JP2535204Y2 - 工作機械の集塵装置 - Google Patents

工作機械の集塵装置

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JP2535204Y2
JP2535204Y2 JP445191U JP445191U JP2535204Y2 JP 2535204 Y2 JP2535204 Y2 JP 2535204Y2 JP 445191 U JP445191 U JP 445191U JP 445191 U JP445191 U JP 445191U JP 2535204 Y2 JP2535204 Y2 JP 2535204Y2
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好彦 辻
登 竹下
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株式会社平安コーポレーション
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、回転刃物による被加
工物の切削加工時に生じる切削屑を自動的に吸引除去す
るための工作機械の集塵装置に関し、特に、上記集塵ブ
ラシを所定の位置に保持するようにシリンダの駆動及び
停止を自動的に行うようにした工作機械の集塵装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5は従来の工作機械である木
工用ルータの集塵装置を示すヘッドの正面断面図及び側
面断面図であり、図4および図5において、1は木工用
NCルータのコラム(加工機支持盤)に装架されるヘッ
ドであり、このヘッド1は、下向き突出状態の回転軸2
aを有して該回転軸2aの下端部に切削加工用の刃物3
が着脱(交換)可能に装着されるモータ部2と、このモ
ータ部2と一体のケーシング4とを備え、更に、上記ケ
ーシング4の上端に着脱可能に止着されるトップカバー
6およびフロントカバー7と、下端に止着されて上記モ
ータ回転軸2aの周囲を囲繞する集塵口カバー8とから
成っている。ケーシング4のモータ部2と一体の部分に
は、図6に示すように、モータ装着孔9と空気流路10
とシリンダセット室11とガイドロッド挿入孔12とが
設けられ、上記空気流路10は上記モータ装着孔9と隔
絶平行する方向に貫通形成されている。
【0003】また、上記ヘッド1における集塵口カバー
8の下端側外周には、シール部材13を介してブラシホ
ルダ14が昇降摺動自在に嵌装され、且つ、該ブラシホ
ルダ14の下端周縁部には集塵ブラシ15が装着されて
いる。この集塵ブラシ15は、上記刃物3の周囲を間隔
を存して囲繞し上記空気流路10に連通している。そし
て、上記ブラシホルダ14は、ケーシング4のシリンダ
ヘッド室11内に収納配置されたシリンダ16によって
昇降駆動されるようになっている。
【0004】このシリンダ16は、上記シリンダセット
室11の下端開口を閉塞するシリンダブラケット17に
取り付けられている。また、上記シリンダセット室11
内には、図4に示すように、上記シリンダ16の昇降ス
トローク、即ち、ブラシホルダ14の下降範囲を設定す
る高さ調整用のネジ棒53が収納されている。このネジ
棒53の下端部は、上記シリンダブラケット17に回転
自在に連結支承されている。また、上記ネジ棒53の上
端側は、フロントカバー7の上端部に装着されたストッ
パガイド54を介して外方に突出しており、その突端に
は回転操作用のハンドル55が取り付けられている。さ
らに、上記ストッパガイド54には、上記ネジ棒53を
高さ調整後にロックする操作ハンドル付ロックネジ56
が取り付けられている。かかるネジ棒53には調整ゴマ
57が螺合され、この調整ゴマ57にはサイドシャフト
58の上端にねじで固定した鍔59がこの調整ゴマ57
の上部に当接して下降を規制されサイドシャフト58が
上昇方向摺動可能に挿入されている。このサイドシャフ
ト58は上記シリンダブラケット17を昇降自在に貫通
して上記ブラシホルダ14の一端側を支持している。従
って、上記ネジ棒53を正逆回転操作することにより調
整ゴマ57がネジ送りされて昇降動作し、該調整ゴマ5
7に鍔59を介して追従してサイドシャフト58が昇降
動作することによりブラシホルダ14の高さが調整され
るので、シリンダ16の下降範囲のストロークが調整さ
れることになる。
【0005】また、上記ケーシング4のガイドロッド挿
入孔12(図6)には、上記ブラシホルダ14の他端側
に連結されたガイドロッド18が昇降摺動自在に挿入さ
れている。一方、上記ケーシング4の上端には、空気流
路10に連通し且つ真空吸引装置(図示せず)に通じる
吸気ダクト19が装着され、この吸気ダクト19内には
開閉弁20が取り付けられている。尚、図中符号21は
上記ヘッド1を昇降動作するシリンダである。
【0006】次に動作について説明する。木工用多軸ル
ータのNC制御により、その所定個所のヘッド1が加工
位置に下降移動すると、集塵ブラシ15が被加工物に当
接し、且つ、ケーシング4内に吸引力が発生した状態と
なり、この状態において、モータ2で高速回転駆動され
ている刃物3により被加工物の切削加工が行われる。従
って、上記集塵ブラシ15は被加工物の切削加工時に生
じる切削屑の外部飛散を防止すると共に、その切削屑は
上記集塵ブラシ15内および上記ケーシング4内に生じ
ている吸引力によって空気流路10を上昇し、吸気ダク
ト19からフレキシブルホース(図示せず)等を介して
系外に排除される。このようにして、切削屑を吸引排除
する吸引空気は、上記空気流路10を上昇流通時にモー
タ2を冷却する。
【0007】次に、刃物3を交換する場合について説明
する。この場合、シリンダ16を短縮作動させると、ブ
ラシホルダ14と一体に集塵ブラシ15が上昇すること
により、該集塵ブラシ15で周囲が囲繞されて隠れてい
た刃物3およびモータ回転軸2aが露出する。このた
め、モータ回転軸2aに刃物3が装着されているか否
か、また、モータ回転軸2aが回転中か停止かを容易に
確認できる。このため、刃物の交換作業を頗る簡単に手
際よく安全に行える。そして、刃物3の交換後、上記シ
リンダ16を伸長作動させることにより、ブラシホルダ
14と一体に集塵ブラシ15が所定の位置まで加工復帰
する。この場合、上記モータ回転軸2aに新たに取り付
けられた刃物3の大きさに対応して集塵ブラシ15の高
さ、即ち、シリンダ16のストロークを調整する。この
ストロークの調整は、まず、ロックネジ56を緩めた
後、ネジ棒53を回転操作することによって行われる。
即ち、上記ネジ棒53を回転操作すると、調整ゴマ57
がネジ送りされて昇降動作し、該調整ゴマ57に鍔59
が当接して昇降動作するサイドシャフト58を介してブ
ラシホルダ14と集塵ブラシ15が一体に昇降すること
によってなされる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】従来の木工用ルータは
以上のように構成されているので、刃物を交換するとき
は、刃物の取り付け高さ、材料の加工面の形状などを確
認した上で集塵ブラシの所要高さを定め、上記ロックネ
ジ56を緩めてからハンドル55でネジ棒53を回して
調整ゴマ57を上下に昇降調整することによってサイド
シャフト58及びブラシホルダ14を介して集塵ブラシ
15の高さ、即ち、シリンダ16のストロークを合わせ
るという手動的操作を必要とするので、刃物の交換作業
が完全に自動化できないため非能率的であるという課題
があった。
【0009】この考案は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、集塵ブラシを上昇して刃物を交換
した後、下降して自動的に所定の高さで停止してその位
置を保持する工作機械の集塵装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案の請求項1に係
る工作機械の集塵装置は、回転軸に切削加工用の刃物が
着脱可能に装着されるモータをその外周にて囲繞支持す
る筒状のケーシングに、上記モータの回転軸と略平行す
る空気流路を形成し、且つ、上記ケーシングの刃物側の
端部に昇降可能に装備され、上記刃物の外側方を囲繞し
て上記空気流路に連通する筒状の集塵ブラシを昇降駆動
するシリンダに集塵ブラシの昇降位置を検出するための
位置検出装置と、この位置検出装置からの検出信号と下
降位置を指定する設定信号とを比較して、上記集塵ブラ
シを所定の位置に下降保持するように制御する制御装置
とを設けたものである。
【0011】又、請求項2に係る集塵装置は、請求項1
記載のシリンダとして空圧作動のピストン式のシリンダ
を適用し、この空圧作動のシリンダにブレーキを併設し
たもので、そして請求項3に係るものはこのブレーキを
シリンダと同様に空圧作動として切換弁を設けたもので
ある。請求項2は請求項3と同じ手段であるから請求項
3について述べる。即ち、請求項3においては空圧作動
のシリンダを適用して、これに空圧作動のブレーキを連
動させて設け、このシリンダとブレーキを制御する切換
弁と、集塵ブラシの下降位置、即ち、シリンダのロッド
のストロークを検出するための位置検出装置と、この検
出信号と下降位置を指定する設定信号とを比較し、この
比較演算値によってロッドの下降ストロークを所定量に
維持するようにシリンダ及びブレーキの切換弁を切換え
制御する操作信号を出力する制御装置を設けたものであ
る。
【0012】又、請求項4においては、サーボモータに
よる電動式のシリンダを適用して、集塵ブラシの下降位
置、即ち、シリンダのロッドのストロークを検出するた
めの位置検出装置と、この検出信号と下降位置を指定す
る設定信号とを比較し、この比較演算値によってロッド
の下降ストロークを所定量に維持するようにサーボモー
タの回転を制御する操作信号を出力する制御装置を設け
たものである。
【0013】
【作用】より具体的な構成にもとづいてその作用を述べ
る。この考案の請求項3における工作機械の集塵装置で
は集塵ブラシを昇降する空圧作動のシリンダと、昇降を
停止する空圧作動のブレーキと、ロッドのストロークを
検出する位置検出装置と、検出信号と下降位置の設定信
号とを比較して、シリンダとブレーキに操作信号を出力
する制御装置とを設けたので、又、この考案の請求項4
における工作機械の集塵装置では、集塵ブラシを昇降す
るシリンダをサーボモータによる電動式のシリンダとロ
ッドのストロークを検出する位置検出装置と、検出信号
と下降位置の設定信号とを比較して、サーボモータに作
動信号を出力する制御装置とを設けたので回転軸にセッ
トされる刃物の高さ及び加工面の形状に合った位置に集
塵ブラシを下降して停止するように設定信号を決めるこ
とによって、刃物の交換後、集塵ブラシを所定の位置に
自動的に、しかも正確に下降停止することができる。
【0014】
【実施例】以下、この考案の請求項3の一実施例を図
4,図5及び図6と同一の構成部分には同一符号を付
け、重複をさけて説明する。図1は側面断面図、図2は
集塵ブラシの昇降用の空圧作動のシリンダとブレーキの
簡単な構成図とその制御装置の回路図である。図1にお
いて、木工用ルータのヘッド1のケーシング4と一体の
シリンダセット室11内に、集塵ブラシ15を支持した
ブラシホルダ14を集塵カバー8に摺動させて昇降駆動
する流体作動のシリンダ16とロッド23の昇降を停止
して集塵ブラシ15の位置を固定するブレーキ22とが
同軸に設けられている。又、ブラシホルダ14には、上
下の摺動を容易にするための図示されていない複数本の
ガイド用ロッドが周辺部の適当な位置に立ち上げて取り
付けられ、このロッドをケーシング4に設けた図示され
ていない摺動孔に挿入した構成となっている。
【0015】このシリンダ16は図2に示すように、下
方に突出するロッド23と一体のピストン24で上部シ
リンダ室25と下部シリンダ室26とに分割され、シリ
ンダ室25及び26には流体圧源27からレギュレータ
バルブ28を経て一定の圧力に調整された作動流体が切
換弁29で切換えられて、どちらか一方のシリンダ室に
作動流体を逆止弁30a,30bを経て供給するととも
に、他方のシリンダ室の作動流体を絞り弁31a,31
bを介して流量を絞りながら排出する。
【0016】このようにしてピストン24は上下に摺動
され、これと一体のロッド23が昇降する。このロッド
23の下端はブラシホルダ14に接続され、このブラシ
ホルダ14に取り付けた集塵ブラシ15を昇降駆動する
ように構成されている。又、この切換弁が中立の状態に
あるときは上部及び下部シリンダ室25,26ともに作
動流体が供給されるように接続してピストン24に上下
動を与えない。
【0017】ブレーキ22のブレーキ室32内に、ロッ
ド23に外挿されて軸方向に摺動する2個のピストン3
2a及び32bが設けられ、このピストン32a及び3
2bの間には、両ピストン間を付勢するようにコイルば
ね33が取り付けられ、ピストン32aの上部及び32
bの下部には、それぞれブレーキ室32の上下の隔壁に
当接して下方及び上方に付勢する皿ばね34a及び34
bが同軸に外挿され、この皿ばね34a,34bの中心
孔には、皿ばね34a,34bが圧縮されたとき、この
中心孔の縮小にともない半径方向に押圧されてロッド2
3を締め付けて、軸方向の摺動を停止する割ブッシュ3
5a,35bが内挿されている。この割ブッシュ35
a,35bは、ブレーキ22が作動されていないとき
は、コイルばね33の付勢力をピストン32a,32b
及び皿ばね34a,34bを介して受けてロッド23を
締め付け、ゆるくブレーキをかけてロッド23の下降を
防止する。
【0018】ブレーキ室32は、ピストン32a及び3
2bによって中央室36と上下室37とに分割され、レ
ギュレータバルブ28で一定の圧力に調整された作動流
体をブレーキ切換弁38を経て中央室36又は上下室3
7に切換えて供給できるようになっていて、中央室36
に供給するときは上下室37の作動流体が排出されるか
ら、ピストン32aと32bの間隔が広げられ、ピスト
ン32a,32bが皿ばね34a,34bを圧縮し、割
ブッシュ35a,35bを介してピストンロッド23を
締め付けてブレーキをかける。逆に、上下室37に供給
するときは、中央室36の作動流体が排出されるから、
ピストン32aと32bは中心方向に押圧されて、皿ば
ね34a,34bに対する付勢がとかれるので、ピスト
ンロッド23への締め付けがゆるみ、ブレーキが解放さ
れる。
【0019】このようにピストンおよびブレーキを作動
して集塵ブラシ15を下降して所定の位置に保持する制
御は、ブレーキ室32の下端部に同軸に設けた位置検出
装置39からの検出信号を制御装置40が受けて、あら
かじめ刃物の高さ及び加工面の形状などに合わせて求め
ておいた集塵ブラシ15の保持高さに相当するロッド2
3の必要ストローク量として制御装置に記憶した設定値
と比較することによってなされる。
【0020】次に動作について説明する。集塵ブラシ1
5は、材料の加工時は下降して刃物3の周囲を覆い、加
工が一段落して刃物3を交換するときは上昇して刃物3
をはじめ回転軸2aの周囲を解放して刃物3の交換を容
易にする。このような集塵ブラシ15の昇降動作がシリ
ンダ16,ブレーキ22,位置検出装置39及び制御装
置40により下記のようにしてなされる。
【0021】刃物3の交換のため集塵ブラシ15を上昇
するときは、その指令信号を制御装置40に与えると、
まず、ブレーキ22をOFFするようにブレーキ切換弁
38のソレノイドを励磁し、上下室37に作動流体を供
給するとともに、中央室36の作動流体を排出する。次
いで、ブレーキ22がONされているもとではシリンダ
16の上部及び下部シリンダ室25,26に作動流体が
供給されていたのを、下部シリンダ室26にのみ作動流
体を切換えて供給するように切換弁29のソレノイドを
励磁すると、下部ピストン室26に逆止弁30bを経て
作動流体を供給するとともに、上部ピストン室25内の
作動流体が絞り弁31aを経て流量を絞られて排出され
る。その結果、ピストン24は上昇し、これにロッド2
3からブラシホルダ14を介して接続した集塵ブラシ1
5も上昇する。このようにしてピストン24が上昇して
上死点に達して停止したならば、ブレーキ22をONす
るようにブレーキ切換弁38のソレノイドを消磁して、
作動流体を中央室36に供給するとともに上下室37の
作動流体を排出する。次いで、切換弁29を消磁して上
部及び下部シリンダ室25,26に作動流体を供給した
中立の状態に保持する。
【0022】又、刃物3の交換が完了して、加工を開始
するために集塵ブラシ15を下降するときは、その指令
信号を制御装置40に与えると、まず、ブレーキ切換弁
38を励磁してブレーキ22をOFFし、次いで、これ
までシリンダ16の上部及び下部シリンダ室25,26
に供給されていた作動流体を上部シリンダ室25にのみ
切換えて供給するように切換弁29のソレノイドを励磁
すると、上部ピストン室25に逆止弁30aを経て作動
流体を供給するとともに、下部ピストン室26内の作動
流体が絞り弁31bを経て流量を絞られて排出される。
その結果、ピストン24は下降して、位置検出装置39
で検出された位置検出信号を制御装置40が受けて下降
位置を指定した設定信号と比較し、所定の位置まで下降
したことを検知すると、ブレーキ切換弁38を消磁して
ブレーキをONすると同時に、切換弁29も消磁してピ
ストン24の下降を停止させて、集塵ブラシ15を加工
に都合のよい所定の位置にセットする。
【0023】集塵ブラシ15の下降操作において、摺動
部分の滑り具合の不同や、ブレーキ作動の遅速などによ
り停止位置が所定の許容範囲を越えたときは、ピストン
24の上部及び下部ピストン室25,26のどちらかを
許容範囲からのずれの方向に応じて選択し、このピスト
ン室に作動流体を供給したもとでブレーキ22にON−
OFF制御を、停止位置が許容範囲に入るまで繰返すよ
うに制御装置40で制御する。又、所定の停止位置から
のずれを検知して、このずれの大きさから設定値を補正
し、集塵ブラシ15を上昇位置に戻して、この補正した
設定値にもとづいて下降動作をする制御を、停止位置が
許容範囲に入るまで繰返してもよい。
【0024】上記の実施例ではシリンダ16,ブレーキ
22及び位置検出装置38を一体に形成したが、これら
の内の一部を、又は、全部を別体に形成してもよいし、
上記のように同軸上でなく、別口のロッドに併設しても
よい。又、ロッドにラックを設け、これにピニオンをか
み合せて、上下動を回転に変えて、この回転軸にブレー
キ装置や回転角で与える位置検出装置を設けることもで
きる。又、ブレーキとして電磁ブレーキを用いてもよ
い。これらいずれの変更もこの考案に含まれるものであ
る。
【0025】次に、この考案の請求項4の一実施例を図
3に示す。図において、41は頭部にサーボモータ42
を有する電動式のシリンダ、43はシリンダ41内を摺
動し、その下端部を集塵ブラシ15を支持したブラシホ
ルダ14に接続し、この集塵ブラシ15を昇降駆動する
ためのロッドである。このロッド43は、サーボモータ
42の出力軸44にカップリング45を介して接続して
いるねじ軸46のねじ部47に、このねじ部47が同軸
に挿入され上端部に一体的に設けたナット部48を介し
て螺合する円筒部49の下端に一体に結合して形成され
ている。出力軸44,ねじ軸46及びロッド43は同軸
上にあり、ねじ軸46を軸受50で回転自在に、円筒部
49をスリーブ51で軸方向摺動自在にそれぞれシリン
ダ41に支承されている。ロッド43はこのように構成
されているので、サーボモータ42によってねじ軸46
が回転されると、回動を固定されているロッド43は、
このねじ軸46に螺合するナット部48を介して軸方向
に摺動され、サーボモータ42の回転方向の正逆によっ
て上下方向に移動して、集塵ブラシ15を昇降操作す
る。
【0026】この集塵ブラシ15の昇降制御は、サーボ
モータ42の回転軸に接続されロッド43のストローク
量を検知するための回転数検出装置としての位置検出装
置、例えば回転角度検出装置52をサーボモータ42の
軸端に設け、ロッド43のストロークとして表わしたこ
の検出信号と、集塵ブラシ15の下降位置のストローク
量に相当する設定信号とを比較し、この偏差信号によっ
てサーボモータ42の回転を、集塵ブラシ15が所定の
下降位置に維持されるように制御する信号を出力とする
制御装置40によってなされる。この際、サーボモータ
42の回転速度を、設定値に近づくにつれて減少するよ
うに制御することによって安定した制御が得られる。
【0027】刃物3の交換のために上記したようなシリ
ンダ16又は41の下降制御をするに際して、まず制御
装置40に対して刃物の長さを指示することが必要であ
る。従って、あらかじめ使用する刃物をツールマガジン
にセットするときに、刃物をツールに取り付けた長さ
(これまで刃物3と称したものは刃物をツールに取り付
けたものをさす)をあらかじめ測定し、この刃物をツー
ルマガジンに、制御装置40のメモリの番地に対応させ
てセットする。同時に、各刃物の長さと集塵ブラシ15
の下降位置との関係について求めた条件を制御装置40
に設定値として記憶する。
【0028】このようにして刃物をセットしたツールマ
ガジンを木工用ルータに併設して下記のように刃物の交
換が自動的になされる。即ち、一区切りの加工が終了す
ると、主軸ヘッドを刃物を交換する位置に移動するとと
もに、主軸モータを起動停止してオリエンテーション
し、集塵ブラシを上昇する。そして、刃物を交換するた
めに、ツールマガジンの番地が呼び出され、その番地の
刃物の長さのデータを制御装置が読み込むと刃物の交換
がなされる。刃物の交換を終了すると主軸ヘッドを加工
原点に移動すると同時に、集塵ブラシ15を制御装置4
0に記憶された条件により与えられる位置(設定値)に
上記したようにシリンダを下降制御して、所定の下降位
置に維持する。その後主軸モータを起動して、加工原点
に到着したことを確認すると加工が開始される。
【0029】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、集塵
ブラシの昇降位置を検出する位置検出装置と、この検出
信号と集塵ブラシの下降位置を指定する設定信号と比較
し、その偏差信号で集塵ブラシを所定の位置に下降停止
制御装置とを設けたので、刃物の自動交換と同時に集塵
ブラシの所定位置への下降制御も自動的になされ、従来
のように刃物を交換するごとに、手動でロッドの調整ね
じを回動することによって下降位置を調整していたのに
比較して、作動がすみやかになり、加工能率が向上した
だけでなく、下降位置決めが正確になされるという効果
がある。
【0030】より具体的には、この考案の請求項2,3
によれば、集塵ブラシを昇降駆動する流体作動のシリン
ダに流体作動のブレーキを併設し、集塵ブラシの位置を
検出する位置検出装置とこの検出信号と、交換される刃
物ごとにあらかじめ求めて記憶した設定信号とを比較し
て、集塵ブラシが取り付けられた刃物に対して所定の下
降位置に保持されるようにシリンダ及びブレーキに作動
流体を切換えて供給する切換弁を制御する制御位置を設
けたので、集塵ブラシをすみやかに所定の位置に下降停
止することができ上記と同じ効果が得られる。
【0031】又、請求項4ではサーボモータによる電動
式のシリンダとして、位置検出装置と、この位置検出装
置からの検出信号と設定信号とを比較して集塵ブラシが
所定の下降位置に保持されるようにサーボモータの回転
を制御する制御装置を設けたので、すみやかにしかも高
い精度で所定の位置に下降停止することができ上記と同
じ効果が得られる。又、サーボモータの代りにステッピ
ングモータ(制御装置を含む)を用いても同様の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のシリンダの取り付け構成を示す木工
用ルータのヘッドの側面断面図
【図2】この考案の請求項3の一実施例を示す空圧作動
のシリンダ及びブレーキの構成とその作動流体の制御回
路を示す図
【図3】この考案の請求項4の一実施例を示す電動式の
シリンダの構成図
【図4】従来例を示す木工用ルータのヘッドの正面断面
【図5】従来例を示す木工用ルータのヘッドの側面断面
【図6】木工用ルータのヘッドのケーシングの横断面図
【符号の説明】
1 ヘッド 2 モータ 2a 回転軸 3 刃物 4 ケーシング 10 空気流路 15 集塵ブラシ 16,41 シリンダ 22 ブレーキ 29,38 切換弁 39,52 位置検出装置 40 制御装置 42 サーボモータ

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に切削加工用の刃物が着脱可能に
    装着されるモータと、該モータをその外周にて囲繞支持
    する筒状のケーシングとを備えて成るヘッドを昇降駆動
    可能に取り付け、上記ケーシングに形成されて上記モー
    タの回転軸に略平行する空気流路と、上記ケーシングの
    刃物側の端部に昇降可能に装備され、上記刃物の外側方
    を囲繞して上記空気流路に連通する筒状の集塵ブラシ
    と、上記集塵ブラシを昇降駆動するシリンダとを備え、
    上記刃物で被加工物を切削加工する工作機械において、
    上記シリンダの駆動を、上記集塵ブラシの昇降位置を検
    出するための位置検出装置と、この位置検出装置からの
    検出信号と下降位置を指定する設定信号とを比較して、
    上記集塵ブラシを所定の位置に下降保持するように制御
    する制御装置とを設けたことを特徴とする工作機械の集
    塵装置。
  2. 【請求項2】 上記のシリンダが空圧作動のシリンダ
    で、上記シリンダの駆動を停止するブレーキと、上記シ
    リンダへの作動流体を制御する切換弁と、上記位置検出
    装置からの検出信号と下降位置を指定する設定信号とを
    比較して、上記集塵ブラシを所定の位置に下降保持する
    ように上記シリンダとブレーキを制御する制御装置とを
    設けたことを特徴とする請求項1記載の工作機械の集塵
    装置。
  3. 【請求項3】 上記のブレーキが作動流体の切換弁を設
    けた流体圧作動のブレーキであって、上記シリンダ及び
    ブレーキの切換弁を制御する制御装置を設けたことを特
    徴とする請求項2記載の工作機械の集塵装置。
  4. 【請求項4】 上記のシリンダがサーボモータ駆動の電
    動式のシリンダで、上記位置検出装置からの検出信号と
    下降位置を指定する設定信号とを比較して、上記集塵ブ
    ラシを所定の位置に下降保持するようにサーボモータを
    制御する制御装置とを設けたことを特徴とする請求項1
    記載の工作機械の集塵装置。
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