JP2527156B2 - ラップラウンド包装装置 - Google Patents
ラップラウンド包装装置Info
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- JP2527156B2 JP2527156B2 JP5064636A JP6463693A JP2527156B2 JP 2527156 B2 JP2527156 B2 JP 2527156B2 JP 5064636 A JP5064636 A JP 5064636A JP 6463693 A JP6463693 A JP 6463693A JP 2527156 B2 JP2527156 B2 JP 2527156B2
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- Japan
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- folding
- guide
- bending
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- Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)
- Basic Packing Technique (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラップラウンド包装装
置における箱体形成技術に関する。より詳しくは、箱体
の壁部の形成に際して、箱体の壁部に連設されたフラッ
プをその折曲げ罫線に沿って折曲げることにより箱体の
天面部を形成するラップラウンド包装装置に関する。
置における箱体形成技術に関する。より詳しくは、箱体
の壁部の形成に際して、箱体の壁部に連設されたフラッ
プをその折曲げ罫線に沿って折曲げることにより箱体の
天面部を形成するラップラウンド包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の箱体の壁部に連設される
フラップ折曲げ装置としては、ブランクシートを折曲げ
ガイド部材間を下降させることにより、それらの折曲げ
ガイド部材の案内作用によって箱体の壁部を折曲げ形成
し、しかる後、その箱体を押動手段によって水平方向に
押動し、その移動よって生じる箱体と前記フラップの折
曲げ罫線の近傍に当接したガイド部材との相対的な変位
によつてフラップを折曲げるもの(実開昭52−168
746号公報参照)や、水平方向に移動自在に設けられ
た折曲げ部材の水平移動によってフラップを押圧するこ
とにより折曲げるもの(特開昭63−191702号公
報参照)が知られている。また、前記フラップの近傍に
折畳杆を配設し、これにより折曲げるものも知られてい
る(特公昭57−44522号公報参照)。
フラップ折曲げ装置としては、ブランクシートを折曲げ
ガイド部材間を下降させることにより、それらの折曲げ
ガイド部材の案内作用によって箱体の壁部を折曲げ形成
し、しかる後、その箱体を押動手段によって水平方向に
押動し、その移動よって生じる箱体と前記フラップの折
曲げ罫線の近傍に当接したガイド部材との相対的な変位
によつてフラップを折曲げるもの(実開昭52−168
746号公報参照)や、水平方向に移動自在に設けられ
た折曲げ部材の水平移動によってフラップを押圧するこ
とにより折曲げるもの(特開昭63−191702号公
報参照)が知られている。また、前記フラップの近傍に
折畳杆を配設し、これにより折曲げるものも知られてい
る(特公昭57−44522号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
従来技術においては、それぞれフラップの折曲げ罫線の
近傍においてガイド部材あるいは折曲げ部材によってフ
ラップを折曲げるため、前記フラップの折曲げ罫線と、
ガイド部材や折曲げ部材がフラップに対して折曲げ力を
付与する位置、すなわちフラップとの当接位置との間隔
か当然小さい。したがって、前記折曲げ罫線を支点とし
て働く曲げモーメントも小さくなる。このため、フラッ
プの折曲げに必要な曲げモーメントを付与するには、水
平方向に加える付勢力も当然大きくならざるを得ない。
この結果、前記フラップの折曲げ部側にもこの水平方向
に付与される付勢力に対抗し得る等しい抗力が必要とな
り、これが足りなければ後方へ逃げてしまうことにな
る。ところで、この場合、箱体は形成途中なため、フラ
ップの折曲げ罫線の位置を保持する壁部の剛性は、包装
の対象である箱体内の物品に依存するところが大きい。
すなわち、フラップの折曲げ罫線のある角部まで剛性の
ある物品が詰まっている場合には問題がないが、物品が
柔軟な場合や、壜などのようにその肩部が折曲げ罫線の
位置にはいかないもの、あるいは重量の小さいものなど
の場合には、十分な抗力を期待できない。したがって、
そのような物品の包装においては、付与される水平方向
の付勢力によってフラップの折曲げ罫線ではない部位か
ら湾曲したり、箱体の前方が底部から浮いたりするなど
の不具合が発生した。これらの問題は、折畳杆を用いた
前記従来の折曲げ方法においても解決されるものではな
かった。このため、折曲げ罫線からの正確な折曲げが得
られないばかりか、運転上のトラブルの原因となること
もあった。本発明は、このような従来技術の問題点を解
消するためになされたもので、折曲げ罫線を支点として
フラップに作用する曲げモーメントが大きく、その折曲
げ罫線からの折曲げ動作が容易かつ安定しており、しか
も一連の箱体の折曲げ形成動作がスムーズに行われるラ
ップラウンド包装装置を提供することを目的とするもの
である。
従来技術においては、それぞれフラップの折曲げ罫線の
近傍においてガイド部材あるいは折曲げ部材によってフ
ラップを折曲げるため、前記フラップの折曲げ罫線と、
ガイド部材や折曲げ部材がフラップに対して折曲げ力を
付与する位置、すなわちフラップとの当接位置との間隔
か当然小さい。したがって、前記折曲げ罫線を支点とし
て働く曲げモーメントも小さくなる。このため、フラッ
プの折曲げに必要な曲げモーメントを付与するには、水
平方向に加える付勢力も当然大きくならざるを得ない。
この結果、前記フラップの折曲げ部側にもこの水平方向
に付与される付勢力に対抗し得る等しい抗力が必要とな
り、これが足りなければ後方へ逃げてしまうことにな
る。ところで、この場合、箱体は形成途中なため、フラ
ップの折曲げ罫線の位置を保持する壁部の剛性は、包装
の対象である箱体内の物品に依存するところが大きい。
すなわち、フラップの折曲げ罫線のある角部まで剛性の
ある物品が詰まっている場合には問題がないが、物品が
柔軟な場合や、壜などのようにその肩部が折曲げ罫線の
位置にはいかないもの、あるいは重量の小さいものなど
の場合には、十分な抗力を期待できない。したがって、
そのような物品の包装においては、付与される水平方向
の付勢力によってフラップの折曲げ罫線ではない部位か
ら湾曲したり、箱体の前方が底部から浮いたりするなど
の不具合が発生した。これらの問題は、折畳杆を用いた
前記従来の折曲げ方法においても解決されるものではな
かった。このため、折曲げ罫線からの正確な折曲げが得
られないばかりか、運転上のトラブルの原因となること
もあった。本発明は、このような従来技術の問題点を解
消するためになされたもので、折曲げ罫線を支点として
フラップに作用する曲げモーメントが大きく、その折曲
げ罫線からの折曲げ動作が容易かつ安定しており、しか
も一連の箱体の折曲げ形成動作がスムーズに行われるラ
ップラウンド包装装置を提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、昇降
テーブル上に載置されたブランクシート上に物品を供給
し、その物品と共に前記ブランクシートをそれそれ対向
して配設された折曲げガイド部材間を下降させることに
よって、それらの折曲げガイド部材の案内作用により箱
体の壁部を折曲げ形成するラップラウンド包装装置にお
いて、前記折曲げガイド部材の少なくとも一方の下部を
回動自在に支持するとともに、その折曲げガイド部材の
先端部に曲面からなる案内面を有する案内押圧部を形成
し、該案内押圧部によって、前記ブランクシートの下降
に伴う箱体の壁部の折曲げ形成を案内するとともに、前
記壁部に連設された天面部形成用のフラップの折曲げ罫
線から離れた部位を押圧回動することにより該フラップ
を折曲げ形成し、更に箱体を次工程へ送出す際の前記フ
ラップの上面を案内することにより、一連の箱体形成動
作を前記折曲げ部材の先端部に設けた前記案内押圧部を
介して連続的に行うという技術手段を採用した。
テーブル上に載置されたブランクシート上に物品を供給
し、その物品と共に前記ブランクシートをそれそれ対向
して配設された折曲げガイド部材間を下降させることに
よって、それらの折曲げガイド部材の案内作用により箱
体の壁部を折曲げ形成するラップラウンド包装装置にお
いて、前記折曲げガイド部材の少なくとも一方の下部を
回動自在に支持するとともに、その折曲げガイド部材の
先端部に曲面からなる案内面を有する案内押圧部を形成
し、該案内押圧部によって、前記ブランクシートの下降
に伴う箱体の壁部の折曲げ形成を案内するとともに、前
記壁部に連設された天面部形成用のフラップの折曲げ罫
線から離れた部位を押圧回動することにより該フラップ
を折曲げ形成し、更に箱体を次工程へ送出す際の前記フ
ラップの上面を案内することにより、一連の箱体形成動
作を前記折曲げ部材の先端部に設けた前記案内押圧部を
介して連続的に行うという技術手段を採用した。
【0005】
【作用】本発明によれば、ラップラウンド包装装置の折
曲げガイド部材の少なくとも一方を回動自在に支持する
とともに、その先端部に案内曲面を有する案内押圧部を
形成し、該案内押圧部によつて、ブランクシートの下降
に伴う箱体の壁部を折曲げ形成する際の案内部材として
機能させる同時に、前記折曲げガイド部材を回動するこ
とにより前記壁部に連設されたフラップの折曲げ部材と
して機能させ、更にその後に形成途中の箱体を次工程へ
送出す際のフラップ上面の案内部材として機能させる。
したがって、前記壁部の折曲げ形成時の案内作用と、フ
ラップの折曲げ形成時の押圧作用と、箱体の送出しの際
のフラップ上面に対する案内作用とが、共に前記折曲げ
ガイド部材の先端部に形成された同じ案内押圧部を介し
て連続的に行われるため、一連の折曲げ動作が効率的に
行われるとともに、それらの各動作間の移行がきわめて
スムーズに行われる。したがって、ラップラウンド包装
装置としての箱体形成をよりスムーズかつ効率的に行う
ことができ、作業の高速化にもきわめて有効である。な
お、フラップの折曲げの際には罫線から離れた部位を押
圧するため、折曲げ罫線を支点として作用する曲げモー
メントが大きくなり、フラップの折曲げ罫線からの折曲
げ動作がより容易かつ安定化する。
曲げガイド部材の少なくとも一方を回動自在に支持する
とともに、その先端部に案内曲面を有する案内押圧部を
形成し、該案内押圧部によつて、ブランクシートの下降
に伴う箱体の壁部を折曲げ形成する際の案内部材として
機能させる同時に、前記折曲げガイド部材を回動するこ
とにより前記壁部に連設されたフラップの折曲げ部材と
して機能させ、更にその後に形成途中の箱体を次工程へ
送出す際のフラップ上面の案内部材として機能させる。
したがって、前記壁部の折曲げ形成時の案内作用と、フ
ラップの折曲げ形成時の押圧作用と、箱体の送出しの際
のフラップ上面に対する案内作用とが、共に前記折曲げ
ガイド部材の先端部に形成された同じ案内押圧部を介し
て連続的に行われるため、一連の折曲げ動作が効率的に
行われるとともに、それらの各動作間の移行がきわめて
スムーズに行われる。したがって、ラップラウンド包装
装置としての箱体形成をよりスムーズかつ効率的に行う
ことができ、作業の高速化にもきわめて有効である。な
お、フラップの折曲げの際には罫線から離れた部位を押
圧するため、折曲げ罫線を支点として作用する曲げモー
メントが大きくなり、フラップの折曲げ罫線からの折曲
げ動作がより容易かつ安定化する。
【0006】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例に関して
説明する。図1は本発明の一実施例の要部を示した要部
構成図である。図中、1はブランクシートで、ガイド軸
2に昇降自在に支持された昇降テーブル3上に載置され
た状態で、折曲げガイド部材4,5間を下降する際に、
該折曲げガイド部材4,5の案内作用によって底部1a
の両端部に前後壁部1b,1cが折曲げ形成されるよう
に構成されている。なお、この箱体形成過程において
は、包装対象である物品が前記底部1a上に供給され、
その上部を図示しないプッシャによって押圧しながら同
時に前記昇降テーブル3を下降させることにより前記折
曲げ形成作業が行われる。後述のように、この壁部の折
曲げ形成作業と並行的あるいは終了後、一方の折曲げガ
イド部材5を回動することにより、その先端部に形成さ
れた案内押圧部を介して連続的に天面部1dの折曲げ形
成作業が行われる。しかる後、押動手段6によって前方
に送出され、次の糊付け作業等の作業部に移送される。
なお、図中、7は補助折曲げガイド部材、8は箱体が水
平方向に移送される際に天面部1dを案内するガイド部
材、9は箱体の側壁部を支持案内するため、箱体の両側
面の上方部に対応して配設された2本の棒状からなるガ
イド部材、10は箱体の後方を保持する出没可能な係止
手段で、糊付作業等において図示しない前方用の係止手
段との間で箱体を前後から保持するためものである。
説明する。図1は本発明の一実施例の要部を示した要部
構成図である。図中、1はブランクシートで、ガイド軸
2に昇降自在に支持された昇降テーブル3上に載置され
た状態で、折曲げガイド部材4,5間を下降する際に、
該折曲げガイド部材4,5の案内作用によって底部1a
の両端部に前後壁部1b,1cが折曲げ形成されるよう
に構成されている。なお、この箱体形成過程において
は、包装対象である物品が前記底部1a上に供給され、
その上部を図示しないプッシャによって押圧しながら同
時に前記昇降テーブル3を下降させることにより前記折
曲げ形成作業が行われる。後述のように、この壁部の折
曲げ形成作業と並行的あるいは終了後、一方の折曲げガ
イド部材5を回動することにより、その先端部に形成さ
れた案内押圧部を介して連続的に天面部1dの折曲げ形
成作業が行われる。しかる後、押動手段6によって前方
に送出され、次の糊付け作業等の作業部に移送される。
なお、図中、7は補助折曲げガイド部材、8は箱体が水
平方向に移送される際に天面部1dを案内するガイド部
材、9は箱体の側壁部を支持案内するため、箱体の両側
面の上方部に対応して配設された2本の棒状からなるガ
イド部材、10は箱体の後方を保持する出没可能な係止
手段で、糊付作業等において図示しない前方用の係止手
段との間で箱体を前後から保持するためものである。
【0007】次に、フラップ折曲げ装置に関して詳細に
説明する。本実施例においては、折曲げガイド部材4,
5の中の一方の折曲げガイド部材5がフラップ折曲げ装
置として構成されている。この折曲げガイド部材5は、
その下部が支軸11を介して回動自在に支持され、作動
シリンダ12によってその支軸11を中心に回動し得る
ように構成されている。また、その先端部には、図示の
ように、曲面からなる案内面を有する案内押圧部が形成
されており、ブランクシート1が折曲げガイド部材4,
5間を下降する際にその案内用の当接部材として機能し
て箱体の壁部1bを折曲げ形成する。同時に、前記案内
押圧部は、天面部1d形成用のフラップに対する折曲げ
部材として機能し、そのフラップの折曲げ罫線から離れ
た部分を押圧回動することによって、比較的小さな作用
力によりフラップを折曲げる。図2はブランクシート1
が折曲げガイド部材4,5間を下降しながらその案内作
用によって前後壁部1b,cが折曲げ形成される過程を
示したものである。この間、折曲げガイド部材5は垂直
状態を保持し、その先端部に形成された案内押圧部の曲
面部分によってブランクシート1の下面を支持案内す
る。しかして、ブランクシート1は下降に伴い図示の軌
跡を経て、底面部1aの前後端部の折曲げ罫線から折曲
げられて前後壁部1b,1cが形成される。この場合、
折曲げ形成の初期部分においては、補助折曲げガイド部
材7によって支持案内される。なお、この補助折曲げガ
イド部材7は、折曲げガイド部材5の案内押圧部の位置
や形状の設定の仕方により省略することが可能である。
説明する。本実施例においては、折曲げガイド部材4,
5の中の一方の折曲げガイド部材5がフラップ折曲げ装
置として構成されている。この折曲げガイド部材5は、
その下部が支軸11を介して回動自在に支持され、作動
シリンダ12によってその支軸11を中心に回動し得る
ように構成されている。また、その先端部には、図示の
ように、曲面からなる案内面を有する案内押圧部が形成
されており、ブランクシート1が折曲げガイド部材4,
5間を下降する際にその案内用の当接部材として機能し
て箱体の壁部1bを折曲げ形成する。同時に、前記案内
押圧部は、天面部1d形成用のフラップに対する折曲げ
部材として機能し、そのフラップの折曲げ罫線から離れ
た部分を押圧回動することによって、比較的小さな作用
力によりフラップを折曲げる。図2はブランクシート1
が折曲げガイド部材4,5間を下降しながらその案内作
用によって前後壁部1b,cが折曲げ形成される過程を
示したものである。この間、折曲げガイド部材5は垂直
状態を保持し、その先端部に形成された案内押圧部の曲
面部分によってブランクシート1の下面を支持案内す
る。しかして、ブランクシート1は下降に伴い図示の軌
跡を経て、底面部1aの前後端部の折曲げ罫線から折曲
げられて前後壁部1b,1cが形成される。この場合、
折曲げ形成の初期部分においては、補助折曲げガイド部
材7によって支持案内される。なお、この補助折曲げガ
イド部材7は、折曲げガイド部材5の案内押圧部の位置
や形状の設定の仕方により省略することが可能である。
【0008】図3は前記折曲げガイド部材5を支軸11
を中心に回動することによって、先端部に形成した案内
押圧部により天面部1d形成用のフラップを折曲げる過
程を示したものである。この折曲げ動作は、作動シリン
ダ12の作動を制御することにより行われ、前記図2の
折曲げ動作の終了後、あるいは適宜のタイミングでその
折曲げ動作と一部並行的に動作を開始するように設定さ
れる。この場合、後者の並行的な動作を行う場合には、
図示しない物品を押下するための前記プッシャ等との干
渉を避けるように構成することはいうまでもない。以上
の天面部1d形成用のフラップに対する折曲げ動作にお
いては、図示のように、折曲げガイド部材5の先端部の
案内押圧部とフラップとの接触点Eと折曲げ罫線Fとの
間隔が大きいので、大きな曲げモーメントを得ることが
容易である。その結果、付勢力自体としては小さく設定
できるとともに、前述のように底部1a上には図示しな
い物品が載置されていることと相俟って、従来のように
折曲げ罫線Fではない部位から湾曲したり、箱体の前方
が底部から浮いたりするなどの不具合は大幅に解消でき
る。しかも、前記壁部1bの折曲げ形成と、天面部1d
形成用のフラップの折曲げ形成とが、共に前記折曲げガ
イド部材5の先端部に形成された案内押圧部を介して連
続的に行われるため、それらの一連の折曲げ動作がきわ
めてスムーズに行われる。なお、前記支軸11が折曲げ
罫線Fより外側に位置するため、折曲げ開始点では折曲
げ罫線Fとの間隔が大きく、回動が進むにしたがってそ
の間隔が小さくなるが、折曲げが進めば小さい曲げモー
メントで足りるので特に支障はない。
を中心に回動することによって、先端部に形成した案内
押圧部により天面部1d形成用のフラップを折曲げる過
程を示したものである。この折曲げ動作は、作動シリン
ダ12の作動を制御することにより行われ、前記図2の
折曲げ動作の終了後、あるいは適宜のタイミングでその
折曲げ動作と一部並行的に動作を開始するように設定さ
れる。この場合、後者の並行的な動作を行う場合には、
図示しない物品を押下するための前記プッシャ等との干
渉を避けるように構成することはいうまでもない。以上
の天面部1d形成用のフラップに対する折曲げ動作にお
いては、図示のように、折曲げガイド部材5の先端部の
案内押圧部とフラップとの接触点Eと折曲げ罫線Fとの
間隔が大きいので、大きな曲げモーメントを得ることが
容易である。その結果、付勢力自体としては小さく設定
できるとともに、前述のように底部1a上には図示しな
い物品が載置されていることと相俟って、従来のように
折曲げ罫線Fではない部位から湾曲したり、箱体の前方
が底部から浮いたりするなどの不具合は大幅に解消でき
る。しかも、前記壁部1bの折曲げ形成と、天面部1d
形成用のフラップの折曲げ形成とが、共に前記折曲げガ
イド部材5の先端部に形成された案内押圧部を介して連
続的に行われるため、それらの一連の折曲げ動作がきわ
めてスムーズに行われる。なお、前記支軸11が折曲げ
罫線Fより外側に位置するため、折曲げ開始点では折曲
げ罫線Fとの間隔が大きく、回動が進むにしたがってそ
の間隔が小さくなるが、折曲げが進めば小さい曲げモー
メントで足りるので特に支障はない。
【0009】図4は前記天面部1dの折曲げ作業が終了
して、前後壁部1b,c及び天面部1dが折曲げ形成さ
れた後、前記押動手段6によって次工程に送出す過程を
示したものである。図中、13は押動手段6に連係して
水平方向に作動するフラップ折込み支持手段である。こ
のフラップ折込み支持手段13には傾斜状に折込み部材
14が付設されており、前記押動手段6に先だって前進
させてこの折込み部材14の傾斜面により後壁部1cの
上端部に連設されたフラップ1eを折込む。しかる後、
そのフラップ1eを折込み部材14の傾斜面によって支
持したまま、フラップ折込み支持手段13と押動手段6
を共に水平方向に前進させる。これにより図示のように
形成途中の箱体は前方へ移動し、その移動途上において
天面部1dの上面が前記折曲げガイド部材5の先端部に
形成された案内押圧部及び前記ガイド部材8により案内
され、更に折曲げられて先端部が前記フラップ1e上に
重合されるとともに、ガイド部材9により図示しない側
面のフラップが折曲げられることにより箱体が形成され
ていくことになる。なお、この場合、形成途中にある箱
体の天面部1dの上面が前記ガイド部材5の先端部に形
成された案内押圧部の案内曲面を介して案内される結
果、前述のフラップの折曲げ動作に引続いて連続的に次
工程への送出し動作に移行できる。しかも、その送出し
動作の開始時期を早めに設定してもスムーズな移行が可
能である。したかって、一連の箱体形成動作を連続的か
つスムーズに行うことができるとともに、作業サイクル
の短縮を図ることもでき、作業の高速化にも有効であ
る。
して、前後壁部1b,c及び天面部1dが折曲げ形成さ
れた後、前記押動手段6によって次工程に送出す過程を
示したものである。図中、13は押動手段6に連係して
水平方向に作動するフラップ折込み支持手段である。こ
のフラップ折込み支持手段13には傾斜状に折込み部材
14が付設されており、前記押動手段6に先だって前進
させてこの折込み部材14の傾斜面により後壁部1cの
上端部に連設されたフラップ1eを折込む。しかる後、
そのフラップ1eを折込み部材14の傾斜面によって支
持したまま、フラップ折込み支持手段13と押動手段6
を共に水平方向に前進させる。これにより図示のように
形成途中の箱体は前方へ移動し、その移動途上において
天面部1dの上面が前記折曲げガイド部材5の先端部に
形成された案内押圧部及び前記ガイド部材8により案内
され、更に折曲げられて先端部が前記フラップ1e上に
重合されるとともに、ガイド部材9により図示しない側
面のフラップが折曲げられることにより箱体が形成され
ていくことになる。なお、この場合、形成途中にある箱
体の天面部1dの上面が前記ガイド部材5の先端部に形
成された案内押圧部の案内曲面を介して案内される結
果、前述のフラップの折曲げ動作に引続いて連続的に次
工程への送出し動作に移行できる。しかも、その送出し
動作の開始時期を早めに設定してもスムーズな移行が可
能である。したかって、一連の箱体形成動作を連続的か
つスムーズに行うことができるとともに、作業サイクル
の短縮を図ることもでき、作業の高速化にも有効であ
る。
【0010】なお、以上の実施例においては、対向して
配設された折曲げガイド部材4,5の中の一方の折曲げ
ガイド部材5の下部を支点として回動自在に支持するこ
とにより、天面部形成用のフラップ折曲げ部材としても
用いた場合を示したが、これに限定されるものではな
く、例えば、天面部形成用のフラップが前後壁部1b,
1cの双方に連設されているタイプの場合には、これに
対応して前記折曲げガイド部材4,5の双方の下部を支
点として回動し得るようにして、双方をフラップ折曲げ
部材として用いるように構成することも可能である。ま
た、前記折曲げガイド部材5の先端部に形成した案内押
圧部に関する具体的形状や支軸11との腕の長さ等は、
要は一連の箱体形成動作においてスムーズな案内及び罫
線から離れた押圧か可能であればよく、場合に応じて変
更することが可能である。
配設された折曲げガイド部材4,5の中の一方の折曲げ
ガイド部材5の下部を支点として回動自在に支持するこ
とにより、天面部形成用のフラップ折曲げ部材としても
用いた場合を示したが、これに限定されるものではな
く、例えば、天面部形成用のフラップが前後壁部1b,
1cの双方に連設されているタイプの場合には、これに
対応して前記折曲げガイド部材4,5の双方の下部を支
点として回動し得るようにして、双方をフラップ折曲げ
部材として用いるように構成することも可能である。ま
た、前記折曲げガイド部材5の先端部に形成した案内押
圧部に関する具体的形状や支軸11との腕の長さ等は、
要は一連の箱体形成動作においてスムーズな案内及び罫
線から離れた押圧か可能であればよく、場合に応じて変
更することが可能である。
【0011】
【発明の効果】本発明は、以上のように、折曲げガイド
部材の先端部に曲面からなる案内面を有する案内押圧部
を形成し、その下部を支点として回動することによっ
て、前記案内押圧部を介してラップラウンド包装装置の
前述の一連の箱体形成動作における各案内作用及び折曲
げ作用を行うように構成したので、ブランクシートの下
降に伴う箱体の壁部の折曲げ形成、箱体の天面部を形成
するためのフラップの折曲げ形成及びその形成途中にあ
る箱体の次工程への送出し動作が同一の案内押圧部を介
して連続的に行われ、各動作間の移行をきわめてスムー
ズに行うことができるため、その作業性が大幅に改善さ
れる。更にはフラップの折曲げ開始時期や次工程への送
出し開始時期を早めることも可能である。したがって、
その作業サイクルの短縮化が図れ、高速化にもきわめて
有効である。しかも、前記折曲げガイド部材の先端部に
形成した案内押圧部を介して前記フラップに折曲げ力を
付与するため、その作用位置Eとフラップの折曲げ罫線
Fとの間隔が大きくとれ、フラップの折曲げ罫線を支点
として作用する曲げモーメントが大きくなる結果、より
小さい作用力により折曲げが可能になる。したがって、
ラップラウンド包装方式に伴い底部1a上に供給される
物品の存在と相俟って、フラップの折曲げ罫線以外の部
位から湾曲したり、箱体の前方底部が浮いたりするなど
の従来の不具合が大幅に解消され、折曲げ罫線からの的
確な折曲げ動作がより容易かつ安定的に得られる。
部材の先端部に曲面からなる案内面を有する案内押圧部
を形成し、その下部を支点として回動することによっ
て、前記案内押圧部を介してラップラウンド包装装置の
前述の一連の箱体形成動作における各案内作用及び折曲
げ作用を行うように構成したので、ブランクシートの下
降に伴う箱体の壁部の折曲げ形成、箱体の天面部を形成
するためのフラップの折曲げ形成及びその形成途中にあ
る箱体の次工程への送出し動作が同一の案内押圧部を介
して連続的に行われ、各動作間の移行をきわめてスムー
ズに行うことができるため、その作業性が大幅に改善さ
れる。更にはフラップの折曲げ開始時期や次工程への送
出し開始時期を早めることも可能である。したがって、
その作業サイクルの短縮化が図れ、高速化にもきわめて
有効である。しかも、前記折曲げガイド部材の先端部に
形成した案内押圧部を介して前記フラップに折曲げ力を
付与するため、その作用位置Eとフラップの折曲げ罫線
Fとの間隔が大きくとれ、フラップの折曲げ罫線を支点
として作用する曲げモーメントが大きくなる結果、より
小さい作用力により折曲げが可能になる。したがって、
ラップラウンド包装方式に伴い底部1a上に供給される
物品の存在と相俟って、フラップの折曲げ罫線以外の部
位から湾曲したり、箱体の前方底部が浮いたりするなど
の従来の不具合が大幅に解消され、折曲げ罫線からの的
確な折曲げ動作がより容易かつ安定的に得られる。
【図1】 本発明の実施例を示した要部構成図である。
【図2】 同実施例の動作説明図である。
【図3】 同実施例の動作説明図である。
【図4】 同実施例の動作説明図である。
1…ブランクシート、2…ガイド軸、3…昇降テーブ
ル、4,5…折曲げガイド部材、6…押動手段、7…補
助折曲げガイド部材、8,9…ガイド部材、10…係止
手段、11…支軸、12…作動シリンダ、13…フラッ
プ折込み支持手段、14…折込み部材
ル、4,5…折曲げガイド部材、6…押動手段、7…補
助折曲げガイド部材、8,9…ガイド部材、10…係止
手段、11…支軸、12…作動シリンダ、13…フラッ
プ折込み支持手段、14…折込み部材
Claims (1)
- 【請求項1】 昇降テーブル上に載置されたブランクシ
ート上に物品を供給し、その物品と共に前記ブランクシ
ートをそれそれ対向して配設された折曲げガイド部材間
を下降させることによって、それらの折曲げガイド部材
の案内作用により箱体の壁部を折曲げ形成するラップラ
ウンド包装装置において、前記折曲げガイド部材の少な
くとも一方の下部を回動自在に支持するとともに、その
折曲げガイド部材の先端部に曲面からなる案内面を有す
る案内押圧部を形成し、該案内押圧部によって、前記ブ
ランクシートの下降に伴う箱体の壁部の折曲げ形成を案
内するとともに、前記壁部に連設された天面部形成用の
フラップの折曲げ罫線から離れた部位を押圧回動するこ
とにより該フラップを折曲げ形成し、更に箱体を次工程
へ送出す際の前記フラップの上面を案内することによ
り、一連の箱体形成動作を前記折曲げ部材の先端部に設
けた前記案内押圧部を介して連続的に行うように構成し
たことを特徴とするラップラウンド包装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5064636A JP2527156B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | ラップラウンド包装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5064636A JP2527156B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | ラップラウンド包装装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06254998A JPH06254998A (ja) | 1994-09-13 |
JP2527156B2 true JP2527156B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=13263957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5064636A Expired - Fee Related JP2527156B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | ラップラウンド包装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2527156B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7126070B2 (ja) * | 2018-02-07 | 2022-08-26 | 澁谷工業株式会社 | ラップラウンドケーサ用シート供給装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5744522A (en) * | 1980-08-29 | 1982-03-13 | Oi Seisakusho Co Ltd | Automobile sliding door |
JPS59221202A (ja) * | 1983-05-24 | 1984-12-12 | 三菱重工業株式会社 | カ−トンケ−サにおける成形装置 |
-
1993
- 1993-03-01 JP JP5064636A patent/JP2527156B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06254998A (ja) | 1994-09-13 |
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