JP2520674Y2 - 射出装置の加熱筒前部の温調用構造 - Google Patents

射出装置の加熱筒前部の温調用構造

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JP2520674Y2 JP5657093U JP5657093U JP2520674Y2 JP 2520674 Y2 JP2520674 Y2 JP 2520674Y2 JP 5657093 U JP5657093 U JP 5657093U JP 5657093 U JP5657093 U JP 5657093U JP 2520674 Y2 JP2520674 Y2 JP 2520674Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、射出装置の加熱筒前
部の温調用構造に関し、特には熱硬化性樹脂及びゴムの
射出装置における加熱筒前部の温調用構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱硬化性樹脂及びゴムの射出装置
における加熱筒前部の温調は、一般に図15に示すよう
に、加熱筒81前部の外周面に形成した溝状の熱媒循環
通路83,84に蓋をするように加熱筒81前部の外周
面をジャケットカバー85,86で包囲し、そのジャケ
ットカバーに形成した熱媒供給口87,88を介して前
記熱媒循環通路83,84にオイル等の熱媒を流すこと
により行なわれている。なお、熱媒循環通路83,84
を循環した熱媒は、ジャケットカバー85に形成された
熱媒排出口(図示せず)及びジャケットカバー86に形
成された熱媒排出口89から図示しない配管を介して温
調装置へ回収される。
【0003】前記の加熱筒前部の温度調節用構造にあっ
ては、加熱筒前端90まで溝状の熱媒循環通路83が形
成されて、その溝状の熱媒循環通路83に蓋をするジャ
ケットカバー85が加熱筒前端90まで加熱筒81外周
面に存在するため、ジャケットカバーの前端91部分も
加熱筒前端90とともに固定金型Mのロケートリングに
挿入されることになる。したがって従来では、ジャケッ
トカバー前端91のロケートリングへの挿入を可能とす
るため、加熱筒前端のA部の肉厚を薄くしてジャケット
カバー前端91の外径が大きくならないようにしてい
る。
【0004】しかし、従来の構造はA部の肉厚が薄いた
め、より高い樹脂圧力を必要とする射出成形の場合には
強度不足を生じる恐れがある。なお、ロケートリング径
を大にすれば、加熱筒前端90の外径を大にしてA部の
肉圧を厚くすることができるが、その場合には固定盤K
の有効断面積が小さくなるため固定盤Kのたわみが大き
くなる他に、金型のロケートリング径の変更も必要にな
るなど多くの問題が発生する。
【0005】一方、図16のように加熱筒92の前端近
くの部分93の熱媒循環通路を廃するとともに、その熱
媒循環通路の存在しない加熱筒前端近くの部分93をジ
ャケットカバー94で覆わないようにすれば、加熱筒9
2前端の外径をロケートリング径の寸法まで大きくでき
るため、加熱筒前端のA部の肉圧が大になって、その部
分の強度を高めることができる。しかし、この場合には
加熱筒前端近くの部分93の温調ができなくなるため、
連続安定成形が困難になる問題が発生する。
【0006】また、熱硬化性樹脂の射出装置において
は、より良好な射出成形品を得るためには、加熱筒の後
部から前部にかけて温度を段階的に高くするのが好まし
く、特に加熱筒の前部についてはより細かく段階的に温
度を上げるのが好ましい。そのため、従来にあっては、
図15に示されるように、加熱筒前部が第1温調ゾーン
1 と第2温調ゾーンt2 の2つに区画され、各温調ゾ
ーンに対応して設けたジャケットカバーの熱媒供給口8
7,88から、各温調ゾーンに最適温度の熱媒を供給す
ることがなされている。
【0007】しかし、図15に示す従来の構造にあって
は、加熱筒前部を更に多くの温調ゾーンに区画してより
細かく段階的に温調しようとしても、次の理由により容
易にはできなかった。すなわち、第1温調ゾーンにおけ
るジャケットカバーの熱媒供給口87と熱媒排出口(図
示せず)が、熱媒循環通路83の熱媒流入口と流出口の
真上あるいは真横等直近に形成されているため、第1温
調ゾーンを短くして温調ゾーンの数を増やそうとする
と、前記熱媒供給口および熱媒排出口が加熱筒前端に近
づきすぎて、その熱媒供給口および熱媒排出口に装着さ
れる配管接続プラグあるいは配管端部が固定盤に衝突す
るようになり、加熱筒前端のノズルが固定金型にノズル
タッチできなくなるからである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】そこで、この考案は前
記の点に鑑みてなされたもので、従来の固定盤寸法を変
えることなく加熱筒前端部をより高い樹脂圧力に耐えら
れるようにでき、しかもより多くの温調ゾーンに区画し
て加熱筒前端まで細かく温調できる射出装置の加熱筒前
部の温調用構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案は、温調用熱媒
の循環通路を加熱筒前部に形成し、該循環通路に熱媒を
供給する熱媒供給用通路と前記循環通路から熱媒を排出
する熱媒排出用通路とを有するジャケットカバーを、前
記加熱筒前部の外周面を包囲するように設けた射出装置
の加熱筒前部の温調用構造であって、前記熱媒循環通路
を、前記加熱筒の前端付近では加熱筒内にトンネル状に
形成し、前記熱媒供給用通路と熱媒排出用通路を、各々
前部で前記熱媒循環通路と通じ、後部で外部と通じるよ
うにジャケットカバー内部に前後方向に形成し、該ジャ
ケットカバーを、前記加熱筒の前端付近を除いて加熱筒
前部の外周面に設けたことを特徴とする射出装置の加熱
筒前部の温調用構造に係る。
【0010】
【作用】加熱筒の前端付近がジャケットカバーで包囲さ
れていないため、ロケートリングに挿入される加熱筒前
端部の外径をロケートリング径まで大きくでき、該加熱
筒前端部の厚みを従来より大にできる。また、ジャケッ
トカバーの熱媒供給用通路と熱媒排出用通路が加熱筒の
前後方向に伸びて前側で熱媒循環通路と通じる一方、後
側で外部と通じ、その外部と通じる部分が熱媒供給口あ
るいは熱媒排出口とされるため、熱媒供給口および熱媒
排出口を加熱筒前端から遠く位置させることができる。
したがって、加熱筒前部の温調ゾーンの数を増やすため
に加熱筒最前部の温調ゾーンを短くしても、ジャケット
カバーの熱媒供給口および熱媒排出口を加熱筒前端から
遠くでき、その熱媒供給口及び熱媒排出口に装着される
配管接続プラグあるいは配管端部を固定盤に衝突しない
ようにできる。
【0011】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説
明する。図1はこの考案の一実施例の温調用構造を備え
た加熱筒について、その加熱筒の外周面を示す図、図2
はそのK−K断面図、図3は図2の加熱筒を前面から見
た図で熱媒供給口及び熱媒排出口の位置を示す図、図4
は図2の加熱筒を前面から見た図で加熱筒前端付近の熱
媒循環通路を示す図、図5は図3のH−H断面図、図6
は図3のI−I断面図、図7は図3のJ−G断面図、図
8は図2のA−A位置における加熱筒及びジャケットカ
バーの断面図、図9は図2のB−B位置における加熱筒
及びジャケットカバーの断面図、図10は図2のC−C
位置における加熱筒及びジャケットカバーの断面図、図
11は図2のD−D位置における加熱筒及びジャケット
カバーの断面図、図12は図2のE−E位置における加
熱筒及びジャケットカバーの断面図、図13は図2のF
−F位置における加熱筒及びジャケットカバーの断面
図、図14は第1温調ゾーンにおける熱媒の流れを示す
図である。
【0012】加熱筒11には、加熱筒11のほぼ前半分
に位置する前部温調ゾーンTa と、加熱筒11のほぼ後
半分に位置する後部温調ゾーンTb が設けられ、その各
温調ゾーンTa ,Tb の加熱筒11外周面が前部ジャケ
ットカバー51と後部ジャケットカバー71とによって
包囲されている。加熱筒11内部にはスクリュSが挿入
され、前端面にノズルNが装着される。
【0013】前部温調ゾーンTa は、加熱筒前方から第
1温調ゾーンT1 、第2温調ゾーンT2 、第3温調ゾー
ンT3 に分かれていて、各温調ゾーンに熱媒循環通路が
形成されている。第1温調ゾーンT1 の熱媒循環通路
は、第3ないし第8通路からなり、前部ジャケットカバ
ー51に形成された熱媒供給用通路および熱媒排出用通
路の第1、第2、第9及び第10通路と直列に連通して
いる。
【0014】まず、加熱筒11に形成された第3通路な
いし第8通路について説明する。図2に示されるよう
に、第3通路13は、第1温調ゾーンT1 後部の加熱筒
11外周面から加熱筒11内に向けて形成される。第4
通路15は、図2、図4及び図14に示されるように、
加熱筒前端面11aから第1温調ゾーンT1 後部に向け
てトンネル状に平行に複数本、この実施例では16本形
成されて、そのうちの一本が前記第3通路13の内端と
連通する。この第4通路15は、前後に蛇行しながら加
熱筒11を一周するように、第5通路17により加熱筒
前端で連通され、また図1,図8及び図14に示される
ように、第6通路19により第1温調ゾーンT1 の後部
で連通される。第4通路15の前後長は、加熱筒前端が
挿入されるロケートリングの周縁の固定盤の厚み(図1
5のa)より大なる寸法とされる。なお、前記第5通路
17は、ノズルN外周の加熱筒前端面11aに固着され
たカバー体14の内側に形成される。また、前記第6通
路19は、第4通路15と連通して加熱筒11外周面に
断続的に形成された溝により構成される。
【0015】加熱筒11前端部を前後に蛇行しながら一
周して第1温調ゾーンT1 の後部に到った第4通路15
は、図8に示される第7通路21と連通する。この第7
通路21は、他端が加熱筒11外周面で開口して、図
1、図5及び図14に示される第8通路23と通じてい
る。この第8通路23は、図9に示されるように、第1
温調ゾーンT1 後部の加熱筒11外周面をほぼ一周する
溝からなる。
【0016】一方、第2温調ゾーンT2 の熱媒循環通路
25は、図1、図6、図10、図11及び図14に示さ
れるように、加熱筒11外周面にその円周方向に形成さ
れた直列の溝によって構成され、その一端が熱媒流入口
26、他端が熱媒流出口27となっている。また、第3
温調ゾーンT3 の熱媒循環通路29も、図1、図7、図
12ないし図14に示されるように、加熱筒11外周面
にその円周方向に形成された直列の溝によって構成さ
れ、その一端が熱媒流入口31、他端が熱媒流出口33
となっている。
【0017】後部温調ゾーンTb は、図1及び図2に示
されるように、加熱筒11後部の外周面にその円周方向
に沿って平行に溝状の熱媒循環通路35が形成され、そ
の各溝の一部が連通部37で通じた並列式からなる。3
9は熱媒流入口、41は熱媒流出口である。
【0018】次に前部ジャケットカバー51について説
明する。前部ジャケットカバー51は、加熱筒11の前
端付近を除いて前部温調ゾーンTa の存在する加熱筒1
1外周面を包囲する大きさからなる。このジャケットカ
バー51前端と加熱筒前端間の距離bは、加熱筒前端が
位置することになる固定盤の厚み(図15のa)と同等
若しくはそれよりより大とされる。この前部ジャケット
カバー51には、図2、図3、図5ないし図7等に示さ
れるように、前記第1温調ゾーンT1 、第2温調ゾーン
2 、第3温調ゾーンT3各々に温調装置から熱媒を供
給するための熱媒供給用通路52,62,68と、第1
温調ゾーンT1 から熱媒を排出して温調装置に回収する
ための熱媒排出用通路57と、第2温調ゾーンT2 及び
第3温調ゾーンT3 から熱媒を排出するための熱媒排出
口66,70が形成されている。
【0019】まず、前記第1温調ゾーンの熱媒供給用通
路52と熱媒排出用通路57について説明する。図2に
示されるように、熱媒供給用通路52は、前部ジャケッ
トカバー51内の前後方向に形成された第1通路53
と、その前部に形成されて前記熱媒循環通路の第3通路
13と通じる第2通路54と、第1通路53の後部に形
成されて外部と通じる熱媒供給口55とよりなる。一
方、熱媒排出用通路57は、図5に示されるように、前
記熱媒供給用通路52とは異なる位置のジャケットカバ
ー51内に前後方向に形成された第10通路58と、そ
の前部に形成されて前記熱媒循環通路の第8通路23と
通じる第9通路59と、第10通路58の後部に形成さ
れて外部と通じる熱媒排出口60とよりなる。
【0020】第2温調ゾーンの熱媒供給用通路62は、
前記第1温調ゾーンの熱媒供給用通路52及び熱媒排出
用通路57とは異なる位置のジャケットカバー51内
に、前後方向に形成されている。熱媒供給用通路62
は、図6に示されるように、その前側が第2温調ゾーン
の熱媒循環通路の熱媒流入口26と連通し、後側が外部
と通じる熱媒供給口63になっている。一方熱媒排出口
66は、第2温調ゾーンの熱媒循環通路の熱媒流出口2
7を外部と通じさせるように形成されている。
【0021】第3温調ゾーン用の熱媒供給用通路68
は、前記第1温調ゾーン及び第2温調ゾーンの熱媒供給
用通路52,62とは異なる位置のジャケットカバー5
1内に前後方向に形成されたもので、図7に示されるよ
うに、その前部が前記第3温調ゾーンの熱媒循環通路の
熱媒流入口31と連通し、後部が外部と通じる熱媒供給
口69になっている。一方熱媒排出口70は、第3温調
ゾーンの熱媒循環通路の熱媒流出口33を外部と通じさ
せるように形成されている。
【0022】後部ジャケットカバー71は、後部温調ゾ
ーンTb の加熱筒11外周面を包囲するもので、図2に
示されるように、溝状の熱媒循環通路35と連通する熱
媒供給口73と熱媒排出口75が形成されている。図
中、76は温度センサー、77はジャケットカバーの位
置合わせ用ボルトである。なお、前記各温調ゾーンの熱
媒供給口及び熱媒排出口には、図示しない配管接続プラ
グが装着され、その接続プラグに一端の接続された配管
が温調装置に接続される。
【0023】この加熱筒11は、前端のノズルが固定金
型のスプールブッシュに押圧される。その際、前部ジャ
ケットカバー51の熱媒供給口55,63,69と熱媒
排出口60,66,70が、加熱筒前端から離れて後方
に位置するため、熱媒供給口及び熱媒排出口に装着され
る接続プラグ、あるいはその接続プラグに接続された配
管端部がロケートリング周縁の固定盤と衝突することが
ない。
【0024】前記各温調ゾーンには各々温調装置から所
定温度の熱媒が供給されて、次のように加熱筒が加熱さ
れる。前部温調ゾーンTa の第1温調ゾーンT1 は、ま
ず温調装置から供給された熱媒が、図2に示されるよう
に、前部ジャケットカバーの熱媒供給口55から熱媒通
路の第1通路53に供給される。その熱媒は、第1通路
53をジャケットカバー11前方に進み、第2通路54
を経て加熱筒外周面の第3通路13に到り、その第3通
路13と通じるトンネル状の第4通路15を加熱筒11
前端へ向けて流れる。
【0025】加熱筒11前端に到った熱媒は、図14に
示されるように、加熱筒前端の第5通路17を通って隣
の第4通路15に到り、その第4通路15を第1温調ゾ
ーンT1 の後部へ流れる。そして熱媒は第6通路19を
通って隣の第4通路15に到り、再び加熱筒11前端へ
向けて流れ、その後前記のように第5通路17、第6通
路19、第4通路15、・・を通って第1温調ゾーンT
1 を前後に蛇行しながら加熱筒11を一周する。加熱筒
を一周した熱媒は、第4通路15の後端から、図8に示
す第7通路21を経て加熱筒外周面の第8通路23を通
り、この加熱筒11をほぼ一周する。その後、図5に示
した前部ジャケットカバー51の熱媒排出用通路57の
第9通路59、第10通路58を通り熱媒排出口60か
ら外部の配管を経て温調装置へ戻る。
【0026】また、第2温調ゾーンT2 及び第3温調ゾ
ーンT3 は、温調装置から供給される熱媒が、図6及び
図7に示した前部ジャケットカバー51の熱媒供給口6
3,69より熱媒通路62,68に流れる。そしてその
熱媒は、熱媒通路62,68を通って、図1及び図14
に示した加熱筒外周面の溝状熱媒循環通路25,29に
到り、その熱媒循環通路25,29を通って加熱筒11
外周を周り、最後に前部ジャケットカバー51に形成さ
れた熱媒排出口66,70から外部の配管を経て温調装
置へ戻る。なお、第1温調ゾーンT1 ないし第3温調ゾ
ーンT3 においては、熱媒循環通路が直列式からなるた
め、高い温調精度が得られる。
【0027】一方、後部温調ゾーンTb においては、温
調装置から供給される熱媒が、図1及び図2に示される
ように、後部ジャケットカバー71の熱媒供給口73か
ら加熱筒後部外周面の溝状熱媒循環通路35の前端へ流
れ、その熱媒循環通路35を順次後方へ流れて最終的に
後部ジャケットカバー71の熱媒排出口75から外部の
配管を経て温調装置へ戻る。なお、この後部温調ゾーン
b においては、加熱筒前部と比べて高い温調精度を要
求されないため、熱媒循環通路35が並列式となってい
るが、勿論第2あるいは第3温調ゾーンのように直列式
としてもよい。
【0028】
【考案の効果】以上図示し説明したように、この考案の
構造によれば、従来の固定盤寸法を変えることなく、加
熱筒前端部の肉厚を大にできるため、高い樹脂圧力の射
出成形にも耐えることができる。しかも、加熱筒前端ま
で温調できるため、連続安定成形が可能である。さら
に、加熱筒前部の温調ゾーンを従来の2から3に増やし
た場合でも、ジャケットカバー外面に設けられる配管接
続プラグが固定盤に衝突することがなく、加熱筒の固定
型へのノズルタッチが妨げられることがない。そのた
め、前記温調ゾーンの増加により、加熱筒前部の温調を
より細かく行なうことができ、良好な成形を行なえるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の温調用構造を備えた加熱
筒の外周面を示す図である。
【図2】そのK−K断面図である。
【図3】図2の加熱筒を前面から見た図で熱媒供給口及
び熱媒排出口の位置を示す図である。
【図4】図2の加熱筒を前面から見た図で加熱筒前端付
近の熱媒循環通路を示す図である。
【図5】図3のH−H断面図である。
【図6】図3のI−I断面図である。
【図7】図3のJ−G断面図である。
【図8】図2のA−A位置における加熱筒及びジャケッ
トカバーの断面図である。
【図9】図2のB−B位置における加熱筒及びジャケッ
トカバーの断面図である。
【図10】図2のC−C位置における加熱筒及びジャケ
ットカバーの断面図である。
【図11】図2のD−D位置における加熱筒及びジャケ
ットカバーの断面図である。
【図12】図2のE−E位置における加熱筒及びジャケ
ットカバーの断面図である。
【図13】図2のF−F位置における加熱筒及びジャケ
ットカバーの断面図である。
【図14】第1温調ゾーンにおける熱媒の流れを示す図
である。
【図15】従来の温調構造を示す加熱筒の断面図であ
る。
【図16】別の従来の温調構造を示す加熱筒の断面図で
ある。
【符号の説明】
11:加熱筒 13,15,17,19,21,23:第1温調ゾーン
の熱媒循環通路 51:前部ジャケットカバー 52:第1温調ゾーンの熱媒供給用通路 57:第1温調ゾーンの熱媒排出用通路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温調用熱媒の循環通路を加熱筒前部に形
    成し、該循環通路に熱媒を供給する熱媒供給用通路と前
    記循環通路から熱媒を排出する熱媒排出用通路とを有す
    るジャケットカバーを、前記加熱筒前部の外周面を包囲
    するように設けた射出装置の加熱筒前部の温調用構造で
    あって、 前記熱媒循環通路を、前記加熱筒の前端付近では加熱筒
    内にトンネル状に形成し、 前記熱媒供給用通路と熱媒排出用通路を、各々前部で前
    記熱媒循環通路と通じ、後部で外部と通じるようにジャ
    ケットカバー内部に前後方向に形成し、該ジャケットカ
    バーを、前記加熱筒の前端付近を除いて加熱筒前部の外
    周面に設けたことを特徴とする射出装置の加熱筒前部の
    温調用構造。
JP5657093U 1993-09-24 1993-09-24 射出装置の加熱筒前部の温調用構造 Expired - Lifetime JP2520674Y2 (ja)

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