JP2524841Y2 - 海水中の鉛直配管保護機構 - Google Patents
海水中の鉛直配管保護機構Info
- Publication number
- JP2524841Y2 JP2524841Y2 JP1483691U JP1483691U JP2524841Y2 JP 2524841 Y2 JP2524841 Y2 JP 2524841Y2 JP 1483691 U JP1483691 U JP 1483691U JP 1483691 U JP1483691 U JP 1483691U JP 2524841 Y2 JP2524841 Y2 JP 2524841Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- vertical
- seawater
- floating body
- protection mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は海水中の鉛直配管保護機
構に関し、特にＣＯ2 深海投入洋上基地の投入管に有利
に適用できる鉛直配管保護機構に関する。
構に関し、特にＣＯ2 深海投入洋上基地の投入管に有利
に適用できる鉛直配管保護機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、海水中に布設する鉛直配管は、洋
上基地からラーメン架構を海底に向って鉛直方向に組み
下げこの架構に沿わして配管を布設している。
上基地からラーメン架構を海底に向って鉛直方向に組み
下げこの架構に沿わして配管を布設している。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ＣＯ2 深海投入では、
洋上基地から数千メートルの深さまで直径数百ミリメー
トルの投入管を鉛直に布設している。一方、水深数千メ
ートルの海洋では通常海流があり、この海流の流路は季
節や年によって変動し、更に数日から数週間で蛇行現象
もある。海流の流速は数１０cm／ｓが標準的な値である
が、ところによっては１５０〜２００cm／ｓのところも
ある。更に海流の厚さは２００〜１，０００ｍが普通と
いわれている。又、表面は流れていないが、水深２００
ｍ位の深いところで流れている潜流というものもある。
このような海流、潜流の影響を受けて、投入管各部には
流れ水平方向に外力が加わる。例えば投入管の長さが１
０ｍで外径を３０ｃｍとし抵抗係数を１．２、流速を３
０cm／ｓとすれば投入管には２０kgの水平外力が働く。
この外力は投入管を洋上基地に取り付けている部分に大
きな曲げモーメントとして作用し、これに耐える強じん
な構造が必要となる。そのため対策をほどこした投入管
の重量が増加し、ひいては洋上基地が大きなものとな
り、コストの上昇となる。更に洋上基地そのものが傾斜
するので、水平を保つためのバランスタンクが必要かつ
大きくなり、これによってもコストの上昇原因となる。
洋上基地から数千メートルの深さまで直径数百ミリメー
トルの投入管を鉛直に布設している。一方、水深数千メ
ートルの海洋では通常海流があり、この海流の流路は季
節や年によって変動し、更に数日から数週間で蛇行現象
もある。海流の流速は数１０cm／ｓが標準的な値である
が、ところによっては１５０〜２００cm／ｓのところも
ある。更に海流の厚さは２００〜１，０００ｍが普通と
いわれている。又、表面は流れていないが、水深２００
ｍ位の深いところで流れている潜流というものもある。
このような海流、潜流の影響を受けて、投入管各部には
流れ水平方向に外力が加わる。例えば投入管の長さが１
０ｍで外径を３０ｃｍとし抵抗係数を１．２、流速を３
０cm／ｓとすれば投入管には２０kgの水平外力が働く。
この外力は投入管を洋上基地に取り付けている部分に大
きな曲げモーメントとして作用し、これに耐える強じん
な構造が必要となる。そのため対策をほどこした投入管
の重量が増加し、ひいては洋上基地が大きなものとな
り、コストの上昇となる。更に洋上基地そのものが傾斜
するので、水平を保つためのバランスタンクが必要かつ
大きくなり、これによってもコストの上昇原因となる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は上記技術水準に
鑑み、上述したようなコスト上昇の原因を解消した海水
中の鉛直配管保護機構を提供しようとするものである。
鑑み、上述したようなコスト上昇の原因を解消した海水
中の鉛直配管保護機構を提供しようとするものである。
【０００５】本考案は海流の影響を受ける海水中の鉛直
配管において、鉛直配管の外周を自由に回転でき、かつ
垂直尾翼と浮体を管中心に対して相対する位置に配設し
た管保護装置を、鉛直配管水深方向にある間隔をもって
配設してなることを特徴とする海水中の鉛直配管保護機
構である。
配管において、鉛直配管の外周を自由に回転でき、かつ
垂直尾翼と浮体を管中心に対して相対する位置に配設し
た管保護装置を、鉛直配管水深方向にある間隔をもって
配設してなることを特徴とする海水中の鉛直配管保護機
構である。
【０００６】すなわち、本考案は、投入管にある間隔を
置いて管保護装置を配設し、管保護装置は投入管の配設
断面において、その外周を自由に回転できる構造となっ
ており、更に浮体と浮体反対側に垂直尾翼を有し、常に
海流又は潜流の流れに対して浮体を上流側、垂直尾翼を
後流側に位置するように向きを変える構造となってい
る。
置いて管保護装置を配設し、管保護装置は投入管の配設
断面において、その外周を自由に回転できる構造となっ
ており、更に浮体と浮体反対側に垂直尾翼を有し、常に
海流又は潜流の流れに対して浮体を上流側、垂直尾翼を
後流側に位置するように向きを変える構造となってい
る。
【０００７】浮体の大きさは海流又は潜流の速さおよび
投入管の直径、並びに管保護装置、配設間隔の長さによ
って決まる外力と、浮体取付アーム長さによって、決め
られる。つまり、投入管が海流又は潜流による外力で生
じる曲げモーメントと浮体浮力による曲げモーメントが
等しくなるような浮体大きさとする。
投入管の直径、並びに管保護装置、配設間隔の長さによ
って決まる外力と、浮体取付アーム長さによって、決め
られる。つまり、投入管が海流又は潜流による外力で生
じる曲げモーメントと浮体浮力による曲げモーメントが
等しくなるような浮体大きさとする。
【０００８】
【作用】管保護装置取付位置間の海流又は潜流による外
力に対し、浮体浮力によって反対方向の力を与え取付位
置間隔内の合成力をゼロにする。従って、投入管全体の
海流又は潜流による外力を反対方向に作用する各管保護
装置浮力の合力で、消してしまう。
力に対し、浮体浮力によって反対方向の力を与え取付位
置間隔内の合成力をゼロにする。従って、投入管全体の
海流又は潜流による外力を反対方向に作用する各管保護
装置浮力の合力で、消してしまう。
【０００９】
【実施例】図１は本考案に係る基本例を示す全体構成
図、図２は本考案の基本例である管保護装置の正面図、
図３は管保護装置の平面図である。図１において、海面
１に浮上する洋上基地２から海底に向って鉛直方向に布
設されたＣＯ2 の投入管３には水深方向にある間隔をお
いて、管保護装置４が配設してある。
図、図２は本考案の基本例である管保護装置の正面図、
図３は管保護装置の平面図である。図１において、海面
１に浮上する洋上基地２から海底に向って鉛直方向に布
設されたＣＯ2 の投入管３には水深方向にある間隔をお
いて、管保護装置４が配設してある。
【００１０】管保護装置４の主要部は、浮体５とその反
対側の垂直尾翼６とからなっている。海流又は潜流の流
れ方向は矢印７で示す。
対側の垂直尾翼６とからなっている。海流又は潜流の流
れ方向は矢印７で示す。
【００１１】投入管３の外周部には、その周囲を回転自
由なボス８が布設してあり、ボス８の一点に水平方向に
浮体取付アーム９が取り付けられ、その先端部に浮体５
が取付けてある。下部止め板１０、上部止め板１１をも
って管保護装置４の位置を決めている。
由なボス８が布設してあり、ボス８の一点に水平方向に
浮体取付アーム９が取り付けられ、その先端部に浮体５
が取付けてある。下部止め板１０、上部止め板１１をも
って管保護装置４の位置を決めている。
【００１２】本考案に係る具体例としては、前記実施例
に比べて浮体１５の形状を流れの抵抗を受けないように
流線形とすることが特に好ましい。
に比べて浮体１５の形状を流れの抵抗を受けないように
流線形とすることが特に好ましい。
【００１３】
【考案の効果】投入管にある間隔をもって配設した管保
護装置が垂直尾翼の作用で常に海流の流れ方向を向き、
前流側に浮体が位置するようになる。従って、浮体の浮
力と投入管が海流から受ける外力とが打ち消しあうた
め、洋上基地と投入管の取付部には曲げモーメントは作
用しなくなり強度部材ラーメン架構が不要となるためコ
スト低減となる。更に洋上基地の傾きもなくなるので、
バランスタンクも不要となりコスト低減となる。
護装置が垂直尾翼の作用で常に海流の流れ方向を向き、
前流側に浮体が位置するようになる。従って、浮体の浮
力と投入管が海流から受ける外力とが打ち消しあうた
め、洋上基地と投入管の取付部には曲げモーメントは作
用しなくなり強度部材ラーメン架構が不要となるためコ
スト低減となる。更に洋上基地の傾きもなくなるので、
バランスタンクも不要となりコスト低減となる。
【図１】本考案の基本例の全体図。
【図２】本考案の管保護装置の拡大正面図。
【図３】図２の平面図。
１ 海面 ２ 洋上基地 ３ 投入管 ４ 管保護装置 ５ 浮体 ６ 垂直 尾翼 ７ 海流の流れ方向を示す外力 ８ ボス ９ 浮体取付アーム １０ 下部止め板 １１ 上部止め板
Claims (1)
- 【請求項１】 海流の影響を受ける海水中の鉛直配管に
おいて、鉛直配管の外周を自由に回転でき、かつ垂直尾
翼と浮体を管中心に対して相対する位置に配設した管保
護装置を、鉛直配管水深方向にある間隔をもって配設し
てなることを特徴とする海水中の鉛直配管保護機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1483691U JP2524841Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 海水中の鉛直配管保護機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1483691U JP2524841Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 海水中の鉛直配管保護機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0635762U JPH0635762U (ja) | 1994-05-13 |
| JP2524841Y2 true JP2524841Y2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=11872123
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1483691U Expired - Lifetime JP2524841Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 海水中の鉛直配管保護機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2524841Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP1483691U patent/JP2524841Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0635762U (ja) | 1994-05-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960827 |