JP2528783B2 - 混練物の撹拌装置 - Google Patents

混練物の撹拌装置

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JP2528783B2
JP2528783B2 JP5207151A JP20715193A JP2528783B2 JP 2528783 B2 JP2528783 B2 JP 2528783B2 JP 5207151 A JP5207151 A JP 5207151A JP 20715193 A JP20715193 A JP 20715193A JP 2528783 B2 JP2528783 B2 JP 2528783B2
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宗宏 谷口
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谷口インキ製造株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば円筒状の円缶に
入った接着剤、塗料あるいは充填材等の混練物を撹拌す
るために用いる混練物撹拌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より上述した種類の混練物を撹拌す
るには、ヘラ等を用いて手作業で行うのが常であった
が、これでは少量の混練物の場合には対処できるが、混
練物が多量になると作業性が悪く対処し得なかった。そ
こでモーターを用いて撹拌羽根と缶とを相対的に回転さ
せることにより、缶内の混練物を撹拌する撹拌機が開発
されている。
【0003】これは混練物の入った円缶がモーターで回
転され、円缶の内周面に遠心力で張り付いた混練物をそ
の内周面に固定した撹拌羽根で阻止し、混練物の方向を
缶の内側へ強制的に向けるように撹拌するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
式でも混練物が十分に撹拌されるには長時間を要するも
のであった。この原因として撹拌羽根の前後面付近に混
練物の溜り部が発生すること、さらに撹拌に際立った乱
流が発生しないことによるものと考えられる。
【0005】本発明は、上記の欠点を解消するためにな
されたもので、混練物の溜り部を発生させないようにす
るとともに乱流を促進できるようにした混練物の撹拌装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の混練物の撹拌装
置は、ケース内のモーターで回転される缶ホルダーと、
該缶ホルダーで位置決めされて内部に混練物を収納する
丸缶と、前記ケースの一部からアームにより延設されて
丸缶の内周面にその一部が当接できるように配設される
撹拌羽根とからなる混練物の撹拌装置であり、前記アー
ムを介して、所定周期で丸缶の内周面に当接した撹拌羽
根を丸缶の内周面から離隔する駆動手段を設けたことを
特徴としている。
【0007】
【作用】丸缶回転時、所定の時間帯、撹拌羽根が丸缶内
周面に当接しているので、混練物は移動を阻止され、缶
中心方向に向けられ撹拌される。所定時間経過すると撹
拌羽根が内周面から離隔するので、撹拌羽根前後の溜り
部の混練物は撹拌羽根から遠心力により離れる。次にま
た移動してくる撹拌羽根が缶の内周面に張り付く混練物
の障害となり、この撹拌は効果的に繰り返される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】図1には本発明の実施例であるインキ等の
自動撹拌装置が示されており、例えば塗料、接着剤、充
填材、その他の液状体を所定の分量丸缶に入れ、その混
練物を自動的に撹拌できる装置である。
【0010】ケース1内に内設されたモーター2の駆動
軸3は、ケース1の上板4に固定された支持盤5によっ
て軸支されており、前記上板4を貫通し、ケース1外に
延設されたその先端部には、缶ホルダー6が軸着されて
いる。また、前記缶ホルダー6には、所定径の丸缶7を
設置してそれを締め付け保持するための側板8が形成さ
れている。
【0011】前記駆動軸3のモーター2近傍には、タイ
ミングプーリー9が装着されており、タイミングベルト
10を介して減速器11の下部に形成されたタイミング
プーリー12と連動するように連結されている。さら
に、前記減速器11上部に形成されているカム13は図
2に詳述して示されるように、間欠歯車37と歯車38
を介して減速器11と噛合されているため、例えばタイ
ミングプーリー12が20回回転した際に間欠歯車37
が歯車38を1回回転させるいわゆる間欠動作を行うよ
うになっている。またカム13は、回転軸15に対して
スライド可能でかつ回転可能に装着されたシャフト36
と連結しており、カム13の回転により回転軸15に、
所定の回転角度の往復回動を与える機構になっている。
【0012】前記回転軸15の上端には、非円形の差込
部16が、また、回転軸と連結されるアーム軸34の下
端には、例えば前記差込部16の穴に適合する穴出片1
8を有する突出部17が形成されている。そのため、回
転軸15にアーム軸34を常に所定の位置関係でのみ軸
固定できるとともに、取外し可能になっている。さらに
この連結部及びこの近傍に位置する回転軸15とアーム
軸34は、ケース1の上板4に固着された保持筒19に
よって回転可能に支持されている。
【0013】保持筒19上方に延出されているアーム軸
34の上部には垂平に延びるアーム14が固定され、さ
らにこのアーム14の先端部には撹拌羽根20が丸缶7
内に位置するように延設固定されている。
【0014】前記撹拌羽根20は、図3に示されるよう
に、丸缶7内周面21と接触する辺22を有する第1羽
根片23と、前記丸缶7底面35と接触する辺24を有
する第2羽根片25とで構成され、この第2羽根片25
は、丸缶7の半径以上の長さを有し、所定の位置から上
方へ屈曲し、さらに再び中心方向に向って延設されてお
り、撹拌羽根20全体の形状はフック形状を成してい
る。
【0015】次に丸缶7内における撹拌羽根20の動き
と、それに伴う混練物26の流動について図に基づいて
説明する。
【0016】初めに混練物26を入れた丸缶7を側板8
で固定し、撹拌羽根20をセットする。次にモーター2
の電源を入れ、駆動軸3を回転させると、缶ホルダー6
に設置された丸缶7が回転を始める。この時、前記モー
ター2の回転に伴ってタイミングプーリー9、タイミン
グベルト10、タイミングプーリ12、減速器11、カ
ム13、シャフト36、回転軸15が連動し、アーム軸
34を介してアーム14が、間欠的に所定の回転角の往
復回動を開始する。そのため、撹拌羽根20は一定時間
の間隔で、図4に示すように、第1羽根23の辺22が
丸缶内周面21と接触している状態から、図6のように
回転軸15を中心とした円軌道線上を移動し始める。
【0017】そして前記撹拌羽根20は丸缶7内所定の
位置にまで到達すると、前述した図4の位置まで戻り、
この範囲内で所定のタイミングで往復動作をくり返すこ
とになる。この撹拌羽根20の往復動作の範囲はカム1
3の大きさ、形、及び丸缶7と回転軸15との距離、さ
らにはアームの長さ等により決定される。
【0018】次に、撹拌羽根20の往復動作に伴う丸缶
7内の混練物26の流動状態について説明する。
【0019】まず、丸缶7が回転すると、混練物26は
遠心力により全体的に丸缶7内周面21に寄り始める。
ここでこの内周面21に集った混練物26は図4で示さ
れる位置にある撹拌羽根20に到達した時点で、第1羽
根片23によって内周面から、さらに第2羽根25によ
って底面からすくい上げられ、缶7の中心部に寄せられ
るように撹拌される。
【0020】そして中心部に寄せられた混練物26は、
再び丸缶7の回転により遠心力によって丸缶内周面21
に寄せられ、さらにまた撹拌羽根20によってすくい上
げられる。混練物26は以上のような工程をくり返し、
撹拌作用を受けることになる。
【0021】ところが、この工程をくり返し行っても、
図4及び図4のBーB断面図である図5において示され
るように、前記撹拌羽根20の前後面付近では混練物2
6の流動に影響を受けない、いわゆる溜り部27、28
が形成されることになる。
【0022】この溜り部27、28では混練物26が滞
留し、撹拌がほとんど行わず、全体が均一に混練される
には長時間を要することになる。
【0023】しかし、本発明のようなに撹拌羽根20
が、図6に示すように、所定のタイミングで第1羽根片
23の辺22が丸缶7の内周面21から離れることによ
り、図4において形成されていたたまり部27、28
は、丸缶7の回転による遠心力を受け、丸缶7の内周面
にはじき飛ばされる。この撹拌羽根20の往復動作は所
定のタイミングで続くことで、常に一定の部分にたまり
部が形成されることがなくなり、混練物26全体におい
て効率よく均一に撹拌作用が働く。
【0024】また、この撹拌羽根20の動きは、副次的
な次のような効果も有している。それは、通常第1羽根
辺23の辺22が丸缶の内周面21に接したままである
と、前述のように混練物26は第1羽根片23によって
内周面からすくい上げられ缶7の中心部に寄り、いわゆ
るだんごを形成して混練される。しかし本発明の方式で
は第1羽根片23が内周面21から離れる動作が加わる
ことにより、だんご状の混練物26はこの時点で撹拌羽
根20による阻止力がなくなり、缶7の内周面に張り付
くように回転し、だんご状と全く変った形になる。この
状態から撹拌羽根20が再び張り付いた混練物26を遮
るので、混練物は大きな方向転換を迫られることにな
り、撹拌効果が増大する。
【0025】図7及び図8には、本発明の他の実施例が
示され、撹拌羽根29を使用した例である。特に図7に
示される撹拌羽根29は、第1の実施例の撹拌羽根20
のように第1羽根片30と第2羽根片31とにより構成
されているが、前記第1羽根片30と第2羽根片31に
は丸缶7の内周面21の接線方向及び底面35に対して
常に所定のすくい角が確保されるように形成されている
ものである。
【0026】すくい角を設けることにより、撹拌羽根2
9前方に形成される溜り部32はほとんどなくなり、高
粘性の混練物26に対しても滑らかに撹拌することがで
きる。ただし、その分後方に形成される溜り部33の混
練物26は滞留することになるが、これは撹拌羽根29
が移動することにより解決され、撹拌効果はさらに向上
する。
【0027】また、このように撹拌羽根29にすくい角
をもたせた場合は、第1実施例のように、混練物26が
遠心力で缶の内周面21に張り付いた状態から、この撹
拌羽根29が再び張り付いた混練物26を遮ると、混練
物26は第1羽根片30のすくい角により急激に缶7の
中心へと誘導されることになり、撹拌効果はさらに一層
向上する。
【0028】なお本発明は上述の実施例に限定されるこ
となく当業者であれば容易に想到できる設計変更も当然
含まれる。
【0029】
【発明の効果】本発明においては、撹拌羽根が、所定の
タイミングで丸缶の内周面から離れるので、撹拌羽根前
後に形成される混練物の溜り部は遠心力で丸缶内周面に
はじき飛ばされ、均一な撹拌が進行する。また、内周面
に戻って来た撹拌羽根が内周面に張り付く混練物に激し
く衝突するので、さらに撹拌効率が高まる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の撹拌装置の縦断面図である。
【図2】図1の連結機構の斜視図である。
【図3】本発明実施例の缶と撹拌羽根の斜視図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】図4における撹拌羽根の移動時の状態を表す断
面図である。
【図7】本発明の他の実施例の撹拌羽根の正面図であ
る。
【図8】図7の撹拌羽根を使用した場合の図1のA−A
断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 19 保持筒 2 モーター 20 撹拌羽根 3 駆動軸 21 内周面 4 上板 22 辺 5 支持盤 23 第1羽根片 6 缶ホルダー 24 辺 7 丸缶 25 第2羽根片 8 側板 26 混練物 9 タイミングプーリー 27 溜り部 10 タイミングベルト 28 溜り部 11 減速器 29 撹拌羽根 12 タイミングプーリー 30 第1羽根
片 13 カム 31 第2羽根
片 14 アーム 32 溜り部 15 回転軸 33 溜り部 16 差込口 34 アーム軸 17 突出部 35 底面 18 突出片 36 シャフト 37 間欠歯車 38 歯車

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース内のモーターで回転される缶ホルダ
    ーと、該缶ホルダーで位置決めされて内部に混練物を収
    納する丸缶と、前記ケースの一部からアームにより延設
    されて丸缶の内周面にその一部が当接できるように配設
    される撹拌羽根とからなる混練物の撹拌装置であり、前
    記アームを介して、所定周期で丸缶の内周面に当接した
    撹拌羽根を丸缶の内周面から離隔する駆動手段を設けた
    ことを特徴とする混練物の撹拌装置。
  2. 【請求項2】撹拌羽根が、少くとも丸缶の内周面に当接
    する第1羽根片と、丸缶の底面に当接する第2羽根片と
    からなる請求項1に記載の混練物の撹拌装置。
  3. 【請求項3】アームの駆動手段が、前記缶ホルダーを回
    転させるモーターの駆動力を減速器で減速し、増力した
    ものである請求項1または2記載の混練物のの撹拌装
    置。
  4. 【請求項4】撹拌羽根の前記第1羽根片と、第2羽根片
    とが、混練物の移動方向に所定の角度傾斜している請求
    項2に記載の混練物の撹拌装置。
JP5207151A 1993-07-29 1993-07-29 混練物の撹拌装置 Expired - Lifetime JP2528783B2 (ja)

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WO1999016669A1 (fr) * 1997-09-30 1999-04-08 Systems-Design Corporation Dispositif d'alimentation automatique pour aliment mixte solide-liquide
JP7030328B2 (ja) * 2018-03-05 2022-03-07 日本ソセー工業株式会社 容器回転式混合装置用パドル
JP7030340B2 (ja) * 2019-03-01 2022-03-07 日本ソセー工業株式会社 容器回転式混合装置用パドル
WO2019172222A1 (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 日本ソセー工業株式会社 容器回転式混合装置用パドル

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