JP2534692B2 - 重心回転型超音波モ−タ - Google Patents

重心回転型超音波モ−タ

Info

Publication number
JP2534692B2
JP2534692B2 JP62011374A JP1137487A JP2534692B2 JP 2534692 B2 JP2534692 B2 JP 2534692B2 JP 62011374 A JP62011374 A JP 62011374A JP 1137487 A JP1137487 A JP 1137487A JP 2534692 B2 JP2534692 B2 JP 2534692B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center
piezoelectric element
gravity
ultrasonic motor
ultrasonic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62011374A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63181677A (ja
Inventor
明生 熊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP62011374A priority Critical patent/JP2534692B2/ja
Priority to US07/174,413 priority patent/US4868446A/en
Publication of JPS63181677A publication Critical patent/JPS63181677A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2534692B2 publication Critical patent/JP2534692B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超音波モータに係わり、さらに詳しくはその
動作原理の改良に関する。
〔従来の技術〕
本発明者は、超音波楕円振動をするステータに圧着さ
れたロータが摩擦力を介して受ける回転トルクを利用し
たモータを種々開発して来た。摩擦力を介してトルクを
伝達するため、ステータ/ロータ間の圧着面の摩耗が問
題となり、静止摩擦を利用する方法で解決して来た。し
かし、このためには超音波振動によつてロータが受ける
浮力を利用せねばならず、製造するにも、運転するにも
高度の技術を要した。その根本原因は、超音波楕円振動
子は実質的には回転していないという欠点にあつた。な
お超音波楕円振動子は薄く構成できないので、モータも
厚くなり薄型化できないという欠点があつた。
さらに超音波モータのトルク及び出力はステータの振
動に伴う運動量mvに依つて決まるが、従来の超音波モー
タはステータの実効運動には全質量の何分の一しか関与
しない。これはステータに発生する振動が振幅分布を持
つためであり、通常全質量の1/π又は1/4程度である。
このようにステータの振動に伴う運動が100%利用でき
ず、したがつてトルクも出力も1/πあるいは1/4になつ
てしまうという欠点があつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明は、上記従来の超音波モータが持つていた回
転しないステータに圧着されたロータだけを回転させね
ばならぬという欠点と、さらに、ステータを構成する超
音波楕円振動子は構造上厚くなつてしまい、従つてモー
タが薄型化できないという欠点を解決し、実効的な回転
運動をする重心回転振動子という薄型が可能な固定子を
用い、動作の安定性、寿命の優れた使い易く特性の優れ
た薄型が可能なモータの提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本発明は、ステータなどの
固定子およびロータなどの移動子のいずれか少なくとも
一方を円形の圧電素子を備えた超音波共振子とし、電気
的に励振することにより発生する偏心回転トルクを利用
して移動子を駆動する超音波モータにおいて、 前記圧電素子が、例えば2対などの複数対の電極を介
して厚さ方向の同じ向きに分極され、その圧電素子の例
えば2対の領域の一方が伸びれば他方が縮むような圧電
素子の中心に対して互いに非対称に変形するように圧電
素子を励振することにより、圧電素子の重心位置が当該
圧電素子の中心の回りを回転する重心回転圧電素子であ
ることを特徴とするものである。
超音波モータには振動片型、進行波型、定在波型など
があるが、これらは何れも振動を回転運動に変えるモー
タであり、共振子の重心は動かない。これに対して本発
明に用いる重心回転圧電素子は、固定状態であるにもか
かわらず重心位置が回転するので、偏心トルクを発生す
る。本発明は固定子および移動子の少なくとも一方を前
記重心回転圧電素子とし発生する偏心回転トルクを利用
した超音波モータである。
このように本発明の超音波モータは重心位置の移動を
利用しており、従って重心回転圧電素子の全質量がモー
タのトルク及び出力を作り出すのに利用されトルクも出
力も極めて大きい理想的モータである。
超音波振動を回転運動に変える原理を製造するのにフ
ラフープを原点としたのは本発明者に限らず、例えば日
経メカニカル1986.12.1号96頁に紹介されている。この
ものは同じフラフープを原点としながら進行波型モータ
を開発し、本発明者は重心回転振動子及びこれを用いた
超音波モータを開発した。両者が開発した超音波モータ
が全く異なる物になつたことは興味深い。両者の差異は
進行波型は重心が動かないモータであり、本発明のモー
タは重心が回転運動をすることからも明らかである。重
心の移動を利用するとトルクも出力も極めて大きくなる
ことは前述した通りである。
〔実施例〕
(実施例1) 第1図及び第2図は本発明に係る重心回転型超音波モ
ータの最も単純な実施例を示す図である。直径40mm,内
径15mm,厚さ2mmのPb(ZrTi)O3系圧電セラミツク円板1
を厚さ方向9に沿つて分極し、表裏両面の電極を4等分
割し、これら電極11,12,13,14及び裏面対向電極15,16,1
7,18(図面には表示されていない)の中、電極11と17,
電極12と18,電極13と15,電極14と16とをそれぞれ短絡し
た後、電極11と13の間に正弦波電圧100Vを印加し、電極
12と14の間にも同一周波数,同一電圧で位相が90゜異な
る正弦波電圧を印加した。
圧電円板1は内径15mmの中心孔に外径15mm,内径6mm,
長さ10mmのウレタンスプリング8を嵌め、その中心に径
6mmのキヤツプボルト7を通し、支持板(図示せず)へ
締め付けた。ボルト7を締め付けるとスプリング8の外
径が太くなるので、圧電円板1を強く支持できる。圧電
円板1に加える電圧の周波数を変えて行くと、共振状態
が生じ大振動が生じる。この振動の仕方は第3図に示し
たように、領域14の面積が広がつたとき、領域12の面積
が縮み、その瞬間は領域11および13は伸縮していないの
で、圧電円板1の外周は点線16及び15のように変形す
る。その結果円板1の重心は中心17から外れ点18に移
る。次のπ/4サイクルでは領域11の外周がふくらみ、領
域13の外周がへこむので重心は点19の位置へ移り、2/4
πのとき点20へ3/4πのとき点21へ移る。結局、圧電円
板1の重心は共振周波数の1サイクルの間に中心から約
数μmはずれた円周上を一まわりする。なお図中の17は
中心を示す+マークである。
振動による変形は円板1の1次共振モードに対応し、
この実施例では2相の46.5KHzであつた。すなわち重心
は毎秒4万6千5百回、半径数μmの円を描いて回転す
る。そこで圧電円板1に外径50mm,内径約40mm,厚さ5mm
のアルミニウムリングを外接させたところ、リングが勢
いよく反時計まわりに廻わつた。ただし、リングの内径
は上2mmが40,000±0,0025mm,下3mmが40,005±0,0025mm
に加工されているので、厚電円板1を嵌めたとき、リン
グが抜け落ちることはなかつた。次に2相46.5KHzの駆
動電圧の位相を−90゜に変えたところ、ロータは同じ回
転数,同じトルクで逆回転した。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、円形の圧電素子を備え
た超音波共振系に発生する駆動トルクを利用した超音波
モータにおいて、 前記圧電素子が複数対の電極を介して厚さ方向の同じ
向きに分極され、その圧電素子の複数対の領域が圧電素
子の中心に対して互いに非対称に変形するように圧電素
子を励振することにより、圧電素子の重心位置が当該圧
電素子の中心の回りを回転する重心回転圧電素子である
ことを特徴とするものである。
そのため、従来の超音波モータのように楕円振動する
超音波共振子に圧着された移動子が摩擦力を介して受け
るトルクを利用する構成と異なり、超音波共振子そのも
のが実効的に回転運動(重心位置の回転移動)をしてい
る。そのためころがり摩擦を利用したトルクの伝達が可
能であり、面すべりが生じにくいので摩耗防止が簡単で
あり、構造そのものも極めて簡単なうえ、薄型化に好都
合であり、しかも発生トルクも出力も大きく、エネルギ
ー効率も高くできるなど実用上の顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明による重心回転型超音波モー
タの一実施例を示す平面図及び縦断面図、第3図は本発
明による重心回転型超音波モータのステータを構成する
重心回転振動子の変形に伴う重心回転の説明図である。 1,22,23,24,25……圧電素子、11,12,13,14……電極、1
1,12,13,14……領域、3,4,5,6……リード線、7……ボ
ルト、8……ウレタンスプリング、2,28……ロータ、9
……分極を示す矢印、17……中心を示す±マーク、18,1
9,20,21……重心を示す点、27……中心支持具、29……
ベアリング、30……支持シヤフト、31……ロータシヤフ
ト。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形の圧電素子を備えた超音波共振系に発
    生する駆動トルクを利用した超音波モータにおいて、 前記圧電素子が複数対の電極を介して厚さ方向の同じ向
    きに分極され、その圧電素子の複数対の領域が圧電素子
    の中心に対して互いに非対称に変形するように圧電素子
    を励振することにより、圧電素子の重心位置が当該圧電
    素子の中心の回りを回転する重心回転圧電素子であるこ
    とを特徴とする超音波モータ。
JP62011374A 1987-01-22 1987-01-22 重心回転型超音波モ−タ Expired - Lifetime JP2534692B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62011374A JP2534692B2 (ja) 1987-01-22 1987-01-22 重心回転型超音波モ−タ
US07/174,413 US4868446A (en) 1987-01-22 1988-03-28 Piezoelectric revolving resonator and ultrasonic motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62011374A JP2534692B2 (ja) 1987-01-22 1987-01-22 重心回転型超音波モ−タ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63181677A JPS63181677A (ja) 1988-07-26
JP2534692B2 true JP2534692B2 (ja) 1996-09-18

Family

ID=11776239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62011374A Expired - Lifetime JP2534692B2 (ja) 1987-01-22 1987-01-22 重心回転型超音波モ−タ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2534692B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2614635B2 (ja) * 1988-04-12 1997-05-28 日立マクセル株式会社 電歪公転子及び単相超音波モータ
JPH0421371A (ja) * 1990-05-15 1992-01-24 Canon Inc 振動波モータ
US5631517A (en) * 1994-05-23 1997-05-20 Hitachi, Ltd. Ultrasonic motor and driving for the ultrasonic motor

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016038A (ja) * 1983-07-08 1985-01-26 Hitachi Ltd 移動体の光無線通信装置
JPS60156283A (ja) * 1984-01-25 1985-08-16 Tohoku Metal Ind Ltd 圧電電歪モ−タ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63181677A (ja) 1988-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0117354B2 (ja)
JPS61224878A (ja) 振動波モ−タ−
JP2638856B2 (ja) 超音波モータ
JP2534692B2 (ja) 重心回転型超音波モ−タ
US4779019A (en) Electrostriction motor
JP2529233B2 (ja) 超音波回転振動子
JPS60207469A (ja) 超音波モ−タ
JPS60183981A (ja) 超音波モ−タ
JPS60226782A (ja) 超音波モ−タ
JP2574284B2 (ja) 超音波モ−タ
JPS6149672A (ja) 超音波モ−タ
KR0178735B1 (ko) 2이상의 회전수를 갖는 초음파모터
JP2724731B2 (ja) 超音波モータ
JPS60207467A (ja) 超音波モ−タ
JP2684418B2 (ja) 超音波アクチュエータ
JP2632158B2 (ja) 超音波モータ
JPS60226781A (ja) 超音波モ−タ
JP2507083B2 (ja) 超音波モ―タ
JP2585574B2 (ja) リング状圧電体振動子を使用する超音波駆動装置
JPS60207466A (ja) 超音波モ−タ
JP2703927B2 (ja) 超音波モータの駆動方法
JP2537874B2 (ja) 超音波モ−タ
JP2506859B2 (ja) 超音波モ―タ
JPS60207468A (ja) 超音波モ−タ
JPS6118370A (ja) 圧電モ−タ

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term