JP2526433Y2 - 合成樹脂製キャップ - Google Patents
合成樹脂製キャップInfo
- Publication number
- JP2526433Y2 JP2526433Y2 JP40206290U JP40206290U JP2526433Y2 JP 2526433 Y2 JP2526433 Y2 JP 2526433Y2 JP 40206290 U JP40206290 U JP 40206290U JP 40206290 U JP40206290 U JP 40206290U JP 2526433 Y2 JP2526433 Y2 JP 2526433Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- bridge
- ring
- screw
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、容器が未開封のもので
あるか開封されたものであるかを確認するためのピルフ
ァープルーフリング(以下、P.P.リングと略称す
る。)を備えた合成樹脂製キャップに関するものであ
る。
あるか開封されたものであるかを確認するためのピルフ
ァープルーフリング(以下、P.P.リングと略称す
る。)を備えた合成樹脂製キャップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、特開昭58-51116号公報において
開示されたウイングロックキャップを示すものである。
開示されたウイングロックキャップを示すものである。
【0003】このキャップは、円盤状の天板部1とその
周縁から垂下するスカート部2と、該スカート部2の下
部内面に設けられたブリッジ形成リブ3…とによって概
略構成されている。
周縁から垂下するスカート部2と、該スカート部2の下
部内面に設けられたブリッジ形成リブ3…とによって概
略構成されている。
【0004】このキャップは、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の合成樹脂によって形成されている。このキャ
ップは圧縮成形法や射出成形法によって成形されてお
り、そのスカート部2の上部内面には径方向内方に突出
するライナー保持リブ4が全周に亙って形成されてい
る。このライナー保持リブ4の下面側にはスカート部2
の内面に連なる三角リブ5…が設けられている。そし
て、このライナー保持リブ4と天板部1との間に形成さ
れた凹所6の天板部1側には係止突起7…が設けられて
いる。そしてこの凹所6には、天板部1の内面に密着す
るライナー16の周縁部分が嵌合している。またスカー
ト部2の中段部内面には、このキャップが装着される容
器口部の螺子と螺合する螺子9が形成されている。この
螺子9は、スカート部2の内面を一周以上周回して設け
られている。
ピレン等の合成樹脂によって形成されている。このキャ
ップは圧縮成形法や射出成形法によって成形されてお
り、そのスカート部2の上部内面には径方向内方に突出
するライナー保持リブ4が全周に亙って形成されてい
る。このライナー保持リブ4の下面側にはスカート部2
の内面に連なる三角リブ5…が設けられている。そし
て、このライナー保持リブ4と天板部1との間に形成さ
れた凹所6の天板部1側には係止突起7…が設けられて
いる。そしてこの凹所6には、天板部1の内面に密着す
るライナー16の周縁部分が嵌合している。またスカー
ト部2の中段部内面には、このキャップが装着される容
器口部の螺子と螺合する螺子9が形成されている。この
螺子9は、スカート部2の内面を一周以上周回して設け
られている。
【0005】このスカート部2の下部内面には、前記ブ
リッジ形成リブ3…が突設されている。このブリッジ形
成リブ3…は、水平断面が略正方形の棒状に形成されて
おり、その長手方向が縦方向に沿うようにしてスカート
部2内面に突設されている。
リッジ形成リブ3…が突設されている。このブリッジ形
成リブ3…は、水平断面が略正方形の棒状に形成されて
おり、その長手方向が縦方向に沿うようにしてスカート
部2内面に突設されている。
【0006】このキャップのスカート部2のブリッジ形
成リブ3…の突設された部分には、円周方向に沿って切
り込み12が形成されている。そしてこの切り込み12によ
って、スカート部2は天板部1側の筒部2aと下端側の
ピルファープルーフリング部分(以下、PPリングと略
称する)2bとに分割されている。そして天板部1と筒部
2aとは、キャップ本体部を形成している。
成リブ3…の突設された部分には、円周方向に沿って切
り込み12が形成されている。そしてこの切り込み12によ
って、スカート部2は天板部1側の筒部2aと下端側の
ピルファープルーフリング部分(以下、PPリングと略
称する)2bとに分割されている。そして天板部1と筒部
2aとは、キャップ本体部を形成している。
【0007】PPリング2bの内面には、複数のウイン
グ10…が突設されている。このウイング10…は、三
角形板状のものでキャップの開栓時の回転方向に向かっ
て漸次内方に傾斜するように設けられている。
グ10…が突設されている。このウイング10…は、三
角形板状のものでキャップの開栓時の回転方向に向かっ
て漸次内方に傾斜するように設けられている。
【0008】このキャップは、所定形状に成形後にカッ
ターで切り込み12を入れることによって製造される。
ターで切り込み12を入れることによって製造される。
【0009】このキャップは、瓶口に装着されて用いら
れる。このキャップを瓶口に螺着する際には、PPリン
グ2bに設けられているウイング10…が外方に変形する
ので、PPリング2bは瓶口の係止リング部分を容易に
乗り越えることができる。そしてPPリング2bのウイ
ング10は瓶口の係止リング部分の下に係止した状態とな
る。
れる。このキャップを瓶口に螺着する際には、PPリン
グ2bに設けられているウイング10…が外方に変形する
ので、PPリング2bは瓶口の係止リング部分を容易に
乗り越えることができる。そしてPPリング2bのウイ
ング10は瓶口の係止リング部分の下に係止した状態とな
る。
【0010】この瓶を開栓するためにキャップを開栓方
向に回すと、PPリング2bのウイング10が内方に変形
する傾向となってPPリング2bと瓶口の係止リング部
分との係合状態が強固になるため、PPリング2bは瓶
口の係止リング部分を乗り越えることができない。この
ためブリッジ形成リブ3…が切れて、PPリング2bは
瓶口の係止リングに残り、キャップ本体部のみが瓶口か
ら外れる。この結果、瓶が開栓されたものであることが
表示される。
向に回すと、PPリング2bのウイング10が内方に変形
する傾向となってPPリング2bと瓶口の係止リング部
分との係合状態が強固になるため、PPリング2bは瓶
口の係止リング部分を乗り越えることができない。この
ためブリッジ形成リブ3…が切れて、PPリング2bは
瓶口の係止リングに残り、キャップ本体部のみが瓶口か
ら外れる。この結果、瓶が開栓されたものであることが
表示される。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら前記のキ
ャップにおいては、前述したように螺子9が、スカート
部2の内面を一周以上周回して設けられている。このた
めスカート部2において、図2中左側に示されているよ
うに軸線方向から見て螺子9が2つ存在する場所と、図
中右側に示されているように螺子9が1つしか存在しな
い場所が存在する。このようなキャップを開栓方向に回
して開栓した時、螺子9が1つしか存在しない部分は、
他の部分に比べて動き易いために、この部分の下方に位
置するブリッジ形成リブ3…が先に切れ易いという問題
があった。このようにキャップの開封時にブリッジ形成
リブ3…がほぼ同時に切断されないと、ブリッジ形成リ
ブ3…のうち切断されずに残った部分のP.P.リング
2bがキャップ本体の上昇に伴ってさらに上方に引っ張
られるため、キャップが口部の軸線方向に沿って上昇せ
ずに傾いた状態になると共に、P.P.リング2bが部
分的に口部の螺子に強く密着し、キャップ本体の円滑な
回転が阻止されて開封が困難になるというヒンジング現
象が生じる問題点があった。
ャップにおいては、前述したように螺子9が、スカート
部2の内面を一周以上周回して設けられている。このた
めスカート部2において、図2中左側に示されているよ
うに軸線方向から見て螺子9が2つ存在する場所と、図
中右側に示されているように螺子9が1つしか存在しな
い場所が存在する。このようなキャップを開栓方向に回
して開栓した時、螺子9が1つしか存在しない部分は、
他の部分に比べて動き易いために、この部分の下方に位
置するブリッジ形成リブ3…が先に切れ易いという問題
があった。このようにキャップの開封時にブリッジ形成
リブ3…がほぼ同時に切断されないと、ブリッジ形成リ
ブ3…のうち切断されずに残った部分のP.P.リング
2bがキャップ本体の上昇に伴ってさらに上方に引っ張
られるため、キャップが口部の軸線方向に沿って上昇せ
ずに傾いた状態になると共に、P.P.リング2bが部
分的に口部の螺子に強く密着し、キャップ本体の円滑な
回転が阻止されて開封が困難になるというヒンジング現
象が生じる問題点があった。
【0012】本考案は前記事情に鑑みてなされたもの
で、開栓する際にヒンジング現象が生じないキャップを
提供することを目的とする。
で、開栓する際にヒンジング現象が生じないキャップを
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案の合成樹脂製キャ
ップにあっては、軸線方向に該完全ねじ部が2つ形成さ
れている以外のねじ部分の軸線方向下方に形成された少
なくとも1つのブリッジの強度を、該完全ねじ部が2つ
形成された部分の下方に形成されたブリッジの強度より
大きくすることを課題解決の手段とした。
ップにあっては、軸線方向に該完全ねじ部が2つ形成さ
れている以外のねじ部分の軸線方向下方に形成された少
なくとも1つのブリッジの強度を、該完全ねじ部が2つ
形成された部分の下方に形成されたブリッジの強度より
大きくすることを課題解決の手段とした。
【0014】ここで、ブリッジの強度を変化させるに
は、ブリッジに幅あるいは太さを変化させることにより
行うことができる。
は、ブリッジに幅あるいは太さを変化させることにより
行うことができる。
【0015】
【作用】本考案の合成樹脂製キャップにあっては、軸線
方向に該完全ねじ部が2つ形成されている以外のねじ部
分の軸線方向下方に形成された少なくとも1つのブリッ
ジの強度を、該完全ねじ部が2つ形成された部分の下方
に形成されたブリッジの強度より大きく設定している。
このため、キャップを開栓方向に回した時、前記の軸線
方向に該完全ねじ部が2つ形成されている以外の位置の
ねじ部分を有するキャップの部分が他のキャップの部分
に比べて容器口部から上方に動き易くなっても、そのキ
ャップの部分に存在する少なくとも1つのブリッジの強
度は他の部分に存在するブリッジの強度に比べて大きく
設定されているため、このブリッジが先に切断されるこ
とがない。よって、キャップ本体とP.P.リングとを
連結するすべてのブリッジが同時に切断される確率がよ
り向上し、P.P.リングの切り離しが確実に行われ
る。
方向に該完全ねじ部が2つ形成されている以外のねじ部
分の軸線方向下方に形成された少なくとも1つのブリッ
ジの強度を、該完全ねじ部が2つ形成された部分の下方
に形成されたブリッジの強度より大きく設定している。
このため、キャップを開栓方向に回した時、前記の軸線
方向に該完全ねじ部が2つ形成されている以外の位置の
ねじ部分を有するキャップの部分が他のキャップの部分
に比べて容器口部から上方に動き易くなっても、そのキ
ャップの部分に存在する少なくとも1つのブリッジの強
度は他の部分に存在するブリッジの強度に比べて大きく
設定されているため、このブリッジが先に切断されるこ
とがない。よって、キャップ本体とP.P.リングとを
連結するすべてのブリッジが同時に切断される確率がよ
り向上し、P.P.リングの切り離しが確実に行われ
る。
【0016】
【実施例】以下、本考案の合成樹脂製キャップを図面を
参照して詳しく説明する。
参照して詳しく説明する。
【0017】図1は、本考案の合成樹脂製キャップの一
実施例を示すものである。
実施例を示すものである。
【0018】このキャップは、従来例と同様に円盤状の
天板部1とその周縁から垂下するスカート部2と、該ス
カート部2の下部内面に設けられたブリッジ形成リブ3
…とによって概略構成されている。
天板部1とその周縁から垂下するスカート部2と、該ス
カート部2の下部内面に設けられたブリッジ形成リブ3
…とによって概略構成されている。
【0019】このキャップは、従来例と同様にポリエチ
レン、ポリプロピレン等の合成樹脂製であり、圧縮成形
法や射出成形法によって成形されている。そのスカート
部2の上部内面には径方向内方に突出するライナー保持
リブ4が全周に亙って形成され、このライナー保持リブ
4の下面側にはスカート部2の内面に連なる三角リブ5
…が設けられている。そして、このライナー保持リブ4
と天板部1との間に形成された凹所6の天板部1側には
係止突起7…が設けられている。そしてこの凹所6に
は、天板部1の内面に密着するライナー16の周縁部分
が嵌合している。またスカート部2の中段部内面には、
このキャップが装着される容器口部のねじと螺合する螺
子9…が形成されている。この螺子9…は、その先端と
後端に形成される略直方体状の不完全ねじ部9aと、そ
の間に形成される複数の直方体状の完全ねじ部9bとか
ら構成され、これらの螺子9…は前記スカート部2を一
周以上周回している。
レン、ポリプロピレン等の合成樹脂製であり、圧縮成形
法や射出成形法によって成形されている。そのスカート
部2の上部内面には径方向内方に突出するライナー保持
リブ4が全周に亙って形成され、このライナー保持リブ
4の下面側にはスカート部2の内面に連なる三角リブ5
…が設けられている。そして、このライナー保持リブ4
と天板部1との間に形成された凹所6の天板部1側には
係止突起7…が設けられている。そしてこの凹所6に
は、天板部1の内面に密着するライナー16の周縁部分
が嵌合している。またスカート部2の中段部内面には、
このキャップが装着される容器口部のねじと螺合する螺
子9…が形成されている。この螺子9…は、その先端と
後端に形成される略直方体状の不完全ねじ部9aと、そ
の間に形成される複数の直方体状の完全ねじ部9bとか
ら構成され、これらの螺子9…は前記スカート部2を一
周以上周回している。
【0020】また該スカート部2の下部内面において設
けられたブリッジ形成リブ3…は、従来例と同様に水平
断面が略正方形の棒状に形成されており、その長手方向
が縦方向に沿うようにしてスカート部2内面に突設され
ている。
けられたブリッジ形成リブ3…は、従来例と同様に水平
断面が略正方形の棒状に形成されており、その長手方向
が縦方向に沿うようにしてスカート部2内面に突設され
ている。
【0021】さらに本実施例においては、軸線方向にお
いて前記不完全ねじ部9aが1つと完全ねじ部9bが1
つ形成された部分の下方に2つの大リブ3a、3aが形
成され、完全ねじ部9aが2つ形成された部分の下方に
2つの小リブ3b、3bが形成されている。また完全ね
じ部9bが1つのみ形成された部分の下部においては、
1つの大リブ3aと、小リブ3b…が形成されている。
ここで大リブ3aの幅は、小リブ3bの幅より2倍程度
大きく設定されている。
いて前記不完全ねじ部9aが1つと完全ねじ部9bが1
つ形成された部分の下方に2つの大リブ3a、3aが形
成され、完全ねじ部9aが2つ形成された部分の下方に
2つの小リブ3b、3bが形成されている。また完全ね
じ部9bが1つのみ形成された部分の下部においては、
1つの大リブ3aと、小リブ3b…が形成されている。
ここで大リブ3aの幅は、小リブ3bの幅より2倍程度
大きく設定されている。
【0022】キャップのスカート部2のブリッジ形成リ
ブ3…の突設された部分には、円周方向に沿って切り込
み12が形成され、この切り込み12によって、スカート
部2は天板部1側の筒部2aと下端側のPPリング2bと
に分割されている。
ブ3…の突設された部分には、円周方向に沿って切り込
み12が形成され、この切り込み12によって、スカート
部2は天板部1側の筒部2aと下端側のPPリング2bと
に分割されている。
【0023】このP.P.リング2bの内周面には、P.
P.リング2bの下部から軸線方向上方に向かって半径方
向内方へ傾斜する複数のフラップ片8…を有している。
P.リング2bの下部から軸線方向上方に向かって半径方
向内方へ傾斜する複数のフラップ片8…を有している。
【0024】このキャップを瓶口に螺着する際には、P
Pリング2bに設けられているフラップ片8…が半径方
向外方に容易に変形するので、PPリング2bは瓶口の
係止リング部分を容易に乗り越えることができる。そし
てPPリング2bのフラップ片8…は瓶口の係止リング
部分の下に係止した状態となる。
Pリング2bに設けられているフラップ片8…が半径方
向外方に容易に変形するので、PPリング2bは瓶口の
係止リング部分を容易に乗り越えることができる。そし
てPPリング2bのフラップ片8…は瓶口の係止リング
部分の下に係止した状態となる。
【0025】この瓶を開栓するためにキャップを開栓方
向に回すと、PPリング2bのフラップ片8…が半径方
向内方に変形する傾向となってPPリング2bと瓶口の
係止リング部分との係合状態が強固になるため、PPリ
ング2bは瓶口の係止リング部分を乗り越えることがで
きない。このためブリッジ形成リブ3…が切断される。
この時、このキャップでは前述のようにブリッジ形成リ
ブ3…が設けられているため、不完全ねじ部9aが1つ
と完全ねじ部9bが1つ形成された部分の下方のブリッ
ジ形成リブ3…および完全ねじ部9bが1つのみ形成さ
れた部分の下方のブリッジ形成リブ3…が、完全ねじ部
9bが2つ形成された部分の下方のブリッジ形成リブ3
…より先に切断されることがない。よって、キャップ本
体とP.P.リング2bとを連結するすべてのブリッジ
形成リブ3…が同時に切断される確率がより向上し、
P.P.リング2bの切り離しが確実に行われて、P.
P.リング2bは瓶口の係止リングに残り、キャップ本
体部のみが瓶口から外れる。
向に回すと、PPリング2bのフラップ片8…が半径方
向内方に変形する傾向となってPPリング2bと瓶口の
係止リング部分との係合状態が強固になるため、PPリ
ング2bは瓶口の係止リング部分を乗り越えることがで
きない。このためブリッジ形成リブ3…が切断される。
この時、このキャップでは前述のようにブリッジ形成リ
ブ3…が設けられているため、不完全ねじ部9aが1つ
と完全ねじ部9bが1つ形成された部分の下方のブリッ
ジ形成リブ3…および完全ねじ部9bが1つのみ形成さ
れた部分の下方のブリッジ形成リブ3…が、完全ねじ部
9bが2つ形成された部分の下方のブリッジ形成リブ3
…より先に切断されることがない。よって、キャップ本
体とP.P.リング2bとを連結するすべてのブリッジ
形成リブ3…が同時に切断される確率がより向上し、
P.P.リング2bの切り離しが確実に行われて、P.
P.リング2bは瓶口の係止リングに残り、キャップ本
体部のみが瓶口から外れる。
【0026】従ってこのキャップによれば、ヒンジング
現象を生じる確率を低減することができる。
現象を生じる確率を低減することができる。
【0027】
【考案の効果】本考案の合成樹脂製キャップにあって
は、軸線方向に該完全ねじ部が2つ形成されている以外
の位置のねじ部分の軸線方向下方に形成された少なくと
も1つのブリッジの強度が、該完全ねじ部が2つ形成さ
れた部分の下方に形成されたブリッジの強度より大きく
設定されている。このため、キャップを開栓方向に回し
た時、前記の軸線方向に該完全ねじ部が2つ形成されて
いる以外の位置のねじ部分を有するキャップの部分が他
のキャップの部分に比べて容器口部から上方に動き易く
なっても、そのキャップの部分に存在する少なくとも1
つのブリッジの強度は他の部分に存在するブリッジの強
度に比べて大きく設定されているため、このブリッジが
先に切断されることがない。よって、キャップ本体と
P.P.リングとを連結するすべてのブリッジが同時に
切断される確率がより向上し、P.P.リングの切り離
しが確実に行われる。
は、軸線方向に該完全ねじ部が2つ形成されている以外
の位置のねじ部分の軸線方向下方に形成された少なくと
も1つのブリッジの強度が、該完全ねじ部が2つ形成さ
れた部分の下方に形成されたブリッジの強度より大きく
設定されている。このため、キャップを開栓方向に回し
た時、前記の軸線方向に該完全ねじ部が2つ形成されて
いる以外の位置のねじ部分を有するキャップの部分が他
のキャップの部分に比べて容器口部から上方に動き易く
なっても、そのキャップの部分に存在する少なくとも1
つのブリッジの強度は他の部分に存在するブリッジの強
度に比べて大きく設定されているため、このブリッジが
先に切断されることがない。よって、キャップ本体と
P.P.リングとを連結するすべてのブリッジが同時に
切断される確率がより向上し、P.P.リングの切り離
しが確実に行われる。
【0028】従って本考案の合成樹脂製キャップによれ
ば、ヒンジング現象が生じないキャップを提供すること
ができる。
ば、ヒンジング現象が生じないキャップを提供すること
ができる。
【図1】本考案の合成樹脂キャップの一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】従来の合成樹脂キャップを示す断面図である。
1 天板部 2a 筒部 2b P.P.リング 3 ブリッジ形成リブ 3a 大リブ 3b 小リブ 8 フラップ片 9 螺子 9a 不完全ねじ部 9b 完全ねじ部。
Claims (1)
- 【請求項1】 天板部と、その周縁から垂下し内面に
ねじが形成された筒部と、この筒部の下端にブリッジを
介して連設されたピルファープルーフリングとを具備
し、前記ピルファープルーフリングの内周面に係止部が
形成され、さらに前記ねじがその先端と後端に形成され
る不完全ねじ部と、その間に形成される複数の完全ねじ
部とからなり、かつ前記ねじが前記筒部を一周以上周回
している合成樹脂製キャップにおいて、前記軸線方向に
該完全ねじ部が2つ形成されている以外のねじ部分の軸
線方向下方に形成された少なくとも1つのブリッジの強
度を、該完全ねじ部が2つ形成された部分の下方に形成
されたブリッジの強度より大きくすることを特徴とする
合成樹脂製キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40206290U JP2526433Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 合成樹脂製キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40206290U JP2526433Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 合成樹脂製キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0491849U JPH0491849U (ja) | 1992-08-11 |
JP2526433Y2 true JP2526433Y2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=31880058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40206290U Expired - Lifetime JP2526433Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 合成樹脂製キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526433Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008539135A (ja) * | 2005-04-27 | 2008-11-13 | サクミ コオペラティヴァ メッカニチ イモラ ソシエタ コオペラティヴァ | キャップ、容器、および方法 |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP40206290U patent/JP2526433Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008539135A (ja) * | 2005-04-27 | 2008-11-13 | サクミ コオペラティヴァ メッカニチ イモラ ソシエタ コオペラティヴァ | キャップ、容器、および方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0491849U (ja) | 1992-08-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960910 |