JP2537293B2 - コネクタの結合検知装置 - Google Patents

コネクタの結合検知装置

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車用ワイヤハーネスの接続等に用いら
れる一対のコネクタにおいて、正常に結合されたか否か
を検知する手段を有するコネクタの結合検知装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
第12図において、A′は雄コネクタであって、雄コネ
クタハウジングAの端子収容室内において可撓係止片2
により雌端子Cを保持しており、B′は雌コネクタであ
って、雌コネクタハウジングBの端子収容室3内におい
て可撓係止片4により雄端子Dを保持している。
雄コネクタハウジングAには可撓支持部5aによりロッ
ク腕5が設けられ、前側の長孔5bの先端に形成された係
止部5cが雌コネクタハウジングBの表面に設けた係止突
起6に係合する。ロック腕5の後端にはロック解除用操
作部5dが設けられる。
雄コネクタハウジングAにはロック確認用スライダE
が前後方向において移動自在に設けられ、その基部7か
ら前方において片持ちの可撓性のロック検知アーム8が
突出し、該ロック検知アーム8は先端部において衝合部
8aと支持部8bを有していて前記ロック腕5の長孔5b内に
延長し、衝合部8aが係止部5cの後面に当接すると共に支
持部8bが係止部5cの上面に当接している。従って、第12
図(a)の如くに、雌,雄のコネクタハウジングA,Bの
嵌合前においては、ロック確認用スライダEはロック腕
5の係止部5cにより前方への移動が阻止されている。
雌,雄のコネクタハウジングA,Bを嵌合すると、ロッ
ク腕5の係止部5cが係止突起6のテーパー状案内面6aに
沿って上方へ移動し、これにつれてロック検知アーム8
も上方へ移動し(第12図(b),(c))、係止部5cが
係止突起6を乗り越えたところでロック腕5が下降し、
衝合部8aが係止突起6上に位置することによりロック検
知アーム8はロック腕5との係合関係を外れて単独で上
昇位置を取る(第12図(d))。そして、この状態でロ
ック確認用スライダEを前方へ移動させることが可能と
なり、これによって雌,雄コネクタA′,B′の完全嵌合
を確認している。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術にあっては、雄コネクタハウジングに設
けたロック確認用スライダの位置を見て嵌合状態を判断
しているので、不完全嵌合の検知において不充分であ
る。
本発明は上記した点に着目して為されたものであり、
かかるロック確認用スライダを有するコネクタにおいて
電気的にコネクタの完全嵌合を検知するようにしたもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明においては、可撓
ロック腕を有する一方のコネクタハウジングと該可撓ロ
ック腕に対する係合部を有する他方のコネクタハウジン
グと該一方のコネクタハウジングに設けて上記両コネク
タハウジングの完全嵌合時において前進可能となるロッ
ク検知アームを有するロック確認用スライダから成り、
該一方のコネクタハウジングに検知回路用端子と短絡兼
自動ロック確認用弾性片を設け、両コネクタハウジング
の完全嵌合時に該短絡兼自動ロック確認用弾性片により
該ロック確認用スライダが自動的に前進すると共に該短
絡兼自動ロック確認用弾性片が該検知回路用端子と接触
する構成を採用し、また該一方のコネクタハウジングに
検知回路用端子を設けると共に該ロック確認用スライダ
に短絡兼自動ロック確認用弾性片を設け、両コネクタハ
ウジングの完全嵌合時に該短絡兼自動ロック確認用弾性
片により該ロック確認用スライダが自動的に前進すると
共に該短絡兼自動ロック確認用弾性片が該検知回路用端
子と接触する構成を採用した。
〔実施例〕
第1図において、雄コネクタハウジングA′は、相手
方雌コネクタハウジング(図示せず)と完全嵌合した際
において前方へ移動させることができるロック確認用ス
ライダE′を有する。ロック確認用スライダE′とロッ
ク腕5との係合構造は従来例と同一である。
雄コネクタハウジングA′には前半部において相手方
雌コネクタハウジングを囲む套体部9が設けられ、該套
体部9の後部より一体のレール10が後方へ延長し、ロッ
ク確認用スライダE′の基部7の両側に形成された溝11
が該レール10に係合しており、該一対のレール10にはそ
れぞれ後方へ開口した端子収容室12が形成されている
(第2図参照)。
端子収容室12には予め電線Wと接続された小型の検知
回路用端子Fが挿入されて係止片F1を上方の開口12aに
係合させることにより係止され、該端子Fは内側の開口
12bにおいて露出している。
雄コネクタハウジングA′の一対のレール10間におい
て、略コ字状の短絡兼自動ロック確認用弾性片Gの隅部
に形成された2個の取付用捲回部G2を取付杆部13に係合
させると共に基部G1を付勢用突部14に係合させることに
より両弾性接触部G3を上記開口12bを介して検知回路用
端子Fと接触可能に設けている。なお、弾性接触部G3
接続して内方へ折曲された被駆動部G4が設けられてい
る。上記取付杆部13と付勢用突部14の端面はテーパー面
13a,14aとして形成され、雄コネクタハウジングA′に
ロック確認用スライダE′が装着されている状態におい
て後部から間隙S内に短絡兼自動ロック確認用弾性片G
を押し入れて該テーパー面13a,14aを介して取付用捲回
部G2と基部G1取付杆部13と付勢用突部14に係合させる
(第5図)。
ロック確認用スライダE′の基部7の前方には短絡兼
自動ロック確認用弾性片Gの被駆動部G4に対向して湾曲
状駆動面15が形成されており、一対の被駆動部G4,G4
上下にずれた状態で該湾曲状駆動面15と当接する。
ロック確認用スライダE′は、先ず第4図(a)の如
くに、治具によりロック腕5を押し下げてロック検知ア
ーム8との係合を外すことにより前進させた状態におい
て前記した如く短絡兼自動ロック確認用弾性片Gを雄コ
ネクタハウジングA′に装着し、この状態でロック確認
用スライダE′を後退させるものであり(第4図
(b))、この際に湾曲状駆動面15が被駆動部G4を介し
て短絡兼自動ロック確認用弾性片Gをその弾性に抗して
内方へ変位させる。そして、更に後退させることにより
ロック検知アーム8の衝合部8aをロック腕5の係止部5c
に係合させてプリセット状態に固定し、この状態におい
ては短絡兼自動ロック確認用弾性片Gの両弾性接触部G3
をその弾性に抗して内方へ折り畳んでいる(第4図
(c))。
上記構成において、相手方コネクタとの完全嵌合時に
ロック腕5による拘束を脱したロック確認用スライダ
E′は折り畳まれた弾性接触部G3(第4図(c)参照)
の弾力により自動的に前進すると共に該弾性接触片G3
開口12aより検知回路用端子Fに接触して検知回路を閉
じる(第4図(a))。
第6図及び第7図の実施例においては、雄コネクタハ
ウジングA″の一対のレール10間の後端において前方に
向けた湾曲状駆動面15′が形成され、ロック確認用スラ
イダE″の基部7には短絡兼自動ロック確認用弾性片
G′が取り付けられる。
短絡兼自動ロック確認用弾性片G′は基部G1′と一対
の弾性変位部G3′間の折曲部に捲回された接触部G2′を
有すると共に自由端部において内方へ折曲された被駆動
部G4′を有していて、ロック確認用スライダE″の基部
7の前端部において基部G1′を係止部16により支持され
ることにより被駆動部G4′を雄コネクタハウジングA″
における湾曲状駆動面15′に対向させた状態で設けられ
ている。
上記構成において、第7図の如くに短絡兼自動ロック
確認用弾性片G′を組み付けたロック確認用スライダ
E″を雄コネクタハウジングA″に対してその後部より
組み合わせて前進させることにより被駆動部G4′を湾曲
状駆動面15′に係合させ(第8図(a))、次にロック
検知アーム8がロック腕に係合するまで引き下げてプリ
セット状態とする(第8図(c))。
プリセット状態においてはロック確認用スライダE″
が後退しているので、弾性変位部G3′が湾曲状駆動面1
5′により内方へ折り畳まれており、雄コネクタハウジ
ングA″が相手方コネクタハウジングと完全に嵌合する
と、ロック確認用スライダE″が弾性変位部G3′により
前進し始め(第8図(b))、最前進位置において接触
部G2′が検知回路用端子Fに接触して検知回路を閉じる
(第8図(a))。
第9図乃至第11図の実施例においては、雄コネクタハ
ウジングAの套体部9の後部より一対の支持枠10′が
後方へ延長し、該支持枠10′により形成される溝10″内
にロック確認用スライダEの両側に形成された摺動枠
部11′が係合しており、該一対の支持枠10′にはそれぞ
れ後方へ開口した端子収容室12が形成されている。
端子収容室12には前記実施例と同様に予め電線と接続
された小型の検知回路用端子Fが挿入されて係止され、
溝10″に臨んだ下側の開口12cにおいて露出している。
ロック確認用スライダEの基部7の後部には押圧操
作部7′が連設され、両側下部に設けた摺動枠部11′間
にわたって短絡兼自動ロック確認用弾性片G″が設けら
れる。短絡兼自動ロック確認用弾性片G″は、コ字状基
部G1″上に付勢用捲回部G2″,G2″を設けると共に該付
勢用捲回部G2″,G2″から下方へ向けた弾性変位部G3″,
G3″を設け、各弾性変位部G3″,G3″に外方へ折曲され
た支持部G4″,G4″を介して更に前方へ折曲された弾性
接触部G5″,G5″を設ける。
摺動枠部11″にはロック確認用スライダEの移動方
向と交叉する方向の支持溝11a′が形成されると共にそ
の外側には該支持溝11a′に連続して上方を開放した収
容凹部11b′が設けられる。
短絡兼自動ロック確認用弾性片G″は、第9図に示さ
れる如くに、各支持部G4″を摺動枠部11′の支持溝11
a′に係合させると共に弾性接触部G5″を収容凹部11b′
に位置させた状態でロック確認用スライダEに組み入
れるものであり、この際に各付勢用捲回部G2″は押圧操
作部7′の側方に位置し、コ字状基部G1″は押圧操作部
7′の下方に位置する。
短絡兼自動ロック確認用弾性片G″を組み入れたロッ
ク確認用スライダEは、先ず両側の摺動枠部11′を雄
コネクタハウジングAの後部から溝10″内に係入さ
せ、コ字状基部G1″を雄コネクタハウジングAの溝1
0″,10″間の後端において起立した付勢用突起14′に係
合させるもので、この状態においては弾性接触部G5″は
開口12cから検知回路用端子Fと接触している(第10図
(a),(b))。
次に、公知技術に示される如くにロック検知アーム8
の衝合部8がロック腕に係止される迄ロック確認用スラ
イダEを引き下げてプリセット状態とする(第11図
(a),(b))。この状態においては、短絡兼自動ロ
ック確認用弾性片G″のコ字状基部G1″と弾性変位部
G3″が近接し、付勢用捲回部G2″に強い弾力が蓄積され
る。
上記構成において、雄コネクタハウジングAが相手
方コネクタハウジングと完全に嵌合すると、ロック確認
用スライダEが弾性変位部G3″等の付勢により前進
し、弾性接触部G5″が検知回路用端子Fに接触して検知
回路を閉じる(第10図参照)。
〔発明の効果〕
本発明は上記した如くに、可撓ロック腕を有する一方
のコネクタハウジングと該可撓ロック腕に対する係合部
を有する他方のコネクタハウジングと該一方のコネクタ
ハウジングに設けて上記両コネクタハウジングの完全嵌
合時において前進可能となるロック検知アームを有する
ロック確認用スライダから成り、該一方のコネクタハウ
ジングに検知回路用端子と短絡兼自動ロック確認用弾性
片を設け、両コネクタハウジングの完全嵌合時に該短絡
兼自動ロック確認用弾性片により該ロック確認用スライ
ダが自動的に前進すると共に該短絡兼自動ロック確認用
弾性片が該検知回路用端子と接触することを特徴とし、
また該一方のコネクタハウジングに検知回路用端子を設
けると共に該ロック確認用スライダに短絡兼自動ロック
確認用弾性片を設け、両コネクタハウジングの完全嵌合
時に該短絡兼自動ロック確認用弾性片により該ロック確
認用スライダが自動的に前進すると共に該短絡兼自動ロ
ック確認用弾性片が該検知回路用端子と接触することを
特徴とするものであるから、一対のコネクタハウジング
の完全嵌合時において自動的に検知回路を作動させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例についての背面図、 第2図は同上のコネクタハウジングの一部を切断した斜
視図、 第3図は同上のロック確認用スライダの一部破断斜視
図、 第4図(a)(b)(c)は、ロック確認用スライダと
の関係を示すコネクタハウジングの平面図、 第5図は短絡兼自動ロック確認用弾性片の取付部を示す
詳細図、 第6図は本発明の他の実施例について、コネクタハウジ
ングの一部を切断した斜視図、 第7図は同上のロック確認用スライダの一部破断斜視
図、 第8図(a)(b)(c)は、ロック確認用スライダと
の関係を示す同上のコネクタハウジングの平面図、 第9図は本発明の更に他の実施例を示す分解斜視図、 第10図(a)(b)は、コネクタハウジングに対してロ
ック確認用スライダが前進した状態の斜視図(a)とそ
の際の短絡兼自動ロック確認用弾性片の動作状態図
(b)、 第11図(a)(b)は、コネクタハウジングに対してロ
ック確認用スライダが後退している状態の斜視図(a)
とその際の短絡兼自動ロック確認用弾性片の動作状態図
(b)。 第12図は従来例の断面図で、(a)(b)(c)(d)
(e)(f)は一対のコネクタハウジングの嵌合過程を
示す。 A′,A″,A……コネクタハウジング、E′,E″,E…
…ロック確認用スライダ、F……検知回路用端子、G,
G′,G″……短絡兼自動ロック確認用弾性片。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓ロック腕を有する一方のコネクタハウ
    ジングと該可撓ロック腕に対する係合部を有する他方の
    コネクタハウジングと該一方のコネクタハウジングに設
    けて上記両コネクタハウジングの完全嵌合時において前
    進可能となるロック検知アームを有するロック確認用ス
    ライダから成り、該一方のコネクタハウジングに検知回
    路用端子と短絡兼自動ロック確認用弾性片を設け、両コ
    ネクタハウジングの完全嵌合時に該短絡兼自動ロック確
    認用弾性片により該ロック確認用スライダが自動的に前
    進すると共に該短絡兼自動ロック確認用弾性片が該検知
    回路用端子と接触することを特徴とするコネクタの結合
    検知装置。
  2. 【請求項2】可撓ロック腕を有する一方のコネクタハウ
    ジングと該可撓ロック腕に対する係合部を有する他方の
    コネクタハウジングと該一方のコネクタハウジングに設
    けて上記両コネクタハウジングの完全嵌合時において前
    進可能となるロック検知アームを有するロック確認用ス
    ライダから成り、該一方のコネクタハウジングに検知回
    路用端子を設けると共に該ロック確認用スライダに短絡
    兼自動ロック確認用弾性片を設け、両コネクタハウジン
    グの完全嵌合時に該短絡兼自動ロック確認用弾性片によ
    り該ロック確認用スライダが自動的に前進すると共に該
    短絡兼自動ロック確認用弾性片が該検知回路用端子と接
    触することを特徴とするコネクタの結合検知装置。
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