JP2524818Y2 - 水中コンクリートのレベル測定装置 - Google Patents

水中コンクリートのレベル測定装置

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JP2524818Y2
JP2524818Y2 JP1990111596U JP11159690U JP2524818Y2 JP 2524818 Y2 JP2524818 Y2 JP 2524818Y2 JP 1990111596 U JP1990111596 U JP 1990111596U JP 11159690 U JP11159690 U JP 11159690U JP 2524818 Y2 JP2524818 Y2 JP 2524818Y2
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concrete
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弘 水口
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Obayashi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、トレミー工法により水中にコンクリート
を打設する際に打設中のコンクリートの天端およびその
上に沈澱するスライムの位置情報を得るための水中コン
クリートのレベル測定装置に関する。
《従来の技術》 トレミー工法ではトレミー管の引上げ位置を適切に制
御するために、打設中の水中コンクリートの天端レベル
をできるだけ正確に把握する必要がある。そのため各種
の測定装置、測定方法が開発されているが、水中コンク
リート打設現場に複数の圧力センサを沈めてコンクリー
ト天端レベルを測定する技術としては特開昭62−59721
号公報のものが知られている。
前記の従来技術では、長い棒状ケーシングに4個の圧
力センサを長手方向に一定の間隔をおいて取付け、この
ケーシングをケーブルに吊り下げて水中コンクリート打
設現場にほぼ垂直に挿入沈下させ、ケーシングを昇降さ
せて任意の位置に配置できるようにするとともに、その
位置をケーブルの繰出し長さから測定できるように構成
している。
そして、4個の圧力センサの出力を比較しながら前記
ケーシングの位置を測定し、上の2個の圧力センサを泥
水中に位置させ、下の2個の圧力センサをコンクリート
中に位置させる。このときのケーシングの位置からコン
クリート天端レベルを知るようになっている。
《考案が解決しようとする課題》 前述の従来技術では、コンクリート中の圧力勾配と泥
水中の圧力勾配との差に基づいてコンクリートと泥水の
境界レベルを測定するものであるが、コンクリートと泥
水の境界付近に沈澱するスライムの状態についてはまっ
たく考慮されておらず、コンクリートの天端付近にどの
程度のスライムが沈澱しているのかといった情報をまっ
たく得ることができなかった。
この考案は前述した従来の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、打設中のコンクリートの天端と、その
付近に沈澱しているスライムと、さらに上方の泥水との
3つの状態を区別してそのレベルを認識することができ
るようにした水中コンクリートのレベル測定装置を提供
することにある。
《課題を解決するための手段》 請求項1に記載の水中コンクリートのレベル測定装置
は、水中コンクリートの打設現場にほぼ垂直方向に挿入
される長い棒状部材と、この棒状部材に所定間隔をおい
て配列された多数の圧力センサと、各圧力センサの出力
を比較することで各圧力センサがコンクリート中に存在
するかスライム中に存在するか泥水中に存在するかを弁
別するため、隣接センサ相互の圧力差について、コンク
リート、スライムおよび泥水の比重並びに圧力センサの
取付間隔により計算される2つのしきい値との比較によ
りこれらを判定する判定手段と、この判定手段の判定結
果を表示する表示手段とを備えたものである。
また、請求項2に記載の水中コンクリートのレベル測
定装置は、表示表示手段が、それぞれの圧力センサに対
応して配置された多数のランプを備え、該ランプは前記
圧力センサがコンクリート中、スライム中または泥水中
のいずれに存在するかを異なる色で点灯表示するもので
ある。
《作用》 打設された水中コンクリートの比重が一番大きく、次
にスライムの比重が大きく、泥水の比重が最も小さい。
したがって前記棒状に取付けた多数の圧力センサをコン
クリート中、スライム中、泥水中にそれぞれ存在させれ
ば、各圧力センサの出力を比較することで各圧力センサ
がコンクリート中か、スライム中か、泥水中かいずれに
位置しているのかを弁別することができる。
また、いずれの位置に圧力センサが存在するかを異な
る色で点灯表示する考案によれば、棒状部材のいずれの
部分までがコンクリート中に挿入され、その上にどの程
度の厚さでスライムが存在するのかを一目瞭然に認識す
ることができる。
《実施例》 連続地中壁のトレミー工法に本発明の一実施例による
レベル測定装置を適用している状況を第1図に示してい
る。
連続地中壁を構築しようとする溝の泥水1中にトレミ
ー管2をほぼ垂直に設置して適当な高さに保持し、トレ
ミー管2の上端からコンクリートを投入し、トレミー管
2の下端から泥水1中いコンクリートを打設する。3は
打設された水中コンクリートであり、4はコンクリート
3の天端付近に沈澱したスライムを示している。
5は前記棒状部材に相当するレベル測定装置のケーシ
ングパイプである。ケーシングパイプ5はトレミー管2
の側部にブラケット6を介して管2と平行に取付けられ
ており、トレミー管2とともに泥水1、スライム4、コ
ンクリート3中にほぼ垂直に挿入される。
ケーシングパイプ5の下端は閉じられており、上端部
は開口されている。パイプ5の上端開口部には目の細か
い金網7が取付けられており、パイプ5内にコンクリー
トが侵入するのを防ぎつつ、パイプ5内を泥水1で満た
すようになっている。
ケーシングパイプ5の管壁にはその下端側から所定間
隔(例えば50cm)おきに8個の圧力センサS1〜S8が取付
けられている。各圧力センサS1〜S8は、パイプ5の内側
の圧力(すなわち泥水中の圧力)とパイプ5の外側の圧
力との差圧に応じた出力を発生する。各圧力センサS1〜
S8の出力はケーブル8を介して地上側に設置された表示
装置9に導かれる。この表示装置9には前述した判定手
段と表示手段を含んでいる。
一般的には水中に打設されたコンクリートの比重は約
2.4、その上に沈澱するスライムの比重は約1.5、泥水の
比重は約1.05である。ここで第1図に例示したように、
下方の4個の圧力センサS1、S2、S3、S4がコンクリート
3中に存在し、その上の2個の圧力センサS5とS6がスラ
イム中に位置し、上の2個のセンサS7とS8が泥水1中に
位置しているものとする。この場合の各センサの出力は
第2図(A)に示すようにコンクリート3、スライム
4、泥水1の各比重と各センサの位置(深さ)に対応し
たものとなる。そして隣接する2個の圧力センサの出力
差をとると、第2図(B)に示すように、比重の最も大
きなコンクリート3中に位置するセンサ間の出力差が最
も大きく、それにより比重の小さなスライム4に存在す
るセンサ間の出力差が中程度であり、泥水1中に存在す
るセンサ間の出力差はゼロである。これら隣接センサの
出力差について大、中、小を弁別する2つのしきい値を
コンクリート3、スライム4、泥水1の比重差と各セン
サの取付け間隔とに基づいて適宜に設定しておけば、各
圧力センサS1〜S8の出力を比較することで各センサがコ
ンクリート3中に存在するかスライム4中に存在するか
泥水1中に存在するかを弁別することができる。
表示装置9ではこの比較判定の信号処理を行い、各セ
ンサS1〜S8に対応した表示ランプからなる表示器につい
て、例えば、コンクリート3中に存在すると判定したセ
ンサに対応するランプを赤色にし、スライム4中に存在
すると判定したセンサに対応するランプを黄色にし、泥
水1中に存在すると判定したセンサに対応するランプを
緑色にする。この表示器を見ればセンサパイプ5のどの
部分までがコンクリート3中に挿入され、その上にどの
程度の厚さでスライム4が存在するのかを一目瞭然に認
識することができる。
《考案の効果》 以上詳細に説明したように、この考案に係る水中コン
クリートのレベル測定装置では、打設中の水中コンクリ
ートと泥水の境界レベルだけでなく、その境界部分にど
の程度のスライムが沈澱しているのかをも測定すること
ができ、スライム処理も含む水中コンクリートの打設作
業をより適切に制御することができる。また、いずれの
位置に圧力センサが存在するかを異なる色で点灯表示す
る考案によれば、棒状部材のいずれの部分までがコンク
リート中に挿入され、その上にどの程度の厚さでスライ
ムが存在するのかを一目瞭然に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による水中コンクリートのレ
ベル測定装置の構成図、第2図は同レベル測定装置の測
定原理を示す圧力センサの出力説明図である。 1……泥水 2……トレミー管 3……水中コンクリート 4……スライム 5……ケーシングパイプ(凹状部材) 7……金網 8……ケーブル 9……表示装置 S1〜S8…圧力センサ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水中コンクリートの打設現場にほぼ垂直方
    向に挿入される長い棒状部材と、この棒状部材に所定間
    隔をおいて配列された多数の圧力センサと、各圧力セン
    サの出力を比較することで各圧力センサがコンクリート
    中に存在するかスライム中に存在するか泥水中に存在す
    るかを弁別するため、隣接センサ相互の圧力差につい
    て、コンクリート、スライムおよび泥水の比重並びに圧
    力センサの取付間隔により計算される2つのしきい値と
    の比較によりこれらを判定する判定手段と、この判定手
    段の判定結果を表示する表示手段とを備えた水中コンク
    リートのレベル測定装置。
  2. 【請求項2】前記表示手段は、それぞれの圧力センサに
    対応して配置された多数のランプを備え、該ランプは前
    記圧力センサがコンクリート中、スライム中または泥水
    中のいずれに存在するかを異なる色で点灯表示すること
    を特徴とする請求項1に記載の水中コンクリートのレベ
    ル測定装置。
JP1990111596U 1990-10-26 1990-10-26 水中コンクリートのレベル測定装置 Expired - Lifetime JP2524818Y2 (ja)

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