JP2538985B2 - 循環空気殺菌・除臭システム - Google Patents

循環空気殺菌・除臭システム

Info

Publication number
JP2538985B2
JP2538985B2 JP63099035A JP9903588A JP2538985B2 JP 2538985 B2 JP2538985 B2 JP 2538985B2 JP 63099035 A JP63099035 A JP 63099035A JP 9903588 A JP9903588 A JP 9903588A JP 2538985 B2 JP2538985 B2 JP 2538985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozonizer
clean room
circulating air
air
ozone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63099035A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01269846A (ja
Inventor
義文 伊藤
利行 大田
哲夫 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP63099035A priority Critical patent/JP2538985B2/ja
Publication of JPH01269846A publication Critical patent/JPH01269846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2538985B2 publication Critical patent/JP2538985B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Ventilation (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば食品・薬品工場,病院,劇場,映画
館等のクリーンルームに適用される循環空気の殺菌・除
臭システムに関する。
〔従来の技術〕
従来、クリーンルーム内の空気は、その循環経路に設
けられたポアサイズ0.5μm程度の高効率フィルタ(HEP
A)によって空気中の細菌やカビ類等が除去されている
が、高効率フィルタはその物理的特性上 ポアサイズが小さいため除去した菌の処理が不可
能。
フィルタ交換時における作業員の安全衛生面で問題
がある。
フィルタの廃棄方法等が確立されていない。などの
問題があり、さらに致命的な問題点としてクリーンルー
ムそのもの、即ちクリーンルームの内壁や内部の機器等
に付着している細菌及びカビ類等については全く細菌効
果がなかった。
また、除臭については活性炭などの脱臭触媒を充填し
た脱臭触媒充填槽を用いて単独で脱臭を行なっている
が、このような単独の脱臭システムでは脱臭触媒の破過
時間が短かいため、脱臭触媒の再生コストや交換コスト
が増大するという問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のように、従来ではクリーンルームの循環空気経
路に高効率フィルタ(HEPA)を設置して循環空気中の細
菌やカビ類等を除去していたため、クリーンルームの内
壁や内部の機器等に付着している細菌及びカビ類につい
ては除去することができなかった。また、除臭について
は活性炭などの脱臭触媒を充填した脱臭触媒充填槽を単
独で用いていたため、脱臭効果が短いという問題があっ
た。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、
クリーンルーム内および循環空気そのものの殺菌効果を
高めることができ、かつ脱臭触媒の脱臭効果が長時間に
わたって持続する循環空気殺菌・除臭システムを提供す
ることを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、室内空気を室外
に排気する排気管と、この排気管に接続され前記室内空
気をろ過するフィルタと、このフィルタを通過した前記
室内空気を室内に戻す給気管と、前記排気管の途中に設
けられ前記室内空気中の菌類を殺菌するオゾナイザと、
前記排気管の途中に設けられ前記オゾナイザを通過した
前記室内空気を脱臭する脱臭触媒充填槽と、前記排気管
の途中に設けられ前記オゾナイザを通過した前記室内空
気を前記脱臭触媒充填槽をバイパスして前記フィルタま
たは前記室内に供給する流路切換弁とを具備したことを
特徴とする。
〔作 用〕
本発明では、クリーンルームからの循環空気がオゾナ
イザーの放電部を通過するため、循環空気中の細菌及び
カビ類を高電圧な電界強度によって死滅または仮死させ
ることができる。また、オゾナイザーを通過した循環空
気にはオゾンが含まれているため、脱臭触媒をオゾンに
よって活性化させることができる。さらに、循環空気の
循環経路をオゾナイザーの下流側に設けられた流路切換
弁でバイパス流路側へ切換え、オゾナイザーを通過した
循環空気を脱臭触媒充填槽をバイパスしてクリーンルー
ムへ戻すことにより、クリーンルームの内壁や内部に機
器等に付着している細菌及びカビ類をオゾンによって殺
菌することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例を示し、図中1はクリーン
ルーム、2はクリーンルーム1内の空気を循環させる循
環ファン、3は循環ファン2の下流側に設けられたオゾ
ナイザーである。このオゾナイザー3は、第2図に示す
ように円筒状に形成されたカソード電極21の内部に複数
本のアノード電極22を配設して構成されており、前記循
環ファン2からの循環空気は矢印で示すように入口ダク
ト23からオゾナイザー3内に流入し、カソード電極21の
内部を通って出口ダクト24から流出するようになってい
る。なお、カソード電極21の外側には冷媒流入口25及び
冷媒流出口26を備えたジャケット27が設けられ、このジ
ャケット27とカソード電極21との間に冷媒が流れるよう
になっている。
前記オゾナイザー3の下流側には流路切換弁4が設け
られ、さらにその下流側には脱臭触媒充填槽5が設けら
れている。この脱臭触媒充填槽5内には例えばチタン,
ケイ素,ジルコニウムからなる3元系複合酸化物が脱臭
触媒として充填されており、オゾナイザー3を出た循環
空気は脱臭触媒充填槽5で脱臭された後、フィルタ6を
通過してクリーンルーム1へ戻るようになっている。
また、図中7はオゾナイザー3を通過した循環空気を
脱臭触媒充填槽5をバイパスしてクリーンルーム1へ戻
すバイパス流路、8はクリーンルーム1に流入する循環
空気中のオゾン濃度を検出するオゾン濃度計である。こ
のオゾン濃度計8の出力は電源周波数制御回路9に入力
され、この電源周波数制御回路9で高圧電源10の電源周
波数を調整することにより、オゾナイザー3で発生する
オゾン濃度が例えば昼間は2ppm以下に、また夜間は10pp
mに制御されている。なお、図1中11はクリーンルーム
1内の室内空気を室外に排気する排気管、12はフィルタ
6を通過した室内空気をクリーンルーム1内に戻す給気
管を示している。
上記のような構成によると、クリーンルーム1内の循
環空気は循環ファン2によりオゾナイザー3に送られ、
このオゾナイザー3の放電部すなわちカソード電極21と
アノード電極22との間を通過し、昼間は流路切換弁4,脱
臭触媒充填槽5およびフィルタ6を経てクリーンルーム
1へ戻り、夜間は流路切換弁4,バイパス流路7およびフ
ィルタ6を経てクリーンルーム1へ戻る。このとき、循
環空気中の細菌及びカビ類はオゾナイザー3内の高電圧
な電界強度(例えば24KV,60Hz)によって死滅または仮
死状態となるので、循環空気の殺菌効果を高めることが
できる。なお、酵母を用いてクリーンルーム1内の循環
空気(30m3)を20回/Hrの頻度でパルス印加時間を6.1se
cとして実験した結果、第3図に示すように1時間後に
は酵母初期濃度の約98%が死滅していた。
また、オゾナイザー3を出た循環空気にはオゾンが含
まれているので、脱臭触媒充填槽5に充填されている脱
臭触媒をオゾンによって活性化させることができる。す
なわち、オゾンは臭気成分に対してダクト通過中では反
応時間が短いことから臭気が残存し、この残存臭気成分
は身反応オゾンと共に脱臭触媒充填槽5内を通気する。
ここで、オゾンは酸化反応のイニシエータとなり、主と
して次の2段階で脱臭反応が進行する。
(1) オゾンによる触媒の活性化 O3+触媒(M)→活性状態の触媒(M′)+O2 (2) 活性化された触媒による悪臭物質の酸化(無臭
化) M′+悪臭物質→悪臭物質の酸化物+触媒(M) すなわち、脱臭触媒(M)はまずオゾン(O3)と迅速
に反応して活性状態(M′)となる。M′はオゾンに比
べて酸化速度が大きく、悪臭物質を容易に酸化脱臭する
とともに、それ自信は再び元の状態(M)に戻る。従っ
て、総括反応は次のようになり、 O3+悪臭物質→悪臭物質の酸化物+O2 これによって脱臭触媒の脱臭効果が長時間にわたって持
続するとともに、オゾンを含んだ循環空気がクリーンル
ーム1へ流入することを防いでいる。なお、循環空気に
硫化メチル(DMS)を1ppm含ませた場合の脱臭効果を第
4図に示す。同図に示すように、オゾンを含まない場合
の脱臭触媒(ここではチタン,ケイ素,ジルコニウムか
らなる3元系複合酸化物を脱臭触媒として使用)は50Hr
程度で破過してしまうのに対し、オゾンを2ppm含む場合
の脱臭触媒は1000Hr程度まで脱臭効果がある。なお、脱
臭触媒としては活性炭を使用した場合はオゾンを含んで
いても、その効果は小さい。
また、本実施例ではオゾンを含んだ循環空気を、夜間
は流路切換弁4,バイパス流路7およびフィルタ6を経て
クリーンルーム1へ戻すようにしたので、クリーンルー
ム1の内壁や内部の機器等に付着している細菌及びカビ
類をオゾンによって殺菌することができる。すなわち、
オゾンを含んだ循環空気がクリーンルーム1内に流入す
ると、クリーンルーム1の内壁や内部の機器等に付着し
ている細菌,カビ類等の細胞壁にオゾンが吸着し、細胞
内に取込まれてタンパク合成ヌクレオチドあるいは核酸
合成,細胞壁合成,細胞膜機能力源代謝などの細胞の生
命維持に必要な代謝機構を破壊してしまうため、クリー
ンルーム1内の殺菌効果を高めることができる。なお、
クリーンルーム1内の殺菌効果を確認するため、シャー
レ中に胞子懸濁液(1.5〜5.6×103個/m1)を満たしたも
のをクリーンルーム1の床下中央に置き、オゾンを10pp
m含む循環空気を1455ml/minの流速でクリーンルーム1
内に流して生存胞子数の経時変化を実験した結果、第5
図に示すように生存率が1時間で0.01%まで低下した。
このように、クリーンルーム1の循環空気経路にオゾ
ナイザー3を設置するとともに、その下流側に流路切換
弁4および脱臭触媒充填槽5を設置し、かつ前記オゾナ
イザー3を通過した循環空気を前記脱臭触媒槽5をバイ
パスしてクリーンルーム1へ戻すバイパス流路7を設
け、昼間はオゾナイザー3を通過した循環空気を流路切
換弁4,脱臭触媒充填槽5およびフィルタ6を経てクリー
ンルーム1へ戻し、夜間はオゾナイザー3を通過した循
環空気を流路切換弁4,バイパス流路7およびフィルタ6
を経てクリーンルーム1へ戻すことにより、クリーンル
ーム1内および循環空気そのものの殺菌効果を高めるこ
とができるとともに、脱臭触媒の脱臭効果を長時間にわ
たって持続させることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、上記実施例では脱臭触媒としてチタン,ケ
イ素,ジルコニウムからなる3元素複合酸化物を使用し
たが、活性炭等を使用してもよい。また、上記実施例で
はオゾナイザー3を通過した循環空気を夜間は流路切換
弁4,バイパス流路7およびフィルタ6を経てクリーンル
ーム1へ戻すようにしたが、流路切換弁4,バイパス流路
7を経てクリーンルーム1へ戻すようにしてもよい。さ
らに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の設計的変
更が可能であることは説明するまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、クリーンルーム
内および循環空気そのものの殺菌効果を高めることがで
き、かつ脱臭触媒の脱臭効果が長時間にわたって持続す
る循環空気殺菌・除臭スシテムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す循環空気殺菌・除臭シ
ステムの概略構成図、第2図はオゾナイザーの電極構造
を示す図、第3図はオゾナイザーの電界強度と殺菌効果
の関係を示す線図、第4図は脱臭触媒の脱臭効果を示す
線図、第5図はオゾンによるクリーンルーム内の殺菌効
果を示す線図である。 1……クリーンルーム、2……循環ファン、3……オゾ
ナイザー、4……流路切換弁、5……脱臭触媒充填槽、
6……フィルタ、7……バイパス流路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内空気を室外に排気する排気管と、 この排気管に接続され前記室内空気をろ過するフィルタ
    と、 このフィルタを通過した前記室内空気を室内に戻す給気
    管と、 前記排気管の途中に設けられ前記室内空気中の菌類を殺
    菌するオゾナイザと、 前記排気管の途中に設けられ前記オゾナイザを通過した
    前記室内空気を脱臭する脱臭触媒充填槽と、 前記排気管の途中に設けられ前記オゾナイザを通過した
    前記室内空気を前記脱臭触媒充填槽をバイパスして前記
    フィルタまたは前記室内に供給する流路切換弁とを具備
    したことを特徴とする循環空気殺菌・除臭システム。
JP63099035A 1988-04-21 1988-04-21 循環空気殺菌・除臭システム Expired - Fee Related JP2538985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63099035A JP2538985B2 (ja) 1988-04-21 1988-04-21 循環空気殺菌・除臭システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63099035A JP2538985B2 (ja) 1988-04-21 1988-04-21 循環空気殺菌・除臭システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01269846A JPH01269846A (ja) 1989-10-27
JP2538985B2 true JP2538985B2 (ja) 1996-10-02

Family

ID=14236150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63099035A Expired - Fee Related JP2538985B2 (ja) 1988-04-21 1988-04-21 循環空気殺菌・除臭システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2538985B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6623706B2 (en) * 2000-06-20 2003-09-23 Advanced Electron Beams, Inc. Air sterilizing system
GB0017058D0 (en) * 2000-07-11 2000-08-30 Hall Vantage Limited Purification of air
GB2367016A (en) * 2000-08-04 2002-03-27 Microflow Ltd Apparatus for removing sterilant from a sterilant containing atmosphere
TW201221236A (en) * 2010-11-19 2012-06-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd Container data center
CN112524730A (zh) * 2020-12-17 2021-03-19 深圳市政强技术有限公司 一种管道式新风除臭杀菌设备及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01269846A (ja) 1989-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101853757B1 (ko) 공기 소독기
CN2905066Y (zh) 多用途医用仪器内部结构消毒机
JPH0687890B2 (ja) 殺菌・脱臭装置
JP3924589B2 (ja) 空気清浄機
CN208606239U (zh) 抽油烟机
JP2538985B2 (ja) 循環空気殺菌・除臭システム
JP3384040B2 (ja) 生体機能補助・代行装置
CN214536695U (zh) 一种用于电梯轿厢的壁挂式空气消毒净化器
JP2008228597A (ja) 感染防止隔離装置
CN214232230U (zh) 方舱医院转运隔离舱净化消毒系统
CN108895561A (zh) 一种新型的空气消毒器
JP3621156B2 (ja) オゾン脱臭集塵機
CN2629710Y (zh) C波紫外线液透式杀菌消毒车
JPH06181974A (ja) オゾンによる脱臭及び燻蒸装置
CN207394991U (zh) 一种循环除味杀菌净化设备
CN208704054U (zh) 一种新型的空气消毒器
CN217960774U (zh) 一种适用于救护车消杀的新型多功能消毒机
CN214581636U (zh) 空气消杀机器人
CN215260363U (zh) 一种双模式杀菌除味空气净化装置
CN220009395U (zh) 一种智能车载空气消毒装置
CN217809021U (zh) 牙科医疗废水处理装置
CN217685652U (zh) 台式消毒机
CN214363882U (zh) 等离子体净化消毒座便器
CN213810870U (zh) 一种电化学消毒的空调机组
CN213577970U (zh) 一种等离子空气处理消毒机

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees