JP2534788Y2 - 飾り脚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案はビデオテープレコーダ等の電子機器，ステレ
オ等の音響機器等の機器に用いられる飾り脚に関するも
のである。

＜考案の概要＞ 本考案はビデオテープレコーダ等の機器に取着する仮
脚と該仮脚の外周に飾りとして取着する飾りリングとよ
りなる飾り脚に関するものである。

＜従来の技術＞ 従来のこの種の飾り脚は第13図に示すように飾り脚本
体１の中央にビス２の挿通孔３を設け、該飾り脚本体１
の一部に仮脚４の嵌挿孔５を設けるとともに外周にホッ
トスタンプ，アルミダイキャスト等よりなる装飾性をも
たせた飾りリング６を取着して構成したものである。

上記のように構成してなる飾り脚は、まず仮脚４をビ
ス７にてビデオテープレコーダ等の機器（図示しない）
に取着し、その状態で機器の組立，調整等の生産工程を
行ない、最終工程にて上記仮脚４に飾り脚本体１の仮脚
４の嵌挿孔５を嵌挿し、該飾り脚本体１のビス２の挿通
孔３にビス２を挿通して該ビス２により上記機器に飾り
脚を取着して使用するものである。

＜考案が解決しようとする課題＞ 上記のように構成してなる飾り脚であれば、仮脚及び
飾り脚を夫々のビスにて機器に取着するので、部品数が
増加して部品の機器への取着に手間り生産性が低下し、
コスト高となる欠点があった。

＜課題を解決するための手段＞ 本考案は上記のような欠点を除去したもので、ビデオ
テープレコーダ等の機器に取着する仮脚と該仮脚の外周
に飾りとして取着する飾りリングとよりなる飾り脚にお
いて、該仮脚と飾りリングとの間に該仮脚に飾りリング
を嵌合して回動することにより取着する嵌着機構を設
け、該嵌着機構を、仮脚に設けたスライド部及び爪と、
飾りリングに設けられて、前記仮脚のスライド部の間を
スライドする飾りリングのスライド部と、該飾りリング
のスライド部の両端に設けられて前記仮脚側の爪と弾性
的にかみ合う飾りリングの爪と、前記仮脚の爪と飾りリ
ングの爪とがかみ合った状態での飾りリングの回転を阻
止するストッパーとから構成したものである。

＜作用＞ ビデオテープレコーダ等の機器（機器のシャーシ）に
仮脚をビスにて取着し、その状態で機器の組立，調整等
の生産工程を行ない（組立工程を流す）、そして最終工
程で仮脚に飾りリングを嵌合して回動し、該仮脚と飾り
リングとの間に設けた嵌着機構にて、該仮脚に飾りリン
グを取着するものである。

＜実施例＞ 以下本考案の飾り脚の一実施例を第１図乃至第12図と
ともに説明する。

本考案の飾り脚は、ビデオテープレコーダ等の機器11
に取着する仮脚12と該仮脚12の外周に飾りとして取着す
る飾りリング13とよりなる飾り脚において、該仮脚12と
飾りリング13との間に該仮脚12に飾りリング13を嵌合し
て回動することにより取着する嵌着機構14を設けてなる
構成にしたものである。

そして、上記仮脚12には機器（機器のシャーシ）11に
取着するためのビス16の挿通孔17を設けるとともに上記
飾りリング13を嵌合し回動させるためのスライド部18,1
9を設け、該スライド部18,19の間をスライドさせるスラ
イド部20を飾りリング13に設ける。

また、仮脚12には爪21を設け、飾りリング13にもスラ
イド部20の両端に爪22を設け、該仮脚12のスライド部1
8,19の間を通り、仮脚12の爪21と飾りリング13の爪22が
嵌合することにより逆回転できなくなり、ストッパー23
により正回転もできなくなり飾りリング13が取着され
る。上記の場合、仮脚12の爪21は飾りリング13の爪22の
回動力で弾性的に変形し、仮脚12の中心側に押され、該
仮脚12の爪21がまわりきったときにもとにもどり、これ
により、仮脚12の爪21と飾りリング13の爪22同志がかみ
合う。

尚、仮脚12のスライド部18,19、爪21と飾りリング13
のスライド部20,爪22とストッパー23により仮脚12と飾
りリング13の嵌着機構14を形成するものであり、また飾
りリング13は第１図に示すように飾りリング13にアルミ
等の装飾リング25を嵌合して取着した場合について説明
したが、飾りリング13を本体にしてホットスタンプ等の
装飾性をもたせ、装飾リング25を使用しない構成にして
もよい。そして飾りリング13には爪22を左右対称に設け
てあるので、飾りリング13を仮脚12に回動して取着する
ときに左右の仮脚12が機器11のセンターに対して対称形
となっている場合、飾りリング13の取着回動方向を逆に
しなければならないことがあり、このとき、飾りリング
13は左右どちらの回動方向でも使用できる形状になって
いる。

上記のように構成してなる飾り脚は、仮脚12の挿通孔
17にビス16を挿通して該ビス16にて機器11に仮脚12を取
着し、その状態で機器11の組立，調整等の生産調整を行
ない、最終工程にて該仮脚12に飾りリング13を嵌合させ
て回動し該仮脚12と飾りリング13との間の嵌着機構14に
て該仮脚12に飾りリング13を取着するものである。

＜考案の効果＞ 本考案の飾り脚は上記のような構成であるから、飾り
リングをビス等を使用することなく嵌合，回動にて簡単
且つ確実に取着することができ、部品点数を減らして作
業性を向上させることができ、コストも低減することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の飾り脚の一実施例を示す要部分解斜視
図、第２図は第１図のＡ部分の拡大側面図、第３図は第
１図のＡ部分の拡大平面図、第４図は第１図のＢ部分の
拡大側面図、第５図は第１図のＢ部分の拡大平面図、第
６図は第１図のＣ部分の拡大側面図、第７図は第１図の
Ｃ部分の拡大平面図、第８図は本考案の飾り脚の仮脚と
飾りリングとの嵌着状態を示す要部平面図、第９図は第
８図のＥ−Ｅ線の要部断面図、第10図は本考案の飾り脚
の機器への取着状態を示す要部斜視図、第11図は本考案
の飾り脚の仮脚の機器への取着状態を示す要部斜視図、
第12図は本考案の飾り脚の仮脚への飾りリングの取着状
態を示す要部斜視図、第13図は従来の飾り脚の一実施例
を示す要部分解斜視図である。 図面中、11は機器、12は仮脚、13は飾りリング、14は嵌
着機構、18、19、20はスライド部、21、22は爪、23はス
トッパーを示す。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ビデオテープレコーダ等の機器に取着する
   仮脚12と該仮脚12の外周に飾りとして取着する飾りリン
   グ13とよりなる飾り脚において、 該仮脚12と飾りリング13との間に該仮脚12に飾りリング
   13を嵌合して回動することにより取着する嵌着機構14を
   設け、 該嵌着機構14を、仮脚12に設けたスライド部18、19及び
   爪21と、飾りリング13に設けられて、前記仮脚12のスラ
   イド部18、19の間をスライドする飾りリング13のスライ
   ド部20と、該飾りリング13のスライド部20の両端に設け
   られて前記仮脚12側の爪21と弾性的にかみ合う飾りリン
   グ13の爪22と、前記仮脚12の爪21と飾りリング13の爪22
   とがかみ合った状態での飾りリング13の回転を阻止する
   ストッパー23とから構成したことを特徴とする飾り脚。