JP2522514Y2 - 粘稠剤用容器 - Google Patents
粘稠剤用容器Info
- Publication number
- JP2522514Y2 JP2522514Y2 JP1989012049U JP1204989U JP2522514Y2 JP 2522514 Y2 JP2522514 Y2 JP 2522514Y2 JP 1989012049 U JP1989012049 U JP 1989012049U JP 1204989 U JP1204989 U JP 1204989U JP 2522514 Y2 JP2522514 Y2 JP 2522514Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- piston
- groove
- viscous
- concave groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、粘性化粧料,粘性食品,薬品,軟膏などの
ペースト状製品を内容物として充填し、この内容物をポ
ンプ作用でノズルから導出して用いられる粘稠剤用容器
に関するものである。
ペースト状製品を内容物として充填し、この内容物をポ
ンプ作用でノズルから導出して用いられる粘稠剤用容器
に関するものである。
従来、ペースト状製品の容器としては、内容物の送り
をノズルに向かう方向で行うピストンを円筒状の容器内
に嵌合して、弾性的に圧縮されている弁を持ったポンプ
室の作用でノズルから充填されたペースト状製品を抽出
して用いられることが米国特許第3361305号明細書など
で知られている。
をノズルに向かう方向で行うピストンを円筒状の容器内
に嵌合して、弾性的に圧縮されている弁を持ったポンプ
室の作用でノズルから充填されたペースト状製品を抽出
して用いられることが米国特許第3361305号明細書など
で知られている。
ところが、このような形式の粘稠剤用容器では、ポン
プ作用を良好にするために容器内は簡単にシールされる
ことが必要で、内容物を充填後に充填端部から嵌装され
るピストンが、例えばシールリップによってピストン送
り時に容器の円筒状内壁に沿って案内されるようになっ
ているので、容器の充填端部にピストンを嵌入する際
に、内部ガスが逃げないし摩擦抵抗も大きいためにピス
トンの装着を著しく困難なものとしていて、充填作業を
含む工程のスピードアップができず、生産性を上げられ
ないし、ピストンを嵌装しやすくすると閉塞後にシール
が不完全となって水分その他内容成分の飛散などで変質
しやすくなるので問題があった。
プ作用を良好にするために容器内は簡単にシールされる
ことが必要で、内容物を充填後に充填端部から嵌装され
るピストンが、例えばシールリップによってピストン送
り時に容器の円筒状内壁に沿って案内されるようになっ
ているので、容器の充填端部にピストンを嵌入する際
に、内部ガスが逃げないし摩擦抵抗も大きいためにピス
トンの装着を著しく困難なものとしていて、充填作業を
含む工程のスピードアップができず、生産性を上げられ
ないし、ピストンを嵌装しやすくすると閉塞後にシール
が不完全となって水分その他内容成分の飛散などで変質
しやすくなるので問題があった。
本考案は、これら従来の欠点を容易に排除しようとす
るもので、ピストン挿入を著しく簡単に可能とし、かつ
シール機能も安定して行え、粘性内容物変質のない粘稠
剤用容器を構成簡単で安価な形態で提供しようとするも
のである。
るもので、ピストン挿入を著しく簡単に可能とし、かつ
シール機能も安定して行え、粘性内容物変質のない粘稠
剤用容器を構成簡単で安価な形態で提供しようとするも
のである。
本考案は、上部に粘稠性充填物導出用のノズル2を備
えた円筒状の容器3に、容器内壁に当接されて粘稠性充
填物の送りを行うピストン4を摺動自在に嵌挿配備した
ものであって、前記ピストン4の容器への挿入範囲にお
ける円筒状容器内周壁面5にピストン挿入方向に沿って
所定巾のエア抜き用凹溝を備えた粘稠剤用容器におい
て、容器端から容器内に向って凹溝の底面の深さの深い
凹溝6とそれに続いて深さの浅い凹溝7とを順次配列し
た粘稠剤用容器である。
えた円筒状の容器3に、容器内壁に当接されて粘稠性充
填物の送りを行うピストン4を摺動自在に嵌挿配備した
ものであって、前記ピストン4の容器への挿入範囲にお
ける円筒状容器内周壁面5にピストン挿入方向に沿って
所定巾のエア抜き用凹溝を備えた粘稠剤用容器におい
て、容器端から容器内に向って凹溝の底面の深さの深い
凹溝6とそれに続いて深さの浅い凹溝7とを順次配列し
た粘稠剤用容器である。
円筒状の容器3に容器端部31からペースト状製品を充
填したのち、ピストン4を嵌挿する際に、円筒状容器内
壁5にピストン挿入方向に沿った深溝の凹溝6でピスト
ン外周面との当接面積は少なく、摩擦抵抗も小さくかつ
深さの深い凹溝6のため脱気量も大きく内部の空気が逃
げやすく、ピストン4の嵌合挿入速度も速くでき容器3
内に組込まれ、さらに進んで徐々に気密性を増加しつ
つ、緩慢に移動し圧縮される残留ガスが浅溝の凹溝7か
ら抜け出させ、その容器内壁に嵌支して安定したシール
状態でピストン4を確実にセットすることが可能で、し
かもこの凹溝7は空気及び他のガスは流過できるが、粘
稠性内容物はピストン4の外周との間のギャップが微小
で流出することなく収納保持され、内容物の乾燥や変質
を阻止して有効に用いられるものである。
填したのち、ピストン4を嵌挿する際に、円筒状容器内
壁5にピストン挿入方向に沿った深溝の凹溝6でピスト
ン外周面との当接面積は少なく、摩擦抵抗も小さくかつ
深さの深い凹溝6のため脱気量も大きく内部の空気が逃
げやすく、ピストン4の嵌合挿入速度も速くでき容器3
内に組込まれ、さらに進んで徐々に気密性を増加しつ
つ、緩慢に移動し圧縮される残留ガスが浅溝の凹溝7か
ら抜け出させ、その容器内壁に嵌支して安定したシール
状態でピストン4を確実にセットすることが可能で、し
かもこの凹溝7は空気及び他のガスは流過できるが、粘
稠性内容物はピストン4の外周との間のギャップが微小
で流出することなく収納保持され、内容物の乾燥や変質
を阻止して有効に用いられるものである。
本考案の実施例を第1〜2図例を参照して説明する
と、上部にポンプ室1と、該ポンプ室1に連通するノズ
ル2とを備えた円筒状の容器3に容器内壁に当接されて
粘稠性充填物の送りを行うピストン4を円筒状内壁に沿
って摺動自在に嵌挿配備するに際して、容器3を閉鎖す
る前記ピストン4の容器への挿入範囲における円筒状容
器内壁面5にピストン挿入方向に沿って所定巾のエア抜
き用凹溝を備えた粘稠剤容器において、容器端から容器
内に向って凹溝の底面を深さの深い凹溝6とそれに続い
て深さの浅い凹溝7とを順次配列した粘稠剤用容器とし
てある。
と、上部にポンプ室1と、該ポンプ室1に連通するノズ
ル2とを備えた円筒状の容器3に容器内壁に当接されて
粘稠性充填物の送りを行うピストン4を円筒状内壁に沿
って摺動自在に嵌挿配備するに際して、容器3を閉鎖す
る前記ピストン4の容器への挿入範囲における円筒状容
器内壁面5にピストン挿入方向に沿って所定巾のエア抜
き用凹溝を備えた粘稠剤容器において、容器端から容器
内に向って凹溝の底面を深さの深い凹溝6とそれに続い
て深さの浅い凹溝7とを順次配列した粘稠剤用容器とし
てある。
この場合、円筒状の容器3における内容物充填端部31
にシールリップ41のあるピストン4を摺動自在に嵌挿配
備したものにおいて、所定巾のある凹溝6,7を周方向に
間隔をおいて複数、例えば四条備えてあるが、ピストン
4の移動方向に溝巾を大小数段に変化させたりテーパー
状の巾としてピストンの移動速度を調整できる形態とす
ることや、該凹溝の底面を段状に形成し、溝深さを変化
させ、容器端部31の方向側を深溝としてあるが、浅溝の
凹溝7のみを溝底面を斜面にすることもできる。
にシールリップ41のあるピストン4を摺動自在に嵌挿配
備したものにおいて、所定巾のある凹溝6,7を周方向に
間隔をおいて複数、例えば四条備えてあるが、ピストン
4の移動方向に溝巾を大小数段に変化させたりテーパー
状の巾としてピストンの移動速度を調整できる形態とす
ることや、該凹溝の底面を段状に形成し、溝深さを変化
させ、容器端部31の方向側を深溝としてあるが、浅溝の
凹溝7のみを溝底面を斜面にすることもできる。
また前記深溝の凹溝6の端縁は、隣接される凹溝6と
連通するリング状の凹面61を形成して大径口部とし、ピ
ストン4の挿入を抵抗なく案内できるようにすることが
よいし、円錐口部62として嵌挿時の案内を正確かつ容易
にすることが配慮されている。
連通するリング状の凹面61を形成して大径口部とし、ピ
ストン4の挿入を抵抗なく案内できるようにすることが
よいし、円錐口部62として嵌挿時の案内を正確かつ容易
にすることが配慮されている。
図中、8は入口弁、9は出口弁、10はキャップであ
る。
る。
なお、前記浅溝の凹溝7又はその内端縁部はピストン
4の面と粘稠性内容物との間に侵入する空気又はその他
ガスは流過できるが、粘稠性内容物はピストン外周と容
器内壁面との間のギャップを通って流出することができ
ない深さにしてあり、内容物がポンプ作用で徐々に吸込
まれたり、ピストン4が外圧によって摺動される操作時
に空気を侵入又は吸込まれないようにシールできるよう
に配慮してある。また、この凹溝6,7の底面を含む内側
面を粘面又は凸凹面にすることも選んでできる。さらに
前記容器3はポンプ室のないタイプ、即ちガイド杵上に
ピストンを移送するタイプのものに構成してもよい。
4の面と粘稠性内容物との間に侵入する空気又はその他
ガスは流過できるが、粘稠性内容物はピストン外周と容
器内壁面との間のギャップを通って流出することができ
ない深さにしてあり、内容物がポンプ作用で徐々に吸込
まれたり、ピストン4が外圧によって摺動される操作時
に空気を侵入又は吸込まれないようにシールできるよう
に配慮してある。また、この凹溝6,7の底面を含む内側
面を粘面又は凸凹面にすることも選んでできる。さらに
前記容器3はポンプ室のないタイプ、即ちガイド杵上に
ピストンを移送するタイプのものに構成してもよい。
本考案は、容器内で嵌合したピストンの容器への挿入
範囲における円筒状容器内壁面にピストン挿入方向に沿
って所定巾のエア抜き用凹溝を備えた粘稠剤容器におい
て、容器端から容器内に向って凹溝の底面を深さの深い
凹溝とそれに続いて深さの浅い凹溝とを順次配列したこ
とにより、ピストンの嵌挿時にピストン面と粘稠性充填
内容物との間にある空気が凹溝を通して流過排出できる
が、凹溝底面の深さ変化で容器へのピストン挿入初期過
程では空気排出量が多くピストン送りがすばやく容易に
挿入でき、ピストン嵌挿作業を簡便化し生産性を大幅に
高めることが可能となり、自動充填作業を簡便化できる
し、容器内に行くに従って深さの浅い凹溝で圧縮される
空気は流過しても粘稠性内容物は流出しないでピストン
の移動を調整して脱気効果をあげ充填される内容物に接
近した最適位置にピストンを止め中身の気密性保持も適
確にでき、残留ガスをなくししかも容器内壁面に嵌支状
態を安定したシール状態が維持でき、かつ容器内壁面の
型成形時の型抜きも簡単で著しく安価に製作できるなど
の実用上の効果がある。
範囲における円筒状容器内壁面にピストン挿入方向に沿
って所定巾のエア抜き用凹溝を備えた粘稠剤容器におい
て、容器端から容器内に向って凹溝の底面を深さの深い
凹溝とそれに続いて深さの浅い凹溝とを順次配列したこ
とにより、ピストンの嵌挿時にピストン面と粘稠性充填
内容物との間にある空気が凹溝を通して流過排出できる
が、凹溝底面の深さ変化で容器へのピストン挿入初期過
程では空気排出量が多くピストン送りがすばやく容易に
挿入でき、ピストン嵌挿作業を簡便化し生産性を大幅に
高めることが可能となり、自動充填作業を簡便化できる
し、容器内に行くに従って深さの浅い凹溝で圧縮される
空気は流過しても粘稠性内容物は流出しないでピストン
の移動を調整して脱気効果をあげ充填される内容物に接
近した最適位置にピストンを止め中身の気密性保持も適
確にでき、残留ガスをなくししかも容器内壁面に嵌支状
態を安定したシール状態が維持でき、かつ容器内壁面の
型成形時の型抜きも簡単で著しく安価に製作できるなど
の実用上の効果がある。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は一部切断側面
図、第2図はその一部の拡大縦断面図である。 1……ポンプ室、2……ノズル、3……容器、31……容
器端部、4……ピストン、41……シールリップ、5……
容器内壁面、6,7……凹溝。
図、第2図はその一部の拡大縦断面図である。 1……ポンプ室、2……ノズル、3……容器、31……容
器端部、4……ピストン、41……シールリップ、5……
容器内壁面、6,7……凹溝。
Claims (2)
- 【請求項1】上部に粘稠性充填物導出用のノズル(2)
を備えた円筒状の容器(3)に、容器内壁に当接されて
粘稠性充填物の送りを行うピストン(4)を摺動自在に
嵌挿配備したものであって、前記ピストン(4)の容器
への挿入範囲における円筒状容器内周壁面(5)にピス
トン挿入方向に沿って所定巾のエア抜き用凹溝を備えた
粘稠剤用容器において、容器端から容器内に向って凹溝
の底面を深さの深い凹溝(6)と、それに続いて深さの
浅い凹溝(7)とを順次配列したことを特徴とする粘稠
剤用容器。 - 【請求項2】前記凹溝が、容器内壁面で周方向に間隔を
おいて複数備えられ、各凹溝を容器端部に形成したリン
グ状凹面に連通させた実用新案登録請求の範囲第1項記
載の容器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989012049U JP2522514Y2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 粘稠剤用容器 |
US07/473,583 US5056690A (en) | 1989-02-03 | 1990-02-01 | Dispensing container for viscous material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989012049U JP2522514Y2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 粘稠剤用容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02102389U JPH02102389U (ja) | 1990-08-15 |
JP2522514Y2 true JP2522514Y2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=31221143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989012049U Expired - Lifetime JP2522514Y2 (ja) | 1989-02-03 | 1989-02-03 | 粘稠剤用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2522514Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6125554B2 (ja) * | 2015-03-18 | 2017-05-10 | 加賀ワークス株式会社 | 粘性材料用の塗布ガンに着脱可能に装填されるカートリッジ |
JP6207788B2 (ja) * | 2017-04-05 | 2017-10-04 | 加賀ワークス株式会社 | カートリッジ充填方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0539092Y2 (ja) * | 1987-03-17 | 1993-10-04 |
-
1989
- 1989-02-03 JP JP1989012049U patent/JP2522514Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02102389U (ja) | 1990-08-15 |
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