JP2525785Y2 - ポンプシステム - Google Patents

ポンプシステム

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JP2525785Y2
JP2525785Y2 JP1989143294U JP14329489U JP2525785Y2 JP 2525785 Y2 JP2525785 Y2 JP 2525785Y2 JP 1989143294 U JP1989143294 U JP 1989143294U JP 14329489 U JP14329489 U JP 14329489U JP 2525785 Y2 JP2525785 Y2 JP 2525785Y2
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Japan
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pump
head
throttle mechanism
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義隆 佐々木
望 楠本
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、使用を継続するにつれて送液管路等の抵抗
損失が増大する可能性のある場合に於いて、上記抵抗損
失が増大しても送液の減少量を許容範囲内に止どめるこ
とのできるポンプシステムに関する。
〔従来の技術〕
ポンプシステムの管路または装置を循環する液体が固
形物、その他の成分を含有している場合に、その固形物
などが管壁に付着する、推積する、含有量の増大が生じ
る、粘度増加が生じる等の理由で、送液抵抗(抵抗損
失)が増大し、結果としてポンプの送水量が大幅に減少
し、上記管路または装置で許容される下限送液量を確保
できない場合がある。
このことを第4図で説明すると、H1はポンプの揚程曲
線で、市販されている一般的な性能、すなわち流量0に
於ける締切揚程HS1が、最高効率時水量点の揚程Heに対
し1.25倍以下程度のものを示す。R1は当初の管路抵抗曲
線、R2は増大したあとの管路抵抗曲線で、これらの曲線
R1、R2とポンプ揚程曲線H1との交点がそれぞれの運転点
イ、ロを示し、QR1、QR2がそれぞれの吐出し量を示す。
なお、第4図において、H、Rを同一図面上に記載して
いるのは、ポンプの運転点を調べるためにH、Rを同一
図面上に記載することがポンプ業界においては日常的に
行なわれているからである。
図に於いて、吐出し量QR1を下廻るが許容できる下限
水量としてQMを設定すると、抵抗損失の増大時の吐出し
量QR2は、下限許容水量QM以下となり、その結果ポンプ
システムの下限送液量を下廻ることになるから許容でき
ないことになる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述した従来技術の問題点は、汎用性のあるポンプの
締切揚程が前記した通り最高効率時水量点に於ける揚程
の1.25倍程度以下と低いために抵抗損失の増加量に比し
て水量の減少量が大きくなる結果生じるものである。
その解決法として、ポンプの締切揚程を高くすること
が考えられる。第4図中のポンプ揚程曲線H2がそれで、
その締切揚程HS2のように高くすると、抵抗損失が曲線R
2に増大しても、下限許容水量QMを下廻ることはなくな
る。
しかし単にポンプの締切揚程HS2を高く設定しただけ
では使用初期における吐出し量はQR3となって所望の水
量QR1よりも多くなり過ぎる。そこでこれを防止するた
めに破線で示したポンプ揚程曲線H3′のように、吐出し
量の減少につれて揚程が急激に高くなる特殊な特性を有
するポンプを使用する必要がある。
しかるにこのような特殊な特性を有するポンプは市場
性がなく、特別に製作を要するからコストが高くなる。
本考案は市場性のある安価なポンプを用いて、吐出し
量の減少に連れて揚程が高くなる特性を有するポンプを
構成し、それによって、送液管路等の抵抗損失が増大し
ても送液の減少量を許容範囲内即ち下限送液量以上に維
持することのできるポンプシステムを提供することを目
的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために本考案は、使用を継続する
につれて抵抗損失が増大するおそれのある送液管路また
は装置と、この送液管路または装置に接続されるポンプ
とを備えたポンプシステムに於いて、上記ポンプの締切
揚程を与えられた仕様揚程に対し少なくとも30%以上高
く設定すると共に、上記ポンプの吐出口に固定的絞り機
構を配し、固定的絞り機構の絞り具合を、設定した上記
締切揚程と固定的絞り機構との合成性能が上記抵抗損失
の増大時においても上記送液管路または装置で許容され
る下限送液量以上の流量を維持するよう、設定したこと
を特徴としている。
〔作用〕
ポンプの設定した締切揚程と絞り機構との合成性能に
より、抵抗損失の増大時にも下限許容水量を維持するこ
とができ、その結果管路または装置で許容される下限送
液量以上の流量が維持される。
〔実施例〕
第1図において、1はポンプシステム、2はポンプシ
ステムに採用されるポンプ、3はポンプの吐出口に接続
される絞り機構である。絞り機構としては、例えば市販
のオリフィス、ノズル等が採用される。また4はポンプ
システム1の管路である。
第2図は本考案を説明する揚程−吐出し量特性図であ
る。なお、第2図において、H、Rを同一図面上に記載
しているのは、ポンプの運転点を調べるためにH、Rを
同一図面上に記載することがポンプ業界においては日常
的に行なわれているからである。第2図では、従来のポ
ンプを曲線H1、その締切揚程をHS1で示している。HS1は
前述の通り、基準とする揚程(最高効率点における揚
程)の1.25倍以下である。これに対し、本考案のポンプ
2(第1図)は、曲線H2で示すように与えられた仕様揚
程(水量QR1における揚程HR1)の1.3倍以上の締切揚程H
S2を有するものである。このように、本考案のポンプ2
の締切揚程HS2が、与えられた仕様揚程に対して1.3倍以
上即ち30%以上高く設定されているのは、次の根拠によ
るものである。即ち、前述したように、従来のポンプで
は、第4図に示すように、締切揚程HS1が最高効率時水
量点における揚程Heの1.25倍程度以下と低く設定されて
いたため、抵抗損失増大時(R2時)の吐出し量QR2が下
限許容水量QM以下となってしまい、そのため、ポンプシ
ステムとして許容できなかった。従って、締切揚程を1.
25倍より大きく設定しない限り、抵抗損失増大時(R2
時)の吐出し量を下限許容水量QMより大きくすることは
不可能である。それ故、本考案のポンプ2では、締切揚
程を1.3倍以上に設定する必要がある。
Roは絞り機構3(第1図)の特性を示すもので、吐出
し量が増加するにつれて一定の関係に従って送液抵抗が
増大する特性を備えている。そして第1図で説明したよ
うに、H2で示す特性を有するポンプ2の吐出口にRoの特
性を有する絞り機構3を配置接続することにより、H2の
それぞれの水量に於ける揚程からRoのそれぞれの抵抗値
が差引かれ、両者の直列合成性能によって曲線H3で示す
ように抵抗損失が増加するにつれて揚程が高くなるポン
プを構成することができる。
すなわち前述したようにポンプ2並びに絞り機構3の
各特性H2、Roを適切に設定することにより、第2図に於
いて、管路4(第1図)の送液抵抗がR1で示す計画時か
ら、R2で示す特性に増大しても、特性R2と特性H3との交
点のもたらす吐出し量QR2′が許容下限水量QMを下廻る
ことはない。これによりポンプシステム1(第1図)で
許容される下限送液量以上の流量を維持することがで
き、所要の目的を達成することができる。
なお第3図は、第1図の絞り機構3として採用するこ
とのできる一般的なオリフィス5を示している。
第3図の実施例に於ける絞り機構3は、図外のボルト
によりポンプ2の吐出口に固定されており、その中心に
オリフィス5が形成されている。オリフィス5は、中間
部から上方へ行くにつれて直径が広くなるテーパ面5aを
備えている。このオリフィス5を備えた絞り機構3を設
けることにより、送液抵抗は吐出し量Qの2乗に比例す
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によると、使用を継続する
につれて抵抗損失Rが増大するおそれのある送液管路4
または装置と、この送液管路4または装置に接続される
ポンプ2とを備えたポンプシステム1に於いて、上記ポ
ンプ2の締切揚程HS2を、与えられた仕様揚程に対し少
なくとも30%以上高く設定すると共に、上記ポンプ2の
吐出口に絞り機構3を配し、両者の合成性能によって上
記抵抗損失Rが増加するにつれて上記揚程が高くなるよ
うに設定しているので、抵抗損失Rの増大時にも管路4
で許容される下限送液量以上の流量が維持される。従っ
て本考案を採用することによりポンプ2の吐出し量を長
期間にわたって一定量以上に保つことができる。
しかも本考案は、絞り機構3を締切揚程HS2が規定水
量QR1に於ける揚程HR1に対し少なくとも30%以上高いポ
ンプ2の吐出口に配するだけで簡単に構成することがで
きるので、きわめて安価に提供することができる。
無論絞り機構3は、元来流量測定用に使用される程精
度が高いものであるが、構造単純のため、その都度製作
してもコストが高くなることはない。
また本考案のポンプ2は通常の汎用ポンプを用いて簡
単に採用することができるから、これらポンプ2と絞り
機構3との組合せは、安価で且つ精度が高いものにな
る。
このように本考案によれば、安価な手段により設計の
自由度がきわめて大きく且つ効果の確実なシステムを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のポンプシステムの外観略図、第2図は
本考案を説明する揚程−吐出し量特性図、第3図は本考
案の絞り機構の実施例を示す断面略図、第4図は従来技
術を説明する揚程−吐出し量特性図である。1……ポン
プシステム、2……ポンプ、3……絞り機構、4……送
液管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小林 一成 京都府長岡京市竹の台 C2棟401号 (56)参考文献 特開 昭59−105972(JP,A) 実開 昭61−119000(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用を継続するにつれて抵抗損失が増大す
    るおそれのある送液管路または装置と、この送液管路ま
    たは装置に接続されるポンプとを備えたポンプシステム
    に於いて、上記ポンプの締切揚程を与えられた仕様揚程
    に対し少なくとも30%以上高く設定すると共に、上記ポ
    ンプの吐出口に固定的絞り機構を配し、固定的絞り機構
    の絞り具合を、設定した上記締切揚程と固定的絞り機構
    との合成性能が上記抵抗損失の増大時においても上記送
    液管路または装置で許容される下限送液量以上の流量を
    維持するよう、設定したことを特徴とするポンプシステ
    ム。
JP1989143294U 1989-12-11 1989-12-11 ポンプシステム Expired - Fee Related JP2525785Y2 (ja)

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DE3245766A1 (de) * 1982-12-10 1984-06-14 Klein, Schanzlin & Becker Ag, 6710 Frankenthal Als turbine betriebene kreiselpumpe
JPS61119000U (ja) * 1985-01-11 1986-07-26

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