JP2519893B2 - 動物等検体の行動解析装置 - Google Patents

動物等検体の行動解析装置

Info

Publication number
JP2519893B2
JP2519893B2 JP61065408A JP6540886A JP2519893B2 JP 2519893 B2 JP2519893 B2 JP 2519893B2 JP 61065408 A JP61065408 A JP 61065408A JP 6540886 A JP6540886 A JP 6540886A JP 2519893 B2 JP2519893 B2 JP 2519893B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rat
specimen
sample
skinner box
animal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61065408A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62222105A (ja
Inventor
武年 小野
健一郎 村本
栄一 成茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NARUMO KAGAKU KIKAI KENKYUSHO KK
Original Assignee
NARUMO KAGAKU KIKAI KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NARUMO KAGAKU KIKAI KENKYUSHO KK filed Critical NARUMO KAGAKU KIKAI KENKYUSHO KK
Priority to JP61065408A priority Critical patent/JP2519893B2/ja
Publication of JPS62222105A publication Critical patent/JPS62222105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2519893B2 publication Critical patent/JP2519893B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、正常な状態はもとよりある種の異常な状態
など、各種状態での動物等検体の行動を解析する装置に
関する。
「従来の技術」 従来のこの種の装置は、第15図に示す如く、ボール11
内にラット12等の検体を入れ、該ラット12の胴にスチー
ルワイヤー13の一端を結着し、スチールワイヤー13の他
端にボールベアリング14を介してカム15を接続し、取付
けフレーム16上のマイクロスイッチ17に上記カム15を介
在させたものである。そして、上記ラット12等の検体が
行動すればスチールワイヤー13を介してカム15が回転
し、これに伴いマイクロスイッチ17がオン、オフする。
これにより、ラット12等の検体の回転数や回転速度を計
測し、生理学上からラット12等の検体の正常時やある種
の異常時に採り得る行動を測定し、記録していた。しか
し、上記方式において、ラット12等の検体をスチールワ
イヤー13で繋縛するので、ラット12等の検体が束縛によ
りその行動に心理的な影響を与えてストレスとなった
り、異なる行動が付加され、若しくは全く別の行動を採
る場合もあり、又長時間に亘り記録することが困難であ
り、生理学の観点から検体の自然に近い明暗環境下で正
確な行動を測定し、長時間に亘って記録する上で障害を
招く原因になっていた。
「発明が解決しようとする課題」 そこで、本発明は、上記事情に鑑み、ラット等の検
体、外部からの物理的乃至心理的な各種要因による不用
意な束縛等ストレスを受けることなく、正常な状態やあ
る種の特定な異常時における検体の行動を正確に解析し
得る動物等検体の行動解析装置を提供することを目的と
する。
「発明が解決しようとする手段」 本発明は、上記目的を達成するために、動物等検体が
行動できるスキナーボックスと、発光素子と受光素子と
の複数組を上記スキナーボックスに付設したセンサー
と、該センサーの出力からスキナーボックス内の検体の
位置を割出す位置検出装置と、該位置検出装置の出力を
演算処理して動物等検体の行動位置、速度、及び行動方
向を算出し記録するコンピュターシステムと、明度、温
度等の環境を設定自在な自動環境設定装置と、水、食餌
等を自動供給するとともに食飲回数および食飲量を計測
する設備制御装置とを備えた動物等検体の行動解析装置
を特徴とするものである。
「実施例」 以下に、本発明に係る動物等検体の行動解析装置の一
実施例を図面に基づき説明する。第1図において21は、
動物等の検体を入れるスキナーボックス、22は行動監視
装置、23は付属設備制御装置、24は上記自動環境設定装
置、25はインターフェイス、26はマイクロコンピュータ
である。そして、インターフェイス25、マイクロコンピ
ュータ26、プリンターは、行動監視装置22及び付属設備
制御装置23を含めてコンピュータシステムを構成してい
る。
上記スキナーボックス21は、第2図に示す如く、箱状
に形成されたもので、蓋27がラット28等の検体を挿入可
能に開閉自在、若しくは脱着自在になっている。蓋27の
内面には照明ランプ29を有している。該照明ランプ29は
コンピュータシステムにより自動環境設定装置24を介し
て制御されるものである。スキナーボックス21内の下部
には格子30を設けて、ラット28等の検体の糞を取り出し
容器31上に落下させるようになっている。取り出し容器
31はスキナーボックス21から脱着自在になっていること
は勿論である。スキナーボックス21の少なくとも一周壁
に、ラット28等の検体の状態を目視可能でかつ検体から
は外部が目視不能なハーフミラー32を設ける。スキナー
ボックス21内にはラット28等の検体が操作できるレバー
33,34を有していて、各レバー33,34がマイクロスイッチ
35,36をそれぞれ作動させるようになっている。一方の
マイクロスイッチ35は上記付属設備制御装置23を介して
餌供給用のフィーダ37に接続する。フィーダ37は、動作
をすると、錠剤形状の餌がチューブ38を介してスキナー
ボックス21内の餌台39に送り出されるようになってい
る。他方のマイクロスイッチ36は、上記付属設備制御装
置23及び後述の刺激装置を介して線束40のうちの所定の
線からラット28等の検体に電気的な脳内刺激を与えるた
めのものである。上記線束40のうち他の線は、ラット28
の検体の大脳,小脳,脊髄等の神経細胞から活動状態等
の各種情報を取り出すために使用する。更に、スキナー
ボックス21内にはノズル41を付設し、該ノズル41にチュ
ーブ42を介して滴定装置43を接続する。滴定装置43は水
タンク44に接続しておくと共に、水が滴下する度毎に、
該水と接触して相互間が電気的に導通する陰陽の電極4
5,46を有している。陰陽の各電極45,46は線47,48で上記
付属設備制御装置23に接続する。又、スキナーボックス
21には、センサー49を付設する。センサー49は、発光素
子と受光素子とで一組とし、これを複数組使用してもの
であり、第3図に示す如く、該発光素子L1〜L6と受光素
子P1〜P6とを互いに対向させて、スキナーボックス21の
周壁下部に配設する。発光素子L1〜L6及び受光素子P1
P6は、検体として使用すべき動物の大きさに応じて相互
間の間隔D1及び発光素子L1〜L6乃至受光素子P1〜P6と周
壁との間の間隔D2を設定し、又格子30からの高さHも同
様に設定する。一方上記発光素子L1〜L6から放射するビ
ームの径は、検体であるラット28等の動物の尾や鼻先に
よって遮光されても後段の装置が演算処理をせず、胴部
などの体の主要部で遮光された時にのみ後段の装置が処
理動作をするように設定しておく。又、後段の装置にお
いても、受光素子P1〜P6の受光量が予め設定した値より
低下した時、即ち遮光量がある値より高い時に、処理動
作をするようにしておく。上記発光素子L1〜L6から放射
する光は、その他の外部光で後段の装置が誤動作し難い
波長のものに選定することは勿論である。
上記行動監視装置22は、第4図に示す如く、上記受光
素子P1〜P6に反転増幅器50を介して位置検出回路51を接
続させてある。発光素子L1〜L6は、電源装置に接続され
て、常時、対を為す受光素子P1〜P6に向けて、予め設定
したビーム径で放射していることは勿論である。反転増
幅器50は、上記受光素子P1〜P6の出力信号を増幅し、反
転させて位置検出回路51に送り出すものである。位置検
出回路51は、上記6組の発光素子L1〜L6及び受光素子P1
〜P6からスキナーボックス21内のラット28等検体の行動
位置を9点の設定位置O1〜O9内において割り出すもの
で、第5図に示す如くなっている。つまり、位置検出回
路51は、上記受光素子P1〜P6に対応する反転増幅器50の
出力ラインP1′〜P6′において、出力ラインP1′,
P4′、出力ラインP2′,P4′、出力ラインP3′,P4′、
出力ラインP1′,P5′、出力ラインP2′,P5′、出力ラ
インP3′,P5′、出力ラインP1′,P6′、出力ライン
P2′,P6′、出力ラインP3′,P6′のそれぞれにAND回
路52a〜52iを接続したものである。各AND回路52a〜52i
の出力端には、電流調整用抵抗Ra〜Riを介してモニター
用発光ダイオード53a〜53iを接続する。上記反転増幅器
50及び位置検出回路51は、各種の回路構成のものを採り
得ることは勿論である。上記位置検出回路51は、信号変
換回路54を介して上記インターフェイス25に接続する。
信号変換回路54は、位置検出回路51のラット28等の検体
が9点の設定位置O1〜O9の何れかに位置する時間に対応
する出力信号から、その信号の立上がり時にのみ出力す
るワンショットパルスに信号変換するものである。該信
号変換回路54には、第4図に示す如く、加算器55を介し
て計数器56をも接続させてある。そして、計数器56は、
ラット28等の検体が上記9点の設定位置O1〜O9の何れか
に移動する度毎に計数するモニター用のものである。
上記付属設備制御装置23は、第6図に示す如くなって
いる。つまり、まず上記マイクロスイッチ35は、オン動
作する度毎にワンショットパルスを出力する信号変換回
路57を接続する。信号変換回路57は、上記インターフェ
イス25を介してマイクロコンピュータ26に接続すると共
に、ディジタルコンパレータ58に接続する。ディジタル
コンパレータ58は、プリセット回路59が接続されて、プ
リセット装置59により上記レバー33の押し回数を任意に
設定すれば、その設定値だけラット28等の検体がレバー
33を押すと、該設定値に達する毎に餌等の供与が可能に
信号を出力するものであり、上記インターフェイス25を
介してマイクロコンピュータ26に接続すると共に、選択
スイッチSW1の接点a側に接続する。選択スイッチSW1
可動子Cは計数器60と開閉スイッチSW2,SW3とに接続す
る。該計数器60は、餌の供与回数や、後述するラット28
等検体への脳内刺激の回数を計数し、表示してモニター
できるようになっている。一方の開閉スイッチSW2は、
駆動回路61を介して上記フィーダ37に接続する。他方の
開閉スイッチSW3は、刺激装置62に接続する。刺激装置6
2は、上記線束40のうちの所定の線からラット28等の検
体に電気的な脳内刺激を与えるためのものである。更
に、上記餌台39には、ラット28等検体の食餌に感応して
動作をする発光素子63と受光素子64とから成るセンサー
65を有し、該センサー65に検出回路66を介してラット28
等の検体が食餌する度毎にワンショトパルスを出力する
信号変換回路67を接続する。信号変換回路67は上記選択
スイッチSW1の接点bに接続すると共に、インターフェ
イス25を介してマイクロコンピュータ26に接続する。上
記マイクロスイッチ35及びセンサー65の出力を処理する
回路装置が、第6図に示す如く2組、即ち2チャンネル
分設けてあって、2チャンネル分の総てを食餌の行動解
析にのみ利用できることはもとより、1チャンネル分を
食餌の行動解析に利用し、他のチャンネルを脳内刺激に
よる行動解析に利用することができる。この場合、選択
スイッチSW1及び開閉スイッチSW2,SW3は、上記の行動解
析に応じて切換え乃至開閉させることは勿論である。
又、脳内刺激による行動解析をする時は、第6図に示す
回路構成において、マイクロスイッチ35に代えて、マイ
クロスイッチ36を使用する。一方、上記滴定装置43の各
電極45,46は、検出回路68を介して信号変換回路69に接
続する。信号変換回路69は、滴定装置43内で水が滴下す
る度毎にワンショットパルスを出力するものであり、上
記インターフェイス25に接続すると共に、水の滴下の回
数、即ちラット28等検体が水を飲んだ回数を計数し表示
するモニター用の計数器70に接続する。上記インターフ
ェイス25には、ラット28等検体の神経細胞の活動等の状
態を上記線束40から入力させて、マイクロコンピュータ
26で処理させることも可能であり、又別の装置により処
理し、記録させても可能であることは勿論である。
上記自動環境設定装置24は、第7図に示す如く、照明
ランプ29にリレー71を介在させて電源を接続しておき、
かつ該リレー71にはタイマー等の駆動制御回路72を接続
する。スキナーボックス21には、照明ランプ29の光量を
検出するセンサー73を設けておき、該センサー73に検出
回路74及びインターフェイス25を介してマイクロコンピ
ュータ26を接続する。上記駆動制御回路72は、内部に照
明ランプ29の点灯時間を制御するためのプログラムを組
入れることができるものの使用が可能であるばかりか、
照明ランプ29の点灯時間を上記マイクロコンピュータ26
による指令で制御できる形式のものの使用も可能であ
る。
次に上記マイクロコンピュータ26の演算処理の動作に
ついて説明する。まず、スキナーボックス21内にラット
28等検体を入れ、第8図に示す如く、ステップ1で計測
を開始し、ステップ2でキーボードにより現在の月、
日、時刻を入力する。すると、マイクロコンピュータ26
内では、ステップ3により内部カウンタの内容を零にす
るなど、各種の条件、即ち初期値を設定する。次に、ス
テップ4で上記受光素子P1〜P6から位置信号が入力さ
れ、ステップ5で時刻の経過に伴い上記9点の設定位置
O1〜O9において、ラット28等検体の位置に変化があるか
否か、即ちラット28等検体が行動したか否かを判定す
る。ラット28等検体が時刻T1での位置N1から時刻T2で位
置N2に変化した時は、ステップ6に進み、変化がない時
には、後述するステップ13に進む。ステップ6では、そ
の変化した新たな位置N2を取り入れると共に、ステップ
7でN2の位置に変化した時刻T2を取り込む。次にステッ
プ8に進み、このステップ8で、上記N2の位置に対応す
る計数内容に1を加える。つまり、マイクロコンピュー
タ26は、上記9点の設定位置O1〜O9のそれぞれにつき単
独で計数できるようになっている。更にステップ9に進
む。このステップ9では、ラット28等検体の行動による
位置の変化N2‐N1と、それに要した時間T2‐T1とに基づ
き速度を算出する。マイクロコンピュータ26内には、位
置N1と位置N2との間の距離が予め入力されている。ステ
ップ9で算出したラット28等検体の移動速度は、ステッ
プ10で、4段階にランク分けされたうちの内れのランク
に該当するか演算処理をする。ステップ11では、ラット
28等検体が移動する前の位置N1と、移動後の位置N2とか
ら移動方向をベクトル計算する。更に、ステップ12にお
いて、上記ステップ11で算出したラット28等検体の前回
の移動方向を示すベクトル値と,現在の移動方向を示す
ベクトル値との差を求め、これによりラット28等検体の
移動の角度、つまり回転角度を算出する。次にステップ
13に進んで、解析実験が終了か否かを判定する。終了し
ていない場合にはステップ4に戻り上記動作を繰り返
す。終了した場合にはステップ14〜19の何れかに進み処
理動作をする。上記ステップ14は、ステップ6〜12で算
出した各データをステップ20のストアデータルーチンを
介して蓄積しておく。ステップ15は、ステップ6〜12で
算出した各データを、ステップ21のアウトプットデータ
ルーチンを介してプリントアウトする。ステップ16は、
ステップ6〜12で算出した各データをステップ22のアッ
ドデータルーチンを介して、10分単位など一定時間単位
毎に加算をする。ステップ17は、ステップ6〜12で算出
した各データを、ステップ23のグラフィックディスプレ
イルーチンを介してグラフとして出力する。ステップ18
は、ラット28等検体の行動解析の再指令があったか否
か、を判定する。指令があった場合にはステップ3に戻
り、新しく初期値を設定し直して行動解析を行う。指令
がない場合にはステップ14に戻る。ステップ19は、デー
タ処理が終了したか否かを判定する。データ処理が終了
していない場合にはステップ14に戻り、終了した場合は
ステップ24に進んで処理動作が完了する。
上記コンピュータ26による処理動作を具体例を掲げて
説明する。第9図はステップ14,20により出力されたも
のであり、解析実験を開始してから1分間内において、
ラット28等検体がスキナーボックス21内のO1の位置に位
置した回数が6回あり、O9の位置に位置した回数が3回
あり、又解析実験の開始後4分から5分経過した1分間
内においては、O5の位置を通過した回数が4回あるなど
といった結果が得られる。このような処理は、上記ステ
ップ8で各位置O1〜O9毎にラット16,22で演算処理して
1分間毎の通過数を算出したものである。又、ステップ
9で、各位置O1〜O9間を通過する移動速度を算出して、
ステップ10で第10図に示す如くランク分けをする。第10
図では0〜3(cm/秒)をランク1、3〜5(cm/秒)を
ランク2、5〜10(cm/秒)をランク3、10(cm/秒)以
上をランク4とする4段階に区分けをしている。そし
て、解析実験の結果、実験開始後5分間に、ランク1が
20回、ランク2が20回あるといったデータが得られる。
第10図は、ステップ10で算出された速度に基づき、ステ
ップ16,22で5分間毎の各ランクの回数を算出し、この
データからステップ17,23によりグラフにしてプリント
アウトしたものである。次に、ベクトル値の算出につい
て説明する。まず、第11図に示す如くラット28等検体が
移動する方向として、予め上記9点の設定位置O1〜O9
中心にして8方向を定めておき、各方向を0〜7と指定
してマイクロコンピュータ26内に入力させておく。この
方向0〜7は、ステップ11で算出すべきベクトル値とな
る。従って、各方向0〜7間の角度は45度となり、時計
方向の角度をマイナスに、又反時計方向をプラスに定め
ておく。そして、スキナーボックス21内のラット28等検
体は第12図に矢印で示す如く移動したとする。つまり、
ラット28等検体は設定位置O9からO8,O4,O2,O5,O8,O6
と移動し、この移動方向のベクトル値が第11図から明ら
かなように順次2,1,7,4,4,7となる。これを示せば第13
図の通りとなり、ステップ11で算出すべきベクトル値で
ある。ステップ12では上記ベクトル値から減算処理をす
るもので、ベクトル値1と2との差から−1を、又ベク
トル値1と7からベクトル差6を、ベクトル値7と4と
からベクトル差−3を、第13図に示す如く順次算出す
る。ところで第13図において算出されたベクトル差にお
いて−1は、第11図に示す如く、方向7を、つまりベク
トル値7を示すものであり、またベクトル差−3は、方
向5を、つまりベクトル値5を示すものである。このベ
クトル更生値から第13図に示す如き移動の回転角を算出
する。例えば、第13図において、ベクトル更生値7は第
11図から明らかなように−45度となり、従ってラット28
等検体が設定位置O9からO8を経てO4に至る回転角が−45
度となる。以後、角ベクトル更生値に対して第13図に示
す回転角が算出できる。このようにして算出した回転角
をステップ17,23で処理してグラフとしてプリントアウ
トすれば、第14図に示す如く、ラット28等検体として回
転角180度が35回、回転角135度が42回などといった結果
が得られる。ラット28等検体の行動を解析する実験の途
中でも上記各データをプリントアウトすることも可能で
ある。
上記ラット等検体の行動解析は、ラット28等検体が食
餌をし、又脳内刺激を受けた時刻及び回数を出力できる
ばかりか、食餌をし、又脳内刺激を受ける前後の行動を
も上記の如くして解析できる。
上記の如きラット28等検体の行動解析時における行動
監視装置22の動作は、ラット28等検体の行動に伴ってセ
ンサー49の受光素子P1〜P6からの信号を反転増幅器50を
介して位置検出回路51が受けると、第5図に示す如く位
置検出回路51の上記信号を発する受光素子P1〜P9と対応
したAND回路52a〜52iが動作をして、スキナーボックス2
1内の設定位置O1〜O9のうち何れかの位置をラット28等
検体が通過するかを割り出す。位置検出回路51で割り出
したラット28等検体の位置信号を信号変換回路54に入力
し、信号変換回路54では位置検出回路51から出力される
位置信号の立上がりに応動するワンショットパルスを出
力する。該信号変換回路54から出力されるワンショット
パルスは、インターフェイス25を介してマイクロコンピ
ュータ26に入力されて、マイクロコンピュータ26で上記
の如く演算処理をすると共に、加算器55を介して計数器
56にも供与ささて、上記9点の各設定位置O1〜O9の通過
回数の総計を計数し、表示する。
一方、付属設備制御装置23は、第6図に示す選択スイ
ッチSW1をa側に切換えておけば、ラット28等検体が食
餌をすべくレバー33を押すと、押す度毎に信号変換回路
57がワンショットパルスを出力する。この信号変換回路
57のワンショットパルスは、インターフェイス25を介し
てマイクロコンピュータ26に入力され、マイクロコンピ
ュータ26がレバー33の操作時刻等を演算し、記録すると
共に、ディジタルコンパレータ58にも供与される。ディ
ジタルコンパレータ58は、プリセット回路59の内容、即
ち一回の餌の供出のためのレバー33の操作回数と比較
し、レバー33の操作回数とプリセット回路59の内容が一
致すると、出力信号が選択スイッチSW1、開閉スイッチS
W2及び駆動回路61を介して上記フィーダ37を駆動して餌
台39に餌を供出すると共に、出力信号が選択スイッチSW
1を介して計数器60にも入力されて、食餌の回数を表示
し、更には、インターフェイス25を経てマイクロコンピ
ュータ26に供与されて、食餌の時刻や回数はもとより食
餌の前後の行動を解析する。この時、開閉スイッチSW3
は開離されている。上記選択スイッチSW1をb側に切換
えれば、ラット28等検体が餌台39内の餌を食う毎にセン
サー65が検出して、検出回路66から信号変換回路67に検
出信号を供与する。信号変換回路67では検出信号を受け
る度毎にワンショットパルスを出力し、このワンショッ
トパルスが選択スイッチSW1、開閉スイッチSW2及び駆動
回路61を介してフィーダ37を駆動させて次の餌を餌台39
に供給すると共に、上記ワンショットパルスがインター
フェイス25を介してマイクロコンピュータ26にも供与さ
れて、食餌の回数や食餌の前後の行動などを解析する。
又、信号変換回路67のワンショットパルスは、選択スイ
ッチSW1を介して計数器60にも供与されて、食餌の回数
を計数し、表示する。
一方、他のチャンネルにおいて、選択スイッチSW1
開離し、開閉スイッチSW3を閉成させておき、ラット28
等の検体の脳内神経に上記線束40を接続する。そして、
ラット28等検体がレバー34を操作する度毎に、信号変換
回路57からワンショットパルスが出力し、該ワンショッ
トパルスは、インターフェイス25を介してマイクロコン
ピュータ26に入力され、これによりレバー34の操作回数
や操作時刻等がマイクロコンピュータ26で演算され、記
録される。又信号変換回路57のワンショットパルスは、
上記と同様にディジタルコンパレータ58内で、レバー34
の操作回数が設定されたプリセット回路59の内容と比較
され、この内容と一致した時にのみディジタルコンパレ
ータ58から信号が出力され、選択スイッチSW1及び開閉
スイッチSW3を介して刺激装置62に供給されて、該刺激
装置62によりラット28等検体に脳内刺激を与えると共
に、ディジタルコンパレータ58の出力信号が選択スイッ
チSW1を介して計数器60に入力されて、脳内刺激を与え
た回数が計数され、表示される。更にディジタルコンパ
レータ58の出力信号は、インターフェイスを介してマイ
クロコンピュータ26にも供与されて、ラット28等検体に
脳内刺激を与えた時刻や回数、及び脳内刺激を与える前
後の動作を解析する。上記マイクロコンピュータ26は、
ラット28等検体の各種の行動時における脳内神経の状態
を上記線束40から取り入れて解析することが可能である
ことは勿論である。次に、ラット28等検体がノズル41か
ら水を飲むと、これを各電極45,46及び検出回路68が検
出し、信号変換回路69が検出回路68の検出信号を受けて
ワンショットパルスを出力する。該ワンショットパルス
はインターフェイス25を介してマイクロコンピュータ26
に入力され、マイクロコンピュータ26内では、ラット28
等検体が水を飲んだ時刻や回数並びに水を飲む前後の行
動を解析する。又上記信号変換回路68から出力されるワ
ンショットパルスは、計数器70にも供与されてラット28
等検体が水を飲んだ回数を計数し表示する。
上記自動環境設定装置24は、駆動制御回路72がリレー
71を介して照明ランプ29の点灯時間や照光量を制御し
て、ラット28等検体に対し、昼夜などを人工的に作り出
し、この昼夜などの照明ランプ29の制御状態をセンサー
73から検出回路74及びインターフェイス25を介してマイ
クロコンピュータ26に入力させ、この時のラット28等検
体の行動を上記の如くしてマイクロコンピュータ26が解
析する。上記照明ランプ29の他のスキナーボックス21内
にヒータや、冷却器を付設して、該ヒータや冷却器を自
動環境設定装置24と全く同様にして自動環境設定装置で
制御することもできる。
「発明の効果」 以上の如く、本発明に係る動物等検体の行動解析装置
によれば、ラット等の検体が、外部からの物理的乃至心
理的な各種要因による不用意な束縛をうけることなく、
正常な状態やある種の特定な異常時における検体の行動
を正確に解析できて頗る便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る動物等検体の行動解析装置の一
実施例を示す構成図、第2図はスキナーボックスの構造
を示す断面図、第3図はスキナーボックス内の9点の設
定位置を示す説明図、第4図は行動監視装置のブロック
図、第5図は位置検出回路の回路図、第6図は付属設備
制御装置のブロック図、第7図は自動明暗環境設定装置
のブロック図、第8図はマイクロコンピュータの処理動
作を示すフローチャート、第9図はスキナーボックス内
の9点の設定位置をラット等検体が通過した状態を示す
図、第10図はスキナーボックス内の9点の設定位置内を
ラット等検体が通過する速度の一例を示す図、第11図は
スキナーボックス内のラット等検体が行動する方向ベル
トルの指定番号を示す図、第12図は、ラット等検体の行
動する一例を示す図、第13図は第12図のラット等検体の
行動を方向ベクトル及び回転角で表示した図、第14図は
ラット等検体の行動を回転角の回数で表示した一例を示
す図、第15図は従来の動物等検体の行動解析装置を示す
説明図である。 21……スキナーボックス 22……行動監視装置 23……付属設備制御装置 24……自動明暗環境設定装置 25……インターフェイス 26……マイクロコンピュータ
フロントページの続き (72)発明者 成茂 栄一 東京都中野区本町3丁目17番10号 株式 会社成茂科学器械研究所内 (56)参考文献 特開 昭49−69472(JP,A) 特開 昭55−116206(JP,A) 特開 昭55−37124(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動物等検体が行動できる大きさのスキナー
    ボックスと、 発光素子と受光素子との複数組を上記スキナーボックス
    の周囲の対向壁面に付設したセンサーと、 該センサーの検出信号からスキナーボックス内での動物
    検体の位置を割出す位置検出装置と、 該位置検出装置の時系列的な出力データに基づき演算処
    理して、動物等検体の行動位置、速度、及び行動方向を
    算出し記録するコンピュターシステムと、 前記スキナーボックス内の明度、温度等の環境を任意ま
    たは/および定期的に設定可能な自動環境設定装置と、 水、食餌等を任意または/および定期的に供給するとと
    もに動物検体の食飲回数および食飲量を計測する設備制
    御装置と、 を備えた動物等検体の行動解析装置。
JP61065408A 1986-03-24 1986-03-24 動物等検体の行動解析装置 Expired - Lifetime JP2519893B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61065408A JP2519893B2 (ja) 1986-03-24 1986-03-24 動物等検体の行動解析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61065408A JP2519893B2 (ja) 1986-03-24 1986-03-24 動物等検体の行動解析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62222105A JPS62222105A (ja) 1987-09-30
JP2519893B2 true JP2519893B2 (ja) 1996-07-31

Family

ID=13286173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61065408A Expired - Lifetime JP2519893B2 (ja) 1986-03-24 1986-03-24 動物等検体の行動解析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2519893B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210087302A (ko) * 2020-01-02 2021-07-12 한국생명공학연구원 동물의 냄새 변별 훈련 자동화 장치 및 그 방법

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01207661A (ja) * 1988-02-15 1989-08-21 Nippon Zoki Pharmaceut Co Ltd 動物実験装置
JP4982854B2 (ja) * 2007-02-22 2012-07-25 独立行政法人理化学研究所 動物実験装置
ES2395938B1 (es) 2011-07-19 2013-09-18 Universidad Pablo De Olavide Dispositivo para la experimentación animal en la investigación en neurociencias
ES2453202B1 (es) * 2012-09-04 2015-01-12 Universidad Pablo De Olavide Caja de condicionamiento operante y aprendizaje instrumental para conejos
JP7080459B2 (ja) * 2017-03-01 2022-06-06 国立大学法人鳥取大学 動物の行動を評価するための設備および評価方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5019471B2 (ja) * 1972-11-14 1975-07-07
JPS6010562B2 (ja) * 1979-03-03 1985-03-18 ティアック株式会社 ボ−ル等の通過位置検出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210087302A (ko) * 2020-01-02 2021-07-12 한국생명공학연구원 동물의 냄새 변별 훈련 자동화 장치 및 그 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62222105A (ja) 1987-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10568305B2 (en) Systems and methods for automated control of animal training and discrimination learning
DE3520034C1 (de) Zerfallstestgeraet
Weissert et al. Discrimination between stationary objects by the blind cave fish Anoptichthys jordani (Characidae)
EP1300119B1 (en) A device for detecting the condition of heat on an animal, a positioning device, a stable provided with a positioning device and a method of detecting a condition of heat
Sachdev et al. Unilateral vibrissa contact: changes in amplitude but not timing of rhythmic whisking
Ono et al. Monkey lateral hypothalamic neuron response to sight of food, and during bar press and ingestion
JP2519893B2 (ja) 動物等検体の行動解析装置
DE10228995A1 (de) System und Verfahren zum Steuern elektronischer Geräte
DE112019001825T5 (de) Präzises Teststreifen-Lesesystem auf Grundlage der Kolorimetrie
Gannon et al. A system for studying the microstructure of ingestive behavior in mice
WO2010059161A1 (en) Feeding system and process for behavioral modification of animals
EP0680727A1 (de) Analysesystem zur Überwachung der Konzentration eines Analyten im Blut eines Patienten
US20050229864A1 (en) Method for monitoring and controlling in real-time the non-consumed food in fish farms
CN110679507A (zh) 动物操作性行为实验装置及其使用方法
Fenner THE ROLE OF CONTINGENCIES AND “PRINCIPLES OF BEHAVIORAL VARIATION” IN PIGEONS'PECKING
US20060039583A1 (en) Method for recording a charcteristic of at least one object
DE10119527A1 (de) Verfahren zur mobilen oder stationären Erfassung von Körperfunktions- und Stoffwechseldaten eines lebenden Körpers und Einrichtung zur Durchführung des Verfahrens
Tomihara et al. Establishment of open-source semi-automated behavioral analysis system and quantification of the difference of sexual motivation between laboratory and wild strains
WO1988009119A1 (en) An electronic control system for distributing feed for the rearing of animals in fixed housing
EP1396188B1 (de) Verfahren zur Überwachung von Schweinen
CN106645602A (zh) 农药残留检测设备
CN110547219A (zh) 用于非灵长类动物伸展抓握运动研究的机器人交互平台
Nishino et al. Single unit activity in monkey caudate nucleus during operant bar pressing feeding behavior
CN211353529U (zh) 动物操作性行为实验装置
Sakurai Rats’ auditory working memory tested by continuous non-matching-to-sample performance