JP2539400Y2 - 回転軸の密封装置 - Google Patents

回転軸の密封装置

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JP2539400Y2
JP2539400Y2 JP5821991U JP5821991U JP2539400Y2 JP 2539400 Y2 JP2539400 Y2 JP 2539400Y2 JP 5821991 U JP5821991 U JP 5821991U JP 5821991 U JP5821991 U JP 5821991U JP 2539400 Y2 JP2539400 Y2 JP 2539400Y2
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packing
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繁夫 岡本
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Meidensha Corp
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Meidensha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は容器壁を貫通して設けら
れる回転軸の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、此の種回転軸の密封装置としては
種々のものが提案されており、図2に示すものは、先に
本件出願人が実願昭61−100277にて出願したも
のである。
【0003】図2において、1は容器壁2を貫通して設
けられる回転軸、3は容器壁2と一体に突出して設けら
れた軸受部、4は軸受部3の開口部を、回転軸1を貫通
して塞ぐパッキング押えである。軸受部3と回転軸1と
の間には、軸方向の両端がパッキング係当壁3aと4a
で画成される間隙5が形成され、間隙5の軸方向の両端
部には、夫々回転軸1を周回する一対のパッキング6a
と6bが配置され、その一対のパッキング6aと6bと
の間にばね7を介在せしめて、それぞれのパッキング6
aと6bとは係当壁3aと4aに向けて付勢されてい
る。そして、軸受部2の周壁に開設された孔8からは、
前記間隙5内の両パッキング6aと6bとの間にシール
用油9が充填されてシール用油室とされ、前記孔8はシ
ール用油9の油面との間に油膨張空間10を介して螺子
11により閉塞されている。
【0004】この回転軸の密封構造にあっては、一対の
パッキングの他にシール用油がシール性を高めるため、
例えば、絶縁油,絶縁ガスの漏れを3重に防止すること
ができ、また、間隙に封入したシール用油は、パッキン
グの摩耗を防止する潤滑油としての作用があり、パッキ
ングの寿命を延ばすと共に、パッキングのシール補助材
としての効果を有し、漏れを有効に防止するという効果
がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、次の課題が残
されていた。
【0006】(1)軸受部3は容器壁2と一体に突出し
て設けられているために高精度が要求されるパッキング
嵌入孔の加工が困難である。
【0007】(2)回転軸1が容器壁2を垂直に貫通す
る場合には、シール用油9が油膨張空間10に流れ込
み、シール用油9が充填されているべき部分に空間がで
きてシール効果が低減する。
【0008】(3)シール用油9の油膨張空間10は螺
子11で閉塞されているが孔8と螺子11との間の密封
性能の維持が困難で、また、間違って螺子11が外され
るとシール用油9が流出してしまう。
【0009】本考案は以上のような点に鑑みてなされた
もので、パッキング嵌入部の高精度加工が容易にでき、
回転軸が容器壁を水平に貫通する場合にも使用し得て、
漏れに対する寿命が長く、かつ、パッキングの摩耗防止
効果の高い回転軸の密封装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】容器壁に設けた軸受部に
軸受金を嵌入して設け、該軸受金外周嵌合部の両端に近
くOリングを設けて、該両Oリングの間に膨張室を形成
し、該膨張室の前記容器壁の内側に近く、軸方向に垂直
な連通孔を穿設するとともに、前記軸受金を貫通して嵌
合した回転軸との間に、軸方向の両端がパッキング係当
壁で画成され、かつ、前記連通孔が開口する間隙を形成
し、該間隙の軸方向に、夫々パッキング押え環によって
挟まれ回転軸を周回する一対のパッキングを配置し、該
一対のパッキングの間にばねを介在せしめて夫々のパッ
キングを係当壁に向けて付勢し、前記間隙内の両パッキ
ング間にシール用油を充填したシール用油室を設ける。
【0011】
【作用】軸受部に嵌入する軸受金は単体で加工すること
ができ、パッキング嵌入孔の高精度加工が容易となる。
回転軸は容器壁を水平,垂直の何れの方向にも貫通させ
ることができ、油膨張空間の空気又はガスによってシー
ル効果が殺減されることはなく、また、油膨張空間の閉
塞に螺子を使用していないので、螺子使用による密封性
能の問題や誤って外した場合等の問題は生じない。
【0012】
【実施例】以下、本考案に係る回転軸の密封装置を、ガ
ス絶縁変圧器の真空スイッチ式負荷時タップ切換器に適
用した図1に示す一実施例について説明する。
【0013】図1において、1は回転軸、2は変圧器の
容器壁、3は容器壁2と一体に突出して設けられた軸受
部で、軸受金12が、軸受部3との嵌合部の上下両端近
くに設けたOリング13を介して嵌入されている。両O
リング13の間には軸受金12の外周を小径として容器
壁2の内径との間に形成した膨張室14が設けられ、そ
の膨張室14の下部、すなわち前記容器壁2の内側に近
く軸方向に垂直で小径の連通孔15が穿設されている。
【0014】軸受金12には、回転軸1の嵌合孔12a
が開設されて、軸受金12の上端側から下端方向に向け
て所定寸法範囲において大径の孔12bとされており、
嵌合孔12aに回転軸1が嵌挿された場合に、その回転
軸1と軸受金12との間に円筒状の間隙16が形成さ
れ、前記連通孔15はこの間隙16に開口している。こ
の間隙16には断面略V字状の3本のパッキング17a
が、軸受金12の上側開口部から挿入され、間隙16の
最奥のパッキング係当壁12cにパッキング押え環18
aを介して当接している。
【0015】前記パッキング17aから所定間隔隔て
て、他の断面略V字形の3本のパッキング17bが配置
され、両パッキング17aと17bとの内側には間隙1
6内を軸方向に移動可能なパッキング押え環18b,1
8cが配置され、さらに両パッキング押え環18b,1
8c間には圧縮されたばね19が設けられていて、両パ
ッキング押え環18b,18cは互いに離反するように
付勢されている。
【0016】前記軸受金12の上側開口部は塞ぎ板20
で塞がれ、塞ぎ板20には回転軸1の嵌合孔20aが開
設されるとともに、軸受金12との嵌合部端面をパッキ
ング17bの係当壁20bとし、パッキング押え環18
dを介してパッキング17bが当接している。
【0017】また、前記両パッキング17aと17b間
にはシール用油9を充填してシール用油室としている。
シール用油9は小径の連通孔15を経て上下のOリング
13によって塞がれた膨張室14の下部に流入し、油面
上に圧縮された空間を残すが、この空間はシール用油の
温度変化に伴う体積変化を吸収する油膨張空間として働
く。
【0018】回転軸1は、軸受金12の軸嵌合孔12a
と塞ぎ板20の軸嵌合孔20aに嵌挿されて軸支され、
図示を省略したタップ操作機構側の動きをタップ切換機
構側に伝達する。
【0019】容器壁2と一体に突出して設けられた軸受
部3の軸受金12嵌入孔は、ストレート孔で精度良く加
工することができ、また、軸受金12は単体で加工する
ことができるからOリング13の嵌合部やパッキング1
7a,17bが嵌合する大径の孔12bを精度良く加工
することができる。
【0020】従って、軸受部3と軸受金12との嵌合部
はOリング13により、また回転軸1と軸受金12との
間はパッキング17a,17bにより容器壁2の内外側
を完全に隔離することができ、容器壁2内部の高圧絶縁
ガスが容器壁2外部の低圧絶縁ガス、又は大気中に漏出
するのを防止している。パッキング17a,17bは、
ばね19で付勢されるパッキング押え環18b,18c
により、パッキング押え環18a,18dを介してパッ
キング係当壁12cと12bにそれぞれ圧迫されて変形
し、回転軸1の外径表面および軸受金12の大径の孔1
2bの内径表面に密着してシール性を高め、さらにシー
ル用油9により回転軸1と軸受金12との間のシール性
を一層高いものとしている。また、軸受金12の外周に
設けられた膨張室14と、回転軸1と軸受金12との間
隙16は、膨張室14の下端に近く穿設された小径の連
通孔15により連通されており、間隙16内のパッキン
グ17aと17b間にシール用油9を充填すると、その
シール用油9は、連通孔15を経て軸受部3と軸受金1
2の嵌合部の上下に設けられたOリング13との間の空
間に流入し、膨張室14の油面上に圧縮された空間を残
す。温度が上昇して前記シール用油室内のシール用油9
の体積が膨張すると前記圧縮された空間はさらに圧縮さ
れて油面が上昇し、温度が下降して前記シール用油9の
体積が収縮すると、前記圧縮された空間は膨張して油面
は下がるが、シール用油内には空気が入り込まないよう
にされていて、シール用油9のシール効果を殺減するこ
となく、かつ、パッキング17a,17bに余分な負荷
がかかるのを防止している。
【0021】なお、以上では、回転軸1が容器壁2を垂
直に貫通する場合について述べたが、水平に貫通する場
合には、軸受金12の膨張室14に穿設される貫通孔を
下側に設けることによって、シール用油9の体積が収縮
した場合にシール用油室内に空気が入り込まぬようにす
ることにより、前記の垂直に貫通する場合と同一の効果
が得られる。また、膨張室14は必ずしも軸受金12の
全周に設ける必要はなく、幅広の溝で形成してもよい。
【0022】
【考案の効果】本考案に係る回転軸の密封装置は、容器
壁と一体に設けられた軸受部を直接貫通するものと異な
り、容器壁と別体の軸受金を貫通するものである。軸受
金を高精度で加工できて、パッキングの密着度が良く、
また、油膨張空間の空気がシール用油に侵入することが
ないから、一対のパッキングの他にシール用油がシール
性を高め、容器内に封入されている高圧の絶縁ガスや絶
縁油等の漏れを完全に防止することができる。また、シ
ール用油室に充填したシール用油はパッキングの摩耗を
防止する潤滑油としての作用があり、パッキングの寿命
を延ばすとともに、パッキングのシール補助材しての効
果を有し、漏れの防止に有効に寄与するという実用的な
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す回転軸密封装置の断面
図。
【図2】従来例を示す回転軸密封装置の断面図。
【符号の説明】
1…回転軸、2…容器壁、3…軸受部、9…シール用
油、12…軸受金、12c,20b…パッキング係当
壁、13…Oリング、14…膨張室、15…連通孔、1
6…間隙、17a,17b…パッキング、18a〜18
c…パッキング押え環、19…ばね。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器壁を貫通して設けられる回転軸の密
    封装置において、前記容器壁に設けた軸受部に軸受金を
    嵌入して設け、該軸受金外周嵌合部の両端に近くOリン
    グを設けて、該両Oリングの間に膨張室を形成し、該膨
    張室の前記容器壁の内側に近く軸方向に垂直な連通孔を
    穿設するとともに、前記軸受金を貫通して嵌合した回転
    軸との間に、軸方向の両端がパッキング係当壁で画成さ
    れ、かつ、前記連通孔が開口する間隙を形成し、該間隙
    の軸方向の両端部に、夫々パッキング押え環によって挟
    まれ回転軸を周回する一対のパッキングを配置し、該一
    対のパッキングの間にばねを介在せしめて夫々のパッキ
    ングを係当壁に向けて付勢し、前記間隙内の両パッキン
    グ間にシール用油を充填したシール用油室を設けたこと
    を特徴とする回転軸の密封装置。
JP5821991U 1991-07-25 1991-07-25 回転軸の密封装置 Expired - Lifetime JP2539400Y2 (ja)

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JPH0510864U JPH0510864U (ja) 1993-02-12
JP2539400Y2 true JP2539400Y2 (ja) 1997-06-25

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