JP2538977Y2 - 歯科及び口腔外科用治療材 - Google Patents
歯科及び口腔外科用治療材Info
- Publication number
- JP2538977Y2 JP2538977Y2 JP1990056012U JP5601290U JP2538977Y2 JP 2538977 Y2 JP2538977 Y2 JP 2538977Y2 JP 1990056012 U JP1990056012 U JP 1990056012U JP 5601290 U JP5601290 U JP 5601290U JP 2538977 Y2 JP2538977 Y2 JP 2538977Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bioabsorbable
- sheet
- dental
- collagen
- collagen sheet
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、歯科及び口腔外科領域における歯周病治
療、歯肉上皮の歯根尖側方向への成長即ちダウンクロー
スの防止などに用いる歯科及び口腔外科用治療材に関す
る。
療、歯肉上皮の歯根尖側方向への成長即ちダウンクロー
スの防止などに用いる歯科及び口腔外科用治療材に関す
る。
(従来の技術及び考案が解決しようとする課題) 従来、ポリテトラフルオロエチレンフィルム(例えば
登録商標ゴアテックス)を歯の露出根面に巻きつけ、上
皮の下方成長を阻止し、歯根膜細胞の活性を促すことに
より、歯周組織を再生させることが試みられている。し
かしこの方法では、ポリテトラフルオロエチレンフィル
ムが生体に非吸収性であるため、ある期間挿入後再び外
科的に除去しなければならなかった。そこで、この外科
的に除去する煩わしさを無くすために、コラーゲンなど
の生体吸収性の物質からなるシートを歯科及び口腔外科
用治療材に用いることが開発された。
登録商標ゴアテックス)を歯の露出根面に巻きつけ、上
皮の下方成長を阻止し、歯根膜細胞の活性を促すことに
より、歯周組織を再生させることが試みられている。し
かしこの方法では、ポリテトラフルオロエチレンフィル
ムが生体に非吸収性であるため、ある期間挿入後再び外
科的に除去しなければならなかった。そこで、この外科
的に除去する煩わしさを無くすために、コラーゲンなど
の生体吸収性の物質からなるシートを歯科及び口腔外科
用治療材に用いることが開発された。
ところで、従来この種の治療材としては、生体吸収性
シートを所望の形状に切断しものを使用していた。そし
て、この生体吸収性シートを歯周に挿入後固定するに
は、該シートを歯肉弁などに縫着する必要があった。し
かして、この生体吸収性シートは、小片であり、また柔
軟であるため、取扱いにくく、そのため施療には熟練し
た技量と細心の注意を要し、また時間がかかった。
シートを所望の形状に切断しものを使用していた。そし
て、この生体吸収性シートを歯周に挿入後固定するに
は、該シートを歯肉弁などに縫着する必要があった。し
かして、この生体吸収性シートは、小片であり、また柔
軟であるため、取扱いにくく、そのため施療には熟練し
た技量と細心の注意を要し、また時間がかかった。
本考案は、生体吸収性シートを極めて簡単に歯周治療
に使用できるようにした治療材を提供することを目的と
する。
に使用できるようにした治療材を提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) すなわち本考案は、コラーゲンシートをそのほぼ中央
で二つ折りにし、その折り目部分の内側に生体吸収性糸
を挾み込んで装着してなる歯科及び口腔外科用治療材で
ある。
で二つ折りにし、その折り目部分の内側に生体吸収性糸
を挾み込んで装着してなる歯科及び口腔外科用治療材で
ある。
図面にもとづいて本考案を説明する。第1図は本考案
の治療材の1例の斜視図であり、第2図はその断面図で
ある。1はコラーゲンシートで、治療対象となる歯の大
きさ、形状を考慮した所望の形状、大きさのコラーゲン
シートを、そのほぼ中央で二つ折りにしてある。2は生
体吸収性糸である。この生体吸収性糸2は、二つ折りに
したコラーゲンシート1の折り目部分に挾み込むことに
よって、コラーゲンシートに装着してある。この生体吸
収性糸2は、コラーゲンシート1を歯に固定するための
もので、コラーゲンシート1を歯周に挿入後、該糸2を
歯に巻きつけることによって、コラーゲンシート1を歯
に括り付け固定することができる。
の治療材の1例の斜視図であり、第2図はその断面図で
ある。1はコラーゲンシートで、治療対象となる歯の大
きさ、形状を考慮した所望の形状、大きさのコラーゲン
シートを、そのほぼ中央で二つ折りにしてある。2は生
体吸収性糸である。この生体吸収性糸2は、二つ折りに
したコラーゲンシート1の折り目部分に挾み込むことに
よって、コラーゲンシートに装着してある。この生体吸
収性糸2は、コラーゲンシート1を歯に固定するための
もので、コラーゲンシート1を歯周に挿入後、該糸2を
歯に巻きつけることによって、コラーゲンシート1を歯
に括り付け固定することができる。
上記の治療材は、所望の形状、大きさのコラーゲンシ
ート1を拡げ、そのほぼ中央部に生体吸収性糸2を置
き、この生体吸収性糸2のところでコラーゲンシート1
を内側に折り曲げることにより生体吸収性糸を挾み込ん
で製造したものである。
ート1を拡げ、そのほぼ中央部に生体吸収性糸2を置
き、この生体吸収性糸2のところでコラーゲンシート1
を内側に折り曲げることにより生体吸収性糸を挾み込ん
で製造したものである。
本考案ではコラーゲンシートを用いる。特に可溶性コ
ラーゲンと線維性コラーゲンとを混合したコラーゲン組
成物をシート状となしたコラーゲンシートを、ヘキサメ
チレンジイソシアネイトなどの架橋剤で架橋化したもの
が好ましい。この架橋化コラーゲン・シートは生体吸収
性が適当に制御されており、また強度などの機械的特性
も優れており、本考案の治療材に適する。また、本考案
で用いる生体吸収性糸は、例えばポリ乳酸からつくられ
た糸である。
ラーゲンと線維性コラーゲンとを混合したコラーゲン組
成物をシート状となしたコラーゲンシートを、ヘキサメ
チレンジイソシアネイトなどの架橋剤で架橋化したもの
が好ましい。この架橋化コラーゲン・シートは生体吸収
性が適当に制御されており、また強度などの機械的特性
も優れており、本考案の治療材に適する。また、本考案
で用いる生体吸収性糸は、例えばポリ乳酸からつくられ
た糸である。
次に本考案の治療材の使用方法を、フラップ手術への
適用の場合を例にして第3図を用いて説明する。フラッ
プ手術の際、歯肉弁を粘膜骨弁か粘膜弁で剥離し、根面
の汚れを除去する。歯肉弁と根面の間に、第3図に示す
ように、本考案の治療材を挿入する。次いで生体吸収性
糸2を歯に巻きつけてコラーゲンシートを歯に括り付け
て固着する。この際単に装着された糸を歯に巻つければ
よいので、コラーゲンシートの固定が極めて簡単に行な
え、またその固定も強固にできる。したがって、非常に
簡単に且つ強固にコラーゲンシートを固定することがで
きる。また固定に利用した糸は生体吸収性であるから、
そのまま放置しておいても、コラーゲンシートと同様に
自然に生体に吸収されるので期間経過後に除去する必要
がない。
適用の場合を例にして第3図を用いて説明する。フラッ
プ手術の際、歯肉弁を粘膜骨弁か粘膜弁で剥離し、根面
の汚れを除去する。歯肉弁と根面の間に、第3図に示す
ように、本考案の治療材を挿入する。次いで生体吸収性
糸2を歯に巻きつけてコラーゲンシートを歯に括り付け
て固着する。この際単に装着された糸を歯に巻つければ
よいので、コラーゲンシートの固定が極めて簡単に行な
え、またその固定も強固にできる。したがって、非常に
簡単に且つ強固にコラーゲンシートを固定することがで
きる。また固定に利用した糸は生体吸収性であるから、
そのまま放置しておいても、コラーゲンシートと同様に
自然に生体に吸収されるので期間経過後に除去する必要
がない。
(考案の効果) 本考案の歯科及び口腔外科用治療材は、所望の大きさ
のコラーゲンシートをそのほぼ中央で二つ折りにし、そ
の折り目部分の内側に生体吸収性糸を装着したものであ
るから、生体吸収性糸をコラーゲンシートに孔を開けた
りすることなく簡単に装着することができて、治療材の
製造が簡単である。そして、挿入した後、生体吸収性糸
を歯に巻きつけると言う簡単な手段により、コラーゲン
シートを堅固に固定することができる。本考案の治療材
を使用すると、コラーゲンシートを生体に挿入後縫着に
よって固定していた従来の治療材に比し、治療が極めて
簡単で、熟練を要することなく、しかも短時間で施療で
きる。また上記シート、糸共に生体吸収性であるので、
期間経過後、再び外科的に除去する必要がない。
のコラーゲンシートをそのほぼ中央で二つ折りにし、そ
の折り目部分の内側に生体吸収性糸を装着したものであ
るから、生体吸収性糸をコラーゲンシートに孔を開けた
りすることなく簡単に装着することができて、治療材の
製造が簡単である。そして、挿入した後、生体吸収性糸
を歯に巻きつけると言う簡単な手段により、コラーゲン
シートを堅固に固定することができる。本考案の治療材
を使用すると、コラーゲンシートを生体に挿入後縫着に
よって固定していた従来の治療材に比し、治療が極めて
簡単で、熟練を要することなく、しかも短時間で施療で
きる。また上記シート、糸共に生体吸収性であるので、
期間経過後、再び外科的に除去する必要がない。
第1図は本考案の治療材の一例の斜視図であり、第2図
はその断面図である。第3図は本考案の治療材の使用例
を示す断面図である。 1……コラーゲンシート、2……生体吸収性糸、3……
歯、4……歯肉弁
はその断面図である。第3図は本考案の治療材の使用例
を示す断面図である。 1……コラーゲンシート、2……生体吸収性糸、3……
歯、4……歯肉弁
Claims (1)
- 【請求項1】コラーゲンシートをそのほぼ中央で二つ折
りにし、その折り目部分の内側に生体吸収性糸を挾み込
んで装着してなる歯科及び口腔外科用治療材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990056012U JP2538977Y2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 歯科及び口腔外科用治療材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990056012U JP2538977Y2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 歯科及び口腔外科用治療材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0415910U JPH0415910U (ja) | 1992-02-10 |
JP2538977Y2 true JP2538977Y2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=31579468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990056012U Expired - Fee Related JP2538977Y2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 歯科及び口腔外科用治療材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538977Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5171148A (en) * | 1989-06-30 | 1992-12-15 | Ethicon, Inc. | Dental inserts for treatment of periodontal disease |
-
1990
- 1990-05-30 JP JP1990056012U patent/JP2538977Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0415910U (ja) | 1992-02-10 |
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Legal Events
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