JP2533627B2 - 形状保全式カラム状複合セグメント型陰茎補綴器 - Google Patents

形状保全式カラム状複合セグメント型陰茎補綴器

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JP2533627B2
JP2533627B2 JP63500467A JP50046787A JP2533627B2 JP 2533627 B2 JP2533627 B2 JP 2533627B2 JP 63500467 A JP63500467 A JP 63500467A JP 50046787 A JP50046787 A JP 50046787A JP 2533627 B2 JP2533627 B2 JP 2533627B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、形状保全式カラム状複合セグメント型陰茎
補綴器(Position Stable Segmented Column Penile Pr
osthesis)に関する。詳述すれば、本発明は、互いに隣
接するセグメント間での摩擦力で、陰茎補綴器を操作し
た状態に保持するようにした形状保全式カラム状複合セ
グメント型陰茎補綴器に関する。
発明の背景 雄性勃起不全症の原因は多種多様である。今まで、種
々の勃起不全症の治療法が開発されており、陰茎補綴器
を陰茎に内植して、人工的に勃起状態を作るのもその一
つである。そのような補綴器としては、流体圧や機械的
手段を用いて人工的に勃起状態を作るものがある。流体
圧式装置では、勃起状態と非勃起状態とを作ることがで
きるものの、今まで、弁が不作動になったり、流体が失
われるなどの報告があり、いずれも補綴器が使用に耐え
得るものではない。流体圧式装置の一例は、バック(Bu
uck)に付与された米国特許第3,954,102号に開示されて
いる。この補綴器は、補綴器内のシリンダーにおける流
体の量を変えることにより制御出来るようになっている
が、流体の量を変えるには、患者の皮膚を介して を圧搾して、貯液槽から補綴器内のシリンダーに流体を
送り込むことで行われている。ところが、貯液槽と とは、患者の体内における補綴器の外側に設けられてい
るので、内植が非常に困難で複雑であると共に、系の各
所を相互連結するのに高価なチューブ類が必要であり、
故障の可能性が高い、貯液ポンプと弁とを用いたその他
の内植型補綴器として、米国特許第4,369,771号と第4,3
53,360号とに開示されているものがある。これらの特許
に開示されている補綴器は、バック特許におけるのと同
様に、ポンプと弁装置とを補綴器内に内蔵させる必要が
あり、また、作動させるには、貯液槽から膨張自在な部
分へと流体を給送する必要がある。
機械的作動型補綴器としては、基本的には三種があ
る。一つは、塑性若しくは非塑性の材料からなる中実ロ
ッドがある。補綴器としてはいずれも、適当な勃起状態
を醸し出すことができるものの、他の問題点と共に、患
者としては、勃起状態を隠蔽できないなど、不快感を覚
悟しなければならないなどの問題がある。機械的作動型
補綴器のもう一つは、適当な勃起状態を醸し出すことが
でき、しかも、隠蔽状態へと補綴器を曲げることのでき
る、展性の富んだ金属製コアを備えた可撓性中実ロッド
がある。このような補綴器の一例は、タイム等(Timm e
t al.)に付与された米国特許第3,987,789号に開示され
ている。この特許には、生理的不活性弾性材からなる、
可鍛性のある概ね細長い棒状体を設けた補綴器が開示さ
れている。可鍛性棒状体を設けたことにより、補綴器が
曲げあるいは捩りにより、種々の形状になじむようにな
っている。性交時には、補綴器は陰茎において勃起状態
を保持するが、その後、使用者が自ら都合の良いよう
に、しかも、楽な状態に設定するようになっている。タ
イム等による補綴器が好都合で、しかも、楽な状態また
は形状へと動かせるのは、その可鍛性に負うところが大
きい。補綴器の可撓性は、患者が自ら制御することはで
きない。しかも、他の問題点もあるところへ、通常の使
用で可鍛性材料が疲労することから、補綴器の耐用期間
が限られているなどの問題点がある。
機械的作動型補綴器の残る一つは、張力部材と切替え
器とを備え、複数のセグメントをカラム状にして関節運
動自在に連結したものがある。このような補綴器では、
張力部材により勃起状態に保持出来るようになっている
が、この張力部材は、関節運動自在カラムを構成してい
るセグメントを互いに近接する方向に押し込む力を醸し
出すようになっている。力とセグメントの材料の摩擦係
数とで、複数のセグメントの相対位置を維持させる摩擦
力が醸し出されるようになっている。切替え器を作動さ
せると、張力部材の張力が減少され、それに伴ってセグ
メント間での摩擦も減少することから、軟弱状態にする
ことができる。即ち、摩擦が減ると、関節運動自在カラ
ムは軟弱状態になるので、完全に自然にすぐ隠蔽するこ
とができる。このような機械的作動型補綴器の一例とし
ては、本願出願人に譲渡されている米国特許第4,541,42
0号、第4,522,198号、及び、第4,517,987号、並びに、1
985年9月13日に出願した米国特許出願第775,782号に開
示されている。このような補綴器は、既存の装置を改良
したもので、補綴器を複雑にしてしまいがちな切替え機
素を必要としていない。装置の複雑さを増すということ
は、一般に、コストの増加を招くと共に、機械的故障の
発生頻度が増加することを意味する。
本発明は、前述した問題点のみならず、現に入手しう
る装置に付随するその他の問題点をも解消するものであ
る。
発明の開示 本発明は、隠蔽状態と勃起状態との間を可動範囲とす
る陰茎補綴器に関するものである。この陰茎補綴器は、
長手軸を有し、第1及び第2端部とを備えた細長い本体
からなり、本体の外表面は、生理的不活性で、可撓性の
ある材質からなる外部鞘部材を備えている。また、陰茎
補綴器の本体には、複数のセグメントを関節運動自在に
連接させたカラムがあって、このカラムは、本体の第1
端部と第2端部との間に介装されており、互いに隣接す
るセグメントが両者間に関節運動自在連接点を構成して
いる。摩擦発生手段はセグメントと協働して、それぞれ
の隣接するセグメントを、それぞれの連接点において、
摩擦接触させるようになっており、この摩擦接触により
隣接するセグメント間で、セグメント間の相対移動に抗
する摩擦力が発生するようになっている。この摩擦力
は、補綴器がどのように運動しようとも、常に安定する
のに充分なものであり、これにより可動範囲においてど
のような状態に設定しても、その状態を確実に保持出来
るようになっている。
本発明は、可動範囲において安定良く形状保全し得
る、比較的簡単な陰茎補綴器であって、補綴器それ自体
を手で曲げることにより、勃起状態から隠蔽状態へと動
かすことのできる陰茎補綴器を供するものである。関節
運動自在カラムを構成するセグメント曲で摩擦力が作用
するから、外力に頼らずとも補綴器を設定状態に保つこ
とができる。
更に、本発明は、セグメントが軸方向に整合した状態
で補綴器の端部を近接させる力を長手方向に作用させる
と、摩擦力がほぼ増加し、その結果、関節運動自在カラ
ムが剛性を呈する、即ち、補綴器が堅くなるように構成
した陰茎補綴器を供するものである。
本発明の一実施例の目的は、セグメントを関節運動自
在に連接してなるカラムからなり、互いに隣接するセグ
メント間で摩擦力を発生させるのに張力部材を用いた陰
茎補綴器を供することである。一実施例においては、張
力部材としては、非弾性線材(cable member)からな
り、この線材は補綴器の長手方向に延在している。
本発明の別の目的は、張力部材を引張状態と弛緩状態
とに交互に設定するのに従来必要とされた切替え機構を
必要とせず、従って、構造を簡単にした陰茎補綴器を供
することである。
本発明の一実施例では、互いに隣接するセグメント間
での締まりばめ作用により摩擦力が醸し出されるように
なっている。各セグメントの雄端とその隣のセグメント
の雌端とは、雄端が雌端へと付勢(引張)しているの
で、互いに隣接するセグメント間で摩擦力を醸し出す張
力が発生するように、係合している。
本発明の好ましい実施例では、互いに隣接するセグメ
ント間の摩擦力は、補綴器がその可動範囲において動い
ていてもほぼ一定であり、また、互いに摩擦接触してい
る各セグメントの表面面積も一定である。
本発明のまた別の目的は、補綴器がその可動範囲にお
いてどのような状態にあっても、一旦設定した状態をほ
ぼ常時保持することができ、従って、ある状態から他の
状態へ補綴器を動かすのに必要な力はも、ほぼ一定です
む陰茎補綴器を供することである。
本発明の好ましい実施例では、外部鞘部材は弾性材で
構成されているので、補綴器の形状にすぐ馴むことが出
来る。前述したように、張力部材として線材を用いてい
る実施例においては、外部鞘部材の弾力性は、互いに隣
接するセグメント間の摩擦力に対して影響を及ぼすこと
はないか、又は、あったとしても無視出来る程度であ
る。
他の実施例では、外部鞘部材は非弾性発泡ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)で構成されていると共に、こ
れを軸方向に圧縮し、弾性材でコーティングを施すこと
で弾性材の特性を発揮出来るようにしてある。PTFE材
は、非弾性材の強度と剛性を鞘部材に持たせるている。
また、PTFE材は低摩擦係数を有しているので、鞘部材は
セグメントの表面を容易に滑るので、簡単にかぶせるこ
とができる。
本発明の実施例においては、張力部材の両端は、補綴
器の端部に適当に係止させたバネ手段を介して、補綴器
の端部に連結されている。バネ手段は張力部材を常時一
定の張力状態に保持するのに役立っていると共に、個々
のセグメントの屈曲が限られてくると、関節運動自在カ
ラムそれ自体が屈曲するようにしている。これは、一般
に中央切断挿入法が採られる内植時に有用なものであ
る。補綴器を挿入するにあたっては、補綴器を大概二つ
折りした上で、切開部位から挿入するが、これは医者が
行うのである。
また、本発明のある実施例では、セグメントの互いに
対向する表面は粗くしてあるので、表面間の摩擦係数を
大きくすることができ、従って、張力を所定地に設定し
ていても摩擦力を大きくすることができる。
本発明の更に別の実施例では、補綴器はその長手方向
を中心として対称形になっているので、その両端部は互
換できるようになっている。
本発明の一実施例には、補綴器の各端部に押込み嵌合
(push−on interference)できる取外し自在チップ部
が設けられているので、止めネジや類似のものを用いな
くとも、チップ部を容易に取り外したり、交換したり出
来る。
本発明を特徴づけるこれらの利点や特性のみならず、
その他の利点や特性については、本明細書の一部を構成
する請求の範囲に列記してある。しかし、本発明と、そ
れを用いることにより得られる利点や目的などがより良
く理解されるためにも、本明細書の一部を構成する図面
と、それについての説明とを参考に掲げておく。尚、添
付図面は本発明の好ましい実施例を示し、かつ、それを
説明するものである。
図面の簡単な説明 添付図面においては、同一部品に対しては同一符号を
用いるものとする。
第1図は、勃起状態における本発明の好ましい実施例
の縦断面図、 第2図は、第1図における線2−2に沿う拡大断面
図、 第3図は、本発明の原理による関節運動自在カラムの
実施例の部分縦断面図、 第4図は、隠蔽状態における陰茎補綴器の実施例を示
すものであって、力が作用しているところを示す概略
図、 第5図は、本発明の原理による関節運動自在カラムの
実施例を示す各大概略図、 第6図は、本発明の原理による関節運動自在カラムの
別の実施例を示す、第5図と類似の図、 第7図は、本発明の原理による関節運動自在カラムの
別の実施例を示す、第5図と類似の図、 第8A図から第8D図までは、外側鞘部材の実施例を製造
する工程を示す図、 第9A図と第9B図とは、第8A図から第8D図に示した方法
に従って製造した鞘部材であって、膨張状態と弛緩状態
にそれぞれあるところを示す拡大横断面図である。
好ましい実施例の詳細な説明 添付図面を参照すれば、本発明の原理による機械的陰
茎補綴器の好ましい実施例が第1図と第2図とに示され
ており、陰茎補綴器は一概に20を以て示してある。この
補綴器20は、第1端部24と第2端部26とを備えた細長い
本体22からなる。本体22の内部において第1端部24と第
2端部26との間に、細長い関節運動自在カラム28が設け
られており、補綴器20をその長手軸30を中心としてあら
ゆる方向(360゜)に枢動ないし屈曲できるようになっ
ている。第1図に示した実施例では、テンション装置31
により、関節運動自在カラム28を圧縮すべく端部22、24
とが近接する方向に引っ張られている。図示の実施例で
は、関節運動自在カラム28は、第1バネ部材34から第2
バネ部材36にかけて延在する非弾性材からなるテンショ
ン部材32を中心として、長手方向に枢支されている。テ
ンション部材32は、中空円筒部33、35と鍔部38、40とを
備え、かつ、円筒部33、35においてテンション部材32に
係止させた保持部材27、29により、バネ部材34、36の間
に介装されている。これらの保持部材27、29は、ハウジ
ング部47、49に固定したハウジング部46、48によりそれ
ぞれ形成されている空洞42、44に摺動自在に設けられて
いる。バネ部材34、36は、円筒部33、35を囲繞してそれ
ぞれの鍔部38、40を離間させることで、テンション部材
32を所定の引張状態に設定し、それにより関節運動自在
カラム28を圧縮している。バネ部材34、36と対応する保
持部材27、29とは、ハウジング部46、47と50、52とを相
互連結するに先立って、空洞42、44内に設けられる。
関節運動自在カラム28とテンション装置31とは、例え
ばシリコンゴム、シリコン被覆ポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)、シリコンチューブなどの生理的不活性弾
性材やその他の生理的不活性エラストマー材で構成され
た鞘部材60に覆われている。この鞘部材60は、補綴器20
と生体内組織との接触を防ぐことで、生体内組織がその
生長に伴って補綴器の構成機素へと侵入して補綴器の構
成機素の動作に影響を及ぼしたり、その適当な作用と干
渉するのを防いでいる。また、生体内組織が補綴器の中
へと生長すると、生体内組織そのものを傷付けることで
さえあり得る。好ましい実施例では、鞘部材60は、弾性
特性を備えている。
一実施例では、鞘部材は、材質52は非弾性ではある
が、弾性材をコーティングしたもので構成している。殊
に、本発明の実施例は、発泡部51、間隔部51a、繊維材5
1b、非発泡部(節部)53を備えた発泡PTFE材を用いてい
る。この実施例では、前記鞘部材60は、第8A図から第8D
図に示すように、円筒形マンドレル54に非弾性発泡PTFE
材52を載置し、PTFE材52を長手軸に沿って圧縮した後、
解放し、その後、クランプ部材56でPTFE材52をマンドレ
ル54に取り付け、最後に、例えばシリコン懸濁液からな
る弾性材57を非弾性発泡PTFE材に被覆することにより、
形成している。外径が12ミリの非弾性PTFE材52は、鞘部
材に必要な長さの約2倍、例えば、33センチの長尺材に
分割して、その後、テフロン製で、PTFE材52の内径とほ
ぼ等しい外径の円筒形マンドレル54に載置しても良い。
一実施例においては、PTFE材は、内径を10ミリとすべ
く、外径が約12ミリで、厚みが約1ミリとなっている。
マンドレル54に載置したPTFE材52は、完全に圧縮した
後、圧縮から解放している。従って、非弾性PTFE材52を
圧縮から解放すると、元の長さに完全に戻ることはな
い。前述した実施例では、圧縮して解放した後の長さは
約15センチである。しかる後、PTFE材52の両端をマンド
レル54に係止させて、シリコン懸濁液の室温加硫(RT
V)のためにマンドレル54ごと放置する。シリコン懸濁
液は、等量または、適当な厚さを備えた弾性被覆層を形
成するのに必要な所望の粘度が得られる量のキシレン溶
媒で希釈する。一実施例では、シリコン懸濁液(デイッ
プ溶液)の粘度は、デュポン社製No.M50粘度カップで測
定して、25秒である。マンドレル54をシリコン懸濁液に
浸漬している間に、シリコン懸濁液が間隔部51aと称し
たPTFE材52の孔に染み込むように、鞘部材の壁厚方向に
差圧を作用させる。この差圧を醸し出す方法としては、
幾つかの方法があるが、PTFE材52を浸漬させたシリコン
懸濁液を真空中に置いて、周囲の圧力の作用でPTFE材が
間隔部に染み込むようにすることも一例である。他の方
法としては、孔を有する中空マンドレルを用い、そのマ
ンドレルの中空部を真空源と連通せしめて差圧を醸し出
す方法もあり、この場合での差圧の大きさは、どの程度
の密着を望むかによって変わる。その後、マンドレル54
と鞘部材との懸濁液から引き上げてシリコンを加硫する
と、シリコンは非弾性PTFE材52に機械的に密着する。加
硫操作時に、鞘部材が室温で短時間乾燥させられ、その
後、オーブンに入れて、約60℃のもとで加熱する。最後
に、鞘部材を取り外し、例えば3日間程度の長時間に亙
って室温で乾燥する。このように加硫操作が終わると、
マンドレル54から鞘部材を取り外す。尚、前述した特定
のパラメータは一例に過ぎないものであって、本発明の
原理内で適当に変えることも出来るものである。
このような製造方法による最終製品は、弾性特性を発
揮し得ると共に、強度や剛性も大きく、組織の侵入を防
ぐことのできる複合鞘部材である。このようにして得た
鞘部材は、マンドレル54に載置して完全に圧縮した後の
非弾性PTFE材52が、圧縮から解放しても元の長さへ戻る
ようなことがないことから、弾性特性を発揮し得るので
ある。第9A図と第9B図とに示すように、非弾性PTFE材52
は、引き伸ばすことができ、しかも、シリコン材の弾性
特性を損なわずに保持している。
第1端部24と第2端部26とにそれぞれ連結してあるの
は、チップ部62、64である。第2図を参照しながら、端
部24、26とチップ部62、64を詳述するが、好ましい実施
例では端部24、26とチップ部62、64はそれぞれほぼ同一
構成であるので、端部24とチップ部62とについてのみ説
明する。端部24には保持部材66があって、その保持部材
66はハウジング部材46のネジ溝付き円錐部68に螺着させ
ている。保持部材66の肩部65は、ハウジング部材46に螺
着させると、楔形保持用鍔部70と係合すると共に、ハウ
ジング部材46の楔形で裾広がりの端72へとその鍔部70を
係入させているので、鍔部70は外側鞘部材60の端部60a
に確実に係止される。保持部材66には、可撓性中実チッ
プ部78を取り付けるための取付け装置76を受承する穴74
が形成されている。この取付け装置76は、圧縮体80と、
変形自在圧縮スリーブ/カラー取付け具84とで構成され
ている。図示の実施例では、スリーブ/カラー取付け具
84は一体構成のものではあるが、複数部品からなるもの
としても良い。圧縮スリーブ/カラー取付け具84は、圧
縮体80の端部に嵌入している。圧縮体80と圧縮スリーブ
/カラー取付け具84とは、チップ部78に確実に係止した
円筒形棒状体86を中心として、長手方向に沿って配置さ
れている。取付け装置76は、保持部材66に螺着されてい
るが、そのために圧縮体80と保持部材66とにネジ溝66a,
80aがそれぞれ形成されている。このように取付け装置7
6を保持部材66に螺着させると、圧縮スリーブ/カラー
取付け具84が変形し、それに伴って、棒状体86の外径と
等しいか、又はそれより小さい内径を呈するようにな
る。圧縮スリーブ/カラー取付け具84のこの変形作用に
よって、円筒形棒状体86との間で締まり嵌めが達成され
るので、チップ部78とそれに対応する円筒形棒状体86と
が、棒状体86を穴74に押し込むだけで、容易に取り付け
られる。また、棒状体86を穴74から引き抜けば、容易に
取り外すことができる。これにより、チップ部78を容易
に交換することができるので、異なった形状と長さのチ
ップ部を用意して、所定の要件に応じて端部24、26に嵌
合させることができる。
穴の中で棒状体を押し込む、または、引くのに必要な
力は、圧縮スリーブ/カラー取付け具84の変形具合を変
えることで調節できる。変形を大きくすれば、チップ部
を押し込んだり、引き抜いたりするのに必要な力を大き
くすることができる。
取付け装置の変形例としては、圧縮カラーを用いない
で圧縮スリーブ84を圧縮体80の外側へと延在させても良
く、その場合でも同様に作用する。
第3図に示したものは、本発明の原理による関節運動
自在カラム28の一実施例である。図示のように、関節運
動自在カラム28は、一端にほぼ凹形の表面92を有するソ
ケット部91と、他端にほぼ凸形の表面94を有する球部93
とからなる環状セグメント90で構成されている。互いに
隣接する環状セグメント90の凹凸面は、球部93がソケッ
ト部91に嵌合することにより、ボールソケットジョイン
ト96を形成している。(更に、ハウジング部50、52に
も、端部24、26が関節運動自在カラム28と適当に当接す
るように、対応する凹面と凸面が形成されている。)好
ましい実施例においては、各凹面92ないし凸面94の外周
に肩部98があって、互いに隣接するセグメント90の肩部
96が互いに協働して、両者間の曲げ運動量を限定してい
る。関節運動自在カラムが曲げられる量は、各セグメン
ト90がその隣のセグメント90に対して回転できる量に依
存する。従って、セグメント90の回転量、強いては、関
節運動自在カラム28の屈曲量を限定するには、所望に応
じてセグメントを変形すれば良い。好ましい実施例で
は、補綴器は、完全に固定する前に、少なくとも180゜
に亙ってその長手軸を中心として回動させることが出来
る。
好ましい実施例としては、互いに隣接するセグメント
90の接触面積はほぼ一定であり、可動範囲に亙って一定
である。
図示の好ましい実施例では、肩部98には、セグメント
90を囲繞するように細かいくぼみ100と細かい突起102と
がそれぞれ形成されていて、隣接するセグメント90が相
対スリップするのを防ぐと共に、両者曲での相対枢動点
を定めている。また、セグメント90には孔104が形成さ
れていて、その孔104にテンション部材32が挿通されて
いるから、セグメント90はテンション部材32を中心とし
て数珠状に支持されていることになる。また、セグメン
ト90には、テンション部材32との接触で摩耗するのを最
少限にするために、環状面が形成されている。
セグメント90間の静的摩擦力(静的摩擦モーメント)
は、直線状態にある装置を回動させるのに必要な曲げモ
ーメントとおおよそ等しい。物の曲げモーメントは、一
般に見られる直線状にしようと働く力に比例して一定の
割合で増加する。好ましい実施例では、曲げモーメント
は、補綴器を曲げても一定である。第4図に示すよう
に、補綴器を隠蔽状態へと曲げると、補綴器をほぼ直線
状にしようと働く力110、112が作用する。しかし、ボー
ルソケットジョイント96においてセグメント90に摩擦接
触により醸し出される静的摩擦力(静的摩擦モーメン
ト)は、補綴器20を直線状にしようとする力(モーメン
ト)に抗し得るものである。従って、補綴器20は、設定
された位置、即ち、形状を保持することができる。
摩擦力は、曲率半径(半径r)と、セグメント90の相
互対向表面間の摩擦係数uと、テンション部材32の引張
力tとにより、影響を受ける。即ち、摩擦モーメント
は、下記のように表すことができる。
F=u×r×t 但し、Fは摩擦モーメント、uは摩擦係数、rはセグ
メントの半径、tはテンション部材の引張力をあらわ
す。
従って、摩擦力は、セグメントの接触面における摩擦
係数もしくは形状もしくはテンション部材の引張力を変
えることにより、調節することができる。直線状にしよ
うと作用する力は、外側鞘部材の厚みと、テンション部
材の直径と、テンション部材の曲げモーメントとの影響
を受ける。例えば、接触面を粗くすれば、摩擦係数を増
やすことができる。一実施例では、セグメントの接触面
を球面状とし、半径を約0.36センチ、静的摩擦係数が0.
67としている一方、テンション部材の引張力を4.5ポン
ドとしている。
好ましい実施例では、互いに隣接するセグメント90間
での摩擦力は、補綴器の可動範囲に亙ってほぼ一定であ
る。事実、好ましい実施例では、摩擦係数も、半径r
も、引張力tも一定である。また、好ましい実施例で
は、直線状にしようと作用する力は最少限にしているか
ら、直線状にしょうと作用する力を、補綴器の可動範囲
に亙ってほぼ一定、ないし、均一にすることができるの
である。更に、好ましい実施例では、隣接するセグメン
ト90の接触面の面積は、補綴器がその可動範囲で運動し
ても、ほぼ一定である。
第5図から第7図にかけて本発明の原理による3つの
実施例を示すが、そこには、補綴器が形状を保持するの
に必要な摩擦力を示してある。第5図にあっては、ソケ
ット部93′の開口120が球部91′の直径より小さく、球
部91′とソケット部93′のとが協働して、好ましくは硬
質プラスチック材からなるセグメント90′の締まり嵌め
を形成するように、セグメント90′にボールソケットジ
ョイント96′が形成されている。球部91′とソケット部
93′とは、同一直径である。これから得られる摩擦力
は、ほぼ矢印122′で示した通りである。
第6図に示したものは、セグメント90″に球部91′と
ソケット部93′とがあって、弾性材からなる外側鞘部材
60″がテンション部材として作用する実施例である。こ
の場合での摩擦力は、ほぼ矢印122″で示した通りであ
り、鞘部材60″が醸し出す圧縮力を矢印124″で示す。
鞘部材60″が生ずる引張力は、直線状にしようと作用す
る力よりも大きいものでなければならない。鞘部材60″
の引張力は、鞘部材60″の予備引張力(pretension)を
変えることにより調節出来る。第7図に示したものは、
セグメント90を数珠状に支持する長尺部材32を以
て、テンション部材とした別の実施例を示すものであ
る。部材により生ずる力は、矢印124で、また、摩擦
力は矢印122で示す。
第5図から第7図にかけて示すように、ボールソケッ
トジョイント96′,96″,96は、補綴器20がどのような
向きないし形状にあっても、接触面の面積が一定な連接
点を構成している。
本発明の補綴器20は、勃起不全症を治療すべく、従来
公知の外科手術法により陰茎の陰核海綿体に内植するよ
うに工夫されている。この補綴器20は、一般に陰茎の正
常寸法に合わせて形が定められるものであるから、陰茎
に内植すると、陰茎と充分なじんで延在するので、陰茎
の勃起状態を醸し出すことができ、しかも、陰茎の隠蔽
させることもできるものである。
本発明は、意欲で陰茎を勃起状態と隠蔽状態とに制御
することもできるようにしている。本発明の形状によ
り、角度方位(angular orientation)に注意を払わな
くとも、手術により内植できると共に、使用時に回動さ
せると不作動になるのを防ぐことができる。また、本発
明は、人体との生理的適合性を有している。しかも、本
発明の陰茎補綴器は、補綴器20を手で曲げるだけで隠蔽
状態と勃起状態との間での可動範囲における位置にいつ
でも設定できる。
陰茎補綴器20は、第1図にほぼ示した勃起状態と、第
4図にほぼ示した隠蔽状態との間で動かすことが出来る
ものである。テンション機構31と関節運動自在カラム28
とは互いに協働して、補綴器が可動範囲においてどのよ
うに動かされても、設定状態に自ら安定する形状保全性
を発揮している。即ち、手にて補綴器20をその可動範囲
内において所定位置に設定すると、その位置に確実に設
定することができる。それ故、補綴器20の形状は、好み
に応じて屈曲させるだけで調節できるのであるから、従
来のように切替え器を用いる必要はない。
尚、本発明の幾つかの特性や利点などを、本発明の構
成や機能の説明と共に、前述の説明において言及した
が、ここに開示した物はほんの例示に過ぎないものであ
って、形状や寸法、部品の配置などについては、添付の
請求の範囲で解釈される範囲において本発明の原理に従
って改変することも考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭61−4537(JP,B2) 特表 昭61−500535(JP,A) 米国特許4619251(US,A) 米国特許4541420(US,A) 米国特許4545081(US,A)

Claims (35)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隠蔽状態と勃起状態の間を可動範囲とする
    陰茎補綴器であって、 (a)長手軸を有し、また、第1端部と第2端部と該第
    1及び第2端部の間に臨む中間部とを備え、生理的不活
    性で弾力性のある材料からなる外側鞘部材を含む細長い
    本体と、 (b)前記中間部において前記本体の第1端部と第2端
    部との間に介装され、互いに隣接するセグメント間に連
    接点を有すると共に、ほぼその全長に亙ってほぼ均一な
    可撓性を有する関節運動自在カラムと、 (c)前記セグメントと協働して、前記連接点において
    セグメント間で摩擦接触を醸し出す摩擦発生手段であっ
    て、前記摩擦接触により、前記可動範囲内において補綴
    器を所定位置に設定すると、そ所定位置に保持させるの
    に必要な摩擦力が生ずるようになっている摩擦発生手段
    からなる陰茎補綴器。
  2. 【請求項2】請求の範囲第1項に記載のものであって、
    前記摩擦力は、補綴器の可動範囲に亙って一定であるこ
    と。
  3. 【請求項3】請求の範囲第1項に記載のものであって、
    補綴器の設定位置に保持する安定度が、可動範囲全体に
    亙ってほぼ同一であり、それ故、可動範囲内において一
    方の位置から他方の位置へと補綴器を動かすのに要する
    力もほぼ一定であること。
  4. 【請求項4】請求の範囲第1項に記載のものであって、
    取外し自在チップ部を設け、このチップ部を端部に接続
    することにより補綴器の全長を変えるようにしたこと。
  5. 【請求項5】請求の範囲第4項に記載のものであって、
    端部とチップ部とに、両者を取外し自在に連結するため
    の締まり嵌め取付け手段を設けたこと。
  6. 【請求項6】請求の範囲第5項に記載のものであって、
    前記締まり嵌取付け手段が、互いに協働する棒状体と円
    筒体とからなり、前記棒状体は前記円筒体に挿入される
    ことにより、両者間で締まり嵌めされるようになってい
    ること。
  7. 【請求項7】請求の範囲第1項に記載のものであって、
    前記摩擦発生手段が、互いに隣接するセグメントを相互
    近接する方向へ寄せ付けて摩擦接触させるべく作用する
    テンション手段からなること。
  8. 【請求項8】請求の範囲第7項に記載のものであって、
    前記テンション手段が、互いに隣接するセグメントを摩
    擦接触させる一定の力を発生していること。
  9. 【請求項9】請求の範囲第7項に記載のものであって、
    前記テンション手段が、本体の長手方向に沿って延在す
    る細長いテンション部材からなること。
  10. 【請求項10】請求の範囲第9項に記載のものであっ
    て、前記テンション部材が外側鞘部材からなること。
  11. 【請求項11】請求の範囲第9項に記載のものであっ
    て、前記テンション部材が、セグメントを中心で支持す
    る線材からなること。
  12. 【請求項12】請求の範囲第9項に記載のものであっ
    て、前記テンション部材は、少なくとも一端において力
    発生手段と接続されていて、テンション部材が一定の引
    張状態に置かれるように、テンション部材に対して一定
    の力を作用させていること。
  13. 【請求項13】請求の範囲第7項に記載のものであっ
    て、テンション手段がバネ手段を含んでいること。
  14. 【請求項14】請求の範囲第7項に記載のものであっ
    て、テンション手段が弾性手段を含んでいること。
  15. 【請求項15】請求の範囲第11項に記載のものであっ
    て、前記線材は、その両端において、バネ手段に連結さ
    れていること。
  16. 【請求項16】請求の範囲第7項に記載のものであっ
    て、互いに隣接するセグメントに、両者間で締まり嵌め
    を達成する表面手段が設けられていること。
  17. 【請求項17】請求の範囲第16項に記載のものであっ
    て、前記表面手段が、球体と、その球体が挿入されるソ
    ケットとからなり、ソケットへの入口が球体の直径より
    も小さくなっていること。
  18. 【請求項18】請求の範囲第1項に記載のものであっ
    て、外側鞘部材が弾性材料からなること。
  19. 【請求項19】請求の範囲第1項に記載のものであっ
    て、外側鞘部材が、弾性鞘部材を構成するために弾性材
    料で被覆するに先立って、圧縮し、その後、解放した発
    泡PTFE材からなること。
  20. 【請求項20】請求の範囲第1項に記載のものであっ
    て、陰茎補綴器は、その長手軸を中心として対称形であ
    ること。
  21. 【請求項21】請求の範囲第1項に記載のものであっ
    て、互いに隣接するセグメントがボールソケットジョイ
    ントを形成していること。
  22. 【請求項22】請求の範囲第1項に記載のものであっ
    て、セグメントが長手軸に沿って延在している時に長手
    軸に沿って力を作用させると、摩擦力が増加して、補綴
    器が剛性を増すようになっていること。
  23. 【請求項23】隠蔽状態と勃起状態の間を可動範囲とす
    る陰茎補綴器であって、 (a)補綴器の第1端部と第2端部との間に臨み、前記
    第1及び第2端部を互いに連接し、かつ、ほぼその全長
    に亙ってほぼ均一な可撓性を有する、複数のセグメント
    からなる関節運動自在カラムを備えた中間部と、 (b)互いに隣接するセグメント間で摩擦接触を醸し出
    す摩擦発生手段であって、関節運動自在カラムと協働し
    て、可能範囲内において補綴器を所定位置に設定する
    と、そ所定位置に安定させるようになっている摩擦発生
    手段からなる陰茎補綴器。
  24. 【請求項24】請求の範囲第23項に記載のものであっ
    て、少なくとも一つの取外し自在チップ部を設け、その
    チップ部と対応する端部に、互いに協働する棒状体と円
    筒体とからなり、前記棒状体を前記円筒体に挿入するこ
    とにより、両者を取外し自在に連結するための取付け手
    段を設けたこと。
  25. 【請求項25】隠蔽状態と勃起状態の間を可動範囲とす
    る陰茎補綴器であって、 (a)互いに補完関係をなす接触面をそれぞれ有する複
    数のセグメントからなり、ほぼその全長に亙ってほぼ均
    一な可撓性を有する中間部を含む細長い本体と、 (b)前記細長い本体の互いに対向する第1及び第2端
    部とにそれぞれ設けられ、互いに協働した一定のテンシ
    ョンを醸し出す第1及び第2バネからなり、可動範囲全
    体に亙って前記補綴器に対して形状保全性を醸し出すほ
    ぼ一定の摩擦力をセグメントの接触面間に付与するテン
    ション手段とからなる陰茎補綴器。
  26. 【請求項26】請求の範囲第25項に記載のものであっ
    て、セグメントの接触面は均一の曲率半径を有している
    こと。
  27. 【請求項27】請求の範囲第25項に記載のものであっ
    て、前記接触面はほぼ円滑になっていること。
  28. 【請求項28】請求の範囲第25項に記載のものであっ
    て、前記接触面は粗くなっていること。
  29. 【請求項29】請求の範囲第25項に記載のものであっ
    て、前記接触面はほぼ一定の接触面面積を有しているこ
    と。
  30. 【請求項30】隠蔽状態と勃起状態の間を可動範囲とす
    る陰茎補綴器であって、 (a)長手軸を有し、第1端部と第2端部とがあって、
    生理的不活性な弾性材料からなる外側鞘部材を備えた細
    長い円筒形本体と、 (b)第1端部と第2端部との間に介装されていると共
    に、一端に円滑な凹面を、また、他端に円滑な凸面を有
    する環状セグメントの関節運動自在カラムであって、互
    いに隣接するセグメントにおける互いに対面する凹面と
    凸面とが協働してボールソケットジョイントを構成して
    いる関節運動自在カラムと、 (c)円筒形本体の長手方向に延在し、可動範囲全体に
    亙ってほぼ一定の力を付与しつつ、関節運動自在カラム
    での互いに隣接するセグメントにおける、それぞれの摩
    擦接触表面を一定とする凹面と凸面とが互いに摩擦係合
    するように関節運動自在カラムを圧縮している細長いテ
    ンション部材と、 (d)前記円筒形本体の前記第1及び第2端部にそれぞ
    れ設けられ、かつ、前記細長いテンション部材に相互連
    結されて前記細長いテンション部材をテンション状態に
    維持する第1及び第2バネとからなる陰茎補綴器。
  31. 【請求項31】隠蔽状態と勃起状態の間を可動範囲とす
    る陰茎補綴器であって、 (a)長手軸を有し、第1端部と第2端部とを備えた細
    長い本体と、 (b)補綴器を所定位置に保持する手段と、 (c)補綴器の全長を可変とすべく、第1端部と第2端
    部とに取外し自在に取り付けられるチップ部であって、
    チップ部と対応する端部とに、チップ部を端部に押し込
    んだり、その端部から引き抜くことによりチップ部を端
    部に対して取り付けられるように、締まり嵌めを形成す
    る突起手段と受承手段とがそれぞれ設けられていること
    からなる陰茎補綴器。
  32. 【請求項32】陰茎補綴器の製造方法であって、 (a)(i) 非弾性材料を支持部材に摺動させ、 (ii) 軸方向に完全に圧縮すべく非弾性材料に力を印
    加し、 (iii) 非弾性材料を解放すべく、印加していた力を
    外し、 (iv) 支持部材に非弾性材料の端部を取り付け、 (v) 支持部材とその対応する非弾性材料とをエラス
    トマー溶液に入れ、 (vi) エラストマー溶液が非弾性材料に染み込むよう
    に、非弾性材料に対して差圧を作用させ、 (vii) 支持部材と対応する非弾性材料とをエラスト
    マー溶液から引き上げ、 (viii) 非弾性材料を被覆するエラストマー溶液を乾
    燥して、エラストマー溶液を硬化させると共に、エラス
    トマー材料が非弾性材料に機械的に密着させ、 (ix) 非弾性材料と対応する弾性材料とをマンドレル
    から外すことにより外側鞘部材を製造した後、 (b)第1端部と第2端部との間を延在するテンション
    部材を中心として、そのテンション部材にセグメントの
    関節運動自在カラムを装着させ、 (c)外側鞘部材を関節運動自在カラムに被せ、 (d)外側鞘部材を第1端部と第2端部とに取り付ける
    ことによりなる陰茎補綴器の製造方法。
  33. 【請求項33】請求の範囲第32項に記載のものであっ
    て、マンドレルを室温加硫型シリコン分散液に入れるこ
    と。
  34. 【請求項34】請求の範囲第32項に記載のものであっ
    て、非弾性材料が、発泡ポリテトラフルオロエチレン材
    を含むこと。
  35. 【請求項35】請求の範囲第32項に記載のものであっ
    て、第1端部と第2端部とに締まり嵌めを用いて、チッ
    プ部を取外し自在に取り付けること。
JP63500467A 1986-11-21 1987-11-20 形状保全式カラム状複合セグメント型陰茎補綴器 Expired - Lifetime JP2533627B2 (ja)

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