JP2523295B2 - 側部流路型清澄槽を有する廃水処理装置 - Google Patents

側部流路型清澄槽を有する廃水処理装置

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JP2523295B2 JP62004784A JP478487A JP2523295B2 JP 2523295 B2 JP2523295 B2 JP 2523295B2 JP 62004784 A JP62004784 A JP 62004784A JP 478487 A JP478487 A JP 478487A JP 2523295 B2 JP2523295 B2 JP 2523295B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は有機廃棄性物を空気導入と微生物分解とによ
って処理する廃水処理方法に使用される装置に関するも
ので、特に廃水が循環水路で処理される空気導入装置に
併用する清澄槽に関するものである。
従来の技術 一般に流路式通気装置は長円形水路、即ち廃水を入れ
た槽、槽内に水流を生成させる装置及び空気導入源を有
しており、水流及び又は空気流生成のための典型的な手
段はプロペラ、かいあるいは強制空気流等の機械的手段
である。廃水が槽内を循環すると共に微生物が望ましく
ない有機物を分解する。通気はこの微生物群の生存を増
進させその活動力を維持するように設計される。普通
は、一定時間、即ち有機性廃物が一定量まで減少するま
で水が槽内を循環させられる。
水路型通気装置の別型には米国特許第3703462号(Smi
th)に示されている種類の垂直水路型反応槽、即ち垂直
ループ型反応槽(VLR)がある。この装置では長方形の
タンクの両側壁に水平じゃま板が取付けられていて、周
期的な水の上方流、下方流が機械及び加圧手段によって
形成されるように設計されている。
水路型通気槽からの処理水は最終的に固型物を分離す
るために別の清澄槽に移されるのが普通である。清澄槽
は一般に比較的静止状態の収容区域を有し、こで固形物
は沈降し、浮遊している廃棄物は水の表面からすくい取
られる。沈降物及び浮遊物は集められて何れも通気槽に
再循環するかまたは通気消化槽に送られて除去される。
建設費と維持費の高騰のため、この処理装置の可動部
分を出きるだけ少なくすると共に電力消費費を少なくす
ることが要求され、この経済的問題の解決策として、通
気槽の水流通に直接に挿入される方式の水路内清澄装置
が提案された。この水路内清澄装置は可動部分は最小だ
あり、一般にタンクとじゃま板とせき板部との組合せと
から構成され、主水路から水を静止帯に分流させ、そこ
で固型物分離を行なわせるものである。
このような流路内清澄槽の一つは流路内におかれる底
部の開放されたタンクであり、この底部開放のタンクの
下部を循環廃水が流れるものである。一連のじゃま板は
傾斜面を有し流れの一部を該底部開放タンクの壁面によ
って形成される静止沈降域に分流させる。固形物は沈降
し、入った時と同じじゃま板の間を通って静止域から流
れの中へと戻される。清澄化された流出物の排出のため
に水面下に排出パイプ口が設けられている。
このような現在市場で入手し得る流路内清澄槽には、
三つの主要な問題点がある。その第一は流路内に清澄化
タンクを置くことによって廃水の自由な流れを妨害する
障害物となることである。その結果、必要な流速を維持
するためにより多くのエネルギーを必要とすることとな
り、清澄化タンクの存在によって生ずるタンクの処理能
力の減退のためにタンク内の廃水の滞留時間を増大させ
なければならなくなる。第二は流路内清澄槽がスラッジ
のよどみ、停滞を増進させて望ましくない副作用をもた
らすことである。このよどみは、廃水を清澄化タンクに
分流させるためにも、沈降した固型物をそも後の微生物
分解処理のために流れの中に戻すためにも同一のじゃま
板が利用されているという事実に由来する。
よどみは比較的軽い固形物が清澄槽の表面近くで水か
ら分離沈降する際に、重い固形物を大量に含む流れが流
入することによって妨害されることによって生成する。
これらの重い固形物は最初に沈降し始めるが、これが清
澄槽の流入速度との関連で軽い固形物だけが流れに戻る
ことができずに取残されることになる。こうしてこの流
路清澄槽は『最後に入ったものが最初に出てゆく』とい
う流れのパターンを形成してゆく。
滞留固形物のさらに別の作用は細胞破壊の著しい増加
をもたらすことである。この現象は懸濁有機物に付着し
ている微生物群が過度の清澄化槽での滞留のために、即
ち一般に2〜3日間の滞留のために充分な酸素を得られ
なくなる時に発生するもので、微生物群が窒息死するこ
とによって細胞が破壊されて有機化合物が廃水中に放出
されることとなる。こうして本来は懸濁固形物の一部分
として沈降排出されるものが、廃水中に放出され溶解さ
れて、遥かに除去されにくいものとなってしまう。この
微生物分解のさらに別の問題は廃水のBODの増加であ
り、こうして細胞の崩壊は廃水処理を阻害するものとな
る。これは清澄化流出物の中で最適のBOD維持には健康
な微生物を必要としているからである。第三はこれらの
流路内清澄化槽はもしも価格的に引き合うだけのスカム
処理手段を槽内に持たない限りスカム除去ができないこ
とである。
従って、流路型通気槽に使用し得る清澄化槽の開発が
望まれており、それはそこを通る廃水の適度の循環が行
なわれるものであり、固形物の停滞と細胞破壊を最小限
にするものであり、さらに積極的にスカム除去を行い得
るものでなければならない。
発明が解決しようとする問題点 従って、本発明は流路型通気槽内で使用できるように
設計され、可動部分を持たない清澄化槽を提供すること
を目的とするものであり、また適切な固形物の循環除去
を達成するための側流型清澄槽を提供することを目的と
するものである。本発明はまたさらに、通気水流中の廃
液の循環を妨害しない安価な側流型清澄槽を提供するも
のであり、本発明のその他の目的は安価で簡単なスカム
除去手段を提供することである。
問題点を解決するための手段 本発明は完全な混合通気槽、特に上部及び下部流路型
室からなる廃水循環流路を有するVLR槽に使用し得る側
流型清澄槽を提供するものであり、本発明の清澄槽はVL
R槽の両側部に設けられた一対の清澄室からなるもので
ある。傾斜したじゃま板が狭い入水路を形成し、それが
流入液の清澄室への流入口であるVLR槽の下方室の全長
に沿っている。VLR槽内を循環する流れの一部分が、清
澄室と通気槽流との間につくられる圧力差によって清澄
室内へと分れて流入する。この流入水は室内で比較的静
止した状態となる。流入廃水は一度その流入速度を失な
うと懸濁固形物は室底に沈降し始める。流水の妨害とな
ることなく、沈降固形物は傾斜じゃま板に達し、そこで
流入水の速度によって惹起される乱流を避けるために清
澄室の充分上方部に設けられた複数個のスラッジ循環出
口に向けられる。このスラッジ循環出口は循環する通気
流が沈降物を流れの中に引き込んでさらに微生物崩壊さ
せるようにサイフォン形成手段を有する。また清澄室流
出液の最上部層を他の浮遊廃棄物と分離して除去する手
段をも備えている。またスカムを定期的に除去するため
に、清澄室の液面を上昇させてスカムを補集部に溢流さ
せ、そこから系外に排出させる手段も備えられている。
実施例 本発明の利点を図面に示す具体例によってさらに詳細
に説明する。図面で、第1図は従来までの流路内型清澄
槽の側断面図、第2図は本発明で使用したVLR槽の側断
面図、第3図は本発明の側流型清澄室とVLR槽を示すた
めの第2図3−3線に沿って切断された断面図、第4図
は本発明の固形物循環出口を示す拡大断面図、第5図は
第6図5−5線に沿った部分断面で本発明のスカム及び
流出水捕捉手段の平面図、第6図は第5図6−6線に沿
った第5図のスカム及び流出水捕捉手段の断面図であ
る。
図面においては同一の数字は同一部分またはそれに相
当する部分を表わす。第1図は従来の流路内型清澄槽を
示すもので、タンク12の上部端14と同一面に通気槽12内
に設けられている。流路内室10は一対の垂直方向に伸び
る端壁部16よりなり、これがその位置でタンク12の幅い
っぱいに伸びている。端部壁16は相隔てられてその間に
清澄室18となる空間をつくる。清澄室18はタンク12の廃
水20に対して底部が開放されており、清澄室底板として
も知られている一連の規則的に隔てられた傾斜じゃま板
22を備えている。この底部じゃま板22は流路20から水を
清澄室18内に引き込むために傾斜面を有し、廃水は底部
じゃま板22の間の間隙24から導入される。沈降スラッジ
はじゃま板22上に集まり、その傾斜面に沿って固形物は
流路20中に再び戻るが、沈降固形物の一部は間隙24を通
って直接に流れ20中に入る。清澄化された水は水面下に
位置する流出水パイプ口26に流入する。既に述べたよう
に、従来の流路内清澄化システムの最大の欠点はタンク
12の流路20に重大な障害物を形成することである。この
タンク流体力学上の混乱は通気と流れの形成のためのエ
ネルギー消費を増大すると共に処理に必要な時間の延長
をもたらす結果となる。第2に沈降固形物が流入する廃
水流によって流路20に戻ることが困難になる。こうして
スラッジは長時間にわたって清澄室18内に堆積し、よど
みと微生物の細胞崩壊をもたらすこととなる。
第2図において、説明のために本発明を適用したVLR
タンクの側面図を示すが、本発明がこれ以外の種々の流
路型通気槽に適用し得ることは当然である。図面でVLR
タンク30はコンクリート、合成樹脂、鉄鋼等の適当な材
料で作られていて、通常長方形で、寸法は必要量の液体
を保持することができれば任意の大きさでよい。タンク
30は液の流入端29と流出端35とを備えていて、タンクの
長軸の長さは約100〜200フィートまで変化し、幅は約50
〜100フィートの変化をする。また液の深度が約10〜25
フィートとなるように設計される。
処理すべき廃液は流入導管32を介してタンク30に入
る。流入導管32は再循環スラッジ添加用の連結部34を有
し、有機微生物を含む再循環スラッジがタンク30に入る
直前に処理すべき廃水に混合され、こうして、微生物群
の数が維持されている。混合された処理廃水は次いで機
械的通気手段36によって通気されて、空気泡等がタンク
の廃水の上方層に導入される。通気手段36は複数の回転
板38よりなっていて、この回転板は廃水の流れに対して
横方向の共通軸40に取り付けられ、流入導管32を通って
タンク30に入った混合廃水と少なくとも一部分が接触し
て回転するように設計される。
軸40は電動機等の駆動手段(図示せず)に機能的に結
合される。回転板38は複数個の微細孔及び凹部42を有
し、それによって空気泡が廃液内に導入されるばかりで
なく、液表面部の液体をその中に捕捉して液滴を上方に
運び空気と接触させる働きをする。こうして機械的通気
手段36はタンク30の液内部に空気を導入して廃液を浮遊
撹はんすることによって廃液中の固形物の沈降を妨げ
る。下方室33中の追加的な通気には圧搾空気源として空
気導管37と空気拡散ヘッド39が備えられている(第3図
参照)。
機械的通気手段36ではタンク30を効果的に作動させる
に充分な流速を与えることが不可能である。このため、
附随的に機械的な液流生成装置44が上方流31の中に設け
てあって、それによって充分な流速が得られる。液流生
成装置44は任意の形状の機械撹はん装置だよいが、望ま
しい形状は回転軸に結合されたプロペラ羽根46と垂直支
持部材50に設けられたプーリー手段48からなるもので、
ベルトまたはチェーン駆動によってプロペラ羽根46を電
動機(図示せず)等の駆動手段に結合されている。
じゃま板状の部材54は通常の液面より下に位置し、タ
ンク30の内部をほぼ水平に均等に上方流室31と下方流室
33との二つの流れに分ける。このじゃま板状部材54はガ
ス不透過性であり、金属、プラスチック等任意の剛体材
料でつくられてよいが耐腐蝕性であることが望ましい。
流入導管32からタンク30に流入する混合廃液は直ちに
タンク30内の液とそして機械的通気手段36によって空気
と混合される。通気手段36は通常は流れの方向に平行な
面内で作動し、廃水中に空気と流れエネルギーをもたら
す。通気手段36はさらに酸素を失った廃水を空気中へ引
き出したり廃水中に空気を引き込むことによって廃水に
空気を混合させる役割を演ずる。さらに通気手段36は廃
水中の固形分を懸濁状態に保持するに必要な流速の流れ
31及び33をタンク内に形成する。廃水中の固形物は微生
物群を最適に保ち有機廃棄物を消化させるために可能な
限り長時間懸濁状態に保持する必要がある。
機械的通気手段によってつくられるこの方向性の流れ
は一般にプロペラ46によって強化され、また湾曲壁面27
および28によるタンクの内部表面の形状によってさらに
助けられて、上方流室31の全長にわたって移動して下方
流室33に入り、次いで再び上方流室31へと戻る。
廃水の流れは上方流から下方流へと循環路に沿って空
気を泡状の形で運び、空気成分の中の酸素はそこで廃水
中に溶解して廃水中に含まれる活性微生物に取り込まれ
る。この循環流の性質は次のようになる。即ち廃水の液
の一部だけが上方流路及び下方流路31、33を通るため
に、供給される酸素は通気手段36を離れるその供給点か
ら別の通気手段または出発点に戻るまで徐々に取り込ま
れることになる。こうして廃水が通気手段36に戻った時
の廃水の脱酸素力が酸素の吸収を容易にすることによっ
て装置の効力が著しく向上する。
第3〜6図において本発明の側流路型清澄槽60が示さ
れる。この清澄槽60はVLR槽30の両側壁56のそれぞれに
設けられた分離型清澄槽であって、上部の清澄室流出部
62、中央の清澄部64及び下部の固形物捕集除去部66から
なっている。
固形物捕集除去部66は傾斜じゃま板68からなり、この
傾斜はじゃま板状部材54と上方流路仕切り板70との交叉
点から始まる。傾斜板68と仕切り板70は本質的には上方
流路及び下方流路31、33の側壁としての役割りを有する
ものである。傾斜板68の傾斜角は限界がある。それは傾
斜角が大きすぎると固形物を効率よく除去できなくな
り、また角度が小さすぎると固形物が板の壁面に附着し
てよどみを生ずるからである。傾斜板68は下部72によっ
てタンク壁56とタンク底58の角部に流入間隙74だけを残
す程度にまで接近している。流入間隙74はタンク30の全
長にわたっている。
沈降した固形物が蓄積して流入間隙74からの流入水の
障害となることを防ぐためにタンク壁56と底部58と角部
には傾斜部82が設けられ、流入間隙を一層狭くしてい
る。
傾斜板68はタンク30の長さに沿って離れて設けられい
る複数個のスラッジ再循環出口76を有する。再循環出口
76はそれぞれが下方端部72から充分に離れて設けられて
あり、沈降スラッジが再循環出口76に達しても流入廃水
による悪影響をうけないようになっている。再循環出口
76は流路33の廃水流に直角に向けられている。スラッジ
再循環出口76はまた再循環出口76の高さよりも大きい長
さを有する剛体再循環フラップ78を備えていて、このフ
ラップ78は下方流33の流れの中に伸びるように別角度で
傾斜板68に取り付けられている。
再循環出口76と再循環フラップ78の位置と形状によっ
て複合効果としてサイフォン作用80が発生し、それによ
って下方流33の水が固形物捕集除去部66中の水と沈降固
形物を吸い込む。
清澄部64は固形物蓄積部66の上方に位置し、そこは流
入域と流出域との間の転移域である。上方流室と下方流
室31、33の激しい流動と比較してまた固形物蓄積部66と
比較して清澄部64は廃水を静止条件に近づけそれによっ
て沈降を最大とするように設計される。この静止条件を
つくるための一つの方法は、固形物蓄積部66の廃水貯蔵
量と比較して遥かに大きい貯蔵量の清澄部64をつくるこ
とである。
第3、5及び6図に示されるように、清澄液流出部62
は清澄部64のすぐ上にあり、流出液並びにスカム除去手
段84を備えている。この流出液及びスカム除去手段84は
通常の水面90よりもかなり高い上端部89に沿ってV型切
込みのせき堤を有する上方傾斜部材86よりなり、部材86
は流出水を移動させるためタンク30中で流出端35に向っ
て僅かに傾斜している。
上方傾斜部材86はまたスカム捕集具94を形成する垂直
突出型の仕切板92を有し、これがせき堤88と共にタンク
30の長さに沿ってスカムが流入端29に向って流れるため
の部材86上方部を形成する。仕切板92は定期的にせき堤
部88から溢流するスカムが進むに従って大量となること
に対応するように斜めに配置されることによって、充分
な収容力を持ったスカム捕捉手段94を提供している。ス
カム捕集具94はスカム出口104に結合する流出液取出手
段95を有している。スカムの流れの方向は112で示す。
第2の垂直突出型の仕切板96が傾斜板86の下部に仕切
板92よりも低い高さで設けられている。この仕切板96は
VLR槽30の長さに沿って流出液捕集部98を形成し、清澄
化された流出液を流出液出口106に連結される流出液取
出手段99に運ぶ。出口106を出る清澄液は近くの水中か
またはその後の処理用に向けられる。
運転時には下方流33の廃水の一部が水圧によって間隙
74から清澄室60に分流する。比較的狭い間隙74は重量の
大きい固体粒子だけを間隙74から沈降させて下方流33に
戻す。大部分の懸濁固体と廃水は固体物蓄積部66から清
澄部64に戻り、そこでの静かな条件が懸濁固体の急速な
沈降をもたらす。沈降固形物は傾斜板68によってスラッ
ジ再循環出口76に向けられ、そこから固形物は再循環出
口76及び再循環フラップ78を介して下方流33中に引き込
まれる。
清澄部の上部で沈降が進むにつれて、沈降固体は下部
につもり、その上方に比較的清澄な水の槽が液面90で形
成される。液面近くで清澄液は通路100を通って仕切板9
6を越えて流出液補集部98に流出するが、仕切板92の高
さが高いため流出液はスカム捕集部94には入らない。ま
た仕切板92は斜めに設けられてあるため、通路110に沿
って流出液取出口99に向って流れにつれて清澄流出液の
収容能力が大きくなる。流出液は次いで近くの水中また
はその後の水処理に向けられる。
平常の運転時には、浮遊スカム層はタンク30の全長に
わたって水面90の端114に集まるが、スカムの量が一定
量に達するとタンク30の水面はバルブ(図示せず)によ
って急速に上昇してスカムはせき堤部88を溢流してスカ
ム捕集部94に流入する。スカム層が除去されたら水面は
正常位置に戻される。集められたスカムは再処理のため
に流入液導管32に戻すこともできる。
発明の効果 以上の説明からも明らかなように、本発明は可動部分
がなくしかも通気流に対する障害物とならない側流型清
澄槽によって、従来の問題点を一挙に解決したものとい
うことができ、しかも沈降固形物の適正な再循環の結
果、よどみや微生物破壊も最小となるという利点を有す
るもので、しかもスカム捕集部の存在によって浮遊廃棄
物の分離、再循環を可能ならしめるものである。本発明
の側流型清澄槽の具体例が以上のものに限られず、その
変形、改良が本発明の精神を逸脱することなく容易に行
い得ることは当業者にとって自明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来までの流路内型清澄槽の側断面図、第2図
は本発明で使用したVLR槽の側断面図、第3図は本発明
の側流型清澄室とVLR槽を示すための第2図3−3線に
沿って切断された断面図、第4図は本発明の固形物循環
出口を示す拡大断面図、第5図は第6図5−5線に沿っ
た部分断面で本発明のスカム及び流出水捕捉手段の平面
図、第6図は第5図6−6線に沿った第5図のスカム及
び流出水捕捉手段の断面図である。 27,28湾曲面、29流入端、30タンク、31上方液流室、32
流入導管、33下方液流室、35流出端、36通気手段、37空
気導管、38回転板、39空気拡散ヘッド、40回転軸、44液
流生成装置、46プロペラ羽根、60側流路型清澄槽、62清
澄液流出部、64清澄部、66固形物補集除去部、68傾斜
板、74流入間隙、76スラッジ出口、78フラップ、94スカ
ム補集部、98流出液補集部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−14067(JP,A) 実開 昭57−169500(JP,U) 実開 昭60−74793(JP,U)

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃水入口端及び廃水出口端を有する端部
    壁、両側壁、床及び連続した垂直型循環流路を形成する
    ため上方流と下方流を水平じゃま板で分離してつくられ
    た上下の流路室からなる内部流路室を有する長方形囲壁
    部分及び該流路室内の液流に通気するための手段からな
    る沈降固形物を含む廃水処理装置において、側部流路型
    清澄槽が最下部に流入部、中央部に清澄部、最上部に流
    出部を有し、該囲壁部分の長さ方向に沿った側壁の少く
    とも一つに清澄室を有し、その流入部は循環流に対して
    の入口を有し、よどみ生成域に沈降固形物の蓄積を防止
    するための手段を有し、スラッジ再循環手段はその近く
    の沈積固形物をベンチュリ効果によって循環液流内に引
    き込むための出口を側壁部に有し、さらに流出液及びス
    カムの除去手段を有することを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】清澄室が流路室の循環廃水速度を妨げず最
    適に維持するように設計されている特許請求の範囲第1
    項記載の装置。
  3. 【請求項3】再下部の流入部に下方液流室と清澄室との
    間を廃水が循環するための通路が設けられている特許請
    求の範囲第1項記載の装置。
  4. 【請求項4】該通路手段としてじゃま板と流入液入口が
    清澄室内への一定量の廃水の流入を行わせるように設け
    られている特許請求の範囲第3項記載の装置。
  5. 【請求項5】再下部の流入部の該じゃま板が垂直から一
    定の角度をもって傾斜している特許請求の範囲第4項記
    載の装置。
  6. 【請求項6】じゃま板の傾斜角度が清澄槽よりもより狭
    い幅の流入液入口を形成するように設計されている。特
    許請求の範囲第5項記載の装置。
  7. 【請求項7】清澄槽が上方流路室だけに隣接して位置す
    る特許請求の範囲第1項記載の装置。
  8. 【請求項8】清澄液を清澄部に残して、廃水中の懸濁固
    型物が流入部に沈降し、そこから再循環手段を経て流路
    室に戻るような比較的静かな沈殿分離帯となるように中
    央の清澄部が設計されている特許請求の範囲第1項記載
    の装置。
  9. 【請求項9】固形物よどみ防止手段が、その囲壁部分の
    長さに沿って側壁部に離れて位置する一対の傾斜板であ
    る特許請求の範囲第1項記載の装置。
  10. 【請求項10】流入液入口が該傾斜板に隣接し、再下部
    の流入部に流入する廃水の狭い通路を形成するものであ
    る特許請求の範囲第9項記載の装置。
  11. 【請求項11】スラッジ再循環手段が中央清澄部と流入
    液入口との間の側壁に設けられ、かつフラップを備えた
    スラッジ再循環出口からなるものである特許請求の範囲
    第1項記載の装置。
  12. 【請求項12】フラップが剛体材料からなる特許請求の
    範囲第11項記載の装置。
  13. 【請求項13】フラップが下方流路室内に傾斜して固定
    されている特許請求の範囲第12項記載の装置。
  14. 【請求項14】フラップの傾斜が、その先端が最循環出
    口の下端部よりも下方まで伸びるように傾斜している特
    許請求の範囲第13項記載の装置。
  15. 【請求項15】廃水入口端及び出口端と液内通気手段を
    有し、水平じゃま板によって分けられた上下の流路室に
    よって連続垂直循環流回路を形成する形式の廃水処理槽
    壁部に設置されるように設計されてあって、囲壁部分の
    長さ方向に沿って側壁のそれぞれに設けられた清澄槽
    が、最下部の流入部と中央部の清澄部と最上部の流出部
    からなり、最下部の流入部は狭くなっていて清澄室内へ
    の廃水の流入と固形沈殿物の流出を制限する流入手段を
    有すると共に、上下側面にそれぞれ用線部を備え該流入
    手段と中央清澄部との間に位置し、フラップを備えた少
    なくとも1個のスラッジ再循環出口を有し、このスラッ
    ジ再循環出口は出口付近の固形物が流入部への廃水の流
    入を妨害することなくベンチュリ効果によって流路内に
    引き込まれるように設計され、かつ、清澄室は流路内の
    廃水の流速を最適に維持しながら実質的に全ての固形物
    を除去するように設計されていることを特徴とする清澄
    槽。
  16. 【請求項16】該清澄室がさらに側面部を有する複数個
    の長いじゃま板を有し、該じゃま板が垂直に固定されて
    スカム補集部及び流出液補集部を形成し、下端部が傾斜
    床部分に固定されている流出液及びスカム除去手段を有
    している特許請求の範囲第15項記載の装置。
  17. 【請求項17】傾斜床部分が高い部分と低い部分とで僅
    かな傾斜となるように設けられている特許請求の範囲第
    16項記載の装置。
  18. 【請求項18】傾斜床部分の低い部分が廃水出口端に隣
    接し、流出水補集部とスカム補集部とが共通の壁を挟ん
    で相互に直接隣接している特許請求の範囲第17項記載の
    装置。
  19. 【請求項19】流出水補集部及びスカム補集部がタンク
    の長さと同長である特許請求の範囲第18項記載の装置。
  20. 【請求項20】傾斜床部分が上端部と下端部を有し、上
    端部は室壁から離れて清澄部に傾いていて、浮遊スカム
    の溢流せき堤部として働く特許請求の範囲第18項記載の
    装置。
  21. 【請求項21】スカム補集部が流出水補集部よりも該傾
    斜床部分の上方部に位置する特許請求の範囲第20項記載
    の装置。
  22. 【請求項22】廃水排出端よりも廃水流入端側でスカム
    補集部が狭くなるようにスカム補修部を形成する垂直じ
    ゃま板が設計されている特許請求の範囲第21項記載の装
    置。
  23. 【請求項23】それぞれが廃水入口端及び廃水出口端を
    有する二つの端部壁、両側壁、床及び連続した垂直型循
    環流路を形成するため上方流と下方流を水平じゃま板で
    分離してつくられた上下の流路室を有する内部流路室か
    らなる長方形タンク及び該室内の液流に通気するための
    手段からなる沈降性固形物を含む廃水を処理するための
    廃水処理装置において、最下部に流入部、中央部に清澄
    部、最上部に流出部を有する側部流路型清澄室が両側壁
    にタンク長に沿って設けられ、該清澄室は流路からの廃
    水の一部を最下部の流入部に導入し次いで清澄部で固形
    物を沈降させてから流出部に送るように設計され、最下
    部の流入部は両側壁に固形物再循環出口を有しそれによ
    って沈降固形物が清澄部最下部の流入部への廃水の流入
    を妨げることなくベンチュリ効果によって循環主流路中
    に引き込まれるように設計され、流出部は細長い別の流
    出水及びスカム除去補集部を有する流出水及びスカム除
    去手段からなり、清澄化された流出水が流出室端に達す
    ると流出水が流出水除去部に流入し、一方スカム除去部
    はスカムの定期的除去に使用されるように設計されてい
    るものであることを特徴とする装置。
JP62004784A 1986-01-13 1987-01-12 側部流路型清澄槽を有する廃水処理装置 Expired - Lifetime JP2523295B2 (ja)

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CA1283983C (en) 1991-05-07
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