JP2517458B2 - 制御棒損耗のための超音波輪郭測定装置 - Google Patents

制御棒損耗のための超音波輪郭測定装置

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JP2517458B2 JP2194111A JP19411190A JP2517458B2 JP 2517458 B2 JP2517458 B2 JP 2517458B2 JP 2194111 A JP2194111 A JP 2194111A JP 19411190 A JP19411190 A JP 19411190A JP 2517458 B2 JP2517458 B2 JP 2517458B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、原子力発電所における検査装置および方法
に関するものであり、特に、原子力発電所のための燃料
組立体の制御棒の損耗を検出および測定する新規且つ有
用な方法および装置に関するものである。
[従来技術、発明が解決しようとする課題] 制御棒組立体(CRA)は、周期的な非破壊式評価(ND
E)を必要とする加圧水形炉(PWR)システムの構成要素
として考えられることが多い。被覆物破損の最近の観察
の観点から、プラントの所有者は、調節圧力の増加の下
に、制御構成要素の条件を決定しそして操業停止余裕が
仕様内にあることを保証しようとする。損傷機構には、
保持ないし案内構成要素との接触部の振動および中性子
照射による吸収体膨張が含まれる。被覆物の全体径の増
加または被覆物からの有害物質の吸着の結果として、炉
の緊急停止能力は危うくされうる。
加圧水形炉の動作中、制御棒は、ブレーズメント案内
構造体内に包含される個々のピン部材を用いて燃料組立
体の上部に吊下げられる。ピン部材の先端は燃料組立体
に配置された案内管に捕捉される。案内管を通ずる冷却
材の流れはピン部材の振動を生じ、そして制御棒のピン
部材と保持構造/燃料組立体案内管との間の結果的に生
ずる機械的接触は個々のピン部材の外面に局所的な損耗
を招く。少くとも2つの異なる種類の損傷が制御棒組立
体にある。第1の種類の損傷は、案内管ナット部材との
接触により生ずる大量の損耗傷あとである。第2の種類
の欠陥は、燃料組立体の上部のブレーズメント保持構造
体との接触による生ずる少量の軸線方向の溝である。
過去において、加圧水形炉のロッド集団制御組立体
(RCCA)の主たる構成要素である制御棒の検査は、種々
の渦電流技術を使用し、非破壊式に行われてきた。これ
らの渦電流技術は、もし多量にあればロッド集団制御組
立体を役に立たなくしてしまうであろうクラックや損耗
傷を捜しそして測定するのに使用されてきた。渦電流コ
イルの使用は被覆物における破損の存在や制御棒に残さ
れている物質の量の決定に有効であった。ある状況で
は、残っている物質の割合を測定することは、制御棒の
使用可能性を決定するのに十分な情報を提供する。実際
に、合格/不合格基準が主として渦電流検査装置により
集められたデータの種類(データ点の場所、量および精
度)に基いている。
渦電流測定値の作成および特にその解釈に固有の問題
が材料変動性の問題である。渦電流測定は制御棒が作ら
れている材料の電気的性質に基づくので、制御棒校正標
準が可能な限り厳密に実際の制御棒および損傷機構を再
現するために発生されねばならない。材料または欠陥形
態のどのような違いも、実際の制御棒で集められるデー
タの誤差の原因となる可能性を有する。もし材料の性質
に依存しない非常に正確な測定方法が制御棒を検査する
装置に統合できれば、測定データの精度は改善され得
る。
本発明は制御棒の損耗を検出するのに超音波非破壊技
術を利用する。装置は、原子力発電所の使用済み燃料プ
ールの蓄積棚に載置される回転する超音波変換器取付構
造体からなる。この取付構造体は、一連の変換器を包囲
しそしてこれを回転するとともに制御棒集団は取付構造
体を通挿する。変換器は、変換器が浮動するすべての時
間に、制御棒からの一定の距離を維持して変換器を離れ
た状態に維持する。装置は、高周波焦点形変換器と、多
重チャンネル超音波厚さ測定器具、プローブ/電子回路
系切替回路網および校正標準を使用する。
従来のパルスエコー形超音波技術が、水路(パス)を
測定するために、本発明により浸漬変換器と協働して使
用される。鋼と水との間の(長手方向の)速度差を利用
し、変換器と検査面との間の間隔を測ることにより水路
測定が制御棒の外面の輪郭(プロファイル)を提供す
る。この超音波輪郭測定装置は、いくつかの制御棒を同
時に検査するために、多重チャンネル超音波厚さゲージ
および多重検査ステーションを使用する。変換器は、変
換器と個々の制御棒との間の間隔を一定に維持しつつ、
制御棒の周囲を連続的に回転する。制御棒は、原子力発
電所の既存の燃料補給マストにより、検査構造体を通じ
て上昇および下降せられ、できるだけ最大の範囲を提供
する螺旋形の走査が行われる。パルス電圧および反射さ
れた信号の両方がスリップリングを通じて伝送され、そ
して制御棒輪郭を指示する結果的に得られるデータが厚
さゲージのアナログ出力を通じてコンピュータを基にし
たオシログラフ的なストリップチャートに記録される。
この超音波技術は、種々の理由でこの特定の応用につ
いて電磁的方法に優る利益を有する。それは、制御棒の
外面に与えられる被覆物の電気的性質の変化により妨害
されないし、制御棒の内部の伝導性物質の存在により悪
影響を受けずそして寸法決定(サイジング)精度のため
に代表的な校正標準損傷形態に依存しない。
装置は、超音波変換器取付構造体を通ずるロッド集団
制御組立体(RCCA)の一パスの間に、制御棒の25%を検
査できる。残りの制御棒を検査するために、ロッド集団
制御組立体は取付構造体から除去されそして90゜回転さ
れる。ロッド集団制御組立体は順次、取付構造体および
検査される制御棒へと下降せられる。すべての制御棒が
検査されるまでこれが繰返される。
全プロセスは、それ自身は本発明の一部を構成しない
任意の追加の補助道具により支えられる。
現場作業が、使用済み燃料プール側または使用済み燃
料プールのブリッジで実行できる。
したがって、本発明の目的は、 超音波ビームを制御棒の面へ送信しそして制御棒の面
から超音波エコー信号を受信するための超音波変換器
と、 超音波変換器を制御棒の軸線の周囲で回転するために
超音波変換器へ接続された回転手段と、 制御棒の面をその長手方向に沿って走査するために、
制御棒を変換器に関して制御棒の軸線と並行に並進運動
させるための制御棒並進運動手段とから構成され、 特に原子力燃料組立体のための制御棒の外側輪郭を走
査するための装置および方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、特に損耗および面欠陥を
検出するために制御棒の外側輪郭を測定するのに使用で
き、設計が簡単で、構造が堅牢でかつ製造費用の廉価な
装置を提供することである。
[好ましい実施例] 図面を参照すると、第1図に具現化されている本発明
は、スパイダー部材12により総括的に参照番号10により
示された制御棒組立体10へ接続される制御棒14の輪郭を
走査しそしてこれを検出するための装置を構成する。制
御棒組立体10は、制御棒駆動ユニット16により制御棒14
の軸線に並行に駆動可能である。制御棒駆動ユニット16
は、制御棒14の軸線に並行な方向にスパイダー部材12を
運動するためにリードねじ組立体18に係合するローラー
組立体を含むことが可能である。
制御棒組立体10には、リードねじ18の軸線の周囲に制
御棒組立体を回転させるために、参照番号17により模式
的に図示される回転駆動装置もまた用意される。
総括的に参照番号20により示される本発明の超音波輪
郭測定装置は、たとえば参照番号66により模式的に図示
される原子力発電所の使用済み燃料プールの頂部に載置
可能な組立体保持プレート部材22へ装着される。燃料供
給マストが組立体駆動ユニット16およびリードねじ18と
して使用可能である。
制御棒14の外側輪郭を走査するために、制御棒組立体
は、組立体保持プレート部材22の装入案内手段50を通じ
て、組立体保持プレート部材22の下方に担持されるモジ
ュール保持プレート部材26へ装着される一組の超音波変
換モジュール24の方へ下降せられる。
後述するように、各超音波変換器モジュール24は回転
可能に装着された超音波変換器を備える。超音波変換器
モジュール24の超音波変換器はそれぞれ、アイドラ保持
プレート部材27により担持されたモータ保持プレート部
材28へ装着される駆動モータ30により回転せられる。
第2図は、スパイダー部材12での制御棒14の形態に対
応する組立体保持プレート部材22の装入案内手段50の形
態を図示する。場所Aで6つの制御棒に作業を行う6つ
の超音波変換モジュール24の位置が第2図に図示されて
いる。
本発明によれば、制御棒駆動ユニット16が制御棒14を
組立体保持プレート部材22の方へ下降させるとき、超音
波変換モジュール24の半分が、制御棒の外側面を走査す
るように動作せられる。制御棒が制御棒駆動ユニット16
により上昇されるとき、超音波変換モジュール24の残り
の半分が、別の3つの制御棒を走査する。
変換器と制御棒との間の相対的な回転および並進運動
により、各制御棒の外側面の螺旋パスが走査される。60
0rpmの回転速度および一秒当たり一インチ(約2.54セン
チメートル)の軸線速度で、0.100インチ(約0.254セン
チメートル)の螺旋ピッチが得られる。
制御棒組立体の垂直位置は連続的に記録される。これ
は、たとえば制御棒組立体の垂直位置を過程中の任意の
時点で送出する符合器21(エンコーダ)へ接続された第
1図で参照番号19により示されるホイール部材を使用し
て実現できる。開放ばね部材が、ホイール部材19を制御
棒へ軽く強制するためにホイール部材19へ係合できる。
制御棒に対する損傷を回避しそしてホイール部材を制御
棒に心合させることにより追跡動作を促進するために、
2つのOリングがホイール部材の周囲でホイール部材へ
有効に接続せられそして制御棒に係合せられる。符合器
21はホイール軸線と並行に装着されそしてホイール軸線
の周囲に円周方向に離間された穴に向けられた近接スイ
ッチの形式が有利である。近接スイッチは、本発明の装
置と協働して使用できる制御コンピュータへある信号を
提供する。穴が近接スイッチを通過する各時点に、信号
が制御コンピュータへ送信される。各信号間の隔たりが
制御棒組立体が通過した直線距離に対応する。
第4図に図示されるように、各超音波変換モジュール
24は、プレート部材へ装着された固定した外部ハウジン
グ42を備える。変換器駆動管38が、一つの制御棒14の軸
線の周囲の回転のために、ハウジング42に固定された滑
動ブッシング48間に装着される。
超音波変換器40が変換器ホルダー部材41に固定され
る。変換器ホルダー部材41は、変換器駆動管38の頂部へ
滑動自在に装着され、制御棒の軸線に垂直な面で運動す
るよう制限されている。変換器ホルダー部材は、制御棒
の外側面に重なるよう、変換器駆動管38の頂部およびキ
ャップ部材47により軸線方向にそして弾性のリング部材
68により半径方向に強制される2つまたはそれ以上の部
品の集合体を構成する。制御棒の軸線に垂直な面で滑動
または「浮動」する変換器ホルダー部材の能力は、変換
器駆動管の軸線が正確に制御棒14の軸線と一致すること
なしに、変換器ホルダー部材が制御棒と接触した状態に
滞留するのを許容する。不整列の量は案内部材50のクリ
アランスにより調節せられ、そして変換器ホルダー部材
での取付けにおける浮動量よりも小さい。
第5図および第6図を参照すると、変換器ホルダー部
材41は、当初一つの包括的なプラスチックの円筒状の片
から形成されそして3つの部品に切断された3つのプラ
スチック部品72、74、76から作られる。3つの部品は、
対称軸の上下の溝78にあるOリング68により一緒に保持
される。Oリング68は、ホルダー部材の中央に画定され
た通路80内に案内される制御棒に対して内向きの軽いク
ランプ動作を発生する。2つの穴82がホルダー部品72に
画定されそして穴84が別のホルダー部品74および76のそ
れぞれに画定される。穴82および84の径は、キャップ部
材47をホルダー部材の上の箇所に保持するために穴が収
容すべき肩ボルト85の径よりも1インチの約3000ないし
4000分の1だけ大きく選択される。これは、ホルダー部
品72、74および76の半径方向の運動を許容し、制御棒が
通路80に関して通過するときに、これらの部品が「浮
動」するのを許容する。Oリング68は、変換器ホルダー
部品41が制御棒の輪郭の変化に合せるのを許容する軽い
クランプ力を加える。誤った読みを発生するであろうホ
ルダーまたは制御棒のいずれの部品をも歪ませるのに十
分な何らの圧力も加えられない。
目隠し穴(ブラインドボア)86が変換器40の本体を収
容するために部品72に機械加工されている。穴86が、ほ
ぼC字形状の形態を有しそしてホルダー部材41の部品の
それぞれを通過する内部溝88と連通している。内部溝88
は、超音波変換器と検査される制御棒との間に水路を提
供するので重要である。本発明は内部溝と一緒に正確に
動作するのがこの内部溝なしには正確に動作しないこと
が実験により示された。変換器が600rpmで制御棒の周囲
を回転せられるときのキャビテーションの発生を内部溝
が防止すると考えられる。
プラスチックホルダー部材41に加えて、案内スリーブ
部材44および案内部材50もまた、環境に耐えそして制御
棒と金属との間のいずれの接触をも防止するためにプラ
スチック材料から作られる。
モータ保持プレート部材28へ固定されそして駆動管38
の中央へ延長する内部案内スリーブ部材44がさらに制御
棒14を変換器モジュール24の中央に置くのを助ける。
0.25インチ(約0.635センチメートル)の焦点距離を
持った20MHz球面焦点形変換器40を利用することによ
り、良好な結果が本発明により得られた。この変換器の
焦点でのビーム径は、制御棒14の外面の非常に細い傷の
検出を可能にする約0.010インチ(0.0254センチメート
ル)である。正確な超音波厚さゲージ(図示せず)が各
変換器と協働して使用される。各変換器からの信号はゲ
ートされそして損耗傷あとにより生ずるこの信号の位置
のいずれの変化もゲージのアナログ出力からの電圧の変
化として表される。各厚さゲージからのデータが、各厚
さゲージごとの出力のリアルタイム表示およびコンピュ
ータハードディスクでのデータ記憶を提供するコンピュ
ータベースのオシログラフ的なデータ獲得装置により12
00Hzで得られる。
本発明を実施するのに使用される超音波変換器はパナ
メトリクス部品番号V3527である。パナメトリクス部品
番号5215−BW1の超音波厚さゲージがパナメトリクス社
の変換器と一緒に使用した。厚さゲージは20MHzの変換
器との良好な相補性(comptibility)を提供するため
に、30MHzまでの周波数応答を含むようその帯域幅を拡
張するために修正した。本発明の3つのモジュールで同
時に使用される3つの変換器はまた、パルスを同期させ
そしてクロストークを回避するために、一方の変換器が
マスターとして作動しそして他の2つの変換器がスレー
ブとして作動するよう同期を取った。
これは、たとえば、案内管ナットとの接触により生じ
た大量の損耗傷あとまたは燃料組立体の上部のブレーズ
メント保持構造体との接触により生じた軸線方向の溝な
どの少量の欠陥のいずれが存在するかを決定するのに有
用である。当業者であれば、広範囲の音の周波数が測定
される欠陥の種類に応じて利用できることを理解しよ
う。標準的には、上述の欠陥の種類について、10ないし
30MHzの範囲が妥当であろう。
0.010インチ(0.0254センチメートル)という装置の
周辺分解能は、一制御棒当りの一秒当りの1200個のデー
タ点または変換器の一回転当りの120個のデータ点に等
しい。ハードディスクが、100%の検査で、少くとも2
つの完全なロッド集団制御組立体(48個の棒)の検査の
データを格納するのに十分な容量を有する。検査の後、
本発明により得られたデータはストリームテープまたは
その他の永久記録形式のものへ送られる。
制御棒組立体のすべての制御棒を走査するために、第
2図で位置Aで図示される制御棒の輪郭を検出る制御棒
組立体の2つの直線的な通行の後、制御棒組立体は組立
体保持プレート部材22から引き出されそして回転手段17
により90゜回転せられる。これは6つの制御棒の新規な
組を、6つの超音波変換モジュール24と整列して第2図
の位置Bに持ってくる。
この走査が、制御棒を位置Cで走査するために、制御
棒組立体をさらに90゜回転することにより繰返される。
制御棒組立体のさらに90゜の回転が制御棒を走査のため
の場所の位置Dへ持ってくる。このようにして、単一の
制御棒組立体のすべての制御棒が6つの超音波変換モジ
ュールからなる単一の組により走査できる。制御棒およ
び超音波変換モジュールのための別の形態が利用でき
る。
第3図を参照すると、すべての6つの変換器および6
つの超音波変換モジュールが、駆動平歯車32へ接続され
た単一の駆動モーター30を使用して回転できる。平歯車
32が遊び歯車34およびモジュール歯車36の組み合わせと
係合する。各モジュール歯車36は、第4図に図示される
ようにそれ自身の変換器駆動管38へ接続される。このよ
うにして、すべての変換器は同時に回転できる。
各変換器の周囲位置とデータ点との間の相関を確立す
るために、別の近接スイッチ62が、モジュール歯車36の
うちの一つのモジュール歯車のピン部材64と協働するプ
レート部材28に装着される。これは、変換器のための基
準位置を確立するために、変換器の完全な一回転で一つ
の信号を提供する。
変換器は、超音波変換器を使用する水路測定が得られ
るように、水中に入れられる。
駆動モータ30は水中に入れられる直流モータであるこ
とが有利であろう。
代替え的に、小型のエアモーターなどの別の種類のモ
ータが使用可能である。なお、平歯車以外でたとえばス
テンレス鋼でできた鎖等の伝達手段が利用可能である。
変換器からの信号を外部装置へ伝送するために、一対
のワイヤ60が、駆動管38へ固定された電気的に絶縁され
た鍔部材56に装着された一対のスリップリング52と変換
器40との間に接続される。
固定ハウジングへ装着されるばね荷重ブラシ54が、信
号を各超音波変換モジュールから遠くへ伝達するために
ワイヤ58へ接続される。
水の供給がコンジット57を通じてのフラッシングまた
は絶縁のために各モジュールの内部に提供できる。
スリップリング組立体は非伝導性の環境で動作される
べきである。使用済み燃料プール水は伝導性とされるの
で、スリップリング組立体は、コンジット57を通じて供
給される脱イオン化水により使用済み燃料プール水から
絶縁できる。増加された圧力でのコンジット57を通ずる
水の連続的な供給によってプール水がスリップリング組
立体から排除される。
本発明の利益には、超音波装置は、少量の欠陥につい
て、特に従来の渦電流方法と比較して、非常に感度がよ
くそして正確であることが含まれる。本発明は、変換器
の各回転で測定される点の多さにより、本質的に渦電流
装置よりも良好な輪郭情報を提供できる。良好な輪郭デ
ータを用いて、制御棒の損耗およびこのような損耗を生
ずる機構のより良好な評価が可能である。本発明は、絶
対的な損耗深さが水路の変化として測定されるので、渦
電流方法におけるような、正確な深さ評価のための代表
的な校正標準損傷配置に依存しない。装置はさらに材料
特性の変化、被覆物厚さの変化、または被覆物材料の導
電性の変化により妨害されることもない。加えて、測定
は、銀−インジウム−カドミウムまたはハフニウムなど
の伝導性吸収体材料の存在により悪影響を受けない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による制御棒の外側輪郭を走査しそし
て検出するための装置の側面図である。 第2図は、第1図の線2−2に沿って得られた平面図で
ある。 第3図は、第1図の線3−3に沿って得られた断面図で
ある。 第4図は第3図の線4−4に沿って得られた垂直拡大断
面図である。 第5図は本発明の変換器ホルダー部材の平面図である。 第6図は第5図の線6−6に沿って得られた断面図であ
る。 図中の各参照番号が示す主な名称を以下に挙げる。 10……制御棒組立体 12……スパイダー部材 14……制御棒 16……組立体駆動ユニット 17……回転駆動装置 18……リードねじ 20……超音波輪郭測定装置 22……組立体保持プレート部材 24……超音波変換モジュール 26……モジュール保持プレート部材 30……駆動モータ 38……変換器駆動管 41……変換器ホルダー部材 50……装入案内手段 88……内部溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウェイン・メレディス・レイサム 米国バージニア州リンチバーグ、ブルー モント・ドライブ 308 (72)発明者 カールトン・ユージーン・スティネット 米国バージニア州リンチバーグ、ブリー ズウッド・ドライブ 428 (56)参考文献 特開 昭62−34097(JP,A)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御棒の外側輪郭を走査するための装置に
    おいて、 一対の離間したプレート部材と当該プレート部材間に接
    続される固定ハウジングとを有するそして走査制御棒に
    ついてある固定した場所に配置されるモジュール保持部
    材と、 制御棒を収容するため、制御棒の軸線の周囲で回転する
    ように装着されるそして前記固定ハウジング内に包含せ
    られる変換器駆動管と、 当該変換器駆動管の内側に面し超音波ビームの制御棒面
    への送信および制御棒面からの超音波エコーエネルギー
    の受信のための超音波変換器手段を担持する前記変換器
    駆動管へ接続される変換器ホルダー部材と、 前記モジュール保持部材へ装着されるとともに前記超音
    波変換器駆動管と係合し、前記変換器駆動管および前記
    超音波変換器手段を制御棒の軸線の周囲で回転するため
    の回転手段と、 制御棒の面を螺旋パスに沿って走査するために、制御棒
    を当該超音波変換器手段について制御棒の軸線に並行な
    方向に並進運動させるための並進運動手段とから構成さ
    れ、 前記駆動管に対して半径方向の運動が制限されるように
    装着される前記超音波変換器を担持する少くとも一つの
    部品を前記変換器ホルダー部材が具備することを特徴と
    する制御棒の外側輪郭を走査するための装置。
  2. 【請求項2】前記回転手段は、前記駆動管を回転するた
    めに、前記モジュール保持部材へ接続されるモーター
    と、当該モーターと当該駆動管との間に動作的に接続さ
    れる駆動トランスミッションとから構成される請求項1
    に記載の制御棒外側輪郭走査装置。
  3. 【請求項3】前記モジュール保持部材は、 前記変換器へ向かう信号および前記変換器からの信号を
    それぞれ前記固定ハウジングの外側からそして前記固定
    ハウジングの外側へと伝送するために、前記変換器保持
    管と前記固定ハウジングとの間に動作接続され且つ当該
    変換器へ接続されるスリップリング手段を別途具備する
    請求項1に記載の制御棒外側輪郭走査装置。
  4. 【請求項4】前記モジュール保持部材は、装着プレート
    部材と、制御棒を前記変換器保持管に案内するために当
    該装着プレート部材へ接続され且つ前記変換器駆動管で
    軸線方向に延長する制御棒案内管とを備える請求項1に
    記載の制御棒外側輪郭走査装置。
  5. 【請求項5】前記モジュール保持部材は、走査される制
    御棒組立体の複数の制御棒の第1の形態に対応する案内
    形態を有する案内プレート部材を備え、 前記並進手段は第1の形態の制御棒を前記案内プレート
    部材の案内手段へ駆動するための駆動手段およびそれぞ
    れ別々の超音波変換器を担持しそして前記第1の形態の
    選択される数の制御棒に作業を行うため第2の形態に分
    配される複数の変換器駆動管を備え、 前記第1および第2の形態は、制御棒組立体と前記モジ
    ュール保持部材とその間の相対的な回転で、制御棒組立
    体のすべての制御棒が前記複数の変換器により作業が行
    われる請求項1に記載の制御棒外側輪郭走査装置。
  6. 【請求項6】制御棒をほぼぴったりと収容するある直径
    を有する前記ホルダー部材を通じて画定される通路を有
    する請求項1に記載の制御棒外側輪郭走査装置。
  7. 【請求項7】水を収容するために前記ホルダー部材に画
    定される溝を備え、前記変換器は前記溝と連通する感知
    端部を有する請求項6に記載の制御棒外側輪郭走査装
    置。
  8. 【請求項8】前記ホルダー部材は形状がほぼ円筒形であ
    りそして、前記変換器を担持しそして前記通路の一側を
    担持するための第1の部品と、 そして 前記通路の別の側部を担持するための少くとも一つの第
    2の部品とを備える請求項7に記載の制御棒外側輪郭走
    査装置。
  9. 【請求項9】前記ホルダー通路を制御棒に対して弾性的
    に保持するために前記ホルダー部材の前記部品の周囲に
    係合せられる弾性のリング手段を備える請求項8に記載
    の制御棒外側輪郭走査装置。
  10. 【請求項10】制御棒の外側輪郭を走査する方法におい
    て、 制御棒を収容するための通路を有するホルダー部材に超
    音波変換器を提供しそして当該ホルダー部材を制御棒に
    関して心合せするためにホルダー部材を制御棒に対して
    弾性的に強制し、 前記超音波変換器を、走査される制御棒の軸線の周囲に
    回転させ、 変換器により制御棒の面にわたり追従せられるところの
    螺旋パスを画定するために、変換器について、制御棒を
    その軸線に並行に並進運動させ、 変換器が回転するに従って且つ制御棒が変換器について
    並進運動せられるに従って制御棒の面に超音波エネルギ
    ーを投射し、 変換器と制御棒の面との間の距離に関する情報であって
    順次その面の輪郭を指示する情報を包含する、制御棒の
    面からの超音波エコーエネルギーを受信することからな
    る制御棒外側輪郭走査方法。
  11. 【請求項11】ある形態の制御棒の複数の制御棒を走査
    し、複数の超音波変換器を、それぞれ該形態の個々の制
    御棒の軸線の周囲に回転するようモジュール保持部材へ
    装着し、変換器はある副次の形態に分配されて、制御棒
    の形態とモジュール保持部材との間の回転で、すべての
    制御棒が変換器の副次形態により作業が行われるように
    することを備える請求項10に記載の制御棒外側輪郭走査
    方法。
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