JP2536041Y2 - 食品の深絞り包装体 - Google Patents
食品の深絞り包装体Info
- Publication number
- JP2536041Y2 JP2536041Y2 JP1993026271U JP2627193U JP2536041Y2 JP 2536041 Y2 JP2536041 Y2 JP 2536041Y2 JP 1993026271 U JP1993026271 U JP 1993026271U JP 2627193 U JP2627193 U JP 2627193U JP 2536041 Y2 JP2536041 Y2 JP 2536041Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- deep drawn
- corners
- package
- drawn package
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
- Packages (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、ハムやソーセージの包
装形態として用いられる食品の深絞り包装体に関するも
のである。
装形態として用いられる食品の深絞り包装体に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】深絞り包装は、縦ピロー包装と並んで、
連続包装方法として最近の食品の包装形態の主流となっ
ている。機能面では、目まぐるしく差別化が進み、中身
の製品が八方から丸見えとなるようにフィルムを全て透
明としたもの、さらにそのフィルムに防曇性やガスバリ
ア性を強化したものが開発されている。その他、４角の
うち１つだけ角のアールを大きくして、そのシール面に
イージーオープン機能を付加したものがある。また、ゴ
ミ問題の対策の一つとして、包材から塩ビを抜いて、燃
えるゴミとなるようにすることも行われている。更に最
近では、絞られる側のフィルムの硬度を高め、開封後ト
レイとして利用できるものが開発されている。
連続包装方法として最近の食品の包装形態の主流となっ
ている。機能面では、目まぐるしく差別化が進み、中身
の製品が八方から丸見えとなるようにフィルムを全て透
明としたもの、さらにそのフィルムに防曇性やガスバリ
ア性を強化したものが開発されている。その他、４角の
うち１つだけ角のアールを大きくして、そのシール面に
イージーオープン機能を付加したものがある。また、ゴ
ミ問題の対策の一つとして、包材から塩ビを抜いて、燃
えるゴミとなるようにすることも行われている。更に最
近では、絞られる側のフィルムの硬度を高め、開封後ト
レイとして利用できるものが開発されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかし、硬質のフィル
ムを用いると、フィルムの厚みを上げなければならな
く、包材コストの上昇に繋がった。そこで、包装形態の
保形の限界まで、フィルム厚を下げる試みがなされてい
るが、保形はできても、ピンホールが生じ、中身の食品
の保存性を著しく害する問題が生じていた。本願考案者
が、繰り返し調査したところ、ピンホールの位置は、底
面と側面のエッジに集中していた。その中でも、底部の
４隅にピンホールの発生が特に多かった。本願は、フィ
ルム厚を低減しつつ、保形が可能で、ピンホールが防止
できる硬質の深絞り包装体を提供することを目的とす
る。
ムを用いると、フィルムの厚みを上げなければならな
く、包材コストの上昇に繋がった。そこで、包装形態の
保形の限界まで、フィルム厚を下げる試みがなされてい
るが、保形はできても、ピンホールが生じ、中身の食品
の保存性を著しく害する問題が生じていた。本願考案者
が、繰り返し調査したところ、ピンホールの位置は、底
面と側面のエッジに集中していた。その中でも、底部の
４隅にピンホールの発生が特に多かった。本願は、フィ
ルム厚を低減しつつ、保形が可能で、ピンホールが防止
できる硬質の深絞り包装体を提供することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、底面と側面のエッジのＲ（円弧状面取り
の曲率半径即ちアール、以下同じ）を８ミリメートル以
上とし、底部の４隅を略台形状にフラットにした食品の
深絞り包装体であることを特徴とする。ここで、略台形
状とは、底部の４隅の各々が通常の方形の包装体では３
つの稜が交差した三角錐の頂部状の形態となっていると
ころ、これらの３つの稜の全てを切取るような向きに平
坦部を形成して台形状としたものを意味する。底面と側
面のエッジのＲの上限は、包装体全体の大きさに影響さ
れるが、通常２０ミリを越えると、もはやエッジとして
の形態ではなくなる。
に、本考案は、底面と側面のエッジのＲ（円弧状面取り
の曲率半径即ちアール、以下同じ）を８ミリメートル以
上とし、底部の４隅を略台形状にフラットにした食品の
深絞り包装体であることを特徴とする。ここで、略台形
状とは、底部の４隅の各々が通常の方形の包装体では３
つの稜が交差した三角錐の頂部状の形態となっていると
ころ、これらの３つの稜の全てを切取るような向きに平
坦部を形成して台形状としたものを意味する。底面と側
面のエッジのＲの上限は、包装体全体の大きさに影響さ
れるが、通常２０ミリを越えると、もはやエッジとして
の形態ではなくなる。
【０００５】
【作用】容器をフィルムから深絞りで成形する際、最も
展張される度合が大きく破損の可能性が高いのは、エッ
ジ部や尖端部であるが、上記のように構成された深絞り
包装体では、底面と側面のＲを８ミリメートル以上とし
たため、絞った際のエッジのフィルム厚が薄くなる度合
を低減でき、また最もピンホールの発生の可能性の高い
尖端部においてもフィルム厚の大きな低下を抑えること
ができる。また、底部の４隅は、深絞り工程中のみなら
ず、包装後ぶつけて凹み、ピンホールが発生する可能性
も高い部分であるが、前もって略台形状にフラットに成
形したので、成形後に関してもピンホールの最多発生箇
所がなくなった。
展張される度合が大きく破損の可能性が高いのは、エッ
ジ部や尖端部であるが、上記のように構成された深絞り
包装体では、底面と側面のＲを８ミリメートル以上とし
たため、絞った際のエッジのフィルム厚が薄くなる度合
を低減でき、また最もピンホールの発生の可能性の高い
尖端部においてもフィルム厚の大きな低下を抑えること
ができる。また、底部の４隅は、深絞り工程中のみなら
ず、包装後ぶつけて凹み、ピンホールが発生する可能性
も高い部分であるが、前もって略台形状にフラットに成
形したので、成形後に関してもピンホールの最多発生箇
所がなくなった。
【０００６】
【実施例】以下、図面に示す実施例により、本考案を詳
細に説明する。図１乃至図２は本考案による深絞り包装
体の斜視図及び正面図である。１はアッパーフィルム
で、３はフィルムを深絞りして成形した包装体の側面で
あり、６は両者のシール面である。フィルムは全て透明
であるため、中の製品７がクリアに見える。４が側面と
底面との間の稜により形成されるエッジであり、Ｒを８
ミリメートルに取ってある。５は、略台形状にフラット
にした４隅を示す。この結果４隅の各々においては、角
部を形成する３つの稜の全てを切取るような向きに配置
した平坦部が形成されている。エッジ４は、側面同士の
エッジと４隅を介して一体化し、保形力を増すことがで
きた。４隅５は、略台形状にフラットに成形したので、
ピンホールの発生を防止し、包装体の機密性を保持する
ことができるようになった。
細に説明する。図１乃至図２は本考案による深絞り包装
体の斜視図及び正面図である。１はアッパーフィルム
で、３はフィルムを深絞りして成形した包装体の側面で
あり、６は両者のシール面である。フィルムは全て透明
であるため、中の製品７がクリアに見える。４が側面と
底面との間の稜により形成されるエッジであり、Ｒを８
ミリメートルに取ってある。５は、略台形状にフラット
にした４隅を示す。この結果４隅の各々においては、角
部を形成する３つの稜の全てを切取るような向きに配置
した平坦部が形成されている。エッジ４は、側面同士の
エッジと４隅を介して一体化し、保形力を増すことがで
きた。４隅５は、略台形状にフラットに成形したので、
ピンホールの発生を防止し、包装体の機密性を保持する
ことができるようになった。
【０００７】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
にあっては、次に列挙するような効果がある。 １． 上記のように構成された深絞り包装体では、底面
と側面のエッジのＲを８ミリメートル以上とし、底部の
４隅を略台形状にフラットに成形したため、絞った際の
エッジのフィルム厚が薄くなる度合が低減され、フィル
ム厚が平均化され、ピンホールの発生が防止でき、中身
の食品の保存性に関する問題を解決することができるよ
うになった。 ２． エッジのフィルム厚が平均化され帯状となり、側
面同士のエッジと４隅を介して一体化し、深絞り加工前
のフィルム厚を不必要に大きくすることなく保形力を増
すことができたため、包装材料費の削減が可能となっ
た。
にあっては、次に列挙するような効果がある。 １． 上記のように構成された深絞り包装体では、底面
と側面のエッジのＲを８ミリメートル以上とし、底部の
４隅を略台形状にフラットに成形したため、絞った際の
エッジのフィルム厚が薄くなる度合が低減され、フィル
ム厚が平均化され、ピンホールの発生が防止でき、中身
の食品の保存性に関する問題を解決することができるよ
うになった。 ２． エッジのフィルム厚が平均化され帯状となり、側
面同士のエッジと４隅を介して一体化し、深絞り加工前
のフィルム厚を不必要に大きくすることなく保形力を増
すことができたため、包装材料費の削減が可能となっ
た。
【図１】本考案による深絞り包装体の斜視図である。
【図２】本考案による深絞り包装体の正面図である。
１ アッパーフィルム ２ 絞られたフィルムの底面 ３ 絞られたフィルムの側面 ４ エッジ ５ ４隅 ６ シール面 ７ 製品
Claims (1)
- 【請求項１】 概ね方形の包装体であり、底面と側面と
の間のエッジのアールを８ミリメートル以上とし、底部
の４隅の各々において、角部を形成する３つの稜の全て
を切取るような向きに配置した平坦部を有することを特
徴とする食品の深絞り包装体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993026271U JP2536041Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 食品の深絞り包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993026271U JP2536041Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 食品の深絞り包装体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0685286U JPH0685286U (ja) | 1994-12-06 |
| JP2536041Y2 true JP2536041Y2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=12188623
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993026271U Expired - Lifetime JP2536041Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 食品の深絞り包装体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2536041Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62143681U (ja) * | 1986-03-03 | 1987-09-10 | ||
| JPS63120812U (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-04 | ||
| JPH0423770Y2 (ja) * | 1987-12-07 | 1992-06-03 | ||
| JPH0216715U (ja) * | 1988-07-19 | 1990-02-02 |
-
1993
- 1993-05-20 JP JP1993026271U patent/JP2536041Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0685286U (ja) | 1994-12-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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