JP2533338Y2 - 天体観測装置 - Google Patents

天体観測装置

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JP2533338Y2
JP2533338Y2 JP1991102369U JP10236991U JP2533338Y2 JP 2533338 Y2 JP2533338 Y2 JP 2533338Y2 JP 1991102369 U JP1991102369 U JP 1991102369U JP 10236991 U JP10236991 U JP 10236991U JP 2533338 Y2 JP2533338 Y2 JP 2533338Y2
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定男 村山
健三 中村
清夫 宇多
康一 井狩
徹 青木
淳 杉江
進 高橋
康男 米田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、太陽の位置を指標と
して惑星、特に昼間に金星の位置を探し出すための天体
観測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金星は、天の黄道付近に位置する星であ
り、惑星の中でも最も明るく肉眼で昼間に見ることがで
きる数少ない星である。
【0003】従来、昼間にこの星を観察する場合には、
単に目で太陽との離角の見当をつけ、肉眼で星を探し出
すか、或いはこの星の当該時刻における方位角と高度角
とを計算して特定することにより探し出していた。即
ち、図4に示すように、天球41内の星42の位置は、
星42から地平線46に向けておろした垂線と地平線4
6とが交わった点を48とした場合に、天頂43と北極
44とを通る子午線45が地平線46と交わる点である
南点47と点48とが観察地点Oに対してなす方位角α
と、点48と星42とが観察地点Oに対してなす高度角
βとを特定することにより定まるので、この方位角αと
高度角βとをコンパス等を用いて機械的に測ることによ
り、星42の位置を特定することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、金星は
昼間の青空の中ではほとんど目立たないために、それを
肉眼で観察する場合、天体に相当の知識と経験とを持つ
者だけが探し出すことができ、そのような知識も経験も
ない子供達などは肉眼で探し出すことは非常に困難であ
るという問題があった。
【0005】また、方位角や高度角を特定する場合には
相当の球面天文学による計算を必要とし、天文学に関す
る相当の知識が必要となるという問題もあった。
【0006】この考案は、上述の従来技術の問題点を解
決し、天体に関する詳しい知識がない子供でも、手軽に
金星等の惑星や星座を探し出せるようにする天体観測装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、天の黄道
上に位置する太陽と、同じく天の黄道付近に位置する惑
星とが観測者に対してなす角度(東方離角又は西方離
角)が既知であること、及び太陽が黄道上を規則的に一
年で一周するので、黄道上で太陽を特定することが容易
な点に鑑みて、天の黄道面に平行な円板を地上に設置す
ることにより上記の目的が達成できることを知見し、こ
の考案をなすに至った。
【0008】即ち、この考案は、円板及びその円板を支
持する支持部材からなる天体観測装置であって、該円板
は地軸に直交する面に対して23.5°の傾きを維持で
きるように該支持部材に回転可能に取り付けられ、その
回転軸が地軸に平行であることを特徴とする天体観測装
置を提供する。
【0009】
【作用】この考案は、円板を地軸に直交する面、即ち天
の赤道面に対して23.5°の傾きを維持できるように
取り付けているので、容易に円板を天の黄道面に対して
平行にすることができる。従って、予め基準とする星
(例えば太陽)を定め、また、観測しようとする星が太
陽となす離角θを調べておき、円板を黄道面に平行にし
た後、その離角θを円板上で求め、その方向を見ること
により、容易に当該星を探し出すことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、この考案を図面を参照しながら具体的
に説明する。なお、各図中、同じ符号は同一もしくは同
等の構成要素を表す。
【0011】図1は、この考案の天体観測装置を側方か
ら見た説明図であり、この天体観測装置は、円板1、及
び円板1の中心に取り付けられた支柱2と支柱2を支え
る支持台3からなる支持部材4から構成されている。
【0012】この考案においては、円板1を黄道面に平
行することを可能にするため、まず支柱2が地軸に平行
となるように、即ち支柱2の延長線上に天の北極が位置
するように支柱2を支持台3に設置する。このために
は、支柱2と水平面とがなす角をこの考案の天体観測装
置を設置する地球上の地点の緯度と同じ角度にすればよ
い。例えば、北緯35.5°の地点にこの考案の天体観
測装置を設置する場合には、支柱2と水平面とがなす角
を35.5°とすることにより支柱2を地軸に平行とす
ることができる。
【0013】次に、円板1をこの支柱2に取り付ける際
に、円板1を地軸に直交する面、即ち天の赤道面に対し
て23.5°の傾きが維持できるように回転可能に取り
付け、且その場合の回転軸が地軸と平行になるようにす
る。これにより、任意の観測時に円板1を天の黄道面に
対して平行とすることができる。このような円板1の取
り付け態様としては、支柱2と円板1とを固定して支柱
2を回転させてもよく、また、支柱2を支持台3に固定
し円板1そのものを支柱2を回転軸として回転させても
よい。いずれの態様においても、円板1を180°回転
させた場合には、図中破線で示したようになる。
【0014】支柱2の形状としては、円柱状の棒が一般
的であるが、円板1が地軸に平行な回転軸を持つように
回転できる限り曲がったパイプなどでもよい。また、支
柱2や円板1の材質や大きさについてもとくに限定はな
く、種々の材料の中から必要に応じて適宜選択して使用
することができる。
【0015】円板1は、上述したように黄道面に平行と
することができるように取り付けるが、当該観測日時に
円板1を容易に黄道面に平行にできるように、円板1上
に次のような目印を付して置くことが好ましい。即ち、
図1において実線で示す円板1を水平線に対して最も大
きな角度(この考案の天体観測装置を北緯35.5°の
位置に設置する場合には、水平面に対して78°)を持
たせ、そのときの円板1の頂点aの位置に夏至の日の日
付を付す。また、そのときの底点bに冬至の日の日付を
付し、同様に、円板の外周上で頂点aから右に90°回
転した位置に春分の日の日付を付し、更に180°回転
した位置に秋分の日の日付を付す。こうして、円板1上
に一年365日のそれぞれの日に対応する位置がわかる
ようにする。このように日付を付すと、観測時に円板1
を回転させて当該観測日に該当する円板1上の日付の位
置を当該観測時の太陽の方向に向けることにより、容易
に円板1を黄道面に平行にすることができる。
【0016】次にこの実施例の天体観測装置の使用方法
について説明する。
【0017】まず、当該観測日時において円板1が黄道
面に平行になるようにする。このためには、上述したよ
うに日付を付した円板を使用することが好ましい。即
ち、図2で示すように、円周が365等分(図示せず)
された円板21上で当該観測日の太陽の位置22を特定
し、その位置22と円板21の中心23とを結ぶ線の延
長線上に実際の太陽24を乗せるように、矢印Aの方向
へ円板21を回転させ、図3に示すように太陽24と円
板21上の位置22とその中心23とが、一直線上にな
るようにする。その後、太陽24から所定の離角θを有
する黄道上の星、例えば金星25を探し出す場合に、円
板21上で太陽24と離角θをなす矢印Bの方向を見る
と、容易に金星25を見つけることができる。なお、離
角は理科年表等の天文暦を参照すれば容易に特定するこ
とができる。
【0018】以上の実施例では、この考案の天体観測装
置を用い、黄道付近に存在する金星などの惑星を、太陽
を基準にして昼間に特定することを説明したが、日暮れ
後に、例えば金星を基準にして、その他の惑星や黄道上
にある星座を特定することもできる。
【0019】
【考案の効果】この考案によれば、天体に関する詳しい
知識がない子供でも、手軽に金星を昼間でも探し出すこ
とができる。更に、日暮れ後にはその他の惑星や黄道付
近にある星座の位置を特定することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の天体観測装置の側方説明図である。
【図2】この考案の天体観測装置で星を観測する方法の
説明図である。
【図3】この考案の天体観測装置で星を観測する方法の
説明図である。
【図4】星の位置を特定する従来の方法を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1、21 円板 2 支持部材 3 支持台 22 円板上で特定される太陽の位置 23 円板の中心 24 実際の太陽 25 金星
フロントページの続き (72)考案者 青木 徹 滋賀県愛知郡愛知川町市857 (72)考案者 杉江 淳 滋賀県犬上郡多賀町大字多賀270 ダイ ニック株式会社アストロパーク天究館内 (72)考案者 高橋 進 滋賀県犬上郡多賀町大字多賀270 ダイ ニック株式会社アストロパーク天究館内 (72)考案者 米田 康男 滋賀県犬上郡多賀町大字多賀270 ダイ ニック株式会社アストロパーク天究館内

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板及びその円板を支持する支持部材か
    らなる天体観測装置であって、該円板は地軸に直交する
    面に対して23.5°の傾きを維持できるように該支持
    部材に回転可能に取り付けられ、その回転軸が地軸に平
    行であることを特徴とする天体観測装置。
  2. 【請求項2】 該円板の外周領域に、その円周を365
    等分する目印と所定の日付が設けられている請求項1記
    載の天体観測装置。
JP1991102369U 1991-11-16 1991-11-16 天体観測装置 Expired - Fee Related JP2533338Y2 (ja)

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JPH0543015U JPH0543015U (ja) 1993-06-11
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JPH02108603U (ja) * 1989-02-16 1990-08-29
JPH02120203U (ja) * 1989-03-17 1990-09-27

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JPH0543015U (ja) 1993-06-11

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