JP2521721B2 - 線路異常監視装置 - Google Patents

線路異常監視装置

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JP2521721B2 JP61169501A JP16950186A JP2521721B2 JP 2521721 B2 JP2521721 B2 JP 2521721B2 JP 61169501 A JP61169501 A JP 61169501A JP 16950186 A JP16950186 A JP 16950186A JP 2521721 B2 JP2521721 B2 JP 2521721B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、線路の短絡を検知して短絡部分を切離すよ
うにした線路異常監視装置に関する。
(従来技術) 従来、ショート・サーキット・アイソレータとして知
られたこの種の線路異常監視装置を用いたシステムとし
ては例えば火災警報装置を例にとって第3図に示す。
第3図において、1は電源回路及び受信回路を備えた
受信機であり、受信機1から引き出された一対の電源兼
用信号線路2a,2b間には火災感知器または中継器等の複
数の端末負荷3が並列接続され、更に電源兼用信号線路
2a,2bは端末負荷3を並列接続した後に受信機1側に戻
されてループ線路を構成している。
このようなループ接続された電源兼用信号線路2a,2b
の途中には、受信機1側及び端末負荷3のグループ毎に
ショート・サーキント・アイソレータとして知られた線
路異常監視装置4a,4b,4c,4dが設けられる。
第4図は第3図の線路異常監視装置を取り出して示し
たもので、プラス側となる電源兼用信号線路2a側に挿入
接続されるスイッチ5を有し、また挿入接続したスイッ
チ5の両側の線路の電圧を線路電圧の低下から線路の短
絡を検出する短絡検出回路6に入力し、短絡検出回路6
の出力をスイッチ制御回路7に与えてスイッチ5をオ
ン、オフ制御するようにしている。更にスイッチ5と並
列に抵抗R8が接続され、受信機1による電源投入の際に
オフ状態にあるスイッチ5をバイパスして後段に位置す
る線路及び線路異常監視装置に電源電圧を供給できるよ
うにしている。
このような線路異常監視装置4a〜4dを備えた第3図の
システムの動作は次のようになる。
まず受信機1の電源を投入すると、線路異常監視装置
4a〜4dに設けているスイッチ5のそれぞれはオフ状態に
あることから、スイッチ5に並列接続された抵抗Rを介
して電源電圧が供給される。電源兼用信号線路2a,2bが
正常であれば、短絡検出回路6の検出出力が得られない
ことからスイッチ制御回路7はスイッチ5をオンし、線
路異常監視装置4a〜4dのそれぞれのオン状態に切換わっ
たスイッチ5を介して端末負荷3に電源が供給され、端
末負荷3により火災等の監視状態に入る。
一方、スイッチ5がオンしている定常監視状態で例え
ば電源兼用信号線路2a,2bのA点で短絡事故が起きたと
すると、短絡が起きた区間Cの線路電圧が略ゼロボルト
に下がり、また短絡が起きていない区間B,Dの線路電圧
も略ゼロボルトに下がり、この線路電圧低下が線路異常
監視装置4a,4b,4c,4dの短絡検出回路6で検出され、そ
のスイッチ制御回路7によってスイッチ5がオフに切換
えられる。
このためA点で短絡を起こした線路異常監視装置4b,4
cの間の区間Cの線路が正常な区間B,Dの線路から切離さ
れる。またA点の短絡検出で線路異常監視装置4b,4cの
スイッチ5がオフとなると、線路異常監視装置4a,4dの
抵抗を介して区間B,Dの線路に再び電源電圧が供給さ
れ、このため線路異常監視装置4a,4dのスイッチ5は再
びオンして区間B,Dの線路電圧が正常な電源電圧に復旧
し、短絡により停止する端末負荷3の数を最小限に止め
ることができる。
ところで、このような従来の線路異常監視装置にあっ
ては、スイッチ5のオフ状態で負荷側の線路に電源電圧
を供給する抵抗として、短絡時に受信機1及び線路に大
きな短絡電流が流れるのを防ぐために通常数十KΩの抵
抗値を選定しており、受信機1で電源を投入した直後の
スイッチ5がオフ状態のとき負荷側線路に接続されてい
る端末負荷3の合成負荷インピーダンスとの関係で数ボ
ルト程度の電源電圧を抵抗を介して負荷側線路に供給す
るようになる。
このため短絡検出回路6に設定される短絡検出のため
の閾値電圧VthとしてはVth=1.0Vというように、抵抗を
介して電源を供給したときの負荷側線路電圧より小さい
値を設定するようになる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の線路異常監視装置に
あっては、負荷側線路の線路抵抗を特に考慮していなか
ったため、スイッチ5がオンした後の定常監視状態で負
荷側線路に短絡が起きた場合、短絡位置で決まる線路抵
抗によって短絡検出ができない場合がある。
即ち、線路異常監視装置4の負荷側端子11,12に接続
されている線路2a,2bの線路抵抗は通常、数Ω〜十数Ω
の値をもち、この線路抵抗により短絡電流による電圧が
負荷側端子11,12に発生し、短絡検出回路6に設定して
いる閾値電圧Vthを越えた場合には短絡検出によるスイ
ッチ5のオフ制御ができなくなる。
例えば負荷側線路の線路抵抗がr=10Ωであり、短絡
時に受信機1より0.4Aの短絡電流が流れたとすると、線
路抵抗によって線路異常監視装置の負荷側端子11,12間
には4Vの電圧が加わり、短絡検出回路6に設定している
閾値電圧Vth=1.0Vを下回ることができないので、短絡
を検出することができない。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
もので、負荷側線路の線路抵抗のいかんに係わらず確実
に短絡を検出して線路の切離し動作ができるようにした
線路異常監視装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明にあっては、電源側か
ら電源電圧を入力し、電源電圧を負荷側に出力するスイ
ッチ手段と、該スイッチ手段がオフ時に電源電圧を所定
の電圧に減圧して負荷側に供給する減圧手段と、負荷側
の線路電圧を監視し、予め設定した第1の閾値電圧以下
に低下したときにその検出信号を出力する第1の比較手
段と、電源側の線路電圧を監視し、第1の閾値電圧より
高く設定した第2の閾値電圧以下に低下したときにその
検出信号を出力する第2の比較手段とを有し、スイッチ
手段がオフの状態で第1の比較手段から出力が得られた
場合、またはスイッチ手段がオンの状態で第2の比較手
段から出力が得られた場合に線路の短絡を検出する短絡
検出手段と、短絡検出手段の検出出力が得られていない
ときにスイッチ手段をオンすると共に検出出力が得られ
たときにスイッチ手段をオフするスイッチ制御手段とを
設けるようにしたものである。
(作用) このような本発明の構成によれば、電源投入直後のス
イッチオフ状態で負荷側に供給されている電圧が正常で
あれば、短絡検出手段に入力する両側の線路電圧は第1
の閾値電圧以上であることから短絡検出は行なわれず、
所定の時間遅れをもってスイッチをオン状態に切換るよ
うになる。
一方、電源投入の際に負荷側線路に短絡が起きていた
とすると、負荷側線路電圧はスイッチ並列抵抗と線路抵
抗との分圧電圧で定まる略ゼロボルト付近の電圧とな
り、第1の閾値電圧以下となることで短絡検出手段の検
出出力が得られてスイッチをオフ状態に保つ。
またスイッチがオン状態におかれた定常監視状態で負
荷側線路で短絡が起きると、負荷側線路電圧は線路抵抗
と短絡電流で定まる第1の閾値電圧を越える電圧となる
が、第2の閾値電圧以下の電圧に下がることから短絡検
出手段の検出出力が得られてスイッチオフにより短絡線
路を電源側線路から切離すようになる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例を示した回路図である。
まず構成を説明すると、15は本発明による線路異常監
視装置であり、電源側端子9,10に受信機より引出された
電源兼用信号線2a,2bを接続しており、また負荷側端子1
1,12に感知器や中継器等の端末負荷が並列接続される電
源兼用信号線路2a,2bを接続している。
プラス側となる端子9,11間にはスイッチ5が挿入接続
され、このスイッチ5としては例えばFET等を用いたア
ナログスイッチが用いられる。スイッチ5と並列には、
スイッチ5のオフ時に電源電圧を所定の電圧に減圧して
負荷側に供給する減圧手段としての抵抗Rが接続され、
この抵抗Rとしては端末側線路の短絡により受信機及び
線路に大きな短絡電流が流れてしまうのを防ぐために数
十KΩ程度のものが選定されている。
スイッチ5を挿入接続した両側の線路は第1の短絡検
出手段として設けた比較器16a,16bのマイナス入力側に
入力接続され、比較器16a,16bはプラス入力側に基準電
圧源17a,17bによって第1の閾値電圧Vr1を設定してい
る。
ここで、比較器16a,16bに設定した第1の閾値電圧Vr1
は、スイッチ5のオフ状態で並列接続された抵抗Rを介
して負荷側に電源を供給したときの線路電圧より小さい
値に設定される。即ち、スイッチ5のオフ状態で抵抗R
を介して負荷側線路に供給される電源電圧は、負荷側端
子11,12側の線路に並列接続されている感知器や中継器
らの端末負荷の並列合成インピーダンスに依存して定ま
り、この電圧は通常2〜3Vの電圧となることから、第1
の閾値電圧Vr1としては2〜3Vより小さい電圧例えばVr1
=1.0Vに設定する。
一方、スイッチ5の挿入接続による両側の線路電圧は
ダイオードD1,D2のそれぞれを介して第2の短絡検出手
段として設けた比較器18のマイナス入力端子に与えら
れ、比較器18のプラス入力端子には基準電圧源19によっ
て第2の閾値電圧Vr2が設定されている。この第2の閾
値電圧Vr2としては、スイッチ5のオフ状態で抵抗Rを
介して負荷側線路に供給される電圧より大きな値を設定
し、且つ閾値電圧Vr2はスイッチ5のオン状態で負荷側
で短絡が起きたときの短絡電流isと負荷側線路抵抗rで
定まる短絡時の負荷側端子11,12に生ずる電圧(=is×
r)よりも高い電圧を設定する。勿論、第2の閾値電圧
Vr2は電源側端子9,10に与えられる受信機1からの電源
電圧よりは小さな値をとることになる。
更に、具体的に説明すると、スイッチ5のオフ状態で
並列接続された抵抗Rを介して行なわれる電源供給によ
る負荷側線路電圧は2〜3Vの値をとり、またスイッチ5
のオン状態で短絡が起きたときの線路抵抗rと短絡電流
isとに応じて負荷側端子11,12に生ずる電圧は通常V=
4〜10Vの範囲となることから、このような場合、第2
の閾値電圧Vr2としてはVr2=11Vに設定する。
比較器16a,16b及び18の各出力はオアゲート20に入力
され、オアゲート20の出力に基づいてスイッチ制御回路
7がスイッチ5をオン、オフ制御するようにしている。
即ち、スイッチ制御回路7は比較器16a,16b,18のいずれ
からも短絡検出による検出Hレベル出力が得られていな
い状態でスイッチ5をオン状態に制御し、短絡検出に基
づくいずれか1つのHレベル出力が得られると、オン状
態にあるスイッチ5をオフ状態に切換えるようになる。
次に、第1図の実施例の動作を説明する。
まず負荷側端子11,12に接続している負荷側線路間で
短絡がないときの電源投入時における動作を説明する。
受信機1における電源投入により電源側端子9,10に電
源電圧が印加されると、このときスイッチ5はオフ状態
にあることから、抵抗Rを介して負荷側端子11,12に接
続された負荷側線路に対し、負荷側線路に並列接続され
ている端末負荷の並列合成インピーダンスと抵抗Rの分
圧比で定まる2〜3V程度の電圧が供給されるようにな
る。このため比較器16aに入力する線路電圧は電源電圧
そのものであることから、比較器16aの出力はLレベル
となり、また比較器16bに対する負荷側線路電圧は2〜3
V程度であることから、比較器16bの出力もLレベルにあ
る。また、比較器18に対しダイオードD1,D2のそれぞれ
を介して入力される電源側及び負荷側の線路電圧は、電
源側の線路電圧が電源電圧、負荷側の線路電圧が2〜3V
程度の電圧であることから、ダイオードD1が順方向にバ
イアスされて導通し、ダイオードD2は逆バイアスとなる
ことからオフ状態におかれ、比較器18に対してはダイオ
ードD1を介して電源側の線路電圧のみが入力し、基準電
圧源19による第2の閾値電圧Vr2を越えていることか
ら、比較器18のLレベル出力となり、このためオアゲー
ト20の出力はすべての比較器の出力がLレベルにあるこ
とから同じくLレベル出力となり、スイッチ制御回路7
は電源投入から所定の時間遅れをもってスイッチ5をオ
ン状態に切換えるようになる。
一方、電源投入時に負荷側線路のA点で短絡が起きて
いたとすると、電源投入による電源側端子9,10への電源
電圧供給を受けたとき、負荷側端子11,12に加わる線路
電圧は電源電圧を抵抗Rと線路抵抗rとで分圧した電圧
となり、ここで抵抗Rは数10KΩと高い値を持つのに対
し線路抵抗rは数Ωから10数Ωという小さい値であるこ
とから、短絡電流isが線路抵抗rを流れることにより負
荷側端子11,12に生ずる電圧はごく微小な略0V付近の電
圧となり、この負荷側電圧は比較器16bに入力されて基
準電圧源17bによる1の閾値電圧Vr1以下となることで、
比較器16bが短絡を検出してHレベル出力を生じ、比較
器16bのHレベル出力はオアゲート20を介してスイッチ
制御回路7も与えられることでスイッチ制御回路7は比
較器16bによる短絡検出に基づきスイッチ5をオフ状態
に保つ。
次に、スイッチ5がオンして負荷側線路に正常に電源
電圧が供給されている状態で負荷側線路のA点で短絡が
起きたとすると、負荷側端子11,12間には短絡電流isと
短絡を起こしたA点までの線路抵抗rに依存した短絡電
圧が発生し、電源側端子9,10の電圧はスイッチ5の導通
抵抗による電圧降下分を負荷側端子11,12に生じた短絡
時の電圧に加えた電圧に下がる。このためA点の短絡に
より低下した線路電圧は、電源側が負荷側に対しスイッ
チ5の導通抵抗による電圧降下分だけ高いことから、ダ
イオードD1が順方向のバイアスを受けてオンし、ダイオ
ードD2は逆バイアスによりオフ状態にあることから、ダ
イオードD1を介して比較器18に入力し、基準電圧源19に
より設定している第2の閾値電圧Vr2を下回ることで比
較器18がHレベル出力を生じ、このHレベル出力をオア
ゲート20を介してスイッチ制御回路7に与えることで短
絡検出に基づいてスイッチ制御回路7はオン状態にある
スイッチ5をオフ状態に切換え、短絡を起こした負荷側
線路を電源側の線路から切離すようになる。
尚、上記の動作説明は、端子11,12側を負荷側、端子
9,10を電源側とした場合を例にとるものであったが、逆
に端子11,12側を電源側、端子9,10側を負荷側とした場
合にも全く同様にして短絡検出を行なうことができる。
すなわち比較器16aと16bが上述の動作とは逆になり、比
較器18に接続されるダイオードD1とD2の入力が電源側と
負荷側逆になる。
また本実施例においては、ループ線路に接続された線
路異常監視装置について説明したが、負荷側と電源側と
が共通する場合がある。そのため、線路異常監視装置が
接続された線路の両側の短絡を監視しなければならなか
った。
しかし、第1図の実施例の線路異常監視装置は、ルー
プ線路のみに使用されるものではなく、片側からのみ電
源供給する線路にも適用することができる。
この場合、負荷側のみ短絡検出すればよいので、本実
施例では比較器16a及びダイオードD2が設けられている
比較器16bとの間の接続線を省略すればよい。
第2図は本発明の他の実施例を示した回路図であり、
この実施例は第1図の実施例でスイッチ5に並列接続し
ている抵抗Rを取り除き、その代わりにスイッチ5のオ
フ時に負荷側に予め定めた一定電圧を供給する定電圧供
給回路22を設けたことを特徴とする。
まず構成を説明すると、線路異常監視装置15のスイッ
チ5は並列に抵抗Rが接続されておらず、その代わりに
スイッチ5の両側に定電圧供給回路22の出力が供給され
ている。
即ち、定電圧供給回路22はスイッチ5の両側の線路か
らの信号ラインを逆流阻止用のダイオードD1,D2を介し
て接続すると共に、ダイオードD1とD2の接続点から抵抗
R1を介してトランジスタ23を直列接続し、トランジスタ
23のベースに抵抗R2とR3による分圧電圧を印加してお
り、更にトランジスタ23のコレクタ電圧を逆流阻止用の
ダイオードD3,D4のそれぞれを介してスイッチ5を挿入
接続した両側の線路に供給するように接続している。
このような定電圧供給回路22において、トランジスタ
23のコレクタ電圧をVcとすると、トランジスタ23のベー
ス・エミッタ間電圧Vbeは、 Vbe={R3/(R2+R3)}・Vc …(1) となる。ここでダイオードD4の順方向電圧をVfとする
と、ダイオードD4の順方向電圧はVfはトランジスタ23の
ベース・エミッタ間電圧Vbeに略等しいことから、Vf=V
beとすると、負荷側の端子11,12間に印加される電圧Vl
は、 Vl=Vc−Vf …(2) となる。前記第(1)式から得られたコレクタ電圧Vcを
第(2)式に代入すると、負荷側の端子11,12間に印加
される電圧Vlは、 Vl=Vbe・R2/R3 …(3) で表すことができる。
即ち、第(3)式から明らかなように、定電圧供給回
路22により出力される定電圧Vlはベース・エミッタ間電
圧Vbeが、例えば0.6Vと一定値であることから、トラン
ジスタ23のベース回路に設けた抵抗R2とR3の値により一
義的に定まり、例えばR2=4×R3に設定すればVl=2.4V
の定電圧出力を得ることができる。
尚、上記の説明は端子9,10側を電源側、端子11,12側
を負荷側とした場合を例にとっているが、逆に端子11,1
2側を電源側、端子9,10側を負荷側とした場合にも全く
同様に所定の定電圧Vlを負荷側の線路に供給することが
できる。
一方、線路異常監視装置15に設けられた比較器16a,16
b、オアゲート20、スイッチ制御回路7は第1図の実施
例と同じであるが、第2図の実施例にあっては、スイッ
チ5のオン、オフに応じて比較器16a,16bに対する基準
電圧を切換える基準電圧可変回路21が設けられる。
基準電圧可変回路21はスイッチ制御回路7により制御
され、スイッチ制御回路7によりスイッチ5が図示のよ
うにオフのとき第1の基準電圧Vr1を比較器16a,16bに出
力し、一方、スイッチ制御回路7がスイッチ5をオンす
ると、第2の基準電圧Vr2を比較器16a,16bに出力するよ
うになり、第1の基準電圧Vr1は、例えばVr1=1.0Vに設
定され、また第2の基準電圧Vr2は例えばVr2=11Vに設
定される。
次に、第2図の実施例の動作を説明する。
まず最初の電源投入時にあっては、スイッチ5は図示
のように開いており、電源供給を受けてまず定電圧供給
回路22が負荷側線路L1,L2間に、例えばVl=2.4Vの一定
電圧を供給し、このとき基準電圧可変回路21は第1の基
準電圧Vr1=1.0Vを比較器16a,16bに設定していることか
ら、比較器16a,16bの出力は共にLレベルにあり、スイ
ッチ制御回路7はスイッチ5を閉じて負荷側に電源電圧
を供給する。このスイッチ制御回路7がスイッチ5を閉
じると基準電圧可変回路21はそれまでの基準電圧Vr1か
ら第2の基準電圧Vr2=11Vを比較器16a,16bに設定する
ようになる。
次に、スイッチ5がオン状態となっている正常な電源
供給状態で負荷側線路L1,L2間のA点で短絡事故が起き
たとすると、負荷側線路L1,L2の線路抵抗rに応じた電
圧が端子11,12間に発生し、この電圧は線路抵抗rの大
きさに応じてVs=4〜10V程度の値となるが、基準電圧
可変回路21によるVr2=11Vとなる基準電圧が比較器16a,
16bに供給されているため、A点の短絡で線路抵抗rに
依存した電圧に下がると比較器16a,16bがHレベル出力
を生じ、オアゲート20を介してスイッチ制御回路7を作
動してスイッチ5をオフ状態に切換え、A点で短絡を起
こした負荷側線路L1,L2を線路抵抗rの如何に係わらず
切り離すようになる。
尚、本実施例も前記と同様、ループ線路に接続された
線路異常監視装置として説明したが、片側からのみ電源
供給する線路にも適用することがきる。
この場合、第2図の実施例では、比較器16a及び定電
圧供給回路22のダイオードD3が設けられたダイオードD1
のアノード側の接続点からダイオードD4のアノード側の
接続点までの接続線及びダイオードD2が設けられたダイ
オードD1のカソード側の接続点からダイオードD4のカソ
ード側の接続点までの接続線を不要とできる。
また第1,2図の実施例では、スイッチ5がオフのとき
負荷側が短絡しているか否かを検出するための電圧を供
給する構成として、抵抗Rを介して又は定電圧供給回路
22により電源側の電圧を負荷側に与えているが、線路異
常監視装置内にバッテリィを入れて電源供給するように
しても良い。
更に第1,2図の実施例において、スイッチ5及びスイ
ッチ制御回路7としては、スイッチ制御回路7にラッチ
ングリレー回路を使用し、スイッチ5としてラッチング
リレー回路のリレー接点を使用しても良い。この場合、
オア回路20から信号が出力されないとき、ラッチングリ
レー回路をセット動作してスイッチ5(リレー接点)を
オンさせ、オア回路20から信号が出力されたときにリセ
ット動作させてスイッチ5(リレー接点)をオフさせれ
ばよい。
このようにラッチングリレー回路を使用することによ
り、消費電流を少なくすることができる。
更にまた、第1,2図の実施例においては線路として電
源兼用信号線路を説明したが、電源線路でも信号線路で
も本発明の線路異常監視装置を設けることができる。
(発明の効果) 以上説明してきたように本発明によれば、電源側から
電源電圧を入力し、電源電圧を負荷側に出力するスイッ
チ手段と、スイッチ手段がオフ時に電源電圧を所定の電
圧に減圧して負荷側に供給する減圧手段と、負荷側の線
路電圧を監視し、予め設定した第1の閾値電圧以下に低
下したときにその検出信号を出力する第1の比較手段
と、電源側の線路電圧を監視し、第1の閾値電圧より高
く設定した第2の閾値電圧以下に低下したときにその検
出信号を出力する第2の比較手段とを有し、スイッチ手
段がオフの状態で第1の比較手段から出力が得られた場
合、またはスイッチ手段がオンの状態で第2の比較手段
から出力が得られた場合に線路の短絡を検出する短絡検
出手段と、短絡検出手段の検出出力が得られていないと
きにスイッチ手段をオンすると共に検出出力が得られた
ときにスイッチ手段をオフするスイッチ制御手段とを設
けるようにしたため、線路に挿入接続したスイッチ手段
のオン状態で負荷側線路に短絡が起き、負荷側線路の線
路抵抗に依存した第1の閾値電圧より大きい線路電圧が
負荷側に生じたとしても、この短絡時の負荷側線路電圧
は第2の閾値電圧以下となることから、線路抵抗があっ
ても確実に負荷側線路の短絡を検出することができ、負
荷側線路抵抗の如何に係わらず確実に負荷側線路の短絡
を検出して短絡側を電源側から切離すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示した回路ブロック図、第
2図は本発明の他の実施例を示した回路ブロック図、第
3図は従来の線路異常監視装置を用いたシステム構成
図、第4図は従来装置を示した回路ブロック図である。 2a,2b:電源兼用信号線路 5:スイッチ 7:スイッチ制御回路 9,10:電源側の端子 11,12:負荷側の端子 15:線路異常監視装置 16a,16b:比較器 18:比較器 17a,17b,19:基準電圧源 21:基準電圧切換回路 22:定電圧供給回路 R:抵抗 r:線路抵抗

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源側から電源電圧を入力し、該電源電圧
    を負荷側に出力するスイッチ手段と、該スイッチ手段が
    オフ時に前記電源電圧を所定の電圧に減圧して前記負荷
    側に供給する減圧手段と、 前記負荷側の線路電圧を監視し、予め設定した第1の閾
    値電圧以下に低下したときにその検出信号を出力する第
    1の比較手段と、前記電源側の線路電圧を監視し、前記
    第1の閾値電圧より高く設定した第2の閾値電圧以下に
    低下したときにその検出信号を出力する第2の比較手段
    とを有し、前記スイッチ手段がオフの状態で前記第1の
    比較手段から出力が得られた場合、または前記スイッチ
    手段がオンの状態で前記第2の比較手段から出力が得ら
    れた場合に線路の短絡を検出する短絡検出手段と、 該短絡検出手段の検出出力が得られていないときに前記
    スイッチ手段をオンすると共に検出出力が得られたとき
    に前記スイッチ手段をオフするスイッチ制御手段とを備
    えたことを特徴とする線路異常監視装置。
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