (en) Hydraulic shock absorber
US4527462A (en) Sealed-type automatic tensioner

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees