JP2531237B2 - X線高電圧装置 - Google Patents

X線高電圧装置

Info

Publication number
JP2531237B2
JP2531237B2 JP63107798A JP10779888A JP2531237B2 JP 2531237 B2 JP2531237 B2 JP 2531237B2 JP 63107798 A JP63107798 A JP 63107798A JP 10779888 A JP10779888 A JP 10779888A JP 2531237 B2 JP2531237 B2 JP 2531237B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
ray
tube current
voltage
shooting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63107798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01279600A (ja
Inventor
英文 鈴木
邦夫 柴田
稔 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP63107798A priority Critical patent/JP2531237B2/ja
Publication of JPH01279600A publication Critical patent/JPH01279600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2531237B2 publication Critical patent/JP2531237B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
この発明は、医用X線撮影に使用されるX線高電圧装
置に関し、とくに単相2パルス方式のX線高電圧装置に
関する。
【従来の技術】
単相2パルス方式のX線高電圧装置は、商用交流電源
を単相全波整流方式で整流し、電源電圧ゼロ位相におい
て曝射開始・遮断することによりその半波単位での撮影
時間制御を行なうものであって、単相電源が使用でき、
構成が簡単であることから安価であるため、広く普及し
ている。 ところで、X線撮影条件の設定方式として、撮影管電
圧KV、撮影管電流mA、撮影時間secをそれぞれ設定する
3コントロール方式と、撮影管電圧KV、撮影管電流時間
積mAsを設定する2コントロール方式とが知られてい
る。2コントロール方式は、被写体に応じて設定された
mAs値を、マイクロコンピュータ等を利用してX線管定
格及びX線高電圧装置定格を満たす最大管電流mAと最短
時間secとに分解して自動設定する方式であり、X線管
等の性能を最大限に引き出して被写体の動きによるぼけ
の少ないX線写真が得られる利点がある。 単相2パルス方式よりも高級なインバータ方式やテト
ロード方式のX線高電圧装置では3コントロール方式以
外に2コントロール方式が採用されているが、単相2パ
ルス方式のX線高電圧装置では3コントロール方式とな
っている。これは、単相2パルス方式では電源電圧ゼロ
位相においてしか曝射開始・遮断することができないた
め、撮影時間が50Hz電源では10msecの整数倍、60Hz電源
では8.3msecの整数倍となり、設定されたmAs値を正確に
分解できないことが原因となって、設定mAs値に対する
線量のリニアリティがないという問題が生じるため、2
コントロール方式の採用が困難であるからである。
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の単相2パルス方式X線高電圧装置
では、3コントロール方式が採用されているため、2コ
ントロール方式による、X線管等の性能を最大限に引き
出して被写体の動きによるぼけの少ないX線写真を写す
ことができるという利点が得られないという問題があ
る。 この発明は、2コントロール方式による撮影条件設定
を可能とし、2コントロール方式の利点を受けることが
できるようにした、単相2パルス方式のX線高電圧装置
を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明によるX線高電圧
装置においては、商用交流電源を単相全波整流方式で整
流し、電源電圧ゼロ位相においてX線管への高電圧印加
を開始および遮断することにより撮影時間をその半波単
位とする高電圧発生手段と、撮影管電圧と撮影管電流時
間積とを設定する手段と、設定された撮影管電流時間積
を、最短撮影時間が上記商用交流の半波単位の時間に応
じて定められた所定値より短くなる場合にはその所定値
に一律に定めて代わりに管電流を低くするようにして、
最大管電流と最短撮影時間とに分解することにより管電
流と撮影時間とを定める手段と、こうして定められた管
電流及び撮影時間と、上記の設定された管電圧に応じて
上記高電圧発生手段を制御する制御手段とが備えられ
る。
【作用】
商用交流電源を単相全波整流方式で整流し、電源電圧
ゼロ位相においてX線管への高電圧印加を開始および遮
断する。これにより、撮影時間はその半波単位とされ
る。このような単相2パルス方式のX線高電圧装置にお
いて、2コントロール方式により撮影条件の設定がなさ
れる。すなわち、撮影管電圧と撮影管電流時間積とを設
定することにより、撮影条件の設定が行なわれる。 設定された撮影管電流時間積は、最大管電流と最短撮
影時間とに分解される。このとき最短撮影時間が所定値
よりも短くならないように撮影時間に制限が加えられ
る。すなわち、最短撮影時間が所定値よりも短くなるよ
うな場合には、その所定値に一律に定めて、管電流の方
を低くする。この所定値というのは、商用交流の半波単
位の時間に応じて定められたもので、撮影時間を商用交
流の半波単位としたことによりある時間より短くなると
誤差が大きくなるので、その誤差が少ない時間範囲とす
るために定められたものである。 そして、このように撮影時間が所定値よりも短くなる
ような場合には、一律に所定値とされ、管電流の方が低
くされるため、単相2パルス方式の場合に誤差の大きい
撮影時間が避けられ、精度の高いX線曝射が可能にな
る。 不都合が生じる撮影時間が避けられるだけで、他の撮
影時間の場合は通常の2コントロール方式と同じである
から、X線管等の性能を最大限に引き出して被写体の動
きによるぼけの少ないX線写真を写すことができるとい
う2コントロール方式の利点を享受できる。 したがって、単相電源が使用でき、構成が簡単で、安
価であり、広く普及している単相2パルス方式におい
て、従来、2コントロール方式とした場合には、精度が
低くて、設定mAs値に対する線量のリニアリティに欠け
ていることから、その2コントロール方式の採用が見送
られていたのを、採用できるようにして、2コントロー
ル方式の利点を単相2パルス方式においても生かすこと
ができるようになる。
【実 施 例】
つぎにこの発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。第1図はこの発明の一実施例を示すもの
で、この図において、本発明にかかるX線高電圧装置1
は高電圧発生トランス11と、電源開閉用サイリスタなど
を含む高電圧制御回路12と、マイクロコンピュータなど
からなる主制御装置13と、撮影条件表示及び設定用パネ
ル14と、X線曝射制御回路15と、撮影時間タイマ16とか
らなる。 X線曝射制御回路15から電源電圧ゼロ位相に同期した
タイミングで発生するサイリスタ開閉信号によって高電
圧制御回路12の電源開閉用サイリスタがオンになって高
圧発生用トランス11に電源が供給され、このトランス11
によって昇圧された高電圧がX線管2に与えられ、X線
コリメータ3を経てX線ビーム4が被写体5に向けて照
射され、透過したX線ビーム4が増感紙7に挟まれたX
線フィルム6に入ってこれを感光させる。 術者(図示しない)は撮影条件表示及び設定用パネル
14により、2コントロール方式による撮影条件を設定す
る。このパネル14には図示しないが、撮影管電圧KV、撮
影管電流時間積mAsを設定するためのつまみ等が備えら
れている。すると、これら設定されたKV値及びmAs値が
主制御装置13に送られ、マイクロコンピュータ等により
mAs値がX線管2等の定格データに基づいて、最大管電
流mAとそれにしたがって決定された最短撮影時間secと
に原則的に分解されるが、その分解の結果、撮影時間が
一定値(後述のように32msが好ましい)以下となった場
合にその撮影時間がその一定値となるように管電流mAが
下げられて、mA値とsec値とが再決定される。こうして
決定された撮影時間が撮影時間タイマ16に指令され、こ
のタイマ16よりX線曝射指令がX線曝射制御回路15に出
され、高電圧制御回路12にそのサイリスタをオンにすべ
き旨のサイリスタ開閉信号が出される。このとき同時
に、主制御装置13からはX線管電圧指令とX線管電流指
令とが出され、X線管2には術者により設定されたKV値
に対応する高電圧が印加されるとともに、主制御装置13
によって決定されたmA値に対応する管電流が流されX線
曝射が開始する。そして、主制御装置13によって決定さ
れたsec値に対応する時間が経過するとX線遮断指令が
タイマ16より出されて、X線が遮断される。 ここで、主制御装置13が決定し得るmA値として、イン
バータ方式やテトロード方式のX線高電圧装置において
一般的に使用されている25%系列の値(たとえば第1
表)を採用するものとし、且つパネル14において設定し
得るmAs値もまた25%系列の値(たとえば第2表)を採
用するものとする。 第1表(25%系列のmA値の例) 500,400,320,250,200,160,125,100,80,63,50,40,32,25,
20,16,12,10mA 第2表(25%系列のmAs値の例) 800,630,500,400,320,250,200,160,125,100,80,63,50,4
0,32,25,20,16,12,10,8.0,6.3,5.0,4.0,3.2,2.5,2.0,1.
6,1.2,0.8,0.6,0.5mAs このような25%系列の利点はたとえばつぎの第3表に
示すように撮影mAsを設定したときに、それを撮影管電
流mAと撮影時間secとの組合せに自由自在に分解できる
ことにある。 そして、主制御装置13は、パネル14においてmAs値が
設定されると、このmAs値を、X線管2の定格及びX線
高電圧装置1自身の出力定格の両方を満足する最大管電
流mAと最短撮影時間secとに分解するが、最大管電流mA
はそのときに設定されたX線管電圧KVによっても変化す
るので、主制御装置13のマイクロコンピュータ等があら
かじめ記憶されているこれらの関係を表わすデータに基
づきこれらの関係を考慮して上記の分解を行ない、mA値
とsec値とを算出する。 ところで、単相2パルス方式では撮影時間は上記のよ
うに10ms(50Hz)または8.3ms(60Hz)の整数倍しか取
り得ないので、算出した撮影時間sec値に対応する近似
値としてタイマ16に与えるほかない。25%系列の各撮影
時間に対応する近似値はつぎの第4表のようになる。 この第4表において誤差とはもとの撮影時間とその50
Hzと60Hzでの近似値の誤差のうち大きいものを示し、こ
れから、25%系列における撮影時間が25ms以下の撮影時
間を単相2パルス方式で近似して曝射すると、その誤差
が17%以上となり、無視できないことが分かる。そこ
で、この実施例では、主制御装置13は、設定されたmAs
値を分解して求めた結果撮影時間が25ms以下となった場
合、撮影時間を32msという一定値に定め、これを前提と
して再び管電流mA値を求めなおして、mA値を下げるよう
にしている。 したがって、主制御装置13からタイマ16に指令される
撮影時間secは最短でも32msであり、それよりも短い撮
影時間となることはないので、上記の第4表から誤差は
6.3%以下となり、精度の高いX線曝射ができる。 なお、この実施例では設定されたmAs値を分解して求
めた撮影時間が25ms以下となった場合に、撮影時間を32
msという一定値に定めてこれに合わせてmA値を変更した
が、このような場合にパネル14に2コントロール方式に
よる設定ができない旨の表示を出して3コントロール方
式による設定に切り換えるように、主制御装置13が制御
するよう構成することもできる。 また、上記では、自動露出装置(ホトタイマ)を使用
していないが、自動露出装置を使用した場合にも適用で
きることはもちろんである。さらに、上記では一般撮
影、ブッキー撮影の場合について示しているが、透視撮
影台を使用した透視速写撮影の場合にももちろん適用で
きる。また、単相2パルス方式のX線高電圧装置以外
に、三相6パルス方式または三相12パルス方式のX線高
電圧装置にも適用できる。
【発明の効果】
この発明のX線高電圧装置によれば、単相2パルス方
式において2コントロール方式によって撮影条件を設定
して精度の高い管電流制御および撮影時間制御を行なう
ことができるため、X線管等の性能を最大限に引き出し
たX線撮影ができ、また、その結果、被写体の動きによ
るぼけの少ないX線写真が得られ、しかも術者の操作が
容易となる。さらにマイクロコンピュータを使用したX
線高電圧装置では、ソフトウェアの追加と操作パネル面
の変更など簡単なハード的変更だけで済み、小さな経済
的負担で実現できる。とくに、単相2パルス方式のX線
高電圧装置は安価で広く普及しているため、このように
2コントロール方式による撮影条件設定が可能となるこ
とは非常に大きな意義がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図である。 1……X線高電圧装置、11……高電圧発生トランス、12
……高電圧制御回路、13……主制御装置、14……撮影条
件表示及び設定用パネル、15……X線曝射制御回路、16
……撮影時間タイマ、2……X線管、3……X線コリメ
ータ、4……X線ビーム、5……被写体、6……X線フ
ィルム、7……増感紙。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用交流電源を単相全波整流方式で整流
    し、電源電圧ゼロ位相においてX線管への高電圧印加を
    開始および遮断することにより撮影時間をその半波単位
    とする高電圧発生手段と、撮影管電圧と撮影管電流時間
    積とを設定する手段と、設定された撮影管電流時間積
    を、最短撮影時間が上記商用交流の半波単位の時間に応
    じて定められた所定値より短くなる場合にはその所定値
    に一律に定めて代わりに管電流を低くするようにして、
    最大管電流と最短撮影時間とに分解することにより管電
    流と撮影時間とを定める手段と、こうして定められた管
    電流及び撮影時間と、上記の設定された管電圧に応じて
    上記高電圧発生手段を制御する制御手段とからなるX線
    高電圧装置。
JP63107798A 1988-04-30 1988-04-30 X線高電圧装置 Expired - Lifetime JP2531237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63107798A JP2531237B2 (ja) 1988-04-30 1988-04-30 X線高電圧装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63107798A JP2531237B2 (ja) 1988-04-30 1988-04-30 X線高電圧装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01279600A JPH01279600A (ja) 1989-11-09
JP2531237B2 true JP2531237B2 (ja) 1996-09-04

Family

ID=14468300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63107798A Expired - Lifetime JP2531237B2 (ja) 1988-04-30 1988-04-30 X線高電圧装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2531237B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6261299A (ja) * 1985-09-12 1987-03-17 Toshiba Corp X線撮影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01279600A (ja) 1989-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3894235A (en) X-ray diagnostic apparatus for the preparation of x-ray exposures including a timer switch for determining the exposure time
EP0102532A2 (en) X-ray tube bias supply
JPS58216397A (ja) X線診断装置
JP2597588B2 (ja) X線透視装置
JPS60148100A (ja) X線装置
US2962594A (en) X-ray apparatus
US2972681A (en) Cinefluorographic apparatus
JP2531237B2 (ja) X線高電圧装置
US4119856A (en) X-ray diagnostic apparatus for producing series exposures
US3971946A (en) X-ray apparatus with improved housing for components
JP6139262B2 (ja) X線高電圧装置
JP2819720B2 (ja) X線高電圧装置
JP3410164B2 (ja) インバータ式x線高電圧装置
JPH04150839A (ja) X線診断装置
JPH0371598A (ja) ラジオグラフイー装置
JPH0529092A (ja) X線高電圧装置
JP2625954B2 (ja) X線映画撮影装置
Panichello X-ray repair: a comprehensive guide to the installation and servicing of radiographic equipment
JP2007200644A (ja) 透視撮影装置
JPS6116640Y2 (ja)
JPH0234438B2 (ja)
JPS628160Y2 (ja)
JPH10116697A (ja) インバータ式x線高電圧装置
JPS5841640B2 (ja) X線装置
JPS5812998B2 (ja) X線透視装置