JP2538430B2 - 人工島の外周締切堤の構築工法 - Google Patents

人工島の外周締切堤の構築工法

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JP2538430B2
JP2538430B2 JP3048187A JP4818791A JP2538430B2 JP 2538430 B2 JP2538430 B2 JP 2538430B2 JP 3048187 A JP3048187 A JP 3048187A JP 4818791 A JP4818791 A JP 4818791A JP 2538430 B2 JP2538430 B2 JP 2538430B2
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平昌 青景
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海洋における人工島の外
周締切堤の構築工法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】海洋に人工島を構築する場合、一般には
潮流や、人工島の塊土の圧力に耐ける人工島外周の締切
り工事を行なったのち、締切り部内部を埋めて人工島を
構築している。而して人工島の締切り方法として、地中
連続壁工法、あるいはコンクリートケーソン、鋼矢板を
用いて締切堤を構築する工法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の工
法は海域での工法であるため、仮設設備に多大の費用を
要し、また施工機械が大がかりで、更にまた海域の汚染
が生じやすい。本発明は前記従来技術の有する問題点に
鑑みて提案されたもので、その目的とする処は、仮設設
備が少なくてすみ海域の汚染を生起することがなく、施
工性がよい人工島の外周締切堤の構築工法を提供する点
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る人工島の外周締切堤の構築工法によれ
ば、上下環状保形枠間に亘って配設された梯子枠で仕切
られた多段環状空間内に、夫々可撓性、気密性を有する
単位チユーブ体を挿入してなる縁切りユニツト構成部材
を、海中に構築されるべき人工島の外周に沿って1つ置
きに沈設したのち、前記単位チユーブ体に下段より上段
に亘って順次流体硬化材料を注入、硬化せしめて先行縁
切りユニツトを構築し、次いで相隣る同先行縁切りユニ
ツト間に後行縁切りユニツトを前記先行縁切りユニツト
と同様の方法で構築し、前記各縁切りユニツトにより、
人工島外周の全周に亘って締切堤を構築するものであ
る。
【0005】
【作用】本発明によれば前記したように、上下の環状保
形枠間に亘って配設された梯子枠によって多段の環状空
間が仕切られた環状保形枠における同各環状空間内に可
撓性、気密性を有する単位チユーブ体を挿入して縁切り
ユニツト構成部材を構成し、同縁切りユニツト構成部材
を作業船等によって海中に構築されるべき人工島の外周
に沿って、一つ置きに海底に沈設し、しかるのち下段よ
り上段に亘って順次前記各単位チユーブ体に流体硬化材
料を注入して硬化せしめ、前記人工島の外周締切部に沿
って1つ置きに所要の強度、剛性を有する先行縁切りユ
ニツトを構築するものである。
【0006】次いで相隣る先行縁切りユニツト間に、同
先行縁切りユニツトと同じ構築方法で後行縁切りユニツ
トを構築することによって、同後行、縁切りユニツト及
び前記先行き縁切りユニツトが一体化された人工島の外
周締切堤が構築されるものである。
【0007】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。aは環状保形枠で、上下両端部における内外一双の
保形リング1に、内外一双の縦枠2a及び同各縦枠2a
間に横架された水平枠2bよりなる梯子枠2が接続さ
れ、同梯子枠2によって上下方向に亘って仕切られた多
段環状空間に、可撓性と気密性及び耐圧性を有する単位
チユーブ体3を挿入することによって、縁切りユニツト
構成部材が構成される。
【0008】なお前記単位チユーブ体3には流体注入口
3a及びエヤー排出口3bが設けられ、前記注入口3a
には開閉バルブ3cが装架され、前記注入口3aから単
位チユーブ体3内にコンクリートモルタル等の流体硬化
材料4が注入されることによって、単位チユーブ体3内
のエヤーがエヤー排出口3bより排出され、かくして流
体注入材料4の注入が終ると、開閉バルブ3cを閉塞
し、同流体硬化材料4の硬化をまつものである。
【0009】而して前記縁切りユニツト構成部材を作業
船bのクレーン等によって、海中に構築される人工島の
外周締切堤の位置に沿って一つ置きに海底に沈設し、前
記ユニツト構成部材に多段に収容された単位チユーブ体
3に下段より上段に亘って順次流体硬化材料4を高圧ポ
ンプ等によって注入して、先行縁切りユニツトAを前記
外周締切堤位置に沿って1つ置きに構築する。この際、
同ユニツトAの安定を図るため、前記ユニツト構成部材
内に埋土材5を充填しながら、前記流体硬化材料4の注
入を行うもので、埋戻し材としては土砂、あるいは前記
硬化材料4を使用する。
【0010】次いで相隣る先行縁切りユニツトA間に、
同ユニツトAの構築方法と同じ方法で後行縁切りユニツ
トA′を構築し、同後行縁切りユニツトA′と前記先行
縁切りユニツトAとによって人工島の外周締切堤を構築
する。なお後行縁切りユニツトA′は中間部がくびれた
まゆ型断面に形成され、前記先行縁切りユニツトAとの
間に剪断力が伝達され、ユニツト間のずれが防止される
ように構成されている。
【0011】かくして前記各ユニツトA、A′によって
構築された締切堤の内部には埋土材Bが充填され、更に
地盤Cの強度、安定性から必要に応じて底版補強コンク
リートDを打設する。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、海中に
構築されるべき人工島の外周に沿って配設される縁切り
ユニツトが、環状保形枠の上下方向に亘って配設された
梯子枠で仕切られた多段環状空間内に、可撓性、気密性
を有する単位チユーブ体を挿入してなる縁切りユニツト
構成部材を海底に沈設して、前記単位チユーブ体に流体
硬化材を圧入して構築されるので、海域の汚染が少な
く、且つ重量物の運搬も少なく、また仮設設備が少なく
てすむので安全且つ低コストで施工され、同時に数個所
で施工できるので、工期が短縮される。
【0013】また前記縁切りユニツトは、先行き及び後
行各縁切りユニツトより構成され、先行縁切りユニツト
を1つおきに設置したのち、相隣る同先行縁切りユニツ
ト間に後行縁切りユニツトを前記先行ユニツトと同一構
築工法で設置するようにしたので、前記各ユニツトは密
実に接続され、信頼性の高い人工島の外周締切堤が構築
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人工島の外周締切堤の構築工法の
一実施例の実施状況を示す縦断面図である。
【図2】本発明の方法で構築された締切堤の平面図であ
る。
【図3】図2の矢視イ−イ図である。
【図4】図2の矢視ロ−ロ図である。
【図5】図2の部分拡大図である。
【図6】図5の縦断面図である。
【図7】環状保形枠の斜視図である。
【図8】環状保形枠の平面図である。
【図9】環状保形枠の側面図である。
【図10】図9の矢視ハ−ハ図である。
【図11】単位チユーブ体の平面図である。
【図12】単位チユーブ体の側面図である。
【図13】図12の矢視ニ−ニ図である。
【符号の説明】
A 先行縁切りユニツト A′ 後行縁切りユニツト B 埋土材 C 地盤 a 環状保形枠 1 保形リング 2 梯子枠 3 単位チユーブ体 4 流体硬化材料 5 埋土材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下環状保形枠間に亘って配設された梯
    子枠で仕切られた多段環状空間内に、夫々可撓性、気密
    性を有する単位チユーブ体を挿入してなる縁切りユニツ
    ト構成部材を、海中に構築されるべき人工島の外周に沿
    って1つ置きに沈設したのち、前記単位チユーブ体に下
    段より上段に亘って順次流体硬化材料を注入、硬化せし
    めて先行縁切りユニツトを構築し、次いで相隣る同先行
    縁切りユニツト間に後行縁切りユニツトを前記先行縁切
    りユニツトと同様の方法で構築し、前記各縁切りユニツ
    トにより、人工島外周の全周に亘って締切堤を構築する
    ことを特徴とする人工島の外周締切堤の構築工法。
JP3048187A 1991-03-13 1991-03-13 人工島の外周締切堤の構築工法 Expired - Fee Related JP2538430B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109235473A (zh) * 2018-09-29 2019-01-18 中交第航务工程局有限公司 一种大直径钢圆筒围堰在水中钢筋混凝土结构中的应用

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CN109235473A (zh) * 2018-09-29 2019-01-18 中交第航务工程局有限公司 一种大直径钢圆筒围堰在水中钢筋混凝土结构中的应用

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