JP2518058B2 - 2サイクル内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

2サイクル内燃機関の燃料噴射制御装置

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は2サイクル内燃機関の燃料噴射制御装置に関
する。
〔従来の技術〕
2サイクル内燃機関では機関シリンダ内に供給された
吸入空気の全てが燃焼に寄与せず、一部の吸入空気は燃
焼に寄与することなく排気通路内に吹き抜ける。従って
機関シリンダ内に供給される吸入空気量を求めてこの吸
入空気量から空燃比が目標空燃比となるように燃料噴射
量を決定すると一部の吸入空気が吹き抜けるために機関
シリンダ内の実際の空燃比は目標空燃比よりもリッチ側
となり、機関シリンダ内の実際の空燃比を目標空燃比に
一致させることができない。
そこで種々の運転状態における機関シリンダ内に供給
される吸入空気量と吹き抜け量とを実測して吸入空気の
残存率{(吸入空気量−吹き抜け量)/吸入空気量}、
即ち機関シリンダ内に残る新気の割合を予め実験により
求め、この実験により求めた吸入空気の残存率を予め記
憶しておき、機関の運転状態を検出してこの運転状態に
対応する吸入空気の残存率を求めると共に吸入空気量を
測定し、測定された吸入空気量と吸入空気の残存率から
実際に燃焼に寄与する吸入空気量を求め、この吸入空気
量から空燃比が目標空燃比となるように燃料噴射量を決
定するようにした2サイクル内燃機関が公知である(特
開昭63−183231号公報から特開昭63−183236号公報まで
を参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながらこの2サイクル内燃機関では、機関運転
状態に対応して記憶されている吸入空気の残存率は固定
された値であるため、2サイクル内燃機関の経時変化に
よって、あるいは2サイクル内燃機関の各個体間の特性
のばらつきによって、記憶されている吸入空気の残存率
が吸入空気の実際の残存率と異なると、機関シリンダ内
の実際の空燃比を目標空燃比に一致せしめることができ
なくなるという問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため本発明によれば第1図の発
明の構成図に示されるように、排気ガス中の酸素濃度を
検出する酸素濃度センサ25と、機関シリンダ内に残存す
る吸入空気の残存率を機関運転状態に応じて予め記憶し
ている記憶手段Aと、酸素濃度センサ25により検出され
た酸素濃度に基づいて機関シリンダ内に残存する吸入空
気の実際の残存率を計算する残存率計算手段Bと、残存
率計算手段Bにより計算された実際の残存率に基づいて
記憶手段Aに記憶されている残存率を更新する更新手段
Cと、記憶手段Aに記憶されている吸入空気の残存率に
基づいて機関シリンダ内の実際の空燃比が目標空燃比と
なるように燃料噴射量を定める燃料噴射量計算手段Dと
を具備している。
〔作 用〕
記憶手段に記憶されている残存率は実際の残存率に基
づいて更新され、燃料噴射量はこの更新された残存率に
基づいて計算される。
〔実施例〕
第2図に2サイクル内燃機関の全体図を示す。第2図
を参照すると、1はシリンダブロック、2はシリンダブ
ロック1内において往復動するピストン、3はシリンダ
ブロック1上に固締されたシリンダヘッド、4はピスト
ン2とシリンダヘッド3間に形成された燃焼室、5は給
気弁、6は給気ポート、7は排気弁、8は排気ポート、
9は燃焼室4内に向けて燃料を圧縮空気と共に噴射する
エアブラスト弁を夫々示す。図面には示さないがシリン
ダヘッド3の内壁面中央部には点火栓が配置される。給
気ポート6は給気枝管10を介してサージタンク11に連結
され、サージタンク11は機関駆動の機械式過給機12、給
気ダクト13およびエアフローメータ14を介してエアクリ
ーナ15に連結される。給気ダクト13内にはスロットル弁
16が配置される。
第3図にエアブラスト弁9の拡大断面図を示す。第3
図を参照するとエアブラスト弁9のハウジング30内には
まっすぐに延びる圧縮空気通路31が形成され、この圧縮
空気通路31の先端部には燃焼室4(第2図)内に位置す
るノズル口32が形成される。圧縮空気通路31内には開閉
弁33が配置され、この開閉弁33の外端部にはノズル口32
の開閉制御をする弁体34が一体形成される。ハウジング
30内には開閉弁33と共軸的に配置されかつ圧縮ばね35に
よって開閉弁33に向けて付勢された可動コア36と、可動
コア36を吸引するためのソレノイド37が配置される。開
閉弁33の内端部は圧縮ばね38によって可動コア36の端面
に当接せしめられており、圧縮ばね38のばね力は圧縮ば
ね35のばね力よりも強いので通常ノズル口32は開閉弁33
の弁体34によって閉鎖されている。ソレノイド37が付勢
されると可動コア36が開閉弁33の方向に移動し、その結
果開閉弁33の弁体34がノズル口32を開口せしめる。一
方、圧縮空気通路31からは圧縮空気通路31から斜めに延
びる圧縮空気通路39が分岐され、この圧縮空気通路39は
圧縮空気供給口40に連結される。ハウジング30には燃料
噴射弁41が取付けられ、この燃料噴射弁41のノズル孔42
からは燃料が圧縮空気通路39内に向けて噴射される。
第2図に示されるようにエアフローメータ14とスロッ
トル弁16間の給気ダクト13からはエアブラスト用空気通
路17が分岐され、このエアブラスト用空気通路17は機関
駆動のベーンポンプ18および圧縮空気通路19を介して圧
縮空気分配室20に連結される。この圧縮空気分配室20は
各気筒に対して夫々設けられたエアブラスト弁9の圧縮
空気供給口40に連結される。圧縮空気通路19内には圧縮
空気分配室20内の圧縮空気圧を予め定められた一定圧に
維持するための調圧弁21が配置され、余分な圧縮空気は
圧縮空気返戻通路22を介して給気ダクト13内に返戻され
る。従ってエアブラスト弁9の圧縮空気通路31,39は一
定圧の圧縮空気によって満たされている。
第4図に給気弁5および排気弁7の開弁期間、燃料噴
射弁41からの燃料噴射期間および開閉弁33の弁体34の開
弁期間、即ちエアブラスト弁9の開弁期間を示す。第4
図に示されるように第2図に示す実施例では排気弁7が
給気弁5よりも先に開弁し、先に閉弁する。また、第4
図に示されるように開閉弁33の弁体34が開弁する前に、
即ちエアブラスト弁9が開弁する前に燃料噴射弁41から
圧縮空気通路39内の圧縮空気内に向けて燃料が噴射され
る。次いでエアブラスト弁9が開弁するとノズル口32か
ら噴射燃料が圧縮空気と共に燃焼室4内に噴射される。
一方、第2図に示されるように排気弁7側の給気弁5の
開口を給気弁5の全開弁期間に亘って覆うマスク壁23が
シリンダヘッド3の内壁面上に形成される。従って給気
弁5が開弁すると新気は給気ポート6から排気弁7と反
対側の給気弁5の開口を通って燃焼室4内に供給され
る。その結果新気は矢印Sで示すように燃焼室4の周壁
面に沿って流れ、斯くして良好なループ掃気が行なわれ
ることになる。第2図に示されるように排気ポート8は
排気マニホルド24に連結され、排気マニホルド24内には
酸素濃度センサ25が配置される。
第2図に示されるようにエアブラスト弁9は電子制御
ユニット50の出力信号に基づいて制御される。この電子
制御ユニット50は双方向性バス51によって相互に接続さ
れたROM(リードオンメモリ)52と、RAM(ランダムアク
セスメモリ)53と、CPU(マイクロプロセッサ)54と、
入力ポート55と、出力ポート56を具備する。また、CPU5
4にはバックアップRAM53aがバス51aを介して接続され
る。エアフローメータ14は吸入空気量に比例した出力電
圧を発生し、この出力電圧はAD変換器57を介して入力ポ
ート55に入力される。酸素濃度センサ25は排気中の酸素
濃度(重量%)に比例した出力電圧を発生し、この出力
電圧はAD変換器58を介して入力ポート55に入力される。
また入力ポート55には機関回転数を表す回転数センサ26
の出力信号が入力される。一方、出力ポート56は対応す
る駆動回路59,60を介してエアブラスト弁9のソレノイ
ド37(第3図参照)および燃料噴射弁41に接続される。
ところで従来燃料噴射時間TAUは次式に基づいて計算
される。
TAU=K・TP・F・C ここでKは定数、 TPは基本燃料噴射時間、 Fは機関シリンダ内に残存する吸入空気の残存率、 Cは機関冷却水温等による補正係数である。
基本燃料噴射時間TPは機関負荷Q/N(機関シリンダ内
に供給される吸入空気量Q/機関回転数N)の機関回転数
Nの関数であり、機関シリンダ内に供給された吸入空気
全部が吹き抜けることなくシリンダ内に残存すると仮定
したときに機関シリンダ内の空燃比を目標空燃比とする
のに必要な燃料噴射時間を表わしている。この基本燃料
噴射時間TPは第5図に示されるように機関負荷Q/Nと機
関回転数Nとの関数としてマップの形で予めROM52内に
記憶されている。
一方、吸入空気の残存率Fは機関運転時における吸入
空気の吹き抜け量を実測して得られる実験値であり、こ
の吸入空気残存率Fは{(機関シリンダ内に供給された
吸入空気量Q−吹き抜け量)/機関シリンダ内に供給さ
れた吸入空気量Q}により定義される。この吸入空気残
存率Fは機関負荷Q/Nと機関回転数Nの関数となる。従
って従来は、機関負荷Q/Nと機関回転数Nとの関数とし
て各機関負荷Q/Nおよび各機関回転数Nに対して固定さ
れたマップの形で予めROM52内に記憶されていた。
ところがこのような固定されたマップから吸入空気の
残存率Fを求めるようにすると、2サイクル内燃機関の
経時変化により、あるいは2サイクル内燃機関の各個体
間の特性のばらつきにより、記憶されている吸入空気の
残存率が実際の吸入空気の残存率と異なると、機関シリ
ンダ内の空燃比を目標空燃比に一致せしめることができ
ないという問題がある。
そこで本実施例では、排気管24内の酸素濃度を検出す
ることによって実際の吸入空気残存率FDを求め、このFD
に基づいて、マップの形で記憶されている吸入空気残存
率FGを更新せしめるようにしている。従って本実施例の
燃料噴射時間TAUは次式により計算される TAU=K・TP・FG・C ここでFGは、実際の吸入空気残存率FDに基づいて更新
される吸入空気の残存率である。吸入空気の残存率FG
当初の値は従来と同様に実測された値である。この吸入
空気残存率FGは第6図に示されるように機関負荷Q/Nと
機関回転数Nとの関数としてマップの形で予めバックア
ップRAM53a内に記憶されている。
一方、実際の吸入空気の残存率FDは次式に基づいて計
算される。
ここで[O2は排気ガス中の実際の酸素濃度(重量
%)、[O2は機関シリンダ内に供給される吸入空気
の酸素濃度(重量%)である。この吸入空気の酸素濃度
[O2はほぼ21重量%である。
2サイクル内燃機関では吸入空気の一部が排気ポート
8内に吹き抜けるために排気ガスは既燃ガスと吹き抜け
た吸入空気からなる。従って排気ガスは或る重量%の既
燃ガスと或る重量%の吹き抜けた吸入空気からなる。一
方、既燃ガスは或る重量%の燃料と或る重量%の燃焼に
寄与した吸入空気からなるが燃料の重量は燃焼に寄与し
た吸入空気の重量に比べて無視できるので排気ガスは或
る重量%の燃焼に寄与した吸入空気と或る重量%の吹き
抜けた吸入空気からなるとみなすことができる。このよ
うに考えると[O2o/[O2は吹き抜けた空気の割合
を表わしており、(1−[O2o/[O2)は燃焼に寄
与した吸入空気の割合、即ち機関シリンダ内に残存した
吸入空気の割合を表わしていることがわかる。従って上
述した吸入空気の残存率FDは機関シリンダ内に残存した
吸入空気の割合を表わしていることがわかる。
第7図には吸入空気残存率FGの値を更新するためのル
ーチンを示す。このルーチンは一定時間毎の割込みによ
って実行される。
第7図を参照すると、まずステップ70で酸素濃度セン
サ25の出力電圧Vが読込まれ、次いでステップ71ではこ
の出力電圧Vから排気ガス中の酸素濃度[O2が算出
される。次いでステップ72ではこの[O2を用いて次
式により実際の吸入空気の残存率FDが計算される なお、前述したように[O2はほぼ21重量%であ
る。次いでステップ73では実際の吸入空気の残存率FD
許容最小値FMINと許容最大値FMAXの間にあるか、すなわ
ちFDが正常な値の範囲内にあるか否か判定する。FDがF
MINとFMAXの間にない場合、すなわちFDが異常値である
場合、FGの更新を実行することなく本ルーチンを終了す
る。一方、FMIN<FD<FMAXのときステップ74に進み、FD
をFDの周りの格子上、例えば第6図に示されるようにFD
の周りの4点の格子上のデータに補間される。次いでス
テップ75において4点の格子上のマップ値が、ステップ
74で得られた4点の格子上の補間値に基づき重みづけを
して更新される。次いでステップ76では更新された各マ
ップ値をバックアップRAM53a内に格納して本ルーチンを
終了する。
第8図には燃料噴射時間TAUを計算するルーチンを示
す。このルーチンは一定クランク角の割込みによって実
行される。
第8図を参照するとまずステップ80においてQ/Nおよ
びNが読込まれる。次いでステップ81ではQ/NおよびN
に基づいて第6図に示すマップから吸入空気の残存率FG
が計算される。次いでステップ82ではQ/NおよびNに基
づいて第5図に示すマップから基本燃料噴射時間TPが計
算される。ステップ83では次式より燃料噴射時間TAUが
計算される。
TAU=K・TP・FG・C 以上のように本実施例によれば、吸入空気の残存率FG
のマップ値を酸素濃度センサ25の検出値に基づいて計算
される実際の吸入空気の残存率FDに基づいて更新せしめ
るようにしているので、例えば2サイクル内燃機関の特
性の経時変化により、あるいは2サイクル内燃機関の各
個体間の特性のばらつきにより、実際の吸入空気残存率
が当初記憶された吸入空気残存率と異なる場合において
も、機関シリンダ内の実際の空燃比を目標空燃比に維持
することができる。
また、例えば吸入空気の残存率FGのマップを持たず
に、酸素濃度センサ25の検出値に基づいて計算される実
際の吸入空気の残存率FDに基づいて燃料噴射時間を計算
するようにすると、酸素濃度センサ25は応答遅れを有す
るため過渡運転時においては追従遅れを生じ、燃焼室内
の実際の空燃比が目標空燃比からずれるという問題があ
る。また、酸素濃度センサ25の検出データを燃料噴射時
間の計算に直接用いるため、酸素濃度センサ25の検出誤
差が燃料噴射時間に直接影響し空燃比が大きく変動する
可能性がある。このため酸素濃度センサ25の検出誤差に
よって、オーバリッチやオーバリーンとなりエミッショ
ンの悪化や失火を生ずる可能性がある。
本実施例では酸素濃度センサ25の検出値を直接用いる
ことなく、吸入空気の残存率FGのマップ値に基づいて燃
料噴射時間を計算しているため、過渡運転状態において
も酸素濃度センサ25の追従遅れの影響を受けることがな
く、また酸素濃度センサ25の検出誤差によって空燃比が
大きく変動することもない。
次に第2の実施例について説明する。吸入空気の吹き
抜け率の大きな領域においては酸素濃度センサ25の検出
値のばらつきが大きくなり、このような領域において検
出された酸素濃度センサ25の検出値に基づいて吸入空気
残存率FGのマップ値を更新すると、かえって吸入空気残
存率FGのマップ値が真の吸入空気残存率と異なってしま
い、誤学習してしまうこととなる。このため第2の実施
例では吹き抜け率の大きな領域においては吸入空気残存
率FGのマップ値の更新を禁止するようにしている。ここ
で吹き抜け率FTRは次のように定義される。
吸入空気残存率FGのマップ値の更新禁止域は第9図に示
されるように機関回転数NEと吹き抜け率FTRとの関係で
与えられる。第9図を参照すると吹き抜け率FTRの大き
い領域は更新禁止域とされ、また更新許可域は上方に凸
状な領域となっている。
第10図には第2の実施例の吸入空気残存率FGのマップ
値を更新するルーチンを示す。このルーチンも第7図と
同様に一定時間毎の割込みによって実行されるルーチン
であり、第7図と同一のステップについては同一番号を
付して説明を省略する。
第10図を参照するとステップ90において機関回転数N
に基づいて第9図に示す関係から境界吹抜け率FTRJが計
算される。ステップ91では次式から実際の吹抜け率FTR
が計算される。
FTR=1−FD 次いでステップ92では実際の吹抜け率FTRが境界吹抜け
率FTRJ以下か否か判定される。FTR>FTRJの場合には更
新禁止域であるため吸入空気残存率FGのマップ値の更新
は実行されない。一方、FTR≦FTRJの場合には更新許可
領域であるため、ステップ74以下において吸入空気残存
率FGのマップ値が更新される。
従ってこの実施例においては酸素濃度センサ25の検出
値のばらつきが大きくなるような機関運転状態において
はFGの更新を禁止し、誤学習することを防止することが
できる。
〔発明の効果〕
2サイクル内燃機関の各個体間の特性のばらつきによ
り、あるいは2サイクル内燃機関の経時変化により、実
際の吸入空気残存率が当初の記憶された吸入空気残存率
と異なる場合においても、機関シリンダ内の実際の空燃
比を目標空燃比に維持することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は発明の構成図、第2図は2サイクル内燃機関の
全体図、第3図はエアブラスト弁の拡大側面断面図、第
4図は給排気弁の開弁期間、エアブラスト弁の開弁期間
等を示す線図、第5図は基本燃料噴射時間を示す図、第
6図は吸入空気の残存率を示す図、第7図はFGを更新す
るためのフローチャート、第8図は燃料噴射時間を計算
するためのフローチャート、第9図は更新禁止域を示す
図、第10図は第2の実施例のFGを更新するためのフロー
チャートを示す。 9……エアブラスト弁、25……酸素濃度センサ、 50……電子制御ユニット、 53a……バックアップRAM。
フロントページの続き (72)発明者 野村 啓 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−183231(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度
    センサと、機関シリンダ内に残存する吸入空気の残存率
    を機関運転状態に応じて予め記憶している記憶手段と、
    前記酸素濃度センサにより検出された酸素濃度に基づい
    て機関シリンダ内に残存する吸入空気の実際の残存率を
    計算する残存率計算手段と、該残存率計算手段により計
    算された実際の残存率に基づいて前記記憶手段に記憶さ
    れている残存率を更新する更新手段と、前記記憶手段に
    記憶されている吸入空気の残存率に基づいて機関シリン
    ダ内の実際の空燃比が目標空燃比となるように燃料噴射
    量を定める燃料噴射量計算手段とを具備した2サイクル
    内燃機関の燃料噴射制御装置。
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