JP2535209Y2 - 自動吻合器アンビル把持用鉗子 - Google Patents

自動吻合器アンビル把持用鉗子

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JP2535209Y2
JP2535209Y2 JP4920591U JP4920591U JP2535209Y2 JP 2535209 Y2 JP2535209 Y2 JP 2535209Y2 JP 4920591 U JP4920591 U JP 4920591U JP 4920591 U JP4920591 U JP 4920591U JP 2535209 Y2 JP2535209 Y2 JP 2535209Y2
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JP
Japan
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anvil
forceps
shaft
semi
anvil shaft
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JP4920591U
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Inventor
智彦 浅原
Original Assignee
ジョンソン・エンド・ジョンソンメディカル株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は着脱式自動吻合器を構
成するアンビル部のアンビルシャフトにきんちゃくをか
け、またはきんちゃく後のアンビルシャフトをセンター
ロッドに接合させるために用いる鉗子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3は自動吻合器のアンビルシャフトを
挟持するときに使用される1例として従来の鉗子40を
示す斜視図である。図において把手44,45がピン4
3で相互に回動可能に結合されこの把手41,42の先
端側に一対のL字状顎部44,45が一体に設けられて
いる。このL字状顎部44,45の間にアンビルシャフ
トを挟持して、アンビル部を管状の消化管に挿入した
り、吻合器本体のセンターロッドへの取り付けを行なっ
たりしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の鉗子40の顎部
44,45は以上のようにL字状顎部で構成されている
ので、中空の円筒からなるアンビルシャフトを挟持した
場合に、局部的に対方向から圧迫することになるので、
大きな力で把手を握るときは、管状のアンビルシャフト
を変形させるという課題があった。又、L字状顎部4
4,45とアンビルシャフトとは線で接触しているの
で、接触面積が狭くアンビルシャフトの支持が不安定に
なり、特に、アンビルシャフトをセンターロッドに接合
するために、鉗子を引くときには、アンビルシャフトの
軸線がふらついて、手間どることもある。更に、接触面
積が狭いということは充分な接触摩擦が得られないの
で、アンビルシャフトを吻合器のセンターロッドに接合
するために引き寄せるときに把手の握り方が不充分だと
スリップし易く、スリップによってアンビルシャフトで
生体に傷つけることがあった。
【0004】この考案は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、アンビルシャフトを強く挟持して
も変形を与えることなく、又、強く引いてスリップを生
じない軸方向を常に安定して維持できる鉗子を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の請求項1に係
る自動吻合器アンビル把持用鉗子は管状又は棒状のアン
ビルシャフトの外周面に圧接する一対の半円筒状顎部
と、この半円筒状顎部にほぼ垂直方向に突出する垂直部
を経て鋭角方向に曲げられて延びる把手とからなるもの
である。又、この考案の請求項2に係る自動吻合器アン
ビル把持用鉗子は、請求項1における把手の曲げ角度の
鋭角を45〜70°としたものである。
【0006】
【作用】この考案の請求項1における自動吻合器アンビ
ル把持用鉗子は、一対の半円筒状顎部と、この半円筒状
顎部からほぼ垂直方向に突出する垂直部を経て鋭角方向
に曲げられて延びる把手とで構成したので、アンビルシ
ャフトを横側から自動吻合器を避けた位置で挟持でき、
シャフトは変形されることもなく、軸方向が安定に維持
される。又、この考案の請求項2における自動吻合器ア
ンビル把持用鉗子は、請求項1記載の把手の曲げ角度を
45〜70°の鋭角即ち、挟持されたアンビルシャフト
の軸心と鉗子の把手との交差角を20〜45°としたの
で、自動吻合器から充分に避けた位置で把手を握ること
ができしかも、軸心を安定に維持しながらアンビルシャ
フトを引くことができ、アンビルシャフトの端部をつか
むことによって生体を傷つけないように保護できる。
【0007】
【実施例】この考案の鉗子を適用する自動吻合器の構成
および作動について説明する。図2(a),(b)は1
例として自動吻合器の外形図を示したもので、自動吻合
器本体1のシャフト2の先端側には円切刃(図示せず)
と、その円切刃の外周にステイプルの押出部とを収納し
たヘッド3が取り付けられ、その中心から図2(a)に
示すように先がとがったセンターロッド4が突出し、こ
れに図2(b)に示したアンビル部5の管状のアンビル
シャフト6を外挿して、センターロッド4の先端に設け
たトロッカー7に嵌合してアンビル部5を固着するよう
になっている。この固着状態はアンビル部5のアンビル
ヘッド8に設けたリリースボタン9を押すことによって
解除され、センターロッド4からアンビルシャフト6を
抜くことができる。アンビル部5にはヘッド3から押し
出されるステイプルを受ける金属製のアンビル10が取
り付けられている。
【0008】シャフト2にはセンターロッド4が貫通し
て、後端部に設けたアジャスティングノブ11の回動で
軸方向に摺動されるように支持されている。このアジャ
スティングノブ11を回動することによってセンターロ
ッド4にアンビルシャフト6を介して取り付けられたア
ンビル部5のアンビル10とヘッド3の円切刃とステイ
プル押出部とを有する前面との間の間隔が調整される。
【0009】このようにアジャスティングノブ11を回
動してアンビル10とヘッド3の前面との間に、相互に
接続される消化管を挟んでから、安全装置12を外し、
ハンドル13を押し下げると円切刃を突出させると同時
にステイプルの押し出しがなされて、消化管に円形の穴
が開けられると同時にその周囲がステイプルで接合され
る。上記したように自動吻合器を操作するときに使用さ
れるこの考案の鉗子の一実施例を図について説明する。
【0010】図1はこの考案の請求項1の鉗子30の正
面図(a),側面図(b),上面図(c)を示したもの
で、31,32は一対の把手でピン33で相互に回動可
能に結合され、把手31,32の先端側は、その回動面
に対して垂直面内で鋭角に曲げられた後、垂直部31
a,32aを経て半円筒状顎部34,35が回動面に対
するほぼ垂直面内で、上記垂直部31a,32aに対し
ほぼ直角の位置で、内周面を対向させて取り付けられ
る。把手31,32の後端側には環状の握り部36,3
7と、把手31,32を挟持状態に固定するラチェット
38,39が設けられている。
【0011】次に作動について説明する。この鉗子30
はアンビル部5を消化管などにきんちゃくをかけたり、
またその後アンビル部5を次いで吻合器本体1のセンタ
ーロッド4に取り付けるときに使用するもので、アンビ
ルシャフト6に対して、斜め横方向から引くような形で
半円筒状顎部34,35でアンビルシャフト6を挟持す
る。この状態を維持したもとで例えば接合される他方の
開口部に挿入した本体1のセンターロッド4を軸方向か
ら近づけて、アンビルシャフト6に挿入して両者を接合
する。その後、鉗子30を外してから、前記したように
操作して消化管等を相互に接合する。アンビル部を消化
管に装填してきんちゃくをかけるとき、アンビルシャフ
トを挟持するために使用する上記の別の鉗子として、こ
の考案の鉗子も当然使用することができる。
【0012】半円筒状顎部34,35の内周部の曲率半
径は2.0〜5.0mmで、挟持するアンビルシャフト6
の外径とほぼ同じにする。又、アンビルシャフト6を挟
持したときに、半円筒状顎部34,35が両側端で当接
しないように半割角度を180°よりも小さくする。適
当な半割角度は150〜160°である。又、半円筒状
顎部は、挟持時の摩擦抵抗を与えてスリップを防止する
ことと、作業時にその周囲の消化管を傷つけないように
樹脂コーティングしてもよい。
【0013】半円筒状顎部34,35から、その軸線に
対してほぼ垂直方向に延びる把手の垂直部31a,32
aの長さlは、鉗子30でアンビルシャフト6を挟持し
て、吻合器本体1のセンターロッド4に取り付けると
き、把手31,32の部分がヘッド3に接触しないよう
に、少なくともヘッド3の外径の半分を必要とし、これ
よりも大きければよいが、最小10.0mm,最大20mm
が必要とされる。
【0014】把手の垂直部分31a,32aと把手3
1,32との間の曲げ角度αは、鉗子側からみれば90
°に近い大きい鋭角にした方が挟持して引き易く、安定
するが、逆に、吻合物側からみれば小さい鋭角にした方
が空間が広くとれて消化管が傷つけられず作業しやすい
という相反する条件を有する。このような両者の作業性
を考慮すると、上記の鋭角は45〜70°の範囲が適当
である。従って、アンビルシャフト6の軸線に対する把
手31,32の挟持時の角度βは20〜45°になる。
垂直部31a,32aは半円筒状顎部34,35に必ず
しも直角に取り付ける必要はなく、多少の直角からのず
れはかまわない。但し、半円筒状顎部34と35の曲率
中心線は平行に向き合った状態に取り付けることと、上
記の20〜45°度の角度を維持するように鋭角の曲げ
を加減する必要がる。
【0015】
【考案の効果】以上のようにこの考案によれば、管状又
は棒状のアンビルシャフトを挟持する鉗子の一対の顎部
を半円筒状とし、この一対は半円筒状顎部からほぼ垂直
方向に突出し、鋭角方向に曲げられて延びる把手で設け
たので、シャフトを横側から挟持することができ、把手
を強く握って引いてもシャフトは変形,損傷を受けず、
きんちゃく、接合などの操作が確実に行えるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の鉗子の一実施例で、図1(a)は正
面図、図1(b)は側面図および図1(c)は上面図で
ある。
【図2】自動吻合器の1例で、図2(a)は本体の外形
図および図2(b)はアンビル部の外形図である。
【図3】従来の鉗子の斜視図である。
【符号の説明】
6 アンビルシャフト 30 鉗子 31,32 把手 34,35 半円筒状顎部 31a,32a 把手の垂直部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状又は棒状のアンビルシャフトを挟持
    するために、その外周面に圧接する一対の半円筒状顎部
    と、上記半円筒状顎部から垂直方向に突出する垂直部を
    経て、鋭角方向に曲げられて延びる把手とからなる自動
    吻合器アンビル把持用鉗子。
  2. 【請求項2】 鋭角の角度が45〜70°である請求項
    1記載の自動吻合器アンビル把持用鉗子。
JP4920591U 1991-05-31 1991-05-31 自動吻合器アンビル把持用鉗子 Expired - Lifetime JP2535209Y2 (ja)

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JPH04133812U JPH04133812U (ja) 1992-12-14
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