JP2519145B2 - スライドヒンジ - Google Patents
スライドヒンジInfo
- Publication number
- JP2519145B2 JP2519145B2 JP3321140A JP32114091A JP2519145B2 JP 2519145 B2 JP2519145 B2 JP 2519145B2 JP 3321140 A JP3321140 A JP 3321140A JP 32114091 A JP32114091 A JP 32114091A JP 2519145 B2 JP2519145 B2 JP 2519145B2
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- JP
- Japan
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- link
- hinge
- slide
- door
- fulcrum
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インテリア家具、造り
付け家具、厨房家具などにおける揺動扉の取り付けに利
用されるスライドヒンジに関する。
付け家具、厨房家具などにおける揺動扉の取り付けに利
用されるスライドヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】スライドヒンジは、家具本体の前面開口
の全体を覆うように配備した扉を家具本体の側板に干渉
することなく揺動開閉するために用いられる。図8に示
すように、従来のこの種スライドヒンジ33は、家具本
体の側板31の内面に取り付けられる本体側ヒンジ33
Aと、扉32の内面に取り付けられる扉側ヒンジ33B
とからなり、図8(b)に示すように、扉32の開放作
動に伴って、本体側ヒンジ33Aに設けた支点金具35
が前方にスライドして、扉32が側板31に干渉するこ
となく揺動するように構成されている。
の全体を覆うように配備した扉を家具本体の側板に干渉
することなく揺動開閉するために用いられる。図8に示
すように、従来のこの種スライドヒンジ33は、家具本
体の側板31の内面に取り付けられる本体側ヒンジ33
Aと、扉32の内面に取り付けられる扉側ヒンジ33B
とからなり、図8(b)に示すように、扉32の開放作
動に伴って、本体側ヒンジ33Aに設けた支点金具35
が前方にスライドして、扉32が側板31に干渉するこ
となく揺動するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のスライドヒンジ
33は、本体側ヒンジ33Aが家具本体の側板31の内
面に突出して取り付けられる構造となっていた。このた
めに、図8(b)に示す開放状態でも本体側ヒンジ33
Aが家具開口の入口部位に出張ることとなって、デザイ
ン的に見苦しいばかりでなく、物の出し入れの邪魔にも
なる。また、家具内に棚板や引き出しを設ける際にも、
この本体側ヒンジ33Aの出張りが支障となり、このよ
うな場合には、側板31の内面に本体側ヒンジ33Aの
出張り量に相当する寸法の幅木を別途取り付けていた。
しかし、このように幅木を用いると家具内の収納容積を
減少することになり、特に、床面から天井面にまでおよ
ぶ各種収納家具においては、家具内の左右でデッドスペ
ースを作ることになり、上記不具合が一層顕著となるも
のであった。
33は、本体側ヒンジ33Aが家具本体の側板31の内
面に突出して取り付けられる構造となっていた。このた
めに、図8(b)に示す開放状態でも本体側ヒンジ33
Aが家具開口の入口部位に出張ることとなって、デザイ
ン的に見苦しいばかりでなく、物の出し入れの邪魔にも
なる。また、家具内に棚板や引き出しを設ける際にも、
この本体側ヒンジ33Aの出張りが支障となり、このよ
うな場合には、側板31の内面に本体側ヒンジ33Aの
出張り量に相当する寸法の幅木を別途取り付けていた。
しかし、このように幅木を用いると家具内の収納容積を
減少することになり、特に、床面から天井面にまでおよ
ぶ各種収納家具においては、家具内の左右でデッドスペ
ースを作ることになり、上記不具合が一層顕著となるも
のであった。
【0004】本発明の目的は、家具内へ本体側ヒンジを
出張らすことなく扉を取り付けることができ、家具等の
有効面積を増加できるスライドヒンジを提供することに
ある。
出張らすことなく扉を取り付けることができ、家具等の
有効面積を増加できるスライドヒンジを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のスライドヒンジ
は、側板1の内面に取り付けられる本体側ヒンジ3A
と、前面開口を閉塞する扉2の内面に取り付けられる扉
側ヒンジ3Bとを有すること、本体側ヒンジ3Aは、側
板1の内面と面一になるように埋設されるヒンジブラケ
ット4と、このヒンジブラケット4で前後水平にスライ
ド出退可能に支持されたスライド支点金具5と、ヒンジ
ブラケット4の前端部に突設したボス5aに縦軸支点P
1周りに揺動自在に枢着した第1リンク6とを備えてい
ること、扉側ヒンジ3Bは、前記扉2の内面に埋設され
るヒンジブラケット7と、このヒンジブラケット7の内
部左右にそれぞれ縦軸支点P2・P3周りに揺動自在に
枢着した第2リンク8および第3リンク9とを備えてい
ること、第1リンク6の遊端と第2リンク8の遊端とを
縦軸支点P4で枢支連結するとともに、第1リンク6の
中間部位と前記第3リンク9の遊端とを縦軸支点P5で
枢支連結してあること、第3リンク9を平面視L字形に
形成して、その中間屈曲部位に前記スライド支点金具5
の前端を縦軸支点P6で枢支連結してあること、スライ
ド支点金具5がヒンジブラケット4内へ最大限後退した
状態では、第1リンク6と第2リンク8、および第3リ
ンク9が折り込まれて扉2が閉塞姿勢となり、かつ、ス
ライド支点金具5がヒンジブラケット4から最大限前方
に突出された状態では、第1リンク6がスライド支点金
具5に沿う姿勢まで揺動されるとともに、第3リンク9
がヒンジブラケット7から大きく振り出されて扉2が1
80°以上開放されるように構成してあることを要件と
する。
は、側板1の内面に取り付けられる本体側ヒンジ3A
と、前面開口を閉塞する扉2の内面に取り付けられる扉
側ヒンジ3Bとを有すること、本体側ヒンジ3Aは、側
板1の内面と面一になるように埋設されるヒンジブラケ
ット4と、このヒンジブラケット4で前後水平にスライ
ド出退可能に支持されたスライド支点金具5と、ヒンジ
ブラケット4の前端部に突設したボス5aに縦軸支点P
1周りに揺動自在に枢着した第1リンク6とを備えてい
ること、扉側ヒンジ3Bは、前記扉2の内面に埋設され
るヒンジブラケット7と、このヒンジブラケット7の内
部左右にそれぞれ縦軸支点P2・P3周りに揺動自在に
枢着した第2リンク8および第3リンク9とを備えてい
ること、第1リンク6の遊端と第2リンク8の遊端とを
縦軸支点P4で枢支連結するとともに、第1リンク6の
中間部位と前記第3リンク9の遊端とを縦軸支点P5で
枢支連結してあること、第3リンク9を平面視L字形に
形成して、その中間屈曲部位に前記スライド支点金具5
の前端を縦軸支点P6で枢支連結してあること、スライ
ド支点金具5がヒンジブラケット4内へ最大限後退した
状態では、第1リンク6と第2リンク8、および第3リ
ンク9が折り込まれて扉2が閉塞姿勢となり、かつ、ス
ライド支点金具5がヒンジブラケット4から最大限前方
に突出された状態では、第1リンク6がスライド支点金
具5に沿う姿勢まで揺動されるとともに、第3リンク9
がヒンジブラケット7から大きく振り出されて扉2が1
80°以上開放されるように構成してあることを要件と
する。
【0006】
【作用】上記構成によると、扉閉塞状態では、図1に示
すように、スライド支点金具5が最大限ヒンジブラケッ
ト4内に後退されるとともに、第1リンク6、第2リン
ク8、および第3リンク9が折り込まれ、扉2は側板1
の前端面に接する状態で家具開口を閉塞する。この状態
から扉2を前方に引き開くに連れて、前記第1リンク
6、第2リンク8、および第3リンク9は次第に拡開作
動し、同時にスライド支点金具5がヒンジブラケット4
から引き出される。扉2は側板1の前端面から離反しな
がら開放揺動され、スライド支点金具5がヒンジブラケ
ット4から最大限前方に突出された状態では、図6に示
すように、扉2は180°を越える角度まで開放され
る。このように、スライド支点金具5を側板1に埋設し
たヒンジブラケット4内で前後スライドさせると、スラ
イドリンク機構を構成する部材が側板1の内面に突出す
ることを解消できる。
すように、スライド支点金具5が最大限ヒンジブラケッ
ト4内に後退されるとともに、第1リンク6、第2リン
ク8、および第3リンク9が折り込まれ、扉2は側板1
の前端面に接する状態で家具開口を閉塞する。この状態
から扉2を前方に引き開くに連れて、前記第1リンク
6、第2リンク8、および第3リンク9は次第に拡開作
動し、同時にスライド支点金具5がヒンジブラケット4
から引き出される。扉2は側板1の前端面から離反しな
がら開放揺動され、スライド支点金具5がヒンジブラケ
ット4から最大限前方に突出された状態では、図6に示
すように、扉2は180°を越える角度まで開放され
る。このように、スライド支点金具5を側板1に埋設し
たヒンジブラケット4内で前後スライドさせると、スラ
イドリンク機構を構成する部材が側板1の内面に突出す
ることを解消できる。
【0007】
【実施例】図1に本発明に係るスライドヒンジの扉閉塞
状態での横断平面が、図2にその外観が、また図3にそ
の一部を切り欠いた内方からの側面がそれぞれ示されて
いる。これらの図において、1は家具本体の側板、2は
家具本体の前面開口を覆う扉であり、両者が上下複数箇
所においてスライドヒンジを介して連結されている。こ
のスライドヒンジは、前記側板1の内面に取り付けられ
る本体側ヒンジ3Aと、前記扉2の内面に取り付けられ
る扉側ヒンジ3Bとからなり、以下にその構造を説明す
る。
状態での横断平面が、図2にその外観が、また図3にそ
の一部を切り欠いた内方からの側面がそれぞれ示されて
いる。これらの図において、1は家具本体の側板、2は
家具本体の前面開口を覆う扉であり、両者が上下複数箇
所においてスライドヒンジを介して連結されている。こ
のスライドヒンジは、前記側板1の内面に取り付けられ
る本体側ヒンジ3Aと、前記扉2の内面に取り付けられ
る扉側ヒンジ3Bとからなり、以下にその構造を説明す
る。
【0008】本体側ヒンジ3Aは、前記側板1の内面と
面一になるように埋設されるヒンジブラケット4と、こ
のヒンジブラケット4に前後水平にスライド出退可能に
装備されたスライド支点金具5と、ヒンジブラケット4
の前端部に縦軸支点P1周りに揺動自在に枢着した第1
リンク6とを備えている。扉側ヒンジ3Bは、扉2の内
面に埋設されるヒンジブラケット7と、このヒンジブラ
ケット7の内部左右にそれぞれそれぞれ縦軸支点P2・
P3周りに揺動自在に枢着した第2リンク8および第3
リンク9とを備え、前記第1リンク6の遊端と第2リン
ク8の遊端とを縦軸支点P4で枢支連結する。さらに、
第1リンク6の中間部位と第3リンク9の遊端とを縦軸
支点P5で枢支連結し、第3リンク9を平面視L字形に
形成して、その中間屈曲部位にスライド支点金具5の前
端を縦軸支点P6で枢支連結する。
面一になるように埋設されるヒンジブラケット4と、こ
のヒンジブラケット4に前後水平にスライド出退可能に
装備されたスライド支点金具5と、ヒンジブラケット4
の前端部に縦軸支点P1周りに揺動自在に枢着した第1
リンク6とを備えている。扉側ヒンジ3Bは、扉2の内
面に埋設されるヒンジブラケット7と、このヒンジブラ
ケット7の内部左右にそれぞれそれぞれ縦軸支点P2・
P3周りに揺動自在に枢着した第2リンク8および第3
リンク9とを備え、前記第1リンク6の遊端と第2リン
ク8の遊端とを縦軸支点P4で枢支連結する。さらに、
第1リンク6の中間部位と第3リンク9の遊端とを縦軸
支点P5で枢支連結し、第3リンク9を平面視L字形に
形成して、その中間屈曲部位にスライド支点金具5の前
端を縦軸支点P6で枢支連結する。
【0009】本体側ヒンジ3Aのヒンジブラケット4
は、側板1の内面に形成した凹部10に嵌め込まれてネ
ジ11で固定されるベース金具12と、このベース金具
12に上下に位置調節可能に嵌入されてネジ13で固定
される支点支持金具14と、この支点支持金具14内に
形成したスライド空間15の側面を閉塞するために、支
点支持金具14から突設したボス16にネジ17で固定
されるカバー板18とで構成する。図4に示すように、
ベース金具12と支点支持金具14のネジ止め圧接面に
は、上下位置ずれ防止用の波形嵌合部19が形成されて
おり、この波ピッチ単位で支点支持金具14の上下位置
をベース金具12に対して微調節できる。
は、側板1の内面に形成した凹部10に嵌め込まれてネ
ジ11で固定されるベース金具12と、このベース金具
12に上下に位置調節可能に嵌入されてネジ13で固定
される支点支持金具14と、この支点支持金具14内に
形成したスライド空間15の側面を閉塞するために、支
点支持金具14から突設したボス16にネジ17で固定
されるカバー板18とで構成する。図4に示すように、
ベース金具12と支点支持金具14のネジ止め圧接面に
は、上下位置ずれ防止用の波形嵌合部19が形成されて
おり、この波ピッチ単位で支点支持金具14の上下位置
をベース金具12に対して微調節できる。
【0010】スライド支点金具5は、支点支持金具14
のスライド空間15の上下幅と同幅に構成されるととも
に、カバー板取り付け用の前記ボス16を貫通する長孔
20と、折り曲げ形成した上下一対のスライド用ガイド
リブ5a、および金具前端を屈曲形成したリンク連結用
ボス5bを備えており、スライド支点金具5が長孔20
の範囲内で前後スライドのみ可能にスライド空間15に
挿入支持されている。また、支点支持金具14の前端に
は、第1リンク6を連結するためのボス14aが上下一
対設けられ(図3参照)、かつ、このボス14aの縦軸
心P1が側板1の前端面上に位置するように設定してい
る。
のスライド空間15の上下幅と同幅に構成されるととも
に、カバー板取り付け用の前記ボス16を貫通する長孔
20と、折り曲げ形成した上下一対のスライド用ガイド
リブ5a、および金具前端を屈曲形成したリンク連結用
ボス5bを備えており、スライド支点金具5が長孔20
の範囲内で前後スライドのみ可能にスライド空間15に
挿入支持されている。また、支点支持金具14の前端に
は、第1リンク6を連結するためのボス14aが上下一
対設けられ(図3参照)、かつ、このボス14aの縦軸
心P1が側板1の前端面上に位置するように設定してい
る。
【0011】扉側ヒンジ3Bのヒンジブラケット7は、
扉2の内面に形成した凹部21に埋め込まれてネジ22
で固定されており(図2参照)、その内部の左右に第2
リンク8および第3リンク9を枢支するためのボス7a
・7b(図7参照)がそれぞれ上下一対ずつ設けてあ
る。
扉2の内面に形成した凹部21に埋め込まれてネジ22
で固定されており(図2参照)、その内部の左右に第2
リンク8および第3リンク9を枢支するためのボス7a
・7b(図7参照)がそれぞれ上下一対ずつ設けてあ
る。
【0012】図5に示すように、第1リンク6は上下の
リンクプレートを一体化したものであり、また第2リン
ク8は上下幅広のリンクプレートの両端に屈曲ボス8a
を形成したものであり、また第3リンク9は平面視L字
形に形成した上下のリンクプレートを一体化したもので
あり、この第3リンク9の中間屈曲部位にスライド支点
金具5のボス5bを枢支連結する。
リンクプレートを一体化したものであり、また第2リン
ク8は上下幅広のリンクプレートの両端に屈曲ボス8a
を形成したものであり、また第3リンク9は平面視L字
形に形成した上下のリンクプレートを一体化したもので
あり、この第3リンク9の中間屈曲部位にスライド支点
金具5のボス5bを枢支連結する。
【0013】本発明スライドヒンジは以上のような構造
を備えており、扉を閉塞した状態では、図1に示すよう
に、スライド支点金具5がヒンジブラケット4内へ最大
限後退され、第1リンク6、第2リンク8、および第3
リンク9が家具内方へ折り込まれる。この場合、折り込
まれた第1リンク6と第2リンク8は家具本体の開口に
突入され、かつ、ヒンジブラケット7内に折り込まれた
第3リンク9の屈曲凹部内にヒンジブラケット4のボス
14aが位置することでリンク折り込みが充分なされ、
扉2は側板1の前端面に接する状態で家具開口を閉塞す
る。この扉閉塞状態において、ヒンジブラケット4のボ
ス14aが扉側のヒンジブラケット7に干渉しないよう
に、ヒンジブラケット7にはボス14aを係入する切り
欠き凹部7cを設けてある(図3参照)。
を備えており、扉を閉塞した状態では、図1に示すよう
に、スライド支点金具5がヒンジブラケット4内へ最大
限後退され、第1リンク6、第2リンク8、および第3
リンク9が家具内方へ折り込まれる。この場合、折り込
まれた第1リンク6と第2リンク8は家具本体の開口に
突入され、かつ、ヒンジブラケット7内に折り込まれた
第3リンク9の屈曲凹部内にヒンジブラケット4のボス
14aが位置することでリンク折り込みが充分なされ、
扉2は側板1の前端面に接する状態で家具開口を閉塞す
る。この扉閉塞状態において、ヒンジブラケット4のボ
ス14aが扉側のヒンジブラケット7に干渉しないよう
に、ヒンジブラケット7にはボス14aを係入する切り
欠き凹部7cを設けてある(図3参照)。
【0014】扉閉塞状態から扉2を前方へ開き操作する
と、第1リンク6、第2リンク8、および第3リンク9
が次第に拡開作動し、同時にスライド支点金具5がヒン
ジブラケット4から引き出される。そのため扉2は側板
1の前端面から離反しながら開放揺動され、スライド支
点金具5がヒンジブラケット4から最大限前方に突出さ
れた状態では、図6および図7に示すように、第1リン
ク6がスライド支点金具5に沿う姿勢まで揺動されると
ともに、第3リンク9がヒンジブラケット7から大きく
振り出され、縦軸心P2・P4間の距離と、縦軸心P3
・P6 間の距離の差によって扉2は180°を越える角
度まで開放される。
と、第1リンク6、第2リンク8、および第3リンク9
が次第に拡開作動し、同時にスライド支点金具5がヒン
ジブラケット4から引き出される。そのため扉2は側板
1の前端面から離反しながら開放揺動され、スライド支
点金具5がヒンジブラケット4から最大限前方に突出さ
れた状態では、図6および図7に示すように、第1リン
ク6がスライド支点金具5に沿う姿勢まで揺動されると
ともに、第3リンク9がヒンジブラケット7から大きく
振り出され、縦軸心P2・P4間の距離と、縦軸心P3
・P6 間の距離の差によって扉2は180°を越える角
度まで開放される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスライド
ヒンジによれば、本体側ヒンジ3Aを家具側板1の内面
と面一に埋設する形態を採りながら、家具開口を扉を1
80°以上に大きく揺動開放できる。従って、従来のス
ライドヒンジとは異なり、本体側ヒンジ3Aの分だけ家
具内にデッドスペースが形成することを解消でき、例え
ば幅木を用いて本体側ヒンジ3Aを隠す必要もなく家具
開口を幅一杯使っての収納が可能となった。
ヒンジによれば、本体側ヒンジ3Aを家具側板1の内面
と面一に埋設する形態を採りながら、家具開口を扉を1
80°以上に大きく揺動開放できる。従って、従来のス
ライドヒンジとは異なり、本体側ヒンジ3Aの分だけ家
具内にデッドスペースが形成することを解消でき、例え
ば幅木を用いて本体側ヒンジ3Aを隠す必要もなく家具
開口を幅一杯使っての収納が可能となった。
【図1】本発明スライドヒンジの扉閉塞状態を示す横断
平面図である。
平面図である。
【図2】本発明スライドヒンジの扉閉塞状態を示す斜視
図である。
図である。
【図3】本発明スライドヒンジの扉閉塞状態を示す一部
切り欠き側面図である。
切り欠き側面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】リンク群の分解斜視図である。
【図6】本発明スライドヒンジの扉開放状態を示す横断
平面図である。
平面図である。
【図7】本発明スライドヒンジの扉開放状態を示す一部
切り欠き側面図である。
切り欠き側面図である。
【図8】従来のスライドヒンジの平面図であり、(a)
は扉閉塞状態、(b)は扉開放状態を示す。
は扉閉塞状態、(b)は扉開放状態を示す。
1 側板 2 扉 3A 本体側ヒンジ 3B 扉側ヒンジ 4 ヒンジブラケット 5 スライド支点金具 6 第1リンク 7 ヒンジブラケット 8 第2リンク 9 第3リンク 14a ボス P1 ・P2・P3・P4・P5・P6 縦軸心
Claims (1)
- 【請求項1】 側板1の内面に取り付けられる本体側ヒ
ンジ3Aと、前面開口を閉塞する扉2の内面に取り付け
られる扉側ヒンジ3Bとからなり、 本体側ヒンジ3Aは、側板1の内面と面一になるように
埋設されるヒンジブラケット4と、このヒンジブラケッ
ト4で前後水平にスライド出退可能に支持されたスライ
ド支点金具5と、ヒンジブラケット4の前端部に突設し
たボス14aに縦軸支点P1周りに揺動自在に枢着した
第1リンク6を備え、 扉側ヒンジ3Bは、前記扉2の内面に埋設されるヒンジ
ブラケット7と、このヒンジブラケット7の内部左右に
それぞれ縦軸支点P2・P3周りに揺動自在に枢着した
第2リンク8および第3リンク9とを備え、 第1リンク6の遊端と第2リンク8の遊端とを縦軸支点
P4で枢支連結するとともに、第1リンク6の中間部位
と前記第3リンク9の遊端とを縦軸支点P5で枢支連結
し、 第3リンク9を平面視L字形に形成し、その中間屈曲部
位に前記スライド支点金具5の前端を縦軸支点P6で枢
支連結し、 スライド支点金具5がヒンジブラケット4内へ最大限後
退した状態では、第1リンク6、第2リンク8、および
第3リンク9が折り込まれて扉2が閉塞姿勢となり、か
つ、スライド支点金具5がヒンジブラケット4から最大
限前方に突出された状態では、第1リンク6がスライド
支点金具5に沿う姿勢まで揺動されるとともに、第3リ
ンク9がヒンジブラケット7から大きく振り出されて、
扉2が180°以上開放されるように構成してあること
を特徴とするスライドヒンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3321140A JP2519145B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | スライドヒンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3321140A JP2519145B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | スライドヒンジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05133154A JPH05133154A (ja) | 1993-05-28 |
JP2519145B2 true JP2519145B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=18129252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3321140A Expired - Lifetime JP2519145B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | スライドヒンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519145B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2707422B2 (ja) * | 1995-02-09 | 1998-01-28 | タキゲン製造株式会社 | 隠し蝶番 |
-
1991
- 1991-11-08 JP JP3321140A patent/JP2519145B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05133154A (ja) | 1993-05-28 |
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