JP2520900B2 - 下塗り組成物 - Google Patents

下塗り組成物

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JP2520900B2 JP62085305A JP8530587A JP2520900B2 JP 2520900 B2 JP2520900 B2 JP 2520900B2 JP 62085305 A JP62085305 A JP 62085305A JP 8530587 A JP8530587 A JP 8530587A JP 2520900 B2 JP2520900 B2 JP 2520900B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,金属に塗工温度の高い結晶性樹脂を粉体塗
装するための下塗り組成物であって,特に上層樹脂と金
属の両者に優れた接着性を有し,かつ優れた耐熱性を有
する下塗り組成物、ならびにそれを用いた積層体に関す
る。
(従来の技術) 金属の耐食性を向上させるために,金属に樹脂を塗装
することが行われている。この場合,金属の乾食を防止
したり,金属と樹脂塗膜との密着性を向上させるため
に,例えば,下塗り剤が用いられる。
下塗り剤としては,主として金属および樹脂の両者に
優れた接着性を有する組成物が用いられる。この下塗り
組成物には,例えば,エポキシ樹脂,フェノール樹脂,
イミド樹脂などの有機化合物がある。しかし,これらの
有機化合物は,一般に耐熱性に欠けるため,これを下塗
り剤とすれば,塗工温度の高い樹脂の粉体塗装が困難と
なる。例えば,テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体(FEP)や過フッ化アルコキシ樹
脂(PFA)の融点は,それぞれ275℃および310℃であ
り,これらの樹脂を粉体塗装するには,少なくともこの
融点以上に加熱しなければならず,この温度では上記有
機化合物は軟化し流動化する。そのため,金属と樹脂と
の接着性が損なわれ,樹脂の粉体塗装が困難となる。
このような欠点を解決するために,有機化合物に代え
て無機質バインダーを用いた下塗り組成物が提案されて
いる。この組成物には,例えば,金属にフッ素樹脂を被
覆するための下塗り組成物として,フッ素樹脂に周期表
第4族遷移元素のキレート化合物および水不溶性耐火材
微粉末を含有させた組成物(特公昭55−39188号公報に
開示),フッ素樹脂にリン酸,無機過酸化物およびオク
ソ酸を含有させた組成物(特公昭57−8836号公報に開
示)がある。また,金属にポリフェニレンスルフィド樹
脂を被覆するための下塗り組成物としては,アルミニウ
ム粉末と亜鉛粉末とからなる金属粉末と,コロイダルシ
リカ,アルカリシリケートなどのケイ酸系化合物とから
なる組成物(特開昭53−25649号公報に開示)も知られ
ている。
しかし,これら無機質バインダーは,耐熱性には優れ
るものの,金属および上層樹脂との接着性に欠ける。そ
のために,粉体塗装を施した被覆金属体を熱水下で使用
した場合,塗膜にブリスターが生じたり,塗膜の剥離を
起こしやすい。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり,そ
の目的とするところは,耐熱性に優れるうえに,上層樹
脂と金属の両者に接着性を有する下塗り組成物、ならび
にそれを用いた積層体を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は,イミドプレポリマーのような耐熱性の有機
化合物を含有する下塗り組成物を用いることにより,塗
工温度の高い樹脂を粉体塗装する場合にも,軟化したり
流動化することがない;しかも,この組成物は上層樹脂
と金属の両者に接着性を有するため,樹脂と金属との密
着性に優れた被覆金属体が得られる,との発明者の知見
にもとづいて完成された。
本発明の下塗り組成物は,金属に樹脂を粉体塗装する
ための下塗り組成物であって,次式で示されるイミドプ
レポリマーおよび該粉体塗装される樹脂と同一の樹脂を
含有し,そのことにより上記目的が達成される。
ここで, R1は芳香族テトラカルボン酸残基; R2は芳香族ジアミン残基; R3は不飽和酸無水物残基;そして lは1〜5の整数である。
上記式において芳香族テトラカルボン酸残基には,例
えば, がある。芳香族ジアミン残基としては,例えば, が挙げられる。不飽和酸無水物残基には, などがある。
本発明の積層体は,金属基材,該金属基材上に形成さ
れた下塗り層,および該下塗り層の上に粉体塗装された
樹脂層を有する積層体であって, 該下塗り層は,次式で示されるイミドプレポリマーお
よび上記粉体塗装される樹脂と同一の樹脂を含有する下
塗り組成物を含む: ここで, R1からなる群より選択される芳香族テトラカルボン酸残
基; R2 からなる群より選択される芳香族ジアミン残基; からなる群より選択される不飽和酸無水物残基;そして lは1〜5の整数である。
上記イミドプレポリマーは,テトラカルボン酸,芳香
族ジアミンおよび不飽和酸無水物の反応により得ること
ができる。
芳香族テトラカルボン酸としては,例えば,ピロメリ
ト酸二無水物,3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物,2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸
二無水物,3,3′,4,4′−ジフェニルテトラカルボン酸二
無水物,2,2′,3,3′−ジフェニルテトラカルボン酸二無
水物,ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二
無水物,ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二
無水物,ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン
二無水物を用いることができる。
芳香族ジアミンとしては,例えば,パラフェニレンジ
アミン,メタフェニレンジアミン,3,3′−ジアミノジフ
ェニルメタン(別名:3,3′−メチレンジアニリン),3,
3′−オキシジアニリン,4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン,3,3′−ジアミノジフェニルスルフィド,4,4′−ジ
アミノジフェニルスルフィド,3,3′−ジアミノジフェニ
ルスルホン,4,4′−ジアミノジフェニルスルホン,3,3′
−ジアミノジフェニルエーテル,4,4′−ジアミノジフェ
ニルエーテル,1,5−ジアミノナフタレン,2,6−ジアミノ
ナフタレン,n−キシレンジアミン,n−トルイレンジアミ
ン,トリジンベース,n−アミノベンジルアミン,p−アミ
ノベンジルアミン,1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)
ベンゼン,1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン,2,2′−ビス(4−アミノフェノキシフェニル)プロ
パン,4,4′−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニル
などが用いられる。
不飽和酸無水物としては,例えば,3,6−エンドメチレ
ン−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物,シス−4
−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物,無水マ
レイン酸,4−エチニルフタル酸無水物,およびこれらの
アルキル置換体,ハロゲン置換体などを用い得る。
なお,上記イミドプレポリマーの構造中,イミド基の
すべての部分または一部は,イミドの前駆物質であるア
ミド酸であってもよい。
上記イミドプレポリマーに含有される樹脂は,通常,
粉体塗装を施す上層樹脂と同種の樹脂が好ましい。それ
により,下塗り組成物と上層樹脂との接着性が得られ
る。このような樹脂には,融点250℃以下の結晶性樹脂
が挙げられ,例えば,テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体(FEP),過フッ化アルコ
キシ樹脂(PFA),ポリフェニレンスルフィド(PPS),
エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE),
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK),ポリエーテルケ
トン(PEK)がある。
前記イミドプレポリマーと前記樹脂とは,10:90〜90:1
0の重量比で混合される。イミドプレポリマー90重量部
に対し,樹脂が10重量部を下まわると,下塗り組成物の
上層樹脂に対する接着力が低下する。また,樹脂90重量
部に対し,イミドプレポリマーが10重量部を下まわる
と,下塗り組成物の金属に対する接着力が低下する。
本発明の下塗り組成物には,さらに必要に応じて無機
充填材が添加される。無機充填材は,下塗り組成物によ
り形成された下塗り層の剥離やクラック発生を防止する
機能を有する。無機充填材には,例えば,金属,金属酸
化物,ガラス,カーボン,セラミックがある。金属とし
ては,アルミ,亜鉛,ニッケル合金,ステンレス,合金
鉄などがある。金属酸化物には,例えば,Al2O3,Fe2O3,T
iO2,ZrO2,Cr2O3,NiOなどが挙げられる。セラミックに
は,金属酸化物に含まれるもの,窒化ケイ素,窒化チタ
ンなどがある。金属,金属酸化物およびガラスは,いず
れも微粉状とされるのが好ましい。平均粒径は1〜100
μm,好ましくは5〜30μmに調整される。この無機充填
材は,下塗り組成物中において,樹脂と無機充填材との
重量比が80:20〜20:80の範囲で添加される。樹脂80重量
部に対し,無機充填材が20重量部を下まわると,下塗り
層のクラック防止効果が得られない。また,樹脂20重量
部に対し,無機充填材が80重量部を上まわると,樹脂の
結合力が阻害されるため,上層樹脂と金属との密着性が
低下する。
(実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
実施例1 3,3′−メチレンジアニリン29.74g,3,6−エンドメチ
レン−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物16.42g,3,
3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物3
2.22gをジメチルホルムアミド100gおよびトルエン300g
中に溶解した。この溶液を18時間還流し,ディーンスタ
ーク受器で水を補集した。これを室温にまで冷却し,次
いで水2中に注ぎ込んだ。析出した沈澱物を濾別し,1
10℃で一昼夜真空乾燥した後,乳鉢で粉砕したところ,6
5gのイミドプレポリマーがオレンジ色の粉体として得ら
れた。
イミドプレポリマー 10g 過フッ化アルコキシ樹脂(平均粒径10μm) 10g アルミニウム粉(平均粒径40μm以下) 20g N−メチルピロリドン 20g 上記処方を配合し,均一に混合して下塗り組成物を調
製した。
100mm×100mm×3mmの鉄板をグリットブラスト処理し
た後,圧縮空気を吹付けて清浄化した。この鉄板に,上
記下塗り組成物をハケで塗布し,塗布面を200℃で1時
間,380℃で30分間乾燥,焼付けした。得られた下塗り層
の層厚は平均20μmであった。この下塗り層に上記過フ
ッ化アルコキシ樹脂(PFA)を静電圧60KVで粉体塗装し,
340℃で1時間脱泡した後、水冷して樹脂被覆層を形成
した。被覆層の層厚は平均500μmであった。
得られた被覆金属体の過フッ化アルコキシ樹脂(PF
A)被覆層と金属との密着性を,次のようにし評価し
た。
(1)剥離試験 塗膜剥離試験(90゜ピール強度試験,JIS K−6555)に
より,常温にて被覆金属体の剥離強度を測定した。その
結果,90゜剥離強度は2〜3kg/cmであった。
(2)熱水試験 被覆金属体を塗膜側95℃,鉄板側85℃の熱水中に100
時間浸漬した後,被覆層の状態を観察したところ,異状
は認められなかった。
実施例2 3,6−エンドメチレン−1,2,3,6−テトラヒドロフタル
酸無水物16.42gに代えて,シス−4−シクロヘキセン−
1,2−ジカルボン酸無水物15.21gを用い,そして3,3′−
メチレンジアニリン29.74gに代えて,3,3′−オキシジア
ニリン30.03gを用いたこと以外は,実施例1と同様にし
て下塗り組成物を得た。この下塗り組成物を用いて,実
施例1と同様の方法により,鉄板上に下塗り層を形成し
た。さらにこの下塗り層に実施例1と同様の方法によ
り,過フッ化アルコキシ樹脂(PFA)被覆層を粉体塗装
し,樹脂被覆層を形成した。
このように得られた被覆金属体の過フッ化アルコキシ
樹脂(PFA)被覆層と金属との密着性を,実施例1と同
様の方法により評価したところ,90゜剥離強度は2〜3kg
/cmであり,熱水試験においても異状は認められなかっ
た。
実施例3 イミドプレポリマーの配合量を20gとし,そしてメチ
ルピロリドンの配合量を25gとしたこと以外は,実施例
1と同様にして下塗り組成物を得た。この下塗り組成物
を用いて,実施例1と同様の方法により,鉄板上に下塗
り層を形成した。さらにこの下塗り層に実施例1と同様
の方法により,過フッ化アルコキシ樹脂(PFA)を粉体
塗装し,樹脂被覆層を形成した。
このように得られた被覆金属体の過フッ化アルコキシ
樹脂(PFA)被覆層と金属との密着性を,実施例1と同
様の方法により評価したところ,90゜剥離強度は2〜3kg
/cmであり,熱水試験においても異状は認められなかっ
た。
実施例4 実施例1のイミドプレポリマー 10g ポリフェニレンスルフィド樹脂(平均粒径10μm) 15g アルミニウム粉(平均粒径40μm以下) 30g N−メチルピロリドン 15g 上記処方を配合し,均一に混合して下塗り組成物を調
製した。
実施例1と同様の方法により,鉄板上に下塗り層を形
成した。さらにこの下塗り層に,実施例1と同様の方法
により,ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)を,静
電圧60KVで4回に分けて粉体塗装し,380℃で30分間焼き
付けた後,水冷して樹脂被覆層を形成した。被覆層の層
厚は平均500μmであった。
このように得られた被覆金属体のポリフェニレンスル
フィド樹脂(PPS)被覆層と金属との密着性を,実施例
1と同様の方法により評価したところ,90゜剥離強度は,
6〜7kg/cmであり,熱水試験においても異状は認められ
なかった。
比較例1 過フッ化アルコキシ樹脂(PFA)の水性分散体にクロ
ム酸水溶液を添加した下塗り組成物(米国特許第256211
7号明細書)を用いたこと以外は,実施例1と同様にし
て,鉄板上に下塗り層を形成した。さらにこの下塗り層
に,実施例1と同様の方法により,過フッ化アルコキシ
樹脂(PFA)を粉体塗装し,樹脂被覆層を形成した。
このように得られた被覆金属体の過フッ化アルコキシ
樹脂(PFA)被覆層と金属との密着性を,実施例1と同
様の方法により評価したところ,90゜剥離強度は,1.5〜
2.5kg/cmであり,熱水試験において塗膜層の一部にブリ
スターが発生した。
比較例2 エチルシリケート縮合物を50重量%含むアルコール溶液
10g アルミニウム粉(平均粒径40μm以下) 15g 上記処方を配合し,均一に混合して下塗り組成物を調
製した。実施例1と同様の方法により,清浄化した鉄板
上に上記下塗り組成物をハケで塗布し,風乾後、塗布面
を150℃で30分間,400℃で10分間焼き付けした。さらに
この下塗り層に実施例4と同様の方法により,ポリフェ
ニレンスルフィド樹脂(PPS)を粉体塗装し,樹脂被覆
層を形成した。
このように得らられ被覆金属体のポリフェニレンスル
フィド樹脂(PPS)被覆層と金属との密着性を,実施例
1と同様の方法により評価したところ,90゜剥離強度は
3〜4kg/cmであり,熱水試験において塗膜層の一部にブ
リスターが発生した。
実施例および比較例から明らかなように,本発明の下
塗り組成物は耐熱性に優れている。しかも上層樹脂およ
び金属の両者に接着性を有する。それゆえ,この下塗り
組成物を金属に塗布した後,さらに過フッ化アルコキシ
樹脂やポリフェニレンスルフィド樹脂のような塗工温度
の高い樹脂を粉体塗装する場合でも、下塗り層が軟化し
流動化することはなく,塗装が可能である。しかも,こ
の下塗り組成物によれば,樹脂と金属との密着性に優れ
た被覆金属体が得られる。この被覆金属体は,剥離試験
や熱水試験でも,樹脂にブリスターが生じない。イミド
プレポリマーに代えてクロム酸水溶液を含有させた従来
の下塗り組成物を用いて,過フッ化アルコキシ樹脂(PF
A)を粉体塗装すれば,形成された被膜金属体は,樹脂
層の剥離強度に欠け,熱水試験ではブリスターが発生す
る。エチルシリケート縮合物およびアルミニウム粉を含
有する従来の下塗り組成物を用いて,過フッ化アルコキ
シ樹脂(PFA)に比較して融点の低いポリフェニレンス
ルフィド樹脂(PPS)を粉体塗装しても,被覆金属体
は,剥離強度は高いものの,アルミニウム粉の含有によ
り下塗り組成物の耐食性や耐水性が低下するため,熱水
試験においてブリスターが発生する。
(発明の効果) 本発明の下塗り組成物は,このように,イミドプレポ
リマーを含有するため,耐熱性に優れるうえに上層樹脂
と金属の両者に接着性を有する。従って,その下塗り組
成物を金属表面に塗布した後,塗工温度の高い樹脂を粉
体塗装しても,組成物が軟化したり流動化せず,塗装が
困難となることはない。しかも得られた被覆金属体は,
上層樹脂と金属との密着性に優れている。この下塗り組
成物に,必要に応じて無機充填材を添加すれば,樹脂層
の結晶化によるクラック発生も防止され得る。その結
果,本発明の下塗り組成物は,塗工温度の高い樹脂を粉
体塗装する場合の下塗り剤として有効に利用され得る。
さらに、本発明の下塗り組成物を用いることにより、上
層樹脂と金属基材のの密着性に優れ、熱水下で使用して
もブリスターが発生せず、上層樹脂が剥離しにくい積層
体が得られる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 181/04 PML C09D 181/04 PML (56)参考文献 特開 昭57−141462(JP,A) 特開 昭52−195149(JP,A) 国際公開86/04073(WO,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属基材に樹脂を粉体塗装するための下塗
    り組成物であって,次式で示されるイミドプレポリマー
    および該粉体塗装される樹脂と同一の樹脂を含有する下
    塗り組成物: ここで, R1からなる群より選択される芳香族テトラカルボン酸残
    基; R2 からなる群より選択される芳香族ジアミン残基; からなる群より選択される不飽和酸無水物残基;そして lは1〜5の整数である。
  2. 【請求項2】前記粉体塗装される樹脂と同一の樹脂が,
    融点250℃以上の結晶性樹脂である特許請求の範囲第1
    項に記載の下塗り組成物。
  3. 【請求項3】前記粉体塗装される樹脂と同一の樹脂が,
    テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共
    重合体(FEP),過フッ化アルコキシ樹脂(PFA),ポリ
    フェニレンスルフィド(PPS),エチレン−テトラフル
    オロエチレン共重合体(ETFE),ポリエーテルエーテル
    ケトン(PEEK)およびポリエーテルケトン(PEK)のう
    ちの少なくとも一種の樹脂である特許請求の範囲第2項
    に記載の下塗り組成物。
  4. 【請求項4】前記イミドプレポリマーと前記粉体塗装さ
    れる樹脂と同一の樹脂とが,10:90〜90:10の重量比で含
    有された特許請求の範囲第1項に記載の下塗り組成物。
  5. 【請求項5】無機充填材が添加された特許請求の範囲第
    1項に記載の下塗り組成物。
  6. 【請求項6】前記無機充填材が,金属,金属酸化物,ガ
    ラス,カーボンおよびセラミックスのうちの少なくとも
    一種である特許請求の範囲第5項に記載の下塗り組成
    物。
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