JP2534070Y2 - ポップコーン用紙カップ容器 - Google Patents

ポップコーン用紙カップ容器

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JP2534070Y2
JP2534070Y2 JP943091U JP943091U JP2534070Y2 JP 2534070 Y2 JP2534070 Y2 JP 2534070Y2 JP 943091 U JP943091 U JP 943091U JP 943091 U JP943091 U JP 943091U JP 2534070 Y2 JP2534070 Y2 JP 2534070Y2
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popcorn
paper cup
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cooked
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優治 小宮
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子レンジ調理用のポ
ップコーン用紙カップ容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家庭用の電子レンジによって簡単に調理
できるポップコーンの商品包装形態としては、筒部と発
熱体を有する底部と上蓋より成る紙カップ容器は従来公
知であって、例えば本件出願人に係る実開平 1-73112号
公報では、前記の紙カップ容器における発熱体を有する
底部の材料構成について、また本件出願人に係る実開平
1-128585号公報では、同一の紙カップ容器における上蓋
の通気口と筒部と底部の固着方法についてそれぞれ提案
しているものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前逑の、筒部と発熱体
を有する底部と上蓋より成る紙カップ容器については、
家庭用の電子レンジによって簡便迅速に調理できて、適
度の焦げ目と歯応えが良いポップコーンが得られるもの
であるが、調理済のポップコーンの膨張率が大きい( 約
50〜70倍 )ために、調理前のポップコーンの内容積
に対して、充分大きい内容積の紙カップ容器を使用せざ
るを得ず、嵩張るために輸送や保管などの流通費用の増
大が問題であった。
【0004】一方、充分大きい内容積の紙カップ容器を
使用した場合には、電子レンジで調理中の紙カップ容器
の上蓋の跳ね上げは防止できるものの、調理済ポップコ
ーンの賞味時に、紙カップ容器からの盛り上りがない欠
点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上のような問題や欠点
を解決するために、本考案者らは、筒部と発熱体を有す
る底部と上蓋より成る紙カップ容器において、筒部を上
下にスライド可能な2重構造にすることによって、調理
前のポップコーン用紙カップ容器の嵩を約半分に減少し
て、輸送や保管などの流通費用を削減するものである。
【0006】
【作用】すなわち、調理前のポップコーン用紙カップ容
器については、図2に示すように、2重構造にした外側
の筒部(11)と内側の筒部(12)を一杯に重ね合せて、( 全
体をシュリンク包装などして、) 紙カップ容器の嵩を減
少させるものである。一方、調理中のポップコーン用紙
カップ容器については、図1に示すように、2重構造に
した外側の筒部(11)を内側の筒部(12)の上部に一杯にス
ライドさせて、紙カップ容器の内容積を充分増大させる
ことによって、電子レンジで調理中の紙カップ容器の上
蓋(16)の跳ね上げ( 調理済のポップコーンの噴溢れ )を
防止するものである。
【0007】また、調理済のポップコーンの賞味時に
は、( 上蓋(16)を開放して、) 2重構造にした外側の筒
部(11)と内側の筒部(12)を適当な位置にスライドさせ
て、調理済のポップコーンが紙カップ容器から盛り上っ
た状態で、快適に賞味できるものである。
【0008】
【実施例】図1,図2及び図3は、本考案の実施例にお
けるポップコーン用紙カップ容器の断面図である。すな
わち、図1は調理中又は調理済のポップコーン用紙カッ
プ容器のポップコーンが膨張した状態を示した断面図で
あり、図2は調理前のポップコーン用紙カップ容器の輸
送時や保管時などの状態を示した断面図であり、図3は
本考案の他の実施例における、ポップコーン用紙カップ
容器の発熱体を有する底部の部分断面図である。
【0009】本考案の、筒部を上下にスライド可能な2
重構造にしたことについては、実施例においては、カッ
プ原紙( 225g/m2 ) と内面高密度ポリエチレン( 40μm)
の通常の積層材料を使用して、通常のカップ成形機で、
図1及び図2に示すように、上部と下部に折返しを設け
た円筒形の外側の筒部(11)と内側の筒部(12)を作成した
ものである。この場合に、外側の筒部(11)の内径と内側
の筒部(12)の上部折返しの外径を略一致させて、かつ外
側の筒部(11)の下部折返しの内径と内側の筒部(12)の外
径を略一致させており、外側の筒部(11)と内側の筒部(1
2)が上下にスライド可能であり、かつ任意の位置に停止
可能であって、さらに外側の筒部(11)の下部折返しと内
側の筒部(12)の上部折返しがストッパーの役割をするよ
うに、2重構造にした筒部( 11,12)を作成したものであ
る。
【0010】実施例における発熱体を有する底部につい
ては、筒部( 11,12)と同一の通常の積層材料を使用し
て、内側の筒部(12)と同時に通常のカップ成形機で、図
1及び図2に示すように、底部(13)の下向き折返しを内
側の筒部(12)の下部折返しが巻込むように、内面の高密
度ポリエチレン同士を熱接着して作成した後に、上面か
ら見て、ポリエステル層( 12μm)とアルミ蒸着層( 60Å
)と白板紙( 260g/m2 )の積層材料の、従来公知の円板
状( 74mmφ )の発熱体(15)を収納したものである。この
場合に、底部の端部(14)と底部(13)の距離を通常の5mm
に作成して、内側の筒部(12)の内径は75mmで深さも7
5mmであって、本実施例のポップコーン用紙カップ容器
の最大内容積( 図1を参照 )を、約700mlになるよう
に作成したものである。
【0011】また、図3に示す他の実施例における発熱
体を有する底部については、家庭用の電子レンジでの調
理効率を向上させるために、ポップコーン用紙カップ容
器を上げ底にして作成したものである。すなわち、前記
の実施例と同一の積層材料を使用して、通常のカップ成
形機を一部改造して、図3に示すように、実施例と同様
の方法で、底部の端部(14)と底部(13)との距離を25mm
( 最大内容積が88ml減少 )に作成したものである。さ
らに図3には、ポップコーン(18)の調味油などの滲出し
を防止するために、実施例と同一の積層材料の、円板ト
レー状の( 75mmφ )の発熱体(15)を収納した状態を示し
たものである。
【0012】この他の実施例の場合には、後逑のポップ
コーン用紙カップ容器の電子レンジでの調理試験におい
て、若干の加熱( 調理 )時間と不膨率( 加熱してもポッ
プコーンが爆発的に膨張しない割合 )の減少と、若干の
焦げ目と歯応えの向上が認められたものの、消費者への
上げ底感や包装材料費用の増加( 内容積の減少 )に注意
が必要である。
【0013】実施例における上蓋については、通常の無
延伸ポリプロピレンシート(600μm)を使用して、図1及
び図2に示すように、オーバーキャップ状に外側の筒部
(11)の上部折返しに嵌合させる形状の、通常の圧空成形
品の上蓋(16)を作成したものである。この場合に、図1
に示す調理済のポップコーン(17)の賞味時には、簡単に
手で上蓋(16)を開放できるものであって、図2に示す調
理前のポップコーン用紙カップ容器の輸送時や保管時に
は、紙カップ容器全体をシュリンク包装して、内容物で
あるポップコーン(18)などの汚染を防止するものであ
る。
【0014】また、本実施例における上蓋の場合には、
上蓋(16)と外側の筒部(11)との嵌合部分に、また外側の
筒部(11)と内側の筒部(12)のスライド部分にも、適度の
隙間があるために、電子レンジでの調理時に発生する蒸
気は拡散して、上蓋(16)に特別な通気口( 実開平1-1285
85号公報を参照 )などを設けなくても、カリットした歯
応えが良い調理済のポップコーン(17)が得られるもので
ある。
【0015】なお、本考案の2重構造にした筒部( 11,1
2)及び底部(13)と上蓋(16)の材料構成については、耐油
性と120℃程度の耐熱性を有する材料であれば、通常
の紙類や樹脂類又はこれらの積層材料を、またプラスチ
ック成形容器などについても、殆ど制約なく使用できる
ものである。しかしながら、本考案のポップコーン用紙
カップ容器は電子レンジ調理用であるために、アルミ箔
の積層やアルミ蒸着又は金属粉印刷などの、金属材料は
使用できないので注意が必要である。
【0016】本実施例における、ポップコーン用紙カッ
プ容器の電子レンジでの調理試験については、調理前の
ポップコーン20gに食塩等を添加したバター( 調味油
)5gを良くまぶした内容物を、本実施例の紙カップ容
器に収容して、図1に示すように、2重構造にした外側
の筒部(11)を内側の筒部(12)の上部に一杯にスライドさ
せて、500kwの家庭用の電子レンジで約3分間調理(
加熱 )したところ、適度の焦げ目があって、カリットし
た歯応えが良いポップコーン(17)が得られた。この場合
に、不膨率( 前逑, 他の実施例の場合は2.8% )は3.5%
と良好であって、底部(13)と内側の筒部(12)との熱接着
部からの調味油の滲出しは認められなかった。
【0017】なお、図2に示すように、2重構造にした
外側の筒部(11)と内側の筒部(12)を一杯に重ね合せて、
全体をシュリンク包装した場合の、本実施例の調理前の
ポップコーン用紙カップ容器の最小内容積は、約370
mlであった。
【0018】
【考案の効果】以上実施例に示すとおり、本考案の筒部
を上下にスライド可能な2重構造にしたポップコーン用
紙カップ容器においては、家庭用の電子レンジによって
簡単迅速に調理できて、適度の焦げ目と歯応えが良いポ
ップコーンが得られるものである。この場合に、2重構
造にした外側の筒部を内側の筒部の上部に一杯にスライ
ドさせて、紙カップ容器の内容積を充分増大させること
によって、電子レンジで調理中の紙カップ容器の上蓋の
跳ね上げ( 調理済のポップコーンの噴溢れ )を防止でき
るものである。
【0019】本考案の、調理前のポップコーン用紙カッ
プ容器については、2重構造にした外側の筒部と内側の
筒部を一杯に重ね合せて、実施例においては、紙カップ
容器の嵩を約53%( 内容積,370/700ml )に減少させた
ものであって、輸送や保管などの流通費用を削減するこ
とが出来たものである。なお、筒部を上下にスライド可
能な3重構造以上にして、更に、調理前のポップコーン
用紙カップ容器の嵩を減少させることが出来るが、包装
材料費用の増加などの問題が発生するので、本考案者ら
は採用しなかった。
【0020】また本考案の、調理済のポップコーン用紙
カップ容器の賞味時には、上蓋を開放した後に、2重構
造にした外側の筒部と内側の筒部を適当な位置にスライ
ドさせて、調理済のポップコーンが紙カップ容器から盛
り上った状態で、快適に賞味できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における、調理中又は調理済の
ポップコーン用紙カップ容器の断面図である。
【図2】本考案の実施例における、調理前のポップコー
ン用紙カップ容器の断面図である。
【図3】本考案の他の実施例における、ポップコーン用
紙カップ容器の発熱体を有する底部の部分断面図であ
る。
【符号の説明】
11 外側の筒部 12 内側の筒部 13 底部 14 底部の端部 15 発熱体 16 上蓋 17 調理済のポップコーン 18 調理前のポップコーン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒部と発熱体を有する底部と上蓋より成る
    紙カップ容器において、筒部を上下にスライド可能な2
    重構造にしたことを特徴とするポップコーン用紙カップ
    容器。
JP943091U 1991-01-31 1991-01-31 ポップコーン用紙カップ容器 Expired - Lifetime JP2534070Y2 (ja)

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JPH04100396U JPH04100396U (ja) 1992-08-31
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