JP2532842Y2

JP2532842Y2 - 景品読取機

Info

Publication number: JP2532842Y2
Application number: JP3273193U
Authority: JP
Inventors: 晃吉本; 忠夫木本; 学出口
Original assignee: SANGYOKIDEN CO., LTD.
Current assignee: SANGYOKIDEN CO., LTD.
Priority date: 1993-05-27
Filing date: 1993-05-27
Publication date: 1997-04-16
Anticipated expiration: 2007-04-16
Also published as: JPH0686785U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】本考案は、パチンコ遊技店などの遊技ホー
ルの景品を自動的に読み取る景品読取機に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】遊技ホール、例えばパチンコ遊技店で
は、パチンコ玉の数に相当する景品が払い出されるが、
この景品が後に買い取られることがある。つまり、景品
に応じた現金が客に払い出されるが、通常は、人手によ
り景品の種類とその量を確認してそれに応じた金額を計
算し、現金を客に手渡していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】このように、人手によ
って景品の種類とその量を確認するので、手間が煩雑で
時間を要していた。また、計算を誤ることもあった。こ
のため、景品にバーコードを貼付し、バーコードリーダ
ーでそのバーコードを読み取むと金額を正確に表示する
ことができる。更には、バーコードの信号を現金支払機
に入力すると、正確に現金を支払うことができる。

【０００４】しかし、ハンディタイプのバーコードリー
ダーを手に持って一個一個の景品のバーコードを読み取
るのでは、景品の数が多い場合は、手間が煩雑で時間を
要することには変りがない。また、バーコードリーダー
が正常に読み取ったこと、ないしバーコードの異常によ
る読み取り不能や不正景品のために読み取りに異常があ
った場合にもその異常を確認することが困難であった。

【０００５】そこで本考案は、簡単、かつ確実に多数の
景品のバーコードを読み取ることができ、かつ読み取り
状態を容易に確認することができる景品読取機を提供す
ることを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案の景品読取機は、ケーシングの前面パネル
の前方に配置され、バーコードが貼付された細長い直方
体状の景品が横一列に載置される読み取り台と、この読
み取り台の下方に移動可能に配置され、バーコードリー
ダーが取り付けられたスキャナ本体を具備し、スキャナ
本体が原位置から景品ピッチで間欠的に移動し、景品直
下で停止したバーコードリーダーが景品のバーコードを
順次読み取る景品読取機であって、読み取り台に載置さ
れた景品に対応する位置のケーシングの前面パネルに複
数個の景品確認灯が一列に配置され、バーコードリーダ
ーが景品のバーコードを正常に読み取ると当該景品に対
応する位置の景品確認灯が点灯し、読み取りに異常があ
るとその景品確認灯が点滅するようにする。更には、景
品確認灯が景品の金額に応じた色で点灯するようにす
る。

【０００７】

【作用】すなわち、バーコードリーダーが取り付けられ
たスキャナ本体が景品ピッチで間欠停止し、景品直下で
停止したバーコードリーダーが景品のバーコードを順次
読み取るので、多数の景品のバーコードを簡単、かつ確
実に読み取ることができる。そして、バーコードリーダ
ーが景品のバーコードを正常に読み取ると当該景品に対
応する位置の景品確認灯が点灯し、読み取りに異常があ
ると景品確認灯が点滅するので、読み取り状態を容易に
確認することができる。更には景品確認灯が景品の金額
に応じた色で点灯するようにすると、金額の確認が容易
であるとともに受取人に安心感を与えることができる。

【０００８】

【実施例】以下に図面に示す実施例に基いて本考案を具
体的に説明する。図１は本景品読取機の外観を示すが、
ケーシング 10 の前面パネル10a の前方に透明ガラスか
らなる読み取り台 20 が配置されている。そして、読み
取り台 20 の一端に位置決め面 21 が設けられている。
また、読み取り台 20 の前方に、溝 41 を有する景品受
け台 40 が配置されている。

【０００９】景品Ｗは、図２に示すように、例えば筆記
具が透明のプラスチックケースに納められたものであ
り、細長い直方体状をしており、その横幅は例えば１
４．７mmである。また、景品Ｗの４側面にバーコードＢ
が貼付られている。そして、最大２５個までの複数個の
景品Ｗが、最左端の景品Ｗが位置決め面 21 に接するよ
うにして読み取り台 20 に横一列に相互に接触した状態
で載置される。従って、景品ピッチは１４．７mmであ
る。

【００１０】ケーシング 10 の前面パネル10a の景品Ｗ
に対応する位置に、読み取り台 20に載置できる景品Ｗ
の最大数、例えば２５個の景品確認灯 14 が一列に配置
されている。つまり、最左端の景品Ｗが位置決め面 21
に接するようにして景品Ｗを読み取り台 20 に横一列に
相互に接触した状態で載置したとき、それぞれの景品Ｗ
の上の前面パネル10a に景品確認灯 14 が位置するよう
になっている。また、キータイプの電源スイッチ 13 お
よびデジタル表示の金額表示部 12 が前面パネル10a に
配置されている。そして、景品確認灯 14 の下方に突出
板出入口 11 が設けられている。突出板出入口 11 の内
部には、図４に示すように、折り曲げ可能の突出板 50
が配置されており、図示略の駆動装置によって突出板 5
0 が突出板出入口 11 から突出すると、読み取り台 20
上の景品Ｗを景品受け台 40 に移載するようになってい
る。また、ケーシング 10 の斜面パネル10b に押し釦式
のスタートスイッチ15a 、終了スイッチ15b 、リセット
スイッチ15c 、累計スイッチ15d が配置され、更にはオ
ーバー表示灯16a 、プッシャー表示灯16b 、アラーム表
示灯16c が配置されている。

【００１１】次に、図３および図４に示すように、読み
取り台 20 の下方には、スキャナ本体 30 が読み取り台
20 の長手方向に移動可能に配置されている。スキャナ
本体30 の上面には、バーコードリーダー 31 が配置さ
れ、移動方向に対してバーコードリーダー 31 の１４．
７mm前方、つまり１景品ピッチ前方に景品の有無を確認
する確認センサー 32 が取り付けられている。確認セン
サー 32 は反射型であり、直上に景品Ｗが存在しないと
放射した赤外線が反射しないので、景品Ｗの不存在を確
認できる。

【００１２】スキャナ本体 30 は一対の案内軸 34 に沿
って移動するが、スキャナ本体 30の接続部材 33 がタ
イミングベルト 36 に接続されている。タイミングベル
ト 36 はパルスモータ 35 によって駆動され、確認セン
サー 32 が景品Ｗの存在を確認すると１４．７mmの景品
ピッチで間欠的に移動するようになっている。つまり、
スキャナ本体 30 が原位置から間欠的に移動し、バーコ
ードリーダー 31 は景品Ｗの直下に順次停止し、景品Ｗ
のバーコードＢを読み取る。なお、原位置とは、バーコ
ードリーダー 31 が位置決め面 21 に接した最左端の景
品Ｗの直下にある位置である。

【００１３】そして、読み取り台 20 上の景品Ｗを全て
読み取り、確認センサー 32 が未読み取りの景品Ｗが存
在しないことを確認すると、スキャナ本体 30 が原位置
に復帰するようになっている。また、バーコードリーダ
ー 31 が景品Ｗに貼付られたバーコードＢを正常に読み
取ると、その景品Ｗに対応する景品確認灯 14 が点灯
し、正常に読み取ったことを表示する。そして、景品Ｗ
の種類によって景品確認灯 14 のランプの色が色分けさ
れている。例えば、金額が大の景品は赤色、金額が中の
景品は緑色、金額が小の景品は橙色で点灯する。もし、
バーコードの異常による読み取り不能や不正景品のため
に読み取りに異常があった場合は景品確認灯 14 が点滅
して異常を告知するようになっている。

【００１４】しかして、キータイプの電源スイッチ 13
を「電源入」にするとスタートスイッチ15a が点滅して
準備が完了する。そして、最左端の景品Ｗが位置決め面
21に接するようにして読み取り台 20 に横一列に相互
に接触した状態で２５個までの景品Ｗを載置する。も
し、景品Ｗが２５個以上であれば、２回以上に分けて並
べ、以下に説明する操作を２回以上繰り返す。

【００１５】しかる後、スタートスイッチ15a を押す
と、スキャナ本体 30 が原位置から間欠的に移動し、バ
ーコードリーダー 31 は景品Ｗの直下に順次停止してバ
ーコードＢを読み取って行き、それに応じて景品確認灯
14 が景品Ｗま金額に応じた色で順次点灯する。もし、
異常があれば、前記のとおり、景品確認灯 14 が点滅し
て異常を告知する。従って、読み取り状態を容易に確認
することができる。なお、景品Ｗが１個のみのときは、
バーコードリーダー 31 がその景品ＷのバーコードＢを
読み取れば終了し、確認センサー 32 が２個目の景品Ｗ
を確認しないのでスキャナ本体 30 は移動しない。

【００１６】全ての景品ＷのバーコードＢを読み取る
と、確認センサー 32 が未読み取りの景品Ｗが存在しな
いことを確認するので、スキャナ本体 30 は読み取り台
20 の端部まで移動することなく、直ちに原位置に復帰
する。全ての景品Ｗが正しく読み取られていれば、点灯
した景品確認灯 14 が消灯し、突出板 50 が自動的に突
出板出入口 11 から突出して、読み取り台 20 上の景品
Ｗを景品受け台 40 に移載する。なお、景品受け台 40
に溝 41 が設けられているので、溝 41 に手を入れて景
品受け台 40 上の景品Ｗを容易に取ることができる。

【００１７】このとき、終了スイッチ15b が点滅し、こ
の終了スイッチ15b を押すと、データが本景品読取機に
接続された現金払出機（図示略）に伝送されるととも
に、金額が金額表示部 12 に表示され、その金額が現金
払出機から払い出される。金額が現金払出機から払い出
されると、スタートスイッチ15a が再び点滅して次回の
読み取りの準備完了を表示する。

【００１８】

【考案の効果】以上説明したように、本考案の景品読取
機は、バーコードリーダーが取り付けられたスキャナ本
体が景品ピッチで間欠停止し、景品直下で停止したバー
コードリーダーが景品のバーコードを順次読み取るよう
にしたので、多数の景品のバーコードを簡単、かつ確実
に効率良く読み取ることができる。そして、バーコード
リーダーが景品のバーコードを正常に読み取ると当該景
品に対応する位置の景品確認灯が点灯し、読み取りに異
常があると景品確認灯が点滅するようにしたので、読み
取り状態を容易に確認することが可能な景品読取機とす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の景品読取機の斜視図である。

【図２】景品の斜視図である。

【図３】本考案の景品読取機内部の要部のみを図示した
平面図である。

【図４】本考案の景品読取機内部の要部のみを図示した
側面図である。

【符号の説明】

１０ケーシング１１突出板出入口１２金額表示部１３電源スイッチ１４景品確認灯２０読み取り台２１位置決め面３０スキャナ本体３１バーコードリーダー３２確認センサー３５パルスモータ３６タイミングベルト４０景品受け台５０突出板Ｗ景品Ｂバーコード

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者木本忠夫広島市佐伯区五日市町大字上河内1609− ３産業機電株式会社内 (72)考案者出口学広島市佐伯区五日市町大字上河内141− ２株式会社セイワ技研内 (56)参考文献特開平６−47168（ＪＰ，Ａ)

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ケーシングの前面パネルの前方に配置さ
れ、バーコードが貼付された細長い直方体状の景品が横
一列に載置される読み取り台と、該読み取り台の下方に
移動可能に配置され、バーコードリーダーが取り付けら
れたスキャナ本体を具備し、スキャナ本体が原位置から
景品ピッチで間欠的に移動し、景品直下で停止したバー
コードリーダーが景品のバーコードを順次読み取る景品
読取機であって、前記読み取り台に載置された景品に対応する位置のケー
シングの前面パネルに複数個の景品確認灯が一列に配置
され、バーコードリーダーが景品のバーコードを正常に
読み取ると当該景品に対応する位置の景品確認灯が点灯
し、読み取りに異常があると該景品確認灯が点滅するこ
とを特徴とする景品読取機。
【請求項２】前記景品確認灯は、景品の金額に応じた
色で点灯することを特徴とする請求項１記載の景品読取
機。