JP2528395Y2 - ワイパ制御装置 - Google Patents

ワイパ制御装置

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JP2528395Y2
JP2528395Y2 JP1990033869U JP3386990U JP2528395Y2 JP 2528395 Y2 JP2528395 Y2 JP 2528395Y2 JP 1990033869 U JP1990033869 U JP 1990033869U JP 3386990 U JP3386990 U JP 3386990U JP 2528395 Y2 JP2528395 Y2 JP 2528395Y2
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【考案の詳細な説明】 概要 降雨量に適した払拭間隔でワイパブレードを駆動する
ワイパ制御装置において、雨滴センサからの出力信号を
複数の弁別レベルでレベル弁別し、各弁別レベルによる
弁別結果の少なくともいずれか1つの積算値が、各積算
値毎に設定されている闘値以上となつた時点でワイパブ
レードを駆動する。
これによつて、小さいレベルの信号、すなわち霧雨や
跳上げなどによる小径の雨滴をワイパ制御に反映させ、
操作者に快適な感覚を与える払拭動作を行う。
産業上の利用分野 本考案は、降雨量に適した払拭間隔でワイパブレード
を駆動するワイパ制御装置に関する。
従来の技術 降雨量に適した払拭間隔でワイパブレードを駆動す
る、いわゆるオートワイパ制御装置において、典型的な
従来技術では、雨滴センサからの出力信号を予め定める
弁別レベルでレベル弁別し、その弁別レベル以上である
期間を積算し、積算値が予め定める闘値以上となつた時
点でワイパブレードを駆動するように構成されている。
考案が解決しようとする課題 上述の従来技術では、前記弁別レベルを比較的大きい
値に設定すると、霧雨や跳上げなどによる小径の雨滴に
対して、操作者の希望する払拭間隔でワイパブレードを
駆動することができない。また、前記弁別レベルを比較
的小さい値に設定すると、前記積算値をストアするため
のメモリ容量が大きくなつてしまうとともに、ノイズの
影響を受けやすくなる。
本考案の目的は、操作者の感覚に一致した最適な払拭
間隔でワイパブレードを駆動することができるワイパ制
御装置を提供することである。
課題を解決するための手段 本考案は、雨滴径に対応したレベルを有する出力を導
出する雨滴センサと、 雨滴センサの出力を、第1レベルV1でレベル弁別する
コンパレータ3と、 雨滴センサの出力を、第1レベルV1未満である第2レ
ベルV2bと、第2レベルV2b未満である第3レベルV2aと
の間のレベル範囲V2でレベル弁別するウインドコンパレ
ータ4と、 コンパレータ3の出力に応答し、雨滴センサの出力が
第1レベルV1以上である期間を積算する期間積算手段
と、 ウインドコンパレータ4の出力に応答し、雨滴センサ
の出力が前記レベル範囲V2内にある回数を積算する回数
積算手段と、 ワイパブレードを駆動する駆動手段と、 期間積算手段と回数積算手段との出力に応答し、期間
の積算値が第1の予め定める値Tref以上になつたとき、
駆動手段によつてワイパブレードを駆動するとともに、
期間積算手段をリセツトし、回数の積算値が第2の予め
定める値Mref以上になつたとき、駆動手段によつてワイ
パブレードを駆動するとともに回数積算手段をリセツト
する制御手段とを含むことを特徴とするワイパ制御装置
である。
また本考案は、コンパレータ3の出力に応答し、雨滴
センサの出力が、一旦、第1レベルV1以上になつた後に
第1レベルV1未満となつたことが検出された時点から、
その雨滴センサの出力が前記レベル範囲V2よりも低下す
る或る時点までの少なくとも予め定める禁止時間Winh以
上、前記回数積算手段による回数の積算動作を禁止する
手段を含むことを特徴とする。
また本考案は、コンパレータ3の出力に応答し、雨滴
センサの出力が第1レベルV1以上である回数k1を積算す
る第1レベル回数積算手段と、 第1レベル回数積算手段の出力に応答し、第1レベル
V1以上である前記回数k1が、第3の予め定める値kref未
満であるとき、駆動手段によるワイパブレードの駆動動
作を禁止し、第3の予め定める値kref以上であるとき駆
動手段によるワイパブレードの駆動動作を許容する手段
とを含むことを特徴とする。
作用 本考案に従えば、雨滴センサの雨滴径に対応したレベ
ルを有する出力は、コンパレータ3に与えられて第1レ
ベルV1以上である期間が期間積算手段によつて積算さ
れ、その期間の積算値が第1の予め定める値Tref以上で
あるときワイパブレードが駆動される。雨滴センサは、
たとえば検出空間内に光経路を形成し、その光経路を雨
滴が落下してゆき、光経路を雨滴が遮断することによつ
て、雨滴径に対応したレベルを有する出力が導出される
構成を有するいわゆる光学式の雨滴センサなどである。
したがつて豪雨および中雨では、雨滴センサから比較
的大きいレベルを有する出力が導出され、その降雨量に
適した払拭の時間間隔でワイパブレードが駆動される。
本考案に従えばまた、雨滴センサの出力は、ウインド
コンパレータ4に与えられ、第1レベルV1よりも低いレ
ベル範囲V2でレベル弁別し、その雨滴センサの出力が前
記レベル範囲V2内にある回数が回数積算手段によつて積
算され、回数の積算値が第2の予め定める値Mref以上に
なるとワイパブレードが駆動される。小雨、霧雨および
跳ね上げられた雨滴などの小径の雨滴に対応する雨滴セ
ンサの出力レベルは第1レベルV1未満であることが多
く、このような小径の雨滴に対応する雨滴センサの出力
は、前記レベル範囲V2を、後述の実施例に関連して述べ
るように通過し、その積算回数が上述のように第2の予
め定める値Mref以上になるとワイパブレードが駆動され
て払拭されるので、自動車の運転者の感覚に一致した最
適な払拭の時間間隔でワイパブレードが駆動されること
になる。
このような小径の雨滴の数は比較的多い。したがつ
て、もしも仮に、雨滴センサの出力を、第1レベルV1未
満の予め定める低いレベルでレベル弁別して、その小径
の雨滴に対応する雨滴センサの出力が、その弁別レベル
以上である期間を積算する構成にしたとすれば、その積
算すべき期間を比較的長くせざるを得ず、そうすればそ
の比較的長い期間を積算するために必要な後述のRAM25
の容量を不所望に大きくする必要が生じる。本考案はこ
の問題を解決し、小径の雨滴に対応する雨滴センサの出
力が前記レベル範囲V2を通過した回数を回数積算手段に
よつて積算するようにし、したがつて期間を積算する構
成ではないので、その回数積算値は、期間積算値に比べ
て小さくてよく、したがつて後述のRAM25の容量を不所
望に大きくする必要がなく、構成が簡素化される。
また本考案によれば、上述のように小径の雨滴に対応
する雨滴センサの出力のレベルは低く、したがつてノイ
ズが混入しやすく、たとえばその雨滴センサの出力のレ
ベルが比較的低いレベルで継続するノイズが混入すると
きがある。本考案では、上述のように雨滴センサの出力
が前記レベル範囲V2を通過する回数を積算する構成とし
ており、或る弁別レベル以上の期間を積算する構成では
ないので、このような小径の雨滴が存在するときにおけ
るワイパブレードの払拭の時間間隔を人間の感覚に一致
した最適な値とすることができ、ノイズの混入による後
動作によるできるだけ防ぐことができる。
さらに本考案に従えば、後述の第6図に関連して述べ
る実施例におけるように、回数積算手段による回数の積
算動作を、雨滴が豪雨および中雨などのように比較的大
きく、したがつて雨滴センサの出力が、一旦、第1レベ
ルV1以上になつた後に第1レベルV1未満となつたことが
検出された時点から、その雨滴センサの出力が前記レベ
ル範囲V2よりも低下する或る時点までの少なくとも予め
定める禁止時間Winh以上、禁止するようにしたので、豪
雨および中雨における期間積算手段による期間の積算動
作によつて、ワイパブレードを駆動するようにし、小雨
および霧雨および跳ね上げられた雨滴などの小径の雨滴
による回数積算動作を禁止し、ワイパブレードの払拭時
間間隔を、人間の感覚にさらに一層正確に一致させて最
適な動作を行わせることができるようになる。
さらに本考案によれば、後述の第7図の実施例に関連
して述べるように、ノイズによる誤動作を防ぎ、小雨、
霧雨および跳ね上げられた雨滴などの小径の雨滴のみに
よる雨滴センサの出力が前記レベル範囲V2を通過した回
数を回数積算手段によつてさらに正確に積算することが
できるようにするために、雨滴センサの出力が第1レベ
ルV1以上である回数k1を、第1レベル回数積算手段によ
つて積算し、その第1レベルV1以上である前記回数k1が
第3の予め定める値kref未満であれば、ワイパブレード
の駆動動作を禁止し、不必要なワイパブレードの払拭を
防ぐ。
本件考案者の実験によれば、小雨、霧雨および跳ね上
げられた雨滴などの小径の雨滴には、雨滴センサの出力
が第1レベルV1以上である雨滴が含まれていることが確
認された。これに対して、ノイズに対応する雨滴センサ
の出力には、第1レベルV1以上である出力がほとんど含
まれていないことが確認された。本件考案者は、このよ
うな実験によつて初めて、前記小径の雨滴によるワイパ
ブレードの払拭の時間間隔を、人間の感覚にさらに一
層、一致した最適な値に定めることが可能になることを
確認した。
実施例 第1図は、本考案の一実施例のオートワイパ制御装置
1の電気的構成を示すブロツク図である。このオートワ
イパ制御装置1は車載用として用いられ、雨滴センサ2
は、たとえばボンネツト上に取付けられる。雨滴センサ
2からの出力信号は、比較手段であるコンパレータ3と
ウインドコンパレータ4とに共通に与えられている。
これらのコンパレータ3,4の比較結果に基づいて、マ
イクロコンピユータなどで実現される処理回路5は駆動
回路6に駆動信号を導出し、こうしてワイパモータ7が
起動され、ワイパブレード8が払拭動作を開始する。
ワイパモータ7に関連してカムスイツチ9が設けられ
ており、このカムスイツチ9は、ワイパモータ7の角変
位量からワイパブレード8が予め定める休止位置にある
か否かを検出し、その検出結果を入力インタフエイス回
路10を介して前記処理回路5に出力する。処理回路5
は、前述のようにして一旦ワイパモータ7を駆動する
と、カムスイツチ9によつてワイパブレード8が前記休
止位置に復帰したことが検出されるまでワイパモータ7
を駆動し続け、払拭動作を完了させる。
雨滴センサ2は、一対の発光素子11と受光素子12とを
備える光学式である。発光ダイオードなどで実現される
発光素子11は、駆動回路13によつて第2図(1)で示さ
れるように、たとえば100kHz以上の高周波で点滅駆動さ
れる。したがつて、発光素子11と、フオトダイオードな
どで実現される受光素子12との間の光経路を雨滴が通過
すると、受光素子12からの出力は、第2図(2)におい
て参照符p1,p2で示されるように振幅変調されて導出さ
れる。
受光素子12からの出力は、同調回路14で前記駆動回路
13の発振周波数である100kHz前後の帯域が波された
後、増幅回路15を介して検波回路16に入力される。検波
回路16は、入力信号を第2図(3)で示されるように包
絡線検波し、雨滴径に対応した出力をパルス伸長回路17
に与える。
パルス伸長回路17は、第3図で示されるように、ダイ
オード21と、コンデンサ22と、抵抗23と、バツフア24と
を含んで構成される。前記検波回路16からの出力は、ダ
イオード21を介してコンデンサ22に与えられており、し
かもダイオード21の導通抵抗とコンデンサ22の静電容量
とによる時定数は比較的小さく、したがつて前記検波回
路16からの出力によつてコンデンサ22は急速に充電され
る。
コンデンサ22には並列に抵抗23が介在されており、ま
たこの抵抗23とコンデンサ22との時定数は比較的大きく
選ばれており、しかもバツフア24の入力インピーダンス
は高く、したがつてパルス伸長回路17からは、第2図
(4)で示されるように、雨滴径に対応した波高値とパ
ルス幅とを有する出力信号が導出される。
上述のようにして得られた雨滴センサ2からの出力信
号は、コンパレータ3において、第4図(1)で示され
るように予め定める弁別レベルV1、たとえば0.4Vでレベ
ル弁別される。前記出力信号がこの弁別レベルV1以上で
あるときには、コンパレータ3は第4図(2)で示され
るように処理回路5にハイレベルの出力を導出する。
前記雨滴センサ2からの出力信号はまた、ウインドコ
ンパレータ4において、前記弁別レベルV1よりも低く、
たとえば0.1V程度の弁別レベルV2a以上V2b以下のレベル
範囲V2でレベル弁別され、このレベル範囲V2内であると
きにはウインドコンパレータ4は、第4図(3)で示さ
れるように処理回路5にハイレベルの出力を導出する。
処理回路5はコンパレータ3からの出力がハイレベル
である期間を積算し、その積算値をランダムアクセスメ
モリ(略称、RAM)25に記憶しておき、積算値が予め定
める闘値以上となつた時点で駆動回路6を介してワイパ
モータ7を駆動する。
また処理回路5は、前記ウインドコンパレータ4から
の出力がハイレベルとなると、そのハイレベルとなつた
回数、すなわち雨滴センサ2からの雨滴パルスの個数を
積算して前記RAM25に記憶する。その積算値が予め定め
る闘値以上となると、前述のようにしてワイパモータ7
が駆動される。
第5図は、上述のように構成されたオートワイパ制御
装置1の動作を説明するためのフローチヤートである。
該オートワイパ制御装置1が起動されると、ステツプn1
で前記積算値のリセツトなどの初期化処理が行われる。
ステツプn2では、雨滴センサ2からの出力信号レベルV
が、前記予め定める弁別レベルV1以上であるか否かが判
断され、そうであるときにはステツプn3に移り、積算値
T1に1が加算されて更新される。
ステツプn4では、前記ステツプn3で更新された積算値
T1が予め定める闘値T ref以上となつたか否かが判断さ
れ、そうでないときには前記ステツプn2に戻り、そうで
あるときにはステツプn5に移つてワイパモータ7が駆動
される。なお。この第5図で示される処理動作はたとえ
ば1 msec毎に行われ、したがつて、たとえば前記闘値T
refは5 msecに選ばれる。
前記ステツプn5でワイパモータ7が駆動されると、ス
テツプn6では、カムスイツチ9の出力がオン状態となつ
たか否か、すなわちワイパブレード8が前記休止位置か
ら離れて払拭動作を開始したか否か判断され、そうでな
いときにはこのステツプn6を繰返し、払拭動作を開始す
るとステツプn7に移る。
ステツプn7では、カムスイツチ9の出力がオフ状態と
なつたか否か、すなわちワイパブレード8が前記休止位
置に復帰したか否か判断され、そうでないときにはこの
ステツプn7を繰返し、ワイパブレード8が休止位置に復
帰すると、ステツプn8に移る。
ステツプn8ではワイパモータ7の駆動が停止され、ス
テツプn9では後述するフラグF2が0にリセツトされる。
またステツプn10では前記積算値T1が0にリセツトさ
れ、ステツプn11では後述する積算値M2がリセツトされ
て前記ステツプn2に戻る。
前記ステツプn2において、雨滴センサ2の出力信号レ
ベルVが弁別レベルV1未満であるときにはステツプn21
に移り、前記レベルVが前記弁別レベルV2a以上、V2b以
下のレベル範囲V2以内であるか否かが判断され、そうで
ないときにはステツプn22で前記フラグF2が0にリセツ
トされた後前記ステツプn2に戻り、そうであるときには
ステツプn23に移る。
前記フラグF2は、前記レベルVが上述のレベル範囲V2
以内であるときには1にセツトされ、そうでないときに
は0にリセツトされる。したがつて、ステツプn23でこ
のフラグF2が1であるか否かを判断し、そうであるとき
には前記ステツプn2に戻り、そうでないときにステツプ
n24に移つて、このフラグF2を1にセツトして、ステツ
プn25で積算値M2を1だけ更新することによつて、前記
レベルVが最初に前記レベル範囲V2以内となつた時点で
積算値M2を更新することができ、こうしてレベル範囲V2
以内となつた回数を積算することができる。
ステツプn26では、前記ステツプn25で求められた積算
値M2が予め定める闘値M ref以上となつたか否かが判断
され、そうでないときには前記ステツプn2に戻り、そう
であるときには前記ステツプn5〜n11に移つてワイパモ
ータ7が駆動される。なお、前記闘値M refはたとえば1
00程度に選ばれる。
このように本考案に従うオートワイパ制御装置1で
は、雨滴センサ2からの出力信号をコンパレータ3,4に
よつてレベル弁別するようにしたので、弁別レベルV1の
弁別結果に基づいて、豪雨や中雨での比較的大きい雨滴
に適応したワイパ動作を行うことができる。また、弁別
レベルV2a以上V2b以下のレベル範囲V2の弁別結果に基づ
いて、小雨、霧雨さらには跳上げられた雨滴などの比較
的小径の雨滴に適応したワイパ動作を行うことができ、
こうして降雨状態と人間の感覚とに適応した快適なワイ
パ動作を行うことができる。
さらにまた、小雨や霧雨に対しては、ウインドコンパ
レータ4を用いて、前記レベル範囲V2以内となつた回数
を積算するようにしたので、RAM25の容量を不所望に大
きく設定する必要はない。
また、前記レベル範囲V2以内となつた時点で、いわゆ
るエツジトリガによつて積算を行うようにしたので、ノ
イズの影響などによつて、継続して導出されるハイレベ
ルのパルスに対しても誤動作することはない。
さらに、雨滴センサ2内にパルス伸長回路17を設け、
第2図(3)で示される検波回路16からのパルスを、第
2図(4)で示されるように、雨滴の検出頻度に影響が
出ない程度に伸長することによつて、第2図(3)にお
いて参照符p3で示されるオルタネータやイグナイタなど
からのノイズによる影響を低減することができる。
なお、この実施例ではウインドコンパレータ4は1つ
だけ用いられたけれども、本考案の他の実施例として、
複数用いられてさらに精度を向上するようにしてもよ
い。
第6図は本考案の他の実施例の動作を説明するための
フローチヤートであり、この実施例は前述の実施例に類
似し、対応する部分には同一の参照符を付す。前記第4
図を参照して、雨滴センサ2からピーク値Vpが弁別レベ
ルV1を上回る出力信号が導出されたときには、その出力
信号が収束する際に、レベル範囲V2以内となつて、ウイ
ンドコンパレータ4から第4図(3)において参照符p4
で示されるパルスが出力されることになる。
前述の実施例では、ステツプn26における闘値M ref
は、このパルスp4を考慮に入れて決定されている。これ
に対して本実施例では、雨滴センサ2の出力信号レベル
が弁別レベルV1未満となつた時点から予め定める時間W
inhだけ、前記ステツプn25における積算を禁止する。
これによつて、第4図(3)において参照符p4で示さ
れるパルスの積算が禁止され、こうして不要な信号を除
去し、さらに精度を向上することができる。
なお、禁止時間W inhは第1式から求められる。
ただし、τcはパルス伸長回路17のコンデンサ22と抵
抗23とによつて決定される時定数である。実際の禁止時
間は、この第1式で求められる禁止時間W inh以上に設
定される。
したがつて第6図で示される処理動作には、前記パル
スp4の積算を禁止する禁止フラグF1が用いられる。前記
ステツプn1ではこの禁止フラグF1のリセツトを含む初期
化処理が行われる。ステツプn2において、雨滴センサ2
からの出力信号レベルVが弁別レベルV1以上であると判
断されたときにはステツプn31に移り、前記レベルVの
ピーク値Vpに対応して前記第1式に基づいて禁止時間W
inhが設定され、さらにステツプn32で前記禁止フラグF1
が1にセツトされた後、前記ステツプn3に移る。
また前記ステツプn2において、前記出力信号レベルV
が弁別レベルV1未満であるときにはステツプn33に移
り、禁止フラグF1が1であるか否かが判断され、そうで
ないときには前記ステツプn21に移つてレベル範囲V2に
よるレベル弁別が行われ、そうであるときにはステツプ
n34に移る。
ステツプn34では、禁止フラグF1がセツトされている
状態で、前記レベルVが弁別レベルV1未満となつてから
の禁止時間W1が積算される。ステツプn35では、前記ス
テツプn34で積算された禁止時間W1が前記禁止時間W inh
に達したか否かが判断され、そうでないときには前記ス
テツプn2に戻り、そうであるときにはステツプn36に移
つて、禁止フラグF1が0にリセツトされた後、前記ステ
ツプn21に移る。
また、前記ステツプn10,n11において積算値T1、M2が
0にリセツトされると、さらにステツプn37で、禁止時
間W1.W inhがリセツトされた後、前記ステツプn2に戻
る。
第7図は本考案のさらに他の実施例の動作を説明する
ためのフローチヤートであり、この実施例は前述の第5
図で示される実施例に類似し、対応する部分には同一の
参照符を付す。この実施例では、雨滴センサ2からの出
力信号レベルVが前記弁別レベルV1以上であることが検
出されるまで、前記レベル範囲V2によるワイパ制御を禁
止する。
これは小雨や霧雨においても、雨滴センサ2が正常で
あるときには、前記弁別レベルV1以上である雨滴が検出
されるためであり、したがつてこのような雨滴が検出さ
れないときには、前記弁別レベルV1より低いレベル範囲
V2に基づく制御には、ノイズの影響を受けやすく、誤差
が生じやすいことを表す。
したがつて、弁別レベルV1以上の出力信号が検出され
るまで、前記弁別レベルV2による制御を禁止することに
よつてノイズマージンを拡大し、さらに高精度な制御を
実現することができる。
したがつて、レベル範囲V2による制御を許可するため
のフラグF3を設定し、ステツプn1ではこのフラグF3のリ
セツトを含む初期化処理が行われる。また、ステツプn3
において弁別レベルV1以上である時間が積算された後、
ステツプn41で、この弁別レベルV1以上となつた回数k1
に1が加算されて更新された後、前記ステツプn4に移
る。
ステツプn4で積算値T1が闘値T ref未満であるときに
はステツプn42に移り、前記回数k1が予め定める闘値k r
ef以上となつたか否かが判断され、そうであるときには
ステツプn43で前記フラグF3が1にセツトされた後ステ
ツプn44に移り、そうでないときにはステツプn45でフラ
グF3が0にリセツトされた後ステツプn44に移る。ステ
ツプn44では、前記フラグF2が0にリセツトされ、その
後前記ステツプn2に戻る。
したがつて、前記ステツプn25でレベル範囲V2以内と
なつた回数が積算され、ステツプn46で前記フラグF3が
1であるか否かが判断され、そうであるときにのみ前記
ステツプn26に移つて、前記レベル範囲V2を利用したワ
イパ制御に移り、そうでないときには前記ステツプn2に
戻る。また一旦ワイパ動作が行われると、ステツプn9で
前記フラグF2が0にリセツトされた後ステツプn47に移
り、フラグF3が0にリセツトされる。ステツプn10で
は、積算値T1をリセツトし、次のステツプn11では、積
算値M2をリセツトし、さらに回数の積算値k1もリセツト
する。
なおこの実施例では、雨滴センサ2の出力信号レベル
Vが弁別レベルV1以上となつた回数k1に基づいてレベル
範囲V2による制御を許可するようにしたけれども、本考
案の他の実施例として、たとえば前記積算値T1が闘値T
refの1/5以上となつた時点で、該レベル範囲V2による制
御を許可するようにしてもよい。
考案の効果 以上のように本考案によれは、雨滴センサの出力を、
コンパレータ3に与えて豪雨および中雨に対応する第1
レベルV1でレベル弁別し、またウインドコンパレータ4
に与えて小雨、霧雨および跳ね上げられた雨滴などの小
径の雨滴に対応するレベル範囲V2でレベル弁別する構成
としたので、豪雨や中雨などの比較的大きい雨滴のとき
には、比較的大きい弁別レベルによる弁別結果に基づい
て、降雨量に適した払拭間隔でワイパブレードを駆動す
ることができる。
また、小雨、霧雨および跳上げられた雨滴などの小径
の雨滴に対しては、比較的小さい弁別レベルによる弁別
結果に基づいて、人間の感覚に一致した最適な払拭間隔
でワイパブレードを駆動することができる。また、本考
案によれば、豪雨および中雨に対応する雨滴センサの出
力のレベルが比較的大きいときには、期間積算手段によ
つて、雨滴センサの出力が第1レベルV1以上である期間
を積算するように構成するのに対して、小径の雨滴に対
応する雨滴センサの出力のレベルは小さく、しかもその
小径の雨滴の数は多く、したがつてもしも仮に、予め定
める弁別レベル以上である期間を積算すると、その積算
値は大きくなり、前述のようにRAM25の容量を大きくせ
ざるを得ない結果になるけれども、本考案では、このよ
うな小径の雨滴に対応する雨滴センサの出力がウインド
コンパレータ4によつてレベル範囲V2でレベル弁別さ
れ、そのレベル範囲内にある回数を回数積算手段によつ
て積算するようにしたので、前述のRAM25の容量を不所
望に大きくする必要はなくなり、構成の簡素化を図るこ
とができる。
さらに本考案によれば、このような小径の雨滴に対応
する雨滴センサの出力のレベルは、比較的低く、したが
つてノイズによる誤動作を生じやすいけれども、本考案
では上述のように回数積算手段によつて、雨滴センサの
出力のレベルが前記レベル範囲V2以内にある回数を積算
し、これによつて、たとえば前記レベル範囲V2以上のレ
ベルが継続するノイズが存在していても、本考案では、
期間を積算する構成ではないので、そのようなノイズに
よる誤動作を抑制することができるという優れた効果が
達成される。
さらに本考案によれば、豪雨および中雨に対応する雨
滴センサの出力が、一旦、コンパレータ3による第1レ
ベルV1以上になつた後に第1レベル未満となつたことが
検出された時点から、その出力が前記レベル範囲V2より
もさらに低下する或る時点までの少なくとも予め定める
禁止時間Winh以上、前記回数積算手段による回数の積算
動作を禁止するようにしたので、回数積算手段は、その
ような豪雨および中雨による雨滴センサの出力が前記レ
ベル範囲V2を通過する回数を、不所望に積算することが
ない。これによつて回数積算手段による小雨、霧雨およ
び跳ね上げられた雨滴などの小径の雨滴のみに対応する
回数の積算動作をできるだめ正確に行うことができ、ワ
イパブレードの誤動作を防ぎ、人間の感覚にさらに一致
した最適な払拭時間間隔でワイパブレードを駆動するこ
とができるようになる。
さらに本考案によれば、小雨、霧雨および跳ね上げら
れた雨滴などの小径の雨滴に対応する雨滴センサの出力
のレベルは比較的低く、したがつてノイズの混入によつ
てワイパブレードの誤動作が生じることをさらに一層確
実に防ぐために、このような小径の雨滴に対応する雨滴
センサの出力には、第1レベルV1以上の出力が含まれて
いるという本件考案者の実験結果に従い、雨滴センサの
出力が第1レベル以上である回数k1を第1レベル回数積
算手段によつて積算し、その積算した回数が第3の予め
定める値kref未満であれば、ワイパブレードの駆動動作
を禁止する。したがつて本考案は、第1レベル以上の出
力がほとんど存在しないノイズに起因した雨滴センサの
出力によつてワイパブレードが誤動作されることを、さ
らに一層確実に防ぎ、人間の感覚にさらに一層、一致し
た最適な払拭の時間間隔でワイパブレードを駆動するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のオートワイパ制御装置1の
電気的構成を示すブロツク図、第2図は雨滴センサ2の
動作を説明するための波形図、第3図は雨滴センサ2内
のパルス伸長回路17の電気回路図、第4図は雨滴センサ
2からの出力信号レベルと弁別レベルV1;V2a,V2bとの関
係を示す波形図、第5図は本考案の一実施例の動作を説
明するためのフローチヤート、第6図は本考案の他の実
施例の動作を説明するためのフローチヤート、第7図は
本考案のさらに他の実施例の動作を説明するためのフロ
ーチヤートである。 1……オートワイパ制御装置、2……雨滴センサ、3…
…コンパレータ、4……ウインドコンパレータ、5……
処理回路、6,13……駆動回路、7……ワイパモータ、8
……ワイパブレード、9……カムスイツチ、11……発光
素子、12……受光素子、16……検波回路、17……パルス
伸長回路

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】雨滴径に対応したレベルを有する出力を導
    出する雨滴センサと、 雨滴センサの出力を、第1レベルV1でレベル弁別するコ
    ンパレータ3と、 雨滴センサの出力を、第1レベルV1未満である第2レベ
    ルV2bと、第2レベルV2b未満である第3レベルV2aとの
    間のレベル範囲V2でレベル弁別するウインドコンパレー
    タ4と、 コンパレータ3の出力に応答し、雨滴センサの出力が第
    1レベルV1以上である期間を積算する期間積算手段と、 ウインドコンパレータ4の出力に応答し、雨滴センサの
    出力が前記レベル範囲V2内にある回数を積算する回数積
    算手段と、 ワイパブレードを駆動する駆動手段と、 期間積算手段と回数積算手段との出力に応答し、期間の
    積算値が第1の予め定める値Tref以上になつたとき、駆
    動手段によつてワイパブレードを駆動するとともに、期
    間積算手段をリセツトし、回数の積算値が第2の予め定
    める値Mref以上になつたとき、駆動手段によつてワイパ
    ブレードを駆動するとともに回数積算手段をリセツトす
    る制御手段とを含むことを特徴とするワイパ制御装置。
  2. 【請求項2】コンパレータ3の出力に応答し、雨滴セン
    サの出力が、一旦、第1レベルV1以上になつた後に第1
    レベルV1未満となつたことが検出された時点から、その
    雨滴センサの出力が前記レベル範囲V2よりも低下する或
    る時点までの少なくとも予め定める禁止時間Winh以上、
    前記回数積算手段による回数の積算動作を禁止する手段
    を含むことを特徴とする請求項1記載のワイパ制御装
    置。
  3. 【請求項3】コンパレータ3の出力に応答し、雨滴セン
    サの出力が第1レベルV1以上である回数k1を積算する第
    1レベル回数積算手段と、 第1レベル回数積算手段の出力に応答し、第1レベルV1
    以上である前記回数k1が、第3の予め定める値kref未満
    であるとき、駆動手段によるワイパブレードの駆動動作
    を禁止し、第3の予め定める値kref以上であるとき駆動
    手段によるワイパブレードの駆動動作を許容する手段と
    を含むことを特徴とする請求項1または2記載のワイパ
    制御装置。
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