JP2538033Y2 - 抄紙用ドライヤーフェルト - Google Patents
抄紙用ドライヤーフェルトInfo
- Publication number
- JP2538033Y2 JP2538033Y2 JP1991088425U JP8842591U JP2538033Y2 JP 2538033 Y2 JP2538033 Y2 JP 2538033Y2 JP 1991088425 U JP1991088425 U JP 1991088425U JP 8842591 U JP8842591 U JP 8842591U JP 2538033 Y2 JP2538033 Y2 JP 2538033Y2
- Authority
- JP
- Japan
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- web
- layer
- synthetic fiber
- heat resistance
- fiber web
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、抄紙機のドライパート
で使用される抄紙用ドライヤーフェルトに関するもので
ある。
で使用される抄紙用ドライヤーフェルトに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】抄紙用ドライヤーフェルトは、通常、モ
ノフィラメントまたはマルチフィラメントの織物からな
る基布の片面または両面に合成繊維ウェブをニードリン
グして製造されている。
ノフィラメントまたはマルチフィラメントの織物からな
る基布の片面または両面に合成繊維ウェブをニードリン
グして製造されている。
【0003】このウェブ用合成繊維は、抄造紙の品質に
大きな影響を与えるので、フェルト表面の平滑性、柔軟
性、通気性等を適切に選定する必要があり、また、ドラ
イヤーフェルトの耐久性という経済上の要求を満すた
め、耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性等の物性に関しても注
意を払う必要がある。
大きな影響を与えるので、フェルト表面の平滑性、柔軟
性、通気性等を適切に選定する必要があり、また、ドラ
イヤーフェルトの耐久性という経済上の要求を満すた
め、耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性等の物性に関しても注
意を払う必要がある。
【0004】合成繊維ウェブは、上記の要求を満足し得
るように、通常2〜3種類を混合して使用する場合が一
般的であり、それぞれの長所を生かすように素材の種
類、繊度、繊維長、混合比率等を決定している。
るように、通常2〜3種類を混合して使用する場合が一
般的であり、それぞれの長所を生かすように素材の種
類、繊度、繊維長、混合比率等を決定している。
【0005】例えば、実開昭64−2100号公報には、湿紙
が直接接触することによって劣化が進み易い表層側繊維
ウェブの構成素材として、慣用のポリアミド、ポリアク
リル、ポリエステル等の繊維に代えて、アラミド繊維や
PPS(ポリフェニレンサルファイド)繊維等の耐熱性
繊維を使用することが記載されている。
が直接接触することによって劣化が進み易い表層側繊維
ウェブの構成素材として、慣用のポリアミド、ポリアク
リル、ポリエステル等の繊維に代えて、アラミド繊維や
PPS(ポリフェニレンサルファイド)繊維等の耐熱性
繊維を使用することが記載されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記の合成繊維ウェブ
を基布にニードリングしてなるドライヤーフェルトは、
耐熱性が改良され、耐久性は向上する。しかし、アラミ
ド繊維やPPS繊維は、アクリルやナイロンなどの合成
繊維に比べて高価であるので、製造コストの上昇につな
がる。
を基布にニードリングしてなるドライヤーフェルトは、
耐熱性が改良され、耐久性は向上する。しかし、アラミ
ド繊維やPPS繊維は、アクリルやナイロンなどの合成
繊維に比べて高価であるので、製造コストの上昇につな
がる。
【0007】このため、湿紙が直接接触する上層部は、
アラミド繊維、PPS繊維を含むウェブとし、下層には
アラミド繊維、PPS繊維を含まないウェブで構成する
ことも考えられる。
アラミド繊維、PPS繊維を含むウェブとし、下層には
アラミド繊維、PPS繊維を含まないウェブで構成する
ことも考えられる。
【0008】しかし、この方法では、上層は使用末期ま
で変化なく耐久性を維持したが、下層の通常のウェブが
脆化し、上層と下層並びに下層と基布にて層間剥離が発
生し、実用化することは困難であることが分った。
で変化なく耐久性を維持したが、下層の通常のウェブが
脆化し、上層と下層並びに下層と基布にて層間剥離が発
生し、実用化することは困難であることが分った。
【0009】本考案は、層間剥離が発生せず、経済的に
も製造コストの上昇を低くできる構成の抄紙用ドライヤ
ーフェルトを提供することを目的としている。
も製造コストの上昇を低くできる構成の抄紙用ドライヤ
ーフェルトを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案者は鋭意研究した結果、合成繊維ウェブを基
布にニードリングしてなる抄紙用ドライヤーフェルトに
おいて、接紙面側の合成繊維ウェブが複数層からなり、
かつ、最上層にはアラミド繊維、PPS、PEEK等の
耐熱性及び耐湿熱性に優れた合成繊維ウェブを50〜1
00%含んだウェブ層を、また、それ以下の層には上記
耐熱性及び耐湿熱性に優れた合成繊維ウェブを10〜5
0%含んだウェブ層を配置すると共に、最上層とそれ以
下の層で耐熱性及び耐湿熱性に優れた合成繊維ウェブの
含有量を前者が多く、後者が少なくなるように変えたこ
とによって、層間剥離が発生せずに経済的にもある程度
製造コストの上昇を低くし得るドライヤーフェルトを実
現させることができたものである。
め、本考案者は鋭意研究した結果、合成繊維ウェブを基
布にニードリングしてなる抄紙用ドライヤーフェルトに
おいて、接紙面側の合成繊維ウェブが複数層からなり、
かつ、最上層にはアラミド繊維、PPS、PEEK等の
耐熱性及び耐湿熱性に優れた合成繊維ウェブを50〜1
00%含んだウェブ層を、また、それ以下の層には上記
耐熱性及び耐湿熱性に優れた合成繊維ウェブを10〜5
0%含んだウェブ層を配置すると共に、最上層とそれ以
下の層で耐熱性及び耐湿熱性に優れた合成繊維ウェブの
含有量を前者が多く、後者が少なくなるように変えたこ
とによって、層間剥離が発生せずに経済的にもある程度
製造コストの上昇を低くし得るドライヤーフェルトを実
現させることができたものである。
【0011】
【作用】本考案は、耐熱性及び耐湿熱性に優れた合成繊
維ウェブの含有量を最上層とそれ以下の層とで変え、そ
の比率を所定のものとし、かつ、下層にも上記の合成繊
維ウェブを所定量含有させておくことによって、層間剥
離が防止され、耐久性が向上した。
維ウェブの含有量を最上層とそれ以下の層とで変え、そ
の比率を所定のものとし、かつ、下層にも上記の合成繊
維ウェブを所定量含有させておくことによって、層間剥
離が防止され、耐久性が向上した。
【0012】
【実施例】本考案は、過酷な乾熱、湿熱条件に晒される
抄紙用ドライヤーフェルトの耐久性と経済性を考慮し
て、接紙面側の合成繊維ウェブを複数層に分けて構成
し、その接紙面となる最上層には、アラミド繊維、PP
S(ポリフェニレンサルファィド)、PEEK(ポリエ
ーテルエーテルケトン)等の耐熱性及び耐湿熱性に優れ
た合成繊維ウェブを50〜100%含んだウェブ層を、ま
た、それ以下の層には、上記耐熱性及び耐湿熱性に優れ
た合成繊維ウェブを10〜50%含んだウェブ層を配置した
ものである。
抄紙用ドライヤーフェルトの耐久性と経済性を考慮し
て、接紙面側の合成繊維ウェブを複数層に分けて構成
し、その接紙面となる最上層には、アラミド繊維、PP
S(ポリフェニレンサルファィド)、PEEK(ポリエ
ーテルエーテルケトン)等の耐熱性及び耐湿熱性に優れ
た合成繊維ウェブを50〜100%含んだウェブ層を、ま
た、それ以下の層には、上記耐熱性及び耐湿熱性に優れ
た合成繊維ウェブを10〜50%含んだウェブ層を配置した
ものである。
【0013】上記アラミド繊維、PPS繊維、PEEK
繊維等の合成繊維ウェブは、過酷な乾熱、湿熱条件に晒
される抄紙用ドライヤーフェルトの接紙面側の合成繊維
ウェブとして好適であるが、経済性を考慮すると、混合
比率をできるだけ少なくすることが望ましい。しかし、
過少となると所望の耐久性が得られない。
繊維等の合成繊維ウェブは、過酷な乾熱、湿熱条件に晒
される抄紙用ドライヤーフェルトの接紙面側の合成繊維
ウェブとして好適であるが、経済性を考慮すると、混合
比率をできるだけ少なくすることが望ましい。しかし、
過少となると所望の耐久性が得られない。
【0014】そこで、望ましい混合比率を得るため、次
のようなテストを実施した。
のようなテストを実施した。
【0015】先ず、ウェブを2層に分離し、接紙面とな
る上層のみノーメックス(NOX−商標名−アラミド繊
維)のウェブ100%とし、下層をポリエチレンテレフタ
レート(PET)とポリアクリル(PA)とを50%ずつ
均一に混合したウェブを積層して実用テストを実施した
所、上層は使用末期まで変化なく耐久性を維持したが、
下層のウェブは脆化し、上下層並びに下層と基布にて剥
離現象が生じた。
る上層のみノーメックス(NOX−商標名−アラミド繊
維)のウェブ100%とし、下層をポリエチレンテレフタ
レート(PET)とポリアクリル(PA)とを50%ずつ
均一に混合したウェブを積層して実用テストを実施した
所、上層は使用末期まで変化なく耐久性を維持したが、
下層のウェブは脆化し、上下層並びに下層と基布にて剥
離現象が生じた。
【0016】上記現象を克服するため、下記のウェブ仕
様でテストを実施した。
様でテストを実施した。
【0017】 処理条件:1.0kg/cm2の飽和蒸気下と160゜Cの乾熱下の
繰り返し試験を実施したところ、図4の結果を得た。
繰り返し試験を実施したところ、図4の結果を得た。
【0018】図4は、縦軸に剥離強力(kg)をとり、横
軸にサイクル数(1サイクル:各2日)をとって表わし
ている。
軸にサイクル数(1サイクル:各2日)をとって表わし
ている。
【0019】この結果、剥離強力は、が最良であり、
がその次でと殆んど変らず、希望する剥離強力を有
しているが、になると、剥離強力が3サイクル目当り
から急激に低下し、実用上問題があることが判明した。
がその次でと殆んど変らず、希望する剥離強力を有
しているが、になると、剥離強力が3サイクル目当り
から急激に低下し、実用上問題があることが判明した。
【0020】そこで、剥離に対し下層のウェブには、10
%以上のNOXウェブの必要性を示しており、また、上
層は、使用条件に照らして50〜100%の間で選択すれば
よいことが認められる。以下、具体的な実施例を説明す
ると次の通りである。
%以上のNOXウェブの必要性を示しており、また、上
層は、使用条件に照らして50〜100%の間で選択すれば
よいことが認められる。以下、具体的な実施例を説明す
ると次の通りである。
【0021】図1は本考案の第1実施例を示す抄紙用ド
ライヤーフェルト(A)の組織図であって、基布(1)
は、太さ0.4mmのテトロン(T−商標名−ポリエチレン
テレフタレート繊維)モノフィラメント(TM040)
を経糸(1a)及び緯糸(1b)に使用して織成した二
重織とし、この基布(1)の片面(接紙面側)に合成繊
維ウェブ(2)を2層にして積層し、ニードリングして
第1の抄紙用ドライヤーフェルト(A)を構成したもの
である。基布(1)の経糸密度は84.6本/2.54cm、緯糸
密度は16.5×2本/2.54cmである。
ライヤーフェルト(A)の組織図であって、基布(1)
は、太さ0.4mmのテトロン(T−商標名−ポリエチレン
テレフタレート繊維)モノフィラメント(TM040)
を経糸(1a)及び緯糸(1b)に使用して織成した二
重織とし、この基布(1)の片面(接紙面側)に合成繊
維ウェブ(2)を2層にして積層し、ニードリングして
第1の抄紙用ドライヤーフェルト(A)を構成したもの
である。基布(1)の経糸密度は84.6本/2.54cm、緯糸
密度は16.5×2本/2.54cmである。
【0022】合成繊維ウェブ(2)は、上層(2a)が
繊度5.5Dで繊維長76mmの耐熱性・耐湿熱性に優れたノ
ーメックス(NOX−商標名−アラミド繊維)からなる
合成繊維ウェブを100%使用し、1平方メートル当り150
gの積層量で積層したものであり、下層(2b)には、
上記ノーメックス(NOX)とナイロン(N)とを50:
50%の割合で混合した合成繊維ウェブを1平方メートル
当り150gの積層量で積層したものを使用している。上記
ナイロン(N)の繊度は15Dであり、繊維長は51mmであ
る。
繊度5.5Dで繊維長76mmの耐熱性・耐湿熱性に優れたノ
ーメックス(NOX−商標名−アラミド繊維)からなる
合成繊維ウェブを100%使用し、1平方メートル当り150
gの積層量で積層したものであり、下層(2b)には、
上記ノーメックス(NOX)とナイロン(N)とを50:
50%の割合で混合した合成繊維ウェブを1平方メートル
当り150gの積層量で積層したものを使用している。上記
ナイロン(N)の繊度は15Dであり、繊維長は51mmであ
る。
【0023】図2は、本考案の第2実施例を示す抄紙用
ドライヤーフェルト(B)の組織図であって、基布
(1)は、太さ0.24mmのテトロンモノフィラメント(T
M024)を2本合せてこれを3本撚りとしたものを経
糸(1a)とし、緯糸(1b)には表裏ともに太さ0.5m
mのテトロンモノフィラメント(TM050)を使用し
て二重織とし、この基布(1)の両面に合成繊維ウェブ
(2)(3)を接紙面側は4層(2a)(2b)(2
c)(2d)とし、機械面側は1層としてニードリング
して第2の抄紙用ドライヤーフェルト(B)を構成した
ものである。基布(1)の経糸密度は31.7本/2.54cm、
緯糸密度は12.0×2本/2.54cmである。
ドライヤーフェルト(B)の組織図であって、基布
(1)は、太さ0.24mmのテトロンモノフィラメント(T
M024)を2本合せてこれを3本撚りとしたものを経
糸(1a)とし、緯糸(1b)には表裏ともに太さ0.5m
mのテトロンモノフィラメント(TM050)を使用し
て二重織とし、この基布(1)の両面に合成繊維ウェブ
(2)(3)を接紙面側は4層(2a)(2b)(2
c)(2d)とし、機械面側は1層としてニードリング
して第2の抄紙用ドライヤーフェルト(B)を構成した
ものである。基布(1)の経糸密度は31.7本/2.54cm、
緯糸密度は12.0×2本/2.54cmである。
【0024】接紙面側の合成繊維ウェブ(2)は、最上
層(2a)が繊度5.5Dで繊維長76mmのノーメックス
(NOX)が100%、第2層(2b)が繊度5.5Dで繊維
長76mmのノーメックス(NOX)を50%と、繊度10Dで
繊維長76mmのアクリル(AC)を50%とを均一に混合し
たもの、第3層(2c)が繊度10Dで繊維長76mmのアク
リル(AC)を80%と、繊度7Dで繊維長76mmのノーメ
ックス(NOX)を20%とを均一に混合したもの、最下
層となる第4層(2d)が第3層(2c)と同一とした
ものを接紙面側に積層し、各層の積層量を、最上層(2
a)と第2層(2b)とは1平方メートル当り150gと
し、第3層(2c)と第4層(2d)とは1平方メート
ル当り140gとしてニードリングしたものである。
層(2a)が繊度5.5Dで繊維長76mmのノーメックス
(NOX)が100%、第2層(2b)が繊度5.5Dで繊維
長76mmのノーメックス(NOX)を50%と、繊度10Dで
繊維長76mmのアクリル(AC)を50%とを均一に混合し
たもの、第3層(2c)が繊度10Dで繊維長76mmのアク
リル(AC)を80%と、繊度7Dで繊維長76mmのノーメ
ックス(NOX)を20%とを均一に混合したもの、最下
層となる第4層(2d)が第3層(2c)と同一とした
ものを接紙面側に積層し、各層の積層量を、最上層(2
a)と第2層(2b)とは1平方メートル当り150gと
し、第3層(2c)と第4層(2d)とは1平方メート
ル当り140gとしてニードリングしたものである。
【0025】また、機械面側の合成繊維ウェブ(3)
は、繊度10Dで繊維長76mmのアクリル(AC)を60%
と、繊度7Dで繊維長76mmのポリプロピレン(PP)を
40%とを均一に混合したものを、1平方メートル当り13
0gの積層量で積層したものである。
は、繊度10Dで繊維長76mmのアクリル(AC)を60%
と、繊度7Dで繊維長76mmのポリプロピレン(PP)を
40%とを均一に混合したものを、1平方メートル当り13
0gの積層量で積層したものである。
【0026】図3は、本考案の第3実施例を示す抄紙用
ドライヤーフェルト(C)の組織図であって、基布
(1)は、経糸(1a)及び緯糸(1b)ともにマルチ
フィラメント糸を使用し、経糸密度36.0本/2.54cm、緯
糸密度11.0×2本/2.54cmで二重織としてある。具体的
に経糸(1a)は、200D4本のアクリル(AC)と250
D1本のテトロン(T−商標名−ポリエチレンテレフタ
レート繊維)とを3本撚りとしたものを使用し、また、
緯糸(1b)には、200D2本のアクリル(AC)と、2
50D2本のテトロン(T)と、210D2本のナイロン
(N)とを4本撚りしたものを表裏に使用している。
ドライヤーフェルト(C)の組織図であって、基布
(1)は、経糸(1a)及び緯糸(1b)ともにマルチ
フィラメント糸を使用し、経糸密度36.0本/2.54cm、緯
糸密度11.0×2本/2.54cmで二重織としてある。具体的
に経糸(1a)は、200D4本のアクリル(AC)と250
D1本のテトロン(T−商標名−ポリエチレンテレフタ
レート繊維)とを3本撚りとしたものを使用し、また、
緯糸(1b)には、200D2本のアクリル(AC)と、2
50D2本のテトロン(T)と、210D2本のナイロン
(N)とを4本撚りしたものを表裏に使用している。
【0027】そして、上記基布(1)の接紙面側の合成
繊維ウェブ(2)には、最上層(2a)が繊度7Dで繊
維長76mmのポリフェニレンサルファィド(PPS)を80
%と、繊度10Dで繊維長76mmのアクリル(AC)を20%
とを均一に混合したものを、第2層(2b)が繊度15D
で繊維長51mmのナイロン(N)を50%と、繊度10Dで繊
維長76mmのアクリル(AC)を30%と、繊度7Dで繊維
長76mmのポリフェニレンサルファィド(PPS)を20%
とを均一に混合したものを、そして、第3層(2c)及
び第4層(2d)を第2層と同一のものを使用して各層
の積層量を1平方メートル当り150gとして積層してい
る。
繊維ウェブ(2)には、最上層(2a)が繊度7Dで繊
維長76mmのポリフェニレンサルファィド(PPS)を80
%と、繊度10Dで繊維長76mmのアクリル(AC)を20%
とを均一に混合したものを、第2層(2b)が繊度15D
で繊維長51mmのナイロン(N)を50%と、繊度10Dで繊
維長76mmのアクリル(AC)を30%と、繊度7Dで繊維
長76mmのポリフェニレンサルファィド(PPS)を20%
とを均一に混合したものを、そして、第3層(2c)及
び第4層(2d)を第2層と同一のものを使用して各層
の積層量を1平方メートル当り150gとして積層してい
る。
【0028】また、上記基布(1)の機械面側の合成繊
維ウェブ(3)には、繊度15Dで繊維長51mmのナイロン
(N)を50%と、繊度10Dで繊維長76mmのアクリル(A
C)を30%と、繊度7Dで繊維長76mmのポリフェニレン
サルファイド(PPS)を20%としたものを均一に混合
して1平方メートル当り150gの積層量で積層したものを
使用している。
維ウェブ(3)には、繊度15Dで繊維長51mmのナイロン
(N)を50%と、繊度10Dで繊維長76mmのアクリル(A
C)を30%と、繊度7Dで繊維長76mmのポリフェニレン
サルファイド(PPS)を20%としたものを均一に混合
して1平方メートル当り150gの積層量で積層したものを
使用している。
【0029】
【考案の効果】本考案によれば、基布の接紙面側にニー
ドリングされる合成繊維ウェブを複数層に分けて構成す
ると共に、その最上層(接紙面となる層)とそれ以下の
層とのいずれにも耐熱性及び耐湿熱性に優れた合成繊維
ウェブを所定の混合比率で含有させたことによって、所
望する剥離強力を具備し、低コストで耐熱性及び耐湿熱
性に優れた抄紙用ドライヤーフェルトを提供することが
できる。
ドリングされる合成繊維ウェブを複数層に分けて構成す
ると共に、その最上層(接紙面となる層)とそれ以下の
層とのいずれにも耐熱性及び耐湿熱性に優れた合成繊維
ウェブを所定の混合比率で含有させたことによって、所
望する剥離強力を具備し、低コストで耐熱性及び耐湿熱
性に優れた抄紙用ドライヤーフェルトを提供することが
できる。
【図1】本考案の第1実施例を示す抄紙用ドライヤーフ
ェルトの組織図
ェルトの組織図
【図2】本考案の第2実施例を示す抄紙用ドライヤーフ
ェルトの組織図
ェルトの組織図
【図3】本考案の第3実施例を示す抄紙用ドライヤーフ
ェルトの組織図
ェルトの組織図
【図4】本考案の抄紙用ドライヤーフェルトの剥離強力
試験結果例を示すグラフ
試験結果例を示すグラフ
1 基布 1a 経糸 1b 緯糸 2 接紙面側合成繊維ウェブ 2a 最上層 2b 第2層 2c 第3層 2d 第4層
Claims (1)
- 【請求項1】 合成繊維ウェブを基布にニードリングし
てなる抄紙用ドライヤーフェルトにおいて、接紙面側の
合成繊維ウェブが複数層からなり、かつ、最上層にはア
ラミド繊維、PPS、PEEK等の耐熱性及び耐湿熱性
に優れた合成繊維ウェブを50〜100%含んだウェブ
層を、また、それ以下の層には上記耐熱性及び耐湿熱性
に優れた合成繊維ウェブを10〜50%含んだウェブ層
を配置すると共に、最上層とそれ以下の層で耐熱性及び
耐湿熱性に優れた合成繊維ウェブの含有量を前者が多
く、後者が少なくなるように変えたことを特徴とする抄
紙用ドライヤーフェルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991088425U JP2538033Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 抄紙用ドライヤーフェルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991088425U JP2538033Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 抄紙用ドライヤーフェルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0537998U JPH0537998U (ja) | 1993-05-21 |
JP2538033Y2 true JP2538033Y2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=13942432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991088425U Expired - Lifetime JP2538033Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 抄紙用ドライヤーフェルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538033Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2529783Y2 (ja) * | 1988-09-20 | 1997-03-19 | 敷島紡績 株式会社 | 製紙用耐熱性ニードルカンバス |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP1991088425U patent/JP2538033Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0537998U (ja) | 1993-05-21 |
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