JP2519668B2 - ロ―ルオ―ババルブ - Google Patents

ロ―ルオ―ババルブ

Info

Publication number
JP2519668B2
JP2519668B2 JP3797794A JP3797794A JP2519668B2 JP 2519668 B2 JP2519668 B2 JP 2519668B2 JP 3797794 A JP3797794 A JP 3797794A JP 3797794 A JP3797794 A JP 3797794A JP 2519668 B2 JP2519668 B2 JP 2519668B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
fuel
chamber
communication hole
fuel tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3797794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07108838A (ja
Inventor
橋 照 雄 高
井 尚 利 三
樫 英 明 冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP3797794A priority Critical patent/JP2519668B2/ja
Publication of JPH07108838A publication Critical patent/JPH07108838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2519668B2 publication Critical patent/JP2519668B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のロールオーバ時
に燃料漏れを阻止するロールオーババルブに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車における燃料タン
ク中の蒸発燃料ガスはエバポレータチューブを通ってキ
ャニスタ等へ導かれるが、事故の際に自動車がロールオ
ーバ(転覆)したり、自動車の急旋回により水平方向に
大きな加速度が加わると、燃料タンク中の燃料がエバポ
レータチューブから外部へ流出するおそれがある。この
ため、従来では、例えば図2及び図3示のようなロール
オーババルブをエバポレータチューブに介装して燃料タ
ンク中の燃料が外部へ流出するのを防止している。
【0003】即ち、図2のロールオーババルブは下部口
金1aを燃料タンクに、上部口金1bをキャニスタに結
合されるケーシング1Aを有するもので、同ケーシング
1Aの隔壁1cには下向きの弁座2Aが形成してある。
そして、同ケーシング1Aの下室3中の多数の透孔4を
有する仕切板5に凹状円錐面6Aが形成され、同凹状円
錐面6A上に転動自在に位置した球体7Aと前記弁座2
Aの間に細長いカット弁8Aが掛渡される。さらに、前
記隔壁1c上の上室9中には、燃料タンク中の蒸発燃料
ガスが一定圧力以上になったとき、開弁する逆止弁10
が配置されている。
【0004】また、図3のロールオーババルブは、前述
した図2のロールオーババルブと同様に、下部口金1a
を燃料タンクに、上部口金1bをキャニスタに結合され
るケーシング1Bを有するもので、ケーシング1Bで取
囲まれた弁室11中に上下方向に切込まれた半径方向溝
12aを形成された案内ブロック12を有し、同案内ブ
ロック12の頂面に、転動自在な球体7Bを支持する凹
状円錐面6Bが形成してある。そして、前記球体7Bは
前記半径方向溝12aに沿って上下動できるカゴ状の燃
料カット弁8B内に収容してあり、同燃料カット弁8B
の頂部の弁部8aはケーシング1Bの頂壁1dに形成す
る下向きの弁座2Bに臨ませてある(例えば、米国特許
明細書第4,095,609 号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、図2に示
すロールオーババルブにおいては、自動車がロールオー
バしたり、急旋回した場合、燃料カット弁8Aにより弁
座2Aが閉鎖されることになるが、燃料タンク中の液状
燃料が下室中に流入するので、液状燃料に含まれた異物
が球体7A、凹状円錐面6A、燃料カット弁8A等に付
着・堆積して燃料カット弁8Aによる弁座2Aの閉鎖が
不完全となり、燃料漏れが生じるおそれがある。
【0006】また、前記構造では、球体7Aと弁座2A
の間に燃料カット弁8Aを掛渡すので、燃料カット弁8
Aによる閉鎖状態が不確実で、細い燃料カット弁8Aを
用いるために、球体7Aに強い加速度が加わると、燃料
カット弁8Aが折れる場合があった。さらに、図2の構
造によると、燃料カット弁8Aの折れ防止のため、燃料
カット弁8Aの強度を上げると、燃料カット弁8Aその
ものが重くなり、応答性が悪くなるといった相反する問
題があった。
【0007】一方、図3に示すロールオーババルブにお
いては、自動車がロールオーバしたり、急旋回した場
合、燃料カット弁8Bにより弁座2Bが閉鎖されること
になるが、燃料タンク中の液状燃料が弁室11中に流入
するので、液状燃料に含まれた異物が球体7B、凹状円
錐面6B、燃料カット弁8B等に付着・堆積して燃料カ
ット弁8Bによる弁座2Bの閉鎖が不完全になるおそれ
がある。
【0008】また、同構造では、半径方向溝12aを貫
通する燃料カット弁8Bの下部横断片8bはカット弁8
Bの応答性をよくするために軽量化を図って強度的に弱
いので、球体7Bに衝撃的な加速度が加わると、折れて
しまい(折れないように補強すると、図2の場合と同様
に重くなり、応答性が悪くなる)、燃料カット弁8Bの
弁部8aが弁座2Bを塞いだままとなり、燃料タンク内
圧が異常に高くなる可能性がある。
【0009】本発明の目的は、以上に述べたような従来
のロールオーババルブの問題を考慮して、自動車のロー
ルオーバ時等に、燃料タンクからの液状燃料がロールオ
ーババルブの内部に流入することがなく、燃料カット弁
が閉鎖したままとなって燃料タンクの内圧が異常に高く
なるおそれのないロールオーババルブ構造を得るにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、下面に下向きの弁座をもつ連通孔が形成
された内部隔壁により上室と下室とに区画されると共に
外壁部に取付部を有するケーシング本体と、前記上室を
燃料タンクに連通させる連通路を形成されかつ同連通路
と前記上室との間に前記連通孔よりも断面積の大きな連
絡孔が形成されると共に前記上室の上部を閉鎖する上蓋
と、前記隔壁上の弾性体により前記上蓋に向かって付勢
された状態で前記上室内に配置されかつ前記上蓋の前記
連絡孔を閉鎖できる逆止弁と、前記弁座に対して接離自
在に前記下室内に配置されかつ前記連通孔を塞ぐことが
できる燃料カット弁と、前記下室をキャニスタに連通さ
せる連通路を形成されかつ前記下室の下部を閉鎖する下
蓋とからなるロールオーババルブを提案するものであ
る。
【0011】
【実施例】以下、図1について本発明の実施例の詳細を
説明する。
【0012】図1は本発明の実施例を示すもので、ロー
ルオーババルブのケーシング1に設ける上部口金1bを
燃料タンクAに結合して使用され、同ケーシング1の下
部口金1aはキャニスタ等に結合される。
【0013】即ち、燃料タンクAに至る連通路1baを
形成する上部口金1bはケーシング本体1eに弾力的に
はめ付ける樹脂製ケーシング上蓋1fと一体に成形する
もので、キャニスタに至る連通路1aaを形成する下部
口金1aは、ケーシング本体1eの下部を閉じる下蓋1
gに一体に成形する。いい換えると、ケーシング1は、
互いに気密に嵌合関係におかれるケーシング本体1e、
上蓋1f、下蓋1gにより構成するもので、ケーシング
本体1eに対しては、上下位置が逆転しないように大き
さの異なる一対のクリップ13a,13bを有する取付
板13が一体に成形してある。
【0014】また、前記ケーシング本体1eの内部は、
上下方向中央部の隔壁1cにより、連通孔19を介して
互いに連通する上室16と下室17に区画されるけれど
も、前記上蓋1fの中央部には、前記連通孔19よりも
充分に断面積の大きな連絡孔15が形成され、この連絡
孔15を介して前記上室16の内部空間は燃料タンクA
に至る連通路1baに連通している。
【0015】そして、前記上室16内には、前記隔壁1
cの上面に一端を当てがった圧縮ばね21で上蓋1fに
向かって押圧された逆止弁22が位置され、この逆止弁
22には前記連絡孔15を閉鎖できるゴム製の環状弁体
20が固定される。また、金属板で浅皿状に作る逆止弁
22の中央にオリフィス23が形成され、同オリフィス
23は逆止弁22の上面に着座する小型きのこ弁24で
塞いであるから、燃料タンクAの内圧が大気圧よりも低
下すると、同オリフィス23を介して大気が連通路1b
a中に導入される。
【0016】前記下室17の内部には、自動車のロール
オーバ時等に、キャニスタ内への液状燃料の流入を阻止
する燃料カット弁8が組込まれる。
【0017】即ち、前記隔壁1cの下面には中心部に形
成する連通孔19を取り囲む弁座2が形成されており、
前記下室17の下部を閉じる下蓋1gの上面には上下方
向の放射溝18aを形成した案内ブロック18が一体成
形され、球体7が同案内ブロック18の上面即ち凹状円
錐面6に転動自在に位置される。また、この球体7はカ
ゴ状の燃料カット弁8内に配置され、同燃料カット弁8
の上部に一体成形する弁部8aは前記弁座2の直下に対
向させてあるから、自動車のロールオーバ時等に、球体
7が移動すると、同弁部8aが弁座2に着座して連通孔
19が閉鎖されることになる。
【0018】図示実施例によるロールオーババルブは、
以上のような構造であるから、燃料タンクAの内圧が高
い場合、燃料カット弁8はそれ自体の重量と燃料タンク
内の内圧により図1示のように弁座2から離れる。
【0019】したがって、逆止弁22は連絡孔15の燃
料ガス圧力により押開かれるから、下部口金1aを通じ
てブローバイガスがキャニスタへ導かれる。この場合、
連絡孔15の断面積は充分に大きなものであるめ、液状
燃料により連絡孔15の壁面が濡れても、ブローバイガ
スの通過に障害が生じることはない。
【0020】通常状態での走行の場合、燃料タンクA内
の燃料の揺動等により連通路1ba中の圧力が変動して
も、連絡孔15の断面積が大きなため、上室16への流
速が増速されることがなく、安定した圧力が逆止弁22
に加わるから、逆止弁22の開閉動作が安定したものと
なり、逆止弁22にチャタリングが生じることはない。
また、連通路1ba中のブローバイガスの一部が液状化
しても、この液状燃料は下室17中へ流入することな
く、環状弁体20をもつ逆止弁22の上部にたまるだけ
であるから、液状燃料により燃料カット弁8が汚損され
るのが防止される。
【0021】自動車のロールオーバ時等においては、弁
座2に燃料カット弁8の弁部8aが着座して燃料タンク
A内の燃料の流出が阻止される。この場合、自動車がロ
ールオーバ状態等から通常の状態に復旧すると、燃料カ
ット弁8の自重により燃料カット弁8が開くが、燃料タ
ンクAの内圧もこの解放運動に寄与するので、燃料タン
クAの圧力で迅速に燃料カット弁8が復旧するから、従
来のように燃料タンクAの内部が異常に高圧状態となる
のを防止できることになる。さらに、図示実施例の構造
では、従来のように燃料カット弁8に強度的弱部がない
ため、一部破損により燃料タンクAの内圧が上昇するの
も防止できる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるロールオーババルブにおいては、断面積の大きな
連絡孔を介して上室の逆止弁に燃料タンクの内圧が作用
されるので、逆止弁を安定的に開閉できる。つまり、断
面積の大きな連絡孔によって流速を増加させることな
く、燃料タンクの内圧を直ちに逆止弁に作用できるか
ら、燃料タンクの脈動内圧を逆止弁で吸収できるため、
燃料タンクの脈動内圧で燃料カット弁がチャタリングを
起こすのを阻止できる。また、本発明のロールオーババ
ルブにあっては、燃料タンクからのブローバイガスの一
部が液状化したとしても、この液状燃料は、逆止弁の上
部に溜るだけであるから、下室中の微妙な燃料カット弁
に液状燃料が流入することがなく、液状燃料に含まれる
異物により燃料カット弁の弁体が汚損されるのを防止
し、燃料カット弁からの燃料漏れを阻止できる。本発明
のロールオーババルブによると、ロールオーババルブに
対する配管が簡単になり、配管作業の簡素化と周辺機器
に対するレイアウトが有利になる。そして、本発明のロ
ールオーババルブでは、燃料カット弁の閉鎖後の復旧
は、燃料カット弁の弁体の自重ばかりでなく、燃料タン
クの内圧も解放作用に寄与するから、迅速かつ確実な復
旧が可能である等の効果ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロールオーババルブの断面図であ
る。
【図2】従来のロールオーババルブの断面図である。
【図3】従来の別のロールオーババルブの断面図であ
る。
【符号の説明】
A 燃料タンク、 1e ケーシング本体 1aa (キャニスタに至る)連通路 1ba (燃料タンクに至る)連通路 1c 隔壁 1f 上蓋 1g 下蓋 2 弁座 8 燃料カット弁 13 取付板 15 連絡孔 16 上室 17 下室 19 連通孔 21 圧縮ばね 22 逆止弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に下向きの弁座をもつ連通孔が形成
    された内部隔壁により上室と下室とに区画されると共に
    外壁部に取付部を有するケーシング本体と、前記上室を
    燃料タンクに連通させる連通路を形成されかつ同連通路
    と前記上室との間に前記連通孔よりも断面積の大きな連
    絡孔が形成されると共に前記上室の上部を閉鎖する上蓋
    と、前記隔壁上の弾性体により前記上蓋に向かって付勢
    された状態で前記上室内に配置されかつ前記上蓋の前記
    連絡孔を閉鎖できる逆止弁と、前記弁座に対して接離自
    在に前記下室内に配置されかつ前記連通孔を塞ぐことが
    できる燃料カット弁と、前記下室をキャニスタに連通さ
    せる連通路を形成されかつ前記下室の下部を閉鎖する下
    蓋とからなるロールオーババルブ。
JP3797794A 1994-02-10 1994-02-10 ロ―ルオ―ババルブ Expired - Lifetime JP2519668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3797794A JP2519668B2 (ja) 1994-02-10 1994-02-10 ロ―ルオ―ババルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3797794A JP2519668B2 (ja) 1994-02-10 1994-02-10 ロ―ルオ―ババルブ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60107976A Division JPS61266883A (ja) 1985-05-20 1985-05-20 ロ−ルオ−ババルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07108838A JPH07108838A (ja) 1995-04-25
JP2519668B2 true JP2519668B2 (ja) 1996-07-31

Family

ID=12512635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3797794A Expired - Lifetime JP2519668B2 (ja) 1994-02-10 1994-02-10 ロ―ルオ―ババルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2519668B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07108838A (ja) 1995-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5261439A (en) Vacuum-actuated vent assembly
US5004002A (en) Fuel check valve assembly for fuel tank
US4351350A (en) Valving assembly for a liquid-containing tank
US5156178A (en) Vacuum-actuated vent assembly
US5413137A (en) Fuel vapor vent assembly with liquid trap
US5738132A (en) Roll over vent valve
US4312649A (en) Fuel vapor arresting means for motorcycle engine fuel system
US4716920A (en) Roll over fuel cap
US6561211B2 (en) Fuel tank vent control valve
US4378815A (en) Pressure control device with a fluid discharge prevention mechanism
US4685584A (en) Vented fuel cap with bump and grade seal
US4989629A (en) Fuel cut valve for vent line
CA2041590A1 (en) High volume fuel vapor release valve
US4926914A (en) Vent control valve attached to fuel filler tube
EP0853014B1 (en) Gas pressure relief valve unit particularly for fuel vapours
US5640989A (en) Fuel cut-off valve
JPS61266883A (ja) ロ−ルオ−ババルブ
US5836341A (en) Fuel tank vapor control apparatus
US5234022A (en) Flow control valve
US4058149A (en) Attitude valve for a gasoline dispensing nozzle with a vapor receiving system
JP2519668B2 (ja) ロ―ルオ―ババルブ
US5082016A (en) Adhesion prevention device in liquid surface detecting valve
JPH09203351A (ja) 排気ガス再循環装置
JPH08291875A (ja) 止め弁の構造
JP3744024B2 (ja) 燃料流出防止装置