JP2532621Y2 - ディーゼルエンジンの排気浄化装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの排気浄化装置

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JP2532621Y2
JP2532621Y2 JP1742391U JP1742391U JP2532621Y2 JP 2532621 Y2 JP2532621 Y2 JP 2532621Y2 JP 1742391 U JP1742391 U JP 1742391U JP 1742391 U JP1742391 U JP 1742391U JP 2532621 Y2 JP2532621 Y2 JP 2532621Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ディーゼルエンジンの
排気浄化装置に関するものであり、さらに詳しく述べる
とディーゼルエンジンの排ガス中に含まれるパティキュ
レートを捕集し、外部からの燃焼・加熱補助手段によっ
て捕集したパティキュレートを燃焼するパティキュレー
トフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】図4にこの種のフィルタ装置を示し、デ
ィーゼルエンジン1の排気管2の途中にフィルタ3を設
け、またフィルタ3の手前側にバーナ4を設け、ディー
ゼルエンジン1の排ガスに含まれるパティキュレートを
フィルタ3で捕集し、フィルタ3に付着したパティキュ
レートによりフィルタ3が目詰りを生じてエンジンの背
圧が上ったときバーナ4を点火してパティキュレートを
燃焼除去する。
【0003】ところで、従来技術例えば実開平2−31
330号公報に記載のパティキュレートフィルタによれ
ば、フィルタとそのケースとの間に、フィルタの上流か
ら下流の全域にわたり空気断熱層を設けてフィルタ表面
の冷却を防止し、ヒータ等の加熱源によるパティキュレ
ートの着火性を良くするようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし前記の従来技術
による場合は、パティキュレートの燃焼中にフィルタ内
の中央部から後部にかけての部位の温度が局部的に上昇
して、フィルタの溶損を発生しやすいという問題があっ
た。
【0005】本考案は従来の前記問題点を解決すべくな
されたもので、ヒータ等の加熱源によるフィルタに捕集
したパティキュレートへの着火を容易にすると共に、フ
ィルタの溶損を防止して良好な再生を行えるパティキュ
レートフィルタを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本考案によれば、フィルタの上流部位の所定の長さ
分だけにわたりフィルタとフィルタケース間に断熱層を
設けた構造とする。また本考案の実施に際してはフィル
タの下流部位におけるフィルタとフィルタケース間に金
属ワイヤメッシュ等の良熱伝導材層を設けるようにする
と一層効果的である。さらに断熱層が設けられたフィル
タ部分の長さはフィルタ全長の1/4以上、3/4以下
とする。
【0007】
【作用】フィルタ上流部位を断熱したことによりパティ
キュレートへの着火が確実に行え、かつパティキュレー
トの燃焼熱で温度が上昇しやすいフィルタ中央部から後
部を放熱しやすい構造としたことによりフィルタ内の局
部的温度上昇が防止される。
【0008】
【実施例】図1に本考案の第1実施例を示し、フィルタ
装置は排気ガス中のパティキュレートを捕集するための
フィルタ10、フィルタ10を被覆するシール材11、
フィルタを収納するケース12、フィルタを加熱して捕
集したパティキュレートを焼却するためのバーナ13か
ら構成されている。そしてフィルタの上流部位の所定の
長さ、図示の例ではフィルタ全長のほぼ半分の長さにわ
たりフィルタ10とフィルタケース12間に空気断熱層
14が設けられている。
【0009】図2に本考案の第2実施例を示し、この実
施例の場合も第1実施例と同様にフィルタの上流部位の
所定の長さ、図示の例ではフィルタ全長のほぼ半分の長
さにわたりフィルタ10とフィルタケース12間に空気
断熱層14が設けられており、その下流部位におけるフ
ィルタ10とフィルタケース12間に金属ワイヤメッシ
ュ層が設けられている。
【0010】いずれの場合も、断熱層が設けられている
フィルタ部分の長さはフィルタ全長の1/4以上、3/
4以下とする。
【0011】図示されていないディーゼルエンジンの排
ガスは排気管を経てフィルタ装置に流入し、排ガスに含
まれているパティキュレートはフィルタ10で捕集さ
れ、フィルタ10に付着したパティキュレートによりフ
ィルタ10が目詰りを生じてエンジンの背圧が上ったと
きバーナ13に点火しパティキュレートを燃焼除去す
る。
【0012】図3に本考案のフィルタ装置による場合の
効果を示し、Aは本考案の装置による場合を、Bは従来
の装置による場合を示し、フィルタ前部から中心部まで
は本考案の装置Aによる場合も従来の装置Bによる場合
もフィルタ溶損以下の温度であって、両者ほぼ同一の温
度であり、パティキュレートへの着火が確実に行われ、
フィルタ中心から後部にかけても本考案の装置ではフィ
ルタ溶損温度以下でありフィルタの溶損は防止される。
【0013】
【考案の効果】フィルタ上流部位を断熱したことにより
パティキュレートへの着火が確実に行え、かつパティキ
ュレートの燃焼熱で温度が上昇しやすいフィルタ中央部
から後部を放熱しやすい構造としたことによりフィルタ
内の局部的温度上昇を防止できフィルタの溶損の発生の
問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るパティキュレートフ
ィルタの断面図。
【図2】本考案の第2実施例に係るパティキュレートフ
ィルタの断面図。
【図3】本考案の実施例に係るパティキュレートフィル
タの効果を示すグラフ。
【図4】従来のパティキュレートフィルタの断面図。
【符号の説明】
10・・・フィルタ 11・・・シール材 12・・・フィルタケース 13・・・バーナ 14・・・空気断熱層

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排ガス中に含まれ
    るパティキュレートを捕集し、外部からの燃焼・加熱補
    助手段によって捕集したパティキュレートを燃焼するパ
    ティキュレートフィルタにおいて、フィルタの上流部位
    の所定の長さにわたりフィルタとフィルタケース間に断
    熱層を設けてなることを特徴とするディーゼルエンジン
    の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 断熱層が設けられていないフィルタの下
    流部位におけるフィルタとフィルタケース間に金属ワイ
    ヤメッシュ等の良熱伝導材層が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの排気浄化
    装置。
JP1742391U 1991-03-22 1991-03-22 ディーゼルエンジンの排気浄化装置 Expired - Fee Related JP2532621Y2 (ja)

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