JP2535954C - - Google Patents

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JP2535954C
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、焦点検出装置に関するものである。 (従来の技術) 第13図の焦点検出装置は、カメラに適用された構成例を示している。カメラ
の撮影レンズ系101を通った被写体光は、視野絞り103及びフィールドレン
ズ104及び一対の再結像レンズ105a,105bを通って、一対の電荷蓄積
型光電素子アレイ106a,106bの形成された焦点検出基板106に結像さ
れる。焦点検出基板106に形成された一対の光電素子アレイ106a,106
bは、結像された被写体光像に対応する光電出力を発生し、この光電出力をA/
D変換部10によりデジタル値に変換してメモリ部11に記憶し、デフォーカス
量算出手段12によりこの記憶されたデジタル値に基づき撮影レンズ系101の
合焦点までのズレ量を算出し、駆動表示部13により算出されたズレ量に基づき
焦点調節状態を表示部14で行うと共にモータ15により撮影レンズ系101を
合焦点に向けて駆動する。 (発明の解決しようとする問題点) 従来の焦点検出装置は、複数の箇所を焦点検出する場合に各焦点検出エリアに
対応する一対のセパレータレンズと一対の光電素子アレイとを複数対用意しなければなら
なかった。 その為に、従来の焦点検出ユニットは、焦点検出エリアが増えるに従って大型化し
てしまう問題があった。また、複数のセパレータレンズを設けた場合には、セパレータレンズの製
造上のバラツキにより、検出精度に影響を与える問題があった。 (問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決する為に、第1及び第2の光電素子アレイに導く被写体光を
、一対の再結像レンズで補う構成にし、また、同一分光感度の第1及び第2の光電
素子アレイを同一基板上に形成した。 本発明は、焦点検出装置の小型化と焦点検出処理を効率よく行い且つ高精度の
焦点検出が可能な焦点検出装置を提供することを目的とする。 (実施例) − 第一実施例 − 第1図〜第4図は、本発明の第一実施例であり、第1図はカメラに適用した焦
点検出装置の概念図、第2図は前記焦点検出装置の第一及び第二デフォーカス量 算出手段の出力タイミングを示すタイミングチャート図、第3図は前記焦点検出
装置のフローチャート図、第4図は前記焦点検出装置の焦点検出基板の構成図を
示す。 第1図において、焦点検出用の光学系101〜105は、第13図の光学系と
同様な構成である。焦点検出基板106は、画素ピッチの小さいの一対の光電素
子アレイ107(第一光電素子アレイ部107a及び第二光電素子アレイ部10
7b)と、ほぼこれに並列したピッチの大きいの一対の光電素子アレイ109(第
三光電素子アレイ部109a及び第四光電素子アレイ部109b)とが形成され
ると共に、それぞれ外側に、第一及び第二光電素子アレイ部107a,107b
用のシフトレジスター部108と、第三及び第四光電素子アレイ部109a,1
09b用のシフトレジスター部110とが形成されたIC基板から構成されてい
る。 この焦点検出基板106上の大小2つの画素ピッチの異なる光電素子アレイ1
07,109は、被写体上でなるべく近接した所を見るように配置されているこ
とが好ましいので、光電素子アレイ107と109との間はなるべく狭く配置さ
れ、従ってシフトレジスタ108,110は光電素子アレイの外側に配置されて
いる。 次に、第4図を用いて、この焦点検出基板106の光電素子アレイについて詳
しく説明する。 この光電素子アレイ107(109)の画素ピッチは、撮影レンズ101の焦
点面(視野絞り103の面と共役)である一次像面換算でのピッチから求めるこ
とができ、二次像面すなわち焦点検出基板106上での画素ピッチは一次像面換
算でのピッチに再結像光学系105a,bの倍率M(0.1〜1程度)を乗じる
ことで算出できる。例えば、35mmカメラとして充分微細なパターンにまで焦
点検出が可能である為にはフィルム面すなわち焦点面(一次像面)換算でのサン
プルピッチが少なくとも100μより細かいことが必要であり、50μ程度であ
れば充分であることが実験的に分かっている。ここで、サンプルピッチとは、画
像処理に用いるデータ採取点の空間的な間隔を指すものであり、この第一実施例
ではこのサンプルピッチと画素ピッチとは同一であるが、後述する一部実施例で は、サンプルピッチと画素ピッチとが異なるものもある。従って、画素ピッチの
小さい光電素子アレイ107の一次像面換算でのサンプルピッチPsとしては、
50μ程度以上100μ程度以下であることが好ましく、光電素子アレイ107
の実際の基板上での画素ピッチは前記倍率Mを用いて、M・Ps(50μ≦Ps
100μ)とする。また、画素ピッチの大きい光電素子アレイ109の一次像面
換算でのサンプルピッチPLとしては、100μ程度以上であることが好ましく
、例えば、光電素子アレイの実際の基板上での画素ピッチはM・PL(100μ
≦PL≦300μ)とすることが好ましい。 更に、画素ピッチを変えるだけでなく、光電素子アレイの並び方向と直角方向
の幅についても、サンプルピッチの大きいものは、大きくした方が好ましく、こ
の幅はサンプルピッチの4〜5倍程度が最適であり、これはサンプルピッチに対
して該幅が小さいとエネルギー的に損であり、逆に該幅が大きすぎるとサンプル
ピッチが細かくても該幅方向で情報が相殺されてサンプルピッチの細かい情報が
とれなくなるからである。 そこで、一次像面換算での光電素子アレイ107の画素面積をSsとし、また
一次像面換算での光電素子アレイ109の画素面積をSLとし、 サンプルピッチの比…Ps:PL=1:2 画素面積の比 …Ss:SL=1:4 の場合を考える。 大きい方の画素面積が小さい方向の画素面積の4倍なので、同一の信号電荷量
を蓄積するのに4分の1の時間ですむことになり、従来の焦点検出装置が小さい
方の光電素子アレイのみで構成されていることからすると、被写体の暗い場合な
どは従来装置では電荷蓄積時間が長くなり応答性を悪化させていたのに対して、
本実施例では従来装置で電荷蓄積時間に400msecかかった時でも大きい画素
の光電素子アレイ109によれば100msecの蓄積時間で済み、大幅な高速化
を達成できる。 第1図の構成を第3図のフローチャート図に基づき説明する。 ステップS1にて、インタフェイス部111からの蓄積開始信号を受けて焦点
検出基板106の4つの光電素子アレイ部は同時に蓄積を開始する。この光電素 子アレイ部の蓄積時間の制御は、公知の方法すなわち特開昭56-154880に開示さ
れているように、受光部で発生した電荷を蓄える蓄積電極の電位を、蓄積開始と
同時に所定値にリッセトした後にフローティングとし、露光量に応じて変化する
この蓄積電極の電位をモニター信号として検出し、このモニター信号が所定値と
なったことを検出して蓄積を終了させる。 ステップS2,S4にて、焦点検出基板106の光電素子アレイ107に関す
る受光量を反映した第一モニタ信号と、光電素子アレイ109に関する受光量を
反映した第二モニタ信号とが出力されると、インタフェース部111は、これら
モニタ信号を同一の所定値と比較し、各モニタ信号が所定値に達したらそれぞれ
蓄積終了の信号を焦点検出基板106に送り各光電素子アレイ107,109の
電荷蓄積を終了する。光電素子アレイ107に関する第一画像出力は、光電素子
アレイ109に関する第二画像出力よりアレイ面積が小さい分だけ蓄積時間の終
了が遅れ、例えばアレイ面積比に対応する分だけ遅れる。 前記第一画像出力と前記第二画像出力の転送開始タイミングがどのようであっ
ても問題が生じないようにするために、本実施例では第2図に示すように第一画
像出力の発生タイミングと第二画像出力の発生タイミングとが基準となるクロッ
ク信号に関して1/2位相ずれるような構成をとる。 第2図(A)では、被写体が明るく、光電素子アレイ107,109の電荷蓄
積時間が転送クロック周期以下の時の第二画像出力と第一画像出力との発生タイ
ミイングを示し、また第2図(B)では、被写体が少し暗く、第二画像出力の転
送中に第一画像出力が転送開始となる際の転送のタイミイングを示し、また第2
図(C)では、被写体が暗く、第二画像出力の転送終了後に第一画像出力の転送
が開示される場合の転送のタイミングを示している。そして、第2図(A)〜(C)
中の○印はA/D変換のタイミングを示している。このように、どのようなタイ
ミングで蓄積が終了して転送が開始されても、A/D変換のタイミングは重なる
ことがないので問題は生じない。 こうして、ステップS3,S5にて、各光電素子アレイ107,109は、そ
れぞれ被写体像の画像信号を時系列的にインタフェイス111に送り、そこでA
/D変換して各画素に関する出力値をメモリ部112に記憶する。 インタフェイス111でA/D変換された第一画像出力及び第二画像出力は、
メモリ部112に記憶されると、夫々、第一画像出力に基づき、第一デフォーカ
ス量算出手段113により第一デフォーカス量及び第一情報量が算出され、また
、第二画像出力に基づき、第二デフォーカス量算出手段114により第二デフォ
ーカス量及び第二情報量が算出されることになる。この情報量とは、デフォーカ
ス量算出に用いた画像出力データのコントラスト又はコントラストに関連した量
であり、これが所定値より大きければ算出したデフォーカス量に信頼性があるこ
とを示す(例えば、特開昭60-151607のパラメータE)。 ステップS2〜S6にて、この第一画像出力と第二画像出力の転送、メモリ部
112への記憶は、第2図に示されるように同時とはならず、蓄積時間の短い第
二画像出力が常に先行する。そして、第二画像出力のメモリ部112への格納後
に、直ちに第二画像出力に関してデフォーカス量及び情報量の算出が行われるが
、この演算中に、第一画像出力の転送が開始された場合、具体的には第2図(C
)のように粗いサンプルピッチの光電素子アレイ109の第二画像出力に基づく
第二デフォーカス量算出手段114の演算処理が開始された後に、細かいサンプ
ルピッチの光電素子アレイ107の電荷蓄積が終了して第一画像出力の転送が開
始された場合には、第一画像出力の転送、メモリ部112への記憶を割り込み処
理として優先させて処理している。また、第2図(A)及び第2図(B)のよう
に第二画像出力の後直ぐに第一画像出力が発生する場合には、焦点検出基板10
6からインタフェース部111へ第一画像出力を出力するタイミングと第二画像
出力を出力するタイミングを半周期ずらしていることから、第一画像出力の転送
、メモリ部112への記憶と、第二画像出力の転送、メモリ部112への記憶と
が交互に行われることになる。いずれにしても、ステップS6において第二画像
出力に関して、第二デフォーカス量と第二情報量とが算出される。 ステップS7にて、上記第二情報量を所定値と比較して所定値を満たさない時
には低鮮明(低コントラスト)の被写体となり、ステップS11に進む。低鮮明
の場合は、デフォーカス量が非常に大きくて被写体像が完全にぼけている場合の
他に、合焦近傍ではあるが被写体パターンが細か過ぎて第二画像出力データから
は検出できない場合を含んでおり、細かいサンプルピッチの第一画像出力データ を用いる為にステップS11に進む。 また、ステップS7にて、低鮮明でない場合には、ステップS8にて、第二デ
フォーカス量の絶対値と所定値δの大小を比較する。ここで、所定値δは、一次
像面換算で3mm程度以下の値である。デフォーカス量が3mm以上になって被
写体像のぼけが小さい方のサンプルピッチの3倍以上になると、小さいサンプル
ピッチで検出しても大きいサンプルピッチで検出しても得られる情報の空間周波
数の上限は同じになってしまい、小さいピッチで検出する利点が失われるばかり
か、蓄積時間の増大や演算時間の増大といった欠点が現れる為に、第一画像出力
データを用いる意味がなくなる。ステップS9では、第二デフォーカス量がδよ
り大きい場合には、とにかく撮影レンズ101を駆動すべくモータ118を制御
する。 尚、所定値δの最適値としては、一回のデフォーカス量検出と駆動制御で確実
にデフォーカス量誤差が±50μ以内に停止されられる範囲を考えれば、150
μ≦δ≦1mm程度の値とするのが良い。これは、高速化の為に第一デフォーカ
ス量に基づく駆動制御を最終の1回のみにしようとする観点に基づくものである
。 ステップS8にて、第二デフォーカス量≦δの場合には、合焦近傍であるので
、より精度の高い焦点検出をする為に、ステップS11に進む。 ステップS11にて、被写体が暗い場合には未だ第一画像出力データが転送さ
れていないので、第一画像出力データの転送が終了してメモリ部112に記憶さ
れるのを待つ。 ステップS12にて、第一画像出力データに基づき、第一デフォーカス量算出
手段113により第一デフォーカス量及び第一情報量が算出される。 判定、制御手段115はステップS13にて、第一情報量及び第二情報量を、
それぞれ第一所定値及び第二所定値と比較し、両方とも所定値に満たない場合に
は低鮮明と判定され、ステップS14にて、再度、撮影レンズの位置を変えて焦
点検出を行う為にスキャン駆動を行う。また、少なくとも何れか一方の情報量が
所定値を越えていれば、対応するデフォーカス量を用いて、ステップS15にて
、撮影レンズ101の駆動を行う。 また、両方の情報量が所定値を越えれば、基本的にはサンプルピッチが細かい
光電素子アレイ107の第一画像出力に基づく方が検出精度が高いと予想される
ので、第一デフォーカス量をレンズ駆動に用いるのが良いが、第一デフォーカス
量と第二デフォーカス量との平均や、情報量で重み付けした平均をデフォーカス
量として算出し、これにより、ステップS15でレンズ駆動を行うようにしても
よい。 ステップS15,S16にて、判定・制御手段115は決定されたデフォーカ
ス量に基づき、駆動・表示部116を制御して撮影レンズ101をモータ118
で駆動し、合焦調節状態を示す表示部117を制御する。 また、ステップS9,S14に続くステップS10では、再度焦点検出を行う
為に、光電素子アレイの受光部をリセットして、ステップS1の電荷蓄積に移る
。ここで受光部のリセットとは、例えば第一画像出力データに関して蓄積中だと
しても、蓄積動作を直ちに中止し、蓄積電荷をクリアにする事である。 このような構成なので、撮影レンズが合焦近傍に近づいた最後の一回の焦点検
出を除き、通常、蓄積時間の短い光電素子アレイ109の画像出力のみ用いてデ
フォーカス量算出演算を繰り返すので、従来の焦点検出装置より蓄積、演算のサ
イクルタイムが例えば4分の1になり、焦点検出の高速化が達成されると共に、
スキャン動作中に像を捕らえる確率も高くなり、また動体追従性も向上する。 次に、焦点検出動作を上記のように、光電素子アレイ107と光電素子アレイ
109との出力データを使い分けて、高精度の焦点検出を行う焦点検出装置の他
に、外部スイッチ等により焦点検出の高速モードと高精度モードとの切換えを行
う焦点検出装置について説明する。 この焦点検出装置は、高精度モードでは前述した第3図のフローチャートに従
い処理するものであり、また高速モードでは、基本的には粗いサンプルピッチの
光電変換アレイ109のみを使用して、レンズ駆動を行うものであり、例えば第
3図のフローチャートに従えばステップS8にてデフォーカス量の絶対値が所定
値δより小さくてもステップS11には進まずに、ステップS15に進み処理す
れば良い。この高速モードは、特に、移動するような被写体の焦点検出に有効で
ある。 以上のように第一実施例によれば、デフォーカス量が大きい時には、サンプル
ピッチが大きく、蓄積時間の短い光電素子アレイを用い、またデフォーカス量が
小さい時及び微細パターンの被写体の場合には、サンプルピッチの小さい光電素
子アレイを用い、これら両光電素子アレイを使い分けているので、焦点検出の応
答性に優れ、微細パターンの検出も可能な高精度な焦点検出装置が得られる。ま
た、光電素子アレイの画素面積の大きい方の画像出力は、同一照度なら蓄積時間
が短くでき応答性に優れるが、蓄積時間を同一とすればより暗い被写体まで検出
が可能となる。即ち、非常に低輝度の時でも画素面積の大きい方の光電素子アレ
イでは、面積比分だけ情報を多く蓄積できるので、低輝度検出の限界を下げるこ
とができ、低輝度の被写体にも充分対応できる焦点検出装置を得ることができる
効果がある。 − 第二実施例 − 第5図は、第二実施例である焦点検出装置の焦点検出基板106の正面図を示
している。 第5図において、サンプルピッチの細かい光電素子アレイ507(第一光電素
子アレイ部507a及び第二光電素子アレイ部507b)と、サンプルピッチの
粗い光電素子アレイ509(第三光電素子アレイ部509a及び第四光電素子ア
レイ部509b)とは、第一実施例の光電素子アレイ107と109との配置と
同様であり、またシフトレジスタ部508,510の配置も第一実施例と同様で
ある。 光電素子アレイの画素数が増すと、それだけ演算時間が増加するので、サンプ
ルピッチの細かい方の光電素子アレイはアレイ部の長さを短くしてあり、光電素
子アレイ507のアレイ部の長さは、一次像面換算で長さLs(2.5〜4mm
程度)とし、またサンプルピッチの粗い方の光電素子アレイ509のアレイ部の
長さは、一次像面換算で長さLL(4mm以上)とすることが望ましい。すなわ
ち、サンプルピッチの細かい光電素子アレイは、合焦近傍のみを判定すればよい
ので、像ずれ量を算出する範囲も小さくてすむため長さLsが小さくてよい。ま
た、サンプルピッチの粗い光電素子アレイは、できるだけ像ずれ量の算出範囲を 広くとる方が前後ピンの判定域が広がり有利なので、長さLLをできるだけ大き
くとる。 この第一光電素子アレイ部507a及び第二光電素子アレイ部507bは、そ
れぞれ第三光電素子アレイ部509a及び第四光電素子アレイ部509bの中央
付近に配置されている。 以上のように、第二実施例では、限られたメモリ領域に記憶されるデータの量
を一定とした時に、その利用効率を高める為に、粗いサンプルピッチのアレイ部
を長くし、細かいサンプルピッチのアレイ部を短くしている。 − 第三実施例 − 第6図は、本発明の第三実施例であり、焦点検出装置の焦点検出基板の正面図
を示す。 第6図において、光電素子アレイ607(第一光電素子アレイ部607a及び
第二光電素子アレイ部607b)と、光電素子アレイ609(第三光電素子アレ
イ部609a及び第四光電素子アレイ部609b)との間に、わずかな空隙をあ
けて図のごとく並列的に配置し、一方のアレイ部607aと609aとの間にモ
ニタ用画素部612が配置され、また他方のアレイ部607bと609bとの間
に並列的に色温度識別用センサ611a,611bが配置されている。この例で
は第一実施例と異なり、モニタ部612を別に設けている。また、シフトレジス
タ部608,610は、それぞれ光電素子アレイ607,609の外側に配置さ
れている。 このモニタ用画素部612は、一画素のみで平均光量をモニタするか、あるい
は実施例のように複数の画素としてその中の最大値を取ってモニタ出力としてい
る。また、色温度識別用センサ611a,611bは、極近接しており数μの間
隔で並置され、それぞれ幅が10μ程度以下、長さが該幅の50倍程度とするこ
とにより、実質的にわずかに異なる部位を見ていることの影響を軽減している。
この色温度識別用センサ611a,611bは、両者の波長分光感度を変える為
に、一方の上部に色フィルターを載置するか、あるいは後述するようにPウエル
の深さを変えている。このように、波長分光感度の異なるセンサ611a,61 1bの出力を用いて色収差を補正する。この色温度識別用センサ611a,61
1bの出力は光電素子アレイのシフトレジスタ部608へ画像出力の転送に合わ
せて出力するようするのが出力端子の増加を招かず効率的である。 − 第四実施例 − 第7図(A)〜第8図は、本発明の第四実施例であり、第7図(A)は焦点検
出基板の正面図を示し、第7図(B)及び第7図(C)は説明の都合上、簡単化
した焦点検出基板上の色温度識別用センサの断面図を示し、第7図(D)は色温
度識別用センサの分光感度分布図を示し、第8図は第7図(A)の改良型の焦点
検出基板の正面図を示している。 色温度識別を行うためには実質的に被写体の同一部分を分光感度を変えて検出
することが必要であり、その為の手段として、分光感度を変えて被写体の略同一
部分の出力、さらに好ましくはコントラストを比較する。コントラストを比較す
るには複数の画素が必要であり、色温度識別用に焦点検出用とは別に一対の画素
列が必要となり、そのような構成を簡単な構成で達成する例が第7図(A)及び
第8図である。 第一及び第二光電素子アレイ部707a(807a),707b(807b)
の画素のうち焦点検出に用いるのは、第二実施例で述べたように中央部だけで良
いので、色温度検出用の画素として、中央部以外の両側の画素列を使用する。 第7図(A)では、第一及び第二光電素子アレイ部707a,707bの一方
の端に続いて、複数の画素から成る色温度識別用のアレイ部712a,712b
を設けている。ここで、点線で囲んだアレイ部712bには、アレイ部712a
と分光感度特性を変える為に、色フィルターを設けるか、あるいはPウエルの深
さを変えるかしている。 第7図(B)がPウェルL1の浅い場合を示し、また、第7図(C)がPウェ
ルL2の深い場合を示している。第7図(D)に示すように、浅いPウエルL1
の分光分布は実線Tで表され、また深いPウエルL2の分光分布は実線Sで表さ
れ、このようにPウエルの深さを変えることにより透過させる波長域を変化させ
ることができる。 この色温度識別用アレイ部712a,712bの出力から夫々コントラストを
算出し、両者の比をとることにより検出光に含まれる赤外光の多寡を知り、撮影
レンズの赤外収差量のデータをボディ側で読み取って、赤外光成分の多寡と赤外
収差量の大きさに応じて算出したデフォーカス量に補正を行うことができる。 第8図では、第一及び第二光電素子アレイ部807a,807bのそれぞれの
両端に、2対の色温度識別用アレイ部812a,812b及び、813a,81
3bを設けた。このようにすれば、片側の色温度識別用アレイ部の出力がほとん
ど検出できない時でも、反対側の色温度識別用アレイ部の出力から検出できる確
率を高くできる。そしてアレイ部812b,813bに対して、前述と同様に波
長分布感度が他のアレイ部と異なるように処理している。 また、例えば、第9図に示すように、焦点検出基板806に光電素子アレイ8
07のみ形成した焦点検出装置の構成、作用を説明する。すなわち、第一及び第
二光電素子アレイ部807a,807bには、それぞれ色温度識別用アレイ部8
12a,812b及び813a,813bが形成され、点線で囲まれたアレイ部
812b,813bには前述したように波長分布感度を変えるための構成が施さ
れている。この第一光電素子アレイ部807aの全域(色温度識別用アレイ部8
12a,813aを含む)は同じ波長分布感度を有している。この場合、公知の
像ずれ検出による焦点検出演算処理の為の相関演算処理は、一対の光電素子アレ
イ部の比較領域を、アレイ部807bの中央部(イ)に対してアレイ部807a
の全域(ロ)〜(ハ)とし、この中央部(イ)に対して全域(ロ)〜(ハ)の範
囲で画素をずらして行う。特開昭62-86318では焦点検出用のアレイ部とは全く別
に色温度識別用のアレイ部を並列して配置する方法が開示されているが、この方
法では色温度識別用のアレイはこの目的にしか利用できず、アレイの利用効率が
悪い。しかし本実施例では、色温度識別用アレイ部812a,813aからの画
素出力データを、色温度識別用としてのみ使用するのではなく、焦点検出のずれ
検出のシフト範囲として使用するものであり、限られたデータを多目的に利用で
きる効果がある。実際に、カメラ等に内蔵されたRAMエリアは、かなり容量が
少ないので、データが多目的に使用できることはRAMエリアの節約となり非常
に有効である。 以上のように、第四実施例では、焦点検出用の光電素子アレイ部の端に、色温
度識別用のアレイ部を設けるので、別段、特別な色温度識別用のアレイ部を形成
することなく、簡単の構成で焦点検出精度を損なうことなく、色温度の識別が可
能である。 − 第五実施例 − 第10図及び第11図は、本発明の第五実施例であり、焦点検出基板の正面図
を示す。 一般に有限のピッチでサンプルして焦点検出を行うと、サンプルピッチから決
まるナイキスト周波数以上の空間周波数を含む光像に対しては誤った焦点検出を
行ってしまうことがある。その為に、有限のピッチでサンプルする場合には、前
記ナイキスト周波数以上の成分が含まれないように何らかの処理が必要である。
その方法としては、光学系でナイキスト周波数成分以上の成分がなくなるまで
ボカす方法、素子を傾けてナイキスト周波数成分以上を相殺する方法(アレイ
配列と直角方向に一様な構造をもつパターンに対してのみ有効だが、カメラの被
写体にはこのような構造物が多い)、加重加算フィルターを用い且つ最適なサ
ンプルピッチをとる方法等が知られている。 しかしながら、の光学系による
ボケの利用は一番簡単に実施しやすいが、画素ピッチの異なる列が二列あるので
、それぞれ最適なボケ量が異なってくる。そのために、粗いサンプルピッチに介
するナイキスト周波数以上を除去するまでボカしてしまうと、細かいサンプルピ
ッチの光電素子アレイでは微細パターンの検出が不能となる欠点がある。この欠
点を解決したのが、前記の方法を適用した第10図及び前記の方法を適用し
た第11図の実施例である。 第10図では、粗いサンプルピッチの光電素子アレイ909(第一光電素子ア
レイ部909a,第二光電素子アレイ部909b)の画素が図の如く1画素〜2
画素幅程度傾けて配列されている。被写体パターンYのように、非常に細かい縦
線が焦点検出基板906に投影された時には、必ず2画素以上にまたがって投影
されるので、この縦線が画素の幅より微少量移動しても画像出力が変化して検出
可能となる。 また、第11図では、粗いサンプルピッチの光電素子アレイ1009(第一光
電素子アレイ部1009a及び第二光電素子アレイ部1009b)の画素は、画
素ピッチ自体が例えばサンプルピッチの半分、すなわち細かいサンプルピッチの
光電素子アレイ1007の画素ピッチと同程度のものである。この光電素子アレ
イ1009では、粗いサンプルピッチに関するナイキスト周波数以上の成分を除
いた画像出力を得る為に、シフトレジスタ1010の最後に設けた電気的な加重
加算フィルター1011で処理している。 この加重加算フィルター1011を第12図(A)〜(C)に基づき説明する
。第12図(A)に示すように、シフトレジスタ1010から出力される個々の
データD1〜D5は、第12図(B)で示す重み係数ω1〜ω5に従ってそれぞ
れ加重加算され、その結果、一つのデータとして出力信号I n が得られる。この
出力信号I n が、第12図(C)の如く順次、出力され、その出力信号I n を一
つ置きにサンプル(空間的にMPLに相当)してインターフェイス部111に出
力されることになる。 従って、サンプルピッチの異なる複数列の光電素子アレイすなわち、光電素子
アレイ1007及び1009を使用する場合に、サンプルピッチを必ずしも前述
した実施例の如く画素ピッチと同等に構成する必要はなく、光電素子アレイの画
素ピッチが1007と1009とで同じでも、加重加算フィルターを用いてサン
プルピッチを異ならしてもよい。 (発明の効果) 以上のうように本発明によれば、一対の再結像レンズで形成された像を複数対の
光電素子アレイで受光して焦点検出を行うので、再結像レンズを共通化出来、再結
像レンズの製造バラツキによる検出精度低下を防ぐことができると共に、部品点数
が減り、コスト、スペースとも有利となる。 また、第1,第2光電素子アレイの分光感度を同一にし、かつ、第1、第2光
電素子アレイの電荷蓄積時間を独立して制御するようにしているので、他の光電
素子アレイの電荷蓄積時間に影響さえず、効率良く焦点検出演算を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第4図は、本発明の第一実施例であり、第1図はカメラに適用した焦
点検出装置の概念図、第2図は前記焦点検出装置の第一及び第二デフォーカス量
算出手段の出力タイミングを示すタイミングチャート図、第3図は前記焦点検出
装置のフローチャート図、第4図は前記焦点検出装置の焦点検出基板の構成図を
示す。 第5図は、本発明の第二実施例である焦点検出装置の焦点検出基板106の正
面図を示す。 第6図は、本発明の第三実施例であり、焦点検出装置の焦点検出基板の正面図
を示す。 第7図(A)〜第9図は、本発明の第四実施例であり、第7図(A)は焦点検
出基板の正面図を示し、第7図(B)及び第7図(C)は説明の都合上、簡単化
した焦点検出基板上の色温度識別用センサの断面図を示し、第7図(D)は色温
度識別用センサの分光感度分布図を示し、第8図は第7図(A)の改良型の焦点
検出基板の正面図を示し、第9図は焦点検出基板に一つの光電素子アレイを形成
した時の正面図を示す。 第10図〜第12図(C)は、本発明の第五実施例であり、第10図及び第1
1図は焦点検出基板の正面図を示し、第12図(A)〜第12図(C)は前記焦
点検出基板の加重加算フィルターの説明図を示す。 第13図は、従来の焦点検出装置の概念図を示す。 (主要部分の符号の説明) 101…撮影レンズ、 103…視野絞り、 106,506,606,706,806,906,1006…焦点検出基板、 107a,507a,607a,707a,907a, 1007a…第一光電
素子アレイ部、 107b,507b,607b,707b,907b,1007b…第二光電素
子アレイ部、 109a,509a,609a,709a,909a,1009a…第三光電素
子アレイ部、 109b,509b,609b,709b,909b,1009b…第四光電素
子アレイ部、 108,110,508,510,608,610,708,710,908,
910,1008,1010…シフトレジスタ部、 611a,611b,712a,712b,812a,812b…色温度識別セ
ンサ、 612…モニタ用センサ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 撮影光学系を通る光束により一対の被写体像を再結像する一対の再結像レンズと
    、 前記一対の再結像レンズにより再結像された一対の被写体像の一部を受光するた
    めの光電素子アレイであって、所定の分光感度を備えた複数の画素を配列した電
    荷蓄積型の第1光電素子アレイと、 同一の前記一対の再結像レンズにより再結像された一対の被写体像の一部を受光
    するための光電素子アレイであって、前記第1光電素子アレイと平行に配置され
    、前記第1光電素子アレイを形成する画素と同一の分光感度を備えた複数の画素
    を配列した電荷蓄積型の第2光電素子アレイと、 前記両光電変換素子の一方が電荷蓄積終了した場合は、前記両光電変換素子の
    他方の電荷蓄積が終了していなくても前記一方の光電変換素子の信号を読み出し
    得るように、前記第1光電素子アレイの電荷蓄積時間と第2光電素子アレイの電
    荷蓄積時間とを独立して制御する蓄積時間制御手段と、 前記蓄積時間制御手段により蓄積時間を制御された結果得られた前記第1光電
    素子アレイの出力と前記第2光電素子アレイの出力とに基づき、前記撮影光学系
    の焦点調節状態を示す第1,第2デフォーカス量を算出する焦点検出手段とを備え、 前記再結像レンズはその縮小倍率が0.1〜1であると共に、前記第1及び第2光電
    素子アレイの一次結像面上の画素ピッチが50〜100μmであり、また前記第1光
    電素子アレイと前記第2光電素子アレイとは単一基板上に平行に配置されている
    ことを特徴とする焦点検出装置。

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