JP2520967Y2 - マットの床への固定具 - Google Patents

マットの床への固定具

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JP2520967Y2
JP2520967Y2 JP428791U JP428791U JP2520967Y2 JP 2520967 Y2 JP2520967 Y2 JP 2520967Y2 JP 428791 U JP428791 U JP 428791U JP 428791 U JP428791 U JP 428791U JP 2520967 Y2 JP2520967 Y2 JP 2520967Y2
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mat
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rubber
sheet
floor
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勇二 永浜
和司 住本
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Duskin Co Ltd
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Duskin Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、マットの床面への固定
具に関するもので、より詳細には床面にマットを着脱自
在にしかも位置ズレを生じること無しに固定することが
でき、しかも長期にわたって安定に使用可能な固定具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、靴底等に付着したダスト類を除去
して、室内に侵入するのを防止する目的で、靴拭きマッ
トを部屋の入り口や玄関等に敷設する事が広く行われて
いる。この靴拭きマットとしては、図3に示すとおり、
基布11にパイルコード糸12をタフト化し、基布裏面
にエラストマーのバッキング13を施し、パイル糸先端
14をカットし或いはループ状のままにしたものが使用
されている。これら靴拭きマットは、屋外或いは屋外に
近い場所で使用されることが多く、ダスト、水等が長期
使用中に付着することが多く、マット上を歩行するとき
マットが床面上を移動するという問題を生じる。
【0003】これを防止するために、マットを床面に固
定するための固定具が種々提案されている。マット用固
定具としては、大別して平面形状のものと、凹凸のある
立体形状ものとが知られている。前者の例としては両面
テープのような粘着性フイルムが、後者の例としてはプ
ラスチックを種々の凹凸形状に成形したものが挙げられ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前者の粘着性フイルム
は、フラットな平面同士を接着固定するには有効な手段
であるが、マットのようなフラットでないものの固定に
は必ずしも有効でなく、水分やダスト類が付着した場合
には粘着力が著しく低下し、粘着力が回復せず、可使用
寿命が短いという問題がある。また、凹凸形状成形体の
場合には、係止面との摩擦抵抗を増大させることにより
マットの移動を防止しようとするものであるが、床面が
ビニルタイルやコンクリートのようなハードフロアの場
合には、有効な固定が行われないばかりではなく、やは
り係止面にダスト類が付着した場合には、摩擦係合力が
著しく低下するという問題がある。
【0005】また、靴拭きマットは、需要者に一定期間
を限って貸与し、使用後のマットを回収して、洗浄再生
を行い、これを再度需要者に貸与するレンタルシステム
で運用されているが、レンタルマットの敷設作業を行う
上で、1回当たりの作業時間を短縮することがコストを
低下するために重要であり、マット下、床面に固定具を
容易にセットできることが望まれており、かかる見地か
ら簡便なシート状固定具が要求されている。
【0006】従って、本考案の目的は、マット、特に靴
拭きマットをフロア、特にハードフロアに対しても強固
に粘着固定することが可能であり、しかもこの粘着力
が、水分やダスト類が付着しても低下する傾向が少な
く、長期にわたって安定に使用が可能なマット用の固定
具を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案では、マットの固
定具として、未加硫のゴムシートを使用する。この未加
硫ゴムシートは、両面がフラットなシートで十分である
が、勿論上面及び下面の一方或いは両方に凹凸を設けて
もよい。
【0008】
【作用】本考案のマット固定具は、未加硫のゴムシート
からなることが特徴である。この未加硫ゴムシートは、
通常の状態において、ハードフロアに対する粘着固定力
が大きいばかりではなく、粘着界面に水分やダスト類が
付着したときにも粘着力の低下が著しく小さいというと
いう作用を示す(後述する表1参照)。即ち、長期間の
使用中に表面にダストが付着しても、未加硫ゴムは可塑
性を有しているため、付着したダスト類等が、人の歩行
による圧力等により、ゴムシート内部に侵入していく。
このため、未加硫ゴムシート表面にダスト類が付着して
も、粘着性シート表面が非粘着性となることがなく、長
期使用が可能でしかもメンテナンスの不要なマット固定
具となる。また、未加硫ゴムシートは、柔軟で、弾性に
富んでいるため、このマット固定具は、マットの裏面、
即ちバッキング面や床面に凹凸があっても、これらの面
とぴったり係合すると共に固定具自体の粘着性により強
固に粘着固定され、靴底で踏まれて外力や振動が加えら
れた場合にも剥離が生じ難いという利点が得られる。か
くして、本考案のマット固定具は、敷設操作が簡単且つ
容易で、しかも長期にわたって使用でき、不要となった
場合の除去も容易であるという利点もある。
【0009】
【実施例】本考案のマット固定具の一例を示す図1にお
いて、この固定具1は、未加硫ゴムシート2からなる。
この未加硫ゴムシート2は両面がフラットなシートであ
り、図2の断面図に示される通り、離型紙乃至離型性フ
イルム3a、3bでサンドイッチされた状態でマットの
敷設作業者に供給される。マットの敷設に際しては、先
ず一方の離型紙3aを剥ぎ取って、未加硫ゴムシート2
を所定の床面に粘着させ、このシート2上の他方の離型
紙3bを剥ぎ取って、その上にマットを載せ、マット上
に体重を載せるなどして、マットのバッキングをシート
に加圧下に粘着させればよい。このタイプの固定具は、
タイル、コンクリート、リノリュウム、木製フローリン
グ材、大理石等のハードフロアに対して、マットを固定
するのに特に有効である。
【0010】本考案の固定具は、未加硫ゴムを、型内に
鋳型するか、或いは射出成形、プレス成形等の手段で、
シートに熱成形することにより得られる。未加硫ゴム
は、ゴム成形品の製造に使用される配合ゴム組成物か
ら、加硫剤や加硫促進剤を除外したものである。ゴムと
しては、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ニトリ
ルーブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(C
R)、ブチルゴム(IIR)、ブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、エチレン−プロピレン二元乃至三元共重合体
ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の合成ゴムや、天
然ゴム等が単独で或いはニ種以上の組み合わせで使用さ
れる。これらのゴムには、ゴム成形品の機械的性質や加
工性或いは耐久性等を改善するために、各種配合剤、例
えば充填剤、補強剤、加工用油剤、可塑剤、老化防止剤
等が配合されるが、これらの配合剤が配合された組成物
が本発明の目的に使用される。
【0011】未加硫ゴムシートの保形性を高め弾性率を
向上させるために、ゴム100重量部当たり10乃至3
00重量部、特に30乃至100重量部の充填剤を配合
するのが好ましい。この様な充填剤としては、各種シリ
カ、アルミナ、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、タル
ク、クレイ等が挙げられる。また、充填剤の代わりに、
或いは充填剤との組み合わせで、カーボンブラック等の
粉末充填剤やガラス繊維等の繊維質補強剤を配合するこ
とができる。
【0012】油剤としては、ゴムの軟化に使用される各
種動植物油、鉱物油、合成油等が使用され、これらはゴ
ム100重量部当たり50重量部までの量で配合し得
る。可塑剤としては、フタル酸エステル系、アジピン酸
エステル系、ポリエステル系、エポキシ系の可塑剤が使
用でき、これらはゴム100重量部当たり100重量部
までの量で配合し得る。
【0013】勿論、本考案に用いる未加硫ゴムには、所
望により、それ自体公知の他のゴム用配合剤、例えば顔
料、染料、熱安定剤、老化防止剤等の一種或いは二種以
上をそれ自体公知の処方に従って配合することができ
る。この未加硫ゴムには、シートの粘着性を増強するた
めに、それ自体公知の粘着付与剤を配合することができ
る。粘着付与剤としては、石油樹脂、スチレン系樹脂、
ロジン系樹脂、フエノール系樹脂、液状ポリブタジエ
ン、液状ポリイソプレン等が挙げられ、これらはゴム1
00重量部当たり10重量部までの量で配合し得る。
【0014】本考案の固定具において、シートの厚みは
一般に0.5乃至10mmの厚みを有するのがよい。ま
た、この未加硫ゴムシートに、通常のゴム乃至プラスチ
ック製のソフトフロア用突起物を積層して設置する事に
より、カーペット上でのマット固定具として使用する事
が確認されている。
【0015】 (実験例) 下記処方の未加硫ゴム組成物、 ニトリル−ブタジエンゴム(NBR) 100重量部 粘着付与剤 5重量部 可塑剤 15重量部 充填剤 50重量部 を、2枚の離型紙に挟んで、厚さ1mmのシートに鋳型
した。
【0016】この固定具サンプルを用いて、マットの床
面への固定効果を測定した。比較のため、市販の粘着性
テープを固定具を使用した場合に付いても同様の試験を
行った。
【0017】A:摩擦抵抗値測定方法 図4に示すとおり、床面5にマット固定具1を置き、マ
ット固定具1上に重り7を載せ、この重り7に対して水
平方向の引っ張り力を印加し、測定機にて移動開始する
際に必要な力F(kg)を測定した。マット固定具サン
プルとして、面積5cm×5cmのものを使用し、重りとし
て、荷重400g、面積5cm×5cmのものを用いた。
尚、試料は予め荷重10kgのローラーにて3往復圧着
した後測定した。
【0018】フロアー材質として、ハードフロア:大理
石で表面平滑なフロアを用いた。
【0019】測定の環境条件として、 標準状態:固定具をそのままの状態で測定、 水 :水付着の場合、マット固定具に水2gを滴下
した後測定、 ダスト :ダスト付着の場合、マット固定具にJISケ
イ砂0.5gを付着させた後測定、 を選んだ。
【0020】得られた結果を下記表1に示す。
【0021】B:実歩行テスト 通行人 200人/日の玄関の大理石及びコンクリート
製の床面に、試験マット0.6m^2に対して面積0.0
6m^2マット固定具を介して、靴拭きマットを敷設し、
1週間実際に人に歩行してもらい、マットの移動距離
(cm)を測定した。
【0022】得られた結果を表2に示す。
【0023】
【表1】 標準状態 水付着時 ダスト付着時 ゴム系両面テープ 9.3 2.9 0.8 未加硫ゴム粘着シート 6.8 4.2 6.5
【0024】
【表2】 床材 1週後 2週後 3週後 4週後 5週後 ゴム系両面 大理石 2 25 52 測定不 測定不 テープ コンクリート 32 63 測定不 測定不 測定不 未加硫ゴム 大理石 2 4 4 4 5 粘着シート コンクリート 3 5 5 6 7
【0025】
【考案の効果】本考案によれば、マットの固定具とし
て、未加硫のゴムシートを使用することにより、マッ
ト、特に靴拭きマットをフロア、特にハードフロアに対
しても強固に粘着固定することが可能であり、しかもこ
の粘着力が、水分やダスト類が付着しても低下する傾向
が少なく、長期にわたって安定に使用することが可能と
なった。また、マットの敷設作業性をも顕著に向上させ
ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のマット固定具の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】本考案のマット固定具の使用の仕方の例を示す
積層体の断面図である。
【図3】靴拭きマットの一例を示す断面図である。
【図4】実験例で用いた測定装置の斜視図である。
【記号の説明】
1;マット固定具、2;シート、3;離型紙、4;係合
用突起部、5;床面、7;重り、11;基布、12;パ
イルコード糸、13;バッキング。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】未加硫のゴムシートから成ることを特徴と
    するマットの床への固定具。
  2. 【請求項2】シートが加硫剤及び加硫促進剤を含有しな
    いゴムからなる請求項1記載の固定具。
  3. 【請求項3】シートが、ゴム重合体と、該重合体100
    重量部当たり10乃至300重量部の可塑剤との組成物
    から形成されている請求項1記載の固定具。
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