JP2524800Y2 - ガス絶縁機器の金属異物検出装置 - Google Patents
ガス絶縁機器の金属異物検出装置Info
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- JP2524800Y2 JP2524800Y2 JP1737690U JP1737690U JP2524800Y2 JP 2524800 Y2 JP2524800 Y2 JP 2524800Y2 JP 1737690 U JP1737690 U JP 1737690U JP 1737690 U JP1737690 U JP 1737690U JP 2524800 Y2 JP2524800 Y2 JP 2524800Y2
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- Japan
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- metal container
- metal
- foreign matter
- sensor
- gas
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Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案はガス絶縁機器に係り、とくにガス絶縁機器内
に混入した金属異物を容易に検出するガス絶縁機器の金
属異物検出装置に関する。
に混入した金属異物を容易に検出するガス絶縁機器の金
属異物検出装置に関する。
（従来の技術） 接地電位にある金属容器内に高電圧導体を配設し、更
に、この金属容器内に絶縁性能の優れたガス、例えば、
SF6ガスを圧縮充填して絶縁を確保してなるガス絶縁機
器は、近年、増々、採用される傾向にある。ところで、
このSF6ガスは、平等電界のものでは非常に優れた絶縁
特性を示すが、不平等電界のもとでは、極端に絶縁性能
が低下してしまう性質がある。この不平等電界を形成す
る要因はいろいろ考えられるが、主なものとしては、高
電圧導体表面の打痕等の欠陥および組立て時あるいは輸
送時に内部に混入する金属異物が挙げられる。もちろん
この他にも、組立てミスによる高電圧部の接触不良、更
には、ボイド等の絶縁スペーサの欠陥なども考えられ
る。
に、この金属容器内に絶縁性能の優れたガス、例えば、
SF6ガスを圧縮充填して絶縁を確保してなるガス絶縁機
器は、近年、増々、採用される傾向にある。ところで、
このSF6ガスは、平等電界のものでは非常に優れた絶縁
特性を示すが、不平等電界のもとでは、極端に絶縁性能
が低下してしまう性質がある。この不平等電界を形成す
る要因はいろいろ考えられるが、主なものとしては、高
電圧導体表面の打痕等の欠陥および組立て時あるいは輸
送時に内部に混入する金属異物が挙げられる。もちろん
この他にも、組立てミスによる高電圧部の接触不良、更
には、ボイド等の絶縁スペーサの欠陥なども考えられ
る。
ところで、ガス絶縁機器は一般に工場試験をユニット
ごとに行ない、工場試験後、輸送単位ごとに現地に送ら
れ、そこで多数の分割単位の組立てが行われる。このた
め、工場試験合格後のこのような過程、すなわ、輸送時
あるいは現地組立て中に欠陥が生じる可能性がある。従
って、ガス絶縁機器の信頼性を向上させるためには、こ
のような欠陥を現地にて運転開始前に事前に見つける必
要がある。
ごとに行ない、工場試験後、輸送単位ごとに現地に送ら
れ、そこで多数の分割単位の組立てが行われる。このた
め、工場試験合格後のこのような過程、すなわ、輸送時
あるいは現地組立て中に欠陥が生じる可能性がある。従
って、ガス絶縁機器の信頼性を向上させるためには、こ
のような欠陥を現地にて運転開始前に事前に見つける必
要がある。
輸送時あるいはる現地組立て中に生じる可能性がある
欠陥としては、上述の各種欠陥のうち、高電圧導体表面
の打痕等による突起、組立てミスによる高電圧部の接触
不良、内部への金属異物の混入が挙げられる。これらの
欠陥のうち、前２者については、通常、大きな部分放電
を生じるため、現地組立て後の部分放電測定において、
欠陥の有無を知ることができる。しかしながら、ガス絶
縁機器内部に混入した金属異物については、一般にこの
種の欠陥による部分放電の電荷量が小さいため、現地で
の部分放電試験においてこれを検出することは極めて難
しい。
欠陥としては、上述の各種欠陥のうち、高電圧導体表面
の打痕等による突起、組立てミスによる高電圧部の接触
不良、内部への金属異物の混入が挙げられる。これらの
欠陥のうち、前２者については、通常、大きな部分放電
を生じるため、現地組立て後の部分放電測定において、
欠陥の有無を知ることができる。しかしながら、ガス絶
縁機器内部に混入した金属異物については、一般にこの
種の欠陥による部分放電の電荷量が小さいため、現地で
の部分放電試験においてこれを検出することは極めて難
しい。
このため、輸送時あるいは現地組立て中に内部に混入
した金属異物を検出するための方法がいくつか提案され
ている。その中のひとつにAE法がある。これは、ガス絶
縁機器内部に混入した金属異物が電気力のために金属容
器上でバウンドし、金属容器と衝突する際に生じる超音
波を、金属容器の底部に接触させたAEセンサーで測定し
ようとするものである。
した金属異物を検出するための方法がいくつか提案され
ている。その中のひとつにAE法がある。これは、ガス絶
縁機器内部に混入した金属異物が電気力のために金属容
器上でバウンドし、金属容器と衝突する際に生じる超音
波を、金属容器の底部に接触させたAEセンサーで測定し
ようとするものである。
具体例を第３図に示す。地面上に略水平配置されてい
る接地電位にある金属容器１内において、円板状の絶縁
スペーサ２により、高電圧導体３が金属容器１の略中心
に絶縁支持されている。さらに、前記金属容器１の外面
底部には、AEセンサー４が取付けられている。このセン
サー４の出力を前置増幅器５、さらに主増幅器６を経て
指示計器７へと導き、ここで所定の表示を行うものであ
る。これにより、前記金属容器１内に混入した金属異物
８の存在を知ることができる。
る接地電位にある金属容器１内において、円板状の絶縁
スペーサ２により、高電圧導体３が金属容器１の略中心
に絶縁支持されている。さらに、前記金属容器１の外面
底部には、AEセンサー４が取付けられている。このセン
サー４の出力を前置増幅器５、さらに主増幅器６を経て
指示計器７へと導き、ここで所定の表示を行うものであ
る。これにより、前記金属容器１内に混入した金属異物
８の存在を知ることができる。
（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来のAE法では、次のよう
な問題がある。第３図における金属容器１の円周方向断
面図を第４図に示すが、金属容器１は断面が円形である
のに対し、AEセンサー４の検出面は平坦である。これ
は、圧電材料を様々な形状に加工することが困難なため
である。このため、金属容器１とAEセンサー４の検出面
との間には、第４図に示すように隙間Ｇが必然的に生じ
てしまう。このため、金属容器１と金属異物８との衝突
により生じたAE波は、この隙間Ｇで多重反射してしま
い、誤った測定を引起こすことになる。また、隙間Ｇの
存在のために、AEセンサー４の検出面のすべてが有効に
作用しなくなる。このため、検出感度が大きく低下して
しまう。
な問題がある。第３図における金属容器１の円周方向断
面図を第４図に示すが、金属容器１は断面が円形である
のに対し、AEセンサー４の検出面は平坦である。これ
は、圧電材料を様々な形状に加工することが困難なため
である。このため、金属容器１とAEセンサー４の検出面
との間には、第４図に示すように隙間Ｇが必然的に生じ
てしまう。このため、金属容器１と金属異物８との衝突
により生じたAE波は、この隙間Ｇで多重反射してしま
い、誤った測定を引起こすことになる。また、隙間Ｇの
存在のために、AEセンサー４の検出面のすべてが有効に
作用しなくなる。このため、検出感度が大きく低下して
しまう。
このような問題点の対策として、種々の方法が提案さ
れている。すなわち、金属容器１の底面に、金属容器１
と曲率が等しい金属板を溶接しておき、この金属板の底
面にAEセンサー４を取付けようとするものである。この
方法によれば、確かに金属板とAEセンサー４の検出面は
密着するものの、金属容器１と新たに設けた金属板との
間には空気層が残ってしまう。この場合、金属と空気の
固有音響インピーダンスが大きく異なるため、前記空気
層においてAE波は反射してしまい、伝達効率が著しく低
下し、感度の高い測定を行うことができない不具合があ
った。
れている。すなわち、金属容器１の底面に、金属容器１
と曲率が等しい金属板を溶接しておき、この金属板の底
面にAEセンサー４を取付けようとするものである。この
方法によれば、確かに金属板とAEセンサー４の検出面は
密着するものの、金属容器１と新たに設けた金属板との
間には空気層が残ってしまう。この場合、金属と空気の
固有音響インピーダンスが大きく異なるため、前記空気
層においてAE波は反射してしまい、伝達効率が著しく低
下し、感度の高い測定を行うことができない不具合があ
った。
そこで本考案はガス絶縁機器内に混入した金属異物を
AEセンサーにより感度良く検出するガス絶縁機器の金属
異物検出装置を提供することを目的とする。
AEセンサーにより感度良く検出するガス絶縁機器の金属
異物検出装置を提供することを目的とする。
（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため本考案のガス絶縁機器の金属
異物検出装置は、絶縁ガスを封入した金属容器内に高電
圧導体を配設したガス絶縁機器において、金属容器内に
混入した金属異物の弾性波を検出する検出装置と、この
検出装置に対向する金属容器底部外周との接触面を同一
形状に形成し、押圧密着するよう装着したことを特徴と
する。
異物検出装置は、絶縁ガスを封入した金属容器内に高電
圧導体を配設したガス絶縁機器において、金属容器内に
混入した金属異物の弾性波を検出する検出装置と、この
検出装置に対向する金属容器底部外周との接触面を同一
形状に形成し、押圧密着するよう装着したことを特徴と
する。
（作用） 金属容器外周と金属異物検出装置とを押圧密着させた
ので、接触面の間隙発生を防止でき、金属容器より効率
良く弾性波を金属異物検出装置に導くことができる。
ので、接触面の間隙発生を防止でき、金属容器より効率
良く弾性波を金属異物検出装置に導くことができる。
（実施例） 以下本考案の一実施例について第１図を参照して説明
する。
する。
１はSF6等の絶縁導体を収容した絶縁機器の金属容器
であり、この金属容器１の底部外周側にはAEセンサー４
を収容する保護容器９がカバー10とともに装着されてい
る。AEセンサー４と金属容器１との間には金属容器１の
外周と同じ曲率を備えた絶縁板11を配設するとともに、
それぞれの接触面にシリコングリースを塗布して密着さ
せ、またAEセンサー４とカバー10との間にはAEセンサー
４を金属容器１側に付勢するバネ12が装着され、AEセン
サー４の検出信号はリード線13によりカバー10に装着し
た座14を介して外部に取り出される。
であり、この金属容器１の底部外周側にはAEセンサー４
を収容する保護容器９がカバー10とともに装着されてい
る。AEセンサー４と金属容器１との間には金属容器１の
外周と同じ曲率を備えた絶縁板11を配設するとともに、
それぞれの接触面にシリコングリースを塗布して密着さ
せ、またAEセンサー４とカバー10との間にはAEセンサー
４を金属容器１側に付勢するバネ12が装着され、AEセン
サー４の検出信号はリード線13によりカバー10に装着し
た座14を介して外部に取り出される。
次に作用について説明する。金属容器１内に混入した
金属異物８は高電圧導体に商用周波の電圧が印加される
と、電気力により運動を開始し、金属容器１の内面と衝
突することによりAE波を発生する。このAE波は金属容器
１の底部に装着した絶縁板11を介してAEセンサー４によ
り検出し、その検出信号をリード線13を介して外部の検
出器へ伝達する。絶縁板11は信号を減衰せずに伝える素
子、たとえば音響マッチング素子等でも良い。
金属異物８は高電圧導体に商用周波の電圧が印加される
と、電気力により運動を開始し、金属容器１の内面と衝
突することによりAE波を発生する。このAE波は金属容器
１の底部に装着した絶縁板11を介してAEセンサー４によ
り検出し、その検出信号をリード線13を介して外部の検
出器へ伝達する。絶縁板11は信号を減衰せずに伝える素
子、たとえば音響マッチング素子等でも良い。
したがってこの実施例によれば、金属容器１の外周面
と絶縁板11との曲率を同一にするとともに、接触面にシ
リコングリースを塗布した後バネ17によりAEセンサー４
を金属容器１の外周に圧接させるようにしたので、接触
面の間隙発生を防止でき、空気層によるAE波の減衰を伴
うことなく確実に検出することができる。また、AEセン
サー４は保護容器９内に装着するようにしたのでAEセン
サー４に到着する外乱を防止することができる。
と絶縁板11との曲率を同一にするとともに、接触面にシ
リコングリースを塗布した後バネ17によりAEセンサー４
を金属容器１の外周に圧接させるようにしたので、接触
面の間隙発生を防止でき、空気層によるAE波の減衰を伴
うことなく確実に検出することができる。また、AEセン
サー４は保護容器９内に装着するようにしたのでAEセン
サー４に到着する外乱を防止することができる。
次に他の実施例について第２図を参照して説明する。
第２図はAEセンサー４に対向する金属容器１の外周面を
平坦に形成し、AEセンサー４を金属容器１の外周面に直
接装着させるようにしたものである。この実施例におい
てもAEセンサー４と金属容器１とを密着させることがで
きるので、前記実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。
第２図はAEセンサー４に対向する金属容器１の外周面を
平坦に形成し、AEセンサー４を金属容器１の外周面に直
接装着させるようにしたものである。この実施例におい
てもAEセンサー４と金属容器１とを密着させることがで
きるので、前記実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。
なお、前記実施例では、AEセンサー４等の接触面にシ
リコングリースを塗布する例について説明したが、接着
剤にて固着するようにしても良い。
リコングリースを塗布する例について説明したが、接着
剤にて固着するようにしても良い。
以上説明したように本考案によれりば、AEセンサーを
密着して装着できるので、AE波を精度良く確実に検出す
ることができる。
密着して装着できるので、AE波を精度良く確実に検出す
ることができる。
第１図は本考案の一実施例を示す金属異物検出装置の詳
細断面図、第２図は本発明の他の実施例を示す金属異物
検出装置の詳細断面図、第３図は一般的なガス絶縁機器
の金属異物検出装置の構成図、第４図は従来の金属異物
検出装置の断面図である。 １……金属容器、３……高電圧導体、４……AEセンサ
ー、８……金属異物、11……絶縁板、12……バネ。
細断面図、第２図は本発明の他の実施例を示す金属異物
検出装置の詳細断面図、第３図は一般的なガス絶縁機器
の金属異物検出装置の構成図、第４図は従来の金属異物
検出装置の断面図である。 １……金属容器、３……高電圧導体、４……AEセンサ
ー、８……金属異物、11……絶縁板、12……バネ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大久保 仁 神奈川県川崎市川崎区浮島町２番１号 株式会社東芝浜川崎工場内 (56)参考文献 特開 平３−15771（ＪＰ，Ａ) 実開 昭55−62125（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−88170（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−84616（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】絶縁ガスを封入した金属容器内に高電圧導
体を配設したガス絶縁機器において、金属容器内に混入
した金属異物の弾性波を検出する検出装置と、この検出
装置に対向する金属容器底部外周との接触面を同一形状
に形成し、押圧密着するよう装着したことを特徴とする
ガス絶縁機器の金属異物検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1737690U JP2524800Y2 (ja) | 1990-02-26 | 1990-02-26 | ガス絶縁機器の金属異物検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1737690U JP2524800Y2 (ja) | 1990-02-26 | 1990-02-26 | ガス絶縁機器の金属異物検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03111135U JPH03111135U (ja) | 1991-11-14 |
| JP2524800Y2 true JP2524800Y2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=31520589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1737690U Expired - Lifetime JP2524800Y2 (ja) | 1990-02-26 | 1990-02-26 | ガス絶縁機器の金属異物検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2524800Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-26 JP JP1737690U patent/JP2524800Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03111135U (ja) | 1991-11-14 |
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