JP2537056Y2 - 搬送系ロールの絶縁装置 - Google Patents

搬送系ロールの絶縁装置

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JP2537056Y2
JP2537056Y2 JP1991074390U JP7439091U JP2537056Y2 JP 2537056 Y2 JP2537056 Y2 JP 2537056Y2 JP 1991074390 U JP1991074390 U JP 1991074390U JP 7439091 U JP7439091 U JP 7439091U JP 2537056 Y2 JP2537056 Y2 JP 2537056Y2
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roll
leveler
insulating
insulation
strip
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JP1991074390U
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佳久 川島
徳雄 風間
豊 稲村
秋男 森
和彦 田澤
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ストリップの搬送系ロ
ールの絶縁装置に関し、特にレベラーロール用として有
効な絶縁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気メッキラインには、たとえ
ば図2に示すように、メッキ槽21の前段において、ス
トリップ20の局部的な歪みをなくすためのローラーレ
ベラー(以下、単にレベラーという)1が設置されてい
る。このレベラー1は、上下2列に立面的に視て千鳥状
に配されたレベラーロール2,2…とこれらロール2,
2…を回転自在に支持するベアリングを内蔵したチョッ
ク3,3とを有しており、連続的に搬送されるストリッ
プ20をレベラーロール2,2…の間に引き込み交互に
反対方向に波形に曲げを行って平坦化するようになって
いる。かくして、レベラー1を通過して平坦化されたス
トリップ20は、その後メッキ槽21内の電解液22中
にて、通電用ロール23を陰極とし、電極板24を陽極
として、メッキされる。
【0003】ところが、一般にレベラー1のレベラーロ
ール2,2…およびチョック3,3は導電性の素材でで
きていることから、通電用ロール23と電極板24との
絶縁不良により電位差が起こると、この電流がストリッ
プ20を通ってレベラー1まで行き、さらにはレベラー
1のレベラーロール2,2…およびチョック3,3を通
してアースするため、ストリップ1とレベラーロール
2,2…との間でスパークが起こり、その結果、ストリ
ップ1およびレベラーロール2,2…にスパーク疵が発
生する。
【0004】そこで、従来は、図3に示すように、レベ
ラー1の上・下フレーム12,13およびチョック3,
3…を加工し、絶縁板50,50…および絶縁板5
0’,50’…を据え付けるとともに、レベラーロール
2,2…のロール胴部表面に絶縁物の溶射またはコーテ
ィングを施していた。しかしながら、前記フレーム本体
およびチョックの絶縁法においては、機械の据付け面を
加工するため、強度やレベラーの据付精度を著しく低下
させることとなる。また、前記絶縁板据付けのための工
事も煩雑である。一方、レベラーロールのロール胴部表
面への絶縁物の溶射またはコーティングによる絶縁法に
おいては、レベラーの矯正力の低下、絶縁物へのゴミ等
の付着による製品への悪影響、絶縁物の剥離および摩耗
による絶縁不良等の問題がある。
【0005】そこで、現在では、絶縁シートを上記各部
(レベラーロール2,2…のロール表面、チョック3,
3…および上・下フレーム12,13)に貼り付ける絶
縁法が主に採用されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記絶縁板を
用いた絶縁法では、高荷重下での使用および摺動面に対
する適用は難しく、また、ストリップ20と直接接触す
るレベラーロール2,2…のロール胴部表面を溶射等に
より被覆する場合には、特に剥離が大きな実用上問題と
なる。
【0007】一方、実開平2-118755号公報のように、ロ
ールそのものを絶縁構造としたものもあるが、耐用性に
劣る。
【0008】他方、絶縁物を溶射で被覆する方法とし
て、特開昭64-15354号、同2-232352号公報などが知られ
ており、これを応用したロールとして特開昭62-256990
号公報等に開示されているが、前述のように、ストリッ
プとの摺動面において、剥離や摩耗等の問題を生じ、ロ
ール寿命が短くなる、もしくは保守・点検を高頻度で行
わなければならない。
【0009】したがって、本考案の主たる目的は、ロー
ルと対地間の絶縁性を確保し、絶縁不良によるストリッ
プとロールとの間のスパークトラブルの発生を確実に防
止できる搬送系ロール、特にレベラーロールの絶縁装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、ロール胴部
がストリップと接触し、かつロール軸部が内側ケージと
共回りして回転自在にベアリングにより支持されたスト
リップの搬送系ロールにおいて、少なくとも前記ロール
のロール軸部における前記ベアリングとの接触部位に、
絶縁物の溶射またはコーティングを施したことで解決で
きる。
【0011】
【作用】本考案装置においては、ロール胴部がストリッ
プと接触し、かつロール軸部が内側ケージと共回りして
回転自在にベアリングにより支持されたストリップの搬
送系ロールにおいて、少なくとも前記ロールのロール軸
部における前記ベアリングとの接触部位に、絶縁物の溶
射またはコーティングを施した。その結果、ロールの回
転時には、前記ロール軸の溶射(またはコーティング)
層部は、常にベアリングの内側ケージと共に一体的に回
転するため、溶射(またはコーティング)層の剥離・摩
耗は実質的になくなり、ロールと対地間の絶縁性を確保
することができる。また、ロール表面に絶縁物を溶射す
る従来の絶縁法とは異なり、レベラーの矯正力の低下や
絶縁物へのゴミ等の付着による製品への悪影響もない。
【0012】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例によりさら
に具体的に説明する。図1は本考案のレベラーロールの
絶縁装置を示す縦断面図で、2はレベラーロール(以
下、単にロールという)、3はチョック本体、4はチョ
ックカバーである。
【0013】チョック本体3およびチョックカバー4内
には、ベアリング5が内蔵されており、このベアリング
5によって、ロール2が回転自在に軸支されている。
【0014】ロール2のロール軸部2aの先端部には、
ネジ部2bが形成されており、このネジ部2bには、ベ
アリング5の左右の振れを抑えるためのナット6がキク
ワッシャー7を介して螺合されている。
【0015】かかる装置において、本考案では、ロール
2のロール軸部2a表面に、絶縁性セラミックスを溶射
し、絶縁溶射被覆層9を形成した。これは、ロール2と
対地間の絶縁を図るとともに、溶射被覆層9の保守を企
図するものである。つまり、ロール表面に絶縁性セラミ
ックスを溶射する絶縁法では、ストリップとの摺動によ
り、絶縁性セラミックスが摩耗・剥離してしまうのに対
し、本考案のロール軸部2aへの溶射では、溶射被覆層
9はベアリング5の内側ケージ(内リング)と共回り
し、摩擦が生じないので、剥離・摩耗が起こる心配は全
くないのである。なお、オイルシール8のリップ部が接
触する部位には、ロール寿命の観点から、他部より厚め
に溶射しておくことが望ましい。また、溶射被覆層9の
形成法としては、公知の方法をそのまま採用することが
できる。
【0016】一方、ロール軸部2aのネジ部2bには、
溶射被覆層9を形成することができないため、ベアリン
グ5との間に絶縁スリーブ11を介在させると良い。ま
た、ベアリング5を内蔵したチョック本体3およびチョ
ックカバー4内に絶縁性グリス10を充満させるとより
安定した絶縁性が得られる。
【0017】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、絶縁体
の取付けおよび保守を容易にできるとともに、ロールと
対地間の絶縁性を確保し、絶縁不良によるスパークトラ
ブルの発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のレベラーロールの絶縁装置を示す縦断
面図である。
【図2】電気メッキラインの概要図である。
【図3】従来の絶縁法を示すレベラーの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…レベラー、2…レベラーロール、3…チョック本
体、4…チョックカバー、5…ベアリング、6…ナッ
ト、7…キクワッシャー、8…オイルシール、9…溶射
層、10…絶縁性グリス、11…絶縁スリーブ、20…
ストリップ、21…メッキ槽、22…電解液、23…通
電用ロール、24…電極板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森 秋男 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友 金属工業株式会社鹿島製鉄所内 (72)考案者 田澤 和彦 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友 金属工業株式会社鹿島製鉄所内 (56)参考文献 特開 平2−113111(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール胴部がストリップと接触し、かつロ
    ール軸部が内側ケージと共回りして回転自在にベアリン
    グにより支持されたストリップの搬送系ロールにおい
    て、 少なくとも前記ロールのロール軸部における前記ベアリ
    ングとの接触部位に、絶縁物の溶射またはコーティング
    を施したことを特徴とする搬送系ロールの絶縁装置。
JP1991074390U 1991-09-17 1991-09-17 搬送系ロールの絶縁装置 Expired - Lifetime JP2537056Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0527054U JPH0527054U (ja) 1993-04-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02113111A (ja) * 1988-10-19 1990-04-25 Onoda Eng Kk 加圧ロールの軸受装置

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JPH0527054U (ja) 1993-04-06

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