JP2527266B2 - 知識ベ―スシステムにおけるスケジュ―リング方法 - Google Patents
知識ベ―スシステムにおけるスケジュ―リング方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 知識ベース内の知識を用いてスケジューリング対象に
関する推論を行い、スケジューリング問題の解決を図る
ための知識ベースシステムにおけるスケジューリング方
法に関し、 作業に必要な資源の量及び時間の両方を管理すること
が可能な知識ベースシステムにおけるスケジューリング
方式を提供することを目的とし、知識ベース内の知識を
用いてスケジューリング対象に関する推論を行い、スケ
ジューリング問題の解決を図るための知識ベースシステ
ムにおけるスケジューリング方法であって、前記知識ベ
ースには、スケジューリング対象に関連する種々の時間
関係を定義した複数のタイムリレーション情報と、特定
の作業を実施するに必要な資源について、前記資源と前
記作業との時間関係を前記タイムリレーション情報を用
いて記述した作業規格情報とが格納されており、前記タ
イムリレーション情報には、前記作業と前記資源とにつ
いて前後関係の基準となる各基準点を示す基準点情報
と、前記各基準点間のずれ時間のデフォルト値を示す情
報であるずれ時間情報とが含まれており、前記作業規格
情報には、前記タイムリレーション情報のずれ時間情報
に対して具体的な数値を与えるための情報であるずれ時
間数値情報が含まれており、特定の作業についての時刻
が指定されたときに、前記ずれ時間情報として記述され
た特定の関数に対して前記ずれ時間数値情報を代入し、
当該作業の実施に必要な資源の実時間を前記作業規格情
報及び前記タイムリレーション情報に基づいて求めるよ
うに構成する。
関する推論を行い、スケジューリング問題の解決を図る
ための知識ベースシステムにおけるスケジューリング方
法に関し、 作業に必要な資源の量及び時間の両方を管理すること
が可能な知識ベースシステムにおけるスケジューリング
方式を提供することを目的とし、知識ベース内の知識を
用いてスケジューリング対象に関する推論を行い、スケ
ジューリング問題の解決を図るための知識ベースシステ
ムにおけるスケジューリング方法であって、前記知識ベ
ースには、スケジューリング対象に関連する種々の時間
関係を定義した複数のタイムリレーション情報と、特定
の作業を実施するに必要な資源について、前記資源と前
記作業との時間関係を前記タイムリレーション情報を用
いて記述した作業規格情報とが格納されており、前記タ
イムリレーション情報には、前記作業と前記資源とにつ
いて前後関係の基準となる各基準点を示す基準点情報
と、前記各基準点間のずれ時間のデフォルト値を示す情
報であるずれ時間情報とが含まれており、前記作業規格
情報には、前記タイムリレーション情報のずれ時間情報
に対して具体的な数値を与えるための情報であるずれ時
間数値情報が含まれており、特定の作業についての時刻
が指定されたときに、前記ずれ時間情報として記述され
た特定の関数に対して前記ずれ時間数値情報を代入し、
当該作業の実施に必要な資源の実時間を前記作業規格情
報及び前記タイムリレーション情報に基づいて求めるよ
うに構成する。
本発明は、知識ベース内の知識を用いてスケジューリ
ング対象に関する推論を行い、スケジューリング問題の
解決を図るための知識ベースシステムにおけるスケジュ
ーリング方法に関し、特に作業の実施に必要な資源を時
間的に管理する方法に関する。
ング対象に関する推論を行い、スケジューリング問題の
解決を図るための知識ベースシステムにおけるスケジュ
ーリング方法に関し、特に作業の実施に必要な資源を時
間的に管理する方法に関する。
近年の人工知能の発展にともない、製造工程計画、人
員計画、室やホールの使用計画など、種々のスケジュー
リング問題をエキスパートシステムによって解決しよう
という要求が高まっている。これに応じて、エキスパー
トシステムの構築ツールが種々提供されているが、スケ
ジューリング問題の解決のためのシステムを効率的に構
築することができ且つ種々の新しい作業にも容易に対応
することのできる構築ツールが強く要望されている。
員計画、室やホールの使用計画など、種々のスケジュー
リング問題をエキスパートシステムによって解決しよう
という要求が高まっている。これに応じて、エキスパー
トシステムの構築ツールが種々提供されているが、スケ
ジューリング問題の解決のためのシステムを効率的に構
築することができ且つ種々の新しい作業にも容易に対応
することのできる構築ツールが強く要望されている。
従来の知識ベースシステム(エキスパートシステム)
におけるスケジューリング方式では、作業と資源との時
間関係を厳密に捉えて表現することが困難であるため、
作業の実施に必要な資源の量の管理は行われているもの
の、その資源の時間又は時刻の管理は行われていなかっ
た。
におけるスケジューリング方式では、作業と資源との時
間関係を厳密に捉えて表現することが困難であるため、
作業の実施に必要な資源の量の管理は行われているもの
の、その資源の時間又は時刻の管理は行われていなかっ
た。
つまり、例えば製造業における製造工程のスケジュー
リングを行うための従来のスケジューリング方式におい
ては、製品MAを製造する作業WKと当該作業に必要な資源
RA(材料、設備、作業員など)との時間関係が管理され
ていないため、製品を製造する作業中においては常に資
源RAが必要であるとしてスケジューリングが行われてい
る。
リングを行うための従来のスケジューリング方式におい
ては、製品MAを製造する作業WKと当該作業に必要な資源
RA(材料、設備、作業員など)との時間関係が管理され
ていないため、製品を製造する作業中においては常に資
源RAが必要であるとしてスケジューリングが行われてい
る。
そのため、従来のスケジューリング方式では、製品MA
の製造に必要な資源RAの量を知ることはできるが、それ
らの資源RAが作業中のどの時間帯で必要になるのかとい
うこと、例えば作業員は作業WKを開始した直後の1時間
のみ必要であるとか、作業中の全ての時間に必要である
とかいうことを知ることができなかった。
の製造に必要な資源RAの量を知ることはできるが、それ
らの資源RAが作業中のどの時間帯で必要になるのかとい
うこと、例えば作業員は作業WKを開始した直後の1時間
のみ必要であるとか、作業中の全ての時間に必要である
とかいうことを知ることができなかった。
したがって、資源RAが、例えば作業員が、実際には作
業中に常に使用されない(作業をしない)にも係わら
ず、スケジューリングの結果得られたスケジュール表で
は常に使用されている(作業をしている)ことになって
しまう。
業中に常に使用されない(作業をしない)にも係わら
ず、スケジューリングの結果得られたスケジュール表で
は常に使用されている(作業をしている)ことになって
しまう。
そのため、スケジューリングによって見掛け上余分な
資源が必要となり、これに対処するため、実際には資源
RAが遊んでいるにも係わらず新たに資源を発注したり調
達したりする必要が生じ、資源RAの利用効率が低下して
いるとともに、資源が見掛け上足りないためにスケジュ
ーリングが不可能となることも起こり得るという問題が
あった。
資源が必要となり、これに対処するため、実際には資源
RAが遊んでいるにも係わらず新たに資源を発注したり調
達したりする必要が生じ、資源RAの利用効率が低下して
いるとともに、資源が見掛け上足りないためにスケジュ
ーリングが不可能となることも起こり得るという問題が
あった。
そのため、知識ベースシステムによりスケジューリン
グを行った後で、スケジューリングを行う担当者が、そ
のスケジュール表の全体を見て、資源RAの状態に応じ、
担当者の勘と経験に基づいて手作業でスケジュール表の
調整及び修正を行っており、その修正作業に多くの時間
と労力を要するという問題があった。
グを行った後で、スケジューリングを行う担当者が、そ
のスケジュール表の全体を見て、資源RAの状態に応じ、
担当者の勘と経験に基づいて手作業でスケジュール表の
調整及び修正を行っており、その修正作業に多くの時間
と労力を要するという問題があった。
また、従来の知識ベースシステムによって時間を管理
するために、そのためのプログラムをスケジューリング
毎に作成して時間管理ロジックを組むということが考え
られるが、このような時間管理ロジックは極めて複雑な
ものとなり、その作成が実際上は極めて困難であるとと
もに、例えば新製品などの生産を開始する場合のように
新しい作業が発生する度毎に作成したプログラムの修正
が必要となり、そのメンテナンスが困難になるという問
題がある。
するために、そのためのプログラムをスケジューリング
毎に作成して時間管理ロジックを組むということが考え
られるが、このような時間管理ロジックは極めて複雑な
ものとなり、その作成が実際上は極めて困難であるとと
もに、例えば新製品などの生産を開始する場合のように
新しい作業が発生する度毎に作成したプログラムの修正
が必要となり、そのメンテナンスが困難になるという問
題がある。
本発明は、上述の問題に鑑み、作業に必要な資源の量
及び時間の両方を管理することが可能な知識ベースシス
テムにおけるスケジューリング方法を提供することを目
的としている。
及び時間の両方を管理することが可能な知識ベースシス
テムにおけるスケジューリング方法を提供することを目
的としている。
請求項1の発明に係る方法は、第1〜6図に示すよう
に、知識ベース11内の知識を用いてスケジューリング対
象に関する推論を行い、スケジューリング問題の解決を
図るための知識ベースシステム1におけるスケジューリ
ング方法であって、前記知識ベース11には、スケジュー
リング対象に関連する種々の時間関係を定義した複雑の
タイムリレーション情報MTと、特定の作業を実施するに
必要な資源について、前記資源と前記作業との時間関係
を前記タイムリレーション情報MTを用いて記述した作業
規格情報MWとが格納されており、前記タイムリレーショ
ン情報MTには、前記作業と前記資源とについて前後関係
の基準となる各基準点を示す基準点情報MTW,MTRと、前
記各基準点間のずれ時間のデフォルト値を示す情報であ
るずれ時間情報MTTとが含まれており、前記作業規格情
報MWには、前記タイムリレーション情報MTのずれ時間情
報MTTに対して具体的な数値を与えるための情報である
ずれ時間数値情報MWTが含まれており、特定の作業につ
いての時刻が指定されたときに、前記ずれ時間情報MTT
として記述された特定の関数に対して前記ずれ時間数値
情報MWTを代入し、当該作業の実施に必要な資源の実時
間を前記作業規格情報MW及び前記タイムリレーション情
報MTに基づいて求める。
に、知識ベース11内の知識を用いてスケジューリング対
象に関する推論を行い、スケジューリング問題の解決を
図るための知識ベースシステム1におけるスケジューリ
ング方法であって、前記知識ベース11には、スケジュー
リング対象に関連する種々の時間関係を定義した複雑の
タイムリレーション情報MTと、特定の作業を実施するに
必要な資源について、前記資源と前記作業との時間関係
を前記タイムリレーション情報MTを用いて記述した作業
規格情報MWとが格納されており、前記タイムリレーショ
ン情報MTには、前記作業と前記資源とについて前後関係
の基準となる各基準点を示す基準点情報MTW,MTRと、前
記各基準点間のずれ時間のデフォルト値を示す情報であ
るずれ時間情報MTTとが含まれており、前記作業規格情
報MWには、前記タイムリレーション情報MTのずれ時間情
報MTTに対して具体的な数値を与えるための情報である
ずれ時間数値情報MWTが含まれており、特定の作業につ
いての時刻が指定されたときに、前記ずれ時間情報MTT
として記述された特定の関数に対して前記ずれ時間数値
情報MWTを代入し、当該作業の実施に必要な資源の実時
間を前記作業規格情報MW及び前記タイムリレーション情
報MTに基づいて求める。
請求項2の発明に係る方法は、前記作業規格情報MW
は、資源の単位時間当たりの使用量を表した使用量情報
MWQを含んでなる。
は、資源の単位時間当たりの使用量を表した使用量情報
MWQを含んでなる。
請求項3の発明に係る方法は、前記作業規格情報MW
は、使用するタイムリレーション情報MTを示す使用タイ
ムリレーション情報MWNと、資源を使用する時間を示す
使用時間情報MWLとを含んでなる。
は、使用するタイムリレーション情報MTを示す使用タイ
ムリレーション情報MWNと、資源を使用する時間を示す
使用時間情報MWLとを含んでなる。
作業と資源の相互間の種々の時間関係が、例えば第2
図、第4図、又は第5図に示すようなタイムリレーショ
ン情報MTとして知識ベース11内に格納されている。
図、第4図、又は第5図に示すようなタイムリレーショ
ン情報MTとして知識ベース11内に格納されている。
特定の作業を実施するに必要な資源について、当該資
源と当該作業との時間関係を必要な量とともにタイムリ
レーション情報MTを用いて記述し、これを作業規格情報
MWとして知識ベース11内に格納しておく。例えば第6図
に示す作業規格情報MW1は、「製品MA1の製造作業」を実
施するに必要な資源である「型機」[作業員」「添加剤
A」について、使用するタイムリレーション情報MTを示
す使用タイムリレーション情報MWNを用いて記述したも
のである。
源と当該作業との時間関係を必要な量とともにタイムリ
レーション情報MTを用いて記述し、これを作業規格情報
MWとして知識ベース11内に格納しておく。例えば第6図
に示す作業規格情報MW1は、「製品MA1の製造作業」を実
施するに必要な資源である「型機」[作業員」「添加剤
A」について、使用するタイムリレーション情報MTを示
す使用タイムリレーション情報MWNを用いて記述したも
のである。
タイムリレーション情報MTには、例えば第5図に示さ
れるように、作業の基準点情報(作業の基準点)MTW、
資源の基準点情報(資源の基準点)MTR、ずれ時間情報
(ずれ時間)MTTなどが含まれている。ずれ時間情報MTT
として、ずれ時間を示す数値又は関数名が記述される。
特定の関数名が記述されている場合には、その関数名を
含む特定の作業についての時刻が指定されたときに、そ
の関数に作業規格情報MWのずれ時間数値情報(ずれ時
間)MWTが代入される。
れるように、作業の基準点情報(作業の基準点)MTW、
資源の基準点情報(資源の基準点)MTR、ずれ時間情報
(ずれ時間)MTTなどが含まれている。ずれ時間情報MTT
として、ずれ時間を示す数値又は関数名が記述される。
特定の関数名が記述されている場合には、その関数名を
含む特定の作業についての時刻が指定されたときに、そ
の関数に作業規格情報MWのずれ時間数値情報(ずれ時
間)MWTが代入される。
例えば、第5図に示すタイムリレーション情報MT3の
「INCLUDE」には、ずれ時間情報MTTとして特定の関数名
「n」が記述されており、第6図に示す作業規格情報MW
1には、使用タイムリレーション情報(時間関係)MWNが
「INCLUDE」である資源「添加剤A」について、ずれ時
間数値情報MWTとして「2」が記述されている。そこで
「製品MA1の製造作業」を実施する時刻が指定される
と、関数名「n」に「2」が代入され、資源「添加剤
A」の実時間が求められる。
「INCLUDE」には、ずれ時間情報MTTとして特定の関数名
「n」が記述されており、第6図に示す作業規格情報MW
1には、使用タイムリレーション情報(時間関係)MWNが
「INCLUDE」である資源「添加剤A」について、ずれ時
間数値情報MWTとして「2」が記述されている。そこで
「製品MA1の製造作業」を実施する時刻が指定される
と、関数名「n」に「2」が代入され、資源「添加剤
A」の実時間が求められる。
第1〜6図に示す例では、例えば「製品MA1の製造作
業」について10時〜20時と指定されると、指定された時
刻とタイムリレーション情報MT1〜3とに基づいて、各
資源「型機」「作業員」「添加剤A」が必要となる実時
間(時刻)が算出される。このときに、作業規格情報MW
1の「添加剤A」のずれ時間数値情報MWT「2」が、タイ
ムリレーション情報MT3のずれ時間情報MTT「n」に代入
される。これによって、10時〜20時の全時間(10時間)
において1台の型機が、19時〜20時の1時間は2名の作
業員が、12時〜18時の6時間においては18の添加剤A
が、それぞれ必要であることがで求められる。求められ
た結果に基づいて、「製品名MA1」を含めた種々の製品
の製造工程のスケジュール案が作成される。
業」について10時〜20時と指定されると、指定された時
刻とタイムリレーション情報MT1〜3とに基づいて、各
資源「型機」「作業員」「添加剤A」が必要となる実時
間(時刻)が算出される。このときに、作業規格情報MW
1の「添加剤A」のずれ時間数値情報MWT「2」が、タイ
ムリレーション情報MT3のずれ時間情報MTT「n」に代入
される。これによって、10時〜20時の全時間(10時間)
において1台の型機が、19時〜20時の1時間は2名の作
業員が、12時〜18時の6時間においては18の添加剤A
が、それぞれ必要であることがで求められる。求められ
た結果に基づいて、「製品名MA1」を含めた種々の製品
の製造工程のスケジュール案が作成される。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は本発明に係る知識ベースシステム1のブロッ
ク図である。
ク図である。
本実施例の知識ベースシステム1は、製造工程におけ
るスケジューリングを行うためのエキスパートシステム
である。
るスケジューリングを行うためのエキスパートシステム
である。
スケジューリングにおいては、候補となる複数のスケ
ジュール案が作成され、作成された複数のスケジュール
案を評価してその中から最適案が決定され、決定された
最適のスケジュール案がチェックされ、スケジューリン
グの終わった後に必要に応じてオペレータによるスケジ
ュール案の修正が行われる。
ジュール案が作成され、作成された複数のスケジュール
案を評価してその中から最適案が決定され、決定された
最適のスケジュール案がチェックされ、スケジューリン
グの終わった後に必要に応じてオペレータによるスケジ
ュール案の修正が行われる。
スケジューリングは、製造すべき製品名、その数量、
納期などの作業要件についての情報をともなって発行さ
れるオーダ毎に実行される。通常、適当な期間内におけ
る複数のオーダに対して実行され、オーダ毎に得られた
複数のスケジュール案に基づいてスケジュール表が作成
される。
納期などの作業要件についての情報をともなって発行さ
れるオーダ毎に実行される。通常、適当な期間内におけ
る複数のオーダに対して実行され、オーダ毎に得られた
複数のスケジュール案に基づいてスケジュール表が作成
される。
さて、知識ベースシステム1は、知識ベース11及び推
論エンジン12から構成されている。
論エンジン12から構成されている。
知識ベース11には、タイムリレーション情報部21及び
作業規格情報部22が設けられている。
作業規格情報部22が設けられている。
タイムリレーション情報部21は、作業WKと資源RAとの
相互間における種々の時間関係を定義した複数のタイム
リレーション情報MT、及びタイムリレーション定義情報
MTDを格納している。
相互間における種々の時間関係を定義した複数のタイム
リレーション情報MT、及びタイムリレーション定義情報
MTDを格納している。
作業規格情報部22は、作業WKの実施に必要な資源RAに
ついて、当該資源RAと当該作業WKとの時間関係をタイム
リレーション情報MTを用いて記述した作業規格情報MWを
格納している。
ついて、当該資源RAと当該作業WKとの時間関係をタイム
リレーション情報MTを用いて記述した作業規格情報MWを
格納している。
推論エンジン12には、スケジュール案作成処理部23及
び資源情報処理部24が設けられている。
び資源情報処理部24が設けられている。
第2図はタイムリレーション情報MTの構成を示す図で
ある。
ある。
タイムリレーション情報MTは、タイムリレーション名
MTN、ずれ時間MTT、計算方法MTC、作業の基準点MTW、及
び資源の基準点MTRの各情報を含んでいる。
MTN、ずれ時間MTT、計算方法MTC、作業の基準点MTW、及
び資源の基準点MTRの各情報を含んでいる。
タイムリレーション名MTNは、それぞれのタイムリレ
ーション情報MTの名称であり、この名称の中に、作業WK
と資源RAとの相互間における時間の前後関係を示す前後
関係情報が含まれている。
ーション情報MTの名称であり、この名称の中に、作業WK
と資源RAとの相互間における時間の前後関係を示す前後
関係情報が含まれている。
ずれ時間MTTは、作業及び資源の基準点MTW,MTRの間の
ずれ時間のデフォルト値を示す情報である。ずれ時間MT
Tとしては、例えば、数値、関数名などが記述される。
関数名として「n」が記述されたときには、後述する作
業規格情報MWのずれ時間MWTが代入される。
ずれ時間のデフォルト値を示す情報である。ずれ時間MT
Tとしては、例えば、数値、関数名などが記述される。
関数名として「n」が記述されたときには、後述する作
業規格情報MWのずれ時間MWTが代入される。
計算方法MTCは、実時間(時刻)を求める際に、指定
された基準となる時刻からのずれ時間MTTの計算の仕方
を示す情報であり、例えば「たす(加算)」「ひく(減
算)」などがある。
された基準となる時刻からのずれ時間MTTの計算の仕方
を示す情報であり、例えば「たす(加算)」「ひく(減
算)」などがある。
作業の基準点MTW及び資源の基準点MTRは、それぞれ、
互いの前後関係及びそのずれ時間MTTの基準となる基準
点がどこにあるかを示す情報であり、例えば「開始点」
「終了点」などがある。
互いの前後関係及びそのずれ時間MTTの基準となる基準
点がどこにあるかを示す情報であり、例えば「開始点」
「終了点」などがある。
タイムリレーション定義情報MTDは、例えば「作業の
基準点MTWに対して計算方法MTCにしたがった計算を行う
と資源の基準点MTRが求まる」というように、タイムリ
レーション情報MTの使用方法を定義した知識(メタ知
識)を記述したものである。
基準点MTWに対して計算方法MTCにしたがった計算を行う
と資源の基準点MTRが求まる」というように、タイムリ
レーション情報MTの使用方法を定義した知識(メタ知
識)を記述したものである。
第3図は作業規格情報MWの構成を示す図である。
作業規格情報MWは、資源名NWR、時間関係MWN、ずれ時
間MWT、時間長MWL、及び使用量MWQの各情報を含んでい
る。
間MWT、時間長MWL、及び使用量MWQの各情報を含んでい
る。
資源名NWRは、資源RAの内容を示す名称であり、例え
ば「材料」「作業員」「設備」など、又はそれらのさら
に詳しい名称などである。
ば「材料」「作業員」「設備」など、又はそれらのさら
に詳しい名称などである。
時間関係MWNは、資源名NWRに記述された資源RAと当該
作業WKとの時間関係を示す情報であり、タイムリレーシ
ョン情報MTのタイムリレーション名MTNを用いて記述さ
れる。
作業WKとの時間関係を示す情報であり、タイムリレーシ
ョン情報MTのタイムリレーション名MTNを用いて記述さ
れる。
ずれ時間MWTは、タイムリレーション情報MTのずれ時
間MTTに対して具体的な数値を与えるための情報であ
る。
間MTTに対して具体的な数値を与えるための情報であ
る。
時間長MWLは、資源RAを使用する時間を示す情報であ
り、数値又は当該作業WKを行う全作業時間などを変数と
する関数値として与えられる。時間の単位は、1時間、
1分、10分、1日など、任意に決められる。しかし、1
つのスケジューリングにおいては、通常、煩雑さを回避
するために統一された同じ時間単位が使用される。
り、数値又は当該作業WKを行う全作業時間などを変数と
する関数値として与えられる。時間の単位は、1時間、
1分、10分、1日など、任意に決められる。しかし、1
つのスケジューリングにおいては、通常、煩雑さを回避
するために統一された同じ時間単位が使用される。
使用量MWQは、資源RAを使用する量を示す情報であ
り、材料などのように量が増減する資源RAについては単
位時間当たりの増減量(例えば増加する場合には正の
値、減少する場合には負の値となる)で与えられ、排他
的に使用される資源RAについては占有量で与えられる。
り、材料などのように量が増減する資源RAについては単
位時間当たりの増減量(例えば増加する場合には正の
値、減少する場合には負の値となる)で与えられ、排他
的に使用される資源RAについては占有量で与えられる。
ある1つの製品MAを製造するための一連の作業WKにつ
いて1つの作業規格情報MWが作成されるが、1つの作業
規格情報MWが1つのオブジェクトである。なお、上述し
たタイムリレーション情報MT及びタイムリレーション定
義情報MTDもそれぞれが1つのオブジェクトである。
いて1つの作業規格情報MWが作成されるが、1つの作業
規格情報MWが1つのオブジェクトである。なお、上述し
たタイムリレーション情報MT及びタイムリレーション定
義情報MTDもそれぞれが1つのオブジェクトである。
これらのオブジェクとは、それぞれ階層構造となって
いる。例えば、タイムリレーション情報MTは、インスタ
ンスレベルのオブジェクトとして記述され、その上位層
にタイムリレーション定義情報MTDがクラスレベルのオ
ブジェクトとして記述される。
いる。例えば、タイムリレーション情報MTは、インスタ
ンスレベルのオブジェクトとして記述され、その上位層
にタイムリレーション定義情報MTDがクラスレベルのオ
ブジェクトとして記述される。
通常、タイムリレーション情報MTは、代表的な時間関
係について予め作成されてタイムリレーション情報部21
内に格納されており、作業規格情報MWは、知識ベースシ
ステム1を操作するオペレータ(ユーザ)、したがって
スケジューリングを行う担当者が、スケジューリングを
行う際に必要に応じて記述する。
係について予め作成されてタイムリレーション情報部21
内に格納されており、作業規格情報MWは、知識ベースシ
ステム1を操作するオペレータ(ユーザ)、したがって
スケジューリングを行う担当者が、スケジューリングを
行う際に必要に応じて記述する。
知識ベース11には、タイムリレーション情報MT、タイ
ムリレーション定義情報MTD、作業規格情報MWの他に、
階層構造を指定するための情報、下位層のオブジェクト
の共通事項などに関する情報、情報の使い方についての
知識、及び、オペレータによって与えられる種々の知
識、例えば、使用可能な設備、機械、材料、又はどのよ
うな工程があるかなどといった知識が格納されている。
ムリレーション定義情報MTD、作業規格情報MWの他に、
階層構造を指定するための情報、下位層のオブジェクト
の共通事項などに関する情報、情報の使い方についての
知識、及び、オペレータによって与えられる種々の知
識、例えば、使用可能な設備、機械、材料、又はどのよ
うな工程があるかなどといった知識が格納されている。
第1図に戻って、スケジュール案作成処理部23は、知
識ベース11内の知識を用いて推論を行い、指定された期
間内における製造工程の複数のスケジュール案を作成
し、それらを評価し、それらの中の最良のスケジュール
案を選定して最終的なスケジュール案を決定するための
処理を行う。スケジュール案の作成においては、多数の
製品MAについて、その製造に必要な資源RAの量及び必要
とする時刻についての情報が必要であるが、これらは後
述する資源情報処理部24から得られる。
識ベース11内の知識を用いて推論を行い、指定された期
間内における製造工程の複数のスケジュール案を作成
し、それらを評価し、それらの中の最良のスケジュール
案を選定して最終的なスケジュール案を決定するための
処理を行う。スケジュール案の作成においては、多数の
製品MAについて、その製造に必要な資源RAの量及び必要
とする時刻についての情報が必要であるが、これらは後
述する資源情報処理部24から得られる。
資源情報処理部24は、スケジュール案作成処理部23か
らの情報D1によって製品MA及び作業の時刻が指定された
ときに、知識ベース11内の知識、特にタイムリレーショ
ン情報部21及び作業規格情報22から得た情報D2,D3を用
いて処理を行い、指定された製品MAの製造に必要な資源
RAについて、その量及び時刻についての情報D4をスケジ
ュール案作成処理部23に返答する。
らの情報D1によって製品MA及び作業の時刻が指定された
ときに、知識ベース11内の知識、特にタイムリレーショ
ン情報部21及び作業規格情報22から得た情報D2,D3を用
いて処理を行い、指定された製品MAの製造に必要な資源
RAについて、その量及び時刻についての情報D4をスケジ
ュール案作成処理部23に返答する。
このような知識ベースシステム1は、例えばいわゆる
ワークステーションなどのコンピュータシステム上に実
現される。知識ベース11は、例えばハードディスク装
置、フロッピーディスク、又は主メモリ上に展開され、
推論エンジン12の推論制御その他の処理動作は中央処理
装置などによって行われ、オペレータによる種々の指令
やデータなどの入力はキーボード又はマウスなどから行
われ、作成されたスケジュール案などはディスプレイ装
置の画面に表示され又はプリンタ装置により印刷され
る。また、適当な通信回線を通じて他のコンピュータシ
ステム、ホスト、又はファイル装置などに接続され、種
々の指令やデータの授受が行われる。
ワークステーションなどのコンピュータシステム上に実
現される。知識ベース11は、例えばハードディスク装
置、フロッピーディスク、又は主メモリ上に展開され、
推論エンジン12の推論制御その他の処理動作は中央処理
装置などによって行われ、オペレータによる種々の指令
やデータなどの入力はキーボード又はマウスなどから行
われ、作成されたスケジュール案などはディスプレイ装
置の画面に表示され又はプリンタ装置により印刷され
る。また、適当な通信回線を通じて他のコンピュータシ
ステム、ホスト、又はファイル装置などに接続され、種
々の指令やデータの授受が行われる。
上述のように構成された知識ベースシステム1におい
ては、スケジュール案作成処理部23から資源情報処理部
24に対して、製品MA及び製品MAを製造するための作業WK
の開始時刻又は作業WKを行う時間帯が指定されると、資
源情報処理部24は、指定された製品MAに対応する作業規
格情報MWを作業規格情報部22から得るとともに、当該作
業規格情報MWに記述されたそれぞれの資源RAについて、
それぞれの時間関係MWNとして記述されたタイムリレー
ション各MTNについてのタイムリレーション情報MTをタ
イムリレーション情報部21から得る。
ては、スケジュール案作成処理部23から資源情報処理部
24に対して、製品MA及び製品MAを製造するための作業WK
の開始時刻又は作業WKを行う時間帯が指定されると、資
源情報処理部24は、指定された製品MAに対応する作業規
格情報MWを作業規格情報部22から得るとともに、当該作
業規格情報MWに記述されたそれぞれの資源RAについて、
それぞれの時間関係MWNとして記述されたタイムリレー
ション各MTNについてのタイムリレーション情報MTをタ
イムリレーション情報部21から得る。
資源情報処理部24においては、タイムリレーション情
報MT及びスケジュール案作成処理部23から指定された時
刻に基づいて、それぞれの資源RAを必要する時刻及びそ
の量を算出し、情報D4としてスケジュール案作成処理部
23に返答する。
報MT及びスケジュール案作成処理部23から指定された時
刻に基づいて、それぞれの資源RAを必要する時刻及びそ
の量を算出し、情報D4としてスケジュール案作成処理部
23に返答する。
次に、知識ベースシステム1の動作についてさらに詳
しく説明する。
しく説明する。
第4図は代表的なタイムリレーション情報MTを概念的
に示した図である。
に示した図である。
代表的なタイムリレーション情報MTとして、タイムリ
レーション名MTNが「AFTER」「BEFORE」「TIME−EQUA
R」「START−WRAP」「END−WRRAP」「INCLUDE」「EXCLU
DE」「START−EQUAL」及び「END−EQUAL」の9種類があ
る。
レーション名MTNが「AFTER」「BEFORE」「TIME−EQUA
R」「START−WRAP」「END−WRRAP」「INCLUDE」「EXCLU
DE」「START−EQUAL」及び「END−EQUAL」の9種類があ
る。
各タイムリレーション各MTNに対応して表示されてい
る「関係」においては、太線が作業WK、細線が資源RAで
ある。
る「関係」においては、太線が作業WK、細線が資源RAで
ある。
したがって、「AFTER」では、資源RAの使用時間と作
業WKの実施時間との間にずれがあり、且つ作業WKの方が
資源RAよりも後である。つまり、資源RAを使用した後に
作業WKが実施される。同様に、「BEFORE」では資源RAを
使用する前に作業WKが実施され、「TIME−EQUAR」では
作業WKの実施時間と資源RAの使用時間とが等しく、「ST
ART−WRAP」では資源RAの使用中において作業WKが開始
され「END−WRAP」ではその逆に資源RAの使用中におい
て作業WKが終了し、「INCLUDE」では作業WKの実施時間
中に資源RAの使用時間が含まれており、「EXCLUDE」で
はその逆に資源RAの使用中に作業WKの実施時間が含まれ
ており、「START−EQUAL」では作業WKの実施と資源RAの
使用との開始時点が等しく、「END−EQUAL」では作業WK
の実施と資源RAの使用との終了時点が等しい。
業WKの実施時間との間にずれがあり、且つ作業WKの方が
資源RAよりも後である。つまり、資源RAを使用した後に
作業WKが実施される。同様に、「BEFORE」では資源RAを
使用する前に作業WKが実施され、「TIME−EQUAR」では
作業WKの実施時間と資源RAの使用時間とが等しく、「ST
ART−WRAP」では資源RAの使用中において作業WKが開始
され「END−WRAP」ではその逆に資源RAの使用中におい
て作業WKが終了し、「INCLUDE」では作業WKの実施時間
中に資源RAの使用時間が含まれており、「EXCLUDE」で
はその逆に資源RAの使用中に作業WKの実施時間が含まれ
ており、「START−EQUAL」では作業WKの実施と資源RAの
使用との開始時点が等しく、「END−EQUAL」では作業WK
の実施と資源RAの使用との終了時点が等しい。
これらのタイムリレーション情報MTの中には、必ずし
も必要ではないものもあり、またこれらの他にあれば便
利なものもある。例えば、最後の2つの「START−EQUA
L」及び「END−EQUAL」は、「START−WRAP」「END−WRA
P」「INCLUDE」「EXCLUDE」などの特殊な場合であるか
ら必ずしも必要ではないが、比較的高い頻度で使用され
るために特に定義されている。
も必要ではないものもあり、またこれらの他にあれば便
利なものもある。例えば、最後の2つの「START−EQUA
L」及び「END−EQUAL」は、「START−WRAP」「END−WRA
P」「INCLUDE」「EXCLUDE」などの特殊な場合であるか
ら必ずしも必要ではないが、比較的高い頻度で使用され
るために特に定義されている。
第5図は第4図のタイムリレーション情報MTの内の一
部を示した図である。
部を示した図である。
第5図において、「TIME−EQUAR」では、作業の基準
点MTW及び資源の基準点MTRは共に問題点であり、開始点
は互いに一致しているためずれ時間MTTは零であり、計
算方法MTCは必要でない。
点MTW及び資源の基準点MTRは共に問題点であり、開始点
は互いに一致しているためずれ時間MTTは零であり、計
算方法MTCは必要でない。
また、「END−EQUAL」では、作業の基準点MTW及び資
源の基準点MTRは共に終了点であり、終了点は互いに一
致しているためずれ時間MTTは零であり、計算方法MTCは
必要でない。
源の基準点MTRは共に終了点であり、終了点は互いに一
致しているためずれ時間MTTは零であり、計算方法MTCは
必要でない。
「INCLUDE」では、作業の基準点MTW及び資源の基準点
MTRは共に開始点であり、開始点間のずれ時間MTTは
「n」であり、計算方法MTCは「たす」である。この場
合には、作業の基準点MTWに「n」で与えられる時間を
たすことによって、資源の基準点MTRが求まる。
MTRは共に開始点であり、開始点間のずれ時間MTTは
「n」であり、計算方法MTCは「たす」である。この場
合には、作業の基準点MTWに「n」で与えられる時間を
たすことによって、資源の基準点MTRが求まる。
第6図は製品MA1についての作業規格情報MW1を示す図
である。
である。
この作業規格情報MW1によると、製品MA1の製造に当た
っては、作業WKの全時間中において型機が1台必要であ
り、作業WKの終わりの1時間は作業員が2名必要であ
り、作業WKの始めと終わりの2時間を除いて添加剤Aが
1時間当たり3消耗される。
っては、作業WKの全時間中において型機が1台必要であ
り、作業WKの終わりの1時間は作業員が2名必要であ
り、作業WKの始めと終わりの2時間を除いて添加剤Aが
1時間当たり3消耗される。
そこで、例えば、情報D1によって製品MA1の製造作業
が10時〜20時と指定されると、スケジュール案作成処理
部23は、作業規格情報部22からの情報D2によって、当該
作業WKと当該作業WKに必要な資源RAである型機、作業
員、添加剤Aとの関係を把握し、タイムリレーション情
報部21からのタイムリレーション情報MT1〜3と作業WK
の開始時間とに基づいて、各資源RAが必要となる時刻
(実時間)を算出する。このときに、作業規格情報MW1
の添加剤Aのずれ時間MWT「2」が、タイムリレーショ
ン情報MT3のずれ時間MTT「n」に代入される。
が10時〜20時と指定されると、スケジュール案作成処理
部23は、作業規格情報部22からの情報D2によって、当該
作業WKと当該作業WKに必要な資源RAである型機、作業
員、添加剤Aとの関係を把握し、タイムリレーション情
報部21からのタイムリレーション情報MT1〜3と作業WK
の開始時間とに基づいて、各資源RAが必要となる時刻
(実時間)を算出する。このときに、作業規格情報MW1
の添加剤Aのずれ時間MWT「2」が、タイムリレーショ
ン情報MT3のずれ時間MTT「n」に代入される。
これによって、10時〜20時の全時間(10時間)におい
て1台の型機が、19時〜20時の1時間は2名の作業員
が、12時〜18時の6時間においては、18の添加剤A
が、それぞれ必要であることが求まり、これらの情報D4
が資源情報処理部24からスケジュール案作成処理部23へ
返答される。
て1台の型機が、19時〜20時の1時間は2名の作業員
が、12時〜18時の6時間においては、18の添加剤A
が、それぞれ必要であることが求まり、これらの情報D4
が資源情報処理部24からスケジュール案作成処理部23へ
返答される。
スケジュール案作成処理部23では、これらの情報D4に
基づいて、製品MA1を含めた種々の製品MAの製造工程の
スケジュール案を作成する。
基づいて、製品MA1を含めた種々の製品MAの製造工程の
スケジュール案を作成する。
上述の実施例によると、作業WKと資源RAとの相互間に
おける種々の時間関係がタイムリレーション情報MTとし
て予めタイムリレーション情報部21に登録されており、
作業WKの実施に必要な資源RAについて、当該資源RAと当
該作業WKとの時間関係をタイムリレーション情報MTを用
いて作業規格情報MWとして記述しておくことによって、
作業WK及び開始時間が指定されると、これらのタイムリ
レーション情報MT及び作業規格情報MWに基づいて必要な
資源RAの量及び時刻が容易に算出される。
おける種々の時間関係がタイムリレーション情報MTとし
て予めタイムリレーション情報部21に登録されており、
作業WKの実施に必要な資源RAについて、当該資源RAと当
該作業WKとの時間関係をタイムリレーション情報MTを用
いて作業規格情報MWとして記述しておくことによって、
作業WK及び開始時間が指定されると、これらのタイムリ
レーション情報MT及び作業規格情報MWに基づいて必要な
資源RAの量及び時刻が容易に算出される。
したがって、作業に必要な資源RAの量及び時間の両方
を管理することができ、資源RAの利用効率を向上させる
ことができるとともに、資源RAが見掛け上足りないため
にスケジューリングが不可能となるといった事態を防止
することができる。しかも、そのための知識ベースシス
テム1の構築が容易であるため、システム開発の生産性
向上が図られる。
を管理することができ、資源RAの利用効率を向上させる
ことができるとともに、資源RAが見掛け上足りないため
にスケジューリングが不可能となるといった事態を防止
することができる。しかも、そのための知識ベースシス
テム1の構築が容易であるため、システム開発の生産性
向上が図られる。
さらに、新しい作業WK又は製品MAについても、それら
を作業規格情報MWとして記述しておくことによって、作
業WKに必要な資源RAの量及び時刻を容易に算出すること
ができるので、新作業への対応が極めて容易であり、知
識ベースシステム1のメンテナンスが容易である。
を作業規格情報MWとして記述しておくことによって、作
業WKに必要な資源RAの量及び時刻を容易に算出すること
ができるので、新作業への対応が極めて容易であり、知
識ベースシステム1のメンテナンスが容易である。
上述の実施例においては、タイムリレーション情報MT
として作業WKと資源RAとの関係を定義したが、例えば、
作業Aが終わってから2時間を経過しないと作業Bを開
始することはできない、といった作業と作業との関係、
また、作業Cは日曜に終了してはいけない、といった作
業と相対的な時間概念との関係などについても定義して
おき、これらのタイムリレーション情報を用いて作業規
格情報を記述可能とすることもできる。
として作業WKと資源RAとの関係を定義したが、例えば、
作業Aが終わってから2時間を経過しないと作業Bを開
始することはできない、といった作業と作業との関係、
また、作業Cは日曜に終了してはいけない、といった作
業と相対的な時間概念との関係などについても定義して
おき、これらのタイムリレーション情報を用いて作業規
格情報を記述可能とすることもできる。
上述の実施例において、タイムリレーション情報MT及
び作業規格情報MWの構成、スケジュール案作成処理部23
及び資源情報処理部24の処理内容、知識ベースシステム
1の構成などは、上述した以外に種々変更することがで
きる。
び作業規格情報MWの構成、スケジュール案作成処理部23
及び資源情報処理部24の処理内容、知識ベースシステム
1の構成などは、上述した以外に種々変更することがで
きる。
本発明は、製造工程のスケジューリング以外に、人員
計画、室やホールの使用計画など、種々のスケジューリ
ング問題の解決に適用することができる。
計画、室やホールの使用計画など、種々のスケジューリ
ング問題の解決に適用することができる。
本発明によると、作業に必要な資源の量及び時間の両
方を管理することが可能な知識ベースシステムにおける
スケジューリング方法を提供することができる。
方を管理することが可能な知識ベースシステムにおける
スケジューリング方法を提供することができる。
特に、タイムリレーション情報のずれ時間情報として
特定の関数が記述されている場合に、その特定の関数に
対して作業規格情報のずれ時間数値情報を代入するよう
にしたので、タイムリレーション情報と作業規格情報と
が密接に関連しているにも係わらずこれらを分離して個
別に作成して格納しておくことができる。これによっ
て、スケジューリング対象に関連する種々の時間関係
と、資源と作業との時間関係とを、それぞれ知識として
個別に定義して知識ベースに格納しておくことができ、
知識の整理及び変更が容易となる。
特定の関数が記述されている場合に、その特定の関数に
対して作業規格情報のずれ時間数値情報を代入するよう
にしたので、タイムリレーション情報と作業規格情報と
が密接に関連しているにも係わらずこれらを分離して個
別に作成して格納しておくことができる。これによっ
て、スケジューリング対象に関連する種々の時間関係
と、資源と作業との時間関係とを、それぞれ知識として
個別に定義して知識ベースに格納しておくことができ、
知識の整理及び変更が容易となる。
第1図は本発明に係る知識ベースシステムのブロック
図、 第2図はタイムリレーション情報の構成を示す図、 第3図は作業規格情報の構成を示す図、 第4図は代表的なタイムリレーション情報を概念的に示
した図、 第5図は第4図のタイムリレーション情報の内の一部を
示した図、 第6図は製品MA1についての作業規格情報MW1を示す図で
ある。 図において、 1は知識ベースシステム、 11は知識ベース、 MTはタイムリレーション情報、 MWは作業規格情報、 MTNはタイムリレーション名(前後関係情報)、 MTWは作業の基準点(基準点情報)、 MTRは資源の基準点(基準点情報)、 MTTはずれ時間(ずれ時間情報)、 MWQは使用量(使用量情報)、 MWNは時間関係(使用タイムリレーション情報)、 MWTはずれ時間(ずれ時間数値情報)、 MWLは時間長(使用時間情報)である。
図、 第2図はタイムリレーション情報の構成を示す図、 第3図は作業規格情報の構成を示す図、 第4図は代表的なタイムリレーション情報を概念的に示
した図、 第5図は第4図のタイムリレーション情報の内の一部を
示した図、 第6図は製品MA1についての作業規格情報MW1を示す図で
ある。 図において、 1は知識ベースシステム、 11は知識ベース、 MTはタイムリレーション情報、 MWは作業規格情報、 MTNはタイムリレーション名(前後関係情報)、 MTWは作業の基準点(基準点情報)、 MTRは資源の基準点(基準点情報)、 MTTはずれ時間(ずれ時間情報)、 MWQは使用量(使用量情報)、 MWNは時間関係(使用タイムリレーション情報)、 MWTはずれ時間(ずれ時間数値情報)、 MWLは時間長(使用時間情報)である。
Claims (3)
- 【請求項1】知識ベース(11)内の知識を用いてスケジ
ューリング対象に関する推論を行い、スケジューリング
問題の解決を図るための知識ベースシステム(1)にお
けるスケジューリング方法であって、 前記知識ベース(11)には、 スケジューリング対象に関連する種々の時間関係を定義
した複数のタイムリレーション情報(MT)と、 特定の作業を実施するに必要な資源について、前記資源
と前記作業との時間関係を前記タイムリレーション情報
(MT)を用いて記述した作業規格情報(MW)と が格納されており、 前記タイムリレーション情報(MT)には、前記作業と前
記資源とについて前後関係の基準となる各基準点を示す
基準点情報(MTW)(MTR)と、前記各基準点間のずれ時
間のデフォルト値を示す情報であるずれ時間情報(MT
T)とが含まれており、 前記作業規格情報(MW)には、前記タイムリレーション
情報(MT)のずれ時間情報(MTT)に対して具体的な数
値を与えるための情報であるずれ時間数値情報(MWT)
が含まれており、 特定の作業についての時刻が指定されたときに、前記ず
れ時間情報(MTT)として記述された特定の関数に対し
て前記ずれ時間数値情報(MWT)を代入し、当該作業の
実施に必要な資源の実時間を前記作業規格情報(MW)及
び前記タイムリレーション情報(MT)に基づいて求める ことを特徴とする知識ベースシステムにおけるスケジュ
ーリング方法。 - 【請求項2】前記作業規格情報(MW)は、資源の単位時
間当たりの使用量を表した使用量情報(MWQ)を含んで
なる 請求項1記載の知識ベースシステムにおけるスケジュー
リング方法。 - 【請求項3】前記作業規格情報(MW)は、 使用するタイムリレーション情報(MT)を示す使用タイ
ムリレーション情報(MWN)と、 資源を使用する時間を示す使用時間情報(MWL)と を含んでなる請求項2記載の知識ベースシステムにおけ
るスケジューリング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24033290A JP2527266B2 (ja) | 1990-09-10 | 1990-09-10 | 知識ベ―スシステムにおけるスケジュ―リング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24033290A JP2527266B2 (ja) | 1990-09-10 | 1990-09-10 | 知識ベ―スシステムにおけるスケジュ―リング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04119461A JPH04119461A (ja) | 1992-04-20 |
JP2527266B2 true JP2527266B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=17057907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24033290A Expired - Fee Related JP2527266B2 (ja) | 1990-09-10 | 1990-09-10 | 知識ベ―スシステムにおけるスケジュ―リング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2527266B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06149779A (ja) * | 1992-11-10 | 1994-05-31 | Fujitsu Ltd | 知識ベースシステムにおける知識表現方法及びスケジューリング方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6324443A (ja) * | 1986-07-17 | 1988-02-01 | Nec Corp | 事象スケジユ−リング方式 |
US4937743A (en) * | 1987-09-10 | 1990-06-26 | Intellimed Corporation | Method and system for scheduling, monitoring and dynamically managing resources |
JPH01298466A (ja) * | 1988-05-27 | 1989-12-01 | Hitachi Ltd | 業務管理のための情報処理方法 |
-
1990
- 1990-09-10 JP JP24033290A patent/JP2527266B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04119461A (ja) | 1992-04-20 |
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Legal Events
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