JP2537022B2 - 分散デ―タ処理システムにおけるマルチメディア・デ―タの伝送方法及びそのシステム - Google Patents

分散デ―タ処理システムにおけるマルチメディア・デ―タの伝送方法及びそのシステム

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JP2537022B2
JP2537022B2 JP6230077A JP23007794A JP2537022B2 JP 2537022 B2 JP2537022 B2 JP 2537022B2 JP 6230077 A JP6230077 A JP 6230077A JP 23007794 A JP23007794 A JP 23007794A JP 2537022 B2 JP2537022 B2 JP 2537022B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広くは改良されたデー
タ処理システムに関し、特に、データ処理システム内の
ソース・プロセッサから要求を行っているワークステー
ションへ、ソース・データを通信リンクを介して効率的
に伝送するための優れた方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】データ処理システム内では、中央演算処
理装置(CPU)、直接アクセス記憶装置(DAS
D)、通信入出力プロセッサ(IOP)及び他の周辺装
置との間でデータを伝送し合うためにシステム・データ
・バスを利用することができる。通常は、どの時点にお
いても、システム・データ・バスへ接続されたいくつか
の装置の中で1つのみが伝送を行うことができる。所定
の期間内にシステム・データ・バスが転送できる情報の
大きさやシステム・データ・バスの伝送容量を設定する
パラメータの1つが、そのシステム・データ・バスの帯
域幅(bandwidth)である。データ・バスの帯域幅と
は、ソース(転送元)からそのバス上に接続されたワー
クステーションや他の受信装置等の目標とする装置まで
データを搬送できる、毎秒あたりのバイト数で表現され
る速度である。このような帯域幅は、そのシステム・デ
ータ・バスへ接続されたトランシーバの電気的特性やそ
のシステム・データ・バス自体の電気的特性により制限
される。
【0003】同様に、分散データ処理システム内では、
ソース(転送元)・プロセッサからワークステーション
へデータを伝送するために通信リンクを利用することが
できる。さらに、このような通信リンクは、これを介し
て伝送可能な情報の伝送容量や大きさを制限する有限の
帯域幅を有している。
【0004】データ・バスの設計及び通信リンクの設計
においては、データ伝送容量は、このような通信チャネ
ルへ接続されたいくつかの装置の間で分け合う資源であ
る。このような通信チャネルに接続される装置が多くな
るにつれて、また、このようなチャネル上の装置間で通
信されるデータの大きさが増すにつれて、チャネル容量
を保持しかつチャネル利用を最適化する必要性が益々重
要となる。
【0005】昨今、データ処理システムは、マルチメデ
ィア・データを含むファイルを処理し、提示し、そして
伝送するために利用されるようになっている。マルチメ
ディア・データは、「時間に関係する」あるいは「時間
依存である」データ・ファイルの集りであり、それらは
ビデオ、音声及びアニメーションを表現するために利用
できる。このようなマルチメディア・データ・ファイル
は、通常、極めて大きい。例えば、1インチ当り300
画素かつ1画素当り24ビットの8.5×11インチの
カラー画像は、25Mバイト以上のデータ記憶領域を必
要とする。
【0006】ワークステーションが、44.1kHzで
のステレオ音16ビットのサンプル(CD音響性能)か
らなるマルチメディア表現のデジタル音響(オーディ
オ)部分を「再生」するためには、176kバイト/秒
の音声データを受信しなければならない。256色かつ
15フレーム/秒のフレーム速度を用いた640×48
0画素の解像度における画面全体のデジタル・ビデオ画
像は、表示するワークステーションに対して、36.9
Mビット/秒の伝送を要求する。さらに色や画素、又は
フレーム速度を増す場合は、これらの必要とされるデー
タ伝送能力がさらに高くなる。
【0007】システム・データ・バスもしくは通信リン
クの伝送容量を増すための1つの方法は、圧縮されたフ
ォーマットでデータ・レコードを伝送することによって
より効率的にデータを伝送することである。データ圧縮
とは、データ・ファイルの長さを短縮するために、隙
間、空フィールド、冗長性及び不要なデータを排除する
プロセスである。
【0008】長年の間、ソフトウェア及びハードウェア
の設計者らは、データ通信チャネル及び記憶装置の効率
を向上させるために様々なデータ圧縮方法を用いてき
た。このようなデータ圧縮方法の中の2つの例が、カラ
ー静止画用JPEG(Joint Photographic Experts Gro
up)と仕様カラー動画用MPEG(Moving Pictures Ex
perts Group)標準である。
【0009】JPEG圧縮アルゴリズムは、冗長なデー
タ又は人間の目に感知されないデータを除去することに
よりマルチメディア・データ・ファイルの大きさを圧縮
するために利用される。圧縮率の範囲は、5:1から1
00:1であり、その画像の内容及び大きさに依存す
る。JPEG圧縮は、人間の視覚における不完全さ(例
えば、絶対的なカラー値を視認する際の誤りや物体の境
界の曖昧な認知等)を利用して、あたかも元の画像のよ
うに見える解凍された画像を作成するが、それに含まれ
る情報や画像の詳細は少なくなっている。このことは、
JPEG画像圧縮が、いわば損失的な圧縮方法であるこ
とを意味する。
【0010】MPEG圧縮アルゴリズムは、フル・モー
ション(full-motion)・ビデオを圧縮することを目的
とする。MPEG圧縮は、動きの評価と補償技術を使っ
て連続するフレーム間の一時的冗長性(temporal redun
dancy)を利用する。例えば、ほとんどのビデオ画像
は、1つのフレームとその次のフレームとの間で全く変
化してしまうことはない。すなわち、2つの連続するフ
レーム間には少数の変化があるのみである。各フレーム
間の画像データの繰返しは、一時的冗長性と呼ばれる。
全画像をコード化する替りに各フレーム間の異なる部分
のみをコード化することにより高い圧縮率が得られる。
【0011】JPEG及びMPEGの各圧縮における別
の重要な特徴は、これらの圧縮方法によってプログレッ
シブな又は階層的なコード化が可能となることである。
このコード化は、いくつかの独立したステップをもつマ
ルチメディア・データ・ファイルもしくはフレームの圧
縮を可能とし、異なる形式の情報をマルチメディア・デ
ータ・ファイル内で分離することができる。例えば、白
黒ビデオ・データ(輝度データ)を、カラー・ビデオ・
データ(カラー・データ)から分離して圧縮ファイルに
記憶することができる。
【0012】従来の技術では、もし通信リンクを介して
ソース・プロセッサへ接続されたワークステーション
が、マルチメディア・データ・ファイルをユーザに提示
する目的でそのマルチメディア・データ・ファイルを要
求したとすると、ソース・プロセッサは、その要求を行
っているワークステーション(以降、「要求ワークステ
ーション」と称する)がそのファイルの完全な情報内容
を提示できるか否かに拘らず完全なマルチメディア・デ
ータ・ファイルを伝送するであろう。使用できない提示
データを除去するためにマルチメディア・データをフィ
ルタ処理するタスクは、その要求ワークステーションに
おいて実行される。
【0013】完全なマルチメディア・データ・ファイル
を伝送する方法においては、それが圧縮されたフォーマ
ットによるものであろうとなかろうと、もし要求ワーク
ステーションが十分すぎる情報を受取るのであれば、シ
ステム・データ・バス及び通信リンクの伝送容量は効率
的には利用されておらず無駄になっている可能性があ
る。例えば、30フレーム/秒のフレーム速度で1画素
当り24ビットのカラー情報をもつ画像を表現するマル
チメディア・データ・ファイルを、15フレーム/秒の
表示能力の白黒ディスプレイをもつワークステーション
へ伝送することは、そのワークステーションが完全には
利用できないカラー情報と余分なフレームとを伝送する
ことにより、システム・データ・バス及び通信リンクの
伝送容量を著しく無駄にする。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上により、本発明の
目的は、改良されたデータ処理システムを提供すること
である。本発明の別の目的は、分散データ処理システム
内でソース・プロセッサから要求ワークステーションへ
通信リンクを介してソース・データを効率的に伝送する
ための優れた方法及びシステムを提供することである。
【0015】本発明のさらに別の目的は、ソース・プロ
セッサから、通信リンクによりソース・プロセッサに接
続されている要求ワークステーションへ、そのワークス
テーションのプレゼンテーション(提示)特性に基づい
て選択されたソース・データのサブセットを自動的に伝
送するための優れた方法及びシステムを提供することで
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本明細書
に記載のとおり達成される。通信リンクを介してソース
・プロセッサに接続された要求ワークステーションから
の要求に応答して、選択されたソース・データのサブセ
ット(一部分)を効率的に伝送するための、分散データ
処理システムにおける方法及びシステムが開示されてい
る。要求ワークステーションのプレゼンテーション特性
は、そのワークステーションによるソース・データの伝
送要求に応答して判断される。その後、この判断に基づ
いてその要求ワークステーションによるプレゼンテーシ
ョンに適したソース・データのサブセットが選択され
る。最後に、選択されたソース・データのサブセット
が、ソース・プロセッサから要求ワークステーションへ
通信リンクを介して伝送される。これにより通信リンク
の伝送容量をさらに効率的に利用することができる。
【0017】
【実施例】図1には、本発明を実施するために利用でき
る分散データ処理システム10が描かれている。好適例
においては、分散データ処理システム10はソース・プ
ロセッサ12を有しており、これは、International Bu
siness Machines Corporationにより「AS/400」
の商標で市販されている拡張された中程度のコンピュー
タ・システムを用いて実施できる。好適例においてはI
BMのAS/400が用いられているが、マルチメディ
ア・データを転送するために必要なデータ伝送機能をサ
ポートするデータ処理システムであれば、いずれもソー
ス・プロセッサ12を実施するために利用することがで
きる。
【0018】分散データ処理システム10はまた、通信
リンク14を有しており、これはワークステーション1
6をソース・プロセッサ12へ接続するために用いられ
る。通信リンク14は、ハードウェア、ソフトウェア及
び接続ケーブルにおける様々な標準のいずれを用いても
実施することができる。
【0019】ワークステーション16はいくつかの周知
のターミナル又はマイクロコンピュータのいずれを用い
ても実施できる。好適にはワークステーション16は、
マルチメディア・プレゼンテーションを表現する機能を
備える。従って、ワークステーション16はディスプレ
イ18を有し、しかもカラー画像や、ビデオや音響のシ
ーケンスを表示できるものが好適である。しかしなが
ら、ある例では、音響プレゼンテーションがワークステ
ーション16の唯一の機能であり、ディスプレイ18は
必要でない場合もある。ワークステーション16は、キ
ーボード20を含む場合もあり、ユーザ入力のために利
用できる。ワークステーション16はまた、マルチメデ
ィア・プレゼンテーションの音響部分を表現するために
スピーカ(図示せず)を備える場合もある。字幕用テキ
ストを表示できる等の特別な機能を、ワークステーショ
ン16に含めてもよい。
【0020】図2は、図1に示した好適な分散データ処
理システム10をさらに詳細に描いたハイレベルのブロ
ック図である。ソース・プロセッサ12は、基本的に中
央演算処理装置(CPU)30内で実行されるソフトウ
ェアにより制御される。直接アクセス記憶装置(DAS
D)入出力プロセッサ(IOP)32及び通信IOP3
4は、システム・データ・バス36を介してCPU30
へ接続される。
【0021】DASD IOP32は、プログラムされ
た命令を処理し、DASD38を制御する。DASD3
8は、周知のいくつかのハード・ディスク・ドライブ又
はCD−ROMのいずれかを用いて実施してもよい。図
示のように、マルチメディア・データ・ファイル40
は、DASD38内に記憶することができる。
【0022】本発明の重要な態様によれば、フィルタ又
は圧縮器42をDASD IOP32内に配置してもよ
く、そして、システム・データ・バス36及び通信リン
ク14を介してワークステーション16へ伝送するべき
マルチメディア・データ・ファイル40の各部分を選択
しかつ圧縮するために用いてもよい。このようなフィル
タ処理及び圧縮処理については、以下にさらに詳細に記
述することとする。
【0023】図3は、マルチメディア・プレゼンテーシ
ョンを表現するために用いられるソース・データ50を
含むデータ・ファイルを図で表したものである。図示の
とおり、ソース・データ50のファイル構造は、音響デ
ータ52、白黒ビデオ・データ54、カラー・ビデオ・
データ56、高解像度データ58、及び字幕(ClosedCa
ption)データ60からなる。以上に挙げたマルチメデ
ィア・ファイル構造の各部分は、独立した構成要素とし
て描かれているが、これらはファイル内で区分されては
おらず、むしろ混在している。ここで図3を用いて、マ
ルチメディア・ファイルのエレメント(要素)の存在、
及びそのようなエレメントをフィルタ処理し又は選択す
ることによりソース・データ50のサブセットを形成す
る機能の存在を説明するが、そのデータが実際にどのよ
うに記憶されているかについては触れない。
【0024】ソース・データ50の音響データ52部分
は、音声のデジタル表現を含むことができる。例えば、
音響データ52は、1サンプルにつき8ビットで40k
サンプル/秒にてサンプリングされた高忠実度ステレオ
音声を含んでいてもよい。このようなデジタル音声ファ
イルを捕捉しかつ記憶する様々な方法は、マルチメディ
アのハードウェア及びソフトウェア設計における当業者
にとっては周知である。
【0025】白黒ビデオ・データ54は、ビデオ・シー
ケンスの白黒部分のデジタル表現を含むことができる。
白黒ビデオ・データ54は、ビデオ・シーケンスからな
るいくつかのフレームのそれぞれにおける画素のデジタ
ル表現を含んでいてもよい。このような画素は、例え
ば、256レベルの階調の1つを表している。このよう
な白黒ビデオ・データ54は「輝度データ」と称するこ
ともでき、これは、ソース・データ50中で各画素につ
いての輝度情報を与える部分である。
【0026】同様に、カラー・ビデオ・データ56は、
ビデオ・シーケンスの各フレーム内の各画素の色のデジ
タル表現を含むことができる。この情報は「カラー・デ
ータ」と称することもでき、ソース・データ50中で色
情報を含む部分である。当業者であれば、画素の色情報
を記憶するために用いられるいくつかの周知の技術があ
ることは自明であろう。このような技術の1つは、赤、
青及び緑の強度を選択された一組の色を規定する「カラ
ー・パレット」を利用するもので、これを所定の時点に
ディスプレイ18(図1参照)上に表示することができ
る。通常、カラー・パレットには、例えば、どれだけの
ビット数が特定の色を規定するために用いられるかに依
存して、8色から256色までの範囲がある。あるデー
タ処理システムのディスプレイは、1670万色以上を
表示可能であり、そのうちの786432色を同時に表
示できる。
【0027】高解像度データ58は、特定の画像のさら
に複雑な各部分についての詳細画像のデジタル表現を含
むことができる。例えば、細かい線や文字を含む部分で
ある。いくつかの周知のデータ圧縮方法は、階層的コー
ド化を可能とし、ピラミッド型構造のデータ・セットの
作成を含むのが普通である。このデータ・セットは元の
画像のより良好な表現を得るために漸次アクセスするこ
とができる。従って、高解像度データ58は、このよう
な階層的でピラミッド型構造のデータ・セットの、より
解像度の高い部分を表現することができる。
【0028】字幕データ60は、マルチメディア・プレ
ゼンテーションの予め設定された部部分に表示できるテ
キストのデジタル表現を含むことができる。このような
字幕データ60は、マルチメディア画像データから分離
され、かつ復号化されてマルチメディア・プレゼンテー
ションへ組込まれなければならない。
【0029】上記のソース・データ50のファイル構造
の記述から、輝度、色、高解像度の詳細、及び字幕の情
報を与えるソース・データ50の各部分が、ソース・デ
ータ50のファイル構造内では別々に記憶されていない
けれども、分離可能であることは、当業者であれば自明
であろう。このようなソース・データ50の各部分は、
フィルタ処理することができ、それによって情報を抽出
し、そしてより少量の特性を与え得るデータ・サブセッ
トを形成する。例えば、カラー・ビデオ・データ56
は、300画素/インチの解像度をもつ画像について1
画素当り24ビットのカラー情報からなる。1670万
色のうちの1つをもつ画素を作成できるこの24ビット
・データは、1画素当り8ビットのカラー情報をもつデ
ータ・サブセットを生成するためにフィルタ処理され、
そして画素作成機能は低下して、256色のうちの1つ
を有する画素を作成するようになる。同様に、300画
素/インチの解像度をもつ同じファイルが、品質の劣る
データ・サブセットを生成するべくフィルタ処理される
と、フィルタ処理された画像の解像度は72画素/イン
チ程になる。
【0030】最後に図4、図5、図6及び図7を参照し
て、4つのハイレベルの論理流れ図を説明する。これら
は、本発明による方法及びシステムの好適なソフトウェ
アの実施例である。図4は、ソース・プロセッサから複
数のワークステーションの1つへ通信リンクを介してソ
ース・ファイルを伝送するプロセス全体を示している。
ブロック100で開始され、判断ブロック102へ進
む。
【0031】ブロック102では、通信リンクによりソ
ース・プロセッサに接続されているワークステーション
が、マルチメディア・プレゼンテーションを含むソース
・データをソース・プロセッサからそのワークステーシ
ョンへ伝送する要求を行った否かを判断する。ワークス
テーションが、そのようなマルチメディア・データの伝
送を要求していないならば、あるワークステーションが
マルチメディア・データの要求を行うまでこのプロセス
を繰返す。これは、判断ブロック102からの「NO」
の枝で示されている。
【0032】もしワークステーションがソース・プロセ
ッサからのマルチメディア・データの伝送を要求してい
るならば、ブロック104において、要求ワークステー
ションのプレゼンテーション特性及びデータ解凍能力を
判断する。ここで用いた「プレゼンテーション特性」と
いう語は、マルチメディア・データを人間にとって感知
可能な情報へ変換するワークステーションの性能に関連
するワークステーションの特性という意味を含む。例え
ば、プレゼンテーション特性としては、ワークステーシ
ョンのディスプレイの解像度(すなわち、1インチ当り
の画素数)、フレーム速度(すなわち、毎秒のフレーム
数)、カラー画像を表示するためのワークステーション
の性能、及び、もしそのような性能を備えているとした
ら、同時に表示可能な色の数(すなわち、カラー・パレ
ットの大きさ)、高忠実度やステレオ音声を含むワーク
ステーションの音声生成能力、さらに、マルチメディア
・プレゼンテーション中に字幕表示を提示できるなどの
他の特殊な性能等がある。
【0033】上記のようないくつかのプレゼンテーショ
ン特性は、「静的」であって変更できない。一方、他の
プレゼンテーション特性は、「動的」であり、ワークス
テーションのユーザにより容易に変更可能である。例え
ば、もしワークステーションが白黒ディスプレイをもつ
場合は、そのプレゼンテーション特性は静的であり、も
しくはそのワークステーションのハードウェアの設計に
より固定されている。よってユーザはそれをカラー・デ
ィスプレイに変更することはできない。このことを、プ
レゼンテーションにおけるウィンドウの大きさ等の動的
プレゼンテーション特性と比較してみる。マルチメディ
ア・プレゼンテーション・ウィンドウの大きさが小さく
なると、ワークステーション・ディスプレイの実際の解
像度は低下する。なぜなら、マルチメディア・プレゼン
テーションのフレームは、ディスプレイの面積が小さく
なるほど少ない画素で表示されるからである。さらに、
動的プレゼンテーション特性は、マルチメディア・プレ
ゼンテーション中にも変更することができる。例えば、
マルチメディア・プレゼンテーション中にユーザがその
プレゼンテーション・ウィンドウの大きさを変更する場
合がある。
【0034】次に、ブロック106において、要求ワー
クステーションへの伝送のためにマルチメディア・デー
タ・ファイルからデータを選択する。マルチメディア・
データ・ファイルからのデータの選択は、前もって設定
されているその要求ワークステーションのプレゼンテー
ション特性に基づく。例えば、もしその要求ワークステ
ーションが白黒画像しか表示できない場合は、ソース・
プロセッサはマルチメディア・データ・ファイルから輝
度データを選択し、そしてもしカラー・データがそのマ
ルチメディア・データ・ファイルにあるとしてもそれを
無視する。従って、その要求ワークステーションが利用
できないデータは、要求ワークステーションへの伝送の
ために選択されないことになる。本発明の好適例では、
このデータ選択プロセスは、マルチメディア・データが
要求ワークステーションへ伝送される直前に行われる。
このような選択プロセスは、図6について後述する実時
間フィルタ処理プロセスによって実施される。
【0035】伝送するためのデータが選択された後、ブ
ロック108においてデータ圧縮方式を選択する。デー
タ圧縮とは、データ・レコード又はデータ・ブロックの
長さを短縮するために、間隔、空フィールド、冗長性、
及び不要なデータを取除くプロセスである。データ圧縮
方式の選択は、ワークステーションにおいて適合する解
凍方式が使用可能であるか否かということ、そしてワー
クステーションにおいて必要な画像の品質(すなわち、
損失的圧縮方式又は無損失圧縮方式のいずれを選択すべ
きか)に基づいている。もしデータ・ファイルが、要求
ワークステーションにおける解凍方式に適合する圧縮方
式を用いて予め圧縮されていたならば、予め圧縮されて
いたままの状態でそのファイルを転送してもよい。圧縮
方式の選択プロセスについては、図7を参照して後に詳
述する。
【0036】次に、ブロック110において、選択され
た圧縮方式を用いて選択されたマルチメディア・データ
を圧縮する。本発明を実施するために利用できる圧縮方
式の一例は、JPEG圧縮である。他に利用できる圧縮
方式は、MPEG圧縮である。好適には、このような圧
縮は、LSI Logic Corporationにより「L64702」
の商標で市販されているJPEGコプロセッサ等のハー
ドウェア素子を用いて実施される。
【0037】本発明の重要な特徴として、このような圧
縮が、マルチメディア・データ・ファイルを記憶するた
めに用いる直接アクセス記憶装置(DASD)の入出力
動作を制御するDASD IOP(図2参照)において
実行できることである。DASD IOP32において
データ圧縮を実行することにより、要求ワークステーシ
ョンへ伝送するべく選択されたデータのみが、ソース・
プロセッサ12のシステム・データ・バス36上を通信
IOP34へ伝送されることになる。ここで、このデー
タは通信リンク14上に置かれる。要求ワークステーシ
ョンへ伝送されないデータが、システム・データ・バス
36を介して伝送されないならば、システム・データ・
バス36の伝送容量を節約することができる。システム
・データ・バス36の伝送容量を節約することは、デー
タ・ファイルを伝送するために必要な時間を短縮するこ
とになり、システム・データ・バス36を他のデータ・
ファイルや情報を伝送するために利用することができ、
ソース・プロセッサはさらに別のワークステーションを
サポートすることができ、よって、ソース・プロセッサ
12の効率を向上させることになる。
【0038】上記のように、マルチメディア・データ・
ファイルが、ワークステーションで使用可能な解凍方式
と適合するフォーマットに予め圧縮されていたならば、
圧縮プロセスは必要ないこともある。いくつかの場合に
おいては、伝送するべく選択されなかったデータをその
マルチメディア・データ・ファイルからフィルタ処理
(除去)するために、マルチメディア・データ・ファイ
ルを一旦解凍することが必要な場合もある。しかる後に
そのデータ・ファイルは、要求ワークステーションにて
使用できる解凍方式と適合する、同じ圧縮フォーマット
又は別のフォーマットに再圧縮される。別の圧縮フォー
マットを選択する機能によって、あるマルチメディア・
データ・ファイルが元々DASD内に記憶されているま
まの形ではあるワークステーションにおいて解凍不能な
ために利用できないような場合にも、そのワークステー
ションにおいてマルチメディア・データ・ファイルを提
示することを可能とする。
【0039】最後に、ブロック112において、選択さ
れた圧縮マルチメディア・データを要求ワークステーシ
ョンへ伝送する。好適例においては、マルチメディア・
データは、周知のいくつかのローカル・エリア・ネット
ワーク(LAN)データ通信標準のいずれかを用いて要
求ワークステーションへ伝送される。例えば、Internat
ional Business Machines により「IBM Token-Ring Net
work」の商標で市販されているLANがある。他の利用
できる通信リンクとしては、ワイド・エリア・ネットワ
ーク(WAN)、広帯域ネットワーク、又は総合サービ
ル・デジタル・ネットワーク(ISDN)がある。
【0040】ソース・プロセッサ内でのLANを介する
データ伝送は、通信IOP34(図2参照)により制御
でき、この通信IOP34は、プログラミングされた命
令を処理しかつ1又は複数の入出力装置又はアダプタを
制御する、機能ユニット又は入出力制御装置の一部であ
る。通信IOP34は、フィルタや圧縮器42のハード
ウェアやソフトウェアを代替する場所として働くことが
できる。しかしながら、もしデータ圧縮が通信IOP3
4内で行われると、システム・データ・バス36の効率
の向上は実現されなくなるが、通信リンク14の伝送容
量は保持されより効率的に利用されるであろう。
【0041】図5は、通信リンクを介してソース・プロ
セッサに接続されたワークステーションのプレゼンテー
ション特性及びデータ解凍能力を判断するための方法及
びシステムの好適なソフトウェアの実施例を示したハイ
レベル論理流れ図である。図示のとおり、ブロック12
0で開始され、ブロック122へ進む。ブロック122
は、マルチメディア・データを受信することを要求した
ワークステーション(すなわち要求ワークステーショ
ン)に対してそのプレゼンテーション特性やデータ解凍
能力を要求するプロセスを示している。このステップ
は、通信リンクを介して接続されたワークステーション
からデータを要求するためのいくつかの既知の技術のい
ずれかを用いて実施することができる。
【0042】次にブロック124は、要求ワークステー
ションが、要求されたプレゼンテーション特性やデータ
解凍能力の情報を応答するまでループを繰返すプロセス
を示している。要求ワークステーションが要求されたデ
ータを応答したならば、ブロック126にてそのプレゼ
ンテーション特性やデータ解凍能力の情報を受信する。
【0043】その後、ブロック128において、プレゼ
ンテーション特性や解凍能力の情報がソース・プロセッ
サのメモリ内に記憶されているか否かを判断する。もし
そのような情報がメモリ内に記憶されていれば、ブロッ
ク130においてメモリからそのプレゼンテーション特
性データやデータ解凍能力の情報を呼出す。もしそのよ
うな情報がメモリ内に記憶されていなければ、ブロック
132において通常の処理へ戻る。
【0044】図6は、要求ワークステーションへ伝送す
るためにマルチメディア・データ・ファイルからデータ
を選択するプロセスを示している。ブロック140にお
いて開始され、ブロック142へ進む。ブロック142
では、マルチメディア・データ・ファイル内の画像に記
憶されたデジタル画像の解像度がワークステーションの
ディスプレイの解像度よりも高いか否かを判断する。も
しマルチメディア・データ・ファイルの解像度が、ワー
クステーションのディスプレイの解像度よりも高けれ
ば、ブロック144において、そのマルチメディア・デ
ータ・ファイルから余分な画像詳細データを取除くため
にそのマルチメディア・データをフィルタ処理する。
【0045】本発明の好適例では、このようなフィルタ
処理機能は、フィルタや圧縮器42(図2参照)のDA
SD IOP32内で行われる。DASD IOP32内
でマルチメディア・データ・ファイル40をフィルタ処
理することによって、システム・データ・バス36、通
信IOP34及び通信リンク14のいずれもが、最も効
率的に利用され、そしてシステム・データ・バス36及
び通信リンク14の伝送容量が保持される。本発明の他
の実施例では、DASD IOP32及び通信IOP3
4を結合してもよく、また、フィルタや圧縮器42をそ
の中に配置してもよい。
【0046】別の例として、このようなフィルタ処理機
能をCPU30内で行ってもよいが、効率はあまり良く
ない。もしバス容量の節約が重要ではなく、通信リンク
容量の節約の方をより優先すべき場合には、フィルタや
圧縮器42をDASD IOP32内ではなくCPU3
0又は通信IOP34内で実施してもよい。さらに、こ
のようなフィルタ処理や圧縮機能は、ハードウェアによ
ってもソフトウェアによっても実施可能である。
【0047】もし、マルチメディア・データ・ファイル
内のデジタル画像の解像度がワークステーションのディ
スプレイの解像度よりも低いか同等であれば、フィルタ
処理することなくブロック146へ進む。ブロック14
6では、そのマルチメディア・データ・ファイル内のデ
ータのフレーム速度が要求ワークステーションのディス
プレイのフレーム速度よりも速いか否かを判断する。も
しマルチメディア・データ・ファイルのフレーム速度が
ワークステーションのディスプレイのフレーム速度より
も速ければ、ブロック148において、そのマルチメデ
ィア・データ・ファイルから余分なフレーム・データを
取除くためにそのマルチメディア・データをフィルタ処
理する。例えば、もしマルチメディア・データ・ファイ
ル内に記憶されたマルチメディア・プレゼンテーション
のフレーム速度が30フレーム/秒でありかつワークス
テーションのディスプレイが15フレーム/秒のデータ
・フレームの表示能力であったなら、そのフィルタ処理
プロセスは、そのマルチメディア・プレゼンテーション
内の1つ置きのフレーム・データを取除くようにしても
よい。
【0048】もし、マルチメディア・データ・ファイル
に記憶されたフレーム速度がワークステーションのディ
スプレイよりも低いか同等のフレーム速度であったな
ら、フィルタ処理を行わずにブロック150へ進む。ブ
ロック150では、マルチメディア・データ・ファイル
に記憶されたカラー情報がワークステーションのディス
プレイの表示能力を越えているか否かを判断する。もし
そのようなカラー情報がワークステーションのディスプ
レイの表示能力を超えているならば、ブロック152に
おいて、そのマルチメディア・データ・ファイルから余
分なカラー・データを取除くためにそのマルチメディア
・データをフィルタ処理する。このフィルタ処理プロセ
スにおいては、カラー・データを取除く一方で輝度デー
タを残しておくようにしてもよい。あるいは、画素当り
24ビットのカラー情報を表すマルチメディア・データ
・ファイルからカラー情報をフィルタ処理することによ
り画素当り8ビットのカラー情報で表すようにしてもよ
い。24ビットのカラー情報をもつファイルを8ビット
のカラー情報をもつファイルへ変換すると、ワークステ
ーションのディスプレイ上に適切なカラーを生成するべ
く正確にカラー・データをマッピングするために、現在
のワークステーションのパレット内容やワークステーシ
ョン能力等の現在のプレゼンテーション特性を判断する
必要があるかも知れない。
【0049】もし、マルチメディア・データ・ファイル
のカラー情報がワークステーションのカラー情報表示能
力より低いか又は同等であるなら、フィルタ処理するこ
となくブロック154へ進む。ブロック154では、ワ
ークステーションのディスプレイ上でのマルチメディア
・プレゼンテーションに対して小さいスモール(smal
l)・ウィンドウが用いられているか否かを判断する。
プレゼンテーションのウィンドウは、もしそのプレゼン
テーション・ウィンドウ内の画素の数がそのマルチメデ
ィア・データ・ファイル内のフレームに割当てられた画
素の数よりも少ないときに「スモール(小さい)」とみ
なしてよい。
【0050】もし、ユーザが、マルチメディア・データ
・ファイル内のフレーム・データよりも小さいプレゼン
テーション・ウィンドウを選択していたならば、ブロッ
ク156において、そのマルチメディア・データ・ファ
イルから余分な画像詳細データを取除くためにそのマル
チメディア・データをフィルタ処理する。この余分な画
像詳細データは、マルチメディア・データ・ファイルか
らフィルタ処理してもよい。なぜなら、ワークステーシ
ョン・ディスプレイの「有効解像度」は、ユーザがスモ
ール・プレゼンテーション・ウィンドウを選択したとき
に低くなっているからである。すなわち、スモール・プ
レゼンテーション・ウィンドウ内の画素の行における画
素数、及び画素の列における画素数は、マルチメディア
・データ・ファイル内に記憶されたフレーム・データの
行及び列における画素数よりもそれぞれ少ないからであ
る。従って、マルチメディア・プレゼンテーション・ウ
ィンドウの有効解像度は、マルチメディア・データ・フ
ァイル内のフレーム・データの解像度よりも低いので、
余分な画像詳細データをマルチメディア・データ・ファ
イルから取除いてもよく、また要求ワークステーション
へ伝送する必要はない。
【0051】マルチメディア・プレゼンテーションに対
して用いられるウィンドウがそのマルチメディア・プレ
ゼンテーションのフレーム内の画素数よりも大きいか又
は同等であるなら、フィルタ処理することなくブロック
158へ進む。ブロック158では、要求ワークステー
ションが高忠実度やステレオ音声能力を有しているか否
かを判断する。もし、要求ワークステーションが高忠実
度又はステレオ音声能力を有していなければ、ブロック
160において、マルチメディア・データ・ファイルか
ら高忠実度又はステレオ音声データを取除くためにその
データをフィルタ処理する。この音声データのフィルタ
処理プロセスにおいては、より低い忠実度の音声(例え
ば、毎秒当りのサンプリング数が少ない音声データや、
サンプリング毎のビット数が少ない音声データ)を表現
するデータ・サブセットを生成することで高忠実度音声
情報をフィルタ処理してもよい。同様に、ステレオ音声
を表現するデータも、モノラル音声を表現するデータ・
サブセットを生成することによりフィルタ処理できる。
【0052】もしワークステーションが、マルチメディ
ア・データ・ファイル内のデータにより表現される音声
の忠実度よりも高いか同等の忠実度の音声を提示する能
力を有しているなら、あるいは、もしワークステーショ
ンが、マルチメディア・データ・ファイル内のデータに
より表現される音声チャネル数よりも多いか同等の音声
チャネル数を生成する能力を有しているなら、フィルタ
処理することなくブロック162へ進む。ブロック16
2では、ワークステーションが字幕表示能力を有してい
るか否かを、そしてもし有しているなら、その能力が現
在使用されているか否かを判断する。もしワークステー
ションが、字幕表示能力を有していなければ、ブロック
164において、マルチメディア・データ・ファイルか
ら字幕用テキスト・データを取除くためにマルチメディ
ア・データをフィルタ処理する。もしワークステーショ
ンが字幕表示能力を有しており、かつその能力が現在使
用されているならば、フィルタ処理することなくブロッ
ク166で通常の処理へ戻る。
【0053】最後に、図7は、要求ワークステーション
へ伝送されるマルチメディア・データに対するデータ圧
縮方式を選択するプロセスを示している。ブロック17
0で開始され、ブロック172へ進む。ブロック172
では、要求されたマルチメディア・データ・ファイルが
圧縮されたフォーマットで記憶されているか否かを判断
する。もし、マルチメディア・データ・ファイルが、圧
縮されたフォーマットで記憶されていなければ、ブロッ
ク174において、ワークステーションがデータ・ファ
イルを解凍するために用いる解凍方式がワークステーシ
ョンで使用可能であるか否かを判断する。
【0054】もし、要求ワークステーションで使用可能
な解凍方式がなければ、ブロック176において、いず
れの圧縮方式も選択されず、かつブロック178におい
て通常の処理へ戻る。もし、解凍方式がワークステーシ
ョンで使用可能であれば、ブロック180において、
「無損失(lossless)」圧縮方式が必要であるか否かを
判断する。無損失圧縮方式は、後に解凍されたときに圧
縮されたデータを正確に再生できる方式である。無損失
圧縮は、例えば、デジタル・データが医学的画像を表示
するものであるときに、視覚情報の損失がそのような情
報の有用性に影響を及ぼすような場合に必要とされる。
【0055】再びブロック172において、もしマルチ
メディア・データ・ファイルが圧縮されたフォーマット
で記憶されていれば、ブロック182において、その圧
縮されたフォーマットが、要求ワークステーションで使
用可能な解凍方式に適合しているか否かを判断する。も
し記憶されたマルチメディア・データ・ファイルの圧縮
フォーマットがワークステーションで使用可能な解凍方
式に適合しているならば、ブロック184において通常
の処理に戻る。もし記憶されたマルチメディア・データ
・ファイルの圧縮フォーマットがワークステーションで
使用可能な解凍方式に適合していなければ、ブロック1
86において、そのマルチメディア・データ・ファイル
を解凍する。その後、ブロック188において、他の解
凍方式が要求ワークステーションで使用可能か否かを判
断する。
【0056】もし要求ワークステーションにおいて他の
解凍方式が使用不能であれば、ブロック176において
圧縮方式を選択せずに、ブロック178において通常の
処理に戻る。もし要求ワークステーションにおいて他の
解凍方式が使用可能であれば、ブロック180におい
て、無損失圧縮が必要であるか否かを判断する。
【0057】もし無損失圧縮が不要であれば、ブロック
190において、要求ワークステーションで使用可能な
解凍方式に適合する圧縮方式が選択される。その後、ブ
ロック178において、通常の処理に戻る。
【0058】ブロック180において無損失圧縮が必要
と判断されたならば、ブロック192において、無損失
解凍方式が要求ワークステーションで使用可能か否かを
判断する。もし無損失解凍方式が、要求ワークステーシ
ョンで使用不能であれば、ブロック176において圧縮
方式を選択せずに、ブロック178において通常の処理
に戻る。もし無損失解凍方式が、要求ワークステーショ
ンで使用可能であれば、ブロック194において、要求
ワークステーションで使用可能な解凍方式に適合する無
損失圧縮方式を選択する。その後、ブロック178にお
いて通常の処理に戻る。
【0059】以上の説明により、分散データ処理システ
ムにてデータ・ファイルを転送する技術における当業者
であれば、通信リンクに接続されたワークステーション
からのソース・データに対する要求に応答して、ソース
・データ・ファイルの選択されたサブセットを転送する
ことによって、システム・バス又は通信リンクの伝送容
量が節約されかつ効率的に利用できることが理解できる
であろう。余分なデータを取除くためにDASD IO
P内で実時間フィルタ処理を行うことによって、要求ワ
ークにおけるプレゼンテーション品質や特性を損なうこ
となく、より小さいデータ・ファイルをシステム・バス
及び通信リンクを介して転送することができる。
【0060】上記の実施例では、余分なデータを取除く
ために実時間フィルタ処理プロセスを用いているが、本
発明では、そのようなフィルタ処理を、マルチメディア
・データ・ファイルに対する要求に先立って実行するこ
とができる。例えば、分散データ処理システムが「電源
オン」されるか、又は、さらに別のワークステーション
がシステムに追加されると、各ワークステーションのプ
レゼンテーション特性が判断され、そして予めフィルタ
処理されたマルチメディア・データ・ファイルが準備さ
れて後の転送のために記憶される。この予めフィルタ処
理されたマルチメディア・データ・ファイルは、接続さ
れたワークステーションのグループの中に存在するプレ
ゼンテーション特性の様々な組合せに適するものであ
る。さらに、予めフィルタ処理されたマルチメディア・
データ・ファイルは、プレゼンテーション能力の低いも
のであるが、前もって準備しておきそしてバスや通信リ
ンクを使用しやすい期間にワークステーションへ伝送す
るようにしてもよい。
【0061】当業者であれば、本発明による方法及びシ
ステムが、データ転送を要求するユーザの間で、使用可
能なシステム・データ・バス及び通信リンクの伝送容量
をさらに均等に分散するべく利用できることは自明であ
ろう。例えば、分散処理システムにおける何人かのユー
ザが、同時にいくつかのワークステーションへのマルチ
メディア・データ・ファイルの転送を要求する場合、そ
れらのマルチメディア・データ・ファイルをフィルタ処
理することにより、ソース・プロセッサと全ての要求ワ
ークステーションとの間のデータ転送量を低減すること
ができる。そしてそれによって、全ての要求ワークステ
ーションがマルチメディア・データを受信することがで
きる。しかしながら、音声や画像の品質や特性は低下す
ることになる。
【0062】例えば、もし5人のユーザが、フル・カラ
ーのビデオと高忠実度の音声とを含むデータ・ファイル
をそれぞれのワークステーションへ伝送するよう要求
し、かつシステム・データ・バス及び通信リンクがその
ようなマルチメディア・プレゼンテーションを同時には
4個のみを伝送する容量しか備えていなければ、DAS
D IOP32内に配置されたフィルタや圧縮器42
は、要求されたマルチメディア・データ・ファイルの各
々フィルタ処理することにより、5個全てのデータ・フ
ァイルをそれぞれの要求ワークステーションへ伝送する
ことができる。それらのデータ・ファイルのフォーマッ
トによれば、5人のいずれのユーザとも、白黒で低忠実
度のプレゼンテーションを与えられることになる。従っ
て、5番目のユーザのみを優先させるのではなく、全て
のユーザが、品質や特徴は劣るフォーマットではあるが
それぞれの要求したマルチメディア・データを受信する
ことができる。
【0063】さらに、当業者であれば、もしマルチメデ
ィア・データ・ファイルをフィルタ処理することにより
システム・データ・バス及び通信リンクの伝送容量をさ
らに均等に分散することができるならば、そのファイル
の選択された部分がフィルタ処理可能か否かを示すマル
チメディア・ファイル構造におけるインジケータを設け
ることが有用であることは自明であろう。例えば、もし
あるファイルが、仮に低い解像度で伝送されたなら役に
立たなくなるような画像データ、例えば医学的な画像デ
ータを含んでいた場合、そのファイルの当該画像部分を
フィルタ処理するべきではないことを標示するインジケ
ータをそのファイル構造の当該画像部分に関連付けても
よい。もし、このようなファイルが関連する音声部分を
含んでいたならば、システム・データ・バス及び通信リ
ンクの伝送容量を節約するためにその音声部分はフィル
タ処理してもよいことを第2のインジケータで標示して
もよい。また、ファイル構造の各部分に関連するこれら
のインジケータをもちいて、最低許容品質レベルを標示
することもできる。
【0064】以上、分散データ処理システムにおけるマ
ルチメディア・データ・ファイルの転送という形で本発
明を記述してきたが、当業者であれば、いずれのデータ
・ファイルであってもシステム・データ・バス及び通信
リンクの伝送容量を節約するために伝送に先立って圧縮
処理やフィルタ処理を行い得ることは自明であろう。
【0065】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0066】(1)ソース・プロセッサから多様なプレ
ゼンテーション特性を有する複数のワークステーション
の1つへ通信リンクを介してソース・データを伝送する
ための分散データ処理システムにおける方法であって、
前記ソース・プロセッサから前記選択されたワークステ
ーションへ前記通信リンクを介してソース・データを伝
送するために、該選択されたワークステーションによる
要求に応答して該選択されたワークステーションの少な
くとも1つのプレゼンテーション特性を判断するステッ
プと、前記選択されたワークステーションの前記少なく
とも1つのプレゼンテーション特性についての前記判断
に応答して、該選択されたワークステーションを用いる
プレゼンテーションに適する前記ソース・データのサブ
セットを選択するステップと、前記通信リンクの伝送容
量をより効率的に利用するべく、前記ソース・プロセッ
サから前記選択されたワークステーションへ該通信リン
クを介して前記ソース・データの前記選択されたサブセ
ットを伝送するステップとを含む分散データ処理システ
ムにおける方法。 (2)ソース・プロセッサから複数のワークステーショ
ンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・デ
ータを伝送するための分散データ処理システムにおける
方法であって、前記少なくとも1つのプレゼンテーショ
ン特性が、カラー・ビデオ・データを用いて前記選択さ
れたワークステーション内でカラー画像を表示する能力
を含み、前記選択されたワークステーションの前記少な
くとも1つのプレゼンテーション特性についての前記判
断に応答して、該選択されたワークステーションを用い
るプレゼンテーションに適する前記ソース・データのサ
ブセットを選択するステップが、カラー・ビデオ・デー
タを選択するステップを含む上記(1)に記載の分散デ
ータ処理システムにおける方法。 (3)ソース・プロセッサから複数のワークステーショ
ンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・デ
ータを伝送するための分散データ処理システムにおける
方法であって、前記少なくとも1つのプレゼンテーショ
ン特性が、白黒ビデオ・データを用いて前記選択された
ワークステーション内で白黒画像を表示する能力を含
み、前記選択されたワークステーションの前記少なくと
も1つのプレゼンテーション特性についての前記判断に
応答して、該選択されたワークステーションを用いるプ
レゼンテーションに適する前記ソース・データのサブセ
ットを選択するステップが、白黒ビデオ・データを選択
しかつカラー・ビデオ・データを選択しないステップを
含む上記(1)に記載の分散データ処理システムにおけ
る方法。 (4)ソース・プロセッサから複数のワークステーショ
ンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・デ
ータを伝送するための分散データ処理システムにおける
方法であって、前記少なくとも1つのプレゼンテーショ
ン特性が、高解像度ビデオ・データを用いて前記選択さ
れたワークステーション内で高解像度画像を表示する能
力を含み、前記選択されたワークステーションの前記少
なくとも1つのプレゼンテーション特性についての前記
判断に応答して、該選択されたワークステーションを用
いるプレゼンテーションに適する前記ソース・データの
サブセットを選択するステップが、高解像度ビデオ・デ
ータを選択するステップを含む上記(1)に記載の分散
データ処理システムにおける方法。 (5)ソース・プロセッサから複数のワークステーショ
ンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・デ
ータを伝送するための分散データ処理システムにおける
方法であって、前記少なくとも1つのプレゼンテーショ
ン特性が、字幕用テキスト・データを用いて前記選択さ
れたワークステーション内で字幕用テキストを表示する
能力を含み、前記選択されたワークステーションの前記
少なくとも1つのプレゼンテーション特性についての前
記判断に応答して、該選択されたワークステーションを
用いるプレゼンテーションに適する前記ソース・データ
のサブセットを選択するステップが、字幕用テキスト・
データを選択するステップを含む上記(1)に記載の分
散データ処理システムにおける方法。 (6)ソース・プロセッサから複数のワークステーショ
ンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・デ
ータを伝送するための分散データ処理システムにおける
方法であって、前記通信リンクが一定の伝送容量を有
し、前記選択されたワークステーションの前記少なくと
も1つのプレゼンテーション特性についての前記判断に
応答して、該選択されたワークステーションを用いるプ
レゼンテーションに適する前記ソース・データのサブセ
ットを選択するステップが、前記選択されたワークステ
ーションの前記少なくとも1つのプレゼンテーション特
性についての前記判断及び前記通信リンクの前記一定の
伝送容量の選択された割合よりも高い利用度に応答し
て、該選択されたワークステーションを用いるプレゼン
テーションに適する前記ソース・データのサブセットを
選択するステップを含むことにより、前記複数のワーク
ステーションへの前記プレゼンテーション・データの伝
送中に前記通信リンクの前記一定の伝送容量がさらに均
等に分散される上記(1)に記載の分散データ処理シス
テムにおける方法。 (7)ソース・プロセッサから複数のワークステーショ
ンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・デ
ータを伝送するための分散データ処理システムにおける
方法であって、前記ソース・プロセッサが、システム・
データ・バスと、直接アクセス記憶装置(DASD)
と、該システム・データ・バスと該直接アクセス記憶装
置との間に接続される直接アクセス記憶装置入出力プロ
セッサとを有し、前記選択されたワークステーションの
前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性について
の前記判断に応答して、該選択されたワークステーショ
ンを用いるプレゼンテーションに適する前記ソース・デ
ータのサブセットを選択するステップが、前記直接アク
セス記憶装置入出力プロセッサを用いて前記選択された
ワークステーションの前記少なくとも1つのプレゼンテ
ーション特性を判断することに応答して、該選択された
ワークステーションを用いるプレゼンテーションに適す
る前記ソース・データのサブセットを選択するステップ
を含む上記(1)に記載の分散データ処理システムにお
ける方法。 (8)ソース・プロセッサから多様なプレゼンテーショ
ン特性を有する複数のワークステーションの1つへ通信
リンクを介してソース・データを伝送するための分散デ
ータ処理システムであって、前記ソース・プロセッサか
ら前記選択されたワークステーションへ前記通信リンク
を介してソース・データを伝送するために、該選択され
たワークステーションによる要求に応答して該選択され
たワークステーションの少なくとも1つのプレゼンテー
ション特性を判断する手段と、前記選択されたワークス
テーションの前記少なくとも1つのプレゼンテーション
特性についての前記判断に応答して、該選択されたワー
クステーションを用いるプレゼンテーションに適する前
記ソース・データのサブセットを選択する手段と、前記
通信リンクの伝送容量をより効率的に利用するべく、前
記ソース・プロセッサから前記選択されたワークステー
ションへ該通信リンクを介して前記ソース・データの前
記選択されたサブセットを伝送する手段とを含む分散デ
ータ処理システム。 (9)ソース・プロセッサから複数のワークステーショ
ンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・デ
ータを伝送するための分散データ処理システムであっ
て、前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、
カラー・ビデオ・データを用いて前記選択されたワーク
ステーション内にカラー画像を表示する能力を含み、前
記選択されたワークステーションの前記少なくとも1つ
のプレゼンテーション特性についての前記判断に応答し
て、該選択されたワークステーションを用いるプレゼン
テーションに適する前記ソース・データのサブセットを
選択する手段が、カラー・ビデオ・データを選択する手
段を含む上記(8)に記載の分散データ処理システム。 (10)ソース・プロセッサから複数のワークステーシ
ョンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・
データを伝送するための分散データ処理システムであっ
て、前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、
白黒ビデオ・データを用いて前記選択されたワークステ
ーション内で白黒画像を表示する能力を含み、前記選択
されたワークステーションの前記少なくとも1つのプレ
ゼンテーション特性についての前記判断に応答して、該
選択されたワークステーションを用いるプレゼンテーシ
ョンに適する前記ソース・データのサブセットを選択す
る手段が、白黒ビデオ・データを選択しかつカラー・ビ
デオ・データを選択しない手段を含む上記(8)に記載
の分散データ処理システム。 (11)ソース・プロセッサから複数のワークステーシ
ョンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・
データを伝送するための分散データ処理システムであっ
て、前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、
高解像度ビデオ・データを用いて前記選択されたワーク
ステーション内で高解像度画像を表示する能力を含み、
前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
を選択する手段が、高解像度ビデオ・データを選択する
手段を含む上記(8)に記載の分散データ処理システ
ム。 (12)ソース・プロセッサから複数のワークステーシ
ョンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・
データを伝送するための分散データ処理システムであっ
て、前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、
字幕用テキスト・データを用いて前記選択されたワーク
ステーション内で字幕用テキストを表示する能力を含
み、前記選択されたワークステーションの前記少なくと
も1つのプレゼンテーション特性についての前記判断に
応答して、該選択されたワークステーションを用いるプ
レゼンテーションに適する前記ソース・データのサブセ
ットを選択する手段が、字幕用テキスト・データを選択
する手段を含む上記(8)に記載の分散データ処理シス
テム。 (13)ソース・プロセッサから複数のワークステーシ
ョンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・
データを伝送するための分散データ処理システムであっ
て、前記通信リンクが一定の伝送容量を有し、前記選択
されたワークステーションの前記少なくとも1つのプレ
ゼンテーション特性についての前記判断に応答して、該
選択されたワークステーションを用いるプレゼンテーシ
ョンに適する前記ソース・データのサブセットを選択す
る手段が、前記選択されたワークステーションの前記少
なくとも1つのプレゼンテーション特性についての前記
判断及び前記通信リンクの前記一定の伝送容量の選択さ
れた割合よりも高い利用度に応答して、該選択されたワ
ークステーションを用いるプレゼンテーションに適する
前記ソース・データのサブセットを選択する手段を含む
ことにより、前記複数のワークステーションへの前記プ
レゼンテーション・データの伝送中に前記通信リンクの
前記一定の伝送容量がさらに均等に分散される上記
(8)に記載の分散データ処理システム。 (14)ソース・プロセッサから複数のワークステーシ
ョンの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーション・
データを伝送するための分散データ処理システムであっ
て、前記ソース・プロセッサが、システム・データ・バ
スと、直接アクセス記憶装置(DASD)と、該システ
ム・データ・バスと該直接アクセス記憶装置との間に接
続される直接アクセス記憶装置入出力プロセッサとを有
し、前記選択されたワークステーションの前記少なくと
も1つのプレゼンテーション特性についての前記判断に
応答して、該選択されたワークステーションを用いるプ
レゼンテーションに適する前記ソース・データのサブセ
ットを選択する手段が、前記直接アクセス記憶装置入出
力プロセッサを用いて前記選択されたワークステーショ
ンの前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性を判
断することに応答して、該選択されたワークステーショ
ンを用いるプレゼンテーションに適する前記ソース・デ
ータのサブセットを選択する手段を含む上記(8)に記
載の分散データ処理システム。
【0067】
【発明の効果】以上の説明により、分数データ処理シス
テムにおいて、データ伝送を要求しているワークステー
ションのプレゼンテーション特性に基づき選択されたソ
ース・データのサブセットを転送することにより、通信
リンクを効率的に利用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適例による、通信リンクを介して接
続された分散データ処理システムである。
【図2】図1の分散データ処理システムをさらに詳細に
示したハイレベルのブロック図である。
【図3】マルチメディア・プレゼンテーションを提示す
るために使用されるソース・データを含むデータ・ファ
イルの構造図である。
【図4】本発明の方法及びシステムによる、ソース・プ
ロセッサから複数のワークステーションの1つへ通信リ
ンクを介してソース・ファイルを伝送するプロセスの全
体を示す図である。
【図5】通信リンクを介してソース・プロセッサへ接続
されたワークステーションのプレゼンテーション特性及
びデータ解凍能力を判断するための、本発明の方法及び
システムによる好適なソフトウェアの実施例を示すハイ
レベル論理流れ図である。
【図6】本発明の方法及びシステムによる、要求ワーク
ステーションへ伝送するためにマルチメディア・データ
・ファイルからデータを選択するプロセスを示す図であ
る。
【図7】本発明の方法及びシステムによる、要求ワーク
ステーションへ伝送されるマルチメディア・データのた
めのデータ圧縮方式を選択するプロセスを示す図であ
る。
【符号の説明】
10 分散データ処理システム 12 ソース・プロセッサ 30 中央演算処理装置(CPU) 32 直接アクセス記憶装置入出力プロセッサ(DAS
D IOP) 34 通信IOP 36 システム・データ・バス 38 直接アクセス記憶装置(DASD) 40 マルチメディア・データ・ファイル 42 フィルタ及び又は圧縮器42 50 ソース・データ 52 音響データ 54 白黒ビデオ・データ 56 カラー・ビデオ・データ 58 高解像度データ 60 字幕データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハーベイ・ジー・キール アメリカ合衆国55906 ミネソタ州、ロ チャスター、ノースイースト、バックリ ッジ・ドライブ 1268 (72)発明者 ステファン・エイ・ナイト アメリカ合衆国55901 ミネソタ州、ロ チェスター、ノースウェスト、トゥエン ティシックスス・ストリート 524 (72)発明者 レイモンド・エフ・ロモン アメリカ合衆国55960 ミネソタ州、オ ロノコ、ノースウェスト、ポスティア ズ・ドライブ 13336

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソース・プロセッサから多様なプレゼンテ
    ーション特性を有する複数のワークステーションの1つ
    へ通信リンクを介してソース・データを伝送するための
    分散データ処理システムにおける方法であって、 前記ソース・プロセッサから前記選択されたワークステ
    ーションへ前記通信リンクを介してソース・データを伝
    送するために、該選択されたワークステーションによる
    要求に応答して該選択されたワークステーションの少な
    くとも1つのプレゼンテーション特性を判断するステッ
    プと、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択するステップと、 前記通信リンクの伝送容量をより効率的に利用するべ
    く、前記ソース・プロセッサから前記選択されたワーク
    ステーションへ該通信リンクを介して前記ソース・デー
    タの前記選択されたサブセットを伝送するステップとを
    含む分散データ処理システムにおける方法。
  2. 【請求項2】ソース・プロセッサから複数のワークステ
    ーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーショ
    ン・データを伝送するための分散データ処理システムに
    おける方法であって、 前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、カラ
    ー・ビデオ・データを用いて前記選択されたワークステ
    ーション内でカラー画像を表示する能力を含み、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択するステップが、カラー・ビデオ・データを選択
    するステップを含む請求項1に記載の分散データ処理シ
    ステムにおける方法。
  3. 【請求項3】ソース・プロセッサから複数のワークステ
    ーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーショ
    ン・データを伝送するための分散データ処理システムに
    おける方法であって、 前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、白黒
    ビデオ・データを用いて前記選択されたワークステーシ
    ョン内で白黒画像を表示する能力を含み、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択するステップが、白黒ビデオ・データを選択しか
    つカラー・ビデオ・データを選択しないステップを含む
    請求項1に記載の分散データ処理システムにおける方
    法。
  4. 【請求項4】ソース・プロセッサから複数のワークステ
    ーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーショ
    ン・データを伝送するための分散データ処理システムに
    おける方法であって、 前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、高解
    像度ビデオ・データを用いて前記選択されたワークステ
    ーション内で高解像度画像を表示する能力を含み、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択するステップが、高解像度ビデオ・データを選択
    するステップを含む請求項1に記載の分散データ処理シ
    ステムにおける方法。
  5. 【請求項5】ソース・プロセッサから複数のワークステ
    ーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーショ
    ン・データを伝送するための分散データ処理システムに
    おける方法であって、 前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、字幕
    用テキスト・データを用いて前記選択されたワークステ
    ーション内で字幕用テキストを表示する能力を含み、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択するステップが、字幕用テキスト・データを選択
    するステップを含む請求項1に記載の分散データ処理シ
    ステムにおける方法。
  6. 【請求項6】ソース・プロセッサから複数のワークステ
    ーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーショ
    ン・データを伝送するための分散データ処理システムに
    おける方法であって、 前記通信リンクが一定の伝送容量を有し、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択するステップが、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断及び前
    記通信リンクの前記一定の伝送容量の選択された割合よ
    りも高い利用度に応答して、該選択されたワークステー
    ションを用いるプレゼンテーションに適する前記ソース
    ・データのサブセットを選択するステップを含むことに
    より、前記複数のワークステーションへの前記プレゼン
    テーション・データの伝送中に前記通信リンクの前記一
    定の伝送容量がさらに均等に分散される請求項1に記載
    の分散データ処理システムにおける方法。
  7. 【請求項7】ソース・プロセッサから複数のワークステ
    ーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーショ
    ン・データを伝送するための分散データ処理システムに
    おける方法であって、 前記ソース・プロセッサが、システム・データ・バス
    と、直接アクセス記憶装置(DASD)と、該システム
    ・データ・バスと該直接アクセス記憶装置との間に接続
    される直接アクセス記憶装置入出力プロセッサとを有
    し、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択するステップが、 前記直接アクセス記憶装置入出力プロセッサを用いて前
    記選択されたワークステーションの前記少なくとも1つ
    のプレゼンテーション特性を判断することに応答して、
    該選択されたワークステーションを用いるプレゼンテー
    ションに適する前記ソース・データのサブセットを選択
    するステップを含む請求項1に記載の分散データ処理シ
    ステムにおける方法。
  8. 【請求項8】ソース・プロセッサから多様なプレゼンテ
    ーション特性を有する複数のワークステーションの1つ
    へ通信リンクを介してソース・データを伝送するための
    分散データ処理システムであって、 前記ソース・プロセッサから前記選択されたワークステ
    ーションへ前記通信リンクを介してソース・データを伝
    送するために、該選択されたワークステーションによる
    要求に応答して該選択されたワークステーションの少な
    くとも1つのプレゼンテーション特性を判断する手段
    と、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択する手段と、 前記通信リンクの伝送容量をより効率的に利用するべ
    く、前記ソース・プロセッサから前記選択されたワーク
    ステーションへ該通信リンクを介して前記ソース・デー
    タの前記選択されたサブセットを伝送する手段とを含む
    分散データ処理システム。
  9. 【請求項9】ソース・プロセッサから複数のワークステ
    ーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーショ
    ン・データを伝送するための分散データ処理システムで
    あって、 前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、カラ
    ー・ビデオ・データを用いて前記選択されたワークステ
    ーション内にカラー画像を表示する能力を含み、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択する手段が、カラー・ビデオ・データを選択する
    手段を含む請求項8に記載の分散データ処理システム。
  10. 【請求項10】ソース・プロセッサから複数のワークス
    テーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーシ
    ョン・データを伝送するための分散データ処理システム
    であって、 前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、白黒
    ビデオ・データを用いて前記選択されたワークステーシ
    ョン内で白黒画像を表示する能力を含み、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択する手段が、白黒ビデオ・データを選択しかつカ
    ラー・ビデオ・データを選択しない手段を含む請求項8
    に記載の分散データ処理システム。
  11. 【請求項11】ソース・プロセッサから複数のワークス
    テーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーシ
    ョン・データを伝送するための分散データ処理システム
    であって、 前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、高解
    像度ビデオ・データを用いて前記選択されたワークステ
    ーション内で高解像度画像を表示する能力を含み、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択する手段が、高解像度ビデオ・データを選択する
    手段を含む請求項8に記載の分散データ処理システム。
  12. 【請求項12】ソース・プロセッサから複数のワークス
    テーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーシ
    ョン・データを伝送するための分散データ処理システム
    であって、 前記少なくとも1つのプレゼンテーション特性が、字幕
    用テキスト・データを用いて前記選択されたワークステ
    ーション内で字幕用テキストを表示する能力を含み、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択する手段が、字幕用テキスト・データを選択する
    手段を含む請求項8に記載の分散データ処理システム。
  13. 【請求項13】ソース・プロセッサから複数のワークス
    テーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーシ
    ョン・データを伝送するための分散データ処理システム
    であって、 前記通信リンクが一定の伝送容量を有し、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択する手段が、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断及び前
    記通信リンクの前記一定の伝送容量の選択された割合よ
    りも高い利用度に応答して、該選択されたワークステー
    ションを用いるプレゼンテーションに適する前記ソース
    ・データのサブセットを選択する手段を含むことによ
    り、前記複数のワークステーションへの前記プレゼンテ
    ーション・データの伝送中に前記通信リンクの前記一定
    の伝送容量がさらに均等に分散される請求項8に記載の
    分散データ処理システム。
  14. 【請求項14】ソース・プロセッサから複数のワークス
    テーションの1つへ通信リンクを介してプレゼンテーシ
    ョン・データを伝送するための分散データ処理システム
    であって、 前記ソース・プロセッサが、システム・データ・バス
    と、直接アクセス記憶装置(DASD)と、該システム
    ・データ・バスと該直接アクセス記憶装置との間に接続
    される直接アクセス記憶装置入出力プロセッサとを有
    し、 前記選択されたワークステーションの前記少なくとも1
    つのプレゼンテーション特性についての前記判断に応答
    して、該選択されたワークステーションを用いるプレゼ
    ンテーションに適する前記ソース・データのサブセット
    を選択する手段が、 前記直接アクセス記憶装置入出力プロセッサを用いて前
    記選択されたワークステーションの前記少なくとも1つ
    のプレゼンテーション特性を判断することに応答して、
    該選択されたワークステーションを用いるプレゼンテー
    ションに適する前記ソース・データのサブセットを選択
    する手段を含む請求項8に記載の分散データ処理システ
    ム。
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