JP2520631Y2 - ポンプ装置 - Google Patents

ポンプ装置

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JP2520631Y2
JP2520631Y2 JP1469791U JP1469791U JP2520631Y2 JP 2520631 Y2 JP2520631 Y2 JP 2520631Y2 JP 1469791 U JP1469791 U JP 1469791U JP 1469791 U JP1469791 U JP 1469791U JP 2520631 Y2 JP2520631 Y2 JP 2520631Y2
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JP
Japan
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chamber
piston
fluid
groove
ring
Prior art date
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JP1469791U
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JPH04105973U (ja
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務 押田
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Nifco Inc
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Nifco Inc
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  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はポンプ装置に関し、特に
シリンダとピストンとを組合わせてなるポンプ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばプリンタの分野で、搬送される紙
に向けて印字ヘッドからインクを噴射する形式のプリン
タがある。このようなプリンタの印字ヘッドには噴射す
るインクの供給/除去及び保湿を目的としてタンクとの
間でインクを循環させる必要があり、そのためのポンプ
装置が必要である。
【0003】一方、従来から例えばタービン型ポンプや
ベーンポンプのような様々な流体ポンプ装置が知られて
いるが、上記したプリンタに於けるインク循環用のポン
プとして用いるには大型であるばかりでなく、構造が複
雑であることからそのコストも高騰化する問題がある。
【0004】また、ピストンを受容するシリンダ内の同
じ部屋に逆止弁を介して流体入口及び流体出口を設け、
ピストンのストロークに応じ、この部屋の容積が増大す
ると流体を入口から吸入し、部屋の容積が減少すると流
体を出口から吐出するピストン型ポンプ装置がある。し
かしながら、同じ部屋に逆止弁を介して流体入口及び出
口を設けることから装置の小型化が困難であり、かつピ
ストンの往復動のうち往動時には流体が全く吐出されな
いことから脈流となり、流体の供給が不安定となる問題
があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本考案の主な目的は、容易に小型化で
き、かつ比較的安定に流体を供給可能なポンプ装置を安
価に提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的は本考案に
よれば、軸線方向両端面が閉塞された筒状のシリンダ
と、前記シリンダ内に受容されて該シリンダ内を2つの
部屋に分割するピストンと、前記ピストンを駆動するべ
く、一端が該ピストンと一体をなし、かつ前記分割され
た部屋の一方を貫通して他端が前記シリンダの一方の端
面から突出するピストンロッドと、前記分割された部屋
の他方に設けられた流体入口と、前記一方の部屋に設け
られた流体出口と、前記流体入口に設けられ、かつ外部
から前記他方の部屋への流体の流入のみ許容する第1の
逆止弁と、前記ピストンに設けられ、かつ前記他方の部
屋から前記一方の部屋への流体の流入のみ許容する第2
の逆止弁とを有することを特徴とするポンプ装置を提供
することにより達成される。特に、前記第2の逆止弁
が、前記ピストンの外周に形成され、かつ前記他方の部
屋側から前記一方の部屋に向けて徐々に深くなる溝と、
前記ピストンの移動に伴い前記溝の浅い部分と深い部分
との間を軸線方向に移動可能に受容されたOリングとを
有し、前記ピストンが前記他方の部屋側から前記一方の
部屋側に向けて移動するときには前記Oリングが前記溝
の浅い部分に移動して前記他方の部屋と前記一方の部屋
との間をシールし、前記ピストンが前記の一方部屋側か
ら前記他方の部屋側に向けて移動するときには前記Oリ
ングが前記溝の深い部分に移動して前記他方の部屋から
前記一方の部屋への流体の流入を許容すると良い。
【0007】
【作用】このようにすれば、シリンダの大きさ及びピス
トンのストローク分の場所があれば、ピストンにより分
割された両部屋を有効に使用して、吸入/吐出を効率的
に行うことができ、両部屋の容積の差からピストンの往
動及び復動時に共に流体が吐出されることから脈流が小
さくなる。また、両部屋間の逆止弁を、ピストンの外周
に形成された軸線方向にテーパをなす溝と、この溝に軸
線方向に移動可能に受容されたOリングとにより構成す
ることで、通常のシールを構成する部品のみで逆止弁を
も構成できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0009】図1は、インク噴射式プリンタの印字ヘッ
ドにインクを循環させるための本考案が適用されたポン
プ装置を示す側断面図である。実際には印字ヘッドにイ
ンクを供給する側及び印字ヘッドから余分なインクを除
去する側にこのポンプ装置が別々に設置される。
【0010】このポンプ装置は、有底円筒形をなすシリ
ンダ本体1と、該シリンダ本体1の開口端を閉塞するキ
ャップ2と、シリンダ本体1内に受容され、かつ該シリ
ンダ内を軸線方向に沿う2つの部屋5、6に分割するピ
ストン3とを有している。ピストン3は、該ピストンと
一体をなすピストンロッド4を有しており、ピストンロ
ッド4は、部屋6及びシリンダ本体1の底面部1aに設
けられた開口7を貫通して外部に突出し、図示されない
モータ等のポンプの駆動手段に接続されることとなる。
底面部1aには、ピストンロッド4とシリンダ本体1と
の間をシールするためのOリング8が設けられている。
このOリング8はシリンダ本体1に弾発係合されたホル
ダ9と底面部1aとの間に挟持されている。尚、シリン
ダ本体1には、部屋6に連通するインクの出口部10が
設けられている。
【0011】キャップ2は、Oリング12によりシール
されつつシリンダ本体1の開口端面部に弾発係合されて
いる。キャップ2の端面中央にはインクの入口部13が
設けられている。この入口部13と部屋6との間には第
1の逆止弁15が設けられている。逆止弁15はキャッ
プ2に保持されると共に複数の通孔16aが穿設された
弁座部材としてのプレート16と、該プレート16に保
持された弾性材からなる弁体17とから構成されてい
る。
【0012】一方、ピストン3の外周面に形成された溝
19と、該溝19に受容されたOリング20とから第2
の逆止弁18が構成されている。溝19は、部屋5側か
ら部屋6側に向けて徐々に深くなっており、その最も浅
い部分19aにOリング20があるときにはピストン3
の外周面とシリンダ本体1の内周面との間をシールし、
最も深い部分19bにOリング20があるときにはピス
トン3の外周面とシリンダ本体1の内周面との間に隙間
ができ、流体が部屋5から部屋6に流入することができ
るようになっている。
【0013】以下に、このポンプ装置の作動要領につい
て説明する。まず、ピストン3が図1に於ける左方にあ
る状態、即ちピストン3が第1の逆止弁15の弁体17
に殆ど密着した状態から図示されないモータ等によりピ
ストンロッド4が駆動されると、想像線に示すように、
ピストン3が図1に於ける右方に移動し、部屋5に負圧
が生じることから、入口部13から第1の逆止弁15を
介してインクが部屋5内に吸入される。このとき、Oリ
ング20が溝19の最も浅い部分19aに移動している
ことからピストン3の外周面とシリンダ本体1の内周面
との間がシールされる。
【0014】次に、ピストン3が図1に於ける右方にあ
る状態から左方に移動すると、Oリング20が溝19の
最も深い部分19bに移動することからピストン3の外
周面とシリンダ本体1の内周面との間に隙間ができ、流
体が部屋5から部屋6に流入する。また、ピストン3が
移動することによる部屋5の容積の減少量と部屋6の容
積の増加量がピストンロッド4の体積分だけ異なること
から、その分のインクが出口部10から吐出される。
【0015】そして、再びピストン3が図1に於ける左
方にある状態から右方に移動すると、入口部13から第
1の逆止弁15を介してインクが部屋5内に吸入される
と同時に部屋6の容積が減少し、インクが出口部10か
ら吐出される。
【0016】このようにしてピストン3が移動するとイ
ンクが出口部10から吐出されるようになる。
【0017】
【考案の効果】以上の説明により明らかなように、本考
案によるポンプ装置によれば、ピストンにより分割され
た両部屋を有効に使用して、吸入/吐出を効率的に行う
ことができ、小型化が可能となり、かつ両部屋の容積の
差からピストンの往動及び復動時に共に流体が吐出され
ることから脈流が小さくなる。また、両部屋間の逆止弁
を、ピストンの外周に形成されたテーパ状の溝と、この
溝に軸線方向に移動可能に受容されたOリングとにより
構成することで部品点数を減少することができる。以上
のことから本考案の効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用されたインク噴射式プリンタの印
字ヘッド用ポンプ装置の側断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ本体 1a 底面部 2 キャップ 3 ピストン 4 ピストンロッド 5、6 部屋 7 開口 8 Oリング 9 ホルダ 10 出口部 12 Oリング 13 入口部 15 第1の逆止弁 16 プレート 16a 通孔 17 弁体 18 第2の逆止弁 19 溝 19a、19b 部分 20 Oリング

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線方向両端面が閉塞された筒状のシリン
    ダと、前記シリンダ内に受容されて該シリンダ内を2つ
    の部屋に分割するピストンと、前記ピストンを駆動する
    べく、一端が該ピストンと一体をなし、かつ前記分割さ
    れた部屋の一方を貫通して他端が前記シリンダの一方の
    端面から突出するピストンロッドと、前記分割された部
    屋の他方に設けられた流体入口と、前記一方の部屋に設
    けられた流体出口と、前記流体入口に設けられ、かつ外
    部から前記他方の部屋への流体の流入のみ許容する第1
    の逆止弁と、前記ピストンに設けられ、かつ前記他方の
    部屋から前記一方の部屋への流体の流入のみ許容する第
    2の逆止弁とを有することを特徴とするポンプ装置。
  2. 【請求項2】前記第2の逆止弁が、前記ピストンの外周
    に形成され、かつ前記他方の部屋側から前記一方の部屋
    に向けて徐々に深くなる溝と、前記ピストンの移動に伴
    い前記溝の浅い部分と深い部分との間を軸線方向に移動
    可能に受容されたOリングとを有し、前記ピストンが前
    記他方の部屋側から前記一方の部屋側に向けて移動する
    ときには前記Oリングが前記溝の浅い部分に移動して前
    記他方の部屋と前記一方の部屋との間をシールし、前記
    ピストンが前記の一方部屋側から前記他方の部屋側に向
    けて移動するときには前記Oリングが前記溝の深い部分
    に移動して前記他方の部屋から前記一方の部屋への流体
    の流入を許容することを特徴とする請求項1に記載のポ
    ンプ装置。
JP1469791U 1991-02-21 1991-02-21 ポンプ装置 Expired - Lifetime JP2520631Y2 (ja)

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JP1469791U JP2520631Y2 (ja) 1991-02-21 1991-02-21 ポンプ装置

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JP1469791U JP2520631Y2 (ja) 1991-02-21 1991-02-21 ポンプ装置

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JPH04105973U JPH04105973U (ja) 1992-09-11
JP2520631Y2 true JP2520631Y2 (ja) 1996-12-18

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