JP2522632Y2 - 弦楽器用ピックアップ - Google Patents

弦楽器用ピックアップ

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JP2522632Y2 JP1988105477U JP10547788U JP2522632Y2 JP 2522632 Y2 JP2522632 Y2 JP 2522632Y2 JP 1988105477 U JP1988105477 U JP 1988105477U JP 10547788 U JP10547788 U JP 10547788U JP 2522632 Y2 JP2522632 Y2 JP 2522632Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案は、弦楽器に用いられるクリスタルピックアッ
プに関し、バイモルフ型の圧電素子を導電材料で形成し
たブリッジ駒本体と弦受部材との間に直接挟持したこと
により、高感度な弦振動の検出を実現するようにしたも
のである。
〈従来の技術〉 電気ギター等の弦楽器には弦の振動を検出して電気信
号に変換するピックアップが設けられている。このよう
なピックアップには圧電素子を用いたクリスタルピック
アップがあり、従来の弦楽器用クリスタルピックアップ
としては第5図に示すようなものがあった(実願昭61−
164707号)。
同図において、1は弦楽器本体(電気ギターのボデ
ィ)に取り付けられるブリッジ駒本体であり、このブリ
ッジ駒本体1には弦受部3が突設されている。また、5
は弦楽器に張設された弦であり、この弦5は弦受部3に
所定の圧力で接触している。
ブリッジ駒本体1において弦受部3の下部には樹脂層
7が設けられ、この樹脂層7内に圧電素子9が封入され
ている。圧電素子9の上面のマイナス電極11は弦受部3
の下面に接触して配設されており、このマイナス電極11
は弦受部3を介して接地されている。一方、圧電素子9
の下面のプラス電極13はブリッジ駒本体1に対して樹脂
層7により隔絶されており、この電極13は出力用のリー
ド線15に接続されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記した従来のピックアップにあっては圧電素子9が
弦受部3に直接接していることから、弦5の振動が弦受
部3を介して比較的高感度に圧電素子9に伝達され、比
較的忠実な再生が行える。
しかしながら、圧電素子9の上面は導電性接着剤によ
り弦受部3の裏面に固定される構造であることから、弦
5の振動が接着剤の層を介して圧電素子9に伝達される
ため、感度の低下をきたすと共に、複数個のピックアッ
プ間で出力信号のレベルが均一となりにくいという欠点
があった。
本考案は上記従来の事情に鑑みなされたもので、弦振
動を高感度且つ忠実に検出する弦楽器用ピックアップを
提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成する本考案の弦楽器用ピックアップ
は、導電材料により形成されて弦楽器本体に取り付けら
れるブリッジ駒本体と、導電材料により形成されてブリ
ッジ駒本体に保持されると共に、弦楽器本体に張設され
た弦に接触する弦受部材と、ブリッジ駒本体と弦受部材
との間に直接挟持されたバイモルフ型の圧電素子と、を
備えた弦楽器用ピックアップであって、上記ブリッジ駒
本体に、上記弦受部材の格納用の溝と、この溝内に張り
出す溝縁部とを形成し、この溝縁部に弦受部材の固定用
のネジを配したことを特徴とする。
〈作用〉 圧電シートを2枚またはそれ以上の枚数重ねて構成し
たバイモルフ型の圧電素子を用いることにより、圧電素
子を樹脂等の絶縁層を介することなく導電材料より成る
ブリッジ駒本体と弦受部材との間に直接挟持することを
実現する。
従って、弦受部材を介して圧電素子の伝えられる弦振
動が、緩衝されることなく、圧電素子によって高感度且
つ忠実に検出される。ネジを緩めることで圧電素子を挟
持しているので、弦を外した場合に、ブリッジ駒本体、
弦受部材、圧電素子等のピックアップを構成する部品が
バラバラにならず、弦の交換が容易である。これは、頻
繁に弦を交換する必要の生じる電気ギターには特に有効
である。また、接着剤を用いていないので、感度が低下
しないし、圧電素子などの部品交換が容易である。ま
た、ブリッジ駒本体と弦受部材とを導電材料で形成して
いるので、ネジを締め圧電素子を挟持するだけで、アー
ス接地、信号取り出しが確実にできる。さらに、ネジを
締め込むことにより、所定の予圧をかけてブリッジ駒本
体と弦受部材との間に圧電素子を挟持することができ
る。このため、弦の張力による圧電素子への圧力影響が
少なく、圧電素子の安定した出力が得られる。また、圧
電素子のピックアップへの組み込みが接着やモールドを
用いずに行えるため、ピックアップの組立、修理、圧電
素子の交換を容易に行える。
〈実施例〉 本考案に係る弦楽器用ピックアップを実施例に基づい
て具体的に説明する。
第1図は本考案の一実施例に係るピックアップを一部
断面して表す正面図、第2図はその平面図、第3図はそ
の斜視図、第4図はバイモルフ型圧電素子の斜視図であ
る。
図中、21はブリッジ駒本体であり、このブリッジ駒本
体21は導電材料(本実施例では金属)より形成されてい
る。このブリッジ駒本体21は弦の延在方向へ延びるネジ
23を介してブリッジベース25に取り付けられており、ブ
リッジベース25は弦楽器本体に取り付けられている。こ
のブリッジ駒本体21はネジ23の操作によって弦の延在方
向への移動(オクターブ調整)ができるようになってい
る。また、ブリッジ駒本体21には一対の弦高調整ネジ27
が設けられており、これらネジ27を操作することにより
ボディ25に対するブリッジ駒本体21の高さ位置(弦の高
さ)を調整できるようになっている。
ブリッジ駒本体21に形成された溝29内には導電材料
(本実施例では金属)で形成された弦受部材31が納めら
れており、この弦受部材31の下端部に張り出したフラン
ジ部31aと溝29内に張り出したブリッジ駒本体21の溝縁
部21aとが係合することにより、弦受部材31は抜け止め
がなされてブリッジ駒本体21に保持されている。弦受部
材31の上端には弦受溝31bが形成されており、弦楽器に
張設された弦33はこの溝31b内に納められた格好で弦受
部材31に接触している。
ブリッジ駒本体21と弦受部材31との間にはバイモルフ
型の圧電素子35が設けられており、この圧電素子35はブ
リッジ駒本体21と弦受部材31との間に樹脂等の絶縁層を
介することなく直接挟持されている。バイモルフ型圧電
素子35はプラス電極となる金属板35aを挟んで2枚の圧
電シート35b、35cを重ねたものであり、金属板35aには
出力用のリード線37が接続されている。一方、バイモル
フ型圧電素子35が共に導電材であるブリッジ駒本体21と
弦受部材31との間に直接挟持されているため、圧電シー
ト35b、35cの金属板35aと反対側の面に直接接触するブ
リッジ駒本体21と弦受部材31とがそれぞれマイナス電極
となっている。尚、ブリッジ駒本体21の溝縁部21aには
それぞれ先端が弦受部材31のフランジ31aに当接するネ
ジ39が設けられており、これらネジ39を締め込むことに
より、所定の予圧をかけてブリッジ駒本体21と弦受部材
31との間に圧電素子35を挟持することができる。
上記構成のピックアップによると、弦33の振動は弦受
部材31を介して圧電素子35に入力され、圧電素子35によ
り電気信号に変換されてリード線37から図外のサウンド
システムへ出力されてこのサウンドシステムで弦振動に
対応した楽音が発せられる。この弦振動が圧電素子35に
伝播するに際し、絶縁材料に較べて振動伝播性に優れる
導伝材料21、31で圧電素子35を挟圧保持しているため、
弦受部材31から入力される弦33の振動が高感度且つ忠実
に圧電素子35に伝達される。従って、リード線37から得
られた電気信号に基づいて図外のサウンドシステムで発
せられる楽音が極めて優れた音質のものとなる。
また、圧電素子35はネジ39で予圧をかけた状態でブリ
ッジ駒本体21と弦受部材31とに圧接されているため、弦
33の張力による圧電素子35への圧力影響が少なく、圧電
素子35の安定した出力が得られる。また、圧電素子35と
ブリッジ駒本体21及び弦受部材31との間には接着剤やモ
ールド剤等の緩衝層が介在しないため、弦振動の緩衝が
生ずることはなく、高感度にして安定した圧電素子35の
出力が得られる。
尚、ブリッジ駒本体21と弦受部材31とを別体としてあ
るため、弦33の振動を伝達する弦受部材31を容易に小型
化することができ、弦振動の圧電素子35への伝達感度及
び忠実度を容易に高めることができる。また、圧電素子
35のピックアップへの組み込みが接着やモールドを用い
ずに行えるため、ピックアップの組立、修理、圧電素子
35の交換を容易に行える。
〈効果〉 本考案の弦楽器用ピックアップによれば、バイモルフ
型の圧電素子を用いて、圧電素子を樹脂等の絶縁層を介
することなく導電材料より成るブリッジ駒本体と弦受部
材との間に直接挟持するようにしたため、弦振動を高感
度に圧電素子に伝達して、圧電素子から弦振動に忠実な
出力を安定して得ることができる。従って、弦楽器に用
いることにより、弦楽器の音質を飛躍的に向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るピックアップを一部断
面して表す正面図、 第2図は本考案の一実施例に係るピックアップの平面
図、 第3図は本考案の一実施例に係るピックアップの斜視
図、 第4図は本考案の一実施例に係る圧電素子の斜視図、 第5図は従来のピックアップを示す一部断面側面図であ
る。 21はブリッジ駒本体、25は弦楽器本体、31は弦受部材、
33は弦、35はバイモルフ型圧電素子である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電材料により形成されて弦楽器本体に取
    り付けられるブリッジ駒本体と、 導電材料により形成されてブリッジ駒本体に保持される
    と共に、弦楽器本体に張設された弦に接触する弦受部材
    と、 ブリッジ駒本体と弦受部材との間に直接挟持されたバイ
    モルフ型の圧電素子と、を備えた弦楽器用ピックアップ
    であって、 上記ブリッジ駒本体に、上記弦受部材の格納用の溝と、
    この溝内に張り出す溝縁部とを形成し、 この溝縁部に弦受部材の固定用のネジを配した弦楽器用
    ピックアップ。
JP1988105477U 1988-08-10 1988-08-10 弦楽器用ピックアップ Expired - Lifetime JP2522632Y2 (ja)

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KR101335501B1 (ko) * 2011-12-22 2013-12-02 동아대학교 산학협력단 현악기용 전기 브리지

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