JP2518081Y2 - 歯付ベルト - Google Patents

歯付ベルト

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JP2518081Y2
JP2518081Y2 JP1890990U JP1890990U JP2518081Y2 JP 2518081 Y2 JP2518081 Y2 JP 2518081Y2 JP 1890990 U JP1890990 U JP 1890990U JP 1890990 U JP1890990 U JP 1890990U JP 2518081 Y2 JP2518081 Y2 JP 2518081Y2
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toothed belt
belt
rubber
tooth
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秀夫 松井
昇 滝本
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Teijin Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 タイミングベルトで代表されるように歯付ベルトは動
力伝達性能が優れており年々多岐多様な分野で使用さ
れ、使用量も急速に伸びてきた。歯付ベルトは歯部にか
かる繰返しの剪断応力により平板部と歯部との境界線に
沿って発生する微小な亀裂が拡大し歯部が飛散しベルト
が切断に至る。一方、歯付ベルトの使用条件も益々苛酷
になってきており短寿命化に拍車をかけている。従っ
て、歯付ベルトの寿命を延ばすことは極めて重要な課題
であり、本考案は切断までの寿命、即ち耐久性を向上せ
しめた歯付ベルトの提供を目的としたものである。
〈従来技術〉 高速回転、高負荷、高温の苛酷な条件下で使用される
歯付ベルトの破損原因の大部分は、歯部にかかる繰返し
の剪断応力により平板部と歯部との境界線に沿って発生
した微小な亀裂が徐々に拡大し歯部の飛散をもたらすこ
とにある。
これまで、亀裂発生を抑制し耐久性を上げる手段とし
て、ナイロン6,ナイロン66,ポリエステル,ポリウレタ
ン等の繊維よりなる織編布を貼着する方法が一般的に採
用されてきた(実開昭58−135035号公報)。近年は歯形
と平板との凹凸部に織編布を均一に配する工夫がなさ
れ、例えばナイロンやポリエステルのウーリー加工糸を
使い伸縮性の織編布を被覆布として使用する方法が考案
されたが(特開昭59−23143号公報)、凹凸形状追従性
が不十分であるため均一に配するという目的を充分満足
しなかった。
また、ポリウレタン弾性糸を芯にしアラミド繊維を巻
付けたコアヤーンを使用した伸縮性織編布の採用が考案
されて、耐熱性耐摩耗性のアラミド繊維を表面に均一に
配することができるようになった(実開昭59−52255号
公報)。
しかしながら、実開昭59−52255号公報に係る考案の
伸縮性は使用したポリウレタン弾性糸によるものであ
り、この伸縮性は歯付ベルト加工工程を経た後でも保持
されたままであるためベルト内部に歪を残す。従って最
も肝腎な平板部と歯部との境界線(図−1a部)で引張応
力による歪をもたらし、布帛の剥離や亀裂発生を促進す
る一因となる。
〈考案が解決しようとする問題点〉 充分な伸縮性があり、それによってベルト表面上に均
一に耐熱性耐摩耗性のアラミド繊維を配し加工完了後に
は残留歪を残さないためには歯付ベルトのモールド加工
工程で伸縮性を消失させ内部歪を残留させないことが必
要である。
〈問題を解決するための手段〉 本考案の特徴は伸縮性繊維としてポリエーテルエステ
ルブロック共重合体弾性糸をコアヤーンの芯として使用
しベルトのモールド加工工程の温度条件で伸縮性を失わ
せることにより平板部と歯部との境界線に引張応力によ
る歪の残留しない歯付ベルトを提供するものである。
即ち、成形直前までは充分にポリウレタン弾性糸と同
程度の伸縮性を有し、モールド成形加工の加硫温度では
形状が熱セットされ内部歪を残さない工夫をしたもので
ある。
〈考案の構成〉 ここに本考案は 「内側に一定ピッチの歯形を有し、ピッチライン上に抗
張体を埋設したゴム製歯付ベルトにおいて、歯形表面に
ポリエーテルエステルブロック共重合体弾性繊維を芯と
し、その周りにアラミド繊維を巻着せしめた混合コード
よりなる編織布を伸度の大なる方をベルトの長手方向に
配して被覆しゴムと接着せしめたことを特徴とする歯付
ベルト。」である。
優れた伸縮性と熱セット性とを兼ね備えたポリエーテ
ルエステルブロック共重合体弾性繊維とは、テレフタル
酸を主とするジカルボン酸成分、1,4−ブタンジオール
を主とするグリコール成分、及び平均分子量が約400〜4
000のポリ(アルキレンオキシド)グリコール成分を構
成成分とするポリエーテルエステルブロック共重合体か
らなる弾性糸である。
亀裂の発生を抑制する耐熱性耐摩耗性繊維としては芳
香族ポリアミドが優れており例えば、ポリ−m−フェニ
レンイソフタルアミド,ポリ−p−フェニレンテレフタ
ルアミド,コポリ−p−フェニレン−3,4′−ジアミノ
ジフェニルエーテルテレフタルアミド等である。
上記両繊維をコアヤーンあるいはカバリングヤーンに
加工し、加工した混合コードを緯糸に用いる。経糸は直
接的に亀裂抑制の効果をもたらさないので通常の繊維例
えば、ナイロン66,ナイロン6フィラメント,ポリエス
テルフィラメント等でさしつかえない。これらの経糸,
緯糸より目的に応じて織組織,織密度を選択し伸縮性の
被覆用布帛を得る。抗張体としては、例えばガラス繊
維,カーボン繊維,ポリエステル繊維,芳香族ポリアミ
ド繊維等の高強力低伸度のコードが用いられる。構成す
るゴムとしては天然ゴム,スチレンブタジエンゴム,ク
ロロプレンゴム,ニトリルゴム,ブチルゴム,水添ニト
リル・ブタジエンゴム(NBR)等の単一あるいは混合し
たものあるいはポリウレタンエラストマーなどを用い
る。
〈作用〉 前記伸縮性のコードを緯糸として製織した布帛を用い
ればモールド成形加工時の凹凸形状追従性が良くベルト
平板部及び歯形部ともに表面均一に繊維を配することが
できるのみならず、加工時の加硫条件例えば150℃前後
の温度と30分〜1時間程度の熱処理を受けることにより
前述のポリエーテルエステルブロック共重合体弾性繊維
はそのままの形状で熱セットされ伸縮性を失うため潜在
的内部歪である平板部と歯部の引張応力(図−1a部)や
歯の山形角部の圧縮歪(図−1b部)が消失し、実質上内
部歪のない歯付ベルトが得られる。
得られた歯付ベルトは従来の内部歪のあるベルトに較
べ苛酷な使用条件下でも寿命を延長することができ安定
性と信頼性とが向上したものである。
実施例1 圧入成形法で歯付ベルトを成形するに当り、第1表に
記載の布帛を被覆布として歯付円筒モールドに捲き付
け、その上に抗張体として高強力ポリエステルコードを
スピニングし、更にその上に所定厚みの未加硫クロロプ
レンゴムシートを捲き付け、外部より加圧加熱してドラ
ムの歯溝にゴムを圧入し引続き150℃で45分間の熱処理
条件で加硫して歯付ベルトを製造した。この歯付ベルト
を所定幅にカットし、温度120℃,回転数6000rpm,負荷
加重30kgの条件で耐久性モデル試験機で実装テストした
結果を第1表に示した。
〈考案の効果〉 以上のようにポリウレタン弾性糸を用いた従来ベルト
に較べ本考案のポリエステル・エーテル系弾性糸を用い
たベルトの方が優れた耐久性を有している。本実施例で
は被覆布が1プライであるが高耐久性が要求される場合
は多数プライにしてさらに優れた効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
本考案に係る歯付ベルトの部分斜視断面図を第1図に、
側断面図を第2図に示した。 1……平板部、2……歯部、3……伸縮性布帛、4……
ゴム、5……抗張体、a……平板部と歯部の境界線で引
張応力のかかる部分、b……歯部の山形角で圧縮応力の
かかる部分。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側に一定ピッチの歯形を有し、ピッチラ
    イン上に抗張体を埋設したゴム製歯付ベルトにおいて、
    歯形表面にポリエーテルエステルブロック共重合体弾性
    繊維を芯とし、その周りにアラミド繊維を巻着せしめた
    混合コードよりなる編織布を伸度の大なる方をベルトの
    長手方向に配して被覆しゴムと接着せしめたことを特徴
    とする歯付ベルト。
JP1890990U 1990-02-28 1990-02-28 歯付ベルト Expired - Lifetime JP2518081Y2 (ja)

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JPH03110239U JPH03110239U (ja) 1991-11-12
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