JP2527539Y2 - カテーテルイントロデューサ - Google Patents

カテーテルイントロデューサ

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JP2527539Y2
JP2527539Y2 JP1993032786U JP3278693U JP2527539Y2 JP 2527539 Y2 JP2527539 Y2 JP 2527539Y2 JP 1993032786 U JP1993032786 U JP 1993032786U JP 3278693 U JP3278693 U JP 3278693U JP 2527539 Y2 JP2527539 Y2 JP 2527539Y2
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sheath
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正順 大野
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GOODMAN INC.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カテーテルを血管内に
挿入させるため、予めシースのチューブを血管に挿入し
ておくカテーテルイントロデューサに関する。
【0002】
【従来の技術】カテーテルイントロデューサは、周知の
如く先端の尖ったダイレータの細管をシースのチューブ
内に挿入し、細管先端の円錐状部を頭出しさせたチュー
ブを皮膚から血管にに突き刺し、ダイレータを抜き外し
てチューブを血管に挿入した状態で留置させるようにな
っていて、ダイレータの細管先端は円錐状部に形成さ
れ、シースのチューブが、全長に亘って細管の外周を包
み込む均一な径になっていた。このようなカテーテルイ
ントロデューサでは、ダイレータの細管先端とシースと
の境目に、チューブの厚みに相当する段部が形成される
ため、皮膚に突き刺す際の突入抵抗が大きく、チューブ
先端が捲れ上がり現象を起こす。そこで従来において、
図5に示す如く、円錐状部5aの最大径がシース1のチ
ューブ3外径と一致するように大型化して細管の先端と
シースとの境目に段部をなくしたり、特開平3−289
967号公報に記載の如く、円錐上部と細管部との境
に、前端縁のみに段部を有した断面三角形の溝を周設
し、チューブを段部の周面に密着させて円錐状部5aと
チューブ3とを連続面とするような改良案が提案されて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】改良されたカテーテル
イントロデューサは、いずれもチューブとそのチューブ
の先端から頭出しした円錐状部とが連続し、境界に段部
が形成されないので、血管への突入抵抗は減少する。と
ころが前者のものは、円錐状部とチューブとの関係にお
いては、円錐状部の最大径がチューブの内径より太いの
で、図6に示す如く、円錐状部5aがチューブ3を押し
広げながら通過することとなり、その通過抵抗が大き
く、撓みやすい細管内に前記図5に示すスタイレット1
6を挿通させて真直性を強化する必要があるし、片手で
シースを保持し、もう片方の手でダイレータを引っ張っ
て血管に挿入させたままのシースのチューブからダイレ
ータの細管を抜き出す場合、円錐状部5aをチューブ3
内に引き込んで抜き外す際に、通過抵抗の大きい円錐状
部5aがチューブ3から抜けた勢いでシースを保持して
いるもう片方の手を反対方向、即ちチューブ先端側を血
管内に押し込む方向へ動かしてしまい、血管を傷付ける
虞れもある。後者のものは、円錐状部の径が小さいか
ら、ダイレータをチューブに対して挿脱させやすくなる
し、ダイレータにチューブが密着すると共に、先端の円
錐状部とチューブとが連続し、而もチューブが溝の周面
に密着するから、皮膚を強く押し広げながら突き刺すこ
とに関してのみいえば理想的な構造であるといえる。し
かしその反面、皮膚への突入時には皮膚を無理に押し広
げる作用が強いので、皮膚や血管への負担が大きく、例
えば筋肉収縮を起こした場合には挿入抵抗が増すので患
者にとっては苦痛を強いられし、大きな傷口が残りやす
いので同じ箇所に繰り返し突き刺し操作ができる回数は
減少する。従って皮膚に優しい配慮に欠けるとの批判が
聞かれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、皮膚に優しく
突き刺し操作されるカテーテルイントロデューサであっ
て、その構成は、ダイレータの細管とその細管の先端円
錐状部との境界に、両端縁にシースのチューブ先端厚み
に相当する深さの段部を有した凹状溝を周設すると共
に、シースのチューブ先端を先細り構造とし、凹状溝と
チューブとの間に空気層を形成可能としたことにある。
【0005】
【作用】ダイレータにおける細管先端の円錐状部を、シ
ースのチューブに対してスムーズに抜き挿しができ、そ
の先細り先端の円錐状部をシースのチューブ先端から完
全に頭出しさせた状態では、円錐状部の基端とチューブ
の先端円錐状部とが面一に連続し、皮膚から血管への挿
入を抵抗無く行なえる。而も、凹状溝とチューブとの間
に空気層が形成されることによって、突き刺し抵抗がそ
の空間で吸収され、皮膚や血管への負担が軽減される。
【0006】
【実施例】本考案に係るカテーテルイントロデューサを
図面に基づいて説明する。1はシース、2はダイレータ
であり、シース1はチューブ3の基端に、そのチューブ
3と同軸上にジョイント部4が、又ダイレータ2は細管
5の基端にジョイント部6が夫々一体的に設けられてい
る。シース1のジョイント部4は、大、中、小径部と三
段階に細くなるよう構成され、小径部4aの先端にチュ
ーブ3が連結され、それら大、中、小径部には、チュー
ブ3から開放後端部に連通する導入路7が貫設されてい
る。大径部4bには、採血、薬剤注入用のチューブ接続
用の継手8が突設され、先端に三方切り換え弁9を有し
たチューブ10が接続されている。又大径部4bの導入
路7には、後端開口部内側に逆止弁11が内蔵されてお
り、この逆止弁11には親水性ポリマーのコーティング
が成されている。又この逆止弁11からチューブ3内へ
と血管造影カテーテルを挿入することができる。更に大
径部4bには、外周面の対向位置に係合突起12.12
が設けられている。
【0007】一方ダイレータ2のジョイント部6は、前
記シース1のジョイント部4に外嵌可能なキャップ状に
形成され、キャップ状内の中心を細管5が貫通し、後方
には、ニップル状のポート13が開口し、細管5内から
開口部へと誘導用ガイドワイヤーを挿入できる。又周面
の対向する部位には、軸と平行な導入部14aと、その
導入部14aと直交する方向に伸びた係合部14bとが
L状に連続したスリット14が、先端開口側から切り込
み形成されている。
【0008】前記シース1のチューブ3先端は僅かに絞
りが付与され、先端になるほど薄肉に形成されている。
一方ダイレータ2の細管5先端は、円錐状部5aと細管
部5bとの境に、両端縁にチューブ3先端の厚みに相当
する深さの段部を有した凹状溝15が周設され、円錐状
部5aの基端は細管5と同径、或はそれより細くなって
いる。このように形成されたカテーテルイントロデュー
サは、シース1におけるジョイント部4の連通路7にダ
イレータ2の細管5を挿入する際、親水性ポリマーのコ
ーティングによる滑りの良さで逆止弁11を楽に通過さ
せられ、又チューブ3内に挿入した場合も、図3に示す
如く円錐状部5aの最大径部がチューブ5の内径に等し
いかそれより細いから、スムーズに挿通させることがで
きる。
【0009】ダイレータ2の円錐状部5a先端がシース
1のチューブ3先端から顔を出し、ダイレータ2のジョ
イント部6が係合突起12に当接したら、係合突起12
とスリット14の切り込み口とを合致させ、係合突起1
2をスリット14内へ真直に導きながら嵌め込み、ダイ
レータ2の円錐状部5aがチューブ3先端から完全に頭
出ししたら捻ることにより、両者は確実にロックされ
る。このロック状態は係合突起の位置から確認でき、係
合突起を色分けすればより視認性も高まる。ロック状態
においては、頭出しした円錐状部5aの基端は、図4に
示す如く先絞り形状のチューブ3先端と連続すると共
に、凹状溝とチューブとの間に空気層が形成されるの
で、皮膚に突き刺した場合に引っ掛かりがなく、筋肉の
収縮などにより突き刺し抵抗が高くなっても、その分を
空気層が吸収し、血管内への挿入をスムーズに行なえ
る。
【0010】本実施例のカテーテルイントロデューサ
は、ジョイント部のロック機構が係止爪とL状スリット
とで構成されているが、ねじ込み式や嵌め込み式にする
こともできる。更に逆止弁は、親水性ポリマーのコーテ
ィングを施こさず、従来通りシリコンオイルやシリコン
グリスを塗布するようにしてもかまわない。
【0011】尚本考案における凹状溝の幅や深さは、チ
ューブ先端の形状に応じて適宜変更できるし、本実施例
の如くチューブを先端になるほど薄肉に形成すれば、円
錐状部を引き込む際の抵抗を軽減できると共に、細管に
周設する凹状溝の深さを少なくして細管の強度低下を最
小限に留めることができる。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、細管をチューブに対し
て抜き差しさせやすく、抵抗が少ないからスタイレット
は不要となる。又チューブの先端とそのチューブから頭
出しした細管の先端円錐状部とが連続面にとなって引っ
掛かりがなくなる共に、凹状溝とチューブとの間に空気
層が形成されるから、その空気層のクッション作用によ
って皮膚、及び血管への突き刺し抵抗が緩和され、操作
性の向上に加え、患者への配慮も充分なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るカテーテルイントロデューサを、
シースとダイレータとに分離した説明図である。
【図2】シースとダイレータとを結合させた説明図であ
る。
【図3】円錐状部がチューブ内を通過する状態を示す説
明図である。
【図4】円錐状部がチューブ先端から頭出しした状態を
示す説明図である。
【図5】従来例の説明図である。
【図6】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1・・シース、2・・ダイレータ、3・・チューブ、4
・・ジョイント部、4a・・小径部、4b・・大径部、
5・・細管、5a・・円錐状部、5b・・細管部、6・
・ジョイント部、7・・導入路、8・・継手、9・・三
方切り換え弁、10・・チューブ、11・・逆止弁、1
2・・係合突起、13・・ポート、14・・スリット、
14a・・導入部、14b・・係合部、15・・凹状
溝、16・・スタイレット。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイレータの細管とその細管の先端円錐
    状部との境界に、両端縁にシースのチューブ先端厚みに
    相当する深さの段部を有した凹状溝を周設すると共に、
    シースのチューブ先端を先細り構造とし、凹状溝とチュ
    ーブとの間に空気層を形成可能としたカテーテルイント
    ロデューサ。
JP1993032786U 1993-05-25 1993-05-25 カテーテルイントロデューサ Expired - Lifetime JP2527539Y2 (ja)

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JPH0683039U JPH0683039U (ja) 1994-11-29
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Family Cites Families (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0150281A1 (en) * 1983-11-15 1985-08-07 Medi-Tech, Incorporated Medical introducer-catheter system
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JPH0683039U (ja) 1994-11-29

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