JP2530469Y2 - スプーン付き容器蓋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、例えば折り畳み式のスプーン等を付けた
例えばヨーグルト容器等の為の容器蓋に関する。

（従来の技術） 従来、ヨーグルト容器等の蓋の裏側に、折り畳み式の
スプーンを着脱自在に附属させた容器蓋は知られてい
る。

（考案が解決しようとする課題） 従前公知の上記スプーン付き容器蓋では、容器蓋の裏
側の天井部分の相対向する角々に、スプーン両端を係止
する係止部を裏側に突出形成していた。容器蓋の平面形
状が角のない正方形の場合には、上記角々の配置が正対
面するため、これら係止部間に係止して取り付けられる
スプーンは、比較的しっかりと取り付けられていた。

しかし、容器蓋の平面形状が正方形でなく、角のない
僅かに長方形形状に近い場合には、第５図に示すよう
に、スプーン両端を係止する係止部が正対面することな
く、僅かにずれて対向することとなっていた。

その結果、この角のない僅かに長方形形状に近い容器
蓋の場合には、これに取り付けたスプーン等は確実に係
止されず、例えばデイスペンサーによってスタッキング
された多くの容器蓋から１コづつの蓋を供給する作業中
とか、あるいは運搬中にスプーンが外れてしまうと言う
問題点がある。

本考案は、従来の容器蓋の有するこの問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、角のな
い僅かに長方形形状に近い容器蓋であっても、スプーン
等の保持が確実であり、外れ難くした新規な容器蓋を提
供しようとするものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本考案における容器蓋は、
角を曲線状とした僅かに長方形形状に近いスプーン付き
容器蓋であって、その裏側の天井部分の相対向する角々
の位置にスプーン端部を係止する係止部を形成してあ
り、この相対向する係止部の位置を僅かに容器蓋の短辺
側にずらせて位置付けてあることを特徴とするものであ
る。

（実施例） 以下図面に示した実施例により本考案容器蓋の詳細を
説明する。

図中１が容器蓋本体で、その裏側天井部分２の相対向
する角々の位置にスプーン３の端部を係止する係止部4,
4が形成してある。この係止部４は容器蓋の角が円弧状
の曲線としてあるから、この円弧状の曲線に沿って湾曲
形状をしている。

従前公知の容器蓋では、この湾曲形状をした係止部の
中心位置が、容器蓋の角の中心線Ｂ−Ｂと一致していた
ため、スプーンの中心線Ａ−Ａとは一致せず、従って、
対向する係止部が正対面しないで僅かにずれた位置とな
っていたが、本考案では、この係止部４の位置を容器蓋
の短辺側にずらせて位置付けである。その結果、角を曲
線状とした僅かに長方形形状とした容器蓋であっても、
係止部の中心位置がスプーンの中心線Ａ−Ａとほぼ一致
し、角々の係止部を正対面させることができたものであ
る。従ってこの正対面する係止部間に係止保持されるス
プーンは、しっかりと保持され、外れ易くなることはな
い。

（考案の効果） 叙上の如く、本考案容器蓋では、略長方形形状をして
いても、相対向する角々に形成したスプーン係止の為の
係止部を、夫々短辺側にずらせて位置付けたから、角々
の係止部が長方形形状の容器蓋でありながら、正対面さ
せることができ、従ってこの係止部に係止保持されるス
プーンは、確実に保持され、みだりに外れることのない
ものとなし得た効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案容器蓋の実施例を示す平面図、第２図
は同じく正面図、第３図は同じく底面図、第４図は第３
図上IV−IV線に沿う要部の断面図、第５図は従前公知の
蓋の説明図である。 １……容器蓋本体、２……裏側天井部分 ３……スプーン、４……係止部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】角を曲線状とした僅かに長方形形状に近い
   スプーン付き容器蓋であって、その裏側の天井部分の相
   対向する角々の位置にスプーン端部を係止する係止部４
   を形成してあり、この相対向する係止部４の位置を僅か
   に容器蓋の短辺側にずらせて位置付けてあることを特徴
   とするスプーン付き容器蓋。