JP2525545Y2 - 広帯域マイクロストリップアンテナ - Google Patents

広帯域マイクロストリップアンテナ

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JP2525545Y2
JP2525545Y2 JP1990068849U JP6884990U JP2525545Y2 JP 2525545 Y2 JP2525545 Y2 JP 2525545Y2 JP 1990068849 U JP1990068849 U JP 1990068849U JP 6884990 U JP6884990 U JP 6884990U JP 2525545 Y2 JP2525545 Y2 JP 2525545Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、例えば自動車電話の基地局において将来必
要とされると予想される広帯域マイクロストリップアン
テナまたはその放射素子として好適なアンテナに関する
ものである。
従来の技術 第18図は、従来のマイクロストリップアンテナの一例
を示す斜視図で、1は誘電体基板、2は誘電体基板1の
下面に設けた接地導体、3は誘電体基板1の上面に設け
た放射素子、4は給電端子、5は給電線、6はインピー
ダンス整合素子、9は導体板より成る無給電素子で、放
射素子3の上方に適宜間隔を隔てて設けてある。
第19図は、従来のマイクロストリップアンテナの他の
例を示す斜視図で、31および32は誘電体基板1の上面に
設けた放射素子、51および52は分岐給電線、61および62
はインピーダンス整合素子、91および92は導体板より成
る無給電素子で、第18図に示した無給電素子9と同様、
放射素子31および32の各上方に適宜間隔を隔てて設けて
ある。
他の符号および構成は、第18図と同様である。
第20図もまた従来のマイクロストリップアンテナの他
の例を示す斜視図で、71および72は導体板より成る無給
電素子で、素子71は放射素子3の前半部の上方に、素子
72は放射素子3の後半部の上方に各適宜間隔を隔てて設
けるとともに、素子71の前端部を折り曲げ、この折り曲
げ部分の下端縁が誘電体基板1を貫いて接地導体2に接
続されている。
素子72は後端部を折り曲げ、この折り曲げ部分の下端縁
が誘電体基板1を貫いて接地導体2に接続されている。
他の符号および構成は、第18図と同様である。
考案が解決しようとする課題 不平衡平面回路共振素子を用いて形成されたマイクロ
ストリップアンテナは、一般に小型軽量で、機械的高さ
が低い等の利点を有するが、第18図に示した従来のマイ
クロストリップアンテナは、第21図[横軸は使用周波数
(MHz)、縦軸は反射減衰量(dB)]に反射特性の一例
を示すように、反射減衰量10dB以上において比帯域が11
%程度で、第22図ないし第24図に示すように、比較的広
帯域で指向性も帯域全域に亙って安定しているが、例え
ば自動車電話等の移動通信において予定されている比帯
域ほぼ20%を満足することはできない。
第22図ないし第24図は、第18図における放射素子3の
中心を原点とし、給電線5の方向にX軸を、これと直角
方向にY軸を、放射素子3の面に垂直な方向にZ軸をそ
れぞれとった場合の指向性を示し、各図における横軸は
天頂角度(deg)、縦軸は減衰量(dB)、実線で示した
曲線はZ−Y面における指向性、破線で示した曲線はZ
−X面における指向性である。
なお、第22図は中心周波数が810MHz、第23図は中心周
波数が885MHz、第24図は中心周波数が960MHzの場合であ
る。
各図から明らかなように、第18図に示した従来のマイ
クロストリップアンテナは、比帯域がほぼ20%を満足し
得ないばかりでなく、Z−Y面(電界面)の指向性を広
帯域に亙って対称に保持させることができない。
第19図に示した従来のマイクロストリップアンテナ
は、第18図に示したアンテナを2個並列に設けたもの
で、利得を高めることは可能であるが、帯域幅は第18図
に示したアンテナと同様で、比帯域ほぼ20%を満足する
ことは不可能である。
第20図に示した従来のマイクロストリップアンテナ
は、反射減衰量10dB以上における比帯域がほぼ20%と広
帯域であるが、指向性が広く、利得の低下を免れ得ない
ため、所要の利得を得るためには、放射素子3、無給電
素子71および72を一組とする放射系を複数組並列に設け
る必要があり、その結果、全体の構成が複雑となるのを
避けることができない。
課題を解決するための手段 本考案は、誘電体基板の一面に設けた接地導体と、 前記誘電体基板の他面に設けた放射素子と、 前記放射素子と適宜間隔を隔てて対向し、前記接地導
体に電気的に接続された導体板より成る第1段の第1の
無給電素子と、 前記第1段の第1の無給電素子と同様の構成で、前記
放射素子の中心に対して前記第1段の第1の無給電素子
と対称的に設けた第1段の第2の無給電素子と、 前記第1段の第1および第2の無給電素子と適宜間隔
を隔てて対向する導体板より成り、中心を前記放射素子
の中心に一致させて設けた第2段の無給電素子と、 前記放射素子に接続した給電系とを備えたアンテナを
実現することによって、従来のアンテナの欠点を除こう
とするものである。
作用 本案アンテナの等価回路は、3段の帯域通過ろ波器の
等価回路で示すことができ、放射素子、第1段の無給電
素子および第2段の無給電素子の各寸法を変えるととも
に、第1段の無給電素子と接地導体の間隔、第2段の無
給電素子と接地導体の間隔および第1段の無給電素子と
第2段の無給電素子の間隔を変えることによって、放射
素子によって形成される初段の共振回路の共振周波数、
第1段の無給電素子によって形成される次段の共振回路
の共振周波数および第2段の無給電素子によって形成さ
れる終段の共振回路の共振周波数を変えてアンテナの帯
域幅を広狭自在に変化させることができる。
実施例 第1図は、本考案の一実施例を示す斜視図で、1は誘
電体基板、2は誘電体基板1の一面(例えば下面)に設
けたた接地導体、3は誘電体基板1の他面(例えば上
面)に設けた放射素子で、輪郭形状を矩形または正方形
に形成してある。4は給電端子で、例えば同軸端子より
成り、その外部導体を接地導体2に接続し、内部導体を
給電線5およびインピーダンス整合素子6を介して放射
素子3の給電点に接続してある。
接地導体2、放射素子3、給電線5およびインピーダ
ンス整合素子6は、例えばプリント回路の形成手法と同
様の手法によって形成する。
すなわち、誘電体基板1の下面はエッチングを施すこ
となく、誘電体基板1の下面に設けた銅等の薄層をその
まま残して接地導体2となし、誘電体基板1の上面はエ
ッチングによって不要の銅等の薄層を除去し、残留部分
によって放射素子3、給電線5およびインピーダンス整
合素子6を形成する。
71は第1段の第1の無給電素子で、放射素子3の一部
(例えば前半部または右半部)の上方に適宜間隔を隔て
て設けた導体板の端部(例えば前端部または右端部)を
下方に折り曲げて断面形成を逆L字型に形成し、この折
り曲げ部分、すなわち、垂直部分の下端部が誘電体基板
1を貫き、その下端縁が直接または導線を介して接地導
体2に接続されるように形成してある。
なお、第1の無給電素子71の垂直部分が、給電線5ま
たはインピーダンス整合素子6と接触することのないよ
うに、適当な切欠部を設けてある。
72は第1段の第2の無給電素子で、放射素子3の一部
(例えば後半部または左半部)の上方に適宜間隔を隔て
て設けた導体板の端部(例えば後端部または左側端部)
を下方に折り曲げて断面形状を逆L字型に形成し、この
折り曲げ部分、すなわち、垂直部分の下端部が誘電体基
板1を貫き、その下端縁が直接または導線を介して接地
導体2に接続されるように形成してある。
なお、第1および第2の無給電素子71および72は、各
水平部分の高さをほぼ等しく保ち、その対向端縁間の間
隙を適当に定めるとともに、放射素子3の中心に対して
第1および第2の無給電素子71および72が対称となるよ
うに配置してある。
次に、8は第2段の無給電素子で、第1段の第1およ
び第2の無給電素子71および72の上方に適宜間隔を隔て
て設けられ、輪郭形状が矩形または正方形をなし、その
中心が放射素子3の中心に一致するように設けられた導
体板より成る。
第2段の無給電素子8を所要位置に支持するには、図
には示していないが、第1段の第1および第2の無給電
素子71および72の各水平部分と第2段の無給電素子8と
の間に所要の厚さと誘電率を有する誘電体板を介在させ
て固定する。
なお、第1段の第1および第2の無給電素子71および
72の各水平部分と放射素子3との間にも、必要に応じて
誘電体板を介在させてもよく、この場合には第1および
第2の無給電素子71および72の断面形状を逆L字型に形
成する代りに平板状に形成し、その一部を導線を介して
接地導体2に接続するようにしても本考案を実施するこ
とができる。
第2図は、本案アンテナの等価回路図で、L1および
L′は放射素子3の分布インダクタンス、C1および
C′は放射素子3と接地導体2間の分布容量、L1およ
びL′は第1段の第1および第2の無給電素子71およ
び72の各分布インダクタンス、C2およびC′は第1段
の第1および第2の無給電素子71および72と接地導体2
間の各分布容量、L3およびL′は第2段の無給電素子
8の分布インダクタンス、C3およびC′は第2段の無
給電素子8と接地導体2間の分布容量、C4およびC′
は放射素子3と第1段の第1および第2の無給電素子71
および72間の各結合容量、C5およびC′は第1段の第
1および第2の無給電素子71および72と第2段の無給電
素子8間の結合容量、RrおよびR′は放射抵抗、Sは
高周波電源である。
第1図について説明したように、第1段の第1および
第2の無給電素子71および72ならびに第2段の無給電素
子8は、放射素子3の中心に対して対称的に配設してあ
るから、第2図に示した等価回路図も中心線A−Bに対
して左右対称となる。
本案アンテナにおいては、放射素子3の一辺の長さを
電気長でλ/2(λは誘電体基板1の比誘電率をε
とし、高周波電源Sによって給電される高周波電力の自
由空間波長をλとした場合の長さで、 に選ぶことによって、放射素子3を波長λに共振させる
ことができる。
したがって、第2図における分布インダクタンスL1
分布容量C1との接続点と接地導体2間の電圧をV1、分布
インダクタンスL′と分布容量C′との接続点と接
地導体間の電圧をV′とすると、 V′=V1∠180°=−V1 となる。
第2図に示した等価回路は中心線A−Bに対して左右
対称であるから、放射抵抗RrおよびR′を、Rr=R′
となるように形成し、分布インダクタンスL2および
L′の各両端電圧をV2およびV′、放射抵抗Rrおよ
びR′の各両端電圧をV3およびV′とすると、 V′=−V2 V′=−V3 となる。
よって中心線A−B上における回路と接地導体間には
電圧を生ずることがないから、分布インダクタンスL1
L3、L′およびL′の各中心線側端子は接地された
ことと等価となり、第1図における放射素子3および第
2段の無給電素子8の各中心点を互いに接続しても電気
的特性に変化を生ずることはない。
したがって、本案アンテナの電気的特性は、第3図
(符号は第2図と同じ)に示した等価回路、すなわち、
第2図における中心線A−Bの左側の回路の等価回路に
ついて検討することによって明らかにすることができ
る。
第3図に示すように、本案アンテナの等価回路は、典
型的な帯域通過ろ波器回路で、各共振回路の共振周波数 および結合容量C4ならびにC5を適当に選ぶことによって
帯域特性を変化させることができる。
すなわち、第1図における放射素子3、第1段の第1
および第2の無給電素子71および72、第2段の無給電素
子8の各長さ(第1図に示した給電線5の長手方向と平
行な方向の長さ)に応じて共振周波数f1、f2およびf3
定まり、放射素子3、第1段の第1および第2の無給電
素子71および72、第2段の無給電素子8の各面積および
各素子間の間隔(各素子間に介在する固体誘電体または
空気の誘電率を考慮した間隔)に応じて結合容量C4およ
びC5が定まるから、各素子の長さ、幅および各素子間の
間隔を適当に選ぶことによって所要の反射減衰量に応じ
て狭帯域特性から広帯域特性まで広範囲に亙って自在に
帯域特性を変化させることが可能である。
第4図は、本考案の他の実施例を示す斜視図で、3′
は放射素子で、前実施例においては放射素子3を方形の
導体板で形成したのに対して、この実施例においては円
形の導体板で形成したもので、その直径に応じて共振周
波数が定まる。
なお、放射素子3の輪郭形状を円形の代りに、楕円形
に形成しても本考案を実施することができる。
他の符号、構成および作動は、前実施例と同様であ
る。
第5図もまた本考案の他の実施例を示す斜視図で、
8′は第2段の無給電素子で、円形の導体板で形成した
点が前実施例と異なり、その直径に応じて共振周波数が
定まる。
この実施例においては放射素子3′および第2段の無
給電素子8′をそれぞれ円形の導体板で形成したことに
伴って第1段の第1および第2の無給電素子7′およ
び7′の各幅方向の稜線を弧状に形成した場合を例示
してあるが、前実施例におけると同様に方形の導体板で
形成してもよく、また第2段の無給電素子8′の輪郭形
状を円形の代りに、楕円形に形成しても本考案を実施す
ることができる。
他の符号、構成および作動は、第1図に示した実施例
と同様である。
第6図もまた本考案の他の実施例を示す斜視図で、こ
の実施例においては、第1図に示した実施例における第
1段の第1および第2の無給電素子71および72を各2分
割して形成した素子711、712、721および722によって第
1段の無給電素子を構成したもので、他の符号、構成お
よび作動は、第1図に示した実施例と同様である。
第7図に示した実施例は、第5図に示した実施例にお
ける第1段の第1および第2の無給電素子7′および
7′をリング状の1個の素子7′で置換えたもので、
他の符号、構成および作動は、第5図に示した実施例と
同様である。
第8図に示した実施例は、第5図に示した放射素子お
よび第2段の無給電素子と同様、円形の導体板より成る
放射素子3′および第2段の無給電素子8′を設けると
ともに、放射素子3′の周縁における任意の2点に給電
点を設け、第1の給電点に給電端子4、給電線5および
インピーダンス整合素子6より成る第1の給電系を接続
し、第2の給電点に給電端子4′、給電線5′およびイ
ンピーダンス整合素子6′より成る第2の給電系を接続
し、第1の給電点と放射素子3′の中心を結ぶ方向に第
5図に示したと同様構成の第1段の第1および第2の無
給電素子7′および7′を設け、第2の給電点と放
射素子3′の中心を結ぶ方向に第1段の第1および第2
の無給電素子7′および7′と同様構成の第1段の
第3および第4の無給電素子73および74を設け、例えば
第1の給電点と放射素子3′の中心を結ぶ方向と第2の
給電点と放射素子3′の中心を結ぶ方向とが直交するよ
うに形成するとともに、第1および第2の給電点に独立
した信号を加えて互いに直交する偏波の電磁波を放射さ
せるか、第1および第2の給電点に互いに90°の位相差
を有する信号を加えて円偏波の電磁波を放射させるか、
または第1の給電点と放射素子3′の中心を結ぶ方向と
第2の給電点と放射素子3′の中心を結ぶ方向とが任意
の角度で斜交するように形成するとともに、第1および
第2の給電点に互いに90°の位相差を有する信号を加え
て円偏波の電磁波の放射を可能にしたものである。
他の符号および構造は、第5図と同様である。
第9図もまた本考案の他の実施例を示す斜視図で、こ
の実施例においては、第1図に示した放射素子3と同様
の放射素子31および32を設け、共通の給電端子4、分岐
給電線51および52、インピーダンス整合素子61および62
を介して並列に給電するとともに、第1図に示した第1
段の第1および第2の無給電素子71および72の各幅を延
長して、放射素子31および32の各前半部および各後半部
と結合する第1および第2の無給電素子7′11および
7′21を形成し、更に、第1図における第2段の無給電
素子8の幅を延長して第1段の第1および第2の無給電
素子7′11および7′21と結合する第2段の無給電素子
81を形成することによって放射利得を高めるように構成
したものである。
なお、第9図には、2個の放射素子31および32を設け
て並列に給電するように構成した場合を例示したが、2
個以上任意複数個の放射素子を設けて並列に給電するよ
うに構成してもよい。
考案の効果 第10図は、第1図に示した実施例における反射特性の
一例を示す図で、横軸は使用周波数(MHz)、縦軸は反
射減衰量(dB)である。
第11図ないし第13図は、第1図に示した実施例におけ
る指向性の一例を示す図で、第1図における放射素子3
の中心を原点とし、給電線5の方向にX軸を、これと直
角方向にY軸を、放射素子3の面に垂直な方向にZ軸を
それぞれとった場合の指向性を示し、各図における横軸
は天頂角度(deg)、縦軸は減衰量(dB)、実線で示し
た曲線はZ−Y面における指向性、破線で示した曲線は
Z−X面における指向性である。
また、第11図は中心周波数が810MHz、第12図は中心周
波数が885MHz、第13図は中心周波数が960MHzの場合であ
る。
各図から明らかなように、第1図に示した実施例にお
いては、反射減衰量10dBにおける比帯域はほぼ20%と広
帯域で、この帯域内における指向性の半値幅は70°ない
し80°と安定して居り、広帯域アレイアンテナの素子と
して好適である。
第14図は、第9図に示した実施例における反射特性の
一例を示す図で、横軸および縦軸は第10図と同様であ
る。
第15図ないし第17図は、第9図に示した実施例におけ
る指向性の一例を示す図で、各図における横軸および縦
軸は第11図ないし第13図と同様である。
第15図ないし第17図において実線で示した曲線はZ−
Y面における指向性、破線で示した曲線はZ−X面にお
ける指向性で、第15図は、中心周波数が810MHz、第16図
は、中心周波数が885MHz、第17図は、中心周波数が960M
Hzの場合である。
なお、第9図における座標軸のとりかたは、放射素子
31および32の各中心を結ぶ線の中心を原点とし、共通の
給電端子4の方向にX軸を、これと直角方向にY軸を、
誘電体基板1の面に垂直な方向にZ軸をそれぞれとった
ものである。
第14図ないし第17図から明らかなように、第9図に示
した実施例においては、Z−Y面における指向性の半値
幅がほぼ60°、すなわち、指向性が鋭く高利得である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す斜視図、第2図およ
び第3図は、その作動説明のための等価回路図、第4図
ないし第9図は、本考案の他の実施例を示す斜視図、第
10図および第14図は、本案アンテナの反射特性の一例を
示す図、第11図ないし第13図および第15図ないし第17図
は、本案アンテナの指向性の一例を示す図、第18図ない
し第20図は、従来のアンテナを示す図、第21図は、従来
のアンテナの反射特性の一例を示す図、第22図ないし第
24図は従来のアンテナの指向性の一例を示す図で、1:誘
電体基板、2:接地導体、3,3′,31および32:放射素
子、4および4′:給電端子、5,5′,51および52:給
電線、6,6′,61および62:インピーダンス整合素子、7
1,72,7′,7′,711,712,721,722,7′,73,74,
7′11および7′21:第1段の無給電素子、8,8′および
81:第2段の無給電素子、L1,L′,L2,L′,L3およ
びL′:分布インダクタンス、C1,C′,C2,C′
C3およびC′:分布容量、C4,C′,C5および
C′:結合容量、RrおよびR′:放射抵抗、S:高周
波電源、9,91および92:無給電素子である。

Claims (13)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体基板の一面に設けた接地導体と、 前記誘電体基板の他面に設けた放射素子と、 前記放射素子と適宜間隔を隔てて対向し、前記接地導体
    に電気的に接続された導体板より成る第1段の第1の無
    給電素子と、 前記第1段の第1の無給電素子と同様の構成で、前記放
    射素子の中心に対して前記第1段の第1の無給電素子と
    対称的に設けた第1段の第2の無給電素子と、 前記第1段の第1および第2の無給電素子と適宜間隔を
    隔てて対向する導体板より成り、中心を前記放射素子の
    中心に一致させて設けた第2段の無給電素子と、 前記放射素子に接続した給電系とを備えたことを特徴と
    する広帯域マイクロストリップアンテナ。
  2. 【請求項2】第1段の第1および第2の無給電素子を各
    2分割して成る4個の素子を方形に配設して第1段の無
    給電素子を形成した請求項1に記載の広帯域マイクロス
    トリップアンテナ。
  3. 【請求項3】放射素子を複数個に分割した請求項1に記
    載の広帯域マイクロストリップアンテナ。
  4. 【請求項4】放射素子および第2段の無給電素子の各輪
    郭形状を円形または楕円形に形成し、第1段の無給電素
    子を円形または楕円形のリング状導体で形成するととも
    に、放射素子、第1段および第2段の無給電素子の各中
    心を一致させて配設した請求項1に記載の広帯域マイク
    ロストリップアンテナ。
  5. 【請求項5】放射素子および第2段の無給電素子の各輪
    郭形状を方形に形成した請求項1ないし3のいずれかに
    記載の広帯域マイクロストリップアンテナ。
  6. 【請求項6】放射素子の輪郭形状を円形または楕円形
    に、第2段の無給電素子の輪郭形状を方形に各形成した
    請求項1ないし3のいずれかに記載の広帯域マイクロス
    トリップアンテナ。
  7. 【請求項7】放射素子および第2段の無給電素子の各輪
    郭形状を円形または楕円形に形成した請求項1ないし3
    のいずれかに記載の広帯域マイクロストリップアンテ
    ナ。
  8. 【請求項8】放射素子と第1段の第1および第2の無給
    電素子との間ならびに第1段の第1および第2の無給電
    素子と第2段の無給電素子との間に固体誘電体を介在さ
    せた請求項1ないし7のいずれかに記載の広帯域マイク
    ロストリップアンテナ。
  9. 【請求項9】誘電体基板の一面に設けた接地導体と、 前記誘電体基板の他面に設けられ、円形または楕円形の
    輪郭形状を有する放射素子と、 前記放射素子の周縁における任意の2点に設けた第1お
    よび第2の給電点と、 前記第1の給電点と前記放射素子の中心を結ぶ方向にお
    いて前記放射素子の中心に対称的で、前記放射素子と適
    宜間隔を隔てて対向して設けられるとともに、前記接地
    導体と電気的に接続された第1段の第1および第2の無
    給電素子と、 前記第2の給電点と前記放射素子の中心を結ぶ方向にお
    いて前記放射素子の中心に対称的で、前記放射素子と適
    宜間隔を隔てて対向して設けられるとともに、前記接地
    導体と電気的に接続された第1段の第3および第4の無
    給電素子と、 前記第1段の無給電素子と適宜間隔を隔てて対向し、中
    心を前記放射素子の中心に一致させて設けるとともに、
    円形または楕円形の輪郭形状を有する導体板より成る第
    2段の無給電素子と、 前記第1および第2の給電点に各別に接続された第1お
    よび第2の給電系とを備えたことを特徴とする広帯域マ
    イクロストリップアンテナ。
  10. 【請求項10】第1の給電点と放射素子の中心を結ぶ方
    向と第2の給電点と放射素子の中心を結ぶ方向とが直交
    し、第1および第2の給電点に独立した信号が加えられ
    る請求項9に記載の広帯域マイクロストリップアンテ
    ナ。
  11. 【請求項11】第1の給電点と放射素子の中心を結ぶ方
    向と第2の給電点と放射素子の中心を結ぶ方向とが直交
    し、第1および第2の給電点に90°の位相差を有する信
    号が加えられる請求項9に記載の広帯域マイクロストリ
    ップアンテナ。
  12. 【請求項12】第1の給電点と放射素子の中心を結ぶ方
    向と第2の給電点と放射素子の中心を結ぶ方向とが任意
    の角度で斜交し、第1および第2の給電点に90°の位相
    差を有する信号が加えられる請求項9に記載の広帯域マ
    イクロストリップアンテナ。
  13. 【請求項13】放射素子と第1段の第1ないし第4の無
    給電素子との間ならびに第1段の第1ないし第4の無給
    電素子と第2段の無給電素子との間に固体誘電体を介在
    させた請求項9に記載の広帯域マイクロストリップアン
    テナ。
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