JP2538632Y2 - ライン型液検知センサ - Google Patents

ライン型液検知センサ

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JP2538632Y2
JP2538632Y2 JP8454090U JP8454090U JP2538632Y2 JP 2538632 Y2 JP2538632 Y2 JP 2538632Y2 JP 8454090 U JP8454090 U JP 8454090U JP 8454090 U JP8454090 U JP 8454090U JP 2538632 Y2 JP2538632 Y2 JP 2538632Y2
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JP
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liquid
conductors
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porous
ptfe tape
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一幸 小島
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Junkosha Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、水よりも絶縁性が比較的高い液体(例えば
メチルエチルケトン、アセトン、エタノール、メタノー
ル、イソプロピルアルコール、あるいはその他水溶性の
溶剤等)の漏れ検知に有効なライン型液検知センサに関
する。
[従来の技術] 従来の液検知センサとして、実開昭58-96248号公報に
記載のものが知られている。このセンサは、2枚の絶縁
テープ間に、互いに離間した2本の平行導体を配設し、
これら2本の導体のそれぞれを、絶縁テープに形成した
2列の検知孔内に露出させたものである。
このセンサにおいては、漏液が両検知孔にまたがって
存在することにより、両導体間が橋絡する。よって、こ
の橋絡現象を電気的に捕えることにより、漏液の発生を
検知する。
[考案が解決しようとする課題] ところで、このセンサは、例えば雨水などの絶縁性が
高くない、つまり電流が流れやすい液体の検知には有効
ではあるが、水より絶縁性が比較的高い(抵抗が高い)
液体は電流が流れにくいので感度が低すぎて検知できな
い。
そこで、本考案は絶縁性が比較的高い液体の漏れ検知
に有効な液検知センサを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案のライン型液検知センサは、2枚の互いに対向
する薄板状の導体間に、未焼成もしくは半焼成の連続気
孔性多孔質PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)テープ
を、上記導体に密着、挟持して設け、この連続気孔性多
孔質PTFEテープには、上記導体から延出する延出部を設
け、上記連続気孔性多孔質PTFEテープと導体を絶縁被覆
で覆い、この絶縁被覆に、上記連続気孔性多孔質PTFEテ
ープの延出部を外部に臨ませる検知孔を設けたことを特
徴とする。
[作用] 上記センサにおいては、被検知液体がセンサに到達す
ると、液体は絶縁被覆に設けた検知孔から内部に侵入
し、未焼成もしくは半焼成の連続気孔性多孔質PTFEテー
プの延出部に触れる。この連続気孔性多孔質PTFEテープ
は、撥水性があるため、雨水などは全く吸収せず、検知
対象の溶剤のみを選択的に吸収する。
この連続気孔性多孔質PTFEテープは、乾燥時の体積固
有抵抗が1018〔Ω−cm〕以上の絶縁体であるので、導体
間には電流が流れない。そして、被検知液体がこの連続
気孔性多孔質PTFEテープに吸収されて、この液体が連続
気孔性多孔質PTFEテープの広い面積に行き渡ることで、
この液体の介在により両導体間が橋絡され(抵抗値が下
がり)、この橋絡現象を電気的に捕えることにより被検
知液体の存在が検知される。
ここで、上記センサにおいて、両導体は薄板状のもの
とされており、両導体間に連続気孔性多孔質PTFEテープ
が挟まれている構成であるので、両導体間の距離が非常
に短いことから、被検知液体は(抵抗体の直列回路のよ
うに)橋絡する液体の抵抗値が低く押えられ、また液体
と導体の接触面積が非常に広いことから(抵抗体の並列
回路のように)液体の抵抗値がさらに低く押えられる。
したがって、両導体間の抵抗値は乾燥時と比べて著し
く低下し、この大きい落差のため、橋絡現象を電気的に
より容易に捕えることができる。
また、この連続気孔性多孔質PTFEテープは未焼成でも
よいが、この被検知液体の吸収を妨げない程度に焼成し
た半焼成の連続気孔性多孔質PTFEテープを用いれば、機
械的強度をさらに向上できる。
なお、上記の連続気孔性多孔質PTFEテープの代わり
に、吸湿性紙や不織布を用いた場合も、溶剤を吸収して
同様の効果を奏する。しかし、この場合は雨水なども同
様に吸収するので、雨水の侵入なのか、被検知液体の侵
入なのかを区別することは難しい。したがって、屋外で
は用いることができない。この点、本考案のセンサは、
雨水などは積極的に排除するので、被検知液体の漏れを
確実に検知することができる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図及び第2図を参照し
て説明する。
第1図において、1A、1Bは互いに対向するよう配され
た箔状(薄板状)の導体である。これら箔状の導体1A、
1Bの間には、未焼成もしくは半焼成の連続気孔性多孔質
PTFEテープ2が、導体1A、1Bに密着させた状態で挟まれ
ており、それにより両導体1A、1Bは互いに絶縁状態に保
たれている。
また、各導体1A、1BとPTFEテープ2との間には、それ
ぞれ各導体1A、1Bと接触した状態のドレイン線3A、3Bが
挟まれている。両ドレイン線3A、3Bは、各導体1A、1Bの
互いに離れた側縁近くに配置されている。
両導体1A、1Bの幅はほぼ等しく、間に挟まれているPT
FEテープ2は導体1A、1Bよりも幅が広い。そして、PTFE
テープ2の両側縁が、導体1A、1Bから略等寸法だけ外側
にはみ出して、延出部となっている。
また、4A、4Bで示すものは、ポリエステルなどの絶縁
材料からなる絶縁被覆である。これら絶縁被覆4A、4B
は、上述したPTFEテープ2と導体1A、1Bからなる3層構
造体を覆うよう配置されており、その状態で両側縁同士
が互いに溶着されている。
そして、一方(上側)の絶縁被覆4Aの幅方向両側縁近
傍に、列状に検知孔5が形成され、各検知孔5から、内
部の未焼成もしくは半焼成の連続気孔性多孔質PTFEテー
プ2の延出部が露出している。
このセンサで溶剤輸送用配管の接合部などの漏液検知
を行う場合は、センサをフランジの外周などに巻き付け
ておく。その状態で漏液が発生すると、漏液はセンサの
外面を伝わって検知孔5から中に入り、PTFEテープ2の
延出部に触れる。ここで、PTFEテープ2は連続気孔性多
孔質構造のもので、雨水等ははじかれ、検知対象の漏液
のみがPTFEテープ2に吸収される。
そして、PTFEテープ2に吸収された漏液が、広く確実
に箔状の導体1A、1B間に行きわたり、その漏液の作用で
両導体1A、1B間が橋絡され、その電気的特性(抵抗値)
の変化を検知回路で測定することにより、センサ周囲の
漏液の発生が検知される。この漏液検知の際、わずかな
漏液であってもPTFEテープ2に確実に吸収され、両導体
1A、1B間に行きわたる。
したがって、導体1A、1Bと漏液との間に大きな接触面
積が確保され、導電率の非常に低い液体であっても、ま
た少量の液体であっても、導体1A、1B間の抵抗値変化が
大きくなり、確実な液検知が可能となる。
また、上記センサを他の導体と接続する場合には、次
のように端末処理を行う。
すなわち、このセンサは、全体的に薄いテープ状のも
のであり、幅広の導体1A、1Bを残しながら、周囲の絶縁
被覆4A、4Bを除去する。あるいは、第2図に示すよう
に、導体1Aと絶縁被覆4A(また1Bと4B)を外側に反転さ
せて折り曲げる。これにより、導体1A、1Bを接続しやす
い形に露出させる。
また、この実施例のセンサにはドレイン線3A、3Bが付
いているので、絶縁被覆4A、4Bと共に導体1A、1Bを切断
しても、ドレイン線3A、3Bだけで他の導体と接続するこ
ともできる。したがって、ドレイン線3A、3Bを有してい
る分、端末処理の仕方に自由度が増える。
また、上記のPTFEテープ2として、薄い青色などに着
色したテープを用いてもよい。そうした場合は、漏液の
吸収された箇所の色が濃くなるので、目視で漏液発生箇
所を確認することができるようになる。これは、特に上
記センサが比較的長い場合に適する。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案のライン型液検知センサ
によれば、薄板状の導体(電極)を用い、しかも両導体
間に未焼成もしくは半焼成の連続気孔性多孔質PTFEテー
プを挟んでいるので、電極面積(導体と液体との接触面
積)が大きく、かつ電極間距離が小さくなる。しかもPT
FEテープが、液体を広く確実に導体表面に行きわたらせ
る。したがって、少量の液体であっても、また導電率の
非常に小さい液体であっても、また絶縁性が比較的高い
液体であっても、大きな電気的特性変化を得ることがで
き、確実に液検知を行うことができる。
また、導体間に挟まれている絶縁体が連続気孔性多孔
質PTFEテープであるから、雨水などは吸収せず、検知対
象の液体のみを選択的に吸収する。したがって、屋外で
用いても検知対象の液体の漏れのみを確実に検知するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図はその端末
処理の仕方の説明図である。 1A,1B……導体、2……未焼成もしくは半焼成の連続気
孔性多孔質PTFEテープ、3A,3B……ドレイン線、4A,4B…
…絶縁被覆、5……検知孔。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の互いに対向する薄板状の導体間に、
    未焼成もしくは半焼成の連続気孔性多孔質PTFE(ポリテ
    トラフルオロエチレン)テープを、上記導体に密着、挟
    持して設け、この連続気孔性多孔質PTFEテープには、上
    記導体から延出する延出部を設け、上記連続気孔性多孔
    質PTFEテープと導体を絶縁被覆で覆い、この絶縁被覆
    に、上記連続気孔性多孔質PTFEテープの延出部を外部に
    臨ませる検知孔を設けたことを特徴とするライン型液検
    知センサ。
JP8454090U 1990-08-13 1990-08-13 ライン型液検知センサ Expired - Lifetime JP2538632Y2 (ja)

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JPH0443255U JPH0443255U (ja) 1992-04-13
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JPH0443255U (ja) 1992-04-13

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